2015-03-03 01:50:29 更新

【奉仕部部室】


由比ヶ浜「じゃじゃーん!!」ドーン



八幡「じゃらんがどうかしたのか??」



由比ヶ浜「そんな事言ってないし!?これ見てよこれ!」



雪乃「なにかしらこれは?」



由比ヶ浜「人生ゲームだよ!ゆきのん知らないの?」



八幡「人生ゲーム。すごろくみたいなもんだと思えばいい。」


八幡「こんなものどこから持って来たんだ?」



由比ヶ浜「家からに決まってるじゃん!他にどこもないし!」



雪乃「決まってるのね……それよりなぜそんなものを持ってきたのかしら?」



由比ヶ浜「だっていつも依頼がない日とな超暇じゃん?だからみんなで遊ぼうと思って!」



八幡「俺はいつも本読んでるから別にしなくていいんだか」



雪乃「残念なことにに私も比企谷君と同じ意見だわ」



八幡「なんで俺と同じ意見だと残念なんだよ」



雪乃「なぜって…決まってるじゃないの。説明させる気?」



八幡「いや大丈夫だ。その説明を聞いても喜べることなんてなさそうだからな」


八幡(逆に悲しすぎて今この場で俺の人生ゲームがゲームオーバーするところだ)



雪乃「わかっているならいいのよ」



由比ヶ浜「えー?2人ともしないのー?」



八幡「由比ヶ浜なら1人でもできそうだろ」



由比ヶ浜「あたしそんなヒッキーみたいなことしないし!」



八幡「おいこら!その言い方悪意があるぞ悪意が。」



雪乃「だいたいそんなゲームを学校に持ってきていいのかしら?」



由比ヶ浜「え?大丈夫なんじゃない?」



八幡「適当じゃねーか」



由比ヶ浜「いいからするの!はい2人とも用意して!!」



八幡「ご、強引に押し切りやがった……」



雪乃「はぁ……依頼がこないのなら付き合ってあげるわ」



由比ヶ浜「やった!ありがとゆきのん!」ギュッ



雪乃「暑苦しい…」


ガララッ


平塚「失礼するぞ」



八幡「平塚先生。どーかしたんですか?」



平塚「いやなに。たまには顧問らしく顔でも出しておこうと思ってな」


平塚「……ん?何かするのか?」



雪乃「ええ。人生ゲーム?とやらを今からしようかと思いまして」



平塚「人生ゲーム……」



八幡「おいこら由比ヶ浜。やっぱり持ってきたらまずかったんじゃないか?」ボソボソ



由比ヶ浜「ええ?やっぱりダメなのかなー」シュン



平塚「……し………せろ」ボソボソ



八幡:雪乃:由比ヶ浜「??」



平塚「私も参加させろ!」



八幡「ええ!?先生仕事はいいんですか??」



平塚「構わん。むしろ今この場にいることも仕事の一つだしな」



由比ヶ浜「よーし!なら4人で始めよー!」



平塚「おおーー!!!」



八幡(テンション高すぎだろこの人……)






〜そんな感じで〜







由比ヶ浜「よーし!それじゃどんな順番で進めようか?」



八幡「適当でいいだろそんなもん。例えば年齢順とか……」



平塚「ギラリ」



八幡「ではなく回して数字の大きい順番とかね。うん」



平塚「それでいこう。それでは私からいくぞ……そりゃあ!!」ギュルルーン



八幡「な、なんて回転力なんだ……」


ギュルルルルルーン ピタ→1


全員「…………」



八幡「そ、それじゃあ次は俺が!」


八幡(見せてやろう。俺の持つ108の特技の一つチョロチョロ回しを。他にも早寝とか銃撃とかあやとりがある。のび太君かよ…)


八幡「……今だっ!せい!」チョロチョロロー



由比ヶ浜「しょっぼ!?何その回し方!?」



雪乃「比企谷君に似合うダサい回し方ね。そんなのじゃいい数字は……」


ピタ→8


雪乃「……」



八幡「ふっふっふ。八幡だけに8がでたってやつだな」



由比ヶ浜「なんかムカつくんだけど!!」



雪乃「それじゃあ次は私ね。10を狙うわ」クルルルー



八幡「それで出たら苦労しないぞ」



由比ヶ浜「でもゆきのんなら出来そうな気もするよね!」



平塚「私は1私は1………」ブツブツ


ピタ→9


雪乃「惜しかったわ」



八幡「いや十分凄すぎるから。狙った数字の隣に止めるとかどんだけだよ」



雪乃「あなたより上ね」ニヤ



八幡(ここでも負けず嫌いでちゃうのかよ。まだゲーム始まってもないんですけど)



由比ヶ浜「最後はあたしだね!ほいっ!」クルクルー ピタ→10



由比ヶ浜「やばっ!10出ちゃった!」



雪乃「…………」



八幡(悔しいんだろうな)



平塚「そんなことより罰ゲームをありにしないか?緊張感が出そうだしな」



八幡「婿に来いとかはなしですよ」



平塚「専業主夫志望なんてこちらから願い下げだよ」






〜やっと始まる〜






由比ヶ浜「よしっ!いくよっ!」クルクルー ピタ→3


由比ヶ浜「えっーと…

『銀行員に就職できる。給料¥25000。就職するなら7進む』

だって!就職しとこ!」



八幡「由比ヶ浜にお似合いな職業だな。金の管理は任せれるしな」



由比ヶ浜「……」


由比ヶ浜(お金を任せられる=将来はお金を任せられる関係=夫婦)


由比ヶ浜「ば、ばかぁ//」



八幡「俺変なこと言ったか?」



雪乃「言ってないと思うけれど……それより次は私ね」クルクルー ピタ→7


雪乃『秘書に就職できる。給料¥30000。就職するなら3進む』



八幡(なんだか2人とも就職がイメージピッタリだな。なら俺は専業主夫か?そんなマスないなうん)



八幡「次俺行くぞ」クルクルー ピタ→10


八幡「俺の本領がでてしまったな。えーと…

『給料日』

……え?」


八幡「いやいやちょっと待って?まだ就職マス止まってないんだけど??どーなるのこれ???」



平塚「その場合はえーと……説明書にはフリーターに就職と書いてあるな」



八幡(フリーターに就職ってなんだよ。就職するものじゃないだろ)



由比ヶ浜「フリーター……」



雪乃「あら。比企谷君にはお似合いね。よかったじゃない」



八幡「うるせーよ」



平塚「やっと私の出番だな。おりゃぁーーー!」ギュルルルルーン ピタ→2


平塚『教師に就職できる。給料¥20000。就職するなら8進む』

…ここでも教師になるのか」



八幡(これ将来現実になったりしないよな??)






〜少し進んで〜






比企谷「俺だな」クルクルー ピタ→3


比企谷「えーと…

『結婚』

だってさ」



雪乃「よかったじゃない。ここで最初で最後の結婚が出来るなんて」



八幡「おい。現実では結婚出来ない宣言やめろ」



由比ヶ浜「そ、そうだよゆきのん!ヒッキーと結婚したい人だって……きっといるよ!!」


由比ヶ浜「あ、あたしとか。結婚はいきなりすぎるかもしれないけど」ボソボソ



八幡(??声小さくて聞こえねーな)



平塚「そーりゃーー!」ギュルルーン ピタ→5


平塚『結婚』

「いよっしゃーー!!」



八幡「いや喜びすぎでしょ。ゲームですよこれ……」



雪乃「仕方ないわよ。ゲームなのだし楽しませてあげましょう」



由比ヶ浜「あはははー……」



平塚「これは婚期も近づいてかているな!!」ニヤニヤ



由比ヶ浜「次はあたしね!」クルクルー ピタ→7


由比ヶ浜「なになにー?

『家を買うことができる』

どれにしよっかなー?」



雪乃「家を買う時はしっかり考えた方がいいわよ。間取や条件。家賃なども考えなきゃね」



八幡「それは現実の話しだろが。ゲームくらいもっと気楽にしろよ」



由比ヶ浜「んー…」



平塚「ゴールしたら家を買った値段の5倍の金額が貰えるらしいな。高いところの方がいいかも知れないな」



由比ヶ浜「そっか!ならここにしよ!」


『7万の家購入』



八幡「1番高いところいきやがった」



雪乃「初めから思ってたのだけれど、この給料の値段や家の値段が現実と比べて安すぎるわよね」



八幡「確かにな。もっとちゃんとした金額に設定して現実をしり絶望させればいいものを」



平塚「私も今の給料には少しばかり納得がいかないものだ……こんな捻くれた生徒の面倒をみてるのだからもう少しばかりあげてくれてもいいではないか」



八幡「平塚先生。それ確実に俺のことですよね?」



平塚「コホン。それでは続きを始めようか」



八幡「先生?聞いてますか??」






〜また少し進み〜






雪乃「私ね」クルクルー ピタ→5


雪乃『職業昇進』

「秘書から昇進したら何になるのかしら?」



八幡「自分の持ってる職業カードの裏に書いてあるだろ?」



雪乃「そうなの?」ペラ


雪乃『社長』


雪乃「社長になれるわ」



八幡(いやこの会社バカなの?秘書が社長の座奪いとっちゃうのかよ)



平塚「私も昇進だな

『校長』

昇進じゃなくて早く結婚がしたいな……」



八幡「平塚先生。現実とゲームが混ざってきてますよ」






〜そして終盤〜






【比企谷家】


小町「さーて!今回の奉仕部の人生ゲーム通称…」


小町『第一回奉仕部ゲーム対決 人生ゲーム編』


小町「今の結果はこんな感じになっています!!」


八幡 ¥ー18000

雪乃 ¥80000

由比ヶ浜 ¥70000

平塚 ¥100000


小町「さーて誰が優勝するでしょか!?まぁ、お兄ちゃんはもうないかな」


小町「それじゃあ会場に返しまーす!」






【奉仕部部室】


八幡「今なんかおかしくなかったか?」



由比ヶ浜「ヒッキー何言ってるの?大丈夫?」



雪乃「ダメよ由比ヶ浜さん。比企谷君に大丈夫な時なんてないのだから。そんな事言っては傷つくわよ」



平塚「まぁ比企谷がおかしいのはいつもの事だしな」



八幡「俺に優しくしてくれる人はいないのですか……」



雪乃「それよりもう終盤ね。比企谷君はもう諦めて帰ったらどうかしら?」



八幡「まだ負けが決まったわけではないだろ。後半の方には大逆転のチャンスもあるしな」


八幡(俺が狙うはあのマスだ。

『温泉を掘り当てた。¥150000もらう』

これにかける)


八幡(どうやって温泉掘り当ててるのかはまったく謎だけどな)



由比ヶ浜「次あたしね!」クルクルー ピタ→2


由比ヶ浜『温泉を掘り当てた。¥150000もらう』



八幡「なん…………だと……」



雪乃「私ね」クルクルー ピタ→9


雪乃『温泉を掘り当てた。¥150000もらう』



八幡「………」


八幡「俺だな」クルクルー ピタ→5


八幡『超高級な鞄、財布を買う…






〜人生ゲーム終了〜






由比ヶ浜「いやー、負けちゃったね!」




八幡「結局雪ノ下の優勝だったな」



雪乃「運も実力のうちって言うしね……あら、比企谷君は運も実力もないならなにがあるのかしら?」



八幡「心配しなくても色々持っているぞ。卑屈さ諦めのよさ。他には……」



雪乃「口の悪さも追加ね」



八幡「お前に言われたくねーよ」



平塚「それではさっそく罰ゲームだな。優勝した雪ノ下は比企谷になんでも命令していいぞ」



八幡「ちょっと待ってくださいよ。なんで俺なんですか??」



由比ヶ浜「仕方ないじゃん!だってヒッキーぼろ負けだったじゃん!」



雪乃「さて。何にしましょうかしら?」ニコ



八幡(怖い怖い。その笑顔が怖いですよ…)



八幡「はぁー。もうなんでも言ってみろよ」



雪乃「そうね。それでは………






【比企谷家】


ガチャ


八幡「はぁー」



小町「おかえりお兄ちゃん。どしたの?お疲れみたいだけど?」



八幡「いやちょっとな。それよりカマクラどこだ?」



小町「カー君?たぶんソファで寝てると思うけど」



八幡「そうか」テクテク ガチャ


カシャ


八幡「こんなもんでいいか」



小町「お兄ちゃんがカー君を写真で撮るなんて珍しいね」



八幡「雪ノ下に猫の写真送らなきゃいけないんだよ」



小町「??」



八幡(それにしても罰ゲームがこんなことでよかった。罰でもなんでもないしなこれ)


八幡(さっそく雪ノ下に送っとくか)ソウシン


ピロリン


八幡「返信はやっ!」



『一枚だけでいいわけないでしょう?他にも餌を食べているところや遊んでいるところも送って頂戴。でないと罰ゲームがきついものになるわよ?それではお願いね』



八幡(これはお願いじゃなくて脅迫だよな)


八幡(まぁ、こんなことで済むならよしとしとくか)


八幡(こんなやり取りも悪くはない…よな?)



完結


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