名護「深海棲艦？なんですかそれは」

嶋「昔、ファンガイアの研究中、ある研究員が作った機械に誤作動が起きた。その時、ある世界に繋がってね」

名護「ある世界？」

嶋「ああ、過去の世界なのは間違いないだが状況が違った」

名護「待ってください。その言葉を聞くと誰かその世界に行ったのですか？」

嶋「そうだ、だが安心してくれちゃんとその人は帰ってきた。来た道を戻ってな」

名護「そうですか・・・」

嶋「だが、厄介なことが起きた。もう一度行った研究員が何者かに連れ去られた」

名護「その犯人が深海棲艦・・・」

嶋「ああ、しかもよりにもよってイクサのプロトタイプも奪われた」

名護「なんですって！」

嶋「深海棲艦が奪って行ったのだよ。我々の世界に入ってね」

名護「なるほど、だいたいわかりました。私を呼んだ理由が」

嶋「そうか、なら改めて言おう。名護啓介、深海棲艦に奪われたプロトイクサを回収または破壊して欲しい」

名護「わかりました」

嶋「それともう一つ」

名護「なんでしょう？」

嶋「深海棲艦に敵対する勢力もある。もしもの時、その勢力に頼ってはどうかね？」

名護「わかりました」

名護「と言うわけで私は行かなくては行けなくなった。もしもの時は頼んだ」

渡「わかりました。きょうつけて」

太牙「この世界は俺達が守る、安心しろ」

名護「少しの間、よろしく頼む」

研究員「名護さん、これを」

名護「何ですか？これは」

嶋「別の世界でも戦闘はある、だが戦う時はおそらく海。なのでイクサを改良し海上でも戦える様にした」

名護「・・・海？」

嶋「そういえば、言ってなかったな深海棲艦は海にいる。おまけに女性の姿をした奴が多いみたいなんだ」

名護「大丈夫です。たとえ海でも相手が女性の姿をしてようとも戦えます」

嶋「心強いな、では頼んだぞ」

研究員「ゲート開きます」

名護「（一体どんな奴らなんだ、深海棲艦そして敵対する勢力は）」

名護「（見渡す限り海、しかし研究員がさらわれたにしてはおかしい。さらう側にしては状況が悪すぎる、これではまるで研究員が自らさらってくださいと言っている様に・・・考えすぎか）」　ドーンッ

　　「なんだ！？・・・銃声？いや衝撃波が大きいと言う事は砲撃！？」E望遠鏡

　　「（あれはなんだ？高校生と小学生ぐらいの女性が異形の生き物と戦ってる。おそらくどちらかが深海棲艦・・・なら）」

名護「変身」レ・ディ・ー　フィ・ス・ト・オ・ン

イクサ「戦ってみるしかないか」

イクサリオン「コード使用　オーシャンモード起動」

金剛「全砲門！Fire！」

大和「全砲門！薙ぎ払え！」

レ級「そんなの当たんないよ！」

木曾「お前ら、落ち着け！」

夕立「落ち着けるわけないぽい！」

レ級「そうそう、なんたってお前らの提督は私が殺したんだからな！」

加賀「あなただけは絶対に許さない」

レ級「大丈夫、すぐに死んだ提督の下に送ってやるよ。だから魚雷でもくらいな！」

金剛「きゃあぁ！」大破

大和「金剛！」

レ級「（ガシィッ）バイバイ金髪・・・・うん？（なんかこっちに来るな。援軍か？）」

　　「どうやら援軍が来たみたいだね。まぁこいつは殺すけど！」　

木曾「金剛！」

ジュッ

レ級「え？うわぁぁぁぁぁぁぁ！？僕の腕が！」

大和「一体何が？」　　ブォオオオオオン

イクサ「どうやら間に合ったみたいですね」

レ級「なんだ！お前は？」

イクサ「・・・そんな事はどうでもいい。一つだけ聞きたい君は深海棲艦か？」

レ級「だったらなんだ！」ドォーン

イクサ「なら・・・その命、神に返しなさい」ザシュ

夕立「砲弾を」

木曾「切った！？」

レ級「くそっ！絶対に殺してやる」

？？？『レ級退きなさい』

レ級「ふざけんな！片腕吹っ飛ばされたんだぞ！」

？？？『いいから退きなさい！』

レ級「チッ。今度あったら必ず殺す！」

イクサ「撤退したか。君達大丈夫か？」

大和「え？ええ大丈夫です。」

加賀「それより急いで金剛を鎮守府に連れていかないといけません」

大和「そうですね。すみませんあなたもついて来てくれませんか？」

イクサ「ああ、私も君達に聞きたい事があるからな」

鎮守府

比叡「あっ！お姉さま達が帰ってきた・・・お姉さま！大丈夫ですか！？」

金剛「私は大丈夫ね・・・だけど提督が・・」

榛名「提督がどうかしたんですか！？」

加賀「提督は死んだわ」

霧島「なんですって！まさかそこにいる白い奴が！」

イクサ「白い奴？俺の事か？」

霧島「提督の仇！」ブォン　パシィ

イクサ「勝手に私を人殺しにしないで貰おうか」ドカッ

霧島「かはっ」

比叡「霧島お姉さま！貴様！」

加賀「やめなさい。その人は金剛を助けた人なのよ」

比叡「え？」

イクサ「・・・」変身解除

名護「まったく人の話を最後まで聞かないとは躾がなっていない」

加賀「・・・ごめんなさい」

名護「いや、謝ることではない。私が最初に言えばよかった事だ」

大和「・・・加賀さん、本部に今日の事知らせますか」

加賀「そうね、今後はどうするのか聞かなくてはいけないし」

　　「すみませんがあなたは一時的に身柄を拘束させて頂きます」

名護「あぁ、かまわない」

加賀「・・・川内、神通お願い」

川内「了解～」

神通「すみません」

深海棲艦　拠点

？？？「レ級ハ？」

？？？「損傷シタ箇所ヲ修復中ダ」

？？？「シカシ、レ級ヲアソコマデ追イ詰メルトハ」

？？？「オソラク、例ノ物ヲ奪イニ来タノデショウネ」

？？？「ドウスル？」

？？？「少シノ間、様子ヲ見マショウ」

ドッグ

レ級「あいつ・・・絶対殺してやる！」

鎮守府

名護「（あれから二日間、ここにいる間わかった事が二つある。一つ目はここが深海棲艦に敵対する勢力。二つ目はこの時代は戦争が終わってから５、６年経っている）」

　　「（しかし、なぜここには女性しかいない？戦えない理由でもあるのか、それともただの臆病なのか）」　ガチャ

加賀「出てください。本部の人が話をしたいと」

名護「（やはり来たか）わかった」

元師「君がレ級を・・・、すまないが君の名は？」

名護「名護啓介です」

元師「そうか・・・では名護君、単刀直入に聞くどうやってレ級を撃退したんだね？」

名護「イクサの力で倒しました」

元師「イクサ？」

名護「後でお見せします。聞きたいのですがここには女性しかいないのですか？」

元師「艦娘達の事を言っているのかね？」

名護「艦娘？」

元師「ああ、彼らは深海棲艦と戦える力を持つものだ」

名護「聞きたいのですが、深海棲艦は一体何者なんですか？」

元師「深海棲艦はわたし達でもわからない。何時何処で発生したのかも不明、我々海軍は最初は彼らに友好的に接触しただが」

　　「彼らは我々に攻撃してきた。その後海軍は全勢力を結集し討伐に向ったが、深海棲艦に傷付ける事無く敗北。しかし・・・」

名護「そこに艦娘が駆けつけた・・・」

元師「そう・・・彼女達は我々を戦闘区域から撤退するまで護ってくれた」

名護「しかし、何故艦娘なんです？」

元師「彼女達の名前が戦争中活躍した戦艦の名前と一緒だからだ。しかし不思議な事もあった」

名護「不思議なこと？」

元師「同じ名前の艦娘も現れた。どうやら複数いるみたいなんだ」

名護「クローンと言う訳ですか」

元師「その言い方は、私は気に入らない」

名護「申し訳ありません」

元師「私はね、彼女達が複数いようが人間だと思ってる」

名護「？その言い方だと艦娘を悪く思う人がいるみたいですね」

元師「ああ、そうだ。表では艦娘と戦っているが裏では艦娘に暴力などを振るっている。・・・ここもそうだ」

名護「なんですって！？」

元師「・・・艦娘に対しての差別があったんだ、前の提督は」

　　「最初、君に会ったのは気に入られた方だ。だが他の子は違う、たとえ他の艦娘が傷ついたりしても前提督は何もしなかったそうだ」

　　「その子に対して前提督はこう言ったそうだ『お前の換わりはいくらでもいる』とね」

名護「・・・・」

元師「だがその提督はおととい戦死、おそらく彼女達は次に来る提督がいい人か悪い人か不安になっている」

　　「もし新しい提督が来てもその提督が気に入らない子がいるかもしれない」

名護「でしょうね」

元師「そこで君に頼みがある」

名護「？」

元師「どうか、ここの提督になってくれないか」

名護「え？」

元師「無理は承知だ、だが今の海軍はまだ危険なんだ」

名護「危険？」

元師「ああ、艦娘達は道具と思っている者が多いからだ」

名護「・・・何故、私なんです」

元師「目だ」

名護「目？」

元師「君の目で判断した、君は艦娘を道具と思っていないそう判断できた」

名護「・・・わかりました。ここの提督になります。ですが彼女達が納得したらです」

　　「いるのはわかっている。出て来なさい」

川内「あっちゃーばれてたか」

加賀「すみません」

響「ごめん」

金剛「私は認めないネ！」

大和「金剛さん」

金剛「こんな奴が提督なんて私は納得しないネ」

名護「なら、どうしろと」

金剛「簡単な話ネ。私と戦うデース！」

名護「いいでしょう。ですが一対一は不公平だ。元師、艦娘の種類はいくつありますか？」

元師「部類にまとめるならと5つだ」

名護「なら各部類から一人代表し五人でかかって来なさい」

金剛「五人、大した余裕ネ」

名護「私が勝ったら、ここの提督として認めてもらう。それでかまわないか？」

金剛「なら私が勝ったら、ここから出て行ってもらう。そしてこれから艦娘達の独断で動かせてもらうネ」

元師「なんだって！そんな事」

名護「大丈夫です。私を信じてください」

元師「・・・わかった」

霧島「マイク音量大丈夫…？チェック、1,2……。よし。これから新提督VS各艦の代表チームの演習を始めます！」

　　「実況は私、霧島と」

武蔵「武蔵がお送りする」

霧島「どう思いますか、武蔵さん」

武蔵「まだわからないな、だが言える事がある」

霧島「何でしょう？」

武蔵「この演習は一方的な戦いになる。数は関係なくな」

霧島「と言う事は、武蔵さんは新提督が勝つと？」

武蔵「ああ、勘だがな」

霧島「なるほど、おっと！ここで代表チームの登場だ！」

　　「戦艦からは金剛お姉さま！空母からは瑞鶴！重巡からは利根！軽巡からは天龍！駆逐からは夕立！の代表メンバーだ！」

金剛「絶対に倒してみせるネ！」

瑞鶴「ま、開幕から終わりよ」

利根「だが油断は禁物じゃぞ」

天龍「そんな事関係ねぇよ、久々に暴れさせてもらうぜ」

夕立「ソロモンの悪夢の恐ろしさ、提督に見せてやるっぽい！」

霧島「そして！新たな提督の登場だ！」

名護「・・・・」

金剛「今なら許してあげるネ。提督さん」

名護「くだらないな」

金剛「なんですって！」

名護「元師見ていて下さい、私とイクサの力を・・・変身！」レ・ディ・ー　フィ・ス・ト・オ・ン

元師「これが・・・」

霧島「何という事でしょう！提督が変身したー！」

武蔵「（これは・・・強いな）」

イクサ「さぁ、始めようか」

瑞鶴「変身したって私達が勝つのは揺るがないわよ！全攻撃隊、発艦始め！」　

イクサ「数で推してきたか、だがイクサの前では無力だ」ドドドドドドドドドッ

艦載機「」ドゴーン

瑞鶴「全て打ち落とした！？」

霧島「なんと言う事だ！いとも簡単に艦載機を全て打ち落とした！これにより瑞鶴は脱落だー！」

利根「あやつ、だから言ったのに」

天龍「どうする？」

利根「金剛、天龍、夕立、陣形を組むぞ」

金剛「悪いけど、今回は一人で行かしてもらうネー！」

天龍「あの馬鹿！」

夕立「どうするっぽい？」

利根「止めても無駄じゃ、金剛を援護するぞ！」

天龍「了解！」

夕立「わかったっぽい！」

イクサ「突っ込んでくるとは」　ガンモード→カリバーモード

金剛「あなたを倒すネ！全砲門Fire!」　

イクサ「遅い」ザシュ

金剛「避けられた！？Shit！私の艦装が！」

霧島「おおっと！お姉さまの砲撃を避けそのまま、艦装を破壊した！お姉さまも脱落だ！あと残り三人だ！」

天龍「どうする？」

利根「天龍と夕立は敵に近づき攻撃相手に余裕を持たせないようにしろ、吾輩は至近距離から攻撃する」

天龍「了解！」

夕立「わかったっぽい！」

イクサ「ほぅ、フォーメンションを組んで来たか」

天龍「おらー！」ブゥン

イクサ「太刀筋が甘い」ガキィン

天龍「俺の武器が刀だけだと思うな！」ガシャン　ドンッ

イクサ「！」バッ

　　　「くっ！やりますね」

夕立「相手は天龍だけじゃないっぽい！」　ドンッ

イクサ「・・・」ザシュ

天龍「（さぁ隙を）」

夕立「（見せるっぽい！）」

イクサ「・・・」よろっ

天龍「今だ！」

利根「これで、終わりじゃ！」ガシャン

イクサ「（そう来ると思っていました）」　バンッ　ドバァッ

霧島「おおっと！提督は海面を撃ち三人の目を眩ませた！」

天龍「くっ」

夕立「（視界を確保したら）」

利根「（すぐに索敵する）」

バッ　

天龍「なっ！？いない！？」

夕立「一体何処に・・・」

利根「・・・上じゃ！」

イクサ「これで終わりです！」イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ　　バァアアアアッ

天龍「うわっ！」

夕立「きゃあぁ！」

利根「くっ！」

霧島「おおっと提督が三人を吹っ飛ばした！武蔵さん、これは？」

武蔵「おそらく、衝撃波だろう。その証拠にさっきまで穏やかだった海面が荒れている」

霧島「なるほど、しかし吹っ飛ばされたとしてもまだ脱落はしていない！」

武蔵「いや、もう終わっている」

霧島「え？」

武蔵「見てみろ」

天龍「な！なんだよこれ！？」

利根「艦装が」

夕立「動かないっぽい！？」

霧島「おおっと！三人とも艦装トラブルか？これにより戦闘続行不可能と判断し三人とも脱落だ！」

　　「これにより勝者は新提督だー！」

元師「素晴らしい戦いだったよ、名護君いや、今から名護提督だったな」

名護「ありがとうございます、すみませんがイクサの事は内密にしてくれませんか？」

元師「ああ、わかった」

名護「それと資材の支給を多めに・・・」

元師「わかった。善処しよう」

金剛「・・・」

名護「悪いが今回は俺の勝ちだ。私が提督になる事は認めてもらう」

金剛「わかってるネ。それに最初からあなたが負けても提督になってもらう手筈だったネ」

名護「なんですって？」

金剛「当たり前ネ。命の恩人にここから出て行け、なんて事するわけないデース」

名護「私を試したと言う訳ですか」

金剛「あなたにはいずれわかると思うけど、レ級は姫級、鬼級と同等の力を持った深海棲艦なんデース」

　　「会ったら大破か、轟沈ネ。それを撤退まで追い込む艦娘はあまりいないデース・・・だけど」

名護「そこに艦娘ではない、私が余裕で撃退したと」

金剛「そう、だけどそれを信じない艦娘が多かったネ。そこで・・・」

名護「あの演習をした」

金剛「そうネ。あの演習であなたの実力を試したのデース。結果、私の思惑どうりに進んだネ」

名護「なるほど、だからあの時動きが単純だったのか」

金剛「あの演習で、皆は新しい提督は深海棲艦と戦う力も持っていると考えるでしょうネ」

名護「・・・やはり女性はわからない者だな」

金剛「ん～？なんか言った～？」

名護「いや、なにもない」

金剛「まぁ話はこれくらいにして、ヒトハチサンマルに提督の歓迎パーティするから絶対に来てネー」

名護「ああ、わかった」

その後、歓迎パーティは順調に進んだ。・・・まぁあの言葉さえ言わなければな

朝　五時

名護「・・・なんだその格好は！吹雪と神通のように全員ジャージに着替えてきなさい！」

吹雪「（まさか、全員で特訓するなんて誰も思わなかっただろうな・・・）」

着替え終わり

名護「では、これから特訓をはじめる。だがその前にイクササイズを行う。質問があるものは手を挙げなさい。不知火」

不知火「特訓はいいですが、イクササイズとは？」

　

名護「いい質問だ。イクササイズは戦士として戦うための体力を身につける特訓だ。ちなみに考案したのは私だ」

那珂「えー！那珂ちゃんはアイドルだからそんなのやりたくない～」

名護「私の世界ではこの運動、アイドルもやっている（嘘）」

那珂「よーし！がんばるぞ～！」

名護「それでは始める、その前に前後横間隔を広めに執りなさい。それではイクササ～イズ！」

　　

　　申し訳ございません、ここから先はイクササイズの動画、または皆様のイメージでお願いします

　　「・・その命、神に返しなさい」

曙「ちょっと待ちなさいよ、クソ提督！」

名護「私はクソ提督じゃない、名護提督だ。曙」

曙「どっちでもいいわよ！この特訓で疲れてないの、不知火と神通、武蔵、吹雪、響、加賀、長門しかいないわよ！」

名護「それがどうかしたか？」

曙「もうちょっと、簡単な運動はないの！」

名護「ない。それにこれは私が昨日君達に見せた物を平気にこなせる様に考えた特訓だ。この特訓と後でやる特訓を平気になった者はレ級には苦戦しなくなる事は確実だ」

天龍「なら・・・やらないとな」

木曾「俺達は強くならないと・・・いけない」

名護「・・・１０分後に特訓を再開する。それまで休みなさい」

１０分後

名護「次の特訓は、20kmのランニングだ。その後白兵戦の特訓をして今日の特訓は終わりだ」

ランニング中

北上「死、死ぬ～、大井っちは大丈夫～？」

大井「正直、きついです・・・」

名護「こらっ！そこ！喋らないで走りなさい！」

北上　大井「はっ、はい！」

白兵戦訓練

武蔵「・・・」

神通「・・・」

天龍「・・・」

木曾「・・・」

名護「・・・」

武蔵「はあっ！」シュ

名護「・・・」パシィ　ガシィ　ブォン

武蔵「！ぐはっ」

神通「はあっ！」ハイキック

天龍「オラッ！」ハイキック

木曾「喰らえ！」ハイキック

名護「甘い！」しゃがんでからの軸足に蹴り

神通「きゃあ！」

天龍「うおっ！」

木曾「うわ！」

名護「今日の特訓は以上、解散！」

大和「新しい提督凄いですね」

武蔵「ああ、ランニングの時は汗ひとつも掻かなかった。おまけに武術も心得てる。手強い奴だよ」

雷「つ、疲れた～」

電「な、なのです～」

暁「なさけないわね！そんなんじゃ一人前のレディになれないわよ！」

響「とか言ってるけど暁姉さんも疲れてるでしょ」

暁「な、なわけないじゃない」　チョン　グラッ　ビターン

響「ほら」

暁「響！」

名護「書類の確認、記入はやはり苦手だ」　トントンッ

　　「入りなさい」

加賀「失礼するわ」

名護「加賀さんか、何のようだね」

加賀「いえ、お手伝いに来ました」

名護「そうか、助かる」

～執務中～

名護「終わった。ありがとう、加賀さん」

加賀「加賀でいいです」

名護「そうか」

加賀「聞きたいのですが」

名護「なにかね？」

加賀「あの特訓に意味はあるのですか？」

名護「ああ、君達の弱点はあの艦装と言われる装備だ。あれさえなければ君達は何もできない。それを昨日試した」

加賀「ああ、あの時の」

名護「接近戦なら火力が低くても素早さでカバーできる。それに艦娘の装備だけ頼っていては死ぬだけです」

加賀「・・・そうですか、聞きたいことは聞けたので私はこれで」

名護「そうだ、加賀」

加賀「なんでしょう？」

名護「赤城に伝えてくれ、今度隠れてボーキサイト食べていたら、赤城だけ特別特訓をやると」

加賀「わかりました」

名護「（今の戦力はまだ完全ではない・・・しかたない彼女達に報告書にあったものを捜してきてもらおう）」

伊58「提督、何の用なんでち？」

名護「潜水艦の君達に頼みたい事がある。その間特訓は免除だ」

伊19「なんなの～」

名護「実は・・・」

伊8「なるほど、わかりました」

名護「頼む、これも君達が生きて帰ってくるのに必要な任務だ。よろしく頼みます」

潜水艦s「了解！」

名護「（これでよし、後は全員の能力の向上そして装備）」

明石「なんでしょうか？提督」

名護「君達には艤装の強化とある物を造ってもらいたい」

夕張「艤装はわかりますがある物とは？」

名護「それは・・・」

夕張「そんなの造ってもいいんですか！？」

名護「ああ、その為に元師に頼んで資材を多めに支給させて貰った」

明石「しかし、私達に出来るかどうかはわかりませんよ」

名護「わかっている。だが私は君達を腕を見込んで頼んだ。よろしく頼みます」

明石「わかりました。工作艦の名に懸けてがんばります」

夕張「私も精一杯がんばります！」

名護「（これでよし、あれは出来たら最初に私を倒せるようになった艦娘に授けよう）」　トントンッ

　　「どうぞ」

武蔵「失礼する提督」

名護「どうかしましたか？武蔵？」

武蔵「いや、提督は秘書艦はつけないのか聞きにきただけだ」

名護「秘書艦？」

武蔵「その様子だとなにも言われていなそうだな」

名護「いや、だいたいわかる。だが秘書艦は私を生身で倒せる人にやらせたい」

武蔵「そうか・・・ならがんばるか」

名護「武蔵」

武蔵「ん？なんだ？」

名護「がんばりなさい。努力は必ず目標に近づく行動だ」

武蔵「・・・ああ、わかっているよ」

フタマル　マルマル

川内「夜戦だー！夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦ごふっ」バターン

名護「うるさい」

川内「さすが、提督。夜戦のわたしを殴れるとは」

名護「それ、あなたにとってはご褒美なのですか？」

川内「いや、前の提督は銃撃ってきたから」

名護「（その提督生きていたら殴ろう）」

川内「でも、全弾、持ってたナイフで弾き返した」

名護「すごいですね。それわたしにも教えなさい」

早朝

名護「今日は伊58達と明石、夕張は任務の為とうぶん特訓にはこれない。しかし昨日と同じように特訓は必ずやる」

　　「それではイクササーイズ！」

～ランニング中～

夕立「きついっぽい～」

扶桑「なんで、特訓になると晴れるのかしら」

山城「不幸だわ・・・」

白兵戦訓練

響「凄い・・・」

暁「武蔵が・・・」

荒潮「あの提督と・・・」

名護「・・・」シュ　バッ　パシィ

武蔵「はあぁぁぁぁ！」　シュシュシュ　パシィ

艦娘s「互角に戦っている！」

名護「（すごいな、たった二日間でここまで成長するとは・・・これなら秘書艦そしてあれが出来次第渡せそうだな）」　

武蔵「これで、終わりだ！」アッパー

名護「（だが、どんな事でもわたしは負けられない！）」ドッ

武蔵「（なっ！肘で止めた！？）かはっ（カウンターでアッパー・・・）」　バタッ

大和「む、武蔵！大丈夫ですか！？」

武蔵「私は大丈夫だ・・・」

名護「八十点と言う所だが合格です。武蔵」

武蔵「・・・ありがとう」

名護「あなたには今日から秘書艦に任命します。それと後で見せたいものがあります」

武蔵「ああ、わかった」

名護「今日の特訓はこれまで！解散！」

武蔵「それで？見せたい物とは？」

名護「まだ、全部ができた訳ではないがいずれ君に渡す物だ」

武蔵「できてもいないのに私に見せるのか？」

名護「まぁ、見せたら君もきっと驚く」

工廠

明石「あっ、提督」

名護「お疲れ様です。明石」

明石「頼まれている物は完成するまで三週間かかるかと思います」

名護「急ぐ事ではないのでじっくりやってください」

武蔵「これは・・・」

名護「これが完成およびテストが終わり次第、君にこれを託します」

武蔵「いいのか？私で」

名護「先日言った事を忘れましたか？君は努力をした、それに値する事を私が君にする。当然の事です」

武蔵「・・・ありがとう、これからも私は提督の為にがんばる」

名護「ええ、期待しています。武蔵」

ウーウーウーウーウー

武蔵「敵襲！？」

名護「・・・・」

作戦司令室

名護「敵は」

大淀「数は30、偵察機の情報ではその中に戦艦ル級、タ級、空母ヲ級の姿ありの事」

武蔵「今まで海軍が深海棲艦に受けた時より戦力が凄いな」

名護「おそらく、私のせいでしょう。レ級を撃退した私を、数および最低で最強の戦力で潰しに来たんだろう」

武蔵「どうする？」

名護「特訓の成果を見るには丁度いい戦力だ。第一、第二そして第四空母戦隊は直ちに出撃。第三水雷戦隊は夜戦を考慮し出撃せよ！」

第一戦隊

金剛「久々の出撃デース！」

比叡「お姉さま油断してはなりませんよ」

霧島「そうですよ、油断はしたらやられますよ」

金剛「わかってるネ、それに特訓の成果、敵に見せてやるネ！」

榛名「そうですね。皆で必ず生きて帰りましょう！」

球磨「まったくやっぱり姉妹はいい物だくまー」

多摩「同感にゃ」

第二戦隊

利根「敵め目に物見せてやるぞ！」

筑摩「そうですね」

那智「早く終わらせたいものだな」

木曾「まったくだ」

北上「ま～今の私達なら大丈夫だよ」

大井「そうですね。北上さん！」

第三水雷戦隊

川内「よーし！やるぞー！」

那珂「おおっ！川内ちゃんやる気だね」

川内「だって夜戦するんだよ！これでやる気にならなきゃやってなれないよ！」

神通「できれば夜戦以外でもやる気になってほしいのですが」

夕立「早く終らせて、提督にほめてもらうっぽい！」

時雨「夕立はそればっかだね」

吹雪「提督は厳しいから。でも時雨ちゃんも夕立ちゃんと同じ思いでしょ？」

時雨「うん、そうだよ」

吹雪「ならいっぱい活躍しないとね」

時雨「そうだね、がんばろうか」

第四空母戦隊

赤城「さぁ、皆さんがんばりましょう！」

蒼龍「はい！」

飛龍「ええ」

翔鶴「はい」

瑞鶴「大丈夫よ、私には幸運の女神がついてるんだから！」

加賀「五航戦、運で勝てるほど戦場は甘くないわよ」

瑞鶴「わかってるわよ。そんな事」

加賀「どうかしら？五航戦のあなたの事だから理解してないと思うわ」

瑞鶴「な！なんですって！」

赤城「まったく、二人とも出撃するのに喧嘩は駄目です！」

加賀「・・・すみません」

瑞鶴「ごめんなさい・・・」

金剛「第一戦隊出撃するネー！」

利根「第二戦隊出撃するぞ！」

神通「第三水雷戦隊行きます！」

赤城「第四空母戦隊行きます！」

大淀「全戦隊出撃しました」

ピッピッピッ

名護「58か？」

伊58「提督、例の艦娘達見つけたでち」

名護「そうか」

伊58「それで今鎮守府に向かってるでち。でもさっきレ級がそっちに行ったでち！」

名護「なんですって！君達は大丈夫ですか！？」

伊58「大丈夫、レ級と距離が離れてたから発見されなかったでち」

名護「そうですか、わかりました」

武蔵「どうした？」

名護「大淀現在の敵の数は？」

大淀「6です」

名護「各戦隊に通達、レ級の姿あり！警戒してください！」

大淀「！わかりました各戦隊に通達」

明石「提督！」

名護「明石！どうしました！？」

明石「敵の襲撃でいてもいられず、例の物試作段階ですが出来ました！」

名護「ありがとう、これは今から使わして貰う・・・行きますよ武蔵」

武蔵「ああ！」

金剛「これでfinishデース！」ドオーン

タ級「ぐはっ！なっ・何故・・・だ・・・」

比叡「やりましたね！お姉さま」

金剛「被害は？」

榛名「全員かすり傷程度です」

金剛「そうデスカ、索敵は怠らないでくだサーイ！」

レ級「へぇーあの戦力相手に・・・成長したみたいだな、金髪！」

金剛「レ級！」

レ級「悪いけど君達に用はないから・・・死ね！」ドオーン

球磨「そんな攻撃今の球磨達には当たらないくまー」

レ級「へぇーよっぽど彼に特訓されたみたいだね」

「でも、僕も新しい力を手に入れた。なら君達で試させてもらうよ！」

金剛「！それは！」

レ級「変・・・身！」レ・ディ・ー　フィ・ス・ト・オ・ン

加賀「黒い・・・イクサ！？」

深イクサ「さぁ、楽しもうか！」

榛名「そんな物で！」ドォーン

深イクサ「遅い」パシィ

榛名「そんな！」

霧島「砲弾を掴むなんて！」

深イクサ「凄いよこれ！力がまだ溢れてくる。これならどんな奴でも殺せる！」　フッ

神通「消えた！？」

木曾「どこに行った！？」

深イクサ「ここだよ！」ドカッ

木曾「な！うわっ！」　バシャア

神通「木曾さん！」

深イクサ「よそ見してる場合？」　ブゥン

神通「くっ！」パシィ

深イクサ「へぇー今の攻撃止められるなんてね」

神通「（な、なんてパワーなの）」

深イクサ「でも、手だけに集中してもいいのかな？」　シュッ

神通「（しまった！足で薙ぎ払われた！）」

深イクサ「そのまま吹っ飛ばしてやるよ！」　

武蔵「そこだ！」ドォーン

深イクサ「ちっ！　邪魔するな！」

名護「悪いですがこれ以上暴れてもらうと困るので」

深イクサ「お前あの時の！」

名護「それに君はイクサに相応しくない・・・武蔵行きますよ」

武蔵「ああ！」

名護　武蔵「変身！」レ・ディ・ー　フィ・ス・ト・オ・ン

イクサ「戦艦レ級、その命、神に返しなさい！」

艦イクサ「さあ！暴れさせてもらおうか！」

深イクサ「いいだろう、来い！」

イクサ「はあっ！」　ブゥン

艦イクサ「はあっ！」バンッ

深イクサ「くっ！二対一じゃ分が悪いこうなったら！」イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ

イクサ「いきますよ武蔵」イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ

艦イクサ「ああ！」イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ

深イクサ「喰らえ！」バァアアアアアアッ

イクサ　艦イクサ「はぁあああああ！」　シュイイイイイン

深イクサ「なっ！うわぁああああ！ぐはっ！」　キュウウウウン

イクサ「勝負はつきました。そのベルトを返しなさい」

レ級「まだだ、まだ僕は負けてない」

イクサ「この期におよんで悪あがきですか」

レ級「次ぎ会うとき、絶対に殺してやる」　フッ

イクサ「・・・聞き飽きたなそんなセリフは」

艦イクサ「提督」

イクサ「初めてにしてはよくやりました。武蔵」

ズゥウウウウウン

艦イクサ「！？なんだ！？」

イクサ「あれは・・・」

リュウガ「・・・」

王蛇「祭りの場所はここか」

リュウガ「・・・」ザッ

王蛇「楽しませてもらうぜ！」ブゥン

イクサ「武蔵迎撃しろ！」

艦イクサ「わかった！」

リュウガ「・・・」ガキィン　ブゥン

イクサ「（こいつら、何故こんな所に）」ガキィン

王蛇「ほぉ、お前女か」

艦イクサ「それがどうした！」　ブォン

王蛇「女にしては珍しいと思っただけだ！」　ガキィン

ドオーン

リュウガ「！」

王蛇「ぐはっ」

金剛「私達を忘れないで欲しいデース！」

王蛇「ちっ！・・・どうやらこれまでの様だな」　ズゥウウウウウウン

リュウガ「・・・・」ズゥウウウウウウン

艦イクサ「消えた・・・」

イクサ「（あれが現れた以上、この世界におそらくあの仮面ライダーが来たか）」　変身解除

艦イクサ「・・・」変身解除

名護「どうやらこれから忙しくなりそうです」

武蔵「そのようだな」

金剛「提督、あの深海棲艦は一体なんデスカ？」

名護「金剛、あれは深海棲艦ではありません」

金剛「え？」

利根「なんじゃと？」

名護「詳しくは後で話します。新しい仲間も着たみたいですし」

榛名「新しい仲間？」

Z1「僕の名前はZ1だよ、よろしくね」

Z3「私の名前はZ3よ。よろしく」

Prinz Eugen「Prinz Eugenです。よろしくお願いします！」

Bismarck「Bismarckよ。これからよろしく」

金剛「新しい仲間って海外艦だったんデスカ！？」

名護「そうだ。報告書の中に正体不明の深海棲艦と報告されてたが、写真を見る限り艦娘に違いないと私は思った」

伊58「そこで提督さんは58達を送ったんでち」

武蔵「しかし、潜水艦ではなくてもよかったのでは？」

名護「考えて見なさい、君達を見た瞬間あなた達は撃たれてますよ」

利根「それで新しい仲間が来たのはいいが、あの敵はなんなのじゃ？」

名護「あれは仮面ライダーだ」

艦娘s「仮面ライダー？」

名護「ああ、そしてイクサも同じ仮面ライダーだ」

武蔵「だが、あいつらはすぐ襲ってきたぞ」

名護「それは、彼らが戦いだけを求めるライダーだからだ」

金剛「なんか提督の言い方だと他にも仮面ライダー？がいるみたいだネー」

名護「ああ、仮面ライダーは世界は違うが正義の為に戦っているだが・・・」

大和「？だが？」

名護「仮面ライダーは悪にもなる」

霧島「悪・・・」

名護「最近、ある仮面ライダーが全ての世界を狂わせた」

ビスマルク「狂わせた？」

名護「ああ、仮面ライダーの始まりとも言える。一号と二号を倒した」

金剛「その仮面ライダーの名前は？」

名護「仮面ライダー・・・三号」

比叡「・・・その仮面ライダー、今は？」

名護「すまないがわからない（言えない・・・作者が映画を見てないのとネタバレを防ぐ為、言えるわけがない）」

　　「だが、今回はその仮面ライダーのせいじゃない。別の仮面ライダーがこの世界に来たからだ」

武蔵「誰なんだ。その仮面ライダーは！」

名護「仮面ライダー・・・ディケイド」

士「なんなんだ、今度の世界は。来て早々、敵に囲まれるなんてな」

重巡リ級軍団「・・・」

士「まぁ、いい。どっちにしろ戦わなくちゃいけないんだろうな。変身」カメンライド　ディケイド

ディケイド「・・・・こい」　バッ

次回の仮面ライダーは

士「一体何なんだ、この世界は」

飛行場姫「仮面ライダー？」

大和「全ての人間は私達が倒します！」

金剛「覚悟するネー、仮面ライダー！」