職務質問
コント物のSSを若干修正しました。
サンドウィッチマンと艦これのSSです。が主に登場するのは提督と憲兵だけですが…
~時刻は2200。ネオンが煌めき人々を誘うかのように妖しく光を放つ…
海は波が寄せては返し、まるで暗闇のなかに飲み込まんと押し寄せる漆黒。
街は人もまばらで、帰宅途中のサラリーマンや学生が帰宅の徒を早める…
そんな人々の生活の営みの中に自然に溶け込む男が居た。
人々はその男を…
提督、と呼ぶ。
提督と言う名の男は、普段から書類仕事や雑務、運営管理まで一人で行う。基本的には秘書艦なる者の助けを借りるのだが、その秘書艦はこの提督をお使いと称してコンビニへ走らせていた…
さて、自室に戻ってほろ酔いの秘書艦に酒と肴を渡してやるかと彼が仕事場に着いたと思われた、その時……
提督「はぁ~あ、しかし何で腕相撲で負けたからって俺が買い物に行かなきゃならんのかね~。艦娘に勝てるわけないって、しかも空母だぜ」
どうやら勝負に負けての事のようだ。彼の様子から察するに、こういったことは良くあるようだが。
提督「さて、アイツに酒と肴を渡して一杯やるかね~」
しかし彼も運が悪いようだ。彼の職場近辺は最近強盗事件が多発しているらしく、憲兵がそこかしこに配属されている。
それに今の彼は普段着で、提督であることを示す証拠も職場に置いてきてしまっている。
因みに彼の仕事場は鎮守府と言うらしく、何やら日本の海を守るのが仕事だそうだ。
鎮守府に差し掛かる頃、彼に少しの災難が降りかかるようだ、どれどれ…
憲兵「ああ君」
提督「はいはいはい、何だよ」
おや、運悪く声を掛けられた。しかも提督である示しも無いためか、ただのこわもてのお兄さんにしか見えない
憲兵「ジョギング中ちょっと良いかな?」
提督「してねぇよ!普通に買い物してきただけだろうが、何だよ?」
特別太ってるわけではないのだが、彼の体型は太ってるように見えたのだろうか。しかもコンビニの袋を携えてるのだが。
憲兵「…、黙秘権か?」
提督「一杯喋ってるじゃん、お前黙秘権の意味知らないんじゃねぇの?」
憲兵「こんな時間に何をやってるんだ」
提督「何やってるんだってコンビニの帰りだろうが」
憲兵「こんな時間にコンビニ行く奴なんか居るか」
まあこんな時間に行く奴はあまり居なさそうだが、夜食を買いに行ったりATMに行ったりと便利なんだからこの時間でも行く奴は居るとは思うぞ憲兵君よ
提督「一杯居るわ、何のために24時間やってんだよ!」
憲兵「お前みたいなやつが居るから24時間営業しなきゃいけないんだろ?」
提督「それが売りだろコンビニの!そうやって成長してきたんだろうがコンビニは!大体閉まってたら行かねぇよ、腹減ってるから食い物買いに行ったんだよ」
うん、提督の言い分は全くもって正論だ。しかしこの見た目がいかつすぎる為か、憲兵は信用してないようだ。
憲兵「嘘をつくんじゃない」
提督「はぁ?」
憲兵「それが腹の減ってる人間の体型か?」
提督「やかましいわ!ほっとけよそんなんうるせぇな」
失礼極まりないが、提督自体は太ってはないが、季節は冬の二月。着込んでいるためそう見えたのだろうか
憲兵「大体嘘つきは何とかの始まりって言うだろ」
提督「泥棒だよお前、何一番大事なところ飛ばしてんだよ、泥棒」
憲兵「トロンボーン?」
提督「始まるかお前!泥棒だよ!何で嘘ついたやつトロンボーン始めんだよ、泥棒!」
憲兵「そう嘘つきは泥棒の始まり始まり~って言うだろ 」
提督「一回多いんだよ始まるのが、紙芝居みたいになってるよ」
まるでどこぞのお笑い芸人のような掛け合いだが、彼らは今さっき知り合った初対面の男同士だ。いや知り合ったと言う言い方も可笑しいのだが
憲兵「そんなことは良いから盗んだもの見せなさい」
提督「はあ?盗んでねぇよ馬鹿じゃねぇの、行くからな」
一応フォローしておくが、別に彼は盗みを働くほど金に困ってるわけではない。しかし身なりでここまで損をするのか。嫌な世の中だね
憲兵「小太りの犯人が逃走しました!」
提督「おいちょっと待て待てって!」
憲兵「小太り、跡を濁さず」
提督「飛ぶ鳥だよ、うるせぇな小太りとか、お前も小太りだろ」
憲兵「…」
提督「何の犯人だよ大体!」
憲兵「何か怪しいなぁ…」
提督「怪しくねぇよどう見ても好青年だろうが」
好青年だとしてもそれは自分で言うなよ
憲兵「ナイフとか持ち歩いてるんじゃないのか」
提督「持ってねぇよバカじゃねぇの」
憲兵「じゃあフォークは持ってるんじゃないのか?」
提督「ザシークか俺は!何でナイフとフォーク持ってるんだよ馬鹿じゃないの 」
まあ似てるかもね
憲兵「じゃあちょっとボディタッチするから」
提督「ボディタッチするなよ、ボディチェックだろホモクセぇよ」
憲兵「良いから両手を上げ下げしなさい」
提督「何で上げ下げするんだよ、当選確実か、何も持ってねぇって言ってんだろう!」
憲兵「何も持ってないなら持ち物をポンカンに見せなさい!」
提督「本官だよ!何だよポンカンって、何でお前はミカンの一種なんだよ」
どうやら意地でも粗捜ししたいようだ
憲兵「その袋の中は?」
提督「見ろよじゃあ馬鹿じゃねぇの」
…その頃、鎮守府では…
?「んもう、提督ったら何処で道草食ってるんだろぉ?軍人は時間厳守なんだから、あんまりルーズになると多聞丸に怒られちゃいますよ?もうお酒無いしぃ…ヒックっ!」
どうやら提督にお使いを頼んだ子のようだ。ふむふむ、中々大きいな、何処とは言わないが
?「そう言えば最近近くにコンビニ出来たんだよね…よし、二航戦!提督探しに行く次いでにコンビニへ出撃します!」
どうやらお目当ての物が来ないから気を利かせて迎えに行くかと言うのだろうか。しかし直ぐそこに居るんだけどね
憲兵「お酒に、ポテトチップスに、カニかま。お前は飲んだくれのサラリーマンか!」
提督「違うわ!何処にこんなリーマン居るんだよ!まあ酒は飲むけどよ。お握りとか入ってんだろ男らしい食いもんが」
憲兵「オニギリ?…これ場合によっちゃあ鈍器のような物に…」
提督「ならねぇよ、どんだけ人の頭柔らかいんだよ」
憲兵「お前!これなんだ!」
提督「何だよミカンじゃねぇか」
憲兵「…ポンカンじゃねぇのか!」
提督「ミカンだよ!残念だったなポンカン大好きかお前」
この憲兵、暇潰しに付き合わせてるようにしか見えないんだよな
憲兵「ポケットの中は?」
提督「何もねぇよ…小銭とカードだよ」
憲兵「お前もしかして、ハンケチ持ってるか?」
提督「ハンカチだろ!大正生まれか!持ってるよハンカチくらいは」
憲兵「小銭とカードとハンカチ…」
提督「おぅ」
憲兵「お前マジシャンだろ!?」
提督「何でそう思ったんだよ!別に手品のカードじゃないよポイントカードだよ?」
憲兵「じゃあ何か身分を証明するもんないのか?」
ハンケチって今時言うやつ居ないだろう
提督「しつけぇなぁお前よぉ…免許証で良いか?ほらずっと朝まで見とけほら」
ここで鎮守府の提督であることを示せば良かったのだが、生憎カードは部屋だ
憲兵「ん…お前その財布…」
提督「何だよ、盗んだ財布とでも言いたいのかコラ?」
憲兵「いやそれを凶器にコンビニ強盗したんじゃないの?」
提督「どうやってすんだよ!動くな金を出せ!俺だわ出してんの!良い客だろ普通の!」
財布は凶器に使えない。残念だな憲兵
憲兵「お前これどういう事だ!」
提督「何だ偽造とでも言いてぇのかコラ」
憲兵「いや変な顔だな!」
提督「返せうるせぇな!免許なんか皆変な顔なんだよ大体、馬鹿じゃねぇの?」
まあ真顔だからね免許証の顔って
しびれを切らした提督は、ちょっとキレ気味だ
提督「何なんだよさっきから暇潰しか?あ?何もねぇじゃねえか大体よ、お前ちょっと文句言ってやるから名前言え。名前言えよお前のよ。名前言えって言ってんだよ!」
憲兵「黙秘 権だ!」
名前を言わない、つまり喋らない権利とかけたのか。うん、つまらんな
提督「どんな名前だよ!何が黙秘権だよふざけんじゃねえよ、変な名前だな!」
憲兵「変な顔だな!」
提督「何お前コノヤロウ!ふざけんじゃねぇぞ!お前ぶん殴るからな今度会ったら、じゃあな!」
憲兵「ちょっと待ちなさい!」
提督「何だまだ文句あんのかコラ?」
憲兵「これも何かの縁だ、何か合ったら電話してこい」
おもむろに提督に紙を渡す憲兵。
縁もくそも無いだろこれ
提督「お前に電話するかよ馬鹿じゃねぇの?…ってこれ110じゃねぇか!」
一触即発の中、助け船がやって来たようだ
飛龍「もう提督~何やってたの~?あたし早く飲みたいんだからね?」
提督「ああ実はこいつがあらぬ疑いを…ってあれ?居ないな…何処に行ったんだよ…」
飛龍「はいはい、そうやって誤魔化してもめっ!だからね?わかった?」
提督「(分かってるよ煩いな)今の可愛かったな…やべっ声出てた!」
飛龍「も、もう!誤魔化しても駄目だよ?ま、まあ少しはその…嬉しいと言うか////」
提督「ま、取り敢えず寒いし戻ろうぜ、熱燗用意してある?」
飛龍「うん!おつまみもちゃーんと有るからね?楽しみにしててよ?」
提督「それは楽しみだ!」
飛龍「早く行くよ?ほらっ」テヲサシノベ
提督「!っ良し、行くか!」テヲギュットニギル
提督(…たまには疑いを掛けられるのも、良いのかも?知れないな…)
憲兵は何処かへ消えていたが、代わりに提督と飛龍の仲を深めるきっかけを作ってくれたようだ。さて、私も居酒屋で飲み直そうかな…
とまあ某お笑い芸人のコントの内容を詰めただけとなりました。
その後…
飛龍「何やってたのあんなところで?」
提督「いや憲兵が俺のこと不審者だと思ったらしくて、それで色々聞かれたんだよ。全く時間の無駄だよな」サケグビ~
飛龍「自分で鎮守府のカード忘れたのがいけないんでしょ?忘れっぽいんだから…」
提督「そりゃそうだけどさぁ…あれ?お前サキイカは?」
飛龍「食べてないよ?自分で食べたんじゃないの?」
提督「あれ?…あ、買うの忘れてたよ俺」
飛龍「はぁ~…どうすんの?」
提督「買いに行くわ、食べたいしな」
飛龍「じゃあ一緒に行こ?また道草食ったら嫌だからね?」
提督「じゃあ行くか!」
飛龍「うん!」
ただ単にイチャコラさせたいだけでした。すんません
どことなくサ○ドウィッチマンのネタですなw
でも新鮮で面白いですw
懐かしいなぁ~♪
普通にサンドウィッチマンのネタですね、普通にワロタ
飛龍かわいい
腹筋崩壊しましたw
いやぁコントはおもしろいです。
飛龍といちゃいちゃ可愛いです