比企谷「古典部?」折木「SOS団?」キョン「奉仕部?」
比企谷「古典部?」折木「SOS団?」キョン「奉仕部?」
~神山高校古典部部室~
千反田「折木さん。これを見てください!」
折木「いきなり何だ。」
福部「これは今度うちの高校が会場のイベントのチラシじゃないか。」
伊原「福ちゃん、知ってるの?」
福部「まぁね。なんでもこのイベントは全国の珍しい部活が集まるからね。今から楽しみだよ。」
折木「このイベントとやらがお前好みだということはわかった。」
折木「だがなぜうちの高校でやるんだ?」
福部「うちの高校からたくさんの部活がエントリーされてるからさ。」
折木「なるほど」
伊原「で、ちーちゃん。なんでこのチラシを持ってきたの?」
千反田「それはですね。なんとこの古典部も参加するからです! 」
福部「まぁ、古典部なんて全国探してもこの高校にしかないだろうからねぇ」
伊原「具体的には何をするの?」
千反田「このチラシには他校の部活との交流をし、親好を深める。とかいてあります。」
伊原「ふ~ん。他の珍しい部活はどんなのがあるの?」
千反田「えーとですね。書いてあるのは少ないんですが」
千反田「文化研究部。勇者部。ツインテール部。極東魔術昼寝結社の夏。SOS団。奉仕部等ですね」
福部「名前からじゃ何をやっているのかわからないね…」
折木「それだったら俺らも何やってるのか自分たちでもわからないから人のことは言えんだろ。」
千反田「でも今からとても楽しみです。」
千反田「この部活動をなさっている方々がどんな人なのか。どんな活動をしているのか。」
千反田「私、気になります!」
折木(……はぁ)
~SOS団部室(文芸部部室)~
涼宮「ということで行くわよ!」
キョン「すまんが主語を入れて話してくれないか?」
涼宮「だから!私たちSOS団もこのイベントに参加するって言ってんの!」
キョン「んなこと言われても、このイベントは次の大型連休にあるんだろう?」
キョン「他の奴らの予定も考えろよ」
涼宮「みんな予定あるの?」
朝比奈「いえ、特にありません」
古泉「僕もありませんね」
長門「………ない」
涼宮「ほら!みんな大丈夫って言ってるわよ!」
キョン「いや、俺の予定は聞かないのか?」
涼宮「あんたにあるわけないでしょ」
キョン「確かにないが。そうはっきり言われたくないね」
涼宮「とにかく!私たちSOS団も行くことになったから」
涼宮「みんなちゃんと準備するのよ!」
キョン「やれやれ」
~総武高校奉仕部部室~
平塚先生「ということで次の大型連休の日は空けておきたまえ」
比企谷「あの、どういう意味かわからないんですけど…」
平塚先生「他校の珍しい部活との交流イベントが今度の大型連休を使って行われる。」
平塚先生「そこで我々も参加すべく応募したら。ぜひ来てくださいとの返事をもらったのでいくことにしたのだよ」
雪ノ下「開催地はどこですか?」
平塚先生「神山市神山高校だ」
由比ヶ浜「へぇ~。遠いね」
比企谷「すいません。俺千葉から出たら死んでしまう病が…」
平塚先生「どこのながっ鼻の狙撃主だ。あいつはもうその病気は克服したぞ」
比企谷(あんたまだ少年マンガ読んでんのかよ)
平塚先生「ということでこれは決定事項だ。」
平塚先生「異論反論は認めないのでそのつもりで」
~当日奉仕部~
比企谷「はぁ~。マジで行くのかよ…」
雪ノ下「いい加減諦めたらどうかしら」
由比ヶ浜「でも楽しそうだよね!」
平塚先生「おーい。そろそろ行くぞ。車に乗たまえ」
比企谷(めんどくせぇ…)
~当日SOS団~
涼宮「キョン!遅い!罰金!」
キョン「遅れてないだろ」
涼宮「何回言わせんのよ!団長の私より遅いのは問答無用で罰金よ」
キョン「そうですか…」
古泉「涼宮さん。そろそろ電車が出ます」
涼宮「ありがと古泉君」
涼宮「じゃ、みんな行くわよ!」
キョン「はぁ、やれやれだ」
涼宮「あっ、罰金はいいからあんた私たちの荷物持ちなさい。」
キョン「」
朝比奈「キョンくん。すいません」
キョン「いえいえ。大丈夫ですよ朝比奈さん」
キョン(今日も可愛いです)
~古典部~
千反田「いよいよ今日ですね!」ソワソワ
福部「千反田さんものすごく楽しみにしてたもんね」
伊原「それに比べて、折木は少しやる気を出したら?」
折木「わざわざやる必要があるのか?」
千反田「折木さん。何事も前向きに考えましょう」
千反田「もしかしたら他校の方と友達になれるかもしれませんし」
福部「ははっ。ホータローに他校の友達ができたら雪が降るかもしれないよ」
伊原「確かに。ありえないわ」
折木「お前ら失礼だぞ」
千反田「そろそろ他校の方々が来る時間ですね」
福部「そうだね。そろそろ下に行こうか」
伊原「ほら、折木も!」
折木(早く終わらないかな…)
~校庭~
尾道「では、これより交流会を始めます」
尾道「まずは3つの部活同士で一つのグループをつくってください」
ワイワイガヤガヤ
比企谷「んで、どうすんの?」
雪ノ下「そうね…なるべくましな格好をした人たちと組みたいわね」
由比ヶ浜「確かにあのツインテールの集まりには行きたくないね…」
涼宮「あの~、すいません。」
雪ノ下「はい?」
涼宮「もしよかったら私たちと組みません?」
キョン(流石、他人に対しては礼儀正しいな)
由比ヶ浜「いいんじゃない?ゆきのん?」
雪ノ下「ええよろしく」
千反田「あの~すいません」
千反田「私たちもいいですか?」
涼宮「ええもちろん大歓迎だわ」
涼宮「あなたは?」
雪ノ下「ええ大丈夫よ」
千反田「ありがとうございます」
千反田「私たちは神山高校古典部で千反田えると言います」
伊原「私は伊原摩耶花よろしくね」
福部「僕は福部里志、どうぞよろしく」
折木「折木奉太郎だ」
涼宮「私はSOS団団長涼宮ハルヒ!」
涼宮「で、そっちの可愛いのがみくるちゃん」
朝比奈「どうも朝比奈みくるです」
涼宮「無口なのが有希」
長門「………長門…有希」
涼宮「そこのカッコいいのが古泉君。パッとしないのがキョン」
古泉「どうぞよろしくお願いします」
キョン「まぁ、よろしく」
雪ノ下「私は奉仕部部長雪ノ下雪乃」
由比ヶ浜「あたしは由比ヶ浜結衣よろしくね!」
比企谷「比企谷八幡だ」
涼宮「奉仕部も古典部も可愛い子がいっぱいね」
千反田「いえ!そんなことは」
雪ノ下「長門さんは何を読んでいるのかしら?」
長門「……これ」
雪ノ下「とても難しいわよね」
長門「読んだことがあるの?」
雪ノ下「ええ、昔にね」
伊原「朝比奈さんは今いくつですか?」
朝比奈「えーと、今年で高校3年生です」
由比ヶ浜「ウソ~、高一にしか見えなかった!」
朝比奈「フフッ、よく言われます」
キャイキャイキャイキャイ
福部「なんだか入りにくい雰囲気だよね…」
古泉「ええ、確かに」
比企谷「で、何でキョンはキョンて呼ばれてんだ?」
キョン「まぁ深い理由があんだよ」
折木「しかしこれ俺らいる意味あるのか?」
比企谷「それは俺も思っていた」
キョン「偶然だな」
福部「なんかここでも結束してるんだけど」
古泉「まぁ楽しそうですからいいんじゃないでしょうか」
キョン「俺なんか遅れてもないのに罰金毎回払わされてんだぞ」
折木「それは可哀想だな」
比企谷「俺なんか部活やりたくもないのに入れられてそこで毎回罵倒されてんだぞ」
キョン「入りたくないのに入れられたのは俺も同じだな」
折木「俺もだ」
キョン「でもその空間がいいと思ってるところもあんだよな」
折木「そこは否定できないな」
比企谷「ああ、居心地よくて壊れてほしくないと思う」
キョン「まぁ、なんだかんだ言っても俺らにはあいつらが必要なんだよな」
折木比企谷「確かにな」
比企谷「お前らとはなんか通じるものがあるな」
折木「連絡先でも交換するか?」
キョン「いいな」
折木「俺家電しかないけどな」
比企谷「まだ携帯持ってないのかよ」
折木「そろそろ欲しいとは思ってんだけどな」
キョン「よしっ、登録完了。」
キョン「大人になったらさ、この3人で飲みに行こうぜ」
折木「いいな、それ」
比企谷「ああ、楽しみだ」
古泉福部「あの…僕たちは……?」
~イベント終了~
尾道「以上を以て交流会を終了します」
尾道「お疲れ様でした」
涼宮「じゃーねー、また今度会いましょう!」
千反田「ええ、また今度です」
伊原「結衣ちゃん。頑張ってね!」
由比ヶ浜「う、うん!摩耶花ちゃんも頑張ってね!」
朝比奈「フフッ、青春っていいですね」
雪ノ下「また今度話がしたいわ」
長門「私も同じ」
雪ノ下「じゃあね」
長門「…さよなら」
比企谷「んじゃまたな」
キョン「ああ、今度は大人になってからか?」
折木「比企谷、マックスコーヒー送ってくれよ」
比企谷「わかってるよ」
キョン「んじゃ、またな」
折木「ああ」
福部「僕らいた意味あったのかな?」
古泉「わかりません」
~比企谷サイド~
こうして俺は戸塚以外の男友達ができた。しかも他校のだ。それだけ見ると行ってきてよかったと思う。
案外、俺の青春は間違ってないのかもしれない。
~キョンサイド~
あれからハルヒは上機嫌だった。谷口あたりに何をしたんだと聞かれたがまぁガールズトークには耳を傾けてなくてな。さっぱりだ。驚くことに俺に他校の友達が2人もできた。今でも電話などで愚痴りあっている。
まぁこんなと付き合っていくのも悪くはないさ。
~折木サイド~
まさか俺に他校の友達ができるとはな。里志が騒いでいたがまぁいい。さすがに電話番号を交換したのはいいが家電では不憫なので携帯電話の購入を検討している。あの2人とはいい友達になれるかもしれない。
以外と俺もバラ色に染まってるのかもしれないな…
終
この後の展開見てみたい
めっちゃおもしろい
この物語はまだ始まったばかり!