2018-02-25 00:11:28 更新

概要

誤字脱字があるかもしれません
少しシリアスじみているので苦手な方はブラウザバックを推奨します


第三次大戦が始まって早二年、日本海軍と深海棲艦の戦いが激化した。

残酷で冷酷な戦いに幕が下りようとしていた、だが日本海軍が敗退という終わり方でだ

もうほとんどの提督は諦めて自害する者も出てきた。


提督「なぜだ…何故皆は諦めるのだ…」


ガチャ


「司令官、失礼します


提督「…不知火か、どうした」


不知火「司令官への電文です」


提督「大本営からか?」


不知火「分かりません、艦娘は閲覧禁止と記入されていました」


提督「あぁそうか、ありがとう(いままでそんなことは無かったからどうしたのだろうか)」


ピラッ


【各地ノ提督へ

【コレヨリ深海棲艦へ特攻ヲ仕掛ケル、出撃可能ナ艦娘ニ爆薬ヲ積ミ体当タリヲサセル

【艦娘ハ人間デハナイ、我々ノ兵器デアル、ドレダケ練度ガアガッテイテモ関係ハナイ

【コレハ命令ダ、コレニ背ク者ハ階級ナド関係ナク処罰スル。


提督「ッ…!」


不知火「司令官どうしたのでしょうか?」


提督「すまない少しだけ一人にさせてくれ…」


不知火「了解しました(どうしたのでしょうか)」


ガチャバタッ


提督「(これはまるで自殺行為ではないか…)」


「提督入っていいか?」


提督「あぁ、構わん」


長門「失礼する」


提督「長門少し聞いていいか」


長門「あぁなんでも聞くぞ、作戦のことか?」


提督「(本当にいいのか?書類には閲覧禁止と書いてあるが…意見を聞くのはいいだろう)」


長門「どうした黙り込んで」


提督「…長門、単刀直入に聞くが特攻はどう思う」


長門「あぁ確か第二次世界大戦末期に使用された攻撃方法だろ?」


提督「そうか…じゃあ質問を変える、もし君たち艦娘が特攻することになったらどうだ?」


長門「…私は名誉の戦死だと考える」


提督「他の者たちはどう思うか教えてくれないか?」


長門「それは直接聞けばいいだろう…もしや大本営から電文がきたな?」


提督「…そのもしやだ」


長門「内容はなんだ?」


提督「君たち艦娘が深海棲艦に特攻を仕掛ける。という内容だ」


長門「そうか…わかった、戦艦には私から伝えよう」


提督「ありがとう」


長門「では失礼する」


ガチャバタッ


長門「やだ…まだ死にたくないよぉぉぉ…うっうわーん!!!」


提督「(長門でも耐えられないか…)」


提督「確かまだ電文には書いてあった気がする」


各地ニ着任シテル提督ハ艦娘ヲ全員特攻サセタ後ニ深海棲艦二特攻ヲ仕掛ケル】


提督「(やはりな…)」


コンコン


「提督、入っていいですか?」


提督「…あぁ」


榛名「失礼します…先ほど長門さんから聞きましたが本当なのでしょうか?」


提督「本当だ」


榛名「そうですか…失礼しました」


ガチャバタッ


榛名「うっ…う……」コツコツ


提督「(なんて残酷な判断なんだ…)」


チリリッ


提督「!、何だ電話か」


チリリ、ガチャ


大本営「我々からの電文は届いているか?」


提督「えぇ届いてます」


大本営「作戦実行日を記入し忘れていた、今から繰り返し言う」


提督「はい、お願いします」


大本営「明日ヒトマルマルマル特別攻撃を実行する。繰り返す、明日ヒトマルマルマル特別攻撃を実行する」


提督「了解です…」


大本営「艦娘には爆薬を詰めたドラム缶を積ませ出撃させよ。では切る」


ガチャ ツーーーー


提督「明日か…私だけで準備をしよう」ガチャ


ガチャ 


不知火「司令官…いない?どこに行ったのでしょうか…」


~~~工廠~~~


明石「あれ提督どうしたんですか?改修ですか?」


提督「いや別件だ、今日は工廠を開けてくれないか?」


明石「えぇ構いませんがどうしてですか?」


提督「今は話せない…だが、明日話せると思う」


明石「わかりました」ガチャ


~~~翌日~~~


提督「終わった…言うしかないか…」


提督【全艦娘につぐ鎮守府前に集合してくれ】


~~~鎮守府前~~~


提督「よく集まってくれた。皆聞いていると思うが今日、深海棲艦に特別攻撃を仕掛ける」


「うぅ…もう会えなくなるのね…」

「は!?そんなことしなくても優勢だろ!!」

「姉さん…死にたくないです…」


提督「皆には工廠へ行き特攻武器を搭載してもらう。これは命令だ」


~~~マルキュウサンマル~~~


提督「皆準備はできたか」


大和「準備完了しています…うっ…」


提督「では今から30分後に攻撃を仕掛ける。それまでは何をしても構わない」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「なにもしていいって、することって何があるんだよ!!…」


提督「……」


~~~最後の出撃~~~


提督「皆…私がもう少し権力があったらこのようなことは阻止できたのに…

   こんな無能が皆の提督ですまなかった…」


天龍「なにが無能だよ!!」


提督「え…?」


天龍「お前は私たちをここまで育ててくれたじゃないか!」


天龍「こんな育てても意味のない俺までも…お前は育ててくれたじゃないか!」


天龍「だからなぁ!!俺たちはこの国なんかのために死ぬんじゃなくて

   お前のために死ぬんだからな!!」


金剛「そうデース!!」


電「なのです!!」


天龍「じゃあ最後の出撃の許可をくれないか?」


提督「…あぁ!全艦娘に出撃命令を下す!!内容は深海棲艦を殲滅することだ!!」


天龍「じゃあ…行ってくるぜ…」


この後最後の出撃をした艦娘達は深海棲艦に向かって体当たりをした

だが人数の2パーセントしか成功はせず儚く海の底へと沈んでいった

そしてその後を追うように提督も【回天】に乗り込み一隻の深海棲艦を撃沈させた。




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このSSへのコメント

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1: SS好きの名無しさん 2019-07-01 16:30:27 ID: S:gyHXwn

大本営はそこまで腐ってたのか...

2: SS好きの名無しさん 2021-08-27 00:46:35 ID: S:R-axAf

提督艦娘に敬礼


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