シンジ「アダムさまの言うとおり」:序
初投稿です。是非評価、コメント、よろしくお願いします。
使徒との戦いが終わって約半年、エヴァの無くなった世界で毎日を過ごすシンジ。ある日その日常がぶっ壊れる。
あぁ…神様、僕の退屈な日常を、
返してください。
神さまの言うとおりにエヴァ混ぜ込んで見ました。評価、コメントよろしくお願いします。
使徒との戦いが終わって約半年、僕らは中学3年生になっていた。
クラス替えも行われ、アスカ、トウジ、ケンスケ、委員長ともバラバラになってしまった。
でも新しいクラスでの出会い、僕は遂に平和な日常を掴んだんだ。
昨日までは。
神様、僕の退屈な日常を、
ーー返してください。
シンジ「綾波、おはよう」
綾波「おはよう」
シンジ「今日は早いんだね。」
綾波「日直、だから」
シンジ「そっか」
何気無い会話
綾波との最後何気無いの会話
キーンコーンカーンコーン
先生「おーい、一時間目始めるぞー」
ザワザワザワ…
綾波「これから、数学の授業を始めます。礼。」
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まともに授業を聞いてなかった。ずっと窓から外を見ていた。使徒がいない街。僕の知らないことで満ち満ちている街。僕が救った街。ーー
カヲル『今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ。』
そんな声が聞こえた気がした。
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先生「えー、そういうわけで、xの値がいちぃぃいいぃグシャクシャクジクシャ
一同「!?」
先生の異変に授業を聞いていなかったやつも全員先生に目を向けた。
頭がはち切れるかの勢いでグシャグシャと動いていた。
ぶしゃあ!
先生の首が吹き飛んだ。いや、砕け散った。黒板に薄黒い血がつき、先生の頭だった部分からは血管が血を噴き出し踊っていた。
突然のことに教室は一瞬音が無くなった。
女子「いやぁぁぁあああああ!!」
一同「ぅわあああぁぁああ!」
何が起きたかわからない。
全員がパニックを起こしていた。
全員が教室後ろの掲示板まで下がった。
僕も思わず、尻餅をついて転んだ。
『だーるまーさーんがー』
教卓から声が聞こえる
男子「なんだ!?あのダルマぁ!!」
教卓の上にダルマが後ろ姿が置かれていた。赤い血をかぶり、ブツブツと何か言っている。
男子「ど、ドアがあかねぇ!!」
女子「なんなのよ…!?」
男子2「オエェッ」ゲボボボボボッ
何人かが耐えきれず吐き出していた。
教室は先生の血と酸の臭いが立ち込めた。
ガチャかぢゃガチャ!!!
ダルマ「ころんだ!」
ダルマがこちらを振り向く。
ブシャッ
シンジ「え?」
目の前でドアを開けようとしていた男子の首が吹き飛んだ。
ブシャブシャブシャブシャッ
ーーそれだけじゃなかった。さっきまで動き回っていた人が全員首をなくしてた。
血しぶきを浴びながら、僕は動けなくなっていた。
何人かがまた叫ぶ。うるさい。
男子「何がどおなってんだよ!「動かないで」
綾波「多分、『ダルマさんが転んだ』。」
なぜか綾波は冷静だった。
男子「はぁ!?なにいってんだよ!」
綾波「違うのは、動いたら死ぬってこと」
シンジ「しゃべっても大丈夫なんだ。動けないけど。」
僕も冷静に戻っていた。こんな怖さは慣れっこだった。
こんな恐怖を待ってたのかもしれない。
男子「どおやったら終わるんだよ!?」
綾波「わからない。」
綾波、すごくしゃべるな。
ダルマ「だーるーまーさーんがー」
一同「うぁぁあぁぁああ!」
またダルマが声を出す。泣く声吐く声叫ぶ声、教室は地獄と化した。
ダルマ「転んだ!」
一同「ッ!」
全員が動きを止める。
ショックのあまりに泡を吹いて死んでるやつもいた。
恋人なのか首の無い2人が抱き合いながら死んでいた。
ギロリとこちらを睨むダルマ、
でも僕は見逃さなかった。
背中にスイッチがあった。
ダルマ「ちゅっちゅっちゅっ」
ムサシ「ひいっ!」スタッ
ダルマ「ムサシくん!動いた!」
ブシャッ!
マナ「いやぁぁああ!ブシャッ
女子「誰か止めてぇぇえええ!」ブシャッ
シンジ「動くんじゃねぇ!死にてぇのか!」
残り13人「!?」
シンジ「あ、ごっごめん…」
沈黙が続いた。僕が叫んだのにみんなが驚いてる。ダルマは睨み殺すかのごとく充血した目でこちらを見ている。
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シンジ「…でさ、あのね、多分終わる方法わかった。」
男子「な、なんだと!」
シンジ「だ、ダルマの背中にボタンがあったんだ。『おしたらおわり』って書いてた」
男子「まじかよ、、遠いな。。」
ザワザワザワと声がする。
男子2「お、俺はいくぜ!」
女子「わっ、私も!」
俺も!私も!俺も!私も俺も!
全員が動くことを決心する。
僕は動かなかった。動こうと思えば動いたが。
ダルマ「だーるー…
一同「うあぁぁぁあ!!!」
ダルマ「まさんがころんだ!」
ダルマ、こちらが見えてるのか、テンポを変えてきた。
ーーー案の定目の前の突っ込んだバカどもは全員死んだ。ーーーー
もう一つの発見。
背中にはタイマーがあった。
多分時間はもう、無い。
『ーーーあの、、誰か生きてる?』
震えた細い声がする。
シンジ「あ、綾波!?」
綾波「碇くん、居るの?私、血が目に入って、目が開けられないの。」
シンジ「綾波、僕いくよ。」
綾波「止めない、けど、碇くん
『気をつけて』
ーーー綾波から聞いた最後の言葉。
「うん」
僕は冷静だった。ゆっくり確実に近づいた。
タイマーがカチカチと進みあと数十秒も無かった。
ーーー次で決める。綾波を、助ける。
ダルマ「だーるー…
教卓へ滑り込むかのようにダルマに近づいた。
シンジ「えった!」
がっしり捕まえた。ボタンも押せた。助かった!
ダルマから音がする。
ピロピロピロピロピロピロ…………
『碇シンジ、生きる!』
シンジ「や、やった!あやなm『ブシャッ』
そこには色の薄い髪をした少女はいなかった。
代わりに首の無い白い人形があった。
シンジ「うわぁぁぁああああ!うわぁああああ!あぁぁぁぁぁあぁ…」
しばらく叫んだ。
落ち着いた。
また冷静にもどった。
なぜか、ワクワクしていた。
教室をウロウロし、首の無いたくさんの肉片を見つめる。
シンジ「……馬鹿ども。」
綾波だったもののそばに行き、死んだのか、確かめる。
白く透き通っていた肌は飛び散った血と自身の血で赤く染まっていた。
もう叫ばなかった。
ドアから黒服の男たちがやってきて、僕を捉えた。抵抗はしなかった。
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『ダルマ』
『ま?』
『うん、ま。』
『うーん……』
『マトリエル』
キーンコーンカーンコーン
壱時間目、終了。
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次回予告
再開するチルドレン達。
現れる、倒したはずの『使徒』。
全員の思いが交差する。
それを見つめる赤い目線。
目の前で殺される友、その時シンジは、
次回『アダムさまの言うとおり:破』
この次があれば、サービスすると思われる。
好評であれば2時間目書こうと思います。
最初のつかみはバッチリ。
これからどうなるのかワクワクした。