イザナ「長道モテすぎ!」
長道とイザナです。割と序盤の設定。アニメは見ましたが原作未読ですので、設定無視しているところもあるかもですが御了承ください。あとじゃっかんキャラ崩壊してます。
他の女の子とイチャイチャ?している長道にやきもきするイザナ。そんなイザナの気持ちを知ってか知らずか長道はイザナを遊びに誘います。
イザナ「いつも長道の周りは女の子ばっかりだよなぁ。もてすぎだよ、取り付く島もないじゃないか。」
イザナは恒例となった長道のハーレム状態を見ながらため息をついた。
シドニアの騎士として目覚ましい功績を次々と上げている彼の周りにはいつからか女の子がついて回るようになっていた。
そんな彼の姿をイザナは遠くから見つめていた。
男とも女ともいえない中性という性別のせいか、イザナは長道に対して積極的になれずにいた。
同年代の女の子たちは胸が膨らみ、男の子との区別ははっきりとつく。
自分だって、どちらかといえば女の子に間違われることのほうが多いのだが、やはりこういう体だといまいち勇気が出ない。
長道はどんな子がタイプなんだろう・・。
イザナ(あんまりくよくよ考えてもしょうがないか。正直長道のこと好きかどうかも分かんないし。)
そう心で呟きながら頭をポリポリ掻いてると、長道がこちらに気づいたらしく、周りの子を振り切るようにして僕のほうに来てくれた。
長道「良かった。あそこから抜け出すタイミングが掴めなくて困ってたんだ。」
イザナ「そうなの?その割にはやけに楽しそうだったけど。」
長道「からかわないでくれよ。それよりお腹が空いて倒れそうだ。食堂に付き合ってくれないか?」
イザナ「別にいいけど。」
少しぶっきらぼうな返事をしてしまったが、長道はご飯のことで頭がいっぱいなのか気にしていないようだった。
この鈍感な少年の目には僕はどう映っているのだろう。男の子?女の子?
長道には中性の説明はしてあるけど、彼は今まで男女の性しか知らなかったんだ。だったら今自分はどちらの性で見られているんだろう。
女の子だったら嬉しいけど、ただの仲の良い男友達だったらちょっとショックだな、なんて考えていると
長道「イザナ?どうかしたか。さっきからボーっとして。気分でも悪いのか?」
イザナ「えっ!?べっ別にちょっと考え事してただけ。それより今日は何を食べるの?」
長道「やっぱ重力からあげかなぁ。ひと通り食べてみたけど、シンプルな料理が一番だよ。」
イザナ「へぇー。他にはどんなものが好き?」
長道「肉料理ならなんでも好きさ。唐揚げもそうだけど、とんかつとかも好きかな。」
ふむふむなるほど。今度作ってあげたら喜ぶかな。僕たちは光合成ができるから食事なんてほとんど摂らないけど、長道は毎日必要だし、
食事の時間をとても楽しみにしてるし。
先ほどまで仏頂面だったイザナの顔が和らいで、何やら嬉しそうな表情になったのを見て長道は安堵した。
長道(良かった、なんか元気になったみたいだ。そういえば最近イザナとゆっくりと話す時間がなかったな。)
長道「なぁイザナ、今度の休みどっか遊びに行かないか?」
イザナ「ええっーーー!!?」
長道「ど、どうしたんだよ、そんなに驚いて。他に用事があるんだったr イザナ「行くよ!」
長道「そうか・・。じゃあどこ行くかはご飯食べながら決めよう」
イザナ「うん!」
イザナ(まさか長道のほうから誘ってくれるなんて。というか僕はなんでこんなにドキドキしてるんだろう。)
これはやはり異性に対する気持ち、恋というものなのだろうか。だとしたら僕はやっぱり女の子?
でも長道はきっと友達として誘ってくれてるんだ。あぁ、いっそ女の子ならアプローチしやすいのに。
そんなイザナの葛藤を知らない長道はとっくに話題を変え、仄シリーズの見分け方についてあーだこーだと持論を展開していた。
食堂に着いた二人は、長道だけが料理を注文し、イザナは長道が食事している間はララァと話したりテレビをぼんやり見ていた。
食事もひと通り終わり、休みの計画を話そうとした時、それを遮るように話しかけてくる人物が現れた。
纈「谷風さん、こんにちは!」
長道「やぁ、纈」
纈「谷風さん、今度の休み暇ですか?二人で水族館いきませんか?」
長道「い、いや、今度の休みはイザナと遊ぼうかと。」
纈「イザナくんとはいつも一緒に居るんだからいいじゃないですか。せっかくの休日なんだし“女の子”とのデートのほうが楽しいですよ!」
長道「で、でも。」
と長道は困った顔でイザナのほうを見る。
こいつはいつもズケズケと入り込んできて。きっと長道のことだから纈の勢いに押されてOKしちゃうんだろうな、なんて考えてたら
長道「いや、最近出撃命令が多くてイザナとあまり会えてなかったから。悪いけど別の人を誘ってくれ。」
長道にはめずらしくきっぱりと断ったので、僕はとてもびっくりした。三人で行こう、とか提案するのかと思ってたのに。
纈も予想外の返答に面食らったのか、不満な顔をしつつも意外と素直に引き下がり帰って行った。
長道「纈は何でいつも俺を誘うんだろう。他に友達がいないのかなぁ」
イザナ「今のセリフを纈が聞いたら多分泣くよ・・。」
どうして?という困惑した顔して小首をかしげる長道を見て、あぁ何で僕はこんな男に惹かれてしまったんだろうと少し後悔した。
長道「そういえば休みの日はどこに行こうか。」
イザナ「その日は花火大会があるみたいだよ。出店もたくさん出るし、シドニアの祭りの中でも規模が大きいね。」
長道「祭りかぁ。美味しい食べ物がいっぱい食べれるな・・。」
イザナ「もう。長道は食べ物のことばっかり。」
長道「ごめんごめん。じゃあ花火大会に決定で。でも花火って夜だよな。その前に映画でも見ようか。」
イザナ「う、うん。」
なんか思いのほかデートっぽくなってるけど、長道は何考えてるのかな。ていうかなかなか男2人組で行くコースじゃないよ。僕が中性
だからOKっていうことなのかな?
長道「最近ガウナとの戦闘ばかりで緊張しっぱなしだったから、久しぶりにゆっくりできそうだ。」
イザナ「そうだね。長道は上層部に気に入られてるみたいだし、難しい指令ばかりやらされてるから心配だよ。あまり無茶しないでね。」
長道のいない世界を想像しただけで胸が締め付けられる思いだった。
長道「大好きなシドニアを守るためだから、あんまり苦じゃないさ。」
そう言ってにっこり笑うその顔は、僕の大好きな顔だった。
イザナ「・・・いなくならないでね、長道。」
長道「ん?何?」
イザナ「さてと。明日も訓練あるし、準備して早く寝よう!」
長道「あ、あぁ。そうだな。」
ーーーーーイザナの部屋の前ーーーーー
イザナ「じゃあまた明日ね。」
長道「あぁ。また明日。それと。」
イザナ「ん?どうしたの。」
長道「デート。忘れないでくれよ。」
少し頬を赤らめた長道は、そう言って自分の部屋に戻って行った。
しばらく茫然としていた僕は、長道の言葉を頭の中で繰り返しやっと我に返った。
で、ででででデート!??長道は遊びじゃなくてデートと認識してたの?
ってことは僕は異性として見られてたんだ。そう思うと一気に恥ずかしさがこみ上げてきた。
これじゃあ次どんな顔して会えばいいんだよぉ。ぜったい意識しちゃうじゃないか。
それにどうしよう、デートなんだから女の子のオシャレしていったほうがいいのかな?
でも僕女の子らしい服持ってないよ。焔たちに相談してみようかな・・でも彼女たちも最近長道に夢中みたいだし。
イザナ「うぁあああん。どうしたらいいの~~~?」
静かなシドニアの夜にイザナの叫びが空しく響くのであった。
終わり
疲れました。デート編書けたら書きます。
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました
このコメントは削除されました