2017-07-02 14:37:29 更新

概要

“見えてしまう”提督の話です。


1 もっと人らしく生きてみたい




ーー生きる事は人がもっとも恥ずべき痴態を晒すのと一緒であるーー


ーー生きる事は有限であり、そしてーー


ーー他の為に死ぬのと同等に尊く、荼毘すべき事だーー


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ーー人はいつかは死すものであるーー


ーー人生には絶対と言われているものは数えられるほどしかないーー


ーーだが人が死ぬのは、限りなく当然でありーー


ーー不可逆的で不可避な事象であるーー


ーー何故、人が死ぬのは絶対なのだろうかーー









ーーーー

ーーー

ーー



















???「あー、はい、すみません......。こちらの手違いでして...」


???「はい、はい、すみません。後でそちらに伺わせて頂きます」ガチャン


???「...........はぁ....仕事は楽じゃないな...」


吹雪「当たり前です。仕事が楽で退屈なものならば、皆必死にしなくても良いんですから」


吹雪「はい、これ。今日の書類です......っと!」ドサッ、ドサッ、ドン!


???「......こんなに?」


吹雪「はい。こんなに、ですよ“提督”」


提督「......辛い...自堕落な生活を送りたい......嫌だ......」


吹雪「はいはい......やりましょう。やりましょう。弱音を吐く前に行動!」


提督「はい......」

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カリカリカリカリ.........


提督「.........もう昼か......」ン〜ッ......


吹雪「結構進みましたけど......まだまだか...」フワァ〜......


吹雪「.........あの、今日ぐらいは一緒に......」


提督「..........じゃあ、“いつもの所に”」スクッ


吹雪「あ、はい.........」ガチャッ...






吹雪「...............」

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吹雪(こんばんは。吹雪と言います)


吹雪(突然ですが私達の提督は変わっています...何故なら......)




川内「あれ?吹雪?」


吹雪「あ!川内さん!」


川内「おおう...声張ってるね...」


川内「まぁ、いいや。そういえば提督は?」


吹雪「......“また何時もの場所に”」


川内「.........はぁ、あんなに誘ってくれても無理なのか......」


吹雪(提督は極端...いえ、今まで一度も私以外の艦娘達に会った事はありません)


吹雪(ですが、私の中では人を異常に嫌うだとか、あがり症など人と会えない様な外的な理由はない様に見えます)


吹雪(私は長年隣にいるはずですが、未だに提督の事は詳しく分かりません..... .)

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提督「.........眠い......」タッタッタッ。


吹雪「提督!来ました!」


提督「.........おお、来ましたか...来ましたか......」


吹雪「今日は少し豪華になってます!」フフン!


提督「......凄いな。美味しく頂けそうだ」


吹雪「じゃあ、食べましょう!」







二人「「いただきます」」

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吹雪「......あの、提督」


提督「うん?」モグモグ


吹雪「どうしても......どうしても、皆さんに会ってくれないんですか...?」


提督「............」モグモグ










提督「えっ、別にいいけど?」モグモグ





吹雪「えっ、あっ、えっ!?で、でも前は......」


提督「ああ、だって吹雪が誘う時は必ず“複数人居る”時しか誘わないじゃないか」モグモグ


提督「別に“二〜三人”、勿論一人でもいいけど...其れぐらいなら良いよ?」モグモグ...ゴクン


提督「......あ、これだと何様って感じだな。別によろしいのですわよ?......ん?」


吹雪「......っ......///」


提督「まぁ、兎に角良いんですよ。三人までならば。はい、うん」


吹雪「......分かりました......ですが、こんなに私達は待ったのですから、少し辛いかもしれない処罰はしますよ?提督......」


提督「......覚悟の上です......」

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偶に自分は何者なんだろうと、思う。


ーー疫病神だよーー




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提督「という訳で...」


吹雪「.........」





提督「一緒に居てくれない?」

吹雪「い、や、で、す!!」





提督「良いじゃない!良いじゃない!何!?一対一とか!?自分の緊張に対する耐性はあまりにも低過ぎて、豆腐メンタルより柔らかい豆乳メンタルなの知ってるでしょ!?」


吹雪「もはや、柔らかいとか関係ないじゃないですか!液体なら柔らかさなんて感じませんし!......ともかく!私が居たら本音を話せなくなる人もいるかもですし、良いです!!」


提督「やめてヨォ!みすてないでヨォ!」


吹雪「というか!一対一を容認したのは提督自身ですよ!?何今更ながら自分の意見を手のひら返ししてんですか!逆に滑稽すぎるんですよ!」


提督「滑稽でもいいじゃない!泣きたい時だってあるじゃない!泣きたい時だってあるじゃない!」


吹雪「なんで全部泣きたい時なんですかー!!」


提督「......はいわかりましたよ〜だ!!っと入ってきて良いよー!」


吹雪「え、あっ...」


吹雪(いたんだ...全然気づかなかった...)


吹雪「じゃあ、提督、私は外に出ていますので。...頑張ってくださいよ?」


提督「っしゃぁ!任せたまえよ!吹雪くん!?君は俺に何の不安も感じず外でのんびりと羽を休めていてくれやい!」


吹雪「.........オク...「あ、やめて分かった、わかりました。ちゃんとします」はい」


⁇「大変なんだね......」ボソッ


吹雪「はい...でも提督の事を知れる良い機会ですから、頑張ってね!」















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