岡部「この俺が提督?」〜Steins;Gate×艦これ 矛盾撞着のフルデプス〜
オカリンが提督になる話。ダイバージェンスこわれる
岡部「深海棲艦?」
鈴羽「そう。簡単に言うと、得体の知れない化け物って塩梅。」
岡部「そんな物が、この世界線には…」
鈴羽「民間船舶も襲うからね。海運も漁業もみーんな壊滅。酷いもんだよ。軍艦も何隻沈められたことやら。」
岡部「やはり、というべきか人間も襲うのだな…」
鈴羽「それが奴らの行動ロジックだからね。人が密集してる所に寄り付く。」
岡部「言葉通りの化け物、か…」
ドヴェーwwwドヴェーwwwドヴェーwww
岡部「何だ!?…サイレン?」
鈴羽「ッ…不味いなあ。もう時間が無い。」
岡部「ど…どういう事だ!?」
鈴羽「空襲、だよ。奴らの航空機が来る。」
岡部「空襲…」
鈴羽「時間が無い!乗って!」
岡部「ま、待て!行くって、どこに行く!こんな海沿いに…」
鈴羽「あと少しで着くんだ…あと少しで…!」
~横須賀鎮守府~
明石「不味いですね…」
初月「どうしたんだ?」
明石「愛しのブイくんが攻撃機の編隊を捉えたと。数は…12。」
初月「…僕の『燃料』は?」
明石「まだ持ちますとも。もっとも、『燃料』より弾薬が不味いんですがね。まあ…私達の方が先にくたばる、というのも時間の問題でしょうが。」
初月「どうして僕達の電源機関をもっと活用しないんだ?有り余っているはずだろう?」
明石「…お偉いさんも、メンツにかけてそういう所だけは考えてやってるんでしょう。私達が、どんな目で見られているか。」
明石「火薬に電気に鉄にジュラルミンを食い潰す。沈めば海を盛大に汚染する。そんな兵器としてはナンセンスな私達。コストに見合う戦果を挙げるかと思いきや、大量投入した所で、大した戦果も上がらない。」
初月「…提督はそれでも、上手くやっていたと思うよ。」
明石「一体どこへ行ったんでしょうかね、『微笑み熊さん』」
初月「…僕達がそれを知る必要はない。さ、出撃だ。」
明石「筑波の飛行場に紫電が残ってたような気もするんですけどね、いつの間に落とされたんでしょうか。」
初月「…弾も燃料も無い。残ったのは気まぐれな猫。」
明石「…腹が減ってはエンジン動かぬ戦は出来ぬ。いやあ辛いもんですね。そうだ、今日の晩御飯は何でしょうか。箸の立つ雑炊だと良いのですが。」
横鎮近辺
岡部「なあ、あの黒いの…」
鈴羽「…多いな。12…いや14はいる。」
岡部「爆撃…されるのか…?」
鈴羽「そう。沢山死ぬ。必死に必死にこしらえた農地もやられてしまう。」
岡部「そんなこと…!」
鈴羽「そんなことが嫌だからおじさんをこうして運んでる。オカリンおじさん、君はね、父さんに託されたんだ。」
岡部「…また救世主にでもなれと言うつもりか。」
鈴羽「分かってる。身勝手だ。でもね…」
岡部「ッ…」
鈴羽「岡部倫太郎。君に…艦隊を託したいんだ。」
岡部「艦隊…だと?」
鈴羽「そう。日本の、最後の希望。最後の艦隊を。」
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