アスカ「アダムさまの言うとおり」:破*修正中
*ルール、ラストを大幅に修正しました。
前回:シンジ「アダムさまの言うとおり:序」http://sstokosokuho.com/ss/read/581
是非ご覧ください。
続きです。今回はかなりオリジナリティが強いです。一応4部作のつもりです。
シンジは体育館で目が覚める。そこにはシンジと同様『ダルマ』をクリアした人達。トウジ、アスカ、委員長との再開を喜ぶのもつかの間、目の前には、昔倒したはずの『使徒』が。
前作をお読みいただくと幸いです。
前回:シンジ「アダムさまの言うとおり:序」http://sstokosokuho.com/ss/read/581
是非評価、コメントの方をよろしくお願いします。
指摘、誤字なども受け付けています。
目の前で人が飛び散っている。
僕は見ることしか出来ない。
なぜか、興奮し、楽しんでいる自分。
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シンジ「ーーーどこだ?ここ?」
目が覚める。夢か、
???「ーーおぉ、シンジ目が覚めたかいな」
シンジ「トウジ!」
トウジ「久しぶりやな、話すのも。」
シンジ「トウジ、ここはどこ?」
トウジ「ワイにもようわからん、けどダルマクリアしたやつが集まったとこらしいな。」
夢じゃ、ないのか。
???「誰かと思ったらバカシンジじゃない、」
シンジ「!?」
この声、毎日聞く、この声は
シンジ「アスカ!」
アスカ「な、なによ声ひっくり返して」
シンジ「あぁ…本当良かった。」
トウジ「なんや、ワイとの再開より喜んでるやないか…」
アスカ「ふ、フン!」
シンジ「アスカ、アスカなら分かるかも。」
アスカ「ここはどこで、何をしてるか、でしょ。ーーーわからないわよ。」
シンジ「そっか…」
シンジ「あ、他のみんなは?」
アスカ「ヒカリならさっき会ったわよ。」
シンジ「トウジ、ケンスケは?どこなんだよ?」
アスカ「あのねぇ「きにすんなや
トウジ「ーー死んだ。ワイの目の前でな。」
シンジ「!?」
トウジ「あのダルマは1クラスにつき1人しかあがれないらしいんや、でワイはケンスケと一緒にダルマ目指したんやけどな、」
シンジ「もう…いいよ。」
シンジ「…僕も…綾波を見殺しにしたんだ。」
アスカ「えっ」
しばらく沈黙が続く。
トウジ「センセ、過ぎたものはしょうがない。今をみよーや。」
アスカ「そうよ、依怙贔屓が生きてたら、アンタが死んでいたのよ」
シンジ「うん…」
他の学校の制服の子もいた。
何の為に集められたのか、誰も知らなかった。
綾波は死んだ。ケンスケも死んだ。なのに、もう、
涙がでない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。
死の授業が始まる。
ピンポンパンポーン
『これから、体育の授業を始めます。』
シンジ「綾波っ!?」
綾波の声、確かにそうだった。
アスカ「ーーーバカシンジっ!!」
シンジ「うわっ!」
突然襟を引っ張られる。
引っ張られた方向を向いた。
さっきまで数十人いた体育館に半分ぐらい埋まりそうな大きな蜘蛛がいた。
使徒「バリバリバリバリバリバリッ」
右前足には臓器が溢れ出た死体と、口らしき大きな穴からは人の上半身が覗いていた。
一同「うわぁぁああああ!」
恐怖のあまり立ち竦んだ。
アスカ「ーんもうっ!バカシンジっ!!」
僕はアスカに引っ張られる。
全員が逃げ回り、蜘蛛は骨まで食い尽くしている。
見覚えがあった。
使徒だ。
シンジ「使徒は全部倒したんじゃ…」
次々に生徒を捉え、使徒は捕食する。
シンジ「ーーーアスカ、どうしよう…」
アスカ「どうしようって…アンタバカァ!?」
シンジ「ど、どーゆーこと?」
アスカ「使徒を倒すのよ。」
そうだ。使徒には弱点があった。
ーーーコアだ。確かあいつはお腹の下にある。
シンジ「ど、どーやって壊すんだよ!?」
アスカ「わかんないわよ、取り敢えず今はーーー
逃げるッッ!!」
バンバンッッ!
窓ガラスは割れる音、壁が剥がれる音。
無我夢中で逃げる。
ーーーーーーーーーーー
みてわかったこと。
こいつの動きには規則性がある。
1.捕食は一人ずつゆっくり行う。
2.ストックは一人まで、食い終わるまで次に手を出さない。
3.捕食中、態勢を変える為、正面にコアが露わになる。
4.が、コアから床の高さ、実に10m…
シンジ「どうにかしなきゃ…」
アスカ「このままじゃ、死ぬのを待つだけね…」
ふと
トウジのことが心配になる。
ドバババババババババババッ
使徒の体が一度止まり口から何かが吐き出される。
使徒から生臭い緑色の液体が放出される…
トウジにそれがかかったのが見えた。
トウジ「ゔあぁぁぁあああ!!」
シューッとトウジの体から音がする。
溶けていた。
ヒカリ「トウジィッッ!!」
おい、いつから名前で呼ぶようになったんだよ。
トウジの体を委員長が支えてる。
走りながらそれをずっと見てる。
アスカも見てる。
トウジの体に掛かっていた酸が委員長にもつく。
涙と酸が混じり合う。
けど動じてなかった…
ずっとトウジを抱きかかえる。
トウジの下半身はもうなくなり、骨が露わになる。
トウジ「逃げろ。。ヒカリ。」
ヒカリ「いやっ!トウジを捨てて、生きられない。…」
トウジ「そんなこと言わんで…、」
バリッ
無慈悲な白い顔が二人を隔てる。
委員長の左腕とトウジが使徒に食いちぎられる。
ヒカリ「イヤァァァアアアアア!!」
バリバリバリバリバリバリッ
骨が砕かれる音。
血が流れる音。
トウジが死ぬ音。
シンジ「トォーージィーーッッ!!」
声は届かなかった。
使徒は肋の骨を口から吐き、委員長に目線を向ける。
ヒカリ「…。」
アスカ「ヒカリィッッ!」
飛び出しそうになったアスカを抑える。
涙で顔がくしゃくしゃになるアスカ。
可愛い。
何でそんなこと考えてるのかが
自分でも分からない。
別れを惜しむも涙が一切出ない。
自分の情けなさと弱さを感じる。
綾波が目の前で死んだとき、
僕の、オレの何かが壊れる音がした。
自分でも思う。
シンジ「気持ち悪い。」
委員長が喰われた。一部始終見ていた。
アスカも僕も、棒立ちになり見つめる。
ーーーーーーーーーーーーーー
床に酸が広がり、使徒に近づくことさえできなくなる。
体育館に居る生徒も少なくなり、
只々食われるのを待つだけだった。
アスカ「ねぇ、シンジ。」
シンジ「なに?」
アスカ「私、アンタのこと、好きだから。」
シンジ「うん。」
アスカ「死なないでよ」
シンジ「うん。」
アスカ「私を助けてよ、バカシンジ。」
アスカが使徒と目を合わせる。
シンジ「!?」
我に返る。
シンジ「アスカァッ!」
使徒の手にアスカが収まる。
頭から声が聞こえる
逃げるな、と。
ーーーーーーーーーーーーーー
シンジ「アスカを、
ーーーー返せッ!」
脳汁が異常に出ているのを感じる。
肉体が熱くなるのを感じる。
焼けるような体がプチプチと血管の張る音がする。
誰かの骸から、首ごと背骨を引っこ抜く。
走る。
酸が足にへばりつき、溶けていく。
そんなの関係なかった。
痛みを感じなかった。
高さ10mを、
跳んだ。
背骨をたて、コアを貫く。
あるとは思っていたが、A.T.フィールドが発生する。
シンジ「オマエガッ!お前がワルいんダッ‼」
A.T.フィールドにかぶりつき、バキバキに砕く。
瞬間、コアを貫く。
アスカが解放されるのが見えた。
シンジ「ゔるぶしゃぁァァァァアアアぁぁああ!」
コアを砕かれた使徒は動かない。
が、倒れた使徒を背骨で滅多打ちにする。
シンジ「テメェが殺したんダ!僕は悪くない!俺は悪くないッッ!」
シンジ「なんでお前はっ!生きるなグズッッ!!」
アスカ「やめてシンジィっ!」
シンジ「え?」
頭が空っぽになるのがわかった。
ふうっと力が抜ける。
体がボロボロになり力が入らない。
酸の床に倒れこむ。
体が溶けていくのがわかった。
これからの記憶はもう、ない。
キーンコーンカーンコーン
弐時間目、終了。
ーーーーーーーーーーーーーー
『うーん…ホントはあいつを上手く利用して格技室のロンギヌスをとるってゆう流れだったんだけどな…』
『そんなことよりしりとりにゃ〜』
『うん』
『マトリエル』
『る…ルクセンブルク!』
『何だよ、それ。』
『だって他が思いつかないニャー』
『く…』
『クマ』
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次回予告
死んだと思っていたシンジ。
目が覚めた所は森の中。
クマさんにであった。
花咲く森の道、クマさんが殺した。
明かされるこのゲームの全て
次回『アダムさまの言うとおり:Q』
さあ〜ってこの次は、
シンジくん、何もしないで。
続く?
読んで下さり、ありがとうございました。
是非とも評価、コメント、指摘をよろしくお願いします。
前のやつに比べてつまらない。後2話あるみたいだから次に期待する。
コメントありがとうございます。急ぎ足で書いたもので破、Q共に雑になってしまいました。修正を加えていこうとおもいます。