2015-08-28 00:08:32 更新

概要

とある鎮守府のお話

タイトル通り、木曾がメインヒロインです。(ヒロインが1人とは言ってない)


前書き



キャラ紹介

提督
鎮守府の提督。群馬県民。割と器用な人。抱き枕派。
鎮守府のみんなは家族だと思っている。
駆逐艦、潜水艦からの印象は「お兄ちゃん」
軽巡、軽空母からの印象は「優しい人」+一票「酒を没収する人」
重巡、正規空母、戦艦からの印象は様々。なぜかモテている。
木曾のことは好きだが本人の前では口に出さない。

木曾
メインヒロイン。イケメン度は鎮守府一。朝は弱い。
鎮守府のみんなは家族だと思っている。
駆逐艦たちからはとても慕われている。
提督のことは好きだが、告白はしていない。
基本的に夜は提督と寝ているが、どうしてそうなったか覚えていない。でもやめる気はない。
ただ、提督が手を出してこないことは気になっている様子

長門
ヒロイン。この鎮守府の主戦力の戦艦。
恋愛感情はよくわかっていないが、提督のことは気になる。

鳳翔
ヒロイン。自分が駆逐艦たちからお母さんのように思われていることは嬉しいご様子。
提督のことは慕っているが、気にされていないだろうと思っている。
食べ物の好き嫌いをする娘には厳しい。

蒼龍
ヒロイン。提督が好きだが、言葉には出していない。アプローチはしている(つもり)
胸が大きいことを気にしている。

北上
ヒロイン?提督とは気心の知れた友達みたいな付き合い。
よく提督の部屋に来ては提督のベットで寝ている。多少は好意を持っているらしい。

大井
ヒロイン?北上が大好き。でも最近提督も気になる様子。
恋愛に関しては良くも悪くも積極的。



叢雲
この鎮守府の初期艦。ヒロインというよりも提督の妹の立ち位置。提督と二人きりの時は楽しそう(白雪談)
昔色々あって人間不信だったが今ではだいぶ回復している。提督のことを「お兄ちゃん」と呼んでいた。
木曾と提督の関係をいつももどかしく思っていたが、最近は進展して素直に喜んでいる。




その他たくさんの艦娘を出していきます。性的描写は少なめですが、書くときは書きます(書いてない)











とある鎮守府、とある朝




チュンチュン



提督「んぁ・・・もう朝か・・・」



木曾「んぅ・・・」モゾモゾ



提督「おはよ、木曾」



木曾「にゃぅ・・・・・・・」Zzz



提督「多摩かよ・・・」



ドア<コンコン  



提督「開けていいぞー」



ガチャ



北上「てーとくー、おはよ。マルナナマルマルだよー」



提督「おはよ、北上」



木曾「・・・んにゃぁ・・・」Zzz



北上「木曾っちが足柄っちになってるね」



提督「さっきは多摩だったのに・・・」



北上「あ、そうだ。提督、大井っちが朝飯作ってくれるってー」



提督「そうか。んじゃ、早く食堂行くかな」



北上「んー?大井っちが三十分くらい待っててって言ってたよ?」



提督「大井が木曾の分はともかく、俺の分を作ってくれているとは思えないから自分で作るんだよ」ヨイショ



北上「えー?でも大井っち、提督と木曾の分も作りますって言ってたよ?」



提督(大井のことだからたぶん


「私としたことが、三人分しか作ってませんでした!どうしましょう、これから作るのは時間が・・・」


とか言いながら俺をチラチラ見ることで、俺自ら引くように仕向ける気だと思う)



提督「んじゃ、顔洗いがてら確認してくるわ」



提督「しばらくしたら木曾起こしといてくれ」



北上「はーい」



木曾「クマー・・・」Zzz



提督「今度は球磨か・・・」







予想は当たるもの




食堂



提督「大井、おはよう」



大井「あら、提督。おはようございます」エプロン チャクヨウ



提督「北上から朝ご飯を作ってくれていると聞いたんだが・・・」チラッ



大井「作ってますよ?」


 焼き魚×2


提督「二人分な」



大井「私が北上さん以外にご飯を作るとでもお思いですか?」



提督「思ってないからここにいるんだよ・・・」



提督「てか木曾の分も作ってないのかよ」



大井「姉妹といえども私が北上さん以外に・・・」



提督「わかったわかった、自分で作るよ」ヨイショ



ドンッ 



大井「そのクーラーボックスはなんです?さっきから邪魔だったんですけど」



提督「そりゃ悪かった。朝飯用の食材だよ」パカッ



新鮮な魚×いっぱい



大井「え!? なんですかその魚は!?」



提督「今朝釣ってきたんだよ。まぁ眠かったから帰ってから寝たけど」



提督「今日は刺身とあら汁にするかな~」エプロン チャクヨウ



大井「はぁ・・・」アゼン







朝、目が覚めて真っ先に思い浮かぶ





北上「木曾っちー朝だよー」ツンツン



木曾「・・・・・・・・んぅ」モゾモゾ



北上「起きろー」ツンツンツンツンツンツンツン



木曾「んにゃぁ・・・・・?ていとくぅ・・・なんだよぉ・・・」ムニャムニャ



北上「木曾っちー、あたしは提督じゃないよー」ユッサユッサ



木曾「にゃう?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北上姉さん?」



北上「ずいぶん時間かかったねぇ」



木曾「提督が北上姉さんになってる・・・大井姉さんと違ってそっちの趣味はないのに・・・」



北上「まだ寝ぼけてるね、木曾っち」



木曾「でも俺は見た目で提督を好きになったわけじゃない・・・どんな姿になっても俺は・・・!!」



北上「もうほっとこうかな・・・」ハァ





朝の駆逐艦たち





夕立「ごっはん~♪ごっはん~♪」



電「なのです~♪」



暁「朝から元気ね、二人とも」



時雨「ほんとだね」



雷「響、歩きながら寝ないの!」



響「むにゃむにゃ・・・」Zzz



白露「いっちばーん!!」ダダダダッ!



島風「駆けっこじゃ負けないからっ!!」ダダダダッ!



村雨「廊下は走らない・・・・・・って聞いてないか」



涼風「五月雨も寝るなー」



五月雨「寝て・・・・・・ない・・・よ」Zzz





食堂




提督「二人とも、廊下は走るなって言ってるよな?」ウデクミ



島風・白露「「ご、ごめんなさいっ!!」」



提督「まったく、もう同じこと言わせるなよ?」



村雨(反省も早いけど忘れるのも早いのよね・・・)ハァ



夕立「おはようございます!!てーとくさんっ!ご飯は~?」



提督「おはよう、夕立。全員分用意してあるから席について待ってな」



駆逐艦’s「「「「「はーい」」」」」





さぁ、朝ご飯だ!・・・あれ?





鳳翔「おはようございます、提督」



提督「おはよう、鳳翔さん」



鳳翔「今日も私の代わりに朝食を用意して下さって、ありがとうございます」ペコリ



提督「全然いいよ。俺も久しぶりに釣りもできて楽しかったし」



提督「鳳翔さんも少しは休めた?」



鳳翔「はい。おかげさまでゆっくりと眠れました」ウフフ



提督「なら良かった。またゆっくりしたかったら気軽に言ってくれ」



提督「さ、席に着いて。そろそろ皆集まる頃だろうから」



鳳翔「木曾さんは来てないようですけど・・・?」キョロキョロ



提督「あいつなかなか起きないからな・・・。今日は北上に頼んだから大丈夫だろう。・・・たぶん」



鳳翔「普段はしっかりしていて頼りになる娘なんですけどね・・・」



提督「朝だけはダメだからなぁ・・・」ハァ・・・



青葉「え~いいじゃないですか朝の木曾さん。ギャップ萌えって感じでとってもかわいいですよ?」



提督「・・・青葉、木曾と北上を見なかったか?」



青葉「提督の私室で寝ぼけた木曾さんを北上さんがめんどくさそうに世話してました!」つ写真



提督「やっぱダメそうだから連れてくるわ」エプロン ハズシ



提督「ごめん鳳翔さん。皆のご飯よそってあげて」



鳳翔「はい。分かりました」ウフフ



青葉「青葉もお手伝いします!」ハイ!



提督「助かるよ」



提督「ああ青葉、分かってると思うけど、木曾のことは記事にしないでやってくれ」



青葉「分かってますよ~」







木曾、覚醒(遅い)






提督「木曾、起きたか?」



北上「てーとくー、助けてよ」



木曾「!?提督が二人!?どっちが本物なんだ!?」



提督「ずいぶん寝ぼけてるな」



北上「さっきからこうなんだよ・・・」



木曾「やっぱり見た目は提督のほうが本物・・・?いやでも、起きたときそばにいたのは・・・」ウーン・・・



北上「姉のあたしから見てもこの子の未来が心配だよ・・・」



提督「安心してくれ。誰にもやらんから」



北上「・・・それ、木曾っちが起きてるときに言ってあげなよ」



提督「それは恥ずかしいじゃん?」



北上「あたしに言われても・・・」



提督「おーい木曾、朝飯だぞー。起きろー」ペシペシ



木曾「ふえ?提督?」



提督「おう、おはよう」



木曾「おはよう、提督」メ ゴシゴシ



木曾「北上姉さんもおはよう。ん?なんでここにいるんだ?」



北上「はぁ・・・」



北上「おはよ、木曾っち」









今度こそ、いただきます





食堂



提督「よし、全員そろったな」



提督「では、いただきます!」



艦娘一同「「「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」」」





夕立「このお刺身美味しいっぽい!」ハムハム



時雨「うん。とっても新鮮だね」モグモグ



響「ハラショー」モグモグ



雷「二人とも、お刺身はどう?」



レーベ「うん。とってもおいしいよ」



マックス「この緑色の物はどうするの?」



電「わさびと言って、お刺身にちょっとだけつけて食べるのです」






涼風「やっぱお刺身にはわさびだよなぁ!」モグモグ



暁「暁は一人前のレディーだから、わさびだってへ、へっちゃらなんだから・・・!」プルプル



黒潮「手めっさ震えとるやん・・・」



不知火「じ、じらぬびにおぢどは・・・うっ!!!」ツーン



陽炎「あんたはつけすぎ」



白雪「お茶いりますか?」



陽炎・黒潮「「ありがと(ぉ)」」






妙高「とっても美味しいですね」



羽黒「あら汁も美味しいです」



那智「足柄!私の達磨を返せ!!」



足柄「那智姉さんは今日出撃あるでしょ!っていうか朝からお酒飲もうとしないの!!」



プリンツ「これがオサシミー?とってもきれいだね!」



摩耶「わさびは少しにしとけよ?醤油につけて食べるんだ。こうやって・・・」






ゆー「・・・・・」キョロキョロ



ゆー(ショーユ?ワサビ?えっと・・・こうでいいのかな・・・不安・・・)



イムヤ「ゆー。最初はわさびはつけないで食べてみたら?」



ゴーヤ「わさびは辛いでち」ウンウン



イク「イクたちにもまだ無理なのね」ウンウン



ハチ「私は大丈夫だけど・・・最初はつけない方がいいと思うよ?」






提督「海外艦たちも心配はいらないみたいだな」ホッ



提督「さて、俺も食べよっと」








(人を使った)釘の差し方





北上「今日は提督が朝飯作る日だったの?」モグモグ



提督「食べながら話すな。飲み込んでから喋りなさい」



北上「・・・・・・・・・」モグモグモグモグモグモグ



提督「よろしい」



北上「」ゴックン



北上「で?そうだったの?」



提督「鳳翔さんに休みをあげようかと思ってな。提案したんだよ」



提督「料理はまぁまぁ自信あったし。んで、駆逐艦たちに聞いたら魚がいいって言うから釣りもしてきた」



提督「ただ、帰ってきたら眠くてさ~、寝ちゃったんだよな~」



北上「あたしたちは何も聞いてなかったんだけど」



提督「駆逐艦以外に聞いたら無茶ぶりしそうだし」



提督「ただ、大井が朝飯作ってるって聞いたから、手間掛けさせるのも悪いと思ってな。自分のも作ろうかと」



北上「ああ、大井っちやっぱり提督の分も作ってくれてたんだ」



大井「」ビクッ!



提督「ああ。でも二尾ずつ焼くみたいだったからな。二尾で止めてもらったんだ」



北上「だから言ったじゃん。大井っちは提督の分も作ってくれてるって」



北上「ねー、大井っちー」



大井「え、ええ。もちろんよ」メソラシ



提督「ま、結局俺はそれを貰ったわけだけど。話してるうちに焦げちゃってたからな」



提督(本当は俺が料理していることに大井が驚いて手が止まってたからだけど)



北上「優しいね~提督。しびれるね~」



大井「・・・」




木曾「お茶汲んできたぞ。いるか?」



提督「貰うよ。ありがと、木曾」



木曾「おう」





調理背景





提督「~♪」



大井(提督が料理できたなんて・・・。しかも私より手際もいいわ・・・)ワタシサカナサバケナイノニ・・・



大井(鼻歌も歌っちゃって・・・楽しそうね)クス



大井 ハッ!



大井(何よクスって!!なんで楽しそうな提督を見て私が微笑んでるのよ!!!)



大井(私には北上さんがいるの!!・・・・・・ってなんでそこで北上さんが出てくるの!?)



大井(それじゃまるで私が北上さんと提督を同列に考えているみたいじゃない!!)バンッ!!



大井(ん?)手の下=網



大井「あっっつ!!?」



提督「!?」



提督「大井!?大丈夫か!?」カケヨリ



提督「やけどか!?すぐに冷やさないと!!」手ギュッ



大井(提督が近い近い近い近い近い近い近い近いっ!!!???)オオイ ハ ドウヨウ シテイル!



提督「まだ腫れてはないみたいだな・・・早く冷やしとけば跡も残らなそうだな・・・」ホッ



提督「大井、早く水道で冷やしてこい。後は俺がやっとくから」



大井「でも、北上さんの」



提督「俺がやっとくって。今は自分のことを考えろ。手にやけど跡なんざ残らねぇほうがいいって」



提督「大井は女の子なんだからな」



大井「は、はい///」



   焼き魚×2「「オアツイネェー」」プスプス・・・






なんかタイトル詐欺になってる気が・・・





北上「しっかし提督が料理できたなんて、意外だねぇ」



提督「そうか?」



北上「うん、割と。ねぇ?木曾っち」



木曾「俺は何度か一緒に作ったことあるから知ってたけど、最初はびっくりしたな」



提督「別に隠してた訳ではないんだけどな」



北上「まず男の人が作るイメージがないからねぇ」



木曾「北上姉さんも作れないけどな」



提督「・・・少しは覚えような?」



北上「鎮守府にも料理できない娘はいっぱいいると思うよー?」メソラシ



提督「私服持ってない娘も多いしなぁ・・・うちの鎮守府女子力低すぎだろ・・・」



木曾「服装なんて気にしてないからな」



北上「別に私服なくても困らないし」



提督「お前ら給料どうしてんだ?」



木曾・北上「「貯金」」



提督「堅実だなぁオイ」






大井「・・・・・・」モグモグ



大井「・・・・・・」つあら汁 ズズズッ



大井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいしい」ボソッ





木曾がメインヒロインです!(断言)



執務室



提督「さて、執務するかぁ・・・」



木曾「だるそうにするなよ・・・」



提督「北上のやつ、今日の時報係なのに帰ってったぞ」



木曾「北上姉さんが執務をするわけないだろう?」



提督「それはダメだろう・・・」



木曾「ま、二人でやれば早く終わるって」



提督「それもそうだな」



提督「んじゃ、始めるか」




カキカキ、ポン  つ書類 カキカキ、ポン つ書類


アレトッテ ン サンキュ    アノショルイドコ?   ニダンメノヒキダシ  アッタアッタ


ハイ つお茶  チョウドノドカワイテタンダ、サンキュ  オウ




ドア



青葉「なんていうか長年寄り添った夫婦って感じですねぇ・・・」



北上「あの二人の間にいろって言う方が難しいよねぇ?」



青葉「そうですね」カシャカシャ






代わりって案外いないもの






木曾「天龍からまたあれが来てるぞ」



提督「あー、改にしろってやつか。またやるのか」



木曾「今日のヒトマルマルマルにって書いてある」



提督「マジか。じゃあ準備しないとな」



木曾「別に改造くらいしてやってもいいんじゃないか?」



木曾「天龍を必要とする任務だってあるわけだし」



提督「そうは言ってもな・・・。その任務他の艦の練度も低いからまだ手出せないんだよ」



提督「んで天龍型は燃費がいいから遠征に行ってもらうのが鎮守府的には助かるんだ」



提督「それに天龍は駆逐艦との接し方も上手いし、駆逐艦たちにも懐かれてる」



提督「だから出来ればまだ改にしないで遠征に出て貰いたいんだけどな・・・」



木曾「ま、それは結果次第だからな」



提督「まあな。さーて、準備運動してくるわ」






負けられない戦いがここに






天龍「さぁ提督、今日こそ俺を改にしてもらうぜ?」



提督「お前が勝ったらな。つかその刀はなんだ?」



天龍「フフフ、怖いか?」つ刀(鉄)



提督「いやマジで当たったら洒落にならなそうなんだけど・・・」



天龍「安心してくれ。物を斬れるほど鋭利じゃないからよ」



天龍「ただ、当たったらとても痛いとは思う」



提督「ならせめて木刀にしてくれよ・・・」



天龍「いいじゃねぇか!一回も勝ったことないんだからハンデぐらい許せよぉ!!」



提督「はいはい。わかったわかった」ヤレヤレ





木曾「天龍のやつ必死だな・・・」



龍田「ふふふっ。天龍ちゃんとしては~、出撃でも提督のお役に立ちたいのよ~」



木曾「龍田か。龍田は改造されなくても不満はないのか?」



龍田「別にないわあ~。今のままでも提督のお役には立てるもの~」



木曾「ずいぶん素直な好意だな。何か裏がありそうで怖いんだが・・・」



龍田「うふふふふふっ♪」



龍田「でも~、今日も提督が勝つでしょうからぁ~、天龍ちゃんも改にはならないんじゃないかしらぁ~?」



木曾「天龍を応援してるわけじゃないのか・・・」



龍田「だって提督のほうが強いもの~」



龍田(それに提督が勝てば格好いい提督が見られるし、泣いて悔しがる天龍ちゃんも見られるから一石二鳥よね~♪)






あれマジでかっこいいと思う





龍田「ところで提督の持っているのはな~に?」



木曾「妖精さんに頼んで作ってもらったヌンチャク。ちなみに棒部分は木で模様はあいつが自分で彫った」



龍田「あれは・・・龍?」



木曾「漫画に出てきてずっと使ってみたかったんだと」



龍田「ナ○ト?」



木曾「ナル○」



龍田「ガ○先生?」



木曾「○イ先生」



龍田「ヌンチャク自体を使うのも初めてなの~?」



木曾「みたいだぞ。さっき練習してるとき」


・・・


提督「あ、これ難しいわ」


・・・


木曾「って言ってたからな」



龍田「天龍ちゃんなめられてるのね~」







バトルには付きもの






妖精さん「リョウシャイチニツイテクダサイ」



妖精さん「ジュンビハイイデスカ?」



提督「いいぞ」



天龍「オッケーだぜ」



妖精さん「デハ」コホン



妖精さん「シアイ、ハジメ!!!」



天龍「オオォーーー!!!」



提督「ハァァアアアーーーー!!」シュッ!



天龍「甘い!」キィン!



天龍「オラァ!!」ブンッ!



ガキィイイイン!!!



提督「ふぅ・・・ヌンチャク難しいな、ホント」クサリデウケトメ



天龍「なら素手にするか?」グググ



提督「いや、これでいい・・・・さっ!」オシカエシ



天龍「クッ!」



提督「さて、楽しませてもらうぞ?」シュンシュンシュンシュン





艦娘たち「「「「おおぉ~!!!」」」」カッコイイッポイ!



青葉「これは写真撮っときましょう!」パシャパシャ



木曾「おーい、青葉ー」



青葉「おやおや木曾さん。この写真いりますか?」



木曾「もちろん」



龍田「私には天龍ちゃんの写真も付けてね~」



青葉「わかってます!」



木曾「ところで、今回のオッズはどうなってるんだ?」



青葉「毎度のことながらみんな司令官にかけるんで、配当はないに等しいですよ?」



青葉「ただ、一人だけ天龍さんに賭けてる人がいましてー、天龍さんが勝った場合はその人が全額ゲットですね」



龍田「木曾ちゃん、鎮守府内で賭け事なんてしていいの~?」



木曾「これだけはあいつからも許可が下りてるんだよ。なんでかは聞いてないけどな」






スカートでの試合は・・・






天龍「うおおおぉぉぉお!!」ブン



提督「フッ!」カワシ



提督「ハァ!!」シュンシュン



天龍「クッ!」キンキィンッ!



天龍「はぁ、はぁ・・・・」



提督「天龍・・・」



天龍「なんだよ」



提督「もうちょっと色気のある下着にしようぜ?」ボソッ



天龍「見てんじゃねぇよッ!///」ブンブンッ



提督「お前ならもうちょっと大人っぽい方が似合うと・・・」カワシナガラ



天龍「ウルセェ!!」ブンッ!!



提督「スキだらけだ」アシバライ



天龍「ッ!!」ドタッ



提督「とどめ」シュンシュンシュンシュンシュンシュン!



提督「ハァ!!!」シュッシュッ!!



ドドッ!!



棒 (天龍の頭) 棒



シーン・・・



提督「いや、わざと当てなかったんだからな?当てたらヤバイでしょさすがに」






納得いかない






妖精さん「ソコマデ!テイトクサンノカチデス!」



艦娘たち「「「「「えぇー」」」」」ツマンナイッポイ!



天龍「そうだそうだ!俺はまだ負けてない!」ブーブー



提督「んなこと言ったってさぁ・・・」



天龍「じゃあもっと本気でこいよ!勝負なんだから怪我くらい覚悟してるっつの!」



提督「でもなー」ハァ



天龍「男らしくウダウダ言ってねぇでかかってこいやぁ!!」






龍田「なんで提督は渋ってるの?」



木曾「いつもは素手だったから間接キメて終わらせてたけど、今回はヌンチャクだから終わらせられないんじゃないか?」



木曾「アイツは女に怪我させるのを極力避けたいみたいだからな」



龍田「じゃあなんでヌンチャクにしたの・・・」



木曾「完全に頭から抜けてたんだろうな・・・」






決着の付け方






龍田「あ~!いいこと思いついちゃった~」フフフフ♪



木曾「どうした急に・・・」



龍田「ていとく~」



<ナンダー?



龍田「天龍ちゃんのお顔を真っ赤にさせたら提督の勝ちってことにしない~?」



<<ハァ!?



龍田「やり方は任せるわ~♪」





提督「どーする、天龍」



天龍「まぁいいけどよ。俺はこのまま刀使うし」チャキ



提督「殺る気満々じゃん・・・」





龍田「青葉ちゃん写真よろしく~。できれば音声データも」



青葉「了解しました!」



木曾「なんという策士・・・。ところでなんで音声データなんだ?」



龍田「提督がセクハラするとは思えないし~、となれば後は口説き文句とかかな~と思って~」ウフフ



龍田「天龍ちゃんを利用して提督の格好いいセリフを聞きたいな~と」ウフフ



木曾「天龍は生け贄かなにかなのか・・・」






あの靴怖い
 






天龍「ウオオォオオオ!!!!」ブン!



ギィイイイイン!



提督「ふぅ・・・」セキメンカァ・・・



天龍「提督、それで受け止めたつもりか?」



天龍「横がガラ空きだ!!」キィィック!



提督「グハァッ!」



天龍「よっしゃぁ!」ハジメテアタッタ!



提督「グッ・・・お前の靴で蹴りはやばいだろッ・・・」イテェ…



天龍「隙ありィッ!!!」ブン!



ギィィイイイン!



天龍「また同じことになりそうだな、提督?」



提督「ちょっと待て、この状況で蹴りはまずいから!」






龍田「提督が仰向けで倒れてて~、その上に天龍ちゃんが提督をまたぐように立ってるから~・・・」



龍田「今天龍ちゃんが蹴るとしたら~提督の股間かしら~?」



木曾「天龍の靴でそれはえぐいな・・・」






天龍はこんなイメージ





提督(やべぇマジやべぇ金的はマジでやべぇ)ガクブル



提督(おそらく天龍は分かってない。自分が相手に与える痛みがどれほどなのかを・・・)ドウスレバ…



提督 ハッ!



提督(これだけ接近していれば小さな声でも聞こえるはず・・・)



提督(後は何を言うかだが・・・後でどうとでもなって相手を赤面させるような内容か・・・)



提督(・・・・・・)



天龍「どうした提督?怖くて声も出ねぇかぁ?」フフフ



提督「天龍」コゴエ



天龍「あん?」



提督「今日一緒に風呂に入らないか?」コゴエ & イイコエ



天龍「なっ///」



天龍「な、なにを・・・///提督と、ふ、風呂?///」イロイロモウソウチュウ



天龍「っ!!!///」ボンッ!



天龍「」バタン



妖精さん「テンリュウセントウフノウ!テイトクサンノカチデス!」



提督「天龍が中身乙女なのは知ってたから言ってみたんだが・・・」



提督「気絶までするとは・・・こいつは一体何を考えたんだ?」マァイイヤ



提督「とりあえず医務室運んどくか」ヨイショ←オヒメサマダッコ






龍田「あらあら~。青葉ちゃん、後でその写真天龍ちゃんに渡してあげてね~」



青葉「分かってますよ~」パシャパシャ



木曾「天龍は一体何を考えたんだ?」



龍田「天龍ちゃんは初心だから~、提督の裸くらいじゃない?」



木曾「それだけで気絶すんの!?」






お姫様だっこの感想(駆逐艦)






電「はわわっ!お姫様だっこなのです!」



響「ハラショー」



暁「いいわね!まさにレディーよ!」



夕立「羨ましいっぽい!」



時雨「そうだね」



不知火「不知火に落ち度はありません。つまり司令官に頼めばもしかしたら・・・」ブツブツ



黒潮「落ち度あったほうがしてもらえるんちゃう?怪我とか」



不知火「ハッ!!」



陽炎「黒潮、やめなさい。本気にするわよこの子」







お姫様だっこの感想(軽空母)







鳳翔「いいですねぇ、お姫様だっこ」



千歳「やっぱり憧れですよねぇ~」



隼鷹「そんなもんかねぇ~」ヒック



飛鷹「あれ?三人とも提督にしてもらってましたよ?」



鳳翔・千歳・隼鷹「「「え?」」」



祥鳳「そうそう、たしか三人とも酔って寝ちゃったときに」



祥鳳「青葉さんが写真撮ってたはずですよ?」



千代田「千歳お姉のは私もらってあるよ?」つ写真



千歳「ホントにされてたんだ///」



鳳翔「・・・私ももらいに行きましょうか」



飛鷹「アンタはいいの?」



隼鷹「あたしゃ~別にぃ~」ヒック



龍驤「まぁアンタのは見ぃひん方がええかな・・・」



飛鷹「下着姿で、だったもんねぇ・・・」



隼鷹「えっ!?///」






さぁお昼の時間だ




執務室


コンコン ガチャ


北上「ヒトフタマルマル。二人とも、お昼にしよー」



提督「仕事サボったやつが何言ってるんだ?」



木曾「働かざる者食うべからず、だ」



北上「うーん、何がいいかなぁ~」ウーン



木曾「聞いてないな」



提督「はぁ・・・まぁいいか。木曾はなんか食いたいものある?」



木曾「ん?俺はこれといって希望はないぞ」



提督「まぁ北上の奢りだから高いのでもいいんじゃないか?」



木曾「ん~あんまり思いつかないな・・・」ウーン



北上「ちょっと待って。なんであたしの奢りなのさ」



提督・木曾「「オシゴトタイヘンダッタナー」」棒読み



北上「うぅ、上司と妹が厳しいよぉ・・・」





興味を持つことはいいこと





北上「で?結局どこで何を食べるの?」



提督「それなんだが、仕事もあらかた終わってるし、鎮守府の外で食わないか?」



北上「おぉ、いいねぇ~。でもなんで急に?」



提督「いやな、朝にお前らが私服持ってないとか言ってたからさ。ついでに買いに行こうかと思ってな」



木曾「別に気を遣わなくていいぞ?」



提督「そういうんじゃなくてさ。なんていうか、駆逐艦の子達にいい見本になるかなと」



提督「あの子達だって女の子として、ちゃんとそういうことにも興味を持って欲しいんだよ」



提督「外に遊びに行きたいとか言い出したときに、まともな服がなかったら可哀想だしな」



木曾「まぁ、確かにそうだな。何人か雑誌読んで興味持ってる子もいたし」



北上「んー、なんて言うか提督、お父さんみたいだねぇ」



提督「できればいろいろ教えるお姉さん役がほしいんだけどな」



提督「うちの鎮守府いないんだもんそういう子・・・」






青葉だからなぁ







提督「よし、じゃあ飯食いに行くか」パチン!



シュタ!



青葉「お呼びですか司令官!」



北上「どっから出てきたのさ青葉っち・・・」



木曾「指ならして飛んでこれるもんなのか・・・?」



提督「青葉、この前頼んだことはどうだった?」



青葉「はいー!青葉、きちんと取材してきました!」



提督「ありがとう、青葉」ナデナデ



青葉「えへへ~♪お役に立ててうれしいです!」



北上「何を頼んだの?」



青葉「艦娘のみんなのスリーサイズです!」



木曾・北上「「それは・・・・・・」」



提督「いや、俺に教えろとは言ってないから。服買うときに必要だと思ってな」



提督「青葉にはみんなに私服を買ってあげたいってことを話してたからな」



青葉「青葉も女の子なんですから、さすがに提督に告げ口はしませんよ~」



木曾・北上((提督よりも青葉(っち)が信用できない・・・))



青葉「お二人とも疑いの眼差しやめてくれませんか・・・」






乙女の憂鬱






北上「じゃああたし財布取ってくるねぇー」



提督「俺と木曾の分を払えるように余分に持って来いよ?」



北上「うぅ、覚えてたかー。わかったよぅ・・・」トボトボ



青葉「あ、青葉も取ってきます!」






北上&大井の部屋



北上「てな訳でみんなと外食してくるよ」



大井「あら~いいですね~」



大井(お昼は北上さんと一緒に食べようと思ってたのに・・・)



北上「大井っちもお昼まだだったら一緒に来る?」



大井「!! もちろんご一緒しま」ハッ!



大井(一緒に行くと言うことは提督に会うことになるじゃない・・・)



大井(朝のことがあってから少し顔を合わせたくないのよね・・・)



北上「どうしたの大井っち」



大井「いえ~なんでも。」



大井「ごめんなさい北上さん。実はもうお昼はいただいてしまっていて・・・」



北上「そっかー。残念だねぇ」



大井「ええ。次回は一緒に行きましょうね、北上さん」



北上「うん。そうしよっか」



北上「んじゃ、行ってくるね~」



大井「いってらっしゃ~い」



ドア<バタン



大井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」タメイキ







外出先の食事






北上「で?なんでファミレスなの?」



提督「人の金で高いところには行けないじゃん?」



北上「じゃあ自分で払いなよ・・・」



提督「それじゃ罰になんないし、個人的に堅苦しい店嫌いなんだよな~」



北上「はぁ・・・。そんなんで彼女できてからどうするのさ」



提督「誰も俺にそんなもの求めてないだろ」



北上「まぁそうだろうけどね~」





青葉「おぉ~!ちょっと迷っちゃいますねぇ~」



木曾「俺はパスタ系にしとこうかな。他より少しやすいし」



青葉「鎮守府でパスタはあんまり食べられないですしね。司令官が作ってる時はありますけど」



木曾「北上姉さんの財布にも優しいからな」



青葉「青葉は自腹なので同じく安いパスタにしときます」



青葉「んー、でもトマト系か塩味かは悩みますねぇ~・・・」ウーン



木曾「じゃあ二人で半分こしようか。そうすれば両方食べられるだろ?」



青葉「ああ!いいですねそれ!」





北上「木曾っちは性別が違ったら間違いなくモテるね」



提督「女としても充分魅力的だけどな」



北上「・・・・・・提督は聞かれないところではかっこいいね」ハァ…






ご注文は○○○ですか?





店員「ご注文はお決まりでしょうか?」



提督「たらこスパ、クリームスパ、ボロネーゼ、ボンゴレを1つずつ。ドリンクバーを4つ。それと取り皿も4つお願いします」



店員「ご注文は以上で?」



提督「とりあえず以上で」



店員「かしこまりました。ドリンクバーはあちらになります」ペコリ



提督「んじゃドリンクとってくるか」



北上「提督は座ってていいよ。あたしが取ってくるから」



提督「そうか?じゃあメロンソーダで」



北上「あいよ~」



木曾「北上姉さんが自分から人のために動くなんて・・・」オドロキ



北上「酷いな~木曾っち。あたしだって気ぐらい使えるよ~」





ドリンクバー




北上「さて、何と何を混ぜようかな~」ルンルン



木曾「・・・・・・やっぱり人のためではなかったな」



青葉「北上さんが楽しそうに悪い顔してます・・・」パシャパシャ



北上「とりあえず、ご注文のメロンソーダと~、コーヒーあたりにしとこっかな~」ルンルン







実際に飲みました






北上「はい、提督。お待ちどうさま」コトン



提督「北上、お前何混ぜやがった」



北上「飲めば分かるんじゃない?」ニヤニヤ



提督「まぁ飲むけど」チュー



木曾「飲むんだ・・・・・・」



青葉「けっこうな色してますけど・・・・・・」



提督「んー・・・・・・」シンキングタイム



提督「メロンソーダとコーヒーだな?」



北上「おぉ、正解。どう?美味しい?」



提督「飲めば分かる」スッ



北上「どれどれ・・・」チュー



青葉「北上さん何のためらいもなく間接キスしてますね」ヒソヒソ&パシャパシャ



木曾「まぁ北上姉さんも提督のことは友達以上には思ってるからな」ヒソヒソ



北上「・・・・・・」コトン



北上「なんかビミョー・・・」



提督「コーヒーの苦味は甘さで緩和されてるのに酸味は残ってて炭酸と混ざりあって・・・」



提督「でも飲めない味じゃない辺りがなんとも・・・」チュー






いただきます






店員「お待たせいたしました」つパスタ×4



店員「後、こちら取り皿です」つ取り皿×4



店員「ご注文の品はお揃いでしょうか?」



提督「はい」



店員「ごゆっくりどうぞ」ペコリ



北上「いただきまーす!」<クリームスパダー!



提督「早いな・・・」



木曾「ところでなんで取り皿を4つも頼んだんだ?」



提督「どうせなら他のも食べたいかなと思って。はい」つ取り皿



青葉「ありがとうございます」



木曾「ありがとう。提督はいいのか?」



提督「いいよ、俺は。食いたくなったら作れるし」



木曾・青葉(作れるんだ・・・)



提督「北上、服にはねないように気をつけろよ」



北上「だいじょぶだいじょぶ]<チュルチュル







さらっと言うことは本心





デパート   女性服売り場




提督「さて、服を買うわけだが」



木曾「いっぱいあるな・・・」



青葉「カラフルですねぇ・・・」



北上「帰りたいなぁ・・・」



提督「お前らテンション低いなぁ」



木曾「お前はファッションの知識はあるのか?」



提督「ないな、まったく」



青葉「ダメじゃないですか・・・」



提督「つってもお前ら見た目いいからなんでも似合うだろ」



木曾・青葉・北上「「「・・・・・・・・・」」」ポカン



提督「まぁ気に入ったのがあったら試着してみればいいよ。自由に選びな」



提督「あ、過激なのはやめてくれよ?駆逐艦たちに見せらんねぇから」



    物色中



北上「提督ってば何を急に言ってるのかねぇ///」



青葉「司令官ってば絶対考えなしに言ってますよね///」



木曾「だからこそ日頃から思ってることなんだろうな///」



木曾・北上・青葉「「「うぅ~///」」」カオマッカ








似合いそう(個人的感覚)






提督「あ、これ長門に似合いそうだな~」



提督「あいつ背高いし足もスラッとしてるから、ジーンズとかが似合いそう」



提督「蒼龍はスカートの方が似合うかな~?個人的にはロングのほうが好きなんだよな~」ウーン



提督「鳳翔さんと扶桑は和服のほうが似合うから、また別の機会にするか」



提督「川内は動き回るしスカートよりはパンツのほうがいいな。ショートパンツとかがいいか」



提督「神通はワンピースとか清楚な感じ、那珂はレースとかなんか可愛い系が好きそう」



提督「妙高、羽黒は派手なのは似合わないな。那智もどちらかって言うと格好いいほうがいいな。中身は酒飲みだが」



提督「足柄はきれいなお姉さんのイメージで、仄かに色気を感じるような服装をしてほしいな」



提督「天龍もジーンズとかがいいか、普段スカートだし。龍田は割とかわいいのが好きだろうな」



提督「大井はやっぱスカートだよなぁ・・・でもロングって気はしないし」ウーン







木曾「あいつ凄い数の服をカゴに入れてるんだが・・・」



北上「あれ?でも提督はみんなのサイズ知らないんじゃない?」



青葉「たぶん後で青葉たちが同じ服をサイズが合うように選び直すんですよ・・・」



木曾・北上「「うわぁ二度手間・・・」」







似合いそうpart2(個人案)







提督「青葉は動き回るし、スカートはダメだな」



提督「となるとパンツ・・・。ショートのほうがいいか?」



提督「北上は・・・だらけてもいいようにパンツ系だな」ウンウン



提督「ぴっちりしてるのは嫌いそうだけど・・・そこら辺は本人に聞けばいいか」



提督「木曾はかわいいのも格好いいのもどっちも似合う・・・」



提督「まぁどっちも買えばいいか」






北上「木曾っちには甘いね~提督」



木曾「俺にかわいいの似合うか?」



青葉「(朝の木曾を思い出し)似合うと思います!」







素直な気持ち






提督「あれ?お前ら自分で選んでないの?」



北上「提督が選んでたから任せればいいと思って~」



青葉「自分に似合うものって考えるとよく分からなくて」テヘッ



木曾「俺はお前に選んでもらったやつがいいから」



提督「よし、北上だけ自分で選んでこい」



北上「えぇ~めんどくさいよ~」



提督「んじゃ2人は俺が選んだのを着てみてくれ」



木曾「わかった」



青葉「わかりました」



北上「えっ!?提督、あたしのは?」チョンチョン



提督「最初から人任せはいけません」



北上「なんかあたしにだけ厳しくない!?」







試着してみよう





シャッ!



青葉「どうです?司令官!」



提督「お、似合ってるぞ、青葉」



青葉「えへへ。動きやすいしかわいいし、いいですね、これ」



青葉「というか上下そろえてコーデしてたんですね」



提督「気に入ってくれてよかった。まだ肌寒いこともあるかもだし、羽織るシャツも選んどいたよ」



青葉「恐縮です!」ニコッ



シャッ!



北上「提督ー、これどーお?」



青葉「おお!似合ってますよ北上さん!」パシャパシャ



提督「それさっき俺が選んでたやつじゃん」



北上「ちっちっち。色は自分で選んだもんね~」ドヤァ



提督「・・・・・・でもまぁ、似合ってるな」



北上「ありがとね、提督」



シャッ




木曾「どうだ?俺としてはありだと思うんだが・・・」



提督・青葉・北上「「「おぉ~!」」」



青葉「かっこいいです木曾さん!」パシャパシャ



北上「いいねぇ、痺れるねぇ」



提督「似合ってるぞ、木曾」



木曾「そ、そうか///」



提督「もう1つのほうは着てみたのか?」



木曾「ああ、着てみたんだが、みんなの前では少し恥ずかしかったからこっちにしたんだ」



木曾「でも、自分では似合ってたと思う・・・」



提督「そうか。じゃあ両方買うかな」



木曾「いや、でも俺だけ2パターンも買ってもらうのは・・・」



提督「俺が選んだんだからさ、気にすんな。それに、似合ってるなら見てみたいしな」



提督「だから、いつか着てるとこを見せてくれよ」



木曾「それは・・・まぁ、そうだな」



木曾「わかった。いつか、な」ニコッ







多くあるチャンスの最初に当たると喜べない





北上「さて、服も買ったし帰りましょうかねぇ」



提督「いや、ちょっと待ってくれ」



北上「えぇ~、まだ買うものあるの~?」



提督「そうじゃないけどな。さっきくじ引きの引換券もらったんだよ」



青葉「凄い枚数でしたよね・・・」



木曾「普通はこんなに買わないだろうからな、店員も驚いてた」



提督「てなわけで回してくる」



北上「何回回すのさ・・・」



提督「・・・・・・50回くらい?」



木曾「連続で50回とか迷惑じゃないか?」



提督「あたりが出たら止めるよ、さすがに」




くじ引き会場




提督「お願いしまーす。どれでも当たったら終わりにしますけど、いいですか?」



店員「はい、かまいませんが、枚数を数えさせていただきます」



店員「1,2,3,・・・・・・・・・・・・50枚ですね、ではどうぞ」(多すぎじゃない?)



提督「はーい」クルクル



コロン(青色の玉)



提督「あれ?」



店員「青なので三等!お~当たりぃー!」カランカラン(はやっ!)



店員「賞品はこちらになりまーす」



提督「ありがとうございます。じゃあ私はこれで」



店員「よろしいんですか?」



提督「後ろに子供が並んでますからね。賞品だってもらっちゃいましたし」



店員「分かりました。では、次のご来店をお待ちしています」(ほんとに帰るんだ)






帰路につこうか






提督「待たせた」



木曾「まったく待ってないんだが・・・引かなかったのか?」



提督「なんか一回目で当たったから辞退してきた」



北上「49回分無駄だったね」



青葉「何が当たったんですか?」



提督「えーっと、たこ焼き器だな」



提督「今度龍驤とか黒潮たちに作ってあげようかなー」



北上「ほんと提督はなんでもできるね・・・」



提督「たこ焼きなら駆逐艦たちも楽しく作れるだろうし、いいのが当たったかな」



提督「それじゃくじ引きも済んだことだし、帰ろうか」



木曾「そうだな」



青葉「荷物多いです・・・」オモイ…



提督「北上はたこ焼き器頼む。俺が代わりに服の持つから」



北上「おぉ、提督が今日初めて優しい・・・」



提督「お前車まで運ぶ途中で服捨てそうだからな、重いっつって」



北上「と思ったらやっぱりあたしに対する優しさではなかった!」




提督たちが帰ってきました




鎮守府




提督「ふぅ・・・。さすがに疲れたな今日は」



木曾「荷物を鎮守府内に運ぶのも大変だったな・・・」



青葉「青葉、がんばりましたぁ・・・」ヘトヘト



北上「ヒトハチマルマル。さ、そろそろ今日もお終いですよーっとぉ・・・」



提督「北上、もうちょっと頑張れ・・・」



鳳翔「皆さん、お帰りなさい。」



提督「ああ、鳳翔さん。ただいま」



鳳翔「凄い荷物ですけど、どちらへ行ってらしたんですか?」



提督「みんなに私服を買ってあげようと思って。まあ全員にというわけではないけどね」



鳳翔「そうでしたか。それはありがとうございます」ペコリ



提督「鳳翔さんにはまた今度着物を仕立ててもらってくるから、今日はこれで我慢してね」ハイ、コレ



鳳翔「これは?」



提督「簪が売ってたんだ。きっと似合うと思って買ってきた」



鳳翔「うふふ。提督、ありがとうございます。大事にしますね」ニコニコ






木曾・北上・青葉「「「なんか夫婦って感じだな(だねぇ)(ですね)」」」








服を見た感想







夕立「あーっ!!木曾さんたちが私服きてるっぽい!」



時雨「ほんとだ。かっこいいね」



響「ハラショー」



暁「暁はもっとレディーみたいな服がいいわ」



電「でも、とっても似合っているのです!」



雷「ええ。3人とも素敵だわ!」



陽炎「いいわねぇ~。私も買ってもらえないかしら?」



不知火「不知火に落ち度はありません。司令官に頼んでみましょう」



黒潮「あんたら自分で買うっちゅう発想ないんかいな・・・」






(買ってもらった)服を見た感想






長門「私服というのは私には必要ないのだが・・・うれしいものだな」



蒼龍「さっそく着ちゃおうかな。いやでもなんかはしゃいでると思われちゃうかも・・・」ブツブツ



鳳翔「私たちにはまた今度、和服を買ってくださるそうです」ウフフ



扶桑「簪だけでも嬉しいのに・・・。でも提督とデートできるかもしれませんね」ウフフ



川内「おぉ~!いいじゃーん!」



神通「私、うれしいです!」



那珂「もー、ますます魅力的になっちゃうよー!」ワーイ!



妙高「どうしましょう。何かお返ししないとですね」



那智「ふむ、悪くないな。着るのが楽しみだ!」



足柄「こんなに素敵な服、私に似合うかしら・・・」



羽黒「司令官さんが選んでくれたんですから、きっと似合いますよ」



天龍「龍田ぁ~、ずいぶんかわいい服だな」ククク



龍田「うれしいんだけど、見られるのは恥ずかしいわねぇ~」ウフフフ







時報ネタの個人解釈、始まります





北上&大井の部屋




北上「大井っち~提督が服買ってくれたよ~」



北上「ってあれ?いない」キョロキョロ



北上「お。置き手紙がある」



北上「なになに~?晩ご飯はカレーを作りますね、かぁー」



北上「いいねぇ~しびれるねぇ~」



北上「小さく提督にも作っていますって書いてある」



北上「大井っちも提督と仲良くなってくれたのかな?いいことだねぇ」ウンウン



北上「さて、時報ついでに提督に伝えてこようかね」







乙女の憂鬱~危険な発想を添えて~




お昼ごろ、鎮守府



北上&大井の部屋





大井「・・・・・・・・・はぁ」タメイキ



大井「なんで提督のことばかり考えてしまうのかしら・・・」



大井「私には北上さんがいるのに・・・・・・」



大井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



大井「それもこれも提督がいるのが悪いのよ!」



大井「北上さんとも仲良くしてるし!邪魔、目障り、そう、これは嫉みと同じ感情・・・」



大井「どうにかして提督を鎮守府から消さないと・・・」



大井「でも指揮も作戦も悪くないし、私たち艦娘にも妖精さんにも優しい・・・どうやって追い出せば・・・」ハッ!



大井「これよ!!」つ超強力媚薬



大井「元々は北上さんに使おうと取り寄せたものだけど、これを使えば提督は艦娘に手を出すこと間違いなし!」



大井「そうなれば憲兵さんの世話にならざるをえないわ!!」



大井「ついでに北上さんにも使いましょう」ウフフフフフフフフフ!!!









危険な晩ご飯





食堂




大井「さぁ2人とも、召し上がれ♪」



提督「おお、うまそうだな」



北上「大井っち、ありがとね♪」



提督・北上「「いただきまーす!」」



提督・北上「「あーん」」パク



提督・北上「「んっ!?」」



大井「どうですか?」



北上「う、うん。おいしいよ」



提督「あ、ああ。でも少し辛いから水をくれないか?」



大井「わかりました~♪とってきますね♪」タタタ





北上「どう思う、このカレー」



提督「間違いなくなんか入ってるな。よくわからん味がする・・・」



北上「カレーなのに美味しくない・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ、仕方ない」



提督「北上、カレーよこせ。俺が食う」



北上「え?でも」



提督「お前に変なモン食わせるわけにいかない。でも大井はお前に食べてほしいと思ってる」



提督「お前は美味かったって言ってやれ。それでなんとかなるだろ」



提督「晩飯は木曾に事情話して作ってもらいな」



北上「・・・・・・提督は優しいね」



北上「わかった、そうするよ」







どうなるかはもうちょっと先






大井「水をお持ちしました~♪」



大井「あら?北上さんもう食べきったんですか?」



北上「う、うん。美味しかったからね」



大井「そうですか~?お粗末様でした~♪」



提督「ふぅ~。俺も、ごちそうさま」



大井「あら?提督にしては珍しい・・・。いつもカレーはおかわりしてるのに・・・」



提督「外で少し買い食いしたからな。今日は止めとくよ」



大井「そうですか?」(ちっ、媚薬は効くのかしら・・・)



提督「さて、風呂入ってくるわ」



提督「うおっ!?」フラッ



北上「っとと」ウケトメ



北上「提督?大丈夫?」



提督「ああ、少し疲れたのかな」アタマガイタイ…



北上「てんりゅー、提督をお風呂まで連れてったげてー」



<エー、ナンデオレガ…



北上「だって一緒に入るんでしょ?」



<ナッ、ソレマジダッタノカ!?



北上「提督疲れてるみたいだから、背中流してあげてね」



天龍「たく、仕方ねぇな・・・」



天龍「って、顔色悪いけど大丈夫か!?」



提督「あ、ああ。たぶん」



天龍「ならいいけどよ・・・さ、行くぞ」



提督「おう・・・・・・」







お風呂に入りましょー!



脱衣所



天龍「ほんとに大丈夫か、提督」



提督「ああ、大丈夫だ。少し頭痛がするくらいだから」



天龍「俺も一緒に入るから、心配すんな。倒れても介抱してやる」



天龍「それと、タオルで隠すくらいはしてくれよ?」



提督「わかってるよ」





浴場





天龍「思ったよりは広いんだな」←タオル巻いてます



提督「広めの風呂が好きだからな」



天龍「さ、背中流してやるから、座りな」つスポンジ



提督「頼む。っていうかお前堂々としてるな。昼間は赤面してたのに」



天龍「下を意識しなければ大丈夫だ」



提督「・・・・・・・・・・・・・・そうか」



天龍「提督こそ、タオル一枚の女と一緒なのに普段と変わらないじゃねぇか」ゴシゴシ



提督「頭痛してるってのもあるけど、大破とかで肌は見てるからな。慣れだよ」



天龍「枯れてるねぇ・・・」ゴシゴシ



提督「手ぇ出せないくらい大事なんだよ、お前らが」







そろそろ効いてきた






提督「ありがとな、天龍」



天龍「気にすんな。それと、俺も体洗うから向こう向いてろ」



提督「分かってるよ」クルッ



ポチャ



提督「ふぅ・・・気持ちいいな・・・」



天龍「こっち向いたら殺すぞー」ゴシゴシ



提督「見たいところだが我慢するよ」



天龍「・・・見たいのか?」



提督「見たくないとは言えないな」



天龍「・・・・・・見るな///」



提督「ああ、分かって、ぐあぁっ!?」



天龍「!? 提督!?どうした!?」



提督「体が・・・熱い、これ、は、ぐっ!」



天龍「提督!?」



提督「来るな、天龍!」



天龍「!?」



提督「俺から離れて、くれ・・・」



天龍「あ、ああ。わかった。俺、医務妖精連れてくる!」ダダダ






内からの衝動











天龍「提督、連れてきたぞ!」ドア越し



医務妖精「テイトクサン、ショウジョウハナニガアリマスカ?」



提督「あぁ、それがさ、・・・・・・」ゴニョゴニョ



医務妖精「!? ソレハ・・・」



提督「疑いたくは、ないけど・・・大井が、仕組んだ、んだと思う」ハァ、ハァ、



医務妖精「ムムム、ホカニイジョウハナイデスカ?」



提督「頭痛と、体が、熱い、くらい」ハァ、ハァ、



医務妖精「イチオウ、タイオンヲハカッテオキマショウ」つ体温計



提督「ああ、分かった・・・」ハァ、ハァ、



天龍「提督?大丈夫なのか?」ドア越し



提督「別に、病気じゃあないからな・・・、大丈夫だ」ハァ、ハァ



医務妖精「テンリュウサン、ホウソウデオオイサンヲショクドウニヨンデクダサイ]



天龍「お、おう。分かった」タタタ






ピピピ



提督「ハァ、ハァ・・・・・・」つ38,6度



医務妖精「ダイジョウブデスカ?」



提督「なんとか、・・・・・・見なけりゃ、耐えられ、そう・・・」ハァ、ハァ、



医務妖精「テイトクサンノリセイガツヨクテヨカッタデスネ」



医務妖精「ハイ、ミズダケデモノンデクダサイ」つコップ



提督「ありがとう」ゴクゴク



医務妖精「ワタシハダレカセンカンノカタヲヨンデキマス。アト、メカクシデスネ」



提督「頼むわ」ハァ、ハァ、








愛故に






食堂





大井「なんなんですか、いったい?せっかく北上さんとお風呂に入ろうとしていたのに」ブツブツ



天龍「提督が倒れた」



他艦娘たち「「「「「「「!?」」」」」」」



大井「・・・・・・」



天龍「驚かないってことは心当たりがあるのか?」



木曾「天龍!あいつは無事なのか!?」



天龍「ああ、本人に意識はあるみたいだから、大丈夫だと思う」



木曾「そっか・・・」ホッ



天龍「で?大井、お前提督に何をしたんだ?」



大井「別に・・・?」



北上「・・・・・・・・・・・・カレーに何か入れてたんでしょ?」



大井「」ギクッ



北上「変な味してたから、たぶんあれが原因なんじゃない?」



天龍「そうなのか?」



大井「な、なんのことかしら」



木曾「答えろ」カシャン SKC34 20.3cm連装砲&61cm五連装(酸素)魚雷



大井「き、木曾?まさか撃ったりしない・・・わよね?」



木曾「」ギロッ



大井「わかりました話しますごめんなさい私がやりました」ドゲザ






長門「木曾が今まで見たことないくらいの殺気を放ってるな・・・」



球磨・多摩「「さすが球磨(多摩)の妹だクマ(ニャー)」」



長門「土下座してるのもお前たちの妹だぞ?」








愛故にpart2






艦娘たち「「「「「「媚薬!?」」」」」」



大井「はい・・・・・・」



大井「提督が誰かを襲えば、ここからいなくなると思って・・・」



木曾「・・・」カシャン SKC34 20.3cm連装砲&61cm五連装(酸素)魚雷



長門「木曾、気持ちはわかるが今はやめておけ」



足柄「そうよ、木曾。資源を無駄にしてはだめよ」



木曾「・・・・・・わかった」



足柄「それに大井、あなたは思い違いしているわ」



大井「何をよ」



足柄「ここの艦娘たちは提督に襲われても、それを問題として報告する人はいないわ」



足柄「むしろ喜ぶ人がほとんどよ。駆逐艦は除くけど」



大井「そ、そんなわけ、」



足柄「ねぇ?山城?」



山城「へ!?いや、でも、その、姉様より先というのは、、えっと・・・」アワアワ



足柄「ほらね?あの山城ですらこうなんだから」



足柄「まあこの話は置いといて」



足柄「なんで提督にいなくなって欲しかったの?」



大井「それは、その・・・最近提督のことばかり考えてしまうし、いつの間にか目で追っちゃうし・・・」



大井「近づかれたり、話しかけられると緊張するし、提督が楽しそうだとこっちまで嬉しくなるというか・・・」



大井「もう訳がわからなくて・・・・・・」



他艦娘たち((((((聞いてるこっちが恥ずかしいくらいに恋してるよ!?))))))







提督さんの下事情







比叡・榛名「「・・・///」」テクテク&カオマッカ



木曾「二人ともどうした?顔真っ赤だが」



比叡「あの、その、なんというか・・・///」



榛名「さっき医務妖精さんに頼まれて提督を私室に連れて行ったのですが・・・///」



木曾「あいつは大丈夫なのか?」



比叡「は、はい!それはもう!///」



榛名「具合は悪いけど元気と言いますか・・・///」



他艦娘「「「「「「「???」」」」」」」



足柄「なんていうか、うちの鎮守府は鈍い子多すぎるわね・・・」ハァ



龍田「ほんとね~」



天龍「どういうことだ?」



龍田「それは~、ゴニョゴニョ・・・・・・」ミミウチ



天龍「!?///」カオマッカ



足柄「木曾は理解しているのね。意外だわ」



木曾「朝にもなってるの見たことあるし」



足柄「凄い関係ね、あなたたち・・・」



比叡「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大きかったよね///」ボソッ



榛名「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」コクコク







事故だし仕方ないよね



回想




医務妖精「オネガイシマス、オフタリトモ」



比叡「ひ、ひえー!///」メ、オオイ



榛名「は、榛名は大丈夫です!///」メ、ツムリ



医務妖精「ワタシデハフクヲハコベナクテ・・・」



提督「」タオル&メカクシダケ



比叡「し、司令、パジャマくらい着てください!」



提督「いや、持ってきて、なく、てな」ハァ、ハァ、



榛名「じゃ、じゃあ下着だけでも!」



提督「すまん、とってくれ」ミエン



榛名「はい」つ



提督「サンキュ」ハキハキ



提督「うおっ!?」グラッ



ドタッ



提督「いてて・・・」ハラリ



比叡・榛名「「!!??///」」



比叡「ひ、ひえーーーーーーーーーーーーー!?」アワアワ



榛名「お、大きくても、榛名は大丈夫ですっ!!」アワアワ



提督「妖精さん、手伝って、くれ」イテテ



医務妖精「テイトクサン、ツッコミヲシマショウヨ。オトメガイッテイイセリフジャナイデスヨ・・・」








愛故にpart3




食堂




足柄「さて、大井への罰はどうしようかしらね」



足柄「媚薬とはいえ、上官を陥れようとしたのは確かだし・・・」



木曾「ヤるか」カシャン SKC34 20.3cm連装砲&61cm五連装(酸素)魚雷



足柄「その発想止めなさい」



医務妖精「フゥ、ツカレマシタ・・・」



足柄「お疲れ様、妖精さん。提督の容態は?」



医務妖精「ヒジョウニリセイガツヨイカタナノデ、ショウドウヲオサエラレテイマス」



医務妖精「タダ、イツマデモツカハワカリマセン」



足柄「そう・・・。じゃあ大井への罰は、提督に奉仕してくることでいいかしら?」



大井「はぁ!?なんで私が!?」



足柄「自分で蒔いた種は自分で拾いなさい?」ジャコン 20.3cm(2号)連装砲×2 



足柄「みんなは彼から求められるのはうれしいけど、あなたの尻ぬぐいで抱かれるのは嫌なの」



大井「で、でもカレー1杯分くらいなら、理性失ったりはしないんじゃないかしら?」アセアセ



大井「北上さんだって食べたけど、ピンピンしてるじゃない!」



大井「提督だって大げさなだけで、本当はー北上「大井っち」」



大井「あ、北上さん、その、媚薬のことはー北上「提督に謝って」」



北上「あたしはカレー、一口しか食べてないよ?」



大井「え?」



北上「変な味がして、美味しくなかったし。怪しかったし」



北上「でも、提督は、美味しくないとは一言も言わなかったよ?」



北上「大井は北上に食べてほしいだろうからって。大井っちのことを思って、残そうとした私の分まで食べてくれたんだよ?」



北上「嫌な顔1つせず、完食までしてくれたのに。大井っちはその提督を陥れようとしてたなんて」



北上「あたし、許さないよ?」ギロッ 20.3cm連装砲&61cm五連装(酸素)魚雷



大井「!?」ガクブルッ








球磨・多摩「さすが球磨(多摩)のー」



長門「今シリアスだから止めとけ」










夜這いではなくご奉仕です




提督の私室




コンコン



大井「し、失礼します・・・」



提督「失礼すんな、出てけ」ハァ、ハァ、



大井「で、ですが」



提督「寝ようと、してんだ、襲わないうちに、出てけ」ハァ、ハァ、



大井「い、いえ・・・・・・襲われる覚悟で来ました・・・///」



提督「いい、いらん」ハァ、ハァ、



大井「」カチン



大井「提督ぅ~?私のせいとはいえ、覚悟してきた女の子にその態度はあんまりじゃないですかぁ~?」



大井「なんですか?私じゃ不満だとでも言いたいんですかぁ?」



提督「そうは、言ってない、だろうが・・・」ハァ、ハァ、



大井「私がしていいって言ってるんだからすればいいじゃないですか!!」



提督「俺は、したくない、って、言って、んだよ・・・」ハァ、ハァ、



大井「あの薬飲んだのに、そんなわけないでしょうが!」







食堂



スピーカー<ソンナワケナイデショウガ!



足柄「これじゃ大井が襲ってるじゃない・・・」



木曾「なんで音声が聞けるんだよ・・・」



青葉「映像はこっちの画面で見られますよ?」



木曾「だから、なんでカメラとかをセットしてるんだよ・・・」



青葉(木曾さんと提督が一緒に寝てるっていうんでセットしました)



青葉(ただ、何も起こらないんでそろそろ回収しようかと思ってたんですけどね。役立ってよかったです)







木曾メインだけど、寄り道してます(今更)







大井「自慢じゃありませんがそこそこスタイルには自信ありますよ!?」



大井「私が責任を取るって言ってるんですから、この体を好きに使えばいいじゃないですか!?」



提督「そう、いうのが・・・嫌なん、だよ・・・」ハァ、ハァ、



大井「はぁ!?」



提督「責任とか、そんなんで、体を差し出すんじゃ、ねぇ・・・」ハァ、ハァ、



提督「お前が、後悔、するかも、しれねぇのに・・・、手ぇ出せるわけ、ねぇだろうが!」ハァ、ハァ、



大井「!?」ビクッ



提督「俺は、大丈夫、だから・・・、早く、出てけ・・・」ハァ、ハァ、



大井「・・・・・・」



大井「・・・・・・」ススス



提督「なんで、ベットに、入って、きてんだ?」ハァ、ハァ、



大井「私は北上さんが好きです」



提督「知って、る・・・」ハァ、ハァ、



大井「提督は、その私をおかしいと思ったり、引いたりしないのは、何故ですか?」



提督「常識とか、興味ねぇ・・・好きなら、好きで、いい・・・」ハァ、ハァ、



提督「俺から見ても、北上は、いいやつ、だし、・・・惚れるのも、わかる、からな・・・」ハァ、ハァ、



大井「・・・・・・提督は、好きな人が、2人もいる人を、おかしいと思いますか?」



提督「思わ、ない・・・、1人しか、好きになっちゃ、いけねぇ理由が、ない・・・」ハァ、ハァ、



提督「ここの、みんなは、全員、家族だ・・・、俺は、みんなが、好きだからな・・・」ハァ、ハァ、



大井「・・・・・・・・・・・なら」



大井「あなたも好きな私に、あなたを拒む理由はありません」



大井「あの薬は、あなたへの気持ちを受け入れられなかった私が、あなたをここから追い出そうと仕組んだもの」



大井「今になって、その行為を恥じ、あなたに愛されたいと思います」



大井「・・・・・・・・・・・私を、抱いてください」







食堂



スピーカー<ワタシヲ、ダイテクダサイ



艦娘たち「「「「「「「キャーーーーーー!!!」」」」」」」



足柄「大井、やるわね・・・」グヌヌ



木曾「まぁ、大井姉さんだし、その気になれば一直線だわな」



足柄「・・・・・・・・・・・・なんで木曾はそんなに余裕なわけ?」



木曾「何があろうと、俺があいつを好きでいることに、変わりはないからな」



足柄(なにこの子、かっこいい!)








大井編だと思っていただければ






提督「・・・・・・」ハァ、ハァ、



大井「・・・・・・」



提督「大井」ハァ、ハァ、



大井「!!」



提督「ごめん、な」ハァ、ハァ、



大井「はい?」



提督「大井が、勇気を、だして、告白、してくれた・・・」ハァ、ハァ、



提督「なのに、俺は、まだ、伝えたい、奴に、伝えて、ねぇんだよ・・・」ハァ、ハァ、



大井「・・・・・・」



提督「薬の、せいに、して、他の女を、抱くのは、簡単だ・・・」ハァ、ハァ、



提督「でも、後で、自分を、許せなく、なる・・・、胸を、張って、伝えることが、出来なく、なる・・・」ハァ、ハァ、



提督「俺は、大井みたいに、曇りなく、告白、したい、から」ハァ、ハァ、



提督「抱かないから、ごめんな、って」ハァ、ハァ、



大井「・・・・・・・・・・・・」



大井「じゃあ、代わりに我が儘を、少しだけ」ピトッ



大井「明日からも提督はあの子と一緒に眠る・・・今日だけ、私と一緒に寝てください」小声



大井「あなたは、抱かないと言いました。好きでいることは、許してくれるんでしょう?」小声



提督「それは・・・、辛いぞ?」ハァ、ハァ、



大井「構いません・・・・・・北上さんにだって、片思いなんですから・・・」小声



大井「もし、あの子以外の子に手を出したら、海に沈めますよ?」ウフフ



提督「お前が、薬を、仕込まなきゃ、そんなことには、なんねぇよ・・・」ハァ、ハァ、



大井「後日、私の体が触りたくなったとしても、魚雷20発は覚悟してくださいね?」



大井「今日なら、まだ触ってもいいですよ?」ウフフ



提督「なら・・・」ギュッ



大井「キャッ・・・提督?なにか堅いものがお腹に当たって・・・」



提督「抱き枕が、ないと、寝られないん、だよ、俺・・・」ハァ、ハァ、



大井「まったく・・・そのまま襲ったりはー提督「おやすみ、大井」



大井「・・・・・・」クスッ



大井「おやすみなさい。提督」













>>5 もう暫く、お待ちを



提督の私室



チュンチュン





提督「んぅ・・・・・・」



コンコン



提督「ぐぅ・・・、ぐぅ・・・」Zzz



木曾「入るぞ?」



ガチャ



木曾「まだ寝てるのか・・・」ソーッ



木曾「案外寝顔はかわいいんだな」クスッ



木曾「はっ!!俺が先に起きてるの初めてだ・・・」



木曾「だから時報も出来ないんだよなぁ・・・、一緒に寝てるのに・・・」



木曾「ま、そんなことは置いといて、二人を起こさないとな」



大井「木曾、話があるの」



木曾「!? 大井姉さん・・・起きてたのか・・・」



大井「あなたが、提督のことが好きなのも、提督が、あなたのことを好きなのも、みんな知ってるわ」



大井「あなたも、両思いだって・・・・・・分かってるんでしょ?」



木曾「・・・・・・・・・・・」



大井「なのに、なんで告白しないの?昨日のことから考えると、提督もそうなのでしょうけど」



木曾「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は、この鎮守府のみんなが好きだ」



木曾「俺が、提督を独り占めしたら、悲しむ奴が大勢いる」



木曾「・・・・・・・・・・・・家族が悲しむのは、見たくない」



木曾「その隣で、幸せになんて、なれないよ」







四女、大井だってお姉ちゃん





大井「・・・・・・・・・・・・・・・」



木曾「・・・・・・・・・・・・・・・」



大井「・・・・・・・・・・・・・・はぁ」



大井「木曾、ケッコンカッコカリは、知っているでしょう?」



木曾「ああ」



大井「あのシステムは、1人だけとしか、ケッコンできないわけじゃないわ」



木曾「・・・・・・知ってるが?」



大井「この国では、1人としか結婚できない」



大井「でも、私たちは艦娘。ケッコンカッコカリができる」



大井「結婚できるのは1人だけ。でも愛せるのは1人じゃない。私はカッコカリでもいい」



大井「もちろん、提督や木曾が決めることだから、私たちに口出しできることじゃないけれどね」



木曾「・・・・・・」



大井「それと、大事なことを忘れてるわよ?」



大井「あなたの我が儘くらい、ここのみんなは受け入れるわ」



大井「だって、家族、なんですもの」



大井「もし文句があるのなら、その子には魚雷20発で無理矢理にでも納得させるわ」ウフフ



大井「たった1人の、妹の我が儘くらい、叶えてみせるわ」ニコッ



木曾「大井姉さん・・・・・・」







許しまへんでぇ






大井「さて、昨日のお詫びに提督に朝ご飯を作ろうかしら」



木曾「俺も手伝うよ、姉さん」



大井「そう?じゃあ球磨姉さんたちの分まで作っちゃいましょうか」



木曾「そうだな。鳳翔さんに台所借りさせてもらわないと」



大井「そうね、急ぎましょうか」



木曾「球磨姉さんと多摩姉さんも起こさないとな」



大井「提督はしばらくしたら自分で起きるでしょうし、あの2人を先に起こすべきね」



木曾「後、何を作るかも決めないと」



大井「じゃあ、私が2人を起こしてくるから、木曾は鳳翔さんに交渉をお願い」



木曾「俺が頼むのか?大井姉さんがメインで作るのに?」



大井「・・・・・・・・・・・・昨日カレーに媚薬入れたもんだから、鳳翔さんに怒られそうなのよ」



木曾「ああ・・・。前に悪戯で人の飯にタバスコ入れまくった島風が怒られてたな」



大井「食べ物に悪戯するのと、好き嫌いをすることは、この鎮守府ではしてはいけないことなの・・・」ガクブル



木曾「い、一応鳳翔さんに手加減するように伝えとく・・・」



大井「お願いするわ・・・」



木曾「んじゃ行くか」








北上「・・・・・・」







三女、北上もお姉さん






北上「ていとく~」コンコン



北上「入るよ~」



提督「・・・・・・」Zzz



北上「・・・・・・起きてるんでしょ?」



提督「・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」



北上「さっきの2人の会話聞いてたんでしょ?どうすんの?」



提督「どうすっかなぁ・・・」



北上「・・・・・・たまにかっこいいのに、こういうときはかっこ悪いね」



提督「つってもなぁ・・・俺だって、木曾に告白したいと思ってるよ」



提督「つーか、結婚したいとも思ってる」



提督「でもそうすると、戦場に行かせることが今までよりも怖くなりそうでさ・・・」



北上「・・・・・・提督は木曾っちを大事にしすぎ」



提督「木曾だけじゃない。お前ら全員を大事に思ってる」



北上「なら」



北上「私たちを信頼してよ。この鎮守府のみんなはいつも、誰も沈まないと思ってるよ」



北上「だって提督を信頼してるから。指示も、作戦も、私たちの無事を優先してる、提督を」



北上「それなのに提督は私たちを信頼してないなんて、寂しいよ」



提督「北上・・・」



北上「木曾っちの幸せを守るのは、提督次第だと思うよ?」



北上「それと、他のみんなの幸せもね~」



提督「・・・・・・・・・・・・背負うものが多いな、まったく」



北上「全部まとめて背負ってくれるから、提督はモテるんだよ」



北上「そう考えると、大井っちのハーレムって発想も悪くないんじゃない?」クスクス



提督「彼女いたことない人間に、いきなりハーレムは無理だろ・・・」



北上「そーお?たぶん今と変わらないと思うよ?」



北上(むしろ提督と木曾っちが付き合ってからがスタートだって子も多いんだけどね)









今週忙しくて、全然書けなくてすみません





提督(あの後、北上と2人で食堂に行った)



提督(木曾と大井の作ってくれた朝ご飯はとても美味しかった。球磨と多摩は半分寝ていた。朝弱いところは木曾の姉らしい)



提督(大井は鳳翔さんに見つかり、皿洗いの刑になったようだ。お説教よりはいくらかマシだろう)



提督「さて、仕事すっかぁ・・・」ピリリリリリ



提督「ん?」つスマホ<ピリリリリリ 



提督「もしもし?」



陸奥『もしもし、提督さん?今時間あるかしら?』



提督「ああ陸奥さん。時間は大丈夫だ。何か用?」



陸奥『姉さんに洋服を買ってくれたらしいじゃない?私からもお礼を言おうと思って』



提督「長門に電話で聞いたのか?」



陸奥『ええ。とっても喜んでいたわよ?』クス



提督「それは良かった。でもお礼はいいよ、俺こそ長門にはいつも頼りにさせてもらってるんだし」



陸奥『出撃させてもらえる姉さんが羨ましいわ』クス



提督「そっちはまだ出撃してないのか・・・」



陸奥『うちの提督は駆逐艦の育成に忙しいみたい。それと資材の備蓄にもね』



提督「あいつ倹約家だからなー・・・」



陸奥『私は日々他の娘たちとお話する以外は暇を持て余してるのよ?友人のあなたからも何か言ってもらえないかしら』



提督「そんなこと言われても・・・。鎮守府の運営はそこの提督の自由だし・・・」



陸奥『じゃあ何か暇を潰せるものを送ってくれない?出撃しない私が外出するのは頑張ってる娘たちに申し訳なくて・・・』



提督「確かにな・・・。じゃあ、陸奥さん宛てで本とか送るよ」



陸奥『ありがとう、提督さん』



提督「ジャンルとかの希望はある?」



陸奥『あなたが読んで面白かったもので構わないわ』



提督「分かった。適当に見繕うよ」


 




相談相手って必要





提督「あ、そうだ。ちょっと相談があるんだけどいいか?」



陸奥『別にいいわよ?』



提督「一夫多妻っていうか、ハーレム的なことってどう思う?」



陸奥『それは侍らされる女側の意見が欲しいのかしら?』



提督「そうそう」



陸奥『そうねぇ・・・不倫とかよりは後ろめたさみたいなのものを感じなくていいんじゃない?』



陸奥『ただ。ハーレムだとしても、愛する時は1人1人がいいと思うわよ?』



提督「そうか・・・」



陸奥『ハーレムを作りたいの?』



提督「俺の意見ってわけじゃないんだけどな。もしそうなったときにと思って」



陸奥『誰の意見?』



提督「大井」



陸奥『あらあら。大井ちゃんやっと自覚したんだ~』



提督「・・・・・・気づいてたのか?」



陸奥『見てれば分かるわよ、それくらい』



提督「当人は気づいてなかったんだが・・・」



陸奥『・・・・・・ハーレムよりもまずは木曾ちゃんだけでなくて、周りの娘たちのことも考えてみて?』



陸奥『結論はその後でも遅くはないんじゃない?』



提督「いつもは仲間としてだったけど、今度は1人の女性として、ってことか」



陸奥『後、その娘を幸せにしたいか、かしらね』



提督「そうだな、やってみるよ」



陸奥『頑張ってね、提督さん』ウフフ








今週はいろいろありすぎた







提督「時間とらせて悪かったな。じゃあ、また」



陸奥『ええ。姉さんのこと、よろしくね』



提督「おう」ピッ



木曾「電話、陸奥さんか?」



提督「!?」ビクッ



提督「木曾か、驚かすなよ・・・」



木曾「いや、驚かす気はなかったんだが・・・。電話中みたいだったからな、静かに入ったんだ」



木曾「はい、お茶」



提督「サンキュ。つか全然気づかなかったわ」



提督「電話の相手は陸奥さんだよ。出撃ないから暇だったってのと、長門の洋服ありがとうってさ」



木曾「まぁ、あそこの鎮守府は駆逐艦の育成に力を入れてるから仕方ないな・・・」



提督「そういえば服渡したみんなの様子はどうだ?喜んでくれてたか?」



木曾「ああ、みんな喜んでた。まぁ着てたのは川内型姉妹たちだけだったけど」



提督「ん?そうなのか?」



木曾「昨日の今日だからな。昨日3人で見せ合いっこしてた川内たち以外は、今日着るみたいだぞ」



提督「そっか。ならここに来てもらうか。着てるとこみたいし」



木曾「それは・・・恥ずかしがってこないんじゃないか?」



提督「タイミングは各自に任せるし、強制もしないって」



木曾「分かった、伝えとく」







きょういのサイズ







ドア<コンコン



提督「どーぞ」



ガチャ



長門「失礼する」



提督「よ、長門。いいな、似合ってる」



木曾「ああ。大人っぽくていいな」



長門「そ、そうか?選んでくれた提督のおかげだな」



提督「いやいや。そういえばサイズとかは大丈夫か?」



長門「ああ。問題ない」



木曾「ところで、あの服はなんていうんだ?スカートみたいにも見えるんだが・・・」



提督「ペプラムっていうらしい。詳しいことは俺もわからないな」



長門「そうだ、提督。蒼龍がサイズのことで赤面して動揺していたが、どういうことだ?」



提督「いや、わかんないな。俺はサイズは聞いてないと伝えてあるはずなんだが・・・」ハテ?



木曾(蒼龍の胸がまた大きくなってたなんて言えない・・・)



木曾(それを知って北上姉さんが傷ついたなんてことも言わないぞ、絶対)








アイドル(自称)は乙女






ドア<コンコン



提督「どーぞ」



ガチャ



那珂「てーとくー!洋服ありがとー!」



提督「どういたしまして。よく似合ってるぞ」



那珂「でしょー?ますます魅力的になっちゃった?」



提督「ああ。可愛いぞ」



那珂「あ、ぅあ、ありがとう///」プシュー



木曾「那珂は素直に褒められると狼狽えるんだよな-」



提督「そんな子はアイドルに向いてないよな-」



那珂「うぅ~!そんなこと言わないでよ2人とも!那珂ちゃんは既にアイドルだもん!」



提督「艦隊だけのアイドルだからな。安心だよ」



木曾「さすがに芸能界に行ってほしくはないな」



那珂「2人が娘を見るような目で那珂ちゃんを見てる!?」



提督「実際、心配だからなー、那珂は」



木曾「言動が一貫してるだけ、すごいと思うけどな」



那珂「なんかもう那珂ちゃんをバカにしてる気もしてきたよ・・・」








親子っぽい?






夕立「提督さーん!お仕事終わったっぽい?」



提督「ああ、今日の分は終わったぞ」



木曾「昨日より少なかったから早く終わったな」



夕立「なら夕立と遊んでほしいっぽい!」



提督「少しは休みたいんだが・・・」



夕立「じゃあ木曾さんと遊ぶっぽい!」



木曾「そう言っても、もうじき昼飯だぞ?」



夕立「うぅー、じゃあご飯まで寝るっぽい~・・・」ショボーン



提督「もうじきって言ったのに寝るのか」



夕立「提督さん!膝枕して欲しいっぽい!」



提督「まぁ、いいけどな。こっちおいで」ポンポン



夕立「わーい!」ゴロン



夕立「ちょっと堅いけど、ちょうどいい高さっぽい!」ムフゥ~



夕立「寝るっぽいぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・すぅすぅ」



提督「早いな」ナデナデ



木曾「そうだな」←提督の横に座りつつ



木曾「夕立はかわいいな、犬みたいで」クスッ ナデナデ



提督「自由だけど、相手のことも考えられる子だからな。いい子だよ」



木曾「お昼までもうちょっと、寝かせてあげようか」フフ






ドアの外




時雨(お昼ご飯だから夕立を呼びに来たんだけど、どうしようか)



時雨(なにか親子みたいだし、邪魔しないほうがいいかな)クス








[chapter:他の子も出さなきゃ(使命感)]







雷「出撃が無くて暇よねー」



電「なのです」



響「そうだね」



電「でも暁ちゃんは遠征頑張っているのです」



響「私たちは楽して生活出来てるんだから、いいんじゃないかな」



雷「ダメよ!もっと司令官に頼られたいもの!」



電「それは難しいと思うのです」



響「木曾さんがいるから、無理なんじゃないかな」



電「木曾さん以上に頼りになる人はいないのです」



雷「うぅ~、確かに木曾さんは頼りになるし格好いいけど!」



雷「もっと頼って欲しいの~!」



響「改二が実装されればもしかしたら、頼られるかもね」



雷「そうよ!改二になればきっと頼ってもらえるわ!!」ワクワク



電(改二になっても、きっとともしかしたらが付くのですね)



電(後、間違いなく練度が足りてないのです)



雷←練度4







最終回見ました







提督「うーん、なんでだろうな」



球磨「まったくだクマ」



提督・球磨「「なんで木曾が出てないんだ(クマ)?」」



提督「五人姉妹で一人だけ出てないとか・・・」



球磨「今更一人増えたって変わらないと思うクマ・・・」



提督「マント棚引かせて登場したらカッコいいのに・・・」



球磨「むしろ吹雪から羨望を浴びる展開に相応しいと思うクマ」



提督「確かに木曾が出てたら、球磨や多摩の妹とは思えないけど・・・」



球磨「別に姉妹艦って設定もあんまりなかったクマ」



提督「不安なのか?とか言ってほしかったのに・・・」



球磨「戦闘前にほしいセリフクマ」



提督「なんで出なかったんだろうな?」ウーン



球磨「なんでだクマー?」ウーン








長女、球磨はお姉さん






球磨「ところで提督、木曾に告白しないクマ?」



提督「それなんだけどさ・・・」



球磨「提督がチキってることなら聞かないクマー」



提督「チキってるわけじゃないんだが・・・」



球磨「戦場に出せなくなるとか、甘ったれたことなら興味ないクマー」



球磨「木曾は色恋に気を取られて沈むほど、バカじゃないクマ」



球磨「一番近くで見てきた提督は、そのことを理解しているはずクマ」



提督「・・・・・・確かにな」



球磨「昔から木曾は1人で抱え込む子だったクマ。まぁ姉がこんなんだから仕方ないけど」



提督「それでいいのか長女よ・・・」



球磨「でも、今は提督がいるから、そこは心配してないクマー」



球磨「多摩も、北上も、大井だって、提督を信頼してるクマ-」



球磨「その提督なら、安心して妹を任せられるクマ」



提督「球磨・・・・・・」



球磨「だから早く告白するクマ」



球磨「球磨は度胸のない義弟を持つ気はないクマー」ニシシ



提督「そうか・・・・・・」ヨシッ



提督「中途半端な関係は早めに終わらせないとな」










球磨「あ、出来れば姪がいいクマー」



提督「気が早過ぎないか!?」







今思うと・・・







多摩「きそー、おやつ欲しいにゃー」テクテク



木曾「俺に言わずに鳳翔さんに頼めよ・・・」



多摩「今食堂では大井への罰を与えている鳳翔さんがいるため近づけないのにゃ」



多摩「ピリピリしてて怖かったにゃー・・・」



木曾「手加減してって言っといたんだけどなぁ・・・」



多摩「というわけで、木曾と提督の部屋におやつを求めてやってきたのにゃ!」



木曾「といっても、お菓子あったかな・・・」



多摩「プリンがあると睨んでいるにゃ」フッフッフ



木曾「あれはあいつと一緒に食べるやつだからだーめ」



多摩「・・・・・・木曾と提督は付き合ったりはしてないのにゃ?」



木曾「そうだけど?」



多摩「じゃあなんで一緒の部屋で過ごしてるのにゃ?」



木曾「んー?覚えてないんだよなぁ・・・。何か理由はあるんだろうけど・・・」



多摩「理由もわからずに一緒に寝てるのかにゃ?」



木曾「好きなやつと一緒に寝るのを断る理由もないからな」



多摩「いや、普通は付き合ってもない男女は一緒に寝ないにゃー・・・・・・」









いつかの夜・・・







木曾「うにゅう~・・・・・」Zzz



提督「那智、木曾が酒強いからって飲ませすぎだ・・・」



那智「いいではないか、今日は私の改二になった記念の飲み会なのだから。無礼講というやつだよ」ハハハ



提督「まぁ普段は木曾のほうが上だけどさ。寝るまで飲ませるのはどうなんだ?」



那智「いいではないかいいではないかー!」ハハハ!



提督「酔ってんなーオイ」



隼鷹「ていとくも飲みなよぉ~、あたしがお酌してあげるからさぁ~」←下着姿



提督「隼鷹もやばいなー。まぁ眼福ではあるけど」



提督「ただ、あの二人がやばい」チラッ





千歳「・・・・・・すぅ、すぅ」上半身裸



鳳翔「うぅん・・・・・・」着物はだけ





提督「千代田、祥鳳、二人に服を着せてくれ。そしたら俺が部屋まで運ぶから」



千代田・祥鳳「「はーい」」



飛鷹「提督、隼鷹の服が見当たらないんですが・・・」



提督「こいつ最初から下着姿だったんだよ・・・・・・」



隼鷹「てーとくー、あたしの酌を受けられないってのかい?」ヒック



提督「とりあえずこのまま連れてくわ・・・」ヨイショ ←お姫様だっこ



飛鷹「お願いします・・・・・・」



隼鷹「あ~、あたしはまだ飲めるって~」アハハハハ







木曾「・・・・・・・・・すぅ、すぅ」Zzz











二人の夜に






提督「さて、残るは木曾だけだな・・・」



木曾「うにゃ・・・・・・」Zzz



提督「つっても木曾は一人部屋だから、鍵開けてるといいけど・・・」ヨイショ ←お姫様抱っこ



提督「たしかこっちのほう~・・・」



木曾「ふにゅ・・・・・・」Zzz








提督「ここか。開いてー」ガチャガチャ



提督「ないのか」



提督「さて、どうすっか。他の奴の部屋に連れてくのは迷惑だろうし・・・」



提督「仕方ねぇ、俺の部屋に連れてくか・・・」



木曾「すぅ、すぅ・・・・・・・・・・・・」Zzz







貴様からは鉄の意志(理性)を感じる





提督の私室



提督「よいしょっと」ソッ



木曾「うにゅぅ・・・・・・」Zzz



提督「運んだはいいけど、ベッドは一つしかない」



提督「俺は床でいいか」アッサリ



木曾「うにゃ!提督ぅ!・・・・・・」Zzz



提督「寝言かよ・・・・・・」



木曾「離れちゃ・・・・・・やだ」Zzz



提督「・・・・・・・・・・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・ハッ!?」



提督「あっぶねぇ・・・・・・ドキドキ通り越して心臓止まってたわ・・・・・・」



提督「まったく、木曾はたまに女の子になるから困る・・・・・・」



木曾「提督ぅ・・・・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・はぁ」



提督「離れないよ。つか、離さないしな」



提督「安心してくれ、木曾」ナデナデ



木曾「にゃぁ・・・・・・」









次女、多摩だって、お姉ちゃん







多摩「で?木曾は提督に告白しないのかにゃ?」



木曾「しない・・・・・・かな」



多摩「他の皆に悪いからとかなら考えを改めるといいにゃ」



木曾「なっ!?」



多摩「別に木曾が提督と付き合ったところで誰も気にしないにゃ」



多摩「むしろ二人が進展しないから皆も提督にアピールもできないのにゃ」



木曾「そうなの・・・かな」



多摩「皆、提督にも木曾にもお世話になってるにゃ」



多摩「その二人の幸せを、みんな願ってるんだにゃ-」



木曾「多摩姉さん・・・」



木曾「姉さん、相談があるんだけど」



多摩「おぉ。木曾から相談とは珍しいにゃ。なんでも言うといいのにゃ」



木曾「大井姉さんがハーレムを提あ―多摩「シャラァァァップ!」」



木曾「なんでもいいんじゃなかったのかよ!?」



多摩「お黙りにゃ。告白もしてないやつがその後の話なんて片腹痛いにゃ」



多摩「まずは狸を捕ることからにゃ。皮算用はそれからだにゃ」



木曾「多摩姉さんがしっかりしている・・・だと!?」



多摩「姉をなんだと思っているにゃ・・・」










沈黙を破るスコール





執務室





提督「・・・・・・・・・・・・」



木曾「・・・・・・・・・・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・」



木曾「・・・・・・・・・・・・」



提督・木曾((どうしよう、いままでよりも意識しちゃって会話ができないっ!))



提督(うーん、告白しようにもタイミングが・・・いや、まぁ今でも・・・)



木曾(告白って言っても、別に格好つける必要はない・・・なら今・・・)



提督・木曾「「なぁ、少し話が」」



提督・木曾「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」



提督・木曾((かぶったー!これはあれだ、お互いに譲り合って黙っちゃう感じのやつだ!))



提督・木曾「「そっちからでいいぞ」」



提督・木曾((・・・・・・試しに言ってみたけどそれすら被っちゃってるじゃん!))



提督・木曾((どうすれば・・・))



ドア<バン!!



夕立「提督さん!木曾さん!遊んでほしいっぽい!」



提督「おう、夕立。何して遊ぶ?」



木曾「ボードゲームならあるぞ?後は外で遊ぶことになるが・・・」



夕立「チェスっていうのをやってみたいっぽい!でもルール分かんないから木曾さんに手伝ってもらうっぽい!」



提督「チェスか。じゃあ準備すっから少し待ってな」



木曾「じゃあその間に夕立、ルールを少し覚えとこうな」



夕立「はーい!」



提督・木曾((夕立グッジョブマジ助かった))








無邪気に隠された優しさ





執務室前廊下




<ナァ、スコシハナシガ



<・・・・・・



青葉「これは不味いですね・・・」



北上「そうだねぇ・・・」



青葉「このままじゃ二人ともだんまりになっちゃいそうです・・・」



北上「そうなったら気まずいし、告白なんて無理だよねぇ~」



タタタタタ



夕立「ぽぽぽい!」ピクピク



北上「どうしたの夕だっち?耳をピクピクさせて」



青葉「いや、あれは髪ですから、ピクピク動くのもおかしいですから」



トタタタ



時雨「夕立、早いよ~」ピクピク



北上「時雨っちまで耳ピクピクしてるね」



青葉「ほんとに耳に思えてきました・・・」



<・・・・・・



夕立「ぽいぽい!」ピク!



バン!



<テイトクサン!キソサン!アソンデホシイッポイ!



青葉「入って行っちゃいました・・・」



北上「でも二人の雰囲気が元に戻ったね」



時雨「夕立が間に入ったからだろうね」クス



青葉「そうですね。というかなんでここに来たんでしょうか・・・」



時雨「なんだか不思議な感覚があって、同じくそれを感じた夕立が飛び出して行ったから追いかけてきたんだ」



北上「なにそのアンテナ・・・」



時雨「夕立は二人が気まずくなるのが嫌だったんだろうね。それで感じ取ったんじゃないかな」



青葉「いや、まず感じ取ることがおかしいのでは・・・」



北上「でもそれだと時雨っちも二人が気まずくなるの嫌なんだね」



時雨「もちろん。夕立みたいにはできないけどね」クス









夕立、チェス始めました







提督「先攻と後攻どっちがいい?」



夕立「先攻っぽい!」つポーン



提督「オッケー、じゃあ俺は・・・」つポーン



夕立「木曾さん、あれは取っていいっぽい?」



木曾「いや、取るのはいいけどそもそも今取れないじゃん・・・」



夕立「ならこうしてみるっぽい!」つナイト



木曾「お、それなら次で取れるけど、言っちゃったら相手も合わせて動くぞ」



提督「じゃあこうだな」つビショップ



夕立「やった!ポーン取ったっぽい!」つナイト



木曾「あ、夕立!」



提督「じゃあ俺もナイト取るぞ」つビショップ



夕立「・・・・・・ぽい?」



木曾「はぁ・・・・・・ちょっと酷くないか、今のは」



提督「まあまあ、今のはお手本みたいなもんだって」



木曾「まったく・・・・・・」



夕立「むぅ~!次はもっと上手くやってみせるっぽい!」



木曾「ようし、夕立。アイツを倒すぞ」



夕立「木曾さんとなら負けないっぽい!」フンス



提督「いいぜ、やってみな!」






ドアの外




北上・青葉・時雨「「「仲良しだねぇ(ですねぇ)」」」








いろいろ考えてるっぽい!







夕立「うぅ~、負けたっぽい~・・・」



提督「いや、初めてにしては強かったぞ、夕立」



木曾「そうだな。次やれば勝てるかもしれないぞ?」



夕立「でも頭使ったから疲れたっぽい~・・・」



提督「じゃ、今日はここまでだな。そろそろ夕飯の時間だし」



夕立「お腹すいたっぽい!」



木曾「そうだな。じゃあ食堂行こうか」



夕立「あ!そうだ」



夕立「提督さん!今日一緒にお風呂入ろ~?」



提督「ん?俺は別にいいけど・・・・・・」



夕立「じゃあ決定ね?他に何人か誘うっぽい~」ポイー



提督「少しは恥じらいとか持とうな、夕立」



夕立「提督さんはいい人だから、大丈夫っぽい!」



木曾「いや、そうじゃなくて・・・」



夕立「木曾さんも一緒に入りましょ~?」



提督・木曾「「は!?」」



夕立「素敵なパーティーになりそうっぽいー!」ピュー




提督・木曾「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」








ドアの外



夕立「ふぅ~、夕立、頑張ったっぽい~」



時雨「お疲れ、夕立」



北上「夕だっちが考えて行動してたことに驚きだよ・・・」



青葉「夕立さん、なんで二人をお風呂に誘ったんですか?」



夕立「それはね、木曾さんと提督さんは一緒に寝ているでしょ?」



夕立「なのに提督さんが手を出さないって、木曾さんが気にしてたっぽい」



夕立「だから、提督さんに意識して貰うためっぽい!」



北上・青葉「「・・・・・・」」



北上「木曾っちがそこを気にしていることも意外だけど・・・」



青葉「夕立さんがそんなに考えていたことに驚きです・・・」



時雨「偉いね、夕立」ナデナデ



夕立「えへへ~」



夕立「時雨も一緒にお風呂入るっぽい?」



時雨「うん。そうしようかな」クス







夕食を挟みお風呂です






鎮守府・大浴場




夕立「おっふろー、おっふろー!」ポイー! ゼンラ



時雨「夕立、走ると危ないよ」バスタオルのみ



涼風「転んだりしたら大変だぞ-」バスタオルのみ



陽炎「よく叢雲ちゃん参加したわね」バスタオルのみ



叢雲「べ、別に、断る理由がなかっただけよ!」バスタオルのみ



白雪「いや、普通は断ると思うよ?」バスタオルのみ



叢雲「何よ?アンタだってここにいるじゃない!」



白雪「私は司令官のお背中を流したいと思って///」



陽炎「あら~、白雪ちゃんも司令を慕ってるのね~」



白雪「はい。お世話になってきましたから」フフ



叢雲「そういう陽炎はどうなのよ?」



陽炎「私?私は好きよりも一緒にいてほしいって感じかな―」



陽炎「司令と涼風と一緒にお茶するの、楽しいからね~」



叢雲「・・・・・・不思議な組み合わせよね、そのお茶会」



陽炎「楽しいわよ?司令がいろんなことを教えてくれるからね~」



陽炎「で?叢雲は司令のことー」ポンポン



提督「本人がいる前で何を聞いてんだよ・・・」アキレ 腰にタオル



陽炎「あれ?司令、木曾さんの近くに行かなくていいの?」ウフフ



提督「行けるかっての・・・」






木曾「///」バスタオルのみ





叢雲「・・・・・・」ジー








ずっと見てた






夕立「提督さん!背中洗って欲しいっぽい!」ピョンピョン



提督「分かったから少しは隠せっての」



陽炎「別に司令になら見られてもいいわよ?」



涼風「あたいもー」



時雨「僕もだよ」



白雪「私は恥ずかしいです・・・」



提督「お前ら白雪を見習えっての。日本美人ってのは恥じらいが大事で-」



白雪「でも司令官になら見られても・・・!」



提督「この子達には恥じらいという概念が存在しないのか・・・」







木曾「・・・」ゴシゴシ



叢雲「木曾」



木曾「・・・・・・なんだ?」



叢雲「司令官に告白しようとしてるんでしょ?時雨から聞いたわ」



木曾「・・・・・・そうだ」



叢雲「頑張ってね」



木曾「!?」



叢雲「アンタたちの関係を、一番長く見てきたのは、初期艦の私なのよ?」



叢雲「・・・・・・応援してるわ」クス



木曾「・・・・・・」



木曾「ありがとう、叢雲」フフ









背中押された二人の結末





提督の私室






提督「・・・・・・」



木曾「・・・・・・」



提督・木曾「「なぁ、寝る前に話が」」



提督・木曾「「・・・・・・」」




ドアの外




青葉「なんかデジャブが・・・」



北上「まぁ、あたしたちもまた聞いてるんだけどねー」



青葉「あれ?でも夕立さんたちが来ないと言うことは・・・?」






提督・木曾「「なぁ」」



提督「どうせ言いたいことは同じだろうし」



木曾「同時に言えばいいんじゃないか?」



提督・木曾「「・・・」」



提督・木曾「「お前が好きだ、俺と付き合って欲しい」」



提督「ハハッ、完全に同じだったな」



木曾「フフッ、そうだな」



提督「なんていうか、俺たちらしいな」



木曾「お互いに、譲る必要なんてなかったな」



提督「まぁこんな告白も」



提督・木曾「「ありだな!」」









誓いの指輪






提督「そうだ、木曾。これを」つ指輪



木曾「カッコカリか?」



提督「そうだ。もう99だろ?ずっと渡したかったんだ」



木曾「別に告白の前に渡してくれても良かったんだぞ?」フフ



提督「渡す理由が2つあるんだよ」



木曾「2つ?」



提督「球磨型五番艦、重雷装巡洋艦、木曾」



木曾「? なんだ?」



提督「貴艦の功績を称え、練度の上限を上げる。そして引き続き、我が艦隊を勝利に導いて欲しい」



木曾「ああ」



木曾「こういっちゃ不謹慎だが、貴様の指揮での戦いはゾクゾクするよ、悪くない」



提督「だからって、無茶はしないでくれよ?」ハァ…



木曾「無茶をさせない上官がいるから、大丈夫だろ」フフ



木曾「で? 2つ目の理由は?」



提督「2つ目の理由は・・・」



提督「結婚を前提に付き合って欲しいってことで、まぁカッコカリって付いてるしな」



木曾「むしろすぐ結婚してもいいんだが?」フフ



提督「まぁ待て。まだ指輪作ってないから、プロポーズはまた今度な」



木曾「そうか」



木曾「楽しみにしてる」フフ



提督「おう、任せとけ」






ドアの外




北上「いやぁ~、良かったね、二人とも」



青葉「ですねぇ~」



北上「で?青葉っちはこれを記事にするの?」



青葉「もちろんです!めでたいニュースですから!」











ハーレムより先に・・・







木曾「そうだ、もう一個話があったんだった」



提督「なんだ?」



木曾「俺の他にもお前を好きな奴がいるのは分かってるんだろ?」



提督「ああ。つっても全員を分かってるわけじゃないけどな」



木曾「じゃあ大井姉さんのハーレムって意見はどう思うんだ?」フフ



提督「んー・・・、まぁ、本音としては」



提督「みんなを幸せにしたいとは思ってる。その答えとしてハーレムが正しいのかは分からない」



提督「それに、これは木曾の気持ちを尊重すべきだからな」



木曾「そうか・・・・・・」



木曾「俺は、この鎮守府のみんなが好きだ。だから、みんなを幸せにできるなら、それでいい」



木曾「それに、ハーレムを作っても、結婚するのは俺だけだろ?」フフ



提督「そうだ。他の娘にはカッコカリで我慢してもらうことになるけど・・・」



木曾「となると次は長門か蒼龍か?」



提督「本人の意思も聞いていくから、どうなるかな」



木曾「と、まあその話は置いといて」



提督「お前から始めたのに・・・」



木曾「よし、寝ようじゃないか」



提督「そうだな。夜も遅いし・・・」



木曾「そうじゃない。俺を抱け」



提督「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」



木曾「もう付き合ってるわけだし、躊躇う理由もないだろ?」



提督「さっき風呂で顔真っ赤にしてたやつが何言ってんだ」



木曾「ずっと一緒に寝てるのに一度も抱かれなくて女としての魅力がないんじゃないかと悩んだ俺の気持ちも考えろ」



提督・木曾「「・・・・・・」」



提督「いいだろう、抱いてやらぁ!」ガシッ



木曾「ちょ、ちょい待て、抱けとは言ったが、俺初めてだからな!? 分かってるか!?」



提督「俺も初めてだから問題ないな!!」



木曾「いや、それとこれとは違うだろ!?」



提督「大丈夫、優しくするから」



木曾「え、お、おう・・・///」







ドアの外




北上「・・・・・・おいとましよっか///」



青葉「・・・・・・青葉、これは見ちゃいけない気がします///」










次の日~









<号外!司令官と木曾さん、遂に交際開始!!>





提督「青葉の奴聞いてやがったな・・・」



夕立「提督さん!おめでとうっぽい!」



時雨「おめでとう、提督」



提督「おう、ありがとな」ナデナデ



夕立・時雨「「くすぐったい(よ~)っぽい~」」ウッキャー



足柄「彼女がいるのに他の女の子と仲良くしてていいのかしら?」クス



提督「おう、足柄。そう言いつつ彼女のいるやつの買った服を着てるじゃないか」



足柄「まぁね。私もなかなかしぶといからね」



足柄「でも、素直に木曾とのことは良かったと思ってるわよ?」



提督「そっか。心配かけたな」



足柄「私だけじゃなく、みんな心配していたのよ?」



提督「え、そうなの?」



他艦娘「「「「「「もちろん」」」」」」



夕立「全然進展しないし~」



北上「一緒に寝てるのに手を出さないし」



大井「お互いに周りに気を使ってって言ってましたけど」



プリンツ「ああ言うのを、HETAREって言うんだよね?」



摩耶「そうそう。よく覚えたな」ナデナデ



提督「お前らせめてもうちょっとオブラートに包もう?」









青葉、気になります!





提督の私室




木曾「うぅ・・・まだ少し痛いな・・・」



コンコン    ガチャ



青葉「木曾さん、交際おめでとうございます!」



木曾「青葉か。ありがとう。それとノックしたら返事を待て」



青葉「はーい」



青葉「ところで木曾さん、これは完全に私的な質問なのですが・・・」



木曾「なんだ?」



青葉「し、司令官との、そのぉ・・・初夜はど、どうでした?///」



木曾「ど、どうって・・・」



青葉「」キョウミシンシン!



木曾「そ、その・・・愛されてるなって思えたよ?///」



青葉「い、痛みとかは?」



木曾「してるときはそんなに・・・。今は少し痛いかな」



木曾「そう言ったらアイツから休みを貰ったよ」フフ



青葉「司令官は優しいですね~」



木曾「青葉もアプローチしてみたらどうだ?一応ハーレムは許可してるぞ?」



青葉「い、いえ!まだ練度も低いですし・・・」



木曾「恋愛に練度は必要ないだろ?」



青葉「あれ?昨日のお話ではケッコンカッコカリをしたらハーレムに入るってことじゃ・・・?」



木曾「そうは言ってないぞ?ケッコンカッコカリで我慢してもらうだけだ」



木曾「というか、昨日の話聞いてたのか」アキレ



青葉「い、一応・・・」ハハハ・・・



木曾「まぁ、本人の意思次第ってことかな」



青葉「そうなんですか・・・」



木曾「青葉はどうだ?アイツのことなんとも思ってないのか?」



青葉「い、いえ!素敵な方だと思ってます!」



青葉「で、でも、まだまだ青葉は半人前ですので、もう少し、司令官に見合う存在になってからで!」



木曾「そうか」クス



青葉「まだハーレムのことは記事にしていません。こればっかりはお二人からの説明があったほうがいいかと思いまして」



木曾「そうだな。といっても、今日は歩きたくはないけど」



青葉「そ、それで、一体どんなことをしたんですか!?」



木曾「おぉう・・・今日の青葉は何時になくグイグイ来るなぁ・・・・・・」










さてと、日常続きます






響「ドロー」



響「メインフェイズ、手札の時読みの魔術師と、星読みの魔術師で、ペンデュラムスケールをセッティング!」



響「これでレベル2から7のモンスターを同時に召喚可能!」



響「揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」



響「ペンデュラム召喚!現れろ!我が僕のモンスター達よ!」



響「レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!レベル4!EMシルバークロウ!EMヘイタイガー!」



響「レベル4モンスター2体で、オーバーレイネットワークを構築!」



響「漆黒なる闇より、愚鈍なる力に抗う、獰猛なる竜、今降臨せよ!エクシーズ召喚!!」



響「ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」



響「フッフッフ・・・」ドヤァ



提督「いや、まだ勝ったわけじゃないし、俺の場にいるの伏せモンスターだからな?分かってるか?」



響「この場を作れただけで満足」



提督「ライフ削るゲームなんだけど・・・」ライフ8000



電「司令官さん、お仕事のほうはいいのです?」



提督「だって響がデュエルしたいって言うから」



電「それは仕事をサボる理由にはならないのです・・・」







この子はこんなイメージ







蒼龍「木曾ちゃんと提督が無事に交際を始めた」



蒼龍「余所の鎮守府では交際を飛ばしてケッコンカッコカリを事実上の結婚にするらしいのに、律儀なところはあの二人らしいと思う」



蒼龍「でも、むしろここからがスタート!やっと提督にアプローチができる!」



飛龍「って言ってるけど、ただ単に恥ずかしくて今までできなかっただけでしょ?」



蒼龍「だ、だって~・・・」



飛龍「だっても何もないでしょ?提督と二人じゃ世間話すらまともにできないのに・・・」



蒼龍「せ、世間話くらいできるもん!」



飛龍「イベントのときだけじゃん・・・」






クリスマス



蒼龍「わーい、クリスマス♪いいよねー、ツリーとかチキンとか。この雰囲気が好きー♪」



提督「お、そうなのか。じゃあ上手いチキンを焼かないとな」



蒼龍「え?提督が作るの?」



提督「おう、厨房の手伝いでな。んじゃ、いっちょやってくるわ」



蒼龍「う、うん。楽しみにしてるね-・・・」イッチャッタ・・・





正月




蒼龍「提督ぅ!あけおめことよろ、でーす!」



提督「おう、あけおめ。今年もよろしくな」



蒼龍「こちらこそ、第二航空戦隊をどうぞよろしくですっ」



提督「おう、頼りにしてる」 オーイ テートクー! ハゴイタヤルッポイー!



提督「なんか呼ばれた。蒼龍もやるか?」



蒼龍「い、いえ。私はいいかなー・・・」






バレンタイン





蒼龍「はい、提督。私からもチョコあげる。あんまりいっぱいもらって、食べ過ぎないでね?」



提督「おう、ありがとう。つってもみんなくれるからな-、食べ過ぎるのは仕方ないかな」



蒼龍「そ、そっか、そうだよね-・・・」アハハ・・・



天龍「おう、提督。バレンタインだ受け取りな」



提督「サンキュー・・・ってせんべいか?」



天龍「甘いものばっかじゃ飽きるだろ?つうかお前甘いものそんなに好きじゃないじゃん」



提督「まぁ確かに。ありがとな、天龍」



蒼龍「・・・・・・」アマイモノスキジャナイッテシラナカッタ・・・







蒼龍「は、話せてはいるよ・・・?」



飛龍「一言二言じゃん・・・ていうか、普段とのテンションの違いは何?」



蒼龍「い、いや、頑張ろうと思ったらそうなっちゃって・・・」



飛龍「はぁ・・・。うちの姉が心配だよ~多聞丸ぅ・・・」















この鎮守府の女子力





厨房





鳳翔「お二人のめでたいニュースですし、せっかくだから、お祝いの席にしたいのに・・・」



祥鳳「うちの鎮守府に料理できる子ほとんどいませんもんね~・・・」



大井「三人って少なすぎませんか・・・?」



祥鳳「私もお手伝いするくらいで・・・提督や木曾さんほどでは・・・」



鳳翔「あの二人のお祝いに二人に手伝ってもらうわけにも・・・」



大井「まぁ、それは確かに・・・」



鳳翔「とりあえず、今夕立ちゃんたちに魚釣りをしてもらってますから」



鳳翔「私たちは手間の掛かるものから始めましょうか」



祥鳳・大井「「はーい」」




提督「おーい、鳳翔さん」




鳳翔「はい?どうしました?提督」



提督「なんか夕立から今日は素敵なパーティっぽいって聞いたからさ、手伝おうかと思って」



鳳翔「そう言われましても・・・。あなたと木曾さんのためのパーティなんですよ?」



提督「いいっていいって。というか作りたいものがあってさ」



鳳翔「もう・・・仕方ないですね。いいですよ。食材は好きに使ってください」クショウ



提督「ブロック肉と香辛料あれば作れるよ。厨房も使わないし。ソースは後で作るから」



鳳翔「ローストビーフ・・・ですか?まぁこういう機会でしか作らないですしね」



提督「そうそう。ダッチオーブンは部屋に置いてあるから大丈夫」



鳳翔「わかりました。ご自由にどうぞ」フフ



提督「おう。響、電、鳳翔さんたちの手伝い頼むな」



響「ある程度はできるよ」



電「お手伝いするのです!」



鳳翔「あらあら。お願いしますね」



祥鳳「そういえば響ちゃんはロシア料理が得意でしたね」



大井「えぇ・・・私負けてる・・・」














釣り組





鎮守府内防波堤




島風「うぅー、釣れないよー」バタバタ



夕立「静かにしないと、防波堤は音が響きやすいから、魚が逃げちゃうっぽい」



雷「それにしても・・・釣れないわね・・・」



時雨「そう?」



時雨のバケツ 魚×いっぱい



雷「なんでそんなに釣れてるのよ・・・」



時雨「よく提督とするからね」



連装砲ちゃん1「キュウ!」 黒鯛<ピチピチ



連装砲ちゃん2「キュキュウ!」 黒鯛<ピチピチ



連装砲ちゃん3「キュー?」 ウツボ



雷「連装砲ちゃんたちも釣れてるのね・・・一匹違うけど」



時雨「いつも一緒に釣ってるからね。慣れてるんだよ」ナデナデ



連装砲ちゃん3「キュ~」つウツボ



雷「提督、時雨、連装砲ちゃんってすごい意外なメンツね・・・」



雷「後、ウツボはいらないわ・・・」















遭遇





鎮守府内防波堤 釣り組とは離れた場所




提督「さてと、焼いてる間、釣りでもするか」ヨット



提督「~♪」



提督「ん?」ピクッ



提督「大きいな・・・」グヌヌ



提督「よっと!」  バシャ!



ヲ級「・・・・・・」



提督「あれ?ヲ級だ・・・」



ヲ級「・・・・・・」キッ



提督「初対面の人を睨むなよ・・・」



提督「上がっておいで」



ヲ級「・・・・・・」スイスイ



ヲ級「・・・・・・ヲ」



提督「ああ、ちょっと届かないか」



提督「ほら」テ サシダシ



ヲ級「ヲ」



提督「ヨイッ・・・ショっと」



ヲ級「ヲォ・・・」



提督「さっき口で針咥えてただろ?口の中怪我してないか?」



ヲ級「ヲー・・・」アー



提督「良かった、怪我はなさそうだ」



ヲ級「ヲ?」



提督「ああ、相手に悪意がないなら、俺は戦わないよ」



提督「まぁ悪意があったら倒さなくちゃいけないけど」



ヲ級「ヲ・・・」



提督「お腹空いてるんだろ?これ食べるか?」つ一本満足バー



ヲ級「ヲ」ペコリ



提督「どういたしまして」

















友達感覚








提督「ところでなんでここにいるんだ?」



ヲ級「ヲ-・・・?」



提督「分かんないのか・・・」



ヲ級「ヲ・・・」コクコク



提督「家の場所も分かんないし・・・。あ、艦載機飛ばしてみたらいいんじゃないか?」



ヲ級「ヲ・・・」フリフリ



提督「あー、燃料がないのか」



ヲ級「ヲ」コクコク



提督「そっか。じゃあうちで補給していくか?」



ヲ級「ヲ?」



提督「いいよいいよ。困ったときはお互い様ってのが日本人なんだよ」



提督「家に帰れないのは寂しいもんな」ナデナデ



ヲ級「・・・ヲ」コクン



提督「そろそろ肉も焼けただろうし。そうだ、ついでに飯も食ってくか?」



ヲ級「ヲー?」



提督「今日はパーティだからな、人多くても構わないだろ」



提督「よし、まずは補給しに行くぞ」



ヲ級「ヲ-」テクテク



















エンカウント




鎮守府廊下




足柄「あら?提督・・・と、なぜ深海棲艦がここに?」



提督「釣れた」



ヲ級「ヲォ・・・」ガシッ



足柄「提督にしがみつくなんて・・・ずいぶんと懐かれてるじゃない」



提督「まずおびえさせんなよ・・・」



足柄「私何もしてないんだけどね」



足柄「で?釣ったにしてもなんで連れてきたの?」



提督「なんか燃料なくて帰れないらしくてさ。うちで補給させてあげようかと思って」



足柄「・・・・・・」



足柄「ずいぶんと優しすぎやしないかしら?」



提督「そうか?」



足柄「なるほど。私たち艦娘に手を出さなかったのは、実は深海棲艦のほうが好みだったからなのね?」



提督「すでに彼女持ちの男に何言ってやがる・・・」



足柄「あら~、冗談くらいいいじゃない。うちの鎮守府のほとんどの子が普通なら失恋したようなものなのよ?」



足柄「まぁ誰も諦めていないところがすごいことだけど」クス



提督「その件に関することは夜に伝えるよ。今日はパーティだからな」



足柄「そうなの?じゃあその持ってるダッチオーブンは料理ってことね?」



提督「そうそう。ここで会ったのも何かの縁ってことで、足柄、この子を補給に連れて行ってくれ」



提督「俺は厨房に行かなきゃだから、補給がすんだら連れてきてくれ」



足柄「分かったわ。じゃあ行きましょうか」ニコ



ヲ級「ヲ、ヲ・・・」















妖精さんの力って万能







足柄「んー、どうにかコミュニケーションを取りたいんだけど、どうしたらいいかしら・・・」



ヲ級「ヲ-?」



足柄「そうだ、妖精さーん」





妖精さん「ヨンダー?」



足柄「妖精さん、この子の言葉分かる?」



ヲ級「ヲ?」



妖精さん「ワカルヨ-」



足柄「分かるの!?じゃあ通訳をお願いできないかしら」



妖精さん「ワカッター。ホウシュウハ?」



足柄「提督が払うわ。だから今日一日お願いできないかしら」



妖精さん「イチニチハメンドウダヨー。ナラキカイツクッタホウガラクー」



足柄「機械?作れるの?」



妖精さん「ツクレルトオモウヨー?コウショウニイッテクルネー」



足柄「行っちゃった・・・。妖精さんはなんでも作れるのね・・・」



ヲ級「ヲ-?」



足柄「先に補給してきましょうか。その後に工廠に顔を出しましょう」



ヲ級「ヲー」













口調迷った・・・







工廠



足柄「妖精さーん、機械できた?」



妖精さん「デキタデキタ、タメシテミテ!」つ



足柄「これは・・・チョーカーかしら?首につければいいのね?」



妖精さん「ソーダヨー」



足柄「じゃあ失礼して・・・」



ヲ級「ヲ・・・・・・」



足柄「しゃべってみてくれない?」



ヲ級「え、えっと・・・わ、わかる?」



足柄「!? 完璧よ妖精さん!カタコトですらないなんて!」



妖精さん「デショー?ホウシュウハー?」



足柄「今日はパーティらしいから、提督にデザートを頼んでおくわね」



妖精さん「ワーイ!」



ヲ級「あ、あの・・・」



足柄「これで自己紹介もできるわね。私は足柄よ」



ヲ級「え、えっと、艦種は空母で、ヲ級です。でも、名前はないです・・・」



足柄「そっか・・・。じゃあヲ級って呼ぶことになるけれど、いいかしら?」



ヲ級「は、はい。大丈夫です」



足柄「決まりね。ヲ級ちゃん、厨房にいきましょうか。提督が待っているからね」



ヲ級「は、はい」









大勢に料理作るのって大変




厨房




鳳翔「提督、そっちが済んだら次はこちらをお願いします」



提督「了解。響、イカ頼むな」



響「任せて」



鳳翔「響ちゃん、2杯ほど残しておいてください。わた焼きも作らないと、お酒飲む人たちがうるさいので」



響「わかった」



提督「鳳翔さん、鯛は刺身より鯛飯のほうがいいかな?」



鳳翔「そうですね。ではお米を研いでおきますね」



響「ウツボは素揚げにしたのを食べてみたいな」



提督「わかるなーそれ。一応裁いてみるわ」






祥鳳「大井さん、ショートケーキのほうお願いしますね。私はチーズケーキとガトーショコラを作り始めますから!」



大井「わかったわ。電ちゃん、こっちの飾り付けお願い!」



電「はいなのです!」






足柄「なんていうか・・・戦場みたいね」



ヲ級「いろいろな臭いがします・・・。凄い数の料理ですね・・・」











付き合い長いとなんとなく察せる






提督「ふぃ-、とりあえず一段落ついたかな」



鳳翔「そうですね。温かいほうがいいものはもう少ししてからがいいですから」



響「ウツボが楽しみだよ」



足柄「提督、連れてきたわよ」



提督「おう、サンキュー足柄。ヲ級ちゃん、なんか食べたいものあるか?つっても言葉がー」



ヲ級「えっと・・・魚がいいです・・・」



提督「あれ!?話せんの!?」



足柄「妖精さんがチョーカー型の翻訳機を作ってくれたのよ。報酬は甘いものって条件でね」



提督「そっか。じゃあ後でプリンでも作ってあげようかな」



鳳翔「ところで提督?なぜここに深海棲艦が?」



提督「かくかくしかじか」



響「実際にかくかくしかじかって言われても分からないよ・・・」



鳳翔「困ってたから連れてきたんですか?犬や猫とは違うんですよ?」



提督「大丈夫だって。きちんと世話するから」



響「なぜ通じてるんだろう・・・。後、ペット扱いはやめなよ・・・」



足柄「鳳翔さんはここでの初期空母だし、練度も高いからね・・・。長い付き合いなのよ」



ヲ級「足柄さん、ペットとはなんですか?」



足柄「・・・・・・ん-、一緒に暮らすって意味かな」



響「間違ってないけどだいぶマイルドな回答だよ・・・」








上官の無茶を注意してくれる女性(ひと)







提督「まぁまぁ。ヲ級ちゃんは悪い子じゃないって」



鳳翔「それでも、鎮守府内に深海棲艦を入れることに問題があるんです!」



鳳翔「もし上に知られてしまったら、あなたに要らぬ疑いが掛かるんですよ?」



提督「それでも、困ってる奴をほっとくような人間にはなりたくないんだよ」



鳳翔「・・・・・・はぁ、あなたの優しさは分かりますけど、これからは自分だけでなく、周りのことも気にしてくださいね?」



鳳翔「あなたのことを心配する人がいることを忘れてはダメですよ?」



提督「分かってるよ。鳳翔さん」






ヲ級「私のせいでしょうか・・・」



足柄「気にしないで、軽はずみなことをする上官にはお説教が必要なのよ」



響「人を助けることは善でも、自分の立場を考えない上官は、部下からしたら心配なんだよ」



ヲ級「・・・なんというか、皆さん達観してるんですね」



足柄「伊達に彼の下で過ごしているわけではないからね」



響「実質、ここのトップは木曾さんと鳳翔さんなんだよ」



ヲ級「人間も大変ですね・・・」



響(次点で足柄さんが入ることは言わないでおくよ・・・)







一方その頃





提督の私室





木曾「青葉、もういいだろ・・・」



青葉「うぅ~、そこをなんとか!この鎮守府にこういう経験した人いないんですよ!?」



木曾「それは分かるけど・・・」



北上「いいじゃ~ん。教えてよ~木曾っち」



木曾「北上姉さんまで参加してるし・・・」



青葉「じゃあじゃあ!どういったことをしたかだけでも!」



木曾「っていってもなぁ・・・。ほとんどあいつがリードしてたし・・・」



北上「木曾っちはされるがままだったの?」



木曾「俺だって初めてだったんだから、任せた方がいいかなって」



北上「提督も初めてだったんじゃないの?」



木曾「あいつだって一応知識はあったんだろ」



木曾「それに、ずっと俺のことを気遣いながらしていたから///」



青葉「おお、木曾さんが真っ赤に」



北上「思い出しちゃったんだねぇ」



青葉「ところで、何回戦までしたんですか?」



木曾「に、二回///」



北上「提督運動得意だし、体力もあるもんね」



木曾(二回目は俺からお願いしたなんて恥ずかしくて言えない///)



青葉「司令官のは大きいという情報があるのですがそれは本当ですか!?」



木曾「そんなこと言われても、比較できないんだが・・・」



木曾「ま、まぁ、大きいんじゃないか?///」



北上「青葉っちも聞き過ぎだけど、木曾っちも答えすぎじゃないかな・・・」










次の日だし・・・





食堂





提督「ふ~疲れたな・・・」



鳳翔「そうですね。少し張り切り過ぎました」ウフフ



ヲ級「おいしいです!このお魚!」ハムハム



響「全くだね」モグモグ



電「なのです!」モグモグ



足柄「なんでアンタ達も食べてるのよ・・・」



大井「なんでヲ級がここにいるのかも聞いてないんですけど・・・」



祥鳳「提督、木曾さんとお付き合い始めたんですよね!おめでとうございます!」



提督「おう、ありがとう、祥鳳」



足柄「で?こんなところで油売ってていいのかしら?」



提督「って言ってもな・・・」



鳳翔「そういえば、木曾さん今日はいらっしゃいませんね」



足柄「それはね、昨日はお楽しみだったかららしいわよ?」フフフ



鳳翔・祥鳳「「まぁ」」



大井「へぇ~」ニヤニヤ



提督「なんで知ってるんだよ・・・」



足柄「青葉から聞いたのよ」



足柄「で?愛しの木曾のところへ行かなくていいのかしら?」フフフ



提督「いやな?顔見たら昨日のこと思い出しそうでな・・・」



提督「恥ずかしいじゃん?」



足柄「そんなんでよく今まで一緒に寝てたわね・・・」







ヒロインて7人で足りるかな・・・




長門の部屋





長門「ふむ・・・今日は出撃もないし、やることがないな・・・」



長門「夕食の時間までまだ時間はあるし・・・」



長門「うーん・・・」



スマホ<ピリリリリ



長門「ん?」



ピッ



長門「私だ」



陸奥『もしもし?陸奥だけど』



長門「言われなくても、私の携帯には陸奥と提督しか入ってないぞ」



陸奥『それはそれで問題だと思うんだけど・・・』



長門「それで?何か用か?」



陸奥『出撃がなくて暇なのよ』



長門「そうか。まぁ私も今日は同じく出撃はないぞ」



陸奥『そうなの?珍しいわね』



長門「提督と木曾が交際を始めてな。今日はその関係で休みらしい」



陸奥『なんであの二人が付き合って休みになるのかは聞かないわ。鎮守府の運営は基本的にそこの提督の自由だからね』



陸奥『でもやっと付き合いだしたのね~。長かったわね~』ウフフ



長門「確かにな。私がここに来たときには既に両思いだったようだが・・・」



陸奥『周りに気を遣い過ぎだったもの、仕方ないのかもしれないけどね』



陸奥『で?その周りの姉さんはどうなのかしら?』ウフフ



長門「ん? どうって?」



陸奥『提督さんのことよ。好きなんでしょ?』



長門「好き・・・という感情がよく分からないのだが・・・」



陸奥『んー、まぁ姉さんならいつか分かるようになるわよ』



陸奥『提督さんの側にいるからね』ウフフ



長門「???」










素敵なパーティーっぽい!






食堂





夕立「提督さん、木曾さんの交際を祝して!パーティー開始っぽい!かんぱーい!」



艦娘たち「「「「「かんぱーい!!」」」」」



提督「夕立が音頭取るのか・・・」



木曾「ていうか、俺パーティーのこと自体聞いてなかったんだが・・・」



提督「俺も聞いてなかったぞ?夕立がテンション上がって口滑らせただけだし」



青葉「お二人のパーティーなんですから、教えたらサプライズにならないじゃないですか」



提督「俺たち以外にも、ほとんどの奴に教えてなかっただろ・・・」



青葉「いや~、鳳翔さんがパーティーにしたい的な発言をしていたのを聞いて、提案しただけですしねー」



青葉「夕立さんたちはノリノリで協力してくれました」



提督「まぁ、何にせよ、お祝いしてくれるってのは嬉しいさ」



木曾「あのことを話す場も欲しかったしな」



提督「そのことなんだが・・・」ヒソヒソ



木曾「ふむふむ・・・」



青葉「・・・・・・」キキミミ







パーティーはこんな感じ






隼鷹「くぅぁー!いいねぇ、最高の肴だねぇ」ヒック



那智「ワッハッハ!いい飲みっぷりじゃないか隼鷹!」



飛鷹「あなたたちはいつもそうでしょ・・・」



妙高「鳳翔さんの料理はいつも絶品ですね」ウフフ



鳳翔「ありがとうございます」ウフフ



羽黒「このローストビーフは司令官さんが作ったんですか!?すごくおいしいです!」



足柄「確かに。ワインに合うわね」



祥鳳「ワイン派の人のためだそうですよ?前から作ってみたいとは思ってたそうです」



足柄「その気遣いが嬉しいわね。ほんと、木曾がうらやましいわ・・・」






夕立「あー!島風、鯛飯よそいすぎっぽい!」



島風「へっへー!早い者勝ちだよー!」



暁「やっぱレディーには甘いものが必要よね!」ハムッ



電「暁ちゃんはデザートしか食べてないのです・・・」



雷「電と響も手伝ったのよね?やるじゃない!」



響「卵も割れないのに上から目線で褒められたくないよ・・・」








大事な話







提督「あー、盛り上がってるとこ悪いんだが、俺と木曾から話がある」



ナンダナンダ?    ソコニイルヲ級ノコト?



ヲ級「え!?わ、私ですか!?」



提督「違うって。彼女は個人的なお客さんだよ」



ナンダー ソーナノカー



木曾「今更だがこんなでいいのか?この鎮守府は・・・」



提督「あー、俺と木曾が付き合いだしたことは知っての通りだが、みんなに伝えることがあってな・・・」



モッタイツケズニ ビシットイエヨ!



提督「えーと・・・」



木曾「お前からは言いづらいだろ?俺から言うって」



提督「すまん」



木曾「みんな、簡潔に言う」





木曾「こいつに手を出してもいいぞ」





艦娘たち「「「「「「はっ!?」」」」」」





木曾「だから、提督に告白でもなんでもしていいって言ってるんだ」





夕立「どういうことっぽい!?」



北上「あーあ、言っちゃった-」



球磨「もう後に引けないクマ-」





木曾「引く気はないさ。俺はそれでいいと思ってる」



木曾「ただ、俺は許可すると言っただけで、実際に付き合えるかは提督次第だけどな」






大井「私すでに振られてるんだけど・・・」



多摩「もっと前から素直になってれば変わったかもしれないニャ-」








長門編はきっかけを挟んでからになります






提督「あー、まぁ、そのー、なんだ」



提督「木曾とは結婚しようと思ってる。けど、俺を慕ってくれている奴のことを無視する気にはなれない」



提督「お前たちは艦娘で、俺は提督だ。ケッコンカッコカリがある」



提督「俺は、ケッコンカッコカリを練度の上限解放とか、そういうんじゃなくて」



提督「お前らへの愛情の形にしたいと思ってる」



提督「ってー話なんだが・・・」






蒼龍「つつつつつまり!ケッコンカッコカリを事実上の結婚にするってこと!?」



鳳翔「結婚自体は木曾さんだけということですが・・・」



足柄「ほとんど結婚しているのと変わらないということね」



扶桑「それは幸せね」



隼鷹「まぁーアタシには関係ないけど-」グビグビ



飛鷹(隼鷹、それお酒じゃなくて水よ。だいぶ動揺してるじゃない)



叢雲「まったく、みんなはしゃぎ過ぎよ」



白雪(叢雲ちゃんもどことなく嬉しそうだよ?)



不知火「なるほど、ケッコンカッコカリですか・・・」



陽炎「アンタはまだまだね。練度が足りなすぎるわ」



黒潮「木曾はんの次に練度高いのは長門はんやけど・・・」






長門「・・・・・・・・・」









宴も終わり・・・








提督「で、やっぱこうなるのか・・・」





那智「私はまだまだ飲めるぅ・・・・・・・・・」Zzz



千歳「お触りは二人きりになってからぁ・・・・・・・・・」Zzz



蒼龍「提督とケッコン・・・・・・むにゃむにゃ・・・・・・」Zzz






提督「あれ?隼鷹じゃなくて蒼龍が寝てるのか?珍しいな・・・」



飛鷹「隼鷹は途中から水しか飲んでませんから・・・」



提督「? なんでだ?」



飛鷹「誰かさんとケッコンできることに動揺したみたいですよ?」クス



提督「あの隼鷹がねぇ・・・。全然そんな素振りはなかったと思うんだけどなー」



飛鷹「一緒にいてくれるだけで、好きになることもありますよ」



飛鷹「本人が自覚しているかは分かりませんけどね」



提督「そっか。んじゃま、三人を運びますかねーっと」ヨイショ



那智「私は・・・・・・飲めるぅ・・・・・・」オヒメサマダッコ



提督「こいつは酒しか頭にないのか・・・・・・」



妙高「一週間禁酒させますので、お気になさらず」



提督「那智には地獄だなオイ」








頼れるーぅ






時雨「ごめんね、木曾さん。夕立を運んで貰っちゃって・・・」



木曾「気にするな。夕立には助けて貰ったからな」



夕立「うぅ~、まだ食べられるっぽい~・・・」Zzz



叢雲「で?このヲ級はどうするの?泊めるの?」



響「私たちの部屋で寝ればいいよ」



電「なのです!」



ヲ級「ほんとに何から何まで・・・お世話になります」



雷「お世話!?」



タタタ   クルッ   バンッ!



雷「私に頼っていいのよ?」フフン



暁「なら布団を持ってきなさい。枕も忘れないでね?」



叢雲「あしらい慣れ過ぎでしょ・・・」










さぁ寝・・・・・・るよね?






提督と木曾の私室






提督「んじゃ寝るか」



木曾「今日は抱いてくれないのか?」フフ



提督「お前まだ痛むんだろ?さっきも無理して夕立運んでたし」



木曾「気づいてたのか・・・」



提督「他のみんなに心配かけたくないから止めなかったけどな」



木曾「まぁ説明もしづらいから妥当な判断だな」



提督「てな訳で、今日は普通に寝るぞ」



木曾「俺も冗談のつもりだったけどさ・・・。少しは残念がったりしないのか?」



提督「しないな。お互いの同意の上でってのがいいよ」



提督「木曾だけに無理させるのは嫌だし」



木曾「なら-」chu!



木曾「これはいいんだろ?」フフ



提督「そうだな」フフ



木曾「おやすみ」



提督「おやすみ、木曾」






ドアの外





青葉「ラブラブですねぇ~」ニヤニヤ









この物語はまだ4日目という事実








提督と木曾の私室(寝室)







バンッ!!




比叡「し、司令ぇ!!大変です!!」



提督「比叡か、どうした?」



木曾「にゃあ・・・・・・」Zzz   ←提督に抱きついてる



比叡「し、失礼しました!!」



提督「別に失礼じゃねえよ」



提督「で?用件は?」



比叡「はっ!そうでした!」



比叡「金剛お姉さまが来るんです!!」



提督「遊びに?」



比叡「たぶんお姉さまはそうでしょうけど、もう一人、練習巡洋艦の方がいらっしゃるようです!!」



提督「練習巡洋艦?あー、大本営にいたなーそんな人」



比叡「そ、その人はとても厳しいらしく、様々な鎮守府を精査し、練度の低い艦隊には長期指導合宿を開くらしいんです・・・」



比叡「そ、それはまるで拷問のようなものだと・・・!」ヒエー!



提督「それって練習巡洋艦の仕事か?」



比叡「わ、分かりませんが、うちにいる駆逐艦の子たちは練度低いですし、訓練も慣れていません・・・」



比叡「そんなところに行ったら大変なことになってしまうかも・・・!」ヒエー!



提督「確かにな。どうにか防いでやらないとな」



木曾「・・・・・・にゃあ」ペロペロ



比叡「ヒ、ヒエー!///」



提督「日に日に猫化している気がするわ・・・」









仕事のできるお姉さんはいい。すごくいい








金剛「香取?そんなに真剣な顔してどうしたネ?」



香取「私は仕事に向かうところなのですから、真剣な顔をしているのは当然です」



香取「むしろあなたの方こそ、遊びにいくような格好をしているのは何故ですか?」



金剛「文字通り遊びに行くからに決まってマース!」



香取「あなたが付いてきたいと言うから連れてきたのに・・・」



金剛「私は元から妹たちに会いに行くつもりだったネー」



香取「仕事の邪魔だけはしないでくださいね?」



金剛「あそこのテートクはとってもいい人ネ。調べる必要はないと思いマース」



香取「そういうわけにはいきません。きちんと戦力になって貰わないと困りますので」



金剛「これだから香取は彼氏ができたことがないのネー・・・」ハァ・・・



香取「そ、それとこれとは関係ないじゃないですか!!できないんじゃなく作らないんです!!!」



金剛「艦娘に出会いなんてほとんど無いのに、いっつも仕事仕事言ってるからネ」



香取「なっ!あなただって彼氏いないじゃないですか!!」



金剛「私はテートクのこと好きですシー?今日もアプローチするために来たネ!」



金剛「香取と一緒にしないで下サーイ!」



香取「くっ・・・・・・」



香取「とにかく!仕事は仕事です!問題があるなら報告しなければなりません」



香取「私は常に真面目に職務に当たっているだけです。彼氏なんて邪魔なだけです」



金剛(でも酔うとひたすら「彼氏欲しい」しか言わなくなりマース)








突然来られても動じない






鎮守府玄関





金剛「HEY!テートクー!会いたかったネー!」ダキツキ



提督「おう金剛、久しぶり。元気だったか?」ウケトメ



金剛「テートクに会えなかったから、少しばかり元気がなかったネー・・・」



金剛「でも!ノープロブレムデース!こうしてテートクに会えましたから!」



金剛「離れている時間が二人の愛を強くする!本で読んだネ!」



提督「そっか。それはいいが隣の人が固まってるぞ」



香取「・・・・・・」アゼン



金剛「OH、ソーリーね。彼女は香取と言いマース!練習巡洋艦ネ」



提督「よろしく、香取さん。ここの提督です」



香取「あ、はい、練習巡洋艦、香取です。今日は大本営からここの精査を頼まれてきました」



金剛「と言ってますがー、香取の独断なので-、お爺ちゃんは絡んでないネー」



提督「だろうな。あの爺さんが俺を調べるとは思えないし」



香取(この人、大本営元帥を爺さん呼ばわりするなんて、無礼過ぎるわ!)



香取(後、いつまで抱き合っているのよ!!!)








スキンシップは大事だな








木曾「金剛、久しぶりだな」



金剛「木曾!久しぶりネー!いつも妹たちがお世話になってマース!」



木曾「そんなことはないさ。比叡も榛名もしっかりしているからな」



金剛「それでも、木曾がお世話をしていることに変わりはないネー!」



提督「ああ木曾、そちらが香取さん。ここの精査に来たんだって」



木曾「そうか。俺は木曾だ。よろしく、香取さん」



香取「よろしくお願いします。ところで・・・」チラッ



金剛「テートク!今日は私とティータイムをご一緒しませんかー?」ギュー



提督「いいぞ。比叡と榛名も誘うか?」



金剛「テートクのいけずー!二人きりがいいデース!」ギュー



香取「あれは止めさせなくていいのですか?」



木曾「スキンシップは大事だろ?と言っても、二人とも長旅で疲れているだろうし、まずは部屋に案内しないとな」



木曾「提督、二人を案内するぞ」



提督「おう、じゃあ荷物は俺が持つから、貸してくれ」



金剛「はーい。私は比叡たちの部屋がいいデース!」



提督「そのつもりだよ。二人も喜ぶからな」



提督「ほら、香取さん。荷物貸して」



香取「い、いえ、上官に持たせるわけには・・・」



提督「関係ないって。二人はお客さんなんだから、気にしなくていいんだよ」



香取「は、はぁ・・・」








旅館並みの待遇








金剛「比叡!榛名!久しぶりネー!」



比叡「金剛お姉さまぁー!」



榛名「お久しぶりです!」




ギュー!!!



比叡「はっ!お姉さまから司令の匂いが!」クンクン



榛名「どういうことですか!?」クンクン



金剛「フッフッフ~!さっきまでテートクとハグしていたのデース!」



比叡「ヒ、ヒエー!ずるいですお姉さま!」



榛名「榛名もしたかったです!」



香取(ここの提督さんはそんなに人気があるんだ・・・)








提督「ここが香取さんの部屋だよ」



香取「ひ、広いですね・・・」



木曾「元々は二人部屋だからな。使って無い部屋だが、掃除はしているからきれいだぞ」



香取「あの・・・、私は泊まるつもりはなかったんですが・・・」



提督「あれ?そうなの?てっきり泊まるもんだと思ってた」



香取「仕事が済んだら帰りますので・・・」



木曾「別に急ぐ仕事ではないんだろ?ゆっくりしたらどうだ?」



香取「ご迷惑ではないですか?」



提督「全然?着替えは浴衣があるから問題ないだろうし・・・」



木曾「飯の時間は大本営と変わらないから、大丈夫だろ」



香取「で、ではお言葉に甘えさせていただきます」










見た目は子供、練度は・・・







香取「ここまでの待遇を受けたのは初めてです・・・」



香取「今までの場所は私を厄介者扱いでした・・・。まぁ仕事上仕方ないと言えば仕方無いのですが・・・」



香取「ですが、仕事に私情は挟みません。調査を始めましょう」






廊下





香取「さて、まずはどこから・・・」



夕立「? 見ない顔っぽい。あなた誰?」



香取「! 私は大本営から来た香取と言います。こちらには仕事で来ているんです」



夕立「へぇ~、そうなんだ。私は夕立よ。お仕事願張ってっぽい」



香取「あなたは出撃はないのですか?」



夕立「今日は響と遊ぶ約束してるっぽい」






響「おーい、夕立。早く遊ぼう?」







夕立「響が呼んでるっぽい!じゃあねー」



香取「あ、ちょっと・・・」



香取「仕事より遊びを優先するなんて、きっと練度も低いわね」



香取「この妖精さんの作ったスカウター付き眼鏡を使えばすぐに分かるわ」



ピピピ



香取「出たわね。何々?夕立改二、練度は74!?Верный、練度は80!?」



香取「嘘でしょ・・・?」










お母さんは強いんです







食堂






香取「ここが食堂ね。食事は全てここでということだったわね」



香取「さっきは驚いたけど・・・。言動で判断してはいけないと分かったわ」



鳳翔「あら?お客さんかしら?」



香取「香取といいます。仕事で来ていまして、今日明日とお世話になります」ペコリ



鳳翔「そうですか。私は鳳翔、ここの厨房を任されています。お食事は任せて下さい」ウフフ



香取「よろしくお願いします」ウフフ






長門「・・・・・・」モグモグ



那智「頭が痛い・・・」



蒼龍「私も・・・」



足柄「飲み過ぎなのよ、全く」






香取「あれは?」



鳳翔「時間外の営業は料金を取るのよ。足柄さん以外は朝食に間に合わなかった人たちね」



香取「そうなんですか」スカウターキドウ



香取(那智改二、練度78。足柄改二、練度84。蒼龍改二、練度98!?長門改、練度99!?)



香取(何故ここの人たちは練度と行動が一致しないんだろう・・・)



鳳翔「どうかした?」



香取「い、いえ。別に何も・・・」



香取(はっ!この人は料理を作っているから、出撃の時間は少ないんじゃ・・・)



香取(鳳翔改、練度97!?た、高いわ・・・。でも落ち着いているし、大人って感じ・・・)



鳳翔「? 私の顔に何か付いてるかしら?」



香取「い、いえ、なんでもありません・・・」



香取(この人は納得ね)ホッ








驚愕乙女






比叡、榛名の部屋





金剛「HEY!二人はテートクと進展したデスカー?」



比叡「い、いえ、全く・・・」



榛名「榛名もです・・・」



金剛「そんなんじゃNOネー!私より近くにいるんだからアピールしないとダメダメデース!」



比叡「そ、そう言われましても・・・」



榛名「これからと言いますか・・・」



金剛「今までできなかったことが変わるとは思えないネー!」



比叡「で、ですが司令も木曾さんとお付き合いを始めましたし・・・」



榛名「ハーレムも認めて下さるようですから、これからです!」



金剛「ちょ、ちょっと待つネ!テートクと木曾が付き合いだしたとは本当ネ!?」



比叡「はい、本当です」



榛名「一昨日からですね」



金剛「そーなのデスカー!?ちっともそんな素振りは見せなかったネー!」



榛名「お二人とも変わってませんからね。今までも仲良しでしたし」



比叡「一緒に寝てたもんねー」



金剛「ドウキンですカー!?そそそ、そんなことが許されるネー!?」



比叡・榛名「「ここはあの二人あっての鎮守府ですから♪」」












金剛と提督の出会い








大本営






金剛「暇デース、何か楽しいことがしたいネー・・・」テクテク



金剛「んー?」アレハ・・・






提督「んー、どうするか・・・」ウーム






金剛「確か、どこかの鎮守府のテートクさんネ。何か悩んでるみたいデース」



金剛「暇だしいってみまショー!}






提督「うーん・・・」



金剛「HEY!テートクゥ!何してるデース?」



提督「ん?確か・・・、金剛さん、だっけ?」



金剛「YES!でもさんはなくていいデース、金剛でいいネー!」



提督「そう?じゃあ金剛、何か用?」



金剛「何か悩んでるみたいだから気になったネ!」



提督「あー、うん、まぁ悩んでるっちゃ~悩んでるね」



金剛「煮え切らない答えネー。何に悩んでるデース?」



提督「あー、爺さんに大本営の夕飯作れって呼び出されてさ-、何を作ればいいかなーって」



金剛「OH、そーいえば間宮が風邪引いてたネー」



金剛「テートクは料理得意なのデスカー?」



提督「ぼちぼちかな。まぁある程度のリクエストには答えられると思うよ」



金剛「なら聞いてから作るというのはどうデスカー?それなら決めなくていいネ!」



提督「なるほど、その手があったか。ところでここには何人いるんだ?」



金剛「んーと・・・。ざっと150人ネ!」



提督「多いな-・・・」



金剛「と言っても-、住んでいるのが150人で、実際は朝昼ならもっと多いネ!」



提督「なにそれ間宮さん凄い」









金剛ちゃん、頑張れ






大本営 厨房兼食堂





提督「へいお待ち、カツカレー定食と唐揚げ定食ね」



長良「おーっ、おいしそうだね!」



五十鈴「ほんと、男の人が作るって聞いて心配だったんだけど・・・」



提督「味は間宮さんのとは違うだろうから、お口に合えばいいんだけどな」



五十鈴「そこで美味しそうに食べてる加賀さんがいるから大丈夫だと思うわよ?」クスッ





加賀「この唐揚げは譲れません」



瑞鶴「いや、もらおうとしてないんだけど・・・」





提督「なら嬉しい限りだ」



利根「吾輩はパエリアを所望するぞ!」



筑摩「利根姉さん?さすがに無理な注文ですよ、間宮さんも作ったことないんですから・・・」



提督「時間掛かるけどいいか?」



筑摩「作れるんですか!?」



提督「パエジェーラはなかったからフライパンで作ることになるけどな-」



利根「お主、なぜ提督業をやっておるんじゃ・・・?」



提督「いろいろあるんだよ。筑摩さんは?ご注文決まってる?」



筑摩「え?えっと、ではカレイの煮付け定食で」



提督「あいよ!金剛、カウンター頼むわ」



利根・筑摩「「え?」」



金剛「OKネ」



利根「金剛?お主何をやっておるんじゃ?」



金剛「テートクのお手伝いネ。ご飯よそったり-、お味噌汁をよそったりネ」



筑摩「なぜ金剛さんが?」



金剛「この形式にしたのは私なのデー、少しでも手伝いたかったのデース!」



金剛「でも思った以上に料理が上手だったネー・・・」



利根「プライドずったずたじゃな」











こうして惚れました








提督「ふぅ~、やっと終わったか・・・」



金剛「大盛況だったネ-!」



利根「たいへん美味であったぞ!」



筑摩「美味しかったです」ウフフ



提督「いやー、そう言ってもらえて良かったわ」



金剛「テートクは凄いネー!色んな料理できるなんて、思ってもみなかったデース!」



筑摩「そうですね。提督にしておくのが惜しいくらいです」



利根「間宮の旦那になってはどうじゃ?あやつも独り身じゃし、器用もよい。いい女じゃぞ?」ニシシ



筑摩「利根姉さん?間宮さんの気持ちも考えないでそういうことは言ってはダメですよ?」



利根「旨い飯を作ってくれる夫婦がおれば艦隊の士気も上がると思うんじゃがな~」



提督「そう言われてもな、俺は俺で守りたい奴らがいるんでね」



提督「それに、金剛だって料理できるだろ?」



金剛「WHAT!?な、なんでそう思うんデスカー?」



提督「いやあ、サラダをよそってるとき、栄養のバランスと彩りまで気にしてたからさ」



提督「知識がないとできないし、見た目を気にするのも俺はあんまりしないしね」



金剛「ま、まあ勉強はしてマスガー、テートクには全然及ばないネ-!」アセアセ



提督「そんなのは頑張ればいいさ。料理できる女の子は魅力的だぞ?」ニコッ ナデナデ



金剛「は、はうぅ///」



利根(金剛が顔を赤らめておるわ)



提督「んじゃ、俺は間宮さんとこにお粥運んでくるわ-」ノシ



筑摩(何事もなかったかのように去って行きました・・・。赤面した金剛さんを置いて)



金剛「HEY!テートク-、ご飯だけじゃなくて、私も食べてくれなきゃNO、なんだからネー!」 トリップ中



利根「「おお、金剛の表情筋が大変なことに・・・」



筑摩「金剛さーん、戻ってきてください」ユサユサ



金剛「テートクー・・・温め直しはできないネー、今が食べ頃ネー・・・」トリップ中



利根「無理じゃな。ほうっておこう」



筑摩「利根姉さん、諦めないで下さい。このまま放置は可哀想過ぎます」










頑張る乙女たち







比叡と榛名の部屋






金剛「毎日間宮を手伝い、腕を磨いてキマシタ・・・なのに・・・あんまりネ・・・」



比叡「金剛お姉さまが真っ白に・・・」



榛名「ですがアプローチは続けていいそうですよ?」



金剛「そーなのデスカー!?」



榛名「はい。木曾さんが許すと仰っていました」



比叡「ですが、先ずは司令を振り向かせないといけません!」



金剛「そんなのは分かってマース!頑張ってテートクを振り向かせるネ-!」



金剛「我が妹たち!戦いはこれからデース!」



比叡「はい!気合い、入れて、行きます!」



榛名「榛名!全力で参ります!」








事件は執務室で見えるもの





執務室




提督「よし、終わったー」



木曾「今日は少なかったな」



提督「どうする?提督としては香取さんと合流した方がいいのか?」



木曾「まぁ責任者だからな・・・。付いて回るべきだとは思うが・・・」



提督「つってもなぁ・・・。今は念のため練度低い駆逐艦は遠征に行って貰ってるし・・・」



木曾「雷が喜んでたな」



提督「後は目立った問題もな・・・あ!?」



木曾「どうした?」



提督「ヲ級ちゃんのこと忘れてた!!」



木曾「!? そういえば、まだここにいるぞ!?」



提督「馴染みすぎてて朝食のときも違和感なかったから忘れてたぞオイ!!」



木曾「金剛は大丈夫かもしれないが、香取さんは受け入れないだろ!」



提督「ヲ級ちゃんは今どこにいる!」



木曾「確か昨日は響たちの部屋に泊まってたから、たぶん響と一緒にいるはずだ!」



提督「すぐに向かわないと-」



コンコン



時雨「提督、夕立と響が一緒に遊ぼうって誘ってるよ?」



提督「!? あいつらは今どこだ!」



時雨「ヲ級ちゃんと一緒に外にいるよ。窓から見えるはずー」




ガバッ!




提督「いた!まだ見つかってはないみたいだけど・・・」



木曾「!? あれ!香取さんじゃないか!?」



提督「見つかってんじゃねえか!」



木曾「おい香取さん主砲構えてるぞ!」



提督「何!?」









敵だったら正しいんだが・・・




鎮守府 中庭






香取(涼風改、練度54 陽炎改、練度56 白雪改、練度38)



香取「うーん、この練度なら指導合宿に招くほどではないですね・・・まぁ打診はしておきますが」



香取「それにしても、姉妹艦以外の子とも交流があるとは、珍しいですね・・・」



香取「ここの鎮守府は隔たりもなく、いいところですね」



香取「あら?あれはさっきの-」






夕立「今時雨が提督さんを呼びに行ってるっぽい!」



響「なにをしようか?バドミントンでいいかい?」



ヲ級「私はやったことがないので、どれでも楽しみです」






香取「深海棲艦!?どうして鎮守府に!?」



香取「スパイでしょうか・・・駆逐艦なら懐柔もしやすいでしょうし」



香取「どのような理由であろうと、見逃すわけにはいきません」チャキン



香取「火力はなくとも、頭を狙えば落とせるでしょう・・・」



香取「喰らいなさい!」





バンッ!








スナイパー











バンッ!






バキィン!






香取「なっ!?」







???「アンタ誰? 見ない顔だけれど、どうして主砲を構えていたのかしら?」



香取「・・・深海棲艦に対し攻撃するのは艦娘としての義務だと思いますが?」



香取「あなたこそ、何故私の主砲を撃ち抜いたのですか?」ギロッ



???「決まってるじゃない。あなたがヲ級を狙っていたからよ」



香取「な!? あなたは深海棲艦を守るというのですか!?」



???「ええ、もちろんよ」



香取「それでも艦娘ですか!?」



???「艦娘よ? 何か文句があるのかしら?」



香取「私たち艦娘は深海棲艦を倒すことが存在理由です! それをあなたは破棄すると言うのですか!?」



???「あら? 私たちは兵器ではないわ。そんな存在理由なら破棄していいと思うけど?」



香取「な!?」



???「ここでは司令官が認めたなら誰であろうと家族よ。余所者から家族を守るのは当然のこと」



???「あの子は私たちの家族。深海棲艦かどうかなんて関係ないわ」



???「その証拠に、見てみなさいよ」ユビサシ



香取「え?」






夕立「喰らえっぽい!」スマッシュ!



響「これは人に当てるゲームじゃないよ」ヒグマ落とし



夕立「任せたっぽい!」



ヲ級「はい!」スマッシュ!



響「さすがにこれは・・・辛いな」麒麟落とし



夕立「響ばっかりかっこいい技使ってずるいっぽい!」スマッシュ!



響「二人相手してるんだから手加減しなよ・・・!」ドロップショット



ヲ級「たぁ!」スマッシュ



響「くっ、早く時雨戻ってきて・・・!」ロブ







???「ね? 楽しそうでしょ? 深海棲艦と艦娘が、遊んでいるの」



???「あなたはこの光景を壊そうとしたのよ。それは義務だから、で片付けていいものなのかしら?」



香取「・・・・・・・・・・・」








やっと改二にできたんだもん、活躍させたいじゃん








香取「あなた、名前は・・・?」



???「人に名前を聞くときは、先に名乗るのがマナーよ?」



香取「私は練習巡洋艦、香取です」



叢雲改二「私は特型駆逐艦吹雪型五番艦、叢雲よ。今日から改二になったわ」



香取「あなたは深海棲艦とは戦わないのですか?」



叢雲「いいえ? 戦うわよ?」



香取「ではあのヲ級だけは特別だと・・・?」



叢雲「司令官が拾ってきたのだもの。私たちに拒む理由はないわ」



香取「提督さんはなぜ連れてきたのですか?」



叢雲「困っていたからだそうよ?」



香取「犬かなにかですか・・・?」



叢雲「そういう人なのよ。誰にでも、分け隔て無く優しく接する人なの」



叢雲「だから私たちは人として生活できてる。彼は私たちを兵器としてなんか考えてないわ」



叢雲「あなたも、自分が兵器だなんて考えは捨てるべきね。司令官に怒られちゃうから」



香取「は、はい・・・」












[chapter:一方執務室では・・・」






執務室




提督「良かった~、無事で」アンド



木曾「全くだ・・・」アンド



時雨「そうだね」クスッ



木曾「って、あの髪長い女性は誰だ?」



提督「誰って、叢雲だろ?」



木曾「叢雲!?」



提督「やっと練度が足りてな。今日から叢雲改二だ」



時雨「すっごく大人っぽくなったね」



木曾「確かに・・・。お前は改二になってから会ったのか?」



提督「いや? でも見れば分かるさ」



提督「さすがに長い付き合いだからな」



提督「時雨、夕立たちにもう少ししたら行くって伝えといてくれ」



提督「俺は工廠で香取さんの装備直すように頼んでくるから」



時雨「わかった。木曾さんもやろうよ」



木曾「いいけど、手加減はしないぞ?」フフ









バドミントン





中庭





夕立「喰らいなさい!」スマッシュ!



響「隙だらけだ!」レーザービーム!



夕立「任せたっぽい!」



木曾「任された!」風林火山、風!



ヲ級「くっ!」ハヤッ! ロブ



ヲ級「フォローはお願いします!」



響「ナイス! 任せて」



夕立「うぅ、届かないっぽい。木曾さん!」



木曾「任せろ」 ジャンプ



木曾「はぁぁぁあああああ!」ダンクスマッシュ!



響「任せて!」ヒグマ落とし



木曾「それは下策だぞ、響」



木曾「な、夕立」



夕立「はぁぁあ!」



夕立「ていやぁー!」ダッシュ波動球!



響「しまっ、」



ヲ級「已滅無」



木曾・夕立「「な!?」」



コトッ



響「おおっ! 決まったよ!」



ヲ級「はい! 決まりましたぁ!」



木曾「あれ返されるのか・・・」



夕立「うぅ、腕がもたないっぽい・・・」








叢雲「もうテニスすればいいじゃない・・・」



時雨「ほんとだね」











真面目なことを考えるの難しい





工廠





提督「んじゃ頼むわ。報酬はプリンでいい?」



妖精さん「ハイ! オネガイシマス!」



提督「あいよー」



香取「提督さん、こちらにいたのですか」



提督「! 香取さんか、どうかした?」



香取「少しお話があるのですが、よろしいでしょうか」



提督「・・・・・・いいよ」











笑顔ってだけで守りたくなる







執務室








香取「あの深海棲艦は、提督さんが連れてきたと聞いたのですが、本当ですか?」



提督「ああ、本当だよ」



香取「私たち海軍にとって、深海棲艦は敵ではないのですか?」



提督「それは語弊がある言い方だな」



香取「語弊、ですか?」



提督「人間に危害を及ぼすなら敵になるさ。でも、深海棲艦にだって戦争をしたくない子だっている」



提督「そんな子まで撃てと?冗談じゃねぇな」



香取「あのヲ級は後者だと、断定できるのですか?」



提督「ああ。あの子は笑ってるだろ?」



香取「? 笑ってる?」



提督「たったそれだけだよ、理由なんて」



提督「幸せそうな姿を見たら、敵とは思えないだろ?」



香取「そんな理由で元帥が納得なさるとでも?」



提督「あの爺さんなら納得するよ。なんせ俺を提督にした人だからな」



香取「!? あなたは元帥から直接任命されたのですか!?」



提督「その通りって言いたいが少し違う。俺からも頼んだからな」



提督「少し昔話をしようか」









提督になるきっかけ






群馬のどこか 冬







提督(高校生)「受験とかダルいな~、勉強とか面倒」



提督「つっても他にやることもないけどな~っと」



提督「ん?」





叢雲「・・・・・・」タイイクズワリ





提督「女の子が一人で座ってる・・・。家出か?」



提督「この時期にあの服装じゃ寒いだろうに、よっぽどのことがあったのかねぇ・・・」



提督「さて、見かけたからにはほっとく訳にも・・・」ン?





車<キキィー!



バタン!





黒服1「ここにいたか、叢雲」



黒服2「手間を掛けさせるな、早く戻るんだ」



叢雲「嫌よ! 誰がアンタたちと一緒に行くもんですか!」





提督「親、じゃねぇな、絶対。しかも見るからに怪しい格好してやがる」



提督「あの子も嫌がってるみたいだな」





黒服1「お前に他に行くところがあるのか?」



黒服2「艦娘に行く当てなどない。兵器として生きていくだけだ」



叢雲「兵器!? 私たちは兵器なんかじゃないわ! ちゃんと生きてる!」



黒服1「お前達はただ深海棲艦と戦うだけの存在だ」



黒服2「用が済めばお前らは処分され、廃棄されるだけのー」ドサッ



提督「気に食わねぇ奴らだな、オイ。なんとかだけの存在とか、んな勿体ねぇ生き方しか教えねぇのかこいつらは」



黒服1「な、なんだお前は!?」



提督「なんだかんだと聞かれても!」回し蹴り



黒服1「グハァッ!」



提督「答える相手は選ぶ主義だ」



叢雲「」ポカン











今時聞かないよなぁ・・・









提督「大丈夫か? 嬢ちゃん」



叢雲「え、ええ・・・」



提督「あれ? 若干引き気味じゃん・・・。ヒーローってなんで受け入れられてんだろ・・・」



叢雲「今時嬢ちゃんなんて言うからじゃないかしら・・・」



提督「あー、古いのか-。じゃあなんて言えば良いんだろ・・・」ンー・・・



叢雲「今考えないでよ・・・。それよりアンタ、いいの?こんなことして」



提督「? こんなことって?」



叢雲「そこに倒れてる連中は軍の関係者よ?」



提督「? だから?」



叢雲「だからって・・・!」



叢雲「軍人に暴力振るって、ただで済むと思ってるの!?」



提督「いやいや、暴力じゃないし。気に食わないやつを黙らせただけだし」



叢雲「屁理屈にもなってないじゃない!!」



提督「それにしても、助けて貰った相手のことを心配するなんて嬢ちゃんは良い子だなー」ナデナデ



叢雲「あーもう! 私の話を聞きなさいよっ! 後、嬢ちゃんは古いわよ!!」











迫力あるイメージ










???「そこの若いの」



提督「ん?」



叢雲「あ!元帥殿・・・」



提督「元帥?」



元帥「いかにも。わしは海軍の元帥をやっておる者じゃ」



元帥「そこに倒れている者はわしの部下。なぜ倒れているのか理由を聞かせて貰おうかの?」ギロッ



叢雲「ひっ!」アトズサリ



提督「・・・・・・」



提督「俺が蹴ったからじゃないか? 気絶させるつもりでやったし」シレッ



叢雲(ちょっ、ちょっとアンタ、もうちょっと取り繕ったりしなさいよ!!)小声



提督「どうせ見てたんだろうし、隠す理由もないじゃんか」



叢雲「で、でも」



元帥「何故気絶させようとしたのだ?」



提督「ハッ、この子に酷いこと言ってたからな。気に入らなかった」



元帥「それだけか・・・?」



提督「それだけだ」



元帥「ほう・・・」ギロッ



叢雲「ひぃ!」ビクビク  ←提督にしがみついてる











ここから始まる








叢雲「」プルプル 



元帥「ふむ。お主には礼をせねばならんな」



提督「なに?」



元帥「その子は艦娘。未だに軍の中にも艦娘はただの道具、武器に過ぎないと考えている連中もおる」



元帥「わしの権限を持ってしても、そういった連中を排除することはできん。上官に恵まれない艦娘もまだ多い」



元帥「その子もそういう連中に囲まれていたから、人間不信になってしまった。じゃが、君には少し信頼が芽生えておるようじゃ」



元帥「礼をさせてくれ」



提督「・・・・・・」ナデナデ



叢雲「ふぇ・・・」



提督「そういう連中の下にいる艦娘たちはどうにかできないのか?」



元帥「ある程度はな。じゃが、見た目を取り繕い隠しておる奴らも少なからず、と言ったところじゃ」



元帥「他の鎮守府に回そうにも、受け入れ先でまた、ということもあるからのう・・・」



提督「嫌な話だな」



元帥「耳が痛いわい」



提督「その鎮守府ってので勤めるにはどうしたらいいんだ?」



元帥「む?」



提督「受け入れ先に不安があるなら、安心できるところを作ればいいんだろ?」



元帥「なるほどな・・・。お主がそこに着任するということか」



提督「ああ。この子みたいな子を増やさないためにもな」ナデナデ



叢雲「むぅ・・・アンタはそれでいいの?」



提督「こんな話を聞いて、ほっとけるほど俺は腐ってないんだよ」



元帥「そうじゃな・・・。先ずは代理という形で着任させるかの。その後にでも功績を挙げればなんとかしてやるわい」



提督「いつからになりそうなんだ?」



元帥「見たところ高校生じゃろ? 卒業までには整えておく」



元帥「そういえば、お主の名前を聞いてなかったの」



提督「俺は〇〇〇〇、高校三年生だ」



元帥「そうか。では叢雲、お主には〇〇の初期艦を任ずる」



叢雲「な、なんで私が!?」



元帥「しばらくの間、お主には〇〇の家で過ごして貰う。いいかの?」



提督「んー、まぁ部屋余ってるし、親もなんとかするよ」



叢雲「ちょっと! 勝手に話を進めないでよ!」



元帥「叢雲、お主には人になれることが必要じゃ。それも善意のある人間にな」



元帥「今海軍に戻っても、辛いことを思い出すだけじゃ。それでは心は休まらん」



元帥「つまり、暇を与える。少し休め、叢雲」



叢雲「元帥殿・・・」



元帥「叢雲を頼むぞ」



提督「おう。よろしくな、叢雲」ナデナデ



叢雲「うぅ・・・、分かりました・・・」










提督「そこに転がってる奴らはどうするんだ?」



元帥「一般人にやられたんじゃからな、士官学校からやり直しかの」



叢雲「えぐいわね・・・」












幸せを守るために






時は戻って執務室





提督「ーっつう話があったのさ」



香取「それは・・・」



提督「ここは艦娘の幸せを守るための鎮守府だ。表向きは他となんら変わらないけどな」



提督「この事を知っているのは叢雲と、秘書官の木曾だけだ」



香取「だから、元帥様の作られたリストにはここの名前はなかったのですね・・・」



提督「名前がないのにここに来たのか」



香取「い、一応仕事ですし・・・」



提督「まぁいいけどな。別に特別扱いされたいわけじゃないし」



提督「ああそれと、ヲ級ちゃんのことはもう爺さんに伝えてあるから」



香取「!? 報告したのですか!?」



提督「するさ。なんせ深海棲艦の主張を聞ければ、融和への道に繋がるからな」



提督「ま、しばらくは様子見だけどな。まずはここの皆と仲良くなってほしいし」



香取「あなたは・・・色々と考えているのですね」



提督「意外かい?」



香取「ええ。失礼ながら」



提督「まぁよく言われる。行き当たりばったりってのも本当だからな」



提督「でも、ここの皆は家族だからな。家族を守れるのならなんでもやるさ」



提督「ヲ級ちゃんも家族だよ。まだ会って二日目だけど」



香取「あなたが元帥様に信頼されている理由がわかった気がします・・・」



香取「分かりました、この事は他言しません。絶対に」



提督「ありがとな、香取さん」



香取「香取と、そう呼んで下さい。あなたのほうが上官なのですから」



香取「あなたには、そう呼ばれたいですし・・・ね」










叢雲ちゃんはヒロイン(仮)











鎮守府廊下







香取「では、私はもう少し他の子たちも調べなくてはいけないので」



提督「仕事はしっかりするんだな」



香取「ええ。特別扱いはされたくないのでしょう?」フフフ



提督「そうだな」フフ



香取「では、私はこれで」



提督「ああ」









提督「いるんだろ?叢雲」



叢雲「よく分かったわね」



提督「お前のことだからな」



叢雲「香取さんは大丈夫そう? ここのことについて」



提督「ああ。受け入れてくれたよ」



提督「叢雲のおかげだな」ナデナデ



叢雲「そうかしら。司令官が真摯に答えたからなんじゃない?」



提督「でも、ヲ級ちゃんを守ってくれたのは叢雲だ」



提督「ありがとな」



叢雲「当然のことでしょ? 私はアンタの初期艦だもの。アンタの優しさは分かってるからね」



叢雲「でも、節操なしとも取れるから、少しは自重してよね。せっかく木曾と上手くいったんだから」



提督「分かってるって」



叢雲「そう言って何も考えてないことも分かるわよ。まったく・・・」



叢雲「しっかりしてよ、お兄ちゃん」











メインヒロインだものね






食堂








木曾「結局お前来なかったじゃねぇか・・・」



提督「いやー、香取さんへの説明に時間が掛かってな」



木曾「ヲ級ちゃんが思いの外強くてな・・・」ツカレタ・・・



提督「それはすまなかった」ハハハ







響「今日はずっとヲーと遊んでたんだ」



電「それは羨ましいのです」



雷「私たちは遠征だったものねー」



暁「ありがとね、響と遊んでくれて」



ヲ級「いえ、私も楽しかったので」



夕立「うー、次は負けないっぽい!」



時雨「ふふふ、夕立は負けず嫌いだね」









提督「仲良くなってくれてよかったな」



木曾「確かに」



木曾「でも、1ついいか?」



提督「ん?」



木曾「・・・」スッ



ーchu!



提督「なっ!?」



木曾「少しは彼女のことも気にしろよ?」フフフ



提督「・・・・・・」



提督「顔赤くしておいて何言ってんだ?」フフフ



木曾「な、い、いや、これは///」カオマッカ



提督「今夜は寝らんねぇかもな-」



木曾「お、お前こんなとこで変なこと言うなよ///」



北上「おやおやー?木曾っちどうしたのかなー?」ニヤニヤ



大井「私も参加していいですかー?」ニヤニヤ



木曾「な、姉さんたちニヤニヤするな!後、参加もするなー!」カオマッカ

















[chapter:この形式だと一日経つの長い}







提督と木曾の私室




チュンチュン





提督「・・・・・・これが朝チュンてやつか」



木曾「・・・・・・」zzZ



提督「さてと」



押し入れ ガラッ



青葉「・・・・・・」zzZ



提督「覗かれてることは分かってたけど、まさか寝落ちしているとは・・・」



提督「せっかく気を遣って、逃げられるように寝たっていうのに」



提督「ま、いいか。木曾にばれる前に部屋に運んどいてやるか」ヨット



青葉「・・・・・・」←お姫様だっこ



提督「カメラのデータも確認しとくか-」タッタッタ












青葉、気になります!







青葉の部屋






青葉「んー・・・・・・ん?」



提督「おう、起きたか青葉」



青葉「!? 司令官!? なんで!?」



提督「なんでも何も、お前が人の部屋で寝てたんだろうが・・・」



青葉「はっ! そういえば昨日は司令官の部屋に・・・」



青葉「あれ? でもここは青葉の部屋・・・」



提督「俺が運んできたんだよ。押し入れでお前が寝てたからな」



青葉「うぅ、それはすみませんでした・・・」



提督「気になるのは分かるけど、あんまり人様の情事を覗くなよ?」



青葉「はう!///」カオマッカ



提督「データ見たけど俺ばっかだし・・・」



青葉「あ、え、いえ、それは///」



提督「音声データはまぁ、聞いてないけどさ」



青葉「うぐっ///」



提督「駆逐艦と潜水艦の連中には絶対見せるなよ?さすがに教育上よくない」



青葉「ほ、ほかの方達には・・・?」



提督「んー、興味があるのなら仕方ないかな。でも、まずそういったことを全く知らない奴もいるからな・・・」



提督「ま、そういう話になったらにしな。いきなり見せるもんでもないけど」



青葉「は、はい」



提督「まあ個人的に使うなら別にいいけどさ」



青葉「こ、個人的って///」



提督「女子のそういうことは分かんないけど、まあ使うのかなーって」



青葉「青葉はそういうことしません!///」



提督「まぁ俺もしてないな、ずっと」



青葉「そ、そうなんですか?///」



提督「だって女子に囲まれてるんだぞ?いちいち欲情してらんねぇよ」



青葉「そ、それなら誰の裸が一番気になりますか?」



提督「言わないぞ」



青葉「い、言ってくれたらその人の写真を撮ってきますよ?」



提督「青葉はこういうことに興味津々だなぁ、オイ」













教えとこう(教育)









提督「ところで青葉。そんなことって言ってたけど、分かってんの?」



青葉「わ、分かってますよ?」カオソラシ



提督「この鎮守府で性教育してないからなぁ・・・」



提督「足柄とか龍田に任せてるからなーこういうの。あの二人はいいお姉さん体質だし」



提督「一考の余地はあるかな。危機意識とかはもってもらいたいし」



提督「てな訳で青葉」チカヅキ



青葉「ふぇ!?///あの、近いです///」



ゴニョゴニョ



青葉「・・・・・・」ボンッ!



提督「ちと刺激的過ぎたか」



青葉「こ、子供ってコウノトリが運んでくるんじゃ・・・?」



提督「それならお前は昨日何を見ていたんだよ・・・。そしてこれは龍田がわざと教えたな。後何人いるんだ?」



青葉「し、司令官は木曾さんとこ、こ・・・///」



提督「恥ずかしいなら言わなくていいから。別に、子供作るためだけじゃねえんだよ」



提督「愛し合ってたらそういうこともあんの。まあ追々覚えなさい」



提督「それより朝飯食いに行くぞ」



青葉「は、はい///」



青葉(司令官との子供・・・。青葉も欲しい・・・。昨日していたことを青葉と司令官が・・・///)



青葉(いやでも木曾さんと司令官の子供も見たい!女の子でも男の子でもかわいくてかっこいいはず・・・!)



青葉(しばらくはお二人を見守りましょう♪)










忘れてたとかじゃないよ?







鎮守府玄関







香取「それでは提督さん、お世話になりました」



提督「いやいや、そんなことないって」



香取「こちらが練度に問題のある子達のリストです」スッ



提督「どれどれ・・・」



木曾「駆逐はほとんどだな」



提督「遠征くらいしか頼んでないからなぁ・・・」



香取「今回は元帥様からの指示ではないため、処分は保留にします」



香取「ですが、次に来たときは容赦はしませんからね?」フフフ



提督「お手柔らかにな、香取」







金剛「テートクー!なんで私に構ってくれなかったネー!」ウエーン



提督「いやいや、金剛がずっと比叡たちの部屋にいたからだろ?」



金剛「OH! そのとーりネ! 私としたことがなんてミスを!」



比叡「お姉さま、さすがにそれはあんまりです・・・」



榛名「榛名たちといたことをミスにしないで下さい・・・」



提督「また遊びにくればいいじゃん。今度は飯作ってくれよ?」



金剛「え!? なんで知ってるネー!?」



提督「間宮さんと筑摩さんからメールで教えて貰ったんだよ。毎日頑張ってるって」



金剛「なんと!? じゃあまた遊びに来るネー!」



金剛「約束忘れちゃ、NO!なんだからネー!」








木曾「この場合は間宮さんや筑摩とメールしてることを気にするべきだよな?」



比叡「お姉さまは司令以外見えていませんから・・・」アハハ・・・



榛名「金剛お姉さまは携帯を持ってませんし・・・」アハハ・・・












さて、キャラ増やすかぁ・・・











提督「そういやあいつらまだ工廠に籠もってんのかな」



提督「見に行ってみるか」






工廠






提督「おーい、お前ら-」



〇〇「だから、もっときちんとデータを取るべきでしょ!?」



〇〇「あなたに任せると壊れるまでデータ取ろうとするじゃないですか!」



〇〇「それで壊れたら結局失敗作じゃない!」



提督「夕張も明石もうるさい、静かにしろ」



夕張「提督!?いつの間に!?」



明石「おはようございます、提督」



提督「おはよう、二人とも」



提督「で? 五日間工廠に籠もって、作ってたものはできたのか?」



明石「い、一応理論的にはできたのですが・・・」



夕張「まだ試してないのよ」



提督「そうか。なら後で試せ」



提督「お前ら、風呂入ってないだろ」



明石「え!? に、臭います!?」



提督「オイルの臭いがすげぇ。髪も傷んでるし・・・」



夕張「いやー、初めは入ってたんだけど・・・」



明石「三日間ほど・・・」



提督「なら行くぞ。洗ってやるから」



明石「え!? そ、それは提督と一緒に入るって事ですか!?」



提督「そうだ」



夕張「拒否権を行使します!」



提督「提督命令だ」



夕張「そんな! 横暴よ!」



提督「お前ら連れてくだけじゃきちんと洗わないだろうが」



明石・夕張「「ギクッ」」



提督「ほれ行くぞ」



明石「はーい・・・」



夕張(私は足が遅い、つまりこのまま距離を稼げば・・・)



提督「逃がすわけ無いだろ?」ガシッ



夕張「いや~! 明石と胸を比べられる-!」ウワーン!



提督「嫌がってる理由はそれかよ」











連れてく道中






廊下






木曾「ん? お前、なんで夕張を担いでるんだ?」



提督「こいつが逃げようとするから」



木曾「明石は明石で手握ってるし」



提督「さっきこっそり逃げようとしやがったから」



夕張「なんで私だけ担がれてるの-」



明石(手、手握られてるっ!)ドキドキ



木曾「何から逃げようとしてるんだ?」



夕張「聞いてよ木曾さん!提督が私たちを身ぐるみ剥ごうとしてるの!」



木曾「その理由は?」



提督「こいつら三日風呂入ってないのに入ろうとしないから」



木曾「被告人、無罪」



夕張「そんな!? だって私たちの体洗う気なんですよ!?」



木曾「その理由は?」



提督「こいつら自分で洗おうとしないから。特に夕張」



木曾「被告人、無罪」



夕張「裁判長ぉ~」



木曾「服運んどいてやるよ。大浴場のほうか?」



提督「そのつもり。執務は後でやるから」



木曾「分かった」
















タオルは着けてません








大浴場








提督「お前ら、別に隠さなくてもいいのに」



夕張「普通は隠すのよ!? なんで提督は隠さないのよ!」



提督「いやー、もういいかなって」



夕張「明石が大変なことになってるじゃない!」



明石「だ、男性の・・・ふぇぇ・・・」気絶



提督「知識はあるのに初心な奴ら多いな、ここ」アララ



提督「ま、とりあえずタオル掛けておくか。このままじゃ風邪引くし」ファサ



提督「よし、夕張。イスに座れ。洗ってやるから」



夕張「じ、自分で洗うって!」



提督「いいからいいから」



夕張「よ、よくな~い!!」














いつか使いたかったやつ









夕張「うぅ~・・・」←渋々



提督「夕張肌綺麗なんだから、きちんと手入れしたらいいのに・・・」ゴシゴシ



夕張「べ、別に。誰かに見せるわけじゃないし・・・」



提督「髪質もいいのに、勿体ないよ?」ゴシゴシ



夕張「そんなこと言われても、この屈辱は忘れないから」



提督「はい、背中は終わり。次は前な」



夕張「へ!? 髪と背中は良いけど、前はさすがにダメ!!」



提督「ここまで来たら同じだと思うぞ?」



夕張「いやいや、全然違うから!」



提督「まぁまぁ」クルッ



夕張「きゃっ!?」



提督「足は閉じてていいから。まずは手からな」ゴシゴシ



夕張「うぅ~、酷い・・・。乙女にこんな辱めを・・・」



提督「その乙女は風呂に三日入ってないらしいんだが・・・」ゴシゴシ



夕張「だって、集中を切らしたくなくて・・・」



提督「それでも、少しは自分のことを気にしろ。女の子だろ?」ゴシゴシ



夕張「それは差別?」



提督「いいや、教育。お前らが嫁に行くときのためのな」ゴシゴシ



夕張「ここのみんなは嫁に行く気ないけど・・・」



提督「それだよなぁ・・・」ゴシゴシ



提督「次は胸かな」



夕張「!? さすがにセクハラよ?」ギロッ



提督「夕立も洗ったことあるから、今更だろ」



夕張「・・・・・・ど、どうせ私の胸は夕立ちゃん以下ですよー・・・」ショボーン



提督「胸の大きさを言ったんじゃねぇよ」



夕張「夕張からメロンが連想されるのになんで私は・・・」



提督「ったく」ガシッ  夕張を立たせる



夕張「ふぇ!?」



ダキッ



夕張「ふぇぇ!?///」



提督「胸が小さいと、夕張のかわいい顔にこんなに近づけるんだぜ?」



夕張「ふぇ!? か、かわ!?///そ、そんな///」プシュー



夕張「」ガクッ



提督「気絶しちまった」








木曾「お前、少しは考えて発言しろよ?」



提督「いやー、うん。気をつけるわ」



木曾「着替えは持ってきたから、ちゃんと二人を起こしとけよ?」



提督「分かってるよ」



提督「木曾も一緒に入るか?」



木曾「お前の裸は昨日も見たからいいよ」



提督「その発言もどうかと思う」














まだ昼前ですぜ






脱衣所





提督「大丈夫か?夕張」



夕張「な、なんとか・・・」



提督「気絶させる気はなかったんだけどな」



夕張「裸で抱かれたら誰でもああなるって・・・」



提督「いやー、胸に関してのフォローとして考えてたんだけどなー、ダメか」



夕張「発言と抱きつかれるのは良いけど、裸だとちょっと・・・」



提督「まぁそれは自重するわ」



夕張「ところで、あの後・・・どうしたの?」



提督「ん? 普通に全身くまなく洗ってた」



夕張「・・・誰を?」



提督「夕張と明石」



夕張「・・・・・・・・・・・・変なことはしてないよね?」ジト目



提督「してないよ」



夕張「それはそれで複雑なんだけど・・・」



提督「お前気絶してる明石を洗うのどれだけ大変だったと思ってるんだよ・・・」



夕張「気絶させたの提督でしょ・・・。しかもまだ気絶してるんだけど」



明石「うーん・・・」



提督「服着せるから手伝ってくれ」



夕張「この胸が妬ましい・・・」モミモミ



明石「・・・んっ」



提督「手伝えっての」












発明品使おう









夕張「あ、そうだ提督」



提督「なんだよ」



夕張「これ、飲んで?」つカプセル



提督「それは?」



夕張「飲んでからのお楽しみ♪」



提督「・・・・・・」ジトー



夕張「うぅ・・・。簡単に言えば子供になる薬よ」



提督「そういうことなら早く言え」ゴクッ



夕張「飲むの!?」



提督「どーせ、試してないんだろ?」



夕張「え、ええ。元々作る予定じゃなかったんだけど、ついノリで作ったものだから・・」



提督「お前らに何かあったら困るからな。なら俺で試した方が良い」



夕張「冗談のつもりだったのに・・・」



提督「コ〇ンに憧れ続けた俺としては小さくなっても構わん」ワクワク



夕張「でも、手伝ってくれた妖精さん曰く、一日が限界みたいよ?」



提督「え!? それじゃ事件に会えないじゃん・・・」



夕張「いや、会わなくていいから・・・」



提督「おぉ、だんだん体が熱く・・・」



シューーー













体は子供、頭脳は・・・










提督(ショタ)「おぉ-!マジで子供になってるじゃん!」ヤッター!



夕張「なんでそんなに喜んでるのよ・・・」



明石「んー・・・んぅ?」



夕張「あ、起きた」



提督「おねーちゃん、大丈夫?」キョトン



夕張(提督が全力で子供のふりをしてる・・・)



明石「んぅ? 君は?」



提督「ここの提督の甥っこです」



提督「おねーちゃん、裸じゃ風邪引いちゃうよ?」



明石「裸・・・?」



明石「きゃあ!」隠し



明石「み、見た?」



提督「うん! とっても綺麗だった!」



明石「き、綺麗!? あ、ありがとう・・・」カオマッカ



夕張「提督ぅ~? 少しおふざけが過ぎるんじゃなぁい-?」



明石「へ? 提督?」



提督「なんだよ、夕張。せっかく楽しんでたのに・・・」



夕張「あのままほっといたら薄い本みたいになってたでしょうが!」



提督「だっておねショタは需要あるし・・・」



夕張「せめて私が紙持ってるときにして! 今やられても描けないでしょ!?」



提督「よし、持ってこい! 俺としてはお姉さんが手取り足取り教える展開がいい!」



夕張「いいえ! ショタが攻めの方が女性受けするって!」



提督「それはお前の好みだろ!? ショタなんだからリードされるのが普通だろ!」



夕張「提督だって自分の好みじゃない!」



ヤイノヤイノ



明石「え? え? 何がどうなってるの・・・?」ツイテケテナイ











[chapter:分かる人には分かる}







鎮守府廊下







提督「明石への説明は夕張に押しつけた」



提督「さて、問題は俺の服がないことだな」ンー・・・ ←パンツのみ



提督「仕方ないか」スッ



パチン!



シュタ!



青葉「はい! お呼びですか司令官!」



青葉「あれ? 子供?」



提督「夕張の作った薬で縮んだんだ。明日には戻るらしいぞ」



青葉「7歳くらいですかね」パシャパシャ



提督「驚きよりも写真なのかお前は・・・」



青葉「で? なんのご用ですか?」



提督「誰か駆逐艦の服借りてきてくれ。さすがに寒い」



青葉「まぁそうですよね。誰のがいいですか?」



提督「んー? 陽炎かな。スカートよりかはスパッツがいいや」



青葉「スカート履いてもいいんですよ?」ワクワク



提督「いや、履かな「お前なんで子供になってるんだ?」」



提督「え?」



青葉「木曾さん」



木曾「何があったら子供になるんだよ・・・」



青葉「夕張さんの作った薬を飲んだんだそうです」



木曾「・・・はぁ。お前のことだから嬉々として飲んだんだろ?」



提督「うん」



木曾「まったく・・・。その体でも執務はやってもらうからな」



提督「分かってるよ」



提督「にしてもよく俺だって分かったな」



木曾「見れば分かるだろ」



青葉「青葉は分かんなかったんですけど・・・」



提督「明石も分かんなかったな」



木曾「じゃあ愛のなせる技かな」フフッ



青葉「くっ! 青葉はまだまだですね!」



提督(どことなく木曾が嬉しそうだな)












ショタの有効活用










青葉「では、陽炎さんから服を借りてきますね」



提督「よろしく-」



木曾「それにしても、いつまでこのままなんだ?」



提督「夕張の話だと、一日くらいだそうだ」



木曾「まぁ一日なら問題はないか」



提督「ところで、ショタの有効活用って何すればいいかな」



木曾「俺に聞くなよ・・・」



提督「長門は子供好きだから後で会いに行くとして、他になんかないかな・・・」



木曾「まぁ、駆逐艦よりも幼いからな・・・」



提督「そうなんだよな・・・」



提督「・・・・・・幼い?」



提督「良いこと思いついた!」



木曾「なんだ?」



提督「木曾お姉ちゃん、手、繋ごう?」



木曾「なっ!?///」



提督「末っ子たちをお姉ちゃんと呼んであげるってのはどうだ?」



木曾「ま、まぁ・・・・・・ありだな」



提督「そうと決まれば早く執務終わらせないとな」



提督「行こ? 木曾お姉ちゃん!」



木曾「お、おう」



木曾(木曾お姉ちゃん・・・悪くない)












お姉ちゃんと呼んでみよう











提督「山城姉さま?」 ←陽炎スタイル



山城「もう少しだけもう少しだけ///」



扶桑「ふふふ、甘えてるのも珍しいわね」



木曾「山城は弟に甘い姉だな」









提督「天龍、龍田お姉ちゃんの目がやばいよぉ・・・」シガミツキ



天龍「た、龍田、少し落ち着け。な?」ドウドウ



龍田「大丈夫よ~?他のお洋服も着ましょうね~」ウフフフフ



木曾「龍田は弟で遊ぶ姉・・・てか目が捕食者なんだが」









提督・那珂「「恋の2-4-11!ハートが高鳴るの♪」」



神通「とっても楽しそうですね」ウフフ



川内「私たちは一緒に歌ったりはしないからね-」



木曾「那珂は一緒に遊ぶ姉か」










提督「千代田お姉、さすがにこれは・・・」



千代田「だって千歳お姉に取られそうなんだもん・・・」ギュー



千歳「別に取らないわよ」ウフフ



木曾「千代田は弟に依存する姉だな」









電「ぐっすりなのです」ナデナデ



提督「うぅん・・・・・・」Zzz ←膝枕中



ヲ級「かわいいです」ツンツン



木曾「電は優しい姉だな。そして今までに無い包容力を感じる・・・」














お姉ちゃんと呼んでみよう2



















提督「羽黒お姉ちゃん? どうかした?」



羽黒「お姉ちゃん・・・!」



足柄「感極まってるんだけど、この子」



木曾「そんなに嬉しかったのか?」












提督「飛龍はお姉ちゃんて呼ばれたくないの?」



飛龍「私は弟がいたら名前で呼ばれたいかなー」



木曾「まぁそういう姉弟もいるよな」



蒼龍(なんで提督が子供になっていることを簡単に受け入れられるんだろう・・・)














提督「隼鷹お姉ちゃん、昼間からお酒はダメだよ?」



隼鷹「子供には酒の良さが分からないんだよ~」ヒック



提督「飲み過ぎは体に毒だよ?」



隼鷹「別にあたしに何かあってもだーれも気にしないって~」



提督「お姉ちゃんに何かあったら僕は嫌だよ」



隼鷹「だーから、大丈夫だって~」ナデナデ



木曾「隼鷹は弟に注意される姉か」



飛鷹「でもなんだかんだ聞き入れるタイプですね」



木曾「こっそり酒を片付けてるもんな」















長門編入ります











長門「かわいい・・・!」ギュー



提督「な、長門・・・・・・ギブ」ガクッ



長門「はっ! すまない、提督」



提督「子供の体は優しく扱ってくれ・・・」



長門「そうだな・・・」ギュ



長門「これくらいなら大丈夫か?」



提督「おう、丁度良い」



長門「はぁ・・・・・・」至福の表情



提督「長門が嬉しそうでなによりだ」ウンウン



長門「・・・・・・・・・・・・提督」



提督「なんだ?」



長門「私の練度は99になっているな」



提督「そうだな」



長門「ケッコンカッコカリというものは、練度の上限を上げることができるのだろう?」



提督「そうそう」



長門「だが提督は、愛情の形にしようと思っているのだろう?」



提督「そのつもりだな」



長門「私は、今まで戦いしか知らなかった」



長門「ここに来て、皆と触れ合うことに最初は慣れなかったよ」フフフ



提督「そうだったなー」ハハハ



長門「なぁ、提督。初めてここに来たときに言ってくれた言葉を覚えているか?」



提督「覚えてる。忘れてなんかないよ」

















長門との初対面









9ヶ月前   工廠









長門「・・・・・・」



長門「ここは・・・・・・」



提督「ようこそ、我が鎮守府へ」



木曾「彼女は長門型1番艦、長門だな」



提督「長門か、俺はここの提督をやってるものだ。よろしく」スッ



長門「・・・・・・?」



提督「握手だよ、握手」



長門「握手・・・?」



提督「んー、人間の挨拶っていうかなんていうか・・・」



長門「私は・・・・・・船ではなく・・・・・・一体何なのだ?」



木曾「俺たちは艦娘。と言っても詳しい説明は今は省くよ」



提督「今は握手しようぜ、長門」スッ



長門「・・・・・・?」スッ



ギュッ



提督「俺たちは今日から家族だ。俺以外にもこの鎮守府には大勢家族がいるぞ」



長門「家族・・・・・・?」



提督「そう、家族。みーんな家族だ」



提督「これからはお前を守ってくれる家族がいるんだ」



提督「俺も守ってやるからな、長門」ニッ











習わないもんね










長門「提督、私は恋というものが分からない」



長門「提督のことは・・・なんというか、家族としてではない感情も持っている」



長門「だが、それが恋愛感情なのかはまだ分からないんだ・・・」



提督「・・・・・・そっか」



提督「まぁ教えるものじゃないしな-、そういうのは」



提督「長門はどう考えてるんだ?」



長門「どう・・・・・・とは?」



提督「カッコカリって付いてるんだからさ、別に深く考えなくてもいいんだぞ?」



長門「そう・・・だな」



長門「私が主力であることは理解している。練度の上昇は戦略的にはいいだろう」



長門「だが、ここの皆が提督を好いていることも分かっているからな」



長門「よく分からないよ」フフ



提督「んな難しく考えんなって」



提督「ケッコンしたいか、したくないで答えればいいんだよ」



長門「そう、言われるとな・・・」



長門「今は、まだ。と言っておこうか」フフ



提督「そうか」



長門「ああ。私より蒼龍や鳳翔さんを優先してくれ」



提督「それはそれでいい気はしないんだが・・・」



長門「私は気にしないぞ?」



長門「それに、二人がアプローチするより、私が恋を理解するほうが早いかもしれないぞ?」フフ



提督「そんな簡単に変わるかね・・・」



長門「陸奥が言っていたからな」



提督「陸奥さんが?」



長門「ああ。提督の側にいれば恋がわかるらしいぞ?」フフフ













提督「長門、そろそろ離せ・・・」



長門「子供になっている提督は今だけなのだから、良いではないか」ギュー



提督「普段から駆逐艦たちに頼めばいいじゃないか・・・」



長門「響と電しかOKしてくれないんだ・・・」



提督「夕立は?」



長門「サイズ感が違う」



提督「あ、ハイ」
















一方、陸奥さんは・・・






友提督の鎮守府 陸奥の部屋









陸奥「提督さんからの荷物届いたわ~」ウフフ



陸奥「何が入ってるのかしら」ゴソゴソ



箱の中身



本×10   3DS   アルファ〇ファイア   お菓子各種




陸奥「凄い子供向けの中身なんだけど・・・」



陸奥「あら? 中に手紙が・・・」





「気の利いたものは思いつかなかったから、ゲームと本にしたよ。


本は子供に読まれても大丈夫なやつにしといたから。それに、ゲームなら駆逐艦の子たちとも遊べるし。



まぁ俺もやってるけどね」





陸奥「いろいろこっちのことも考えてるのね・・・」チラッ






初雪「漣、いつも同じ手持ち・・・」



漣「だってこれが一番なんですもん」



望月「もうちょっとオリジナリティーを出す気ないのか・・・?」



漣「望月は狙いすぎなんですぅー」



初雪「前に遊びにきた余所の提督さんの真似してるだけ・・・だよね」



望月「だってロマンがあるし・・・」



漣「ロマンだけじゃポケモ〇は勝てないんですよぅ」ヘッヘーン



初雪「それも提督さんに負けたからでしょ・・・」






陸奥「提督さんのせいでこうなってるのかしら」



陸奥「まぁいいわ。私も退屈しなくて済むし」



陸奥「みんな、お菓子食べるかしら?」



漣・望月・初雪「食べまーす!」「食べる-」「いただきます」

















子供でシリアスって難しい







陽炎、不知火、黒潮の部屋





陽炎「へー、長門さんがそんなことをねぇ」



黒潮「最後とかかっこええなー」



涼風「提督は告白されたら返事はどうするんだ?」



提督「んー? それは当然OKするさ」ジュー



提督「なんか屑みたいだけどな」ジュー



黒潮「まぁ奥さんいてるしなぁ」



提督「あ・・・・・・」ジュー



龍驤「どうしたん? そんな忘れてたみたいな顔して」



提督「婚約指輪まだ渡してねぇわ」ジュー



龍驤・陽炎・黒潮「「「はぁ!?」」」



提督「明日市役所行って結婚届も貰ってこないとだな-」ジュー



龍驤「いやいやいやいや! 暢気にたこ焼き作ってる場合とちゃうやろ!」



提督「むっ。失敬な。ちゃんと真剣に作ってるぞ」ジュー



不知火「はい、とても美味しいです」モグモグ



五月雨「」コクコク



陽炎「まだ婚約してなかったの!?」



提督「いやー、指輪届いたの昨日だしなー」



黒潮「昨日渡せばよかったやん!」



提督「だってムードあるところで渡したかったし」



龍驤「なら今日でもいいんと違う?」



提督「お前ら今の俺をよく見ろよ・・・」



龍驤・陽炎・黒潮「「「あっ」」」



涼風「子供の姿でプロポーズは違うもんなー」モグモグ



提督「そうそう。市役所行ったって婚姻届もらえないし」



陽炎「じゃあなんでその薬飲んだのよ・・・」



提督「その場のノリとテンションだ」キリッ











地域によって女湯に入れる年齢変わる






大浴場






提督「んー、飯まではなんとも無かったのに・・・」ゴシゴシ



提督「どうしてこうなった?」ゴシゴシ



長門「いや、私は提督を洗ってやろうと思っただけだ」ウキウキ ゴシゴシ



提督「うん、まぁ長門は分かってる」



提督「他は?」



夕張「次の同人誌の参考に」



足柄「面白そうだから」



蒼龍「」アワアワアワアワ



飛龍「お姉ちゃんの付き添いで」



鳳翔「私はいつもこの時間ですので」



祥鳳「私もです」



提督「そうか」



提督「長門、下はいいから」



長門「むぅ・・・」



提督「・・・・・・わかったよ、下も頼むよ」



長門「」パァァ!



長門「うむ、任せろ!」ゴシゴシ














理性ってパネェ











長門「~♪」



提督「はぁ・・・・・・」ツカレタ



足柄「お疲れ、提督」ギュ



提督「分かってるなら抱きつくな・・・」



足柄「やっぱ子供でも反応するの?」



提督「するみたいだな。たぶん薬の影響だろうけど」



夕張「おかげでいい資料になったわ!」ルンルン



提督「長門はこういうの分かんないから余計だよ・・・」



足柄「うん、まぁ仕方ないわよね」



夕張「我慢しなくてよかったのに・・・」チェ



提督「お前蒼龍の前でそれは可哀想だろ・・・」



足柄「あの子もムッツリだから大丈夫なんじゃない?」



提督「・・・・・・そうなの?」



足柄「一応基礎知識は私だって教えてるわよ」



足柄「龍田側は分からないけど・・・」チラッ



夕張「微笑みながらコウノトリで教えてたわ」



提督「・・・龍田のことだから、真面目に教えるのは恥ずかしかったんだろうな」



足柄「後で長門共々教えておくわ・・・」



提督「任せた」














話しておくべき










提督「で、こうなるのか・・・」



長門「いいじゃないか、減るもんではないだろう?」ギュー



提督「まぁいいけどさ」



足柄「役得ってやつね」



提督「蒼龍と鳳翔さんがいるから話しておきたいんだけど」



蒼龍「はははははい! な、なんですか!?」



鳳翔「なんでしょうか?」



飛龍「ダメなお姉ちゃんだなぁ・・・」



祥鳳「鳳翔さんと比べるのは・・・」アハハ



提督「長門にはもう話したんだけど、二人とも練度が99になっただろ?」



提督「だから、ケッコンカッコカリをしたいかどうかを聞いときたくてな」



鳳翔「そのことですか」ウフフ



蒼龍「わ、わ、わわわわ私は」



提督「蒼龍、落ち着け。深呼吸しろ」



蒼龍「ひっ、ひっ、ふぅ~」



提督・飛龍「「それ違う」」



















YES or NO









提督「まぁ蒼龍はおいといて」



提督「鳳翔さんは?」



鳳翔「私は・・・・・・遠慮します」



足柄・長門・飛龍・祥鳳・夕張「「「「「ええぇ!?」」」」」



提督「なんでだ?」



鳳翔「私は戦闘向きではありません。練度の上昇は必要ないと思いますから」



足柄「いやいやいやいや! 鳳翔さんは強いですって!」



祥鳳「そうですよ! 私よりもずっと強いじゃないですか!」



飛龍「練度の上昇も必要ですよ!」



鳳翔「私は皆さんが帰ってくるのを、お料理をして待っている方が、好きですから」ニコッ



夕張「でも・・・・・・」



長門「・・・・・・」



長門「なるほど、少し愛というものが分かった気がするな」



長門「でも、私の知りたい愛ではなさそうだな、提督」



提督「そうだな」



提督「鳳翔」



鳳翔「!? ・・・・・・なんでしょうか?」



提督「俺はしたいかどうかで聞いたんだ。遠慮しますは返事になってないぞ」



鳳翔「それは・・・」



提督「まぁ、まだ考えてていいよ」



提督「早いとこ大本営にケッコン書類一式頼んでおかないとだから聞いたんだ」



飛龍「お姉ちゃんの分もよろしくね」



提督「分かってるよ」














ようやく元に戻ります






提督と木曾の寝室





提督「おう、そういうことで頼むわ」



元帥『分かった分かった。明日送るわい』



元帥『・・・・・ところでその薬は若返るわけではないのか?』



提督「夕張曰く、子供になる薬らしいぞ」



元帥『そうか・・・・・・』



提督「若返って何をするつもりだったんだよ爺さん・・・」



元帥『お主も歳を取れば若返りたくもなるじゃろうて』



元帥『特に管理職だと気苦労も多くてな・・・。少しは休養がしたいんじゃ・・・』



元帥『若返れば体も楽になるじゃろうからのう・・・』



提督「・・・・・・今度仕事変わってやるから、そのときに孫にでも会いにいけよ」



元帥『そうするわい・・・。ではの』



提督「おう、じゃあな」ピッ





木曾「お前、子供の声で電話してよく疑われなかったな・・・」



提督「あの爺さんスマホだからな。俺の番号登録してるんだよ」



木曾「元帥スマホなんだ・・・」



提督「一応書類一式は頼んでおいたけど、どうだろうな」



木曾「長門は保留、鳳翔さんは遠慮、蒼龍はまともに話せない、か」



提督「長門はまぁ大丈夫だが、鳳翔さんは難しいだろうな。夕立の力が必要になりそうだ」



提督「蒼龍に限ってはまともに話したの最初の頃だけだからな」



木曾「でも蒼龍はケッコンしたいと思ってるのが伝わってくるからいいな」



提督「分かりやすい子だからいいよな・・・」



木曾「もう少しまともに話せればな・・・」



提督「とりあえず、今は待とうか」



木曾「そうだな。三人とも、色々問題があるみたいだしな」



提督「てなわけで」コホン



提督「木曾お姉ちゃん、一緒に寝よ?」



木曾「そのキャラでいいのか?」



提督「夕張曰く朝には戻るらしいから、今日だけだしいいかなって」



木曾「そうか」フム



木曾「寝よっか、ボク」フフ



提督「ノリノリじゃねぇかオイ」













早朝に釣りをしたい








提督と木曾の寝室




05:00




提督「ん・・・、朝か」



提督「体は・・・・・・戻ってるな」



木曾「んぅ・・・・・・」



提督「さて、さすがに早いな」



提督「釣りでもしようかね・・・」ヨイショ











鎮守府内防波堤








提督「さてと、釣れるかねぇ・・・」



提督「ん?」



???「うぅ・・・・・・」 大破



提督「見掛けない子だな。どっかから逃げてきたのか?」



提督「とりあえず入渠、その後はどこの鎮守府の子か調べるか」ヨイショ



タタタ












裸? 今更ってもんよ






執務室





提督「とりあえず入渠させたし、医務妖精さんに任せたから大丈夫だろ」



提督「さてと・・・」



提督「服装からして空母系、練度は高くないか・・・」プルルルル



元帥『こんな朝早くから何用じゃ?』



提督「さすが爺さん、起きてると思ったよ」



元帥『切るぞ』



提督「悪い悪い、切らないでくれ」



元帥『して、何用じゃ?』



提督「最近空母系で失踪届とか、轟沈の報告って来てるか?」



元帥『・・・何があった?』



提督「さっきうちの防波堤で大破状態で倒れてる子がいたんだよ」



提督「今は入渠させて、医務妖精さんに診てもらってる」



元帥『・・・そうか』



提督「で? 報告とかはないのか?」



元帥『今のところはな。全鎮守府に連絡を取ってみるわい』



提督「もし、どこからも報告がなかったら・・・」



元帥『自ら鎮守府から逃げ出した可能性が出てくるの・・・』



提督「目覚ましたら俺の方でも探ってみるよ」



元帥『頼む』



提督「任された」











暗くなっていくかも・・・








医務室






提督「容態は?」



医務妖精「イジョウハアリマセン。タダ・・・」



提督「背中の痣・・・か?」



医務妖精「オキヅキデシタカ・・・」



提督「服脱がせたのも着せたのも俺だからな」



医務妖精「アノアザハシンカイセイカンニヨルモノデハアリマセン」



提督「てことは、人間か」



医務妖精「オソラクハ・・・」



提督「あれは殴るよりも蹴られた痕だよな?」



医務妖精「ソウデスネ・・・」



提督「逃げ出した・・・と見るべきだな」



提督「人間不信になってなけりゃいいんだが・・・」



???「・・・・・・んぅ」



提督「お、気が付いたか」



???「ここは・・・・・・」



提督「ここは俺の鎮守府の医務室だよ。怪我してたからな」



???「あなたは・・・?」



提督「俺はここで提督をやってる者だ」



???「そう、ですか・・・・・・」



提督(この子の目・・・、嫌な予感がするな)



提督「君、名前は?」



???「わ、私は・・・・・・」



葛城「葛城、です・・・・・・正規空母、です・・・・・・」

















シリアス











提督「・・・・・・」



葛城「・・・・・・」



提督「葛城、しばらく安静にしててくれ」



提督「飯はここで食えばいいから」



葛城「はい・・・・・・」



提督「妖精さん、後のこと頼むわ」



医務妖精「ハイ、ワカリマシタ」










提督(葛城のあの目・・・。それに口調も・・・)



提督(言い方は悪いが、生きている感じがしないというか、自我を感じない)



提督(事情を聞くのは避けるべきだな)



提督(名前が分かれば所属くらい爺さんに聞けば分かるだろ)



提督(彼女のケアは・・・)



提督「一人しかいないな」












この人に任せるべき







医務室




コンコン




鳳翔「失礼します。朝食を持ってきました」



医務妖精「ホウショウサン、アナタミズカラデスカ?」



鳳翔「ええ。提督に頼まれましたから」ウフフ



葛城「・・・・・・?」



鳳翔「あなたが葛城ちゃんね? 私は鳳翔。よろしくね?」



葛城「・・・・・・はい」



鳳翔「ご飯食べられる? お粥のほうがいいかしら?」



葛城「・・・いえ、ご飯でいいです」



鳳翔「よかった。はい、どうぞ」



葛城「・・・・・・いただきます」



葛城「・・・・・・」モグ、モグ



鳳翔(噛む速度が遅い、回数も少ない・・・。顎が衰えている・・・)



鳳翔(提督の言うとおり、よほど劣悪な環境で過ごしていたのでしょう・・・)



鳳翔(量よりも栄養を重視して正解でした)



鳳翔(問題は提督が無茶をしないかどうかですが、無理ですね・・・)



鳳翔(止めても自分を貫く人だって、分かってますから)



鳳翔(惚れた弱み、ですかね・・・)


















少し前・・・










厨房






提督「鳳翔さん、ちょっといいか?」



鳳翔「? なんですか?」



提督「今朝防波堤に艦娘が倒れててさ、今医務室にいるんだけど、飯を運んでくれないかな」



鳳翔「はぁ・・・。構いませんが・・・」



提督「葛城って名前なんだけど、その子のケアとかも頼みたいんだ」



鳳翔「私が、ですか?」



提督「ああ。なんていうか、いろいろ抱えてそうな子でさ」



提督「鳳翔に頼みたい」



鳳翔「・・・・・・あなたが私を呼び捨てにするということは、よほど真剣なんですね」



提督「ああ。心が傷つき過ぎてる。俺だけじゃ何もできない」



提督「だから、鳳翔に頼んでるんだ」



鳳翔「・・・・・・分かりました。どこまでできるか分かりませんが、やってみます」



提督「頼んだ」



鳳翔「・・・・・・」



鳳翔「あなたは・・・どうするんですか?」



提督「葛城をああした張本人を調べてくる」



鳳翔「お一人で?」



提督「ああ」



鳳翔「・・・・・・はぁ、変わりませんね、あなたは」



提督「変わらないよ、俺は。提督になるって決めた時から」











提督「お前らの平和のためなら、俺は鬼にも悪魔にもなる」
















止める人はいない






海上




ズザザザザザ




提督「あの鎮守府か・・・。葛城の奴、随分遠くから来たんだな」ヘッドセット ←水上バイク



元帥「恐らく燃料切れ目前で、上陸した場所がお前のところだったんじゃろう」



提督「で? そこはどんな鎮守府なんだ?」



元帥「それがの・・・。艦娘たちを売っているようなんじゃ・・・」



提督「なんだと?」



元帥「金持ちの玩具としてな・・・!」



提督「はぁっ!?」



元帥「そこに配達に行った輩を問い詰めたから間違いないじゃろう」



元帥「金をつかまされ、黙っていたと白状したよ」



提督「そいつもクビだな」



元帥「当たり前じゃ」



提督「で? 消していいのか?」



元帥「構わん。好きにせい」



提督「証拠はちゃんと持って帰るからよ」



元帥「ああ。外の子らも救わなければいかんからの」



提督「それはアンタの仕事だ。陰の仕事は俺がやる」



元帥「片付けは考えんでいいぞ」



提督「そのつもりだ」
















シリアスと言ったが長くするつもりはない







〇〇鎮守府






名取「うぅ・・・」



男1「おうおう、上玉じゃねぇか」



男2「でしょう? で? いくらで買います?」



男1「そうだな・・・。こいつは初物なのか?」



男2「ええもちろん。その方が高く買って下さるでしょう?」



男1「はっはっは! その通りだな」



男1「これでどうだ?」



男2「ほう? いいで-「安すぎるな」」



男1「あん?」



男2「誰dぶべらっ!!」ドガン!



男1「何sぐふぉあ!!」ドガン!



提督「・・・・・・」ギロッ



名取「ひうっ!?」



提督「大丈夫か? 嬢ちゃん」ニッ



名取「ふえ?」



提督「ここの艦娘たちはどこにいる?」



名取「え、えっと・・・」



提督「早く答えな。全員救わなきゃいけねぇんだ」



名取「ち、地下にいると思います・・・!」



提督「案内してくれ」



名取「は、はい!」

















大丈夫、生きてる生きてる









提督「ここは・・・」



名取「こ、ここにみんながいるはずですっ!」



提督「まるで牢獄じゃねぇか・・・!」



見張り1「誰だお前は!」



見張り2「後ろに商品がいるぞ!」



見張り3「逃げ出したのか!」



名取「ひうっ!」



提督「商品だぁ・・・?」ギロッ



見張り1・2・3「「「!?」」」



提督「名取、目ぇつぶって耳塞いでな」



名取「へっ!? は、はい!」目閉じ 耳塞ぎ



提督「ふぅ~・・・」つヌンチャク



提督「死ね」ギロッ



ヒュンヒュン!!



見張り1・2「「グアッ!!」」 <<ミシィッ!!



提督「先ず手、次に足、最後に心臓」<<バキィッ!!



提督「これは特別製・・・柄も鋼鉄でできてる、殺しの道具だ」<<グシャァ!!



見張り1・2「「・・・・・・」」バタッ



見張り3「う、うわぁー!」逃走



提督「逃がすかよ」つ鉄球



提督「オラァッ!」ブンッ



見張り3「グハァ!」<ミシィッ バタン



提督「あっ・・・人間って背骨折れても生きてるかな。証人残さねぇといけないのに全員死んでるかも」



提督「冷静にならないとダメだな・・・。殺気も隠せてないし」ハンセイ



提督「とりあえず」



提督「やったか!?」



提督「って言っとけば生きてるだろ、多分」













名取「ま、まだですかぁ~?」←何が行われたか分かってない  















妻は家で待ってれば良い








執務室





鳳翔「と、いうわけです」



木曾「あいつは・・・、また家族を増やす気か」



鳳翔「そうなりますね」



木曾「そして考え無しに出かけてるな、多分」



鳳翔「どうしますか?」



木曾「友提督のとこに頼んどく。あそこのほうが近いからな」



鳳翔「提督の向かったところが分かるんですか?」



木曾「さっき元帥から、『あやつが血塗れで帰ってきても叱らないでやってくれ』って電話があったから、大体は聞いてる」



鳳翔「血塗れ決定なんですか・・・」



木曾「まぁ、俺らが出向くわけには行かないからな。身内同士の抗争は禁止だし」



鳳翔「そうですけど・・・」



木曾「鳳翔さんは葛城を頼む。まだ皆に知らせてないからな」



鳳翔「木曾さんは?」



木曾「俺はあいつの分まで執務をこなしとくよ」



木曾「まったく、世話の焼ける奴だ」



鳳翔「落ち着いてますね。随分と」ウフフ



木曾「あいつが帰ってくるって、信じてるからな」



木曾「俺はお帰りって言うために、ここで待つよ」フフ















ダイジェストでお送りします












提督「くたばれやぁ!!!」



男たち「「「「「「「ぐあああああああやぁらぁれぇたぁぁぁああああ!!!!」」」」」」」



名取「や、やったか!?」



提督「おう、ありがとな名取。その役やってくれて」



名取「そ、それはいいんですけど・・・」←もう慣れた



名取「い、意味あるんですか・・・?」チラッ



男たち「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」←ピクリとも動かない



提督「大丈夫大丈夫。ご都合主義の魔法の呪文だから」←血塗れ



名取「は、はぁ・・・」



提督「他の子たちは大丈夫?」



名取「い、一応目と耳は塞いでもらってます・・・」



提督「艤装はあるんだよな?」



名取「は、はい。燃料はありませんが・・・」



提督「先に補給しておくか・・・」
















理解ある友達は大切だね













提督「全員に平等に補給すると・・・、俺の鎮守府までは無理だな」



提督「ま、運営してないに等しいし、余所に売ってたんだろうな」



名取「わ、私たち海に出たこともありませんから・・・」



提督「マジか・・・。よく葛城俺のとこまできたな」



提督「さて、どうするか・・・」ピリリリ



提督「ん?」ピッ



提督「もしもし?」



友提督『俺だ』



提督「詐欺か」



友提督『ふざけてると殴るぞ』



提督「電話越しに殴るって言われても・・・」



友提督『今〇〇鎮守府の近くに来てるんだよ』



提督「は? なんで?」



友提督『お前んとこの秘書艦に頼まれたんだよ。『艦娘たちの保護を手伝ってくれ』ってな』



提督「木曾か。確かに今全員を連れてくのが難しくなってたところだ」



提督「なんせ全員海に出たことがないらしい」



友提督『俺の船で来てるから、全員乗せてく。お前のとこに連れてけばいいのか?』



提督「それで頼む」



友提督『俺んところのが先導する。外まで連れてきてくれ』



提督「分かった」



友提督『お前、秘書艦に感謝しとけよ?』



提督「当たり前だ」


















やり残したことがある








〇〇鎮守府外






古鷹「みなさんこちらに! 私たちがサポートしますので!」



加古「少し浮ければ後は私たちが連れてくから~」



衣笠「衣笠さんにお任せ!」



提督「おや珍しい。アイツのところで駆逐がいないとは」



陸奥「こういうことに、駆逐艦の子たちは連れてこられないでしょ?」ウフフ



提督「陸奥さん」



陸奥「また派手にやったのね~、血塗れだなんて」



提督「こういう仕事だからな」



陸奥「そんな仕事は提督業ではないと思うけど・・・」



提督「まぁ俺のことは置いといて、この子たち頼むわ」



提督「心に傷のある子たちがほとんどだからさ」



陸奥「ええ。分かったわ」



陸奥「提督さんはまた戻るの?」



提督「ああ。やり残したことがあるんでな」



陸奥「あらあら。気をつけてね」



提督「おうよ」














こういう小者は雑な扱い









〇〇鎮守府 提督室







ドガン!




屑「おやおや、随分と派手なノックだねぇ」



提督「ノックとキックを掛けた洒落だよ」



屑「随分と俺の城を荒らしてくれたじゃないか」



提督「ここが城とか、ロックハート城見てから言えよ」



屑「いや、どこだよそれ」



提督「あ? 知らないの? おっくれってるぅ-」



屑「うざいなお前」



屑「ていうか!なんで俺の名前が屑なんだよ!?」



提督「いやいや、名前知らないし」



屑「俺は「興味ないからいい」だってオイ聞けよ!」



提督「で? なんでお前は艦娘を売ってやがったの?」



屑「ハッ。金になるからに決まってんだろ?」



提督「わざわざ監禁まがいのことしてたのは?」



屑「逃げ出されたら困るだろ? それに、自由を奪った方が金も掛からない」



提督「金のことしか頭にないのかお前は・・・」ハァ



屑「金の使い道は考えてるけどな。それと、お前のところに行った商品だけどな」



提督「あ?」



屑「ちゃんと追わせてたんだよ。先にお前が回収しちまったけどな」



屑「俺らのことを話される前に、潰しとかないといけないからなぁ」



提督「お前・・・!」



屑「おっと、お前は俺に触れられないぞ」



男達「「「「「クックック」」」」」 拳銃所持



屑「お前はここで終わりd」ミシィッ!×5



男達「「「「「へ?」」」」」ウデガヘンナホウコウニ・・・



男達「「「「「ウガァッア!!!」」」」」



提督「撃たれる前に殺るとか、当然だろ」つヌンチャク



屑「な、早過ぎるだろ・・・!」



提督「一応証言のために、命は取っといてやる」



提督「ま、手も足もなくても、話はできるし、目も要らないだろ」



屑「な、ま、待ってくれ! もうこんなことはしない! 金も全部くれてやるから!!」



提督「問答無用」



屑「お、お前のとこに行かせた奴も止めさせる! もう狙ったりもしない!」



提督「お前、本気で言ってるのか?」



屑「は?」 ゴキッ



ドサッ



提督「葛城に付いてるのは鳳翔だぜ?」



提督「お前らじゃ100人いても適わねぇよ」


















鳳翔さんの実力










医務室







鳳翔「体調は大丈夫ですか?」



葛城「・・・・・・はい」



鳳翔「・・・・・・」



鳳翔「やっぱり、私たちが信用なりませんか?」



葛城「え?」



鳳翔「あなたは自分の話し方を隠している・・・そう感じるのですが、気のせいですか?」



葛城「い、いえ・・・。これが私の・・・」



鳳翔「あなたがどう過ごして来たのか、今何を抱えているのか、私には分かりません」



鳳翔「ですが、ここにいるのなら、あなたは私たちの家族です」



鳳翔「家族には、自分を隠さなくていいんですよ?」ウフフ



葛城「わ、私は・・・・・・」



バリン!



男1「いたぞ」



男2「ちっ、ここの奴もいるじゃねぇか」



男3「構うこたねぇ、向こうは人間に手ぇ出せないんだからな」



葛城「ひぃっ!?」ブルブル



鳳翔「どちら様ですか?」



男1「そこのガキを連れ戻しに来たんだよ」



鳳翔「そうですか、お引き取り願います」



男2「そういう訳にはいかねえな」



男3「元々は俺らの物なんだからな」



鳳翔「」ピクッ



鳳翔「そうですか」



男1「そうそう、早いとこ渡してもらえねえかな」キヒヒ



男2「あんたらと遊んでる暇ないのよ」ニシシ



男3「どうせあんたらは俺らに手出しできな <ーヒュン!>いっ!?」ドタッ



鳳翔「良かったですね、ここが医務室で。恐らく明日は見られますよ?」



男1「なっ!? いつの間に弓を!?」



男2「か、艦娘は人間に手を出しちゃいけな<ーヒュン!>いっ!?」ドタッ



鳳翔「外道が人間を語るとは、随分のぼせ上がったものですね」



男1「ど、動作が全く見えな<ーヒュン>い!?」ドタッ



鳳翔「私たちは物ではありません。人と同じです」



鳳翔「家族を罵倒し、危害を加える者には容赦しません」



葛城「・・・・・・」羨望の眼差し









医務妖精「ンー、ワタシハヤリタクナイノデ、キュウキュウシャヨンデオキマショウ」プルルルル















まだ帰ってなかった








〇〇鎮守府前





提督「後は爺さんに任せるわ」



元帥『分かった。もうすぐそちらに部下たちが付くころじゃ』



提督「んじゃ帰らないとな-」



提督「あ、屑どもの金は艦娘たちに渡してくれな」



元帥『分かっておる。何人かはお前が引き取るんじゃろう?』



提督「そのつもり。辞めたい子らには就職先とかもケアするよ」



元帥『またお前さんの両親に預けることになるのう・・・』



提督「本人たちも喜んでるんだからいいんだよ」



元帥『いい酒を送っておくよ』



提督「別にいいのに・・・」



元帥『感謝の念はつきないのでな。気にするな』



提督「はいはい」




キキィィー!




提督「お、到着したみたいだな」



元帥『早くづらかれ。どうせ血塗れじゃろう?』



提督「そうだな。見つかると不味い」



元帥『前若いのがトラウマになったからのう・・・』



提督「まぁなるわな」





ズザザザザザザザザ














帰り際










ズザザザザザザザ




提督「ん?」



提督「なんか忘れてるような・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・」



提督「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」



提督「婚姻届貰いに行くの忘れてた!」



提督「つってもこの格好じゃ・・・」←血塗れ&武器各種装備



提督「どうするか・・・・・・」ウーン



提督「ん?」アレハ・・・


















良いことはしておくべき






とある孤島







艦載機<ブーン



提督「いやー、助かったよ。服を乾かしてくれて」パンツ一丁



空母棲姫「気ニスルナ。此方トシテモ、ヲ級ガ世話ニナッテイルシ」



提督「よく俺だって分かったな」



空母棲姫「何度カ、艦載機デ見タコトガアッタカラ」



提督「ヲ級ちゃんは元々君の部下だったのか?」



空母棲姫「ソウ」



提督「連れ戻さなくていいのか?」



空母棲姫「ヲ級ハ、モウ艦載機ヲ飛バセル。デモソレヲシナイ。ナラヲ級ハ望ンデソコニイル」



空母棲姫「トテモ、楽シソウ。ナラソレヲ奪ウコトハデキナイ」



提督「部下思いなんだな、姫様は」フフ



空母棲姫「ソンナコトハナイ。笑ッテイルヲ級ヲ見ナケレバ気付カナカッタカラナ」



空母棲姫「ダカラ、アナタニ会イタカッタンダ」



提督「そっか」フフ



提督「今度、うちに遊びに来いよ。そこの皆も一緒にさ」



重巡リ級「リー」



駆逐イ級たち「「「「イィィー!」」」」



提督「喜んでるのか分かんないな・・・。ショッカーみたいだし」



空母棲姫「アナタハ凄イナ・・・。本当ニ」



提督「いつでも来ていいからな」



空母棲姫「分カッタ。約束スル」フフ













市役所へGO








提督「んじゃ、そろそろ行くわ」



空母棲姫「今度ハ私タチガ遊ビニ行クカラ」



提督「おう。待ってるぜ」



駆逐イ級たち「「「「イィィー!」」」」



提督「おう、元気でな」



重巡リ級「リィー・・・」



提督「また会えるって」ナデナデ



空母棲姫(何故理解デキテイルンダロウ・・・)



提督「またな-」ノシ



ズザザザザザザザ













さて帰ろう









市役所前






提督「よし、婚姻届ももらえたし帰るか」



提督「てかなんだろうなこの装備」



武器各種 婚姻届



提督「戦争で無事に帰って来られたら的な装備だな」



提督「まぁいいや、職質される前に帰ろう」














無知でいたかった








鎮守府







提督「到着っと」



提督「ん? やけに静かだな・・・」



提督「友提督に頼んだから、名取たちもここにいるはずなんだけど・・・」







<ツマリ、アナタタチハー




提督「ん? 足柄の声が聞こえる・・・」



提督「ここは・・・。駆逐艦たちの勉強用の教室?」



提督「何してんだ?」



ガラッ




足柄「好きでもない男どもに蹂躙されそうになってたってことよ」



夕張「参考図がこちら!」バンッ!



艦娘たち「「「「「「「「「イヤァーーーー!!!」」」」」」」」



長門「イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ・・・・・・・・・」ブツブツ



鈴谷「キモイキモイキモイキモイキモイキモイ!!!!!」



熊野「」ウプッ



龍田「あらあら、はい、エチケット袋」つ






提督「なんだこれは・・・」



友提督「足柄さんが、危機意識を持たせるために授業してんだよ」



提督「友、お前もいたのか・・・」



友提督「俺のとこはこういうの教えてなかったからな。ついでにと思ったんだが・・・」チラッ





古鷹「無理無理キモイキモイやだやだやだやだ」



加古「寝て忘れる、そうする、絶対、寝たら忘れる!」



衣笠「」ブクブク・・・



陸奥「泡吹いちゃってるわね・・・」






友提督「ハード過ぎたな」



提督「後で普通の教えるように足柄に伝えとく・・・」



友提督「頼むわ」






足柄「この危機を、提督は救ってくれたのよ!」



艦娘たち「「「「「「「「ありがたやありがたや・・・」」」」」」」」」







提督「俺は奉られてるのか・・・」



友提督「ま、助けられたって感覚は持っていたほうがいいだろ」



提督「俺はそういうのイヤなんだけどな」



友提督「お前の部下たちは、そうじゃないってことだろ」ニシシ

















お礼って大事











名取「あ、提督さん!」



艦娘たち「「「「「ほんと!?」」」」」クルッ



提督「なにこれ怖いな」



友提督「一斉に振り返ったな」ニシシ



名取「ありがとうございました! 提督さん!」



艦娘「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」



提督「いいっていいってお礼なんて。そういうのが欲しい訳じゃないし」



提督「とにかく、皆が無事で良かった。他の子たちも絶対見つけ出すから、待っててくれ」






熊野「随分と謙虚な方ですわね・・・」



熊野「ねぇ鈴谷?」



熊野「鈴谷?」





鈴谷「ねぇねぇてーとくぅ、鈴谷はお礼したいんだけどな-」ニシシ



提督「だから、いらないって」



鈴谷「なーんでも、いうこと聞いてあ・げ・る・か・ら♪」





足柄「あの子、随分積極的ね・・・」



龍田「でも、ああいうのってバレちゃうわよ~」ウフフ



足柄「確かに。提督相手だしね」






鈴谷「どうする? ナニする?」ニシシ



提督「鈴谷、だっけ」



鈴谷「そうだよー?」



提督「ここにいれば、怖いことはないぞ」ナデナデ



鈴谷「な、何言ってるのかな~」アセアセ



提督「強がらなくてもいいよ。怖かったんだろ?」ナデナデ



鈴谷「そ、そんなこと・・・!」



提督「もう大丈夫だ」ナデナデ



鈴谷「・・・・・・う、うぅ」シガミツキ



鈴谷「うぅ・・・、怖かった! 怖かったよぉ-!」ウエーン!



提督「よしよし」ナデナデ





熊野「あの鈴谷が、泣いてる・・・」



足柄「あなたを怯えさせないために、無理してたんじゃない?」



龍田「さっきのは支えが欲しいからこその行動なのよ」



足柄「ここにいれば大丈夫。みんながあなたたちを支えるわ」



足柄「だってもう家族だもの」ウフフ



熊野「家族・・・」











そろそろ最終回だな








提督「足柄」



足柄「なにかしら~、女の子泣かせた提督さん?」ウフフ



鈴谷「えぐっ、えぐっ」ギュー



提督「この子らに正しいのも教えといてくれ」



足柄「そのつもりよ。今夕張が絵を描いてくれてるわ」



夕張「参考は提督と木曾さんよ!」



提督「・・・・・・お前青葉の写真見たな」



夕張「なんのことかしら~」ニヤニヤ



提督「まぁいいけどよ・・・」



熊野「提督さん」



提督「ん? 君は熊野・・・だね」



熊野「そうです。その・・・この度はありがとうございました」



提督「いやいや気にしないでいいって」



熊野「そのことはもちろんなのですが・・・」



熊野「鈴谷の、本音が聞けましたので・・・。そのお礼ですわ」



熊野「鈴谷は、ずっと無理していたのですね・・・」



鈴谷「む、無理なんかは・・・」



提督「これからは、無理も強がりもしなくていいからな」



提督「家族なんだから」ナデナデ



鈴谷「うぅ~、無理なんてしてないってばー」



提督「熊野もな」ナデナデ



熊野「れ、レディーの頭を撫でるのは、今回だけですわよ///」



提督・足柄・龍田・夕張((((少し大人びた暁(ちゃん)だな(なのね)))))













暁「くしゅん!」



響「寒いのかい?」



雷「毛布出す?」



電「お腹出して寝てたから風邪引いたのです?」



ヲ級「ティッシュどうぞ」



暁「ありがと」



暁「誰かが噂してるのかしら・・・」



響・雷・電・ヲ級「「「「それはないね(わね)(と思うのです)(ですね)」」」」



暁「なによぅ、冗談じゃない・・・」











こっちも見に行かないと








提督「んじゃ、後は任せるわ」



足柄「はーい」



友提督「俺もそろそろ戻るよ」



友提督「あいつらは泊めてやってくれ」



提督「今日は賑やかになりそうだな・・・」



友提督「じゃ、またな-」



提督「おう、今日は助かった」



友提督「なら今度うちに飯作りに来い。ガキどもがお前の作る飯気に入ってたからな」



提督「あいよ」






夕張「これが愛し合っている男女がすることよ!」バンッ



艦娘たち「「「「「ゴクッ」」」」」






提督・友提督「「ゴクッってお前ら」」










医務室






コンコン




鳳翔「入っていいですよ」



ガラッ



提督「葛城、体調は大丈夫か?」



葛城「は、はい。大丈夫です」



鳳翔「葛城ちゃん? 畏まらなくていいんですよ?」ウフフ



葛城「で、ですが・・・」



提督「いいんだって。もう家族なんだから」



鳳翔「ということは、片付いたみたいですね」



提督「おう、今日は賑やかになるぞ」



鳳翔「それはそれは。存分に腕を振るわせていただきますね」ウフフ



提督「葛城」



葛城「は、はい」



提督「今日からお前はここ所属になる。つまり、家族だ」



提督「だから、話しやすい言葉使いでいいよ」



葛城「私が・・・ここに?」



提督「おう、他の子たちも皆連れてきた」



葛城「み、みんなも・・・?」



提督「だから、もう我慢しなくていいぞ」



葛城「み、みんな・・・」ウルウル



葛城「ありがとう・・・ありがとう・・・」ウルウル



提督「これからよろしくな、葛城」ナデナデ



葛城「うん、うん・・・、よろしく、提督・・・」グスッ



鳳翔「うふふ」ニコニコ











まだまだ続きます









執務室





ガチャ




木曾「おかえり」



提督「ただいま」



木曾「また何も言わないで出て行きやがって」



提督「悪かった。それと、友の奴に連絡してくれてありがとな」



木曾「気にするな。夫のフォローは妻の役目だ」フフ



提督「いや、まだ妻じゃねぇだろ?」



木曾「え?」



提督「これ」つ婚姻届



木曾「あっ・・・」



提督「さっきもらってきたんだ」フフ



木曾「そっか」フフ



提督「机の一番上の引き出し、開けてみてくれ」



木曾「?」ガラッ



小さなケース



提督「今度はカッコカリは付かないやつな」



木曾「おう」



提督「お前、泣きそうになると口数減るんだよな-」



木曾「な、泣いてないぞ、まだ・・・」涙目



提督「泣くほど嫌なのか?」フフ



木曾「そんなわけないだろ・・・?」フフ



提督「最初はムードのあるところでって思ったんだけどな、俺らしくないし」



提督「ここで出会った俺たちだから、ここで言おうかなって思ってさ」



木曾「そっか・・・」



提督「木曾」



木曾「なんだ?」フフ



提督「俺と結婚して欲しい。ただいまも、おかえりも、ずっと言い合える関係でいたい」



木曾「それは今とあまり変わらないんじゃないか?」フフ



提督「いや、誰も言わなかったわ」



木曾「そうか」フフ



提督「で? 返事は?」フフ



木曾「決まってるだろ?」



木曾「俺と、ずっと一緒にいてくれ」



提督「ああ。もちろん」







~艦娘と、永遠の絆を結びました~






青葉「ふっふっふ。録画と録音はバッチリです。披露宴で流しましょう♪」


後書き

応援、評価をくださった皆さん! ありがとうございました!
初投稿で、至らない点もあったかもしれませんが、温かい目で見ていただき、感謝しています。


このお話はまだまだ続くつもりです。というかやっとスタートラインな気もします。
次のお話も、タイトルは変えないつもりですので、ご覧いただけると幸いです。
出して欲しいキャラがいましたら、コメントしていただければ努力いたします。ヒロインかどうかは分かりませんが・・・

木曾と提督の鎮守府にっ
http://sstokosokuho.com/ss/read/2327
では、次もこのお話でお会いしましょう


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このSSへのコメント

11件コメントされています

1: lemon7@hawanan 2015-03-13 01:27:22 ID: dpwV7Qd5

日常系大好物です!応援してますよ!

2: SS好きの名無しさん 2015-03-14 01:42:46 ID: zEoYmk15

木曾大好きなので応援してます!

3: SS好きの名無しさん 2015-03-15 13:59:14 ID: vruQ4WVk

提督は空にそびえる鉄(くろがね)の城並の心を持っているのか。

4: SS好きの名無しさん 2015-03-16 01:38:26 ID: WhjachDb

>>3 ロケットパンチが打てそうだな

5: SS好きの名無しさん 2015-03-18 13:01:27 ID: mjJsVkc9

もう提督だけでいいんじゃないかな

6: SS好きの名無しさん 2015-04-11 07:26:01 ID: UVo5bedN

バグなのか?
最初からになっているぞ!

7: SS好きの名無しさん 2015-04-23 01:35:53 ID: APmr3yUL

いいね 応援するぜ頑張ってくれ

8: SS好きの名無しさん 2015-05-09 11:33:27 ID: x3pIpLGe

更新楽しみにしてるので頑張ってください

9: SS好きの名無しさん 2015-05-25 23:00:28 ID: LR7QttXr

面白かった!次に期待してます!

10: SS好きの名無しさん 2015-05-25 23:30:38 ID: AkoBcQfg

お疲れ様です、次も楽しみに待ってるので頑張ってください

11: フラン 2015-05-26 00:01:47 ID: Udwh2KG0

お疲れ様です!蒼龍にちゃんと提督と会話させてあげてくださいね!これからも応援していきます!


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1: 紅蓮 2015-07-30 23:50:45 ID: VUuTDkzI

木曾


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