提督「瑞鶴の様子がおかしい」
提督は瑞鶴の様子がおかしいと長門に相談するが…………?
思いつきの話。
長門「おかしい?」
提督「ああ、何か絶対に俺と目を会わせてくれないんだ」
長門「何か心当たりは?」
提督「全くもってない」
長門「ふむ、具体的にはどういう風におかしかったのだ?」
提督「そうだな………いつもなら結構元気よく執務室に入ってくるんだが……」
~回想~
瑞鶴『て、提督さん……』
提督『ん?あぁ、おはよう瑞鶴』
瑞鶴『おはようござい……ます』ウツムキ
提督『?どうした瑞鶴。顔も赤いし俯いてるし。疲れてるのか?なら秘書艦誰かに……』
瑞鶴『だ大丈夫!大丈夫だから!』
提督『お、おう………?』
~執務中~
提督『……』カリカリ
瑞鶴『……』カリカリ
提督『(成る程、仕事はきちんとしてくれてるし大丈夫なのは本当みたいだな)』カリカリ
提督『(ただ……)』チラッ
瑞鶴『っ!』プイッ
提督『(俺の方をチラ見しては目があったら逸らしてくる……すんげー視線が気になって仕方がない…………)』カリカリ
~回想終了~
提督「と、いった感じだった」
長門「…………はぁ」
提督「え?なんでため息?」
長門「提督よ、これは人に相談するものではない。提督自信で解決しなければいけない物だ」
提督「嘘だ!!」クワッ
長門「本当だ。それにしても私の提督がこうも鈍感だとはな……」ヤレヤレ
提督「どんかん?なんだ?金柑の親戚か?」
長門「………提督よ」
提督「な、なんだ長門」
長門「………漢字、教えてやろうか?」
提督「馬鹿にするな!これでも漢検二級だぞ!!」
長門「ならさっきの鈍感の字が書けるか?」
提督「長門よ、人は全員が全員完璧な訳じゃない。人間は120年分を記憶できるらしいがその半分近くを忘れてしまうらしい」
長門「書けないんだな?」
提督「だから長門。俺は決して書けない訳じゃない。そのさっきの字書けるかどうかではなくその半分近く忘れるところにたまたま入ってしまっただけであって「書けないんだな?(威圧」すみませんわかりませんだからその41cm連装咆をしまってくださいお願いします」
長門「まったく……話を戻すが本当に心当たりは無いんだな?」
提督「うーん……あ、そうだ」
長門「ん?」
提督「昨日瑞鶴がMVPとって帰ってきたんだけどさ?その時連度が上限に達したんだけど中破だったからとりあえずお風呂行ってこいって言ってそのまんまだったから拗ねたのかな?」
長門「成る程。だが私は瑞鶴が拗ねた思わないぞ?」
提督「何故に?」
長門「瑞鶴が拗ねていたら今日の朝開口一番に一言二言文句を言われるんじゃないか?」
提督「確かにそうだな。じゃ一体何故だ?」
長門「それは提督自信で考えることだ。想い人なら考えてやるべきだと思わないか?」
提督「むっ」
長門「なら私は失礼するぞ」
提督「すまんな長門」
長門「気にするな。私と提督の仲だろ?」
提督「……最初からお見通しだったのか」
長門「さあ?私はその指輪を渡す相手が誰か解らないが早く渡してやったほうがいいと思うぞ?」
提督「………すまんな」
長門「ああ。では失礼する」バタン
提督「……………ケッコンカッコカリ、ねぇ……」
プルルルルルルル
提督「(誰だ?こんな時間に)ガチャ、はいもしもし」
元帥「私だ」
提督「!」
瑞鶴「………はぁ」
瑞鶴(提督さんに迷惑かけちゃったな………連度が上限に達した時に提督さんから指輪貰えるかもって翔鶴姉にいわれて取り乱したまま行ったから………)
瑞鶴(……ってよく考えたら私より翔鶴姉とか一航戦や蒼龍さんや飛龍さんにわたすよね。みんな私より先に連度が上限だし)
瑞鶴(……でももしそうだったら嫌だな……)
瑞鶴(?執務室に明かりがついてる。提督さんまだ仕事してるのかな?)
提督『だから渡せないって言ってるだろ!!』
瑞鶴(え!?なに!?なに!?)
元帥『君が使うより私が使った方がよっぽど彼女をつかいこなせる』
提督「うるせぇ!こっちの意見も聞かないで瑞鶴渡せだと!?ふざけるな!」
提督「瑞鶴はうちの貴重な航空戦力だ!そう簡単にはいわかりましたと渡せるものか!!」
元帥『私がその力を存分に発揮させてやると言っているのだ!!何故それが解らん!』
提督「解ってねぇのはてめぇの方だ!指輪の件もそうだ!彼女らの気持ち考えず自分等が得することばっかり考えやがって!」
元帥『……解った。お前には話が通じんようだな』
提督「通じねぇのはてめぇの方だ。小学校から国語と人権を一から学んできやがれ」
元帥『……きさまは自分の立場が解っているのか?』
提督「自分の立場?」
元帥『私は元帥だ。他の鎮守府から引っ張ってきた艦娘を自らの意思できたとすることもできる』
提督「!てめぇまさか!」
元帥『そうだ!私が貴様の瑞鶴を引っ張っていっても自らの意思とすればいいのだ!!ハハハハハハ!!』
提督「てめぇぇぇ!!」
元帥『黙れ!!いいか!!瑞鶴を引っ張ってきたあと貴様の存在と鎮守府を真っ先に消し去ってやる!そうすれば彼女も自ずと付いてくる!!明後日に行くからな!!覚悟しておけよグズが!!』ガチャ
プー、プー、プー、プー
提督「……ちくしょう……結局俺は……守れないのか!!」バンッ!
提督「………?」
瑞鶴「………」
提督「ずい……かく?お前、何で…」
瑞鶴「…」ポロポロ
提督「!待て瑞か」
瑞鶴「っ!」ダッ
提督「瑞鶴!!~~~~っくそっ!!」ダッ
提督「ハァ、ハァ………クソッ!どこに行ったんだあいつ」
提督「………ちくしょう。一番聞かれちゃいけないやつに聞かれっちまった」
提督「……まだ指輪すら渡せてねぇのに……」
提督「クソッ!」ガン!
提督「痛って!……………なにしてんだろうな、俺……」スタスタ
瑞鶴「……………提督さん」ボソ
翌日…………。
長門「なんだと!?鎮守府を解体!?」
提督「………」カリカリ
長門「一体どういうことだ!!説明しろ!!」
陸奥「ね、姉さん落ち着いて………」
提督「説明しろも何も、大本営の決定事項だ。それ以外に説明のしようがない」カリカリ
長門「なら私たちはどうなる!!」
提督「海軍学校時代の親友の鎮守府に受け入れて貰える。心配はいらない。あいつもいいやつだからな」カリカリ
長門「なら提督はどうなる!」
提督「さあな、今の所は大本営の勤務らしいが後にどこかに異動になるんじゃないかな」
提督「(ま、帝国反逆を表向きの理由にして処刑されるんだろうけどな……)」
長門「だが!」
提督「くどいぞ長門!これは決定事項だ!俺にはどうもできない!」
提督「(そう、力のない俺には、何も…………)」
長門「………解った。なら艦隊の皆には私から伝えておく」
提督「………すまない」
長門「……あまり無茶はするなよ」
陸奥「失礼します」バタン
提督「……はぁ」
提督「(もう本当にどうしようもない、相手は国の権力を握る大本営だ……俺にはどうしようもない)」
コンコン
提督「入れ」
ガチャ
瑞鶴「…………提督さん」
提督「瑞鶴………?」
~大本営~
海軍大将(以下大将)「元帥!本当にあなたなにがしたいんですか!!他の鎮守府から気に入った艦娘を引き抜いては犯し、解体して!一体何なんだ!」
元帥「ふん!艦娘はただの兵器だ。それをどう扱おうが私のかってだ!」
大将「だがあの提督がいる鎮守府は先の反攻戦でかなりの結果を残している!なにも鎮守府を解体までは」
元帥「うるさいぞ大将!なら貴様の鎮守府も解体してやる!」
大将「なっ……!」
元帥「フハハハハハハ!!安心しろ貴様の艦娘たちは私が可愛がってやる!貴様も提督もろとも処刑だ!解ったな!」
大将「あんたって人は……!」ギリッ
元帥「だまれ!いいから出ていけ!私はいそがしいのだ!」
大将「……失礼します」バタン
スタスタ
大将「……青葉、録ったな?」
青葉「バッチリです!」
大将「いくぞ、あの馬鹿に然るべき報いを晴らしてやる……!」
~鎮守府提督執務室~
提督「ほら、お茶だ」
瑞鶴「……ありがと」
提督「……すまないな瑞鶴、俺は……」
瑞鶴「気にしないで。瑞鶴のために……いってくれたんでしょ?」
提督「………ああ」
瑞鶴「提督さん、一つだけ聞いていい?」
提督「何だ?」
瑞鶴「ここの鎮守府は翔鶴姉や蒼龍さんや飛龍さんに一航戦もいるのに、なんで瑞鶴を優先してくれるの?」
提督「……」
瑞鶴「開発でもいいのが出たら載してくれるし、瑞鶴が建造されてからずっと秘書艦だし。なんで?」
提督「……」
瑞鶴「瑞鶴答えてくれるまで帰らないから」
提督「………昔から好きだった、じゃダメか?」
瑞鶴「昔から?」
提督「俺のな、先祖は瑞鶴に乗ってたんだ。その話をされてからずっと瑞鶴の事が好きだったんだよ。提督になったら絶対瑞鶴を建造して指揮するんだってな……それが俺の今までの原動力さ」
瑞鶴「……納得いかない」
提督「え?」
瑞鶴「納得いかない!全然納得いかない!じゃあ今の瑞鶴はダメなの!?」
提督「い、いや、そういうわけじゃ……」
瑞鶴「なら、なら……今の瑞鶴も……好きって……言ってよぉ……」
提督「~~ええい!ままよ!」ガシッ
瑞鶴「提督さん………?」
提督「好きだ瑞鶴!だから俺とケッコンしてくれ!」
瑞鶴「………遅いよ!遅すぎ!」ポロポロ
提督「すまなかった!何でも言うこと聞いてやるから!」
瑞鶴「……提督さん明日から会えなくなっちゃうんでしょ?」
提督「あ、ああ」
瑞鶴「なら……その」モジモジ
提督「?」
瑞鶴「今日の夜……瑞鶴の事……一杯愛して?//」
提督「!」
翌日
提督「……」
瑞鶴「提督さん、皆鎮守府から出港したよ?」
提督「……ああ」
瑞鶴「……」
提督「なあ瑞鶴、死ぬってこんなに怖いことなんだな」
提督「提督になって深海悽艦と戦うことになってさ、お前らを死ぬかわからない戦場に送り出して。いざ自分の死が近づくと足が震えてくる。情けないと思わないか?」
瑞鶴「思わないわ。だって提督さんはいつも瑞鶴達を死なせないようにしてくれた。情けないというより死んだ後の艦隊の皆にグチグチ言われるぐらいよ」
提督「はは、それは嫌だな」
瑞鶴「でも……」
提督「でも?」
瑞鶴「瑞鶴やっぱり……提督さんと離れたくないよ……」
提督「瑞鶴……」
瑞鶴「提督さんと……皆と一緒に居たいよ……」ポロポロ
提督「瑞鶴…」ギュ
瑞鶴「提督さん……」
コンコン
元帥「入るぞ提督」
提督「………」
元帥「なんだ貴様、上官に挨拶もなしか」
提督「てめぇなんかに挨拶したら挨拶考えた人に土下座しても謝りきれないくらい失礼だからな」
元帥「なんだと……?」
提督「聞こえなかったのか?ああ、難聴でしたか、てめぇに挨拶したら挨拶が汚れてしまって挨拶が可哀想で仕方ないといったんですよ」
元帥「貴様…!まあいい、貴様は処刑前にじっくり拷問してやる。それで……君が瑞鶴か」
瑞鶴「……」
元帥「喜べ、こんな能無しより優秀な私の艦隊で戦えることになったぞ、どうだ?」
瑞鶴「……別に、嬉しくなんかない」
元帥「チッ、教育が行き届いてないようだな提督!?」バン!
提督「ぐあっ!」
瑞鶴「提督さん!」
元帥「おっと動くなよ?この拳銃の弾頭は対艦娘用弾頭だ。お前でも貫通するぞ?」
瑞鶴「くっ……!」
元帥「取引だ瑞鶴、お前が私に従うなら提督の身は保証しよう」
提督「駄目だ瑞鶴!こいつはどのみち俺を殺す!」
元帥「だまれ!」バン!
提督「がっ!」
瑞鶴「っ!提督さん!」
提督「駄目だ……瑞鶴…聞き入れても…」バタン
元帥「おっと、気を失ったようだ。さて早くしないと提督が出血多量で死んでしまうぞ?」
瑞鶴「……」
元帥「どうする?」
瑞鶴「……瑞鶴の」
元帥「?」
瑞鶴「瑞鶴の、私の提督はこの人だけ!だから私はあなたには付いていかない!私の第2の命はこの人に捧げる!」
元帥「………はぁー、馬鹿な奴だな君も。じゃ、死ねや」ヂャキ
瑞鶴「(皆、翔鶴姉、提督さん………ごめんね)」
バン!
瑞鶴「………?」
元帥「ぐっ………!き、貴様ぁ、何故ここにいる!大将!」
大将「…………」
憲兵「………」
元帥「おお、憲兵もいたのか!さあこの私を撃った大将をつれていけ!」
憲兵「………」
大将「残念だが、あんたはもう元帥じゃない」
元帥「な!?」
大将「つれていけ!」
憲兵「元帥、艦娘に対する暴力、性的暴行などの容疑で逮捕する!」
元帥「は、離せ!私は元帥だぞ!離さんか!」
大将「………提督は!?」
瑞鶴「提督さん!提督さん!」
大将「担架を!救護班を速く!」
秘書艦日誌
〇月〇日
今日、久しぶりに翔鶴姉達が鎮守府に帰ってきた。
元帥が捕まってから約1ヶ月、あの時助けてくれた大将が元帥に昇格して新たな体制が築かれている。
今後も、ああいった艦娘に暴行を加える提督達を取り締まっていくそうだ。
そして明後日にも鎮守府は再開される。
また戦いの日々が始まるのである。
瑞鶴「………ふう」
「終わったか?」
瑞鶴「あ、もう寝てなきゃ駄目だよ提督さん」
提督「しかしだな、俺にも提督という立場があって」
瑞鶴「だーめ!提督さんはケガが直るまで寝てること!代わりは瑞鶴がやるから!」
提督「しかし…」
瑞鶴「……長門さーん」
提督「すいません本当ごめんなさいゆっくり休んでケガ直すんでそれだけはマジ勘弁!」
瑞鶴「もう、長門さんの言うことはすぐ聞くくせに……瑞鶴ふてくされるぞ~」
提督「悪い悪い。回復するまでたのむぞ瑞鶴」
瑞鶴「は~い」
提督「………絶対平和にして、二人で暮らそうな、瑞鶴」
瑞鶴「……うん!」
という訳で完結。
思いつきだったけどね。
次は誰を書くか迷ってます。
リクエストあればお気軽にお願います。
(必ず書くとは言ってない)
え、最後の
そういう意味じゃないの・・・?
そういう意味のご想像は各読者様にお任せいたします←確信犯
元帥の末路はどうなったの?
個人的にはイ級の群れに両手足縛って放り込むぐらいにはなって欲しいww
悪役が良いクソ具合と提督と瑞鶴の愛が合わさっていいssでした…!
私もこういうの書きたい(願望)
願わくば大井×提督が…みたい!
この元帥の両手両足の爪をペンチで剥いで両手両足の指を磨り潰して感覚が無くなるまでむち打ちにして感覚が無ったら鉋で全身の皮膚を剥いでから燃やして殺したい。殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい。
おお、怖い怖い………。
masaマサさんへの回答
元帥の末路ですか。そうですね、ゴムボートで一人オリョクルといっておきましょう。
パルシステムさんへの回答
ありがとうございます
大井っちですね?了解しました。