2016-12-08 20:22:17 更新

概要

そんな夢のような(?)話を聞き、駆逐艦望月は二つ返事で異動を承諾した。

しかし彼女は、着任時に起きるささやかな悲劇の事をまだ知らない。
そして、その先にある大きな謎の事も。


前書き

初投稿です(真実)
・書いてる人文章書くの慣れていません
・プロットも何も無しに行き当たりばったりで書いていきます
・登場艦娘に偏りがあります
・うーちゃんの憂鬱が完結し次第更新の予定です

拙い文章ですが楽しんで頂けると幸いです


望月「そう聞いたまでは良いよ?」



望月「でもさ...」



望月「誰もこんな離島だなんて思わないよねぇ!」




着任





望月「睦月型駆逐艦11番艦、望月でーす。」



提督「おう、よろしくな」コタツin



望月「あ、うん、よろしく」


望月(随分フランクだなー...)



提督「上の連中に何か言われて来たのか?」



望月「年中コタツがあるって言われて...」



提督「あっ、ふーん...」



提督「まぁ何はともあれ今日からここが家だ、のんびりとやっていこう」



望月「あーい」コタツin



提督「初雪さんや、お茶を入れて下さいな」



初雪「...ヤダ...」



提督「ですよねー...」



望月「あたしはやらないよ」



提督「oh...」



??「ほんまに相変わらずやな...」



提督「げっ、龍驤」



龍驤「げっ、て何やげって...で、新入りさんもその調子と」



望月「龍驤さんね、よろしくー。炬燵の魔力には勝てないよねー」



龍驤「何や提督とえらい気ぃ合いそうやな...。艦隊帰投、被害は微々たるもの、損傷のある子はドックにおるで」



提督「了解、ありがとう龍驤。みんなを労っておいてくれ」



龍驤「あいよー。で、その子は誰が案内するん?」



初雪・提督「...」










初雪「...なんで私が...」



望月「じゃんけんに負けた事が運の尽きさね。さぁ、大人しく私を案内するのだー」



ーー回想ーー




初雪「提督、じゃんけん」モゾモゾ



提督「良かろう」モゾモゾ



龍驤(提督ニヤついてる...?)



望月「がんばれー?」グデー



初雪・提督「じゃーんけーん...」




ーー現在ーー




初雪「うぬー...あ、炬燵の所が執務室、ここが応接室...。寮を見てから、外のドッグのほうに行こう」



望月「真逆とは思ったけど...めんどくせー...」



初雪「だからじゃんけんしたの...早く終わらせにいこー」



望月「あいさー」




ーその頃執務室ー




龍驤「初雪大丈夫か?かなり面倒くさがってたけど」



提督「ドッグ方面に行きたくないからだよ。外に出ることになるからね」



龍驤「そないなことかい!」



提督「まぁ根は真面目な子さ。しっかりとやってくれるよ」



龍驤「まぁ、そうやとええなぁ」



提督「そうなるさ」



龍驤「そういや提督、さっきじゃんけんの時えらい自信があったみたいやけどなんかあるんかえ?」



提督「聞いて驚け、佐世保の雪風とやり合ったとき以外私はじゃんけんに負けた事なない」フンス



龍驤「呉やないんかい」




ー望月と初雪ー




初雪「最後にここが食堂...」



望月「なんでドッグの横にあるのさ...」



初雪「提督が出撃のあとにすぐにご飯食べれるように、って」



望月「面倒くさいだけじゃん」



初雪「あの赤い影は...」



望月「龍驤さん?」



初雪「どうしたんだろう」



望月「歓迎で羊羹でも奢ってくれるのかな」



龍驤「聞こえてるでーお二人さん、そのとおりやけどね。こっちに来ぃやー」



望月・初雪「はーい」



初雪「やったぜ」


...



龍驤「という事で、今日は望月ちゃんの着任祝いや、好きな甘味頼んでええで!」


望月「ktkr!」

初雪「キャラパクはNGで」



...



龍驤「さて望月ちゃん、とりあえずこの鎮守府の説明をしていこか」



望月「説明...?」ズズッ



龍驤「そう、説明

ここはちょいと特殊やからね...」



龍驤「まず、この鎮守府には私を除いて駆逐艦しか居らん」



望月「なんですと...」

初雪「」ハムハム



龍驤「その理由なんやけど、この島から沖に少し行った場所に、駆逐艦でしか戦えない海域があるんや」



望月「それって、駆逐艦だけじゃないとルートか逸れるっていう海域の事じゃないの?」

初雪「」ズズッ



龍驤「それはもっと北や。あそこは羅針盤が狂うだけやろ?逸れた先の場所では空母も戦艦も大暴れしとる」



龍驤「ただここは話が違うんや」



初雪「空母も戦艦も、ここでは攻撃が当たらない...」



望月「...?」



龍驤「初雪の言った通りや。駆逐艦以外の艦種は『まともに攻撃が当たらない』。戦えないも同然っちゅーこっちゃな」



望月「なら、何で龍驤さんが居るのさ」



龍驤「もちろん戦う為や。何で戦えるのかは分からん」



初雪「それらを調べる為に...この鎮守府がある...」ズズッ



龍驤「そういう事。この事は他言無用な。何か質問はあるかい?」



望月「とりあえずは無いよ。何だよ一年中炬燵があるってだけで異動して来た私が阿呆みたいじゃんか...」



初雪「年中炬燵があるっていうのは、私と提督で考えた」



龍驤「真逆来るとは思わんかったけどな」カカカ



望月「」





再会





望月「はぇーここかぁ、ええやん」



「14万3千円...」



望月「…!」


コホン

望月「久しぶり」



弥生「久しぶり」



望月「相変わらず表示硬いねぇー」ムニムニ



弥生「やへていひゃいひはは」




望月「まぁ、元気そうで何よりだよ」



弥生「望月もね」



望月「ま、これから宜しくねー」



弥生「よろしく」ニッ



望月「そうそう笑ってる方が可愛いぞー」ワシャワシャ



弥生「わしゃわしゃしないでぇー...」




望月「あたしは部屋を見るけど弥生はどうするー?」



弥生「私はこれからちょっと用事」



望月「りょーかーい。また後でねー」



弥生「うん、後でね」



望月「さて」



引き戸「入って、どうぞ」



ガララ



望月「うむ、中々狭くていい感じだねぇ」



「望月〜〜!!」



バフン



望月「お゙ゔっ゙」ドサッ



望月「ふーみーづーきーぃ?」



文月「えへへー...久しぶり〜」



望月「全く派手な歓迎だこと。久しぶりー」



文月「早く来ないかなーってここでうずうずしてたんだから〜」



望月「作戦成功とは気に食わないな」



文月「してやったり〜!」ドヤ



望月「なにをーこっちだってー!」コチョコチョ



文月「あははやめてよぉ〜あははは!」ジタバタ



望月「仕返しじゃー」コチョコチョコチョ



...



文月「もう疲れたぁ...」



望月「ふっふっふー。私にいたずらなぞ100年早いわぁ!」



文月「うー...いつか仕返ししてやるんだから~」



文月「ここはね、とってもいいところでね~、」

...



望月「何でそんな爆発が頻発するのさ、ってもうご飯に良い時間だね」



文月「話し込んじゃったねぇ」



望月「腹へったなぁ」



文月「じゃあ弥生も呼んでご飯食べよ!」



望月「さんせー」



文月「そうと決まれば早速行くよぉ~」ドタドタ



望月「ちょっまっ、はしるなぁ!」ヨタヨタ





初戦闘





望月「あ゙ー...眠いー」



提督「分かるぞーその全部が面倒な感じ」



望月「朝はそうだよねー...」



叢雲「分 か っ て た ま る も ん で す か 」



提督「全くつれないねぇ~、叢雲は」



叢雲「つれなくて悪かったわね。で、望月、今日は貴女の実力を見させて貰うわ。中央から来たんだから少しはいい所見せなさいよ?」



望月「えー私遠征が嫌になってこっち来たんだよねー...」



叢雲「だとしても今回の海域は貴女の錬度なら余裕の筈よ。しっかり戦いなさい。」



望月「あいさー...ふぁぁあ」



叢雲「全く弛んでるわね...さ、皆も行くわよー」



弥生・文月・吹雪「はーい」




ーー製油所沿岸地帯海域ーー






叢雲「望月!そっち敵行ったわよ!」



望月「わーってるよー!とりあえず...そこっ!」


critical!


望月「うっし!」



文月「駆逐イ級沈んでくよー」



望月「ぬ、爆発音」



弥生「もう一隻もやったよ...」



叢雲「相変わらず仕事が早いわねー...」



吹雪「さ、後は軽巡ホ級ね。気を抜かすに行きましょう!」





ーー敵主力艦隊と遭遇ーー





叢雲「各員!戦艦と昼に殴り合うのは愚の骨頂よ。日没...二〇〇〇まで集まって待機のこと。間違えても単独で行動しないでよ。」



一同「了解」



望月「暇だねぇ」



文月「そだねぇー」



吹雪「皆さん!おにぎり食べますか?」



望月「おー、良いねー」



初雪「うまい」モゴモゴ



叢雲「戦闘でもこんだけ迅速な対応をして貰いたいものね...」



弥生「凄いアンテナ」



吹雪「がめついです」



望月「ひでぇ言われ様」




...




叢雲「予定交戦時刻2分前...さ、気張って行くわよ!」



全員「おー」



初雪「...距離二○○○○に敵影、想定通りの艦種、数。余裕です。」



叢雲「まだ遠いわねー。出来るだけ至近まで接近、単縦陣で突っ込むわよ!その後は¨各自協力¨しながら確実に沈めて行きなさい!」



全員「了解!」




...




初雪「射程圏内...砲雷撃戦、開始」



ドンッ ドンッ



ギョライハッシャー!



望月「にひ、敵さんは顔真っ赤だろうね~」



文月「駆逐艦イ級2隻轟沈ー!軽巡は中破かな?」ドンッ



吹雪「奇襲成功!」



ちょんちょん



望月「…?」



弥生「騙して悪いけど、戦艦、よろしくね」ポン



叢雲「という事よ、がんばりなさい」



望月「え゙、あ゙ー...」



まじかー...




望月「......本気だぁs」


っと、張り切ってる場合じゃないか


まず接近ねー


砲撃か


「だんちゃ」

バシャーン


…痛い


掠ったかぁ



満月だ



「…面倒くせー」ボソッ




...




弥生「軽巡ヘ級、轟沈」



文月「望月大丈夫かなー」



弥生「多分大丈夫だよ。たぶん」



文月「着任早々戦艦単艦とか提督もきびしいねぇ」



弥生「期待、されてるのかな」



文月「そーなんじゃない? 何で今魚雷を撃ったんだろー」




...




叢雲「雷巡なぞ私の敵じゃないわ!」



初雪「だね」



叢雲「あの効いて無さそうな砲撃に意味はあるのかしらね」



初雪「でも、なんかこう、敵の動きに苛付きを感じる」



叢雲「なぁに考えて戦ってるのかしらねー」



初雪「...炬燵?」




...




チクチク削って相手もイラついて来たかなー


おっと至近弾


危ない危ない


そろそろ仕上げに掛かりますかねぇ


「ついてこいやー!」


とりあえず全力で逃げる


逃げる


ここで反転して...



...




文月「止まっちゃった」



叢雲「その位置じゃ砲撃があ...!?」



初雪「爆...発...?」



吹雪「わぁ...」



...



にしし、時間差魚雷に敵さんもびっくりだろうねぇ!




「まだ沈んでないの?」


面倒くせぇなぁ


まぁいいや


「決めさせてもらうよっ、とぉ」




...




叢雲「相手を誘導しつつ牽制の砲撃、そして時間差魚雷。相手が弱った所に的確に弱点に砲撃...中々不思議な戦法を取るわね」



初雪「結構綱渡り...」



叢雲「賭け要素は強いけど、個の劣勢を打ち崩すのにはいい作戦だったのかもしれないわ。さて、戦艦ル級も沈んだみたいだし、引き上げの準備を始めましょうか」



文月「はーい!」



ーーーーーー

S:完全勝利!

ーーーーーー




提督「これマジ?」



初雪「本当...」



提督「あれ、今望月どうしてんの」



初雪「ご飯…だと思う」



提督「そうか。初雪も飯行ってこい。ついでに一段落したら望月にここに来るように言ってくれ。」



初雪「わかった」




...




望月「この食堂の立地って最高じゃない?」



吹雪「分かります!」ガツガツ



初雪「面倒くさいだけとか言ってたのは...誰...」



望月「んー何にも知らないねぇ」



初雪「とぼけちゃって...」





「「「ご馳走様でした!」」」





望月「呼び出しねぇ...私何かやらかしたかなー」



トントン

モチヅキデース

ハイッテ、ドウゾ



望月「何だー?しれーかーん」



提督「今日はおつかれさん。とりあえず炬燵入りな」



望月「言われなくてもー」コタツin



提督「流石ポスト初雪だな」



望月「私をあの子とひと括りひするのはやめておくれ...」



提督「似てると思うんだがな」



望月「しれーかんだって大概だよねー」



提督「ウイッス」



望月「司令官、お茶」



提督「上官に向かっての態度かそれは...私は動かんよ」



望月「ぶー」



提督「とりあえず、今日戦ってみてどうだったよ」



望月「ぼちぼちだねー。相手さんが阿呆で助かったよ」



提督「あのよく分からん魚雷を悪戯みたいな感じで持たせてみたが、まさか真面目に活用するとはな」



望月「試験運用つったってあんな謎用途な物をねぇ...まぁ運用法は考えるけど、流石にこの鎮守府初戦闘の私にぶっ込むのは考え物だと思うよ?」



提督「メガネ装備ってだけで何とかしてくれる気がした」グッ



望月「艦隊の頭脳って?無茶苦茶だよ全く...ま、私はできる子だから使いこなしちゃったけどね」グッジャネーヨ



提督「素晴らしい機転、活躍だ。今日の件は礼を言う。」



望月「...」



望月「ふふ、褒められるってのも悪くないかもねー」




提督(ちょろい…)




初めての休日





望月「おはよー」



文月「おはよぉ〜」



弥生「望月、文月、おはよう...」



望月「さぁ二人共、二度寝の時間だよ」



文月「そだねぇ〜」



弥生「二人共?この後出掛けるとか、ないの...?」



望月「寒いし何にも無いっぽいじゃんここ」



文月「実際何にも無いしねーここ」



弥生「まぁそうだけど」



文月「布団はいじゃったから寒いぃ...」



望月「なぁにやってんのさ...。ほら、こっちきなー」



文月「わーい!」モゾモゾ



弥生「だからって二人共...」



望月「あったかいねー」


文月「ねー」



弥生「...」プルプル



文月「? どうしたのやよやよ」



弥生「どうしてそんなにぐーたらしてられるの、って...。あと、やよやよはやめてって、言ってる」オコッテナンカナイヨ...



望月「そう言いつつ弥生も布団の中だけどねー」オコナノ?



弥生「これはっ...そのっ...寒いだけ、だから...」オコッテナイッテバ...



望月「弥生も出たくないんじゃないのー?」ニヤニヤ



弥生「うっ」



文月「やよやよも来なよー。あったかいぞー」



弥生「...」



モゾモゾ



弥生「怒ってなんかないよ...怒ってなんか...」



望月「全く素直じゃないねぇ」ギュー



弥生「...うるさい...」



文月「やよやよ可愛い〜...」



弥生「その呼び方はやめてって...」



文月「」スピー



弥生「......寝る...」



望月「ふふふ、お休み...」



望月(何だか平和だねぇ…)





初めての秘書艦






提督「さて、望月にも一通りの秘書業務を覚えて貰います」



望月「やなこった。私は出来ない」



提督「そうは問屋が卸さない」



望月「ちぇ」



提督「と言ったって少し位中央での経験があるでしょ」



望月「無いよ」



提督「えっ」



望月「配属されてすぐに第三艦隊に所属になったよ」



提督「えっ」



望月「ずーっと遠征しかして無かったよ」



提督「成程、だから一次改装も受けていなかった訳だ」



望月「そーいうこと。睦月型の特徴は知っての通りでしょ?此処に来るまで自分の艤装に改装があるなんて知りもしなかったよ」



提督「泣けて来るねぇ...」



望月「同情するなら金をくれ、ってね」ヒヒ



提督「台無しだよ」




...




望月「なぁんだ、やる事なんて何にも無いじゃん」



提督「午前中の早い時間には全部終わらせるからな」



望月「あり、じゃあ私が来た頃には全部終わってた?」



提督「もちのロンよ」



望月「仕事が出来る男は違うねー」



提督「こらこらおだてても間宮券しか出てこないぞ」



望月「わぁい」





...





望月「そういや司令官ってパンツ食べたりしないの?」



提督「一体私の事を何だと思ってるんでしょうねぇ...」



望月「私も何言ってるの分からないけど、そんな提督が存在するらしいよー」



提督「すげぇな帝国海軍」



望月「本当のところはどうなのさ」



提督「無いから。嫁さん居るから」



望月「マジ!?絶対無いと思ってた!」



提督「地味に酷い言い草止めようねー傷つくから。本当だよ、今は鹿児島に居る」



望月「鹿児島...岩川基地?」



提督「ご名答」



望月「じゃあ、前は岩川基地に居たの?」



提督「そうだよ」



望月「ほえー何か此処に来る理由でもあったの?」



提督「私元々艦隊指揮なんてからっきしなんだけどね、事務能力が評価されたみたいで臨時提督を任されたんだよ」



望月「事務能力?」



提督「何か異変があった時には素早く中央に連絡、情報を伝える。情報伝達では状況の把握能力と資料の作成速度が物を言うからね、そういう意味での任命だと思うよ」



望月「自画自賛ですかー」ジト



提督「事実を述べたまでです」



望月「事実だね...」



望月「あれ、じゃあ今元居た所はどうなってるのさ」



提督「嫁さんが代理提督やってるよ。噂では私が運営してる時より戦果上げてるんだってね」



望月「司令官はそれで良いのか...」



提督「そんなもんでしょ世の中」



望月「世知辛いね…」




いざこざ





初雪「今日も元気に出撃...面倒くさい...」



文月「〜♪」



望月「まぁ爆雷投げるだけだし、魚雷撃ったりするよりはマシじゃない?」



初雪「私はこたつむりしてゲームしてたいの。炬燵...」



望月「完全に依存症だなーこりゃ。助かる見込み無し、っと」



龍驤「さーてそろそろお客さんの登場やでー。まぁ、もう此処と鎮守府を何往復したか分からんけどね...」



初雪「集中出撃、辛い」



望月「文月姉錬度高くないしねー。我慢我慢」



初雪「間宮アイスを要求する!」



龍驤「あっちょっ馬鹿砲撃すんな」




...




文月「私は、まだまだ強くなるんだからねぇ!」



龍驤「全く初雪が余計な事してくれるおかげで...」



初雪「望月必死に追いかけてたね」



望月「誰のせいだと」ゼーゼー



初雪「足止めしか出来なかったし」



望月「仕事だよ!...三式水中探信義が眩しい」



龍驤「光ってないで」



望月「比喩だよ!」



初雪「面倒くさい言い回し...人間性が出てる」



望月「うああああ」ドガガガガ



龍驤「あっちょっばかやめ」




...




提督「で、龍驤小破と。とりあえず風呂入ってこい。二人は説教な」



望月「うぇぇ...私は被害者だよ...」


初雪「実害があったのは望月」


望月「なにおぉ!煽ったのはそっちでしょうがぁ!」


初雪「...やる?」ニヤ


望月「良いじゃん良いじゃんやってやるよ」



提督「良し、演習場を開放してやる」



望月「やりぃ!分かってんねぇしれーかーん!」



提督「但し、演習弾、仮想魚雷以外の使用は禁止。艤装ならいくらでも壊してこい、バケツぶっかけてやる」



初雪「...ぶっころす」



望月「その言葉、そっくりそのままお返ししてやるさぁ!」



タッタッタッ



提督「珍しくやる気だったなぁあの二人。まぁ勝手に解決した後にでもお説教するとしよう...。嗚呼、バケツ...」



文月「司令官さん、今日ね今日ねぇ、最後の出撃の時に不思議な事が起きたんだぁ〜」



提督「む、何かあったか文月」



文月「最後だーって思って一瞬ぼーっとしちゃって、気が付いたら目の前に魚雷があったんだけどね、当たりそう~って思ったら急に魚雷が止まって見えて、ギリギリで避けれたんだー」



提督「そりゃなんとも不思議だな...」


提督「しかしな文月、これは命を掛けた戦いなんだ。今回は何とかなったが、もし魚雷が当たっていたら怪我は避けれなかっただろう。出撃中常に、って言うのは難しいと思うが、交戦時は気を緩めないように。これは私との約束だ」



文月「はーい、気を付けます司令官」ケイレイ



提督「よろしい。話してくれてありがとうな」ナデナデ



文月「いえいえー、えへへぇー」ニヘラ



提督「...」ナデナデ




ーー執務室ーー




「ふぅ」


文月が執務室から退出したのを見て、1つ浅いため息をつく


「あの阿呆二人はいつまでやりあうのかねぇ」


何と言うか、普通の子とは違えども彼女らは青春をしているのだろう

随分と物騒な方法でだが


「軽い注意でいいか...」


そして気掛かりがもう一つ


「また妙な話だなぁ」ノビー


文月

他鎮守府との演習の際に神がかった回避を見せた事はあったが、実戦で、それも自覚を持ったとなれば才能とした偶然のものではないのだろう

駆逐艦でしか出撃出来ない事といい、文月の件といい、この鎮守府には謎が多すぎる


「何でこんな面倒な任務受けちまったのかね...」


炬燵でごろごろしながらぼんやりと考える


嗚呼、嫁に会いたい


「文月の件の報告書...は...」


明日で良いと結論を付け、炬燵に意識を手放した




来襲






??「...ーぃ」


ん?


??「ぉき...ー」ツンツン


つつかれている...?


??「ぅぉーい」


それに懐かしい声...


??「...えい」



提督「っっっ!」


喉が締め付けられ、意識が一気に引き上げられる


提督「」バタバタバタバタ



??「お、やっと起きたか」


この起こし方も懐かしい


提督「嫁か...」



嫁「せいかーい。おはよう、提督さん?炬燵で寝てたら風邪ひきますよ~」ニコ



提督「おうおうおはよう、次から気をつけるさ。で、どうやって入ってきた」



嫁「私の今の仕事忘れてない?」ピラ


成る程、提督代理の証明証か


提督「学習をしたようで何より」



嫁「私を何だと思ってるのさぁ!」ジタバタ



提督「暴れるな暴れるな。しかし何の連絡も無しにこっちに来るとはね。何か緊急の用事かい?」



嫁「うんん、会いたくなっただけだよー」



提督「...そうか」



初雪「ラブコメの波動を感じる」ジー



望月「お熱いねぇ〜」ケタケタ



提督「覗き見とは趣味が良くないね君達。おはよう、和解は成立したかい?」



望月「さぁねー」


初雪「どうでしょう」



提督「問題ないみたいだな。この赤眼鏡ちゃんは望月。嫁、挨拶しとき」



嫁「私は犬か何かかぁ!っと、私はここの提督の嫁です。宜しくね」



望月「赤眼鏡ちゃんって何さ~...睦月型駆逐艦11番艦、望月でーす」



嫁「ふむ、第三十駆逐隊かぁ...懐かしいなぁ...」



望月「…昔の記憶が」



嫁「昔の話だね。色々あったんだよ、昔ね。私も艦娘だったんだけど、今の深海棲艦には太刀打ち出来ない、ってんでお役御免にされちゃったんだよねー」



初雪「司令官はロリコ○ン、と」



提督「おいばかやめろ妙な事をメモるな」



望月「へぇ〜...今度話を聞かせて貰って良いですか?」



嫁「もっちろん!あ、敬語とかじゃなくても良いよー」



望月「はーい」



嫁「さぁーて、のんびりしますかー」コタツin



提督「嫁さんや、いつまで居るんだい」



嫁「どうしようかなー。気まぐれに」ニコ



提督「こりゃ当分帰りそうにないな...まぁ歓迎するよ、ようこそ炬燵鎮守府へ」





チョコの季節






提督「めいじの策略だろ」



望月「ロマンもへったくれもない」



提督「まぁ嫁さん居るし有難い行事ではあるんだけど」



望月「既婚者の余裕ってやつだね」



提督「義理でも受付中ですよーっと」



望月・初雪「面倒くさい」



提督「知ってた」


ダッダッダッ

ガチャッ!バァン(大破)



提督「騒がしいねえ」



嫁「バレンタイン何食べたい?」



望月「聞いちゃうんすか...」



提督「そういう人よ」



嫁「はりーあっぷ!」



提督「生チョコ」



嫁「今年もか!了解!」



バァン(大破)

ダッダッダッ...



望月「何か...嵐みたいな人だね」



提督「それ良く思う」



初雪「それが可愛い、と」



提督「よせやい」



ガチャッ!



嫁「照れてる!可愛い!」



バァン(大破)



提督「...」



望月「見せつけやがって」


初雪「ぶっ〇したい」



提督「初雪様抑えて下され」



このあとめちゃくちゃ豆投げられた





鍋パ






提督「暖かくなってきたな!だがしかし、私は炬燵を使うのを辞めないッ!」



初雪「強く同意するものである」



望月「流石炬燵鎮守府」



提督「と、言う事で鍋やります」



叢雲「一体どういう訳なのよ」



提督「炬燵、鍋、Q.E.D.」



叢雲「その思考回路が理解出来ないわよ」



嫁「材料はどうするんすか」



提督「各々3個まで持ち寄り」



望月(あ、これ嫌な予感しかしない)



吹雪「あれ、量によってはかなり材料余ると思うんですけど」



提督「寄せ鍋だし回数分けりゃ何とかなっぺ」



望月「外食の予定がある人はどうすればいいのー」



提督「強制参加。断って、どうぞ」



望月「酷い職権乱用を見た」



提督「では、現在から鍋号作戦の開始を発令、一七三〇に食堂に集合せよ」



叢雲「炬燵っていう前提は何処に行ったのよ」



提督「空の~果ての彼方~」



叢雲「はぁ」



吹雪「良いじゃないですか!楽しそうです!」



初雪「...ふぁいと」



叢雲「...買い物に行ってくるわ...」



望月「ぶーたれつつも材料は買うんだ、お人好しってのも辛いもんだねぇ」



叢雲「うっさいわね、あんたも食材考えときなさいよ」



望月「...あーい」




...




望月「Lets not say 『good-bye』...」



初雪「どうしたの望月、轟沈?」



望月「いや、死地に赴く感がね....」



叢雲「よく姉妹が沈んだネタでさらっと話をするわね」



望月「所詮広報だよ、気にしたら負け負け。実際に生きてるならもーまんたい」



叢雲「そんなもんなのかしら?」



望月「そんなもんさね」



初雪「あれ、って事は叢雲もアニメ見てたんだね」



叢雲「姉妹の活躍ってのは見たいもんでしょう?」



初雪「吹雪も見てたの?」



叢雲「ええ、一緒に見てたわ」



望月「吹雪がねぇ」



叢雲「それなりに楽しんでたみたい。如月ちゃんの所で号泣してたけど」



初雪「マミさん」



望月「3話で死ぬジンクスやめろ。本気でキレそう」



叢雲(結構怒ってるじゃないの...)




...




さぁ、楽しい楽しい鍋パの開幕だ

私の持ってきた材料は追々紹介しよう



「具材は持ってきたかー」



一同「ガヤガヤ」



「では、一人づつ出してくれたまえ」



叢雲「白菜とキャベツ、豚肉ね」



流石鎮守府の良心

いいチョイス、というか基本を外さない



吹雪「大根と鶏肉とソーセージです!」



これまたグッドチョイス

トマト鍋に入れるソーセージってのは最高だよね



望月「マロ〇ーちゃん、占地、春菊」



嗚呼素晴らしきかな脇役の世界

春菊って所に渋みを感じる



龍驤「スルメと河豚鰭やな」



とりあえず君は呑む事しか考えてねぇな

鍋の具材を持って来いっつうのが聞こえなかったのかな?

しかもフグヒレかよ

随分と渋いもん持ってきたな



弥生「卵」



おでんじゃないんだよなぁ...

単品でどうしろと

〆の雑炊にでも使いますか



初雪「マロ〇ニーちゃんと白湯スープの素」



君達〇ロニーちゃん好きたな

あと素買ってこいとは言ってないぞ



文月「バナナとお餅とチョコ!」



うん、独特なセンスが爆発したね

あとそのチョコってサルミアッキだよね?

何処で手に入れたのかな?



嫁「そ、ソーセージと豚バラとと、鶏肉...」



うん、悲しいね

肉オンリーって所に女子力を感じないよね

しかも全かぶりか、はいはい泣かない、後で慰めてあげるから。

でもとりあえず今は調理ね?君の料理スキルはきっと役立つから。

うん、だから厨房に行っておいで、ね?



何か悲しい事になった人が居るけど私は鍋パをやる事に後悔はしていない、そうだ、後悔はしていないんだ



では、私はもってきた昆布と鰹節で出汁を取ろう

手元にマロニ〇ーがあるが、まぁ誰かの材料に紛れ込ませれば大丈夫だろう



さぁ、楽しい楽しい鍋パを初めよう






提督「お出汁はいい感じかな」


叢雲「このメニューで出汁の寄せ鍋をやるの…?」


提督「良いんじゃないかね」


叢雲「随分と適当ねぇ…」


提督「まぁなるようになるさ」



叢雲「具材の準備はいいかしら?」



一同「「おー!」」



叢雲「よっしゃ、いっちょやるわバァン(大破)



初雪「敵襲…!?」



???「ふっふっふー」




ァァアン

「うーちゃんだぴょんっ!」

バァァ

キャ




嫁「うーちゃん!」


卯月「うーちゃん!」



提督「誰ですか」


嫁「うーちゃんだよ」


提督「わかんねぇよ」


うーちゃん「うーちゃんだぴょん!」


提督「だからわかんねぇっての!」


望月「卯月姉さんだね、よろしくねぇ」

弥生「よろしく。」

文月「よろしくぅ~」


提督「睦月型駆逐艦4番艦 卯月か、なるほど、何処の所属だ」チャキッ


卯月「ちょっと待ってちょっと待って!」

嫁「所属岩川基地!!!」


卯月「ほらこれ!」


提督「波形適合証明に個体ID、現所属基地…ふむ、本物みたいだね」


望月「卯月姉、語尾」


卯月「うーちゃん!」


望月「だから語尾」


卯月「ぴょん!」


望月「取ってつけたみたいなのやめーや」


初雪「痛い萌えキャラかな」

卯月「ぶっ殺すぴょん?」


叢雲「そこ、煽らない」


吹雪「可愛い語尾ですね!」


文月「ふぁーぁ…」


卯月「そうぴょん!うーちゃんは可愛いぴょん!」


龍驤「あーもう騒がしいなぁ!とっとと鍋やるで!」


提督「お前呑みたいだけだろ」

龍驤「そや!熱燗が冷めてまうわ!」


叢雲「はーいはい、このままだと文ちゃん寝ちゃいそうだし、さっさと鍋やるわよー」


提督「コホン」



提督「では改めて、鍋パ、開幕!」


一同「「「おー!」」」



後書き

お久しぶりでございます、こちら、1年3ヶ月ぶりの更新となります

生きてるんだ…

とりあえずちょろっと更新

憂鬱が進まないので言ってた事と違う更新です

プロットかけ?
知ってます(白目)

活動報告に当鎮守府の設定等を書きました
興味があれば見ていだだけると嬉しいです

応援、評価、とても励みになります、有難うございます!
こんな感じでだらだらやって行きますが生暖かく見守って頂けると幸いです


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このSSへのコメント

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1: SS好きの名無しさん 2014-11-29 13:57:30 ID: a_gFNC2l

ユルユルやなwww
こういう雰囲気は大好きです。

2: 山椒 2014-11-29 23:37:17 ID: HyST78a1

コメント有難うございます!
メインになる子達のなせる技ですね
こんな感じで続いて行きますが、これからも見て頂けると幸いです

3: ワッフル 2015-02-10 22:22:16 ID: Vy73Xre9

更新楽しみにしてます!
頑張ってください!

4: 山椒 2015-02-13 20:16:10 ID: 9mSKaX59

コメント有難うございます!
更新遅いくせに大して文字数増えないようなSSですがこれからも読んで頂けると幸いです

5: ワッフル 2015-02-14 22:57:32 ID: FhkcurXy

嫁さんがなんかかわいいww

頑張ってください!

6: ワッフル 2015-04-05 00:33:18 ID: TTONuRcB

鍋パーティか......彼女らが持って来た具材、特に文月の具材には謎のセンスを感じましたねw

更新楽しみです!

7: 山椒 2015-04-05 20:55:25 ID: 3a5pgc6z

ワッフルさん

コメントありがとうございます!
暫く更新してなく時期ネタも逃しまくってたので思いついたネタで(白目)

うちのフミィは芸術家肌です


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