2016-05-14 02:27:00 更新

概要

登場人物
神通 大和撫子。可愛い。怒ると怖い。最近提督にデレてきた
提督 変態。危機感0。いつも神通に世話を焼かれてる。何気に凄腕。
憲兵 良いタイミングでしゃしゃり出てくる。空気を読む。
最上と鈴谷 友情出演。


前書き

皆さん今回のイベントどうですか?私はE-5で終わりを迎えそうです。
一応細部の見直しとリメイクを施して完結になる感じです。


皆さんこんにちは。いつもギリギリな鎮守府運営をしております。自分の解釈で物語を書いてます。






提督「いやあ、毎度毎度資源がカツカツだと慣れるもんだな」


神通「皆さんあれだけ遠征に励んでるのに、何で資源がギリギリなのか疑問に思わないのでしょうか?」


提督「分かってて言わないんでしょ」


神通「そう思うのでしたら改善してください、あまりに行き過ぎると艦隊の士気にも関わりますよ?」


提督「分かってはいるけどね、上からあそこ行けだのそこに行けだの言われるし、建造しなくても新しい艤装の開発したりしろだの言われるしで結局収支はトントンだ」


提督「それにここはトラック泊地の迎撃作戦でまともな結果を残してないからさ、近いうちに大型艦の建造をやることになるかな。」


神通「それで大本営に行かれてたのですか?」


提督「そう、しかも丁重にお叱りのお言葉まで頂いちゃった」


神通「大本営に資源の増備を申請してみては如何ですか?このままでは本当に鎮守府はお終いですよ!?」


提督「それに関してなんだけどな…資源増備の申請、その場で却下された」


神通「えぇ!?そんなぁ…」


提督「諦めるんだ、これが運命さ…」



食料の調達




神通「まず食料についいてです。私達は基本的に艤装以外は人間と同じ体の構造なので、食事は必須です。幸いこの鎮守府には食料費の援助が出てますから、これに関しては深刻な問題では無いでしょう」


提督「食料費の援助は鎮守府維持に必須だからね…ここを削られなくて良かったよ」


神通「しかし援助される金額はお米を購入するのにやっとです。幸い野菜、お肉、卵と牛乳は提督のお知り合いからの頂き物で間に合うので買うことはありません」


提督「顔見知りや知り合いが居て良かったよ。これが無ければ米だけ食うことになりかねんからな」


神通「毎回思うのですが、この食料費の援助は、金額の設定が変わるのですか?」


提督「そう言えば階級によって変動はするみたいだな。何でも階級が上がれば保有する艦娘も増えるからだって」


神通「実際階級が上がっても規模が小さい鎮守府も有りますけどね…」


提督「つい最近は少将に降格してたから、また来月の援助される金額も減るかもしれない」


神通「最近は家庭菜園をする子も居るみたいですからね」


提督「自慢じゃ無いんだけど、今月からスーパーで売ってるお徳用の麦茶のティーバッグを何度か使ったり、お茶受けも100円で買えるような茶菓子ばっかり。特売をやる日とか時間も丸暗記してるんだよ、凄いだろ?」


神通「お恥ずかしい話ですが、私もお洋服や美容品は安いものを使ってますよ。那珂ちゃんは拘って高級品みたいですが…」


提督「アイツはアイドル業があるし、その収入で鎮守府が成り立ってるから意見はできないな。最近出撃したがってるらしいけど」


神通「提督もこの前始めた手作り家具の販売や設置のお仕事が好調じゃないですか。先日も新しいお客さんが棚を購入されて行きましたけど」


提督「あれは元々知り合いの提督に頼まれた檜風呂が良い出来でな、その噂が人づてに広まって、だ。去年の冬は横須賀の元帥の鎮守府にシステムキッチンを施工してあげたら凄い喜んでくれてな、それから資源の配給を少し多めに手配してくれてるらしいんだ。来月はユニットバスの施工するんだよね」


神通「提督業より家具職人の方が似合ってると思いますよ」


提督「俺もそう思うよ。今度はお米100キロ毎月手配してもらおうかな」


神通「では当面の食料問題は、何とかなりそうですね?海産物も提督が余ったものを頂いてるので必要は無いです」


提督「普通に買うとかなりの値段になりそうな高級魚ばかりくれるんだよ。有り難いわ」





燃料・弾薬・鉄・ボーキサイトの配給



提督「これは海軍からボーキサイト以外は1440ずつ、ボーキサイトは480を一日の配給で貰ってるな。後は各自遠征で稼いだりするんだけど、新人のうちは艦隊規模が小さいからやりくりすんのも一苦労だよ」


神通「階級が上がると重要な作戦にも駆けつけないといけないので、必然的に第四艦隊まで解放しないといけません」


提督「後は各種任務をこなすと都度資源をくれるな。ただ内容によっては戦闘もこなすからある程度の出費はある」


神通「補給艦の撃破は良いんですけど、空母撃破は強力な艦隊との交戦もありますから、稀に中破したりもあります」


提督「毎日のデイリー任務をこなすだけでも大分かわるんだよな。個人的に第四艦隊の解放が大変だったな」


神通「金剛型戦艦の四隻配置ですね、建造しても資材がかなり減るんです。ドロップも敵艦隊が強力な海域ですからね」


提督「一艦隊増えるだけで一日の収入が結構増えるんだよ。これが一番実感したかな。」


神通「艤装の開発も見直さないといけませんね。複合レシピは資源を多量に使用するため、単品狙いにするとか」


提督「まあ艦載機のレシピなんて当たる時はデイリー開発分で全部レア艦載機とか有るけど、酷い時はペンギンだけとかね」


神通「因みにここは五航戦の方をお迎えしようとして資材を全て溶かした事も、有りましたね?提督?」


提督「うぐぐっ…でも加賀さんを迎えることは出来たよ!」


神通「加賀さんはバシー島やオリョール海からドロップしますけどね」


提督「…ごめんなさい」


神通「ん、分かってくだされば良いんですよ」




開発




神通「艦娘が居ても武器の開発は必要です」


提督「ここは特に副砲と大口径砲が少ないな。46cmとか欲しいんだけど」


神通「金剛型に搭載するなら41cm砲でも十分過ぎる性能ですよ?これは伊勢型や扶桑型にも同様の事が言えます」


提督「そうなんだけど、こないだ演習した時相手の比叡が46cm砲と鉄甲弾積んでたんだけど、こっちの戦艦が一発で大破させられてさ、それからちょくちょく開発しても出るのは41か鉄甲弾。」


神通「46cm砲は開発が極めて困難な装備ですしね。私は20.3cm砲の2号が欲しいです」


提督「それは開発は出来ないでしょ確か。確かに威力は高いな」


神通「巷では試製砲の開発が極秘に進められてるそうですね。51cm砲も試製ではありますけど開発出来てるみたいで」


提督「大和型が46cmでしょ?そんな大型砲開発してどうすんのかな?」


神通「大和型を越える大型戦艦の艤装の開発とかでしょうか?どちらにしても私達には維持出来ませんね」


提督「そりゃそうだ。艦載機は正規空母分は開発出来てるんだ。足りないのは爆雷とソナー、後缶やタービン、バルジも幾つか欲しいんだよな」


神通「電探は私が秘書艦の時に良く14号や33号が出来るんですけど、何ででしょうか?」


提督「そりゃあ神通が幸運の女神だからで、俺の奥さんだからでしょ」


神通「そ、そんな面と向かって恥ずかしいこと言わないで!」


提督「…////」

神通「…////」




演習


提督「演習は弾薬と油だけ減るんだけど、修理費用は掛からないから、空母とか戦艦はレベリングに持って来いだな」


神通「最近は単艦放置や潜水艦編成のみって言うのが多いですね、新人さんへの配慮なんでしょうか?」


提督「だと思うよ?俺も最初の頃はお世話になったもんなあ」


神通「私は改二になる為に毎日演習と潜水艦のみしか居ない海域(1-5)に良く行きました。最後は潜水艦としか交戦してないんですけれど…」


提督「1-5って単艦で行くと経験値美味しいかったからあそこにはお世話になったな。五十鈴と夕立も改二になる為にあそこに行ってたんだよ」


神通「それであの二人は強くなったんですね。私も嬉しいです」


提督「何かこう、こう言う言い方もなんだけどさ、神通には焦りとかは無かったの?」


神通「それは、無いと言えば嘘になりますけど、やっぱり艦隊の皆が強くなるのは、私も嬉しいですし、自分も強くならなくちゃいけないって思えるんです。それに私は五十鈴さんと同じく水雷戦隊の旗艦を勤めることも有りますし、よきライバルだと思ってます」


提督「今だから言うんだけどさ、最初に神通と会ったときね、何か戦えるのかって勝手に不安になったな。もう今は改二になってキリッとしてるし、何て言うか可愛さと綺麗さが同居してるね」


神通「あ、ありがとう…でも、私も最初は提督が少し苦手だったんですよ?…何と言うか、怖い人なのかなって思って」


提督「え!?俺そんなに怖そうに見えた?そりゃあ私服で金髪だったからそうかもしれないけどさぁ…」


神通「最初の頃は皆そう思ってましたよ?今は皆提督の事が大好きですから」


提督「まぁあの頃はちょっと避けられてる気はしたかな…」


神通「……」

提督「……」


神通「…お茶、淹れますね?」


提督「お、おう…頼む」




遠征




神通「次は艦隊の生命線、遠征です。他の鎮守府では数ヶ月先の分まで備蓄してるみたいですね…あ、お茶入りました」


提督「うちは中々貯まらなくてさ、辛うじて弾薬は10000越えたけど…お、このお茶綾鷹か?いいな!」


神通「こないだ近所のスーパーで1ℓ128円だったんですよ?まとめて買っちゃいました♪」


提督「嘘!?何処のスーパー?…とまあそれはさて置くとして、普段は海上護衛と北方鼠輸送が鉄板で、合間に長距離輸送とか警備任務がメインかな」


神通「でもこれは他の鎮守府も同様だと思いますよ。ただ資源をメインに狙うのか開発資材やバケツメインで狙うのかくらいでしょうか」


提督「バケツは長距離輸送と対潜警戒が美味しい。これに警備任務を足してデイリーの遠征任務は片付けてるかな」


神通「遠征任務は頂ける資源が多いのが助かります」


提督「ウィークリーの遠征30回やるやつも良いぞ。名前忘れたけど」


神通「もう!しっかり覚えてって言ったのに!…あれ、何だったかな…?」


提督「お前も忘れたんかーい!!」




遠征30回回す任務の名前なんでしたっけ?



改二について



神通「私達の中には、二段階改装が出来る子も居ます」


提督「所謂改二だね。ここには神通、五十鈴、北上、夕立しか居ないぜ」


神通「地味に駆逐艦の子は改造レベルがかなり高いので、毎日の演習とレベリングが欠かせませんね」


提督「戦艦や空母クラスならバンバンMVPをかっさらって行くもんな。軽巡や重巡ですらレベリングに煮詰まってるのに…」


神通「ただしそこを乗り越えて改二なった子達は格上の相手でも対等以上に渡り合えますからね、是非頑張ってほしいです」


提督「世の中には無改造の睦月型で攻略している変態も居るんたぞ、凄いことだよなぁ」


神通「因みに私達の改二順は私、夕立ちゃん、五十鈴、北上となってます」


提督「北上に限らず、重雷装艦って本当にスパスパ敵を落とすから勝手にレベル上がってたりするんだよ。家の北上様もそうだし」


神通「重雷装艦は開幕雷撃、砲撃、雷撃戦と3ターンですからね。ただ、装甲は軽巡ベースで脆いのでフラッグシップ軽巡でも中破や大破は起こります」


提督「まあそこは開幕雷撃でフラッグシップ戦艦すら叩き潰す強さの代償だと思えば良いんでないか、何だかんだで難関海域のラストで旗艦を葬り去ってくれたりする北上が結構好きだもん」


神通「提督…浮気は、許しませんよ?…」


提督「…」


神通「まあそれはさておき、ここはもう少し重巡の改二や練度向上が必要でしょうね」


提督「確かに、主力と言えるのは摩耶くらいだしなぁ、後は最上、鈴谷、鳥海位か」


神通「初期の頃は軽巡以上戦艦未満と言われたい放題でしたけど、水貞等による弾着観測射撃の実装によって存在感が増してきましたしね」


提督「更に夜戦火力は最高峰クラスだしな。利根型も改二になるけど、改装設計図がなぁ、中々面倒で」


神通「1枚に付き勲章四つですからね…しかし総合的なスキルは妙高型改二を凌ぐと言われてます。」


提督「そうなんだ、でも利根型は航空巡洋艦だから妙高型とは比較出来ないんじゃないの?」


神通「それはまぁ、そうですけど…」


提督「まあ今は最上型と高雄型、後は青葉型に古鷹型の練度を上げよう。特に古鷹と衣笠は改二になるしな」


神通「他は金剛型、飛龍や蒼龍に駆逐艦等々沢山居ます」


提督「何時になるのかね皆改二になるのは」


神通「春頃には摩耶さんが改二になります」


提督「摩耶はうちで一番レベル高いからね・・・春が待ち遠しいね」


神通「そうですね…」




お昼ご飯


神通「食堂に来ましたね」


提督「さて今日は何が有るかな…」


神通「カレーライスにカツ煮、後は日替わりセットが三種類です。私は日替わりセットのAにしますけど、提督はどうなさいますか?」


提督「俺はカツ煮かなあ、お昼はガッツリ食べたいからね」


神通「提督は良く食べますからね、空母の方々には及びませんが」


提督「いや赤城や加賀には敵わんだろ…ジャイアント白田じゃ無いんだから」


神通「食べるのは良いことですけどね…あら?」


最上「あ、提督もお昼なの?」

鈴谷「提督じゃーん、チーッス」


提督「お、二人も飯か?」


神通「あら、二人とも演習は終わりですか?」


最上「そうだよ、僕たちは航空巡洋艦だからね、重巡とは勝手が違うから早く慣れないと」


鈴谷「まあ今のところ航空巡洋艦なのうちらだけだからね、早く強くならないといけないじゃん?」


提督「航空巡洋艦はある意味二刀流だもんな、火力は少し落ちたけど」


神通「お二人はお昼は何にしたんですか?」


鈴谷「アタシはカレーだよ!飽きないからねーカレーはさ」


最上「僕はカツ煮だね」


提督「お、俺と同じか~」


最上「提督も気に入ってくれたの?カツ煮を広めたのは僕だからね!」


神通「カツ煮は最初から有ったんじゃ無いのですか?」


提督「いや、元々最上と鈴谷が他の鎮守府のとこに合同演習したときにね、そこの鎮守府でカツ煮を食べたんだって。そしたら美味しいから是非此処にもメニューを採用して欲しいって言って、それからだな。」


最上「その時にそこの鎮守府の提督が掛け合ってくれて、此処にも間宮さんが来たんだよね?」


鈴谷「うちらが航空巡洋艦になったのも、合同演習で訓練してきたからなんだよ!ねえ、提督?」


提督「そうだな、鈴谷は最上と違って結構練度必要だったしね」


間宮「はい皆さん、日替わりAセットにカレーライス、カツ煮が二つですね、ゆっくり召し上がって下さい」


提督「来たね、それじゃあ手を合わせて…」



提督、神通、最上、鈴谷「「「「いただきます!!」」」 」


提督「うん、いつも言ってるけど旨いな!」


神通「私は生姜焼きとサラダ、味噌汁にお漬物です…うん、美味しいです!」


最上「食べ慣れてる味なのに美味しく感じるのは間宮さんの腕が良いからだね」


鈴谷「アタシのカレーライスも、微妙に味付けが違うから飽きないねー」


提督「これは間宮さんを呼んでくれたアイツに感謝だな、以前は鳳翔さんがやってたな。鳳翔さんのご飯も旨いんだぞ?」


鈴谷「え、そうなの?それ初耳なんだけど?」


神通「鈴谷さんがここに着任する前のことですから、後で最上さんにお話を聞いてみると良いですよ」


鈴谷「うん、そうするね。はぁ~食った食った♪」


最上「鈴谷、女の子なんだからもう少し女の子らしくしないとダメだよ!」


鈴谷「うへぇ~分かってるよ~…最上姉はそういうとこは厳しいんだから~」


最上「そりゃあ僕の妹なんだから、心配にもなるよ」


提督「はは、最上って普段は全然長女に見えないけど、やっぱりちゃんと長女してるのな」


最上「もう、あんまりからかうと僕怒っちゃうぞ!!」


神通「まあまあ、その辺にしてあげてくださいね?提督は最上さんに怒られるのが一番ショックみたいですから…」


最上「全く、もうこれに懲りたらあまりからかうのはやめてよ?」


提督「分かったよ…それで二人は午後何か有ったっけ?」


鈴谷「午後は日向さんと伊勢さんに艦載機の飛ばし方を習うんだよ、流石に艦載機の飛ばし方は教えてくんないと分かんないからさぁ~」


最上「早いとこ新しい艤装にも慣れないといけないからね、やることが沢山だよ」


提督「まああまり無理はするなよ?っても神通の特訓に比べれば可愛いもんか?」


鈴谷と最上「うん、神通は鬼だからね」


神通「そんなに厳しいですか?私って」


提督「うーん、夕立が改二になっても神通とは演習したくないって言ってたからな」


神通「あまり厳しくしてるつもりは無いんですけど…」


鈴谷「あ、そろそろ時間だから行ってくるね、1700には戻るよ」


最上「じゃあ行ってくるね?」


提督「いってらっしゃ~い。さて我々も仕事に戻るかね」


神通「はい、午後は新型の艦載機の開発と建造が有りますよ」


提督「建造は極力したくないね~、資材無いんだもんうちは」


神通「艦載機は飛龍さんから烈風と爆戦、翔鶴さんからは流星の開発をお願いされてますね」←秘書モード


提督「良し、何とか午後も乗り切るぜ~」


やっぱり神通は鬼教官だった。



~午後も仕事なんだぜ~


提督「……」カリカリカリッペラッカリカリカリッ


神通「……」パサパサットントントンッ


提督「……」カリカリカリットントントンッペチッ


神通「……」トントントンッ…ヴィーンバサバサバサッ


提督「…ファックション!!はー何かくしゃみが止まらねぇ、何でだ?」


神通「昨日ちゃんと布団掛けて寝ないからですよ?まだ3月になったばかりなんですから」


提督「いやだって羽毛布団って暑くな…ッブェックション!!あー駄目だ俺薬買ってくるよ」


神通「でしたら私が行って参りますから、提督は私室でお休みください。今日の執務は私が出来る範囲でこなしますから」


提督「いいよいいよ俺行ってくるって、次いでに明石に艦載機の開発メニュー渡すからさ」


神通「それくらい私にも出来ます!提督は休んでて!」


提督「大丈夫だって!ちょっと買って戻って来るだけだよ!」


神通「…30分以内には戻ってきてくださいね?じゃないと今日から別の部屋で寝ますから」


提督「わーってるよ…ハァックション!…行ってくるわ…」ガチャッバタン


神通「もう、昔から頑固なところは変わらないんだから…さて、お仕事の続きしておかないとね…」



~鎮守府にも薬局はあるんだぜ~


提督「今更だけど、鎮守府にも薬局在るんだな、ここだけで暮らしていけるだろ絶対…さて風邪薬でも買うか」ウィーン


提督「…風邪薬でも色々有るんだな…良く分からんなこれは…」


憲兵「いらっしゃいませ~何かお困りですか?」


提督「え!?何でお前ここにいんだよ?憲兵だよね?」


憲兵「いや憲兵の給料だけじゃ食っていけないから副業としてやってるんですよ。ちゃんと大本営からも許可貰ってますよ?」


提督「いやそうかもしれないけど…薬剤師の免許持ってるの?」


憲兵「お店構えるのに必要なものは持ってますよ、資格を持ってる私に死角は無い」


提督「全然上手くないけどな…まあそれで薬探してるんだけどお勧めは?」


憲兵「あ、うちこっち系のクスリは置いてないんですけど」ペンで注射射つ真似


提督「探してねぇよ、探してないよそんなドラッグ。いや俺さくしゃみ止まんなくてさ、後熱っぽいしダルいんだよなぁ」


憲兵「あ、じゃあリンゴで宜しいですか?」


提督「昔の人か!昔の人だろそれリンゴは医者要らずって言うかも知れないけどさ。そうじゃなくて薬だよ」


憲兵「…ちょっと何言ってるか分かんないです」


提督「何で分かんないの?何屋だよお前」


憲兵「じゃあ薬のぉ~、エネルギー…ブフォッ!…プフッ!…アレルギーとか有りますか?…クスクスッ」


提督「……いやアレルギーは特に無いけどね」


憲兵「?あれ、薬局だけにクスリとも笑わない…」


提督「面白くねぇんだよ、何だエネルギーって。上手くもなんともねえよ」


憲兵「そうですか、じゃあ熱にはこちらの座薬が宜しいかと思いますね」


提督「あぁ、やっぱ座薬って良いんだね。座薬効くんだやっぱりなぁ」


憲兵「それでダルいときにはこちらのシロップが宜しいですね」


提督「シロップねぇ、今はこんな薬も有るんだ、へぇ」


憲兵「後くしゃみにはカプセルですね。これで全部になります」


提督「ほうほう、じゃあこれ3つ買ってけばいいのかな」


憲兵「で3つの成分が1つになってんのがこれですね」つバファリン的な奴


提督「有ったのかよ!それ早く言えよ。何で3つ買わせんだよ」


憲兵「ミッツノセイブンガヒトツニ!」


提督「早口じゃねぇって、何で早口求めるんだよ。普通最初に進めるだろ」


憲兵「まあこちら1つで大丈夫ですよ」


提督「あそう、後あれ欲しいんだよ、額にはるやつ」


憲兵「お札ですか?」


提督「キョンシーか!俺はキョンシーかよ!こうやってピョンピョン跳ねながら暴れてんのかバカたれ。冷えてるシートあんだろなんか」


憲兵「あぁ冷えピタですね…じゃあこれですね」つ冷えピタ


提督「まあ水枕はあるし…あ!後マスク!」


憲兵「プロレスラーですか?」


提督「何でだよ、普通この流れでいけば普通のマスクだろ、何だプロレスラーって」


憲兵「マスクでしたらこちらのタイプが売れ筋ですかね」つ5枚で398円なあれ


提督「よし、お会計しようかな、レジ頼める?」


憲兵「あ、じゃああちらにお越しください」


提督「はいはい…」


~トミザワタケシッ♪~


提督「!…ねぇねぇ」肩トントン


憲兵「?どうしました?」


提督「何かトミザワタケシッとかって流れたけど」


憲兵「え?トミザワタケシッ?」


提督「いやだから…


~トミザワタケシッ♪~


提督「あ!これこれ!急に流れてビックリしたよ」


憲兵「アッハッハッハ!お大事に~」


提督「…何で今言ったの?最後だろそれ」


憲兵「妊娠検査薬紙袋に入れますか?」


提督「買ってねぇよ、入れるなそんなもん」


憲兵「サービスでコンドーム入れときますね」


提督「やめてくれよそういうの、薬買いに来たのにワケわかんなくなるだろ。つーか使わねーし」


憲兵「フゥー!!」


提督「うるせーよ!早く会計!!」


憲兵「お会計4280円です」


提督「ったく高いなぁ、今月給料少ないのに…はい丁度」つ4280円


憲兵「はい…280円のお返しです」


提督「お前何少し多目にとってんだよ…」


~ニシビガマブシ♪…~


提督「何これ、何で放送で一々言ってんのこれ」


憲兵「夕方眩しくて」


提督「知らねぇってだから、駄目だなんか気持ち悪くなっちゃったよ…悪化したかなこれ」


憲兵「ハハッ大丈夫ですよ」


提督「何笑ってんだよ?何が面白いんだよお前よ」


憲兵「いや馬鹿は風邪引かないって言うじゃないですか」


提督「誰が馬鹿なんだよ、態度おかしいなさっきから客に対してこのヤロウ」


憲兵「スイマセン…」


提督「名前なんて言うんだお前



憲兵「マツモトキヨシです」


提督「薬屋の名前だよそれ!!」






~具合が悪いんだぜ~


提督「…あれから部屋に戻ってみたら、神通は書類をまとめてファイリングして、直ぐにサインが出来るように整えてあった」


提督「日頃行ってるデイリー任務や出撃に関する艦隊編成や遠征の調整などもすでに行っており、今日の仕事はもうない。ぶっちゃけ俺は暇なんだ」


提督「神通はこれから夕方のタイムセールに行って来ると書き置きがしてあった。スーパーが血の海にならないと良いんだがな」


提督「夕方のタイムセールと言えば、家の近くのスーパーも玉子一パック98円とかあったっけな…懐かしい。あの頃に戻りたいな…」


提督「…しかし久し振りに一人で寝るのも、それはそれで寂しいもんだな…」


提督「薬も飲んだことだし、寝ようかな…zzZZZzz…」



提督も人間なんだぜ



~昼寝は良いもんだな~



~そして輝くウルトラソウッ♪!Hey!


提督「…ふぁ~あ、良く寝たなぁ…あれ今LINEが来てたな、神通かな」スマホポチッ


『提督へ

 提督がお休みだったので、栄養ドリンクと作りおきのお粥を冷蔵庫に入れておきました、お粥は暖められるようにお皿に入ってます。

これから夜間演習に行って参ります。今日はゆっくりお休みくださいね 神通より』


提督「そう言えば演習だったんだな…まあ仕事は終わってるし、お粥食うか」


提督「どれどれ…お?玉子粥か!俺好きなんだよな~これ。暖めて食うか」レンジデチンッ!



提督「1900か、5時間位寝てたのかな。夢も見なかったし疲れてたのかもしれないなあ」


チンッ!デキタヨー


提督「お出来たかってアッツ!暑いなこの皿!何でお粥チンしたらこんなに暑くなるんだろうな…まあ良いや食うか」


提督「うん、うん…おぉ、旨い!味は薄めだけどこれくらいが丁度良いなぁ。これ比叡がお粥作ったらどうなるんだろうか、誰か味見してくんないかな。俺はこの前のハンバーグで懲りたしな」


提督「…ふぅ、ご馳走さまでした!旨かったなぁ、たまに食うと良いかもしんないな。今日の演習メンバーは…神通、五十鈴、夕立、金剛、扶桑、蒼龍か。扶桑と蒼龍以外は改二かあ」


提督「まあ相手が大和型とか使わなければ結構行けるかもしれないな、皆精鋭だし」



提督「…暇だな。寝るかな、寝れないと思うけど」


具合が悪いときの一人ほど辛いものも無いぜ




草木も眠る何とやら


提督「…ふわぁ~あ。何か変な時間に起きちゃった。今何時だ?」っ時計


提督「2時ちょっとか…神通は川内達の部屋で寝てるのかな。ちょっくら水飲みに行くか」



提督「…ふう、風邪も落ち着いてきたかな。ここも随分賑やかになったよな~、最初は叢雲、夕立、神通、那珂の四人だったもんな…」


神通「そうですね、私もあの頃が懐かしいです」


提督「あれ?川内達は?」


神通「お部屋でお休みになってますよ」


提督「ほーかほーか。しかし神通がこんな時間に起きるなんて珍しいな?どうかしたのか?」


神通「い、いえ…大した事では無いんですが…」


提督「?」


神通「あなたと居ないと、やっぱり寂しくて…」


提督「そ、そうか…」



神通「…」

提督「…」



提督「ちょっと歩くか?」


神通「え、…はい、喜んで!」



あの頃


ザザ-ン…サザーン…


提督「…」ザッザッザッ


神通「…」ザッザッザッ


提督 (思えばこうやって二人きりで歩くのも随分久し振りだよな…)



ショートランドに着任してからそろそろ一年、その節目を迎える直前になり、彼の中である気持ちが湧き始めていた。


提督「なぁ神通?」


神通「は、はい。何でしょうか?」


提督「俺がここに着任してから、そろそろ一年になるよな」


神通「はい、あっという間になりますね」


提督「着任して間もないとき、俺の艦隊にはまだ駆逐艦や那珂しか居なくて、攻略に行き詰まってた。そんなときに神通が来てくれたんだよな」


神通「そうでしたね…」


最初は有り難い存在の同僚として、だった。

だが今は…




(そうか、俺…神通が…好きなんだな。心の底から…)





提督「神通」


神通「は、はい、何でしょうか?」


不意に立ち止まる提督。呼び止められた神通も続けて歩みを止める。


提督「ケッコンしてから、何度も言ってるかもしれないけど。神通には数えきれないほどの感謝と好きの気持ち一杯だよ。本当にありがとう」ッペコリ


神通「提督…お顔を上げてください」


提督「…」


柔らかい声で、提督に呼び掛ける。

神通の声は、深く落ち着いた雰囲気を持ちながら、それでいてしっかりと相手の耳に入ってくる。


神通「私こそ、提督には感謝のお気持ちと、とめどないほどの好きのお気持ちで一杯です。沢山居る艦娘の中から選んでくれたことも、提督と喧嘩をして泣いた夜に抱きしめてくれたことも…どんなに小さなことでも、私には幸せな出来事です」


提督「うん、俺も一緒だ」


神通「だからと言うわけでは無いですけど…これからも、提督のお側で、ずっと…ずっと共に生きていきたい。これは、私の嘘偽りない正直な気持ちです」


提督「うん…」


神通「提督、これからも…ずっと、提督の支えになれたら嬉しい、です…///」


提督「…ますます、精進しないとな。今以上に」


神通「でも、あまり無理はなさらないでくださいね?今日みたいに…」


提督「あ、あれはまぁ…うん…」


神通「さて…提督?肌寒くなりましたから、そろそろお戻りになりましょうか?」


提督「そうだな、また風邪をひいて神通に怒られると敵わんからね」ハハハッ…


神通「も、もう!からかわないで!折角一緒に寝ようと思ったのに…」


提督「ゑ!?」


神通「でも、提督はあまりその気ではないので…どうしましょう…?」


提督「そ、そんなぁ…」


小悪魔な笑みを浮かべながら牽制する神通に、何時もタジタジな提督。


尻に引かれてしまうのも無理はない…か



神通「では…どうしたら良いか、提督にはお分かりですよね?」


提督「えっと…その…何だろうね??」


神通「もう…こう、ですよ?」ッチュ


たまらず神通からキス。案外欲しがりなのかもしれない。


提督「今日は積極的だねぇ…」 


神通「さ、さぁどうでしょうかね…んっ」


お返しに提督からもキス。これは二人の暗号みたいなもの。



提督「さぁて…どうしたい?神通は…ん?」


神通「分かってるくせに…ずるいです…」


提督「ハッキリ言ってくんないと分からないよ?さ、言ってみて?」


神通「うぅ…て、提督と…や、ゃ…夜戦…うぅ…/////」


提督「夜戦が何?」


神通はこうなるといつになくしおらしくなる。そこがまた、良いんだけどね。


神通「て、提督と夜戦がしたいです!やだもう、恥ずかしい…////」


提督「良く言えました♪じゃ、戻るか♪」


神通「…はい/////」




その晩は、二人とも激しく求めあったそうだが、そこはまた別のお話…




おしマイケル。




後書き

お仕舞い。読んでくださった方々、有り難う御座いました。


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2016-06-24 15:24:30

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1: ワッフル 2015-02-25 20:12:20 ID: QnYD_mGY

応援してます。

頑張ってください!

2: SS好きの名無しさん 2015-02-27 07:25:36 ID: zrOHId0q

乙です
あれ?何で俺のプレイスタイルが晒されてんの?

3: B'z 2015-02-27 09:32:46 ID: ggiXMWC2

名無しさん、そこはブラザーと言うことで勘弁して下さいね、私がたまたま同じやり方だっただけなので。


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