加賀「私が私で」瑞鶴「私が私!?」
加賀「なんであなたと同じ艦隊なんですかね」
瑞鶴「それはこっちがいいたいわよ!」
赤城「まあ、私達でやれと提督が言ってるのですから」
赤城「そう言ってるあいだに敵のお出ましですよ」
私達は提督に命じられて新しい海域に挑戦している。
加賀「足を引っ張らないで下さいよ、特に五航戦、何一つ取り柄がないんですから」
瑞鶴「うるさいわね!私はあなたに負けてないわよ、正直あなたと一緒でとても不安よ」
加賀「フッ」
瑞鶴「私のすごいところわかったら謝らせて言うこと聞かせてやるんだから!」
加賀「やれるもんならやってください」フッ
赤城「言い争ってないで左右の駆逐艦は任せてましたよ 私は左前にいる雷巡に攻撃します」
そう言われ、加賀と瑞鶴は左右に別れる。
敵の駆逐艦を両方ともが沈ませて、中央を見ると一体のヲ級が...
瑞鶴「任せて」
加賀「私に」
瑞鶴加賀『え?』 バァン
私達は衝突した......
瑞鶴「め、目覚めが悪いですね」
見渡すとベッドがたくさんある。医務室みたいだ。怪我はないため高速修復材を使ってくれたみたいだ。
ぶつかって大破して... それからの記憶がない。
ふと隣を見るともう一人寝ている...
加賀「スゥスゥ」
寝ているのは......
瑞鶴「なぜ自分が寝ているのですかね」
とりあえず優しく起こしてみる。
ペシッ ペシッ バンバンバンバンバンバン
加賀「なんですか?はぁー自分か...まだ夢の中なんですねアハハ おやすみ」
瑞鶴「起きてください」
加賀「はいはい... あなたは誰ですか?」
瑞鶴「加賀です。あなたは?」
加賀「瑞鶴です。」
状況が理解できない。 目の前に自分の顔をしたなにかがいることは確かだ...
加賀「何この状況!! あっこの胸自分じゃない!!!」
瑞鶴「私の体で騒がないでください。 この胸、私は駆逐艦になってしまったのですか...」
加賀「正規空母だよ!!!!!」
近くにあった鏡で確認する… 映るのは瑞鶴だ。
同じく、瑞鶴を名乗る加賀も確認して自分が加賀であることを理解する。
理解はできないが入れ替わったということだろうか...
加賀「この状態を提督に話さなきゃ」
瑞鶴「話してどうする気です?」
加賀「そりゃあ...……… どうすればいいんだろ」
瑞鶴 「話したらいろいろとパニックになるでしょう... 今は海域を攻略中、パニックはまずい。だからまずはあなたは加賀になりきってください。私は五航戦になりきりますから」
加賀「......えっ」
瑞鶴「驚くのもわかりますが... ですがたぶんそれが一番いい選択肢です」
加賀「あなた落ち着いてるのね...」
瑞鶴「えぇ どんな状況でも落ち着かなければどんどん悪い方に行ってしまうわ、そしてできるだけ一緒に今日はいましょう」
加賀「あなたらしいわね...」
加賀「じゃあどうする?」
瑞鶴「そうね...」グーー
瑞鶴「お腹が空きました。ご飯にしましょう」
加賀「そうね」
......
赤城「あっお二人とも大丈夫でしたか?」
瑞鶴「えぇ平気」
加賀「まあ大丈夫でしたよ」
瑞鶴「とりあえず大盛りご飯3杯ください」
加賀「ふつうのご飯1杯ください」
みんな「!?!?」
吹雪「加賀さん!!! 1杯って大丈夫じゃないでしょ。死ぬんですか!?」
加賀「あっ」
吹雪「いっぱい食べない加賀さんって胸がでかい龍驤さんみたいなもんですよ!!」
龍驤「なんでうちがダメージ受けなくちゃいけないん!?いつかはうちだって胸がでかくなるんや!!!」
吹雪「そうですね」トオイメ
龍驤「遠い目すんなー!!!」
加賀「こ、これは肩慣らしですよ」
加賀「」パクパク
加賀「食べ終わったんであと3杯ください」
瑞鶴「私もおかわりで」
間宮「はーい」
......
加賀「よくいつもあんなに食べられるわね... 3杯食べて少ないですねって言われてるとは思わなかったわ」
瑞鶴「美味しいので仕方ないです」キリッ
加賀「そこキリッってするところ!?」
加賀「あとあなた話し方私に全然似てないわよ あなたそのものって感じだったわ」
瑞鶴「難しいですね... 次はちょっと元気よくやってみます」
加賀「あなたの元気よくってなんか怖いわね... それで次はどうするの?」
瑞鶴「いつものように弓道ですかね... 今回は翔鶴も誘って4人で弓道をしてみますか」
加賀「いいわねー」
そこにちょうど提督が来た。
提督「翔鶴ならお前たちを連れ帰ったときに......」
加賀「ま、まさか」
提督「貝殻に足をとられ中破した」
瑞鶴加賀「......」
提督「で入渠中だ、そういうことだから」
瑞鶴加賀「まあなら3人でやりますか」
そういい弓道場に向かった。
赤城「今日は珍しく瑞鶴さんがいるんですね」
瑞鶴「よろしく」
加賀「元気よく元気良くだからね」ボソボソ
瑞鶴「わかってます。任せてください」
瑞鶴「はーい、瑞鶴でーす 艦隊のアイドル瑞鶴だよ!よろしくー」
加賀「おかしいだろ!!!」
赤城「ポカーン」
加賀「あの赤城さん、いや赤城がポカーンってしてるよ 口が塞がらないよ!目が釣り上げられたマグロみたいになってるよ!!」
瑞鶴「流石に気分が高揚しますね」
加賀「なにに高揚してんだよ!」
瑞鶴「じゃあやりましょうか」
加賀「気を取り直すの早いな!!おい!」
スッ
パッ
ツッ
赤城「綺麗ですね... 加賀さんみたいに引くのですね」
加賀「復活したんですね..」
赤城「少し、変な夢を見てました」
加賀「現実逃避しちまったよ」ボソ
加賀「でも確かに綺麗...... 真ん中に吸い込まれるように中るなんて」
瑞鶴「あなたの番よ」
加賀「私だって!」
スッ
パッ
タン
赤城「加賀さん、珍しいですね、ぶれるなんて...」
加賀「まだちょっと本調子ではないみたいです...」
瑞鶴「少し力みすぎ、もう少し力を弱めにして視線をあげてみやってみて」ボソッ
加賀「なんか悔しいけどわかったわ...」
スッ
パッ
ツッ
加賀「ふふーん」
赤城「上々ね」
瑞鶴「悪くないわ」
そのあともしばしば自分に教わりながら引き続けた。
赤城「もうこんな時間ですか! おやつを食べてきます!!」サッ
加賀「は、早い...」
瑞鶴「じゃあ私も自分の部屋に戻ります」
加賀「ちょっと待って頂戴、駆逐艦の子達に少し特訓してあげてるのだけど私だけでいったらおかしいでしょ 来てくれないかしら」
瑞鶴「仕方ないわね」
加賀「あと駆逐艦に教えるのは基本あなただからね 笑顔と優しい言葉を忘れないこと」
加賀「任せなさい」
......
瑞鶴「よ、よろしゅうな」
加賀「なんで関西弁なのよ!」
電「よろしくなのです!」
雷「今日もよろしく頼むわよ」
暁「今日は加賀さんもいるのね」
響「ハラショー」
加賀「いつもは障害物をかわしながら、的に砲弾をブチ込むことを基本に教えてるわ」ボソ
瑞鶴「なんで空母のあなたが教えてるのかしら?」ボソッ
加賀「なんか気に入られちゃったのよ そしてなぜか指導がうまいらしいわ どんどん戦果が上がってるらしいのよ」
瑞鶴「似てるものって仲良くなりやすいってよく聞くからね」ジー
加賀「自分の胸をみながらいわないでよ!!」
瑞鶴「ならまずはいつも通りやってみて」
雷電暁『はい』
響「ハラショー」
.........
瑞鶴「全然ダメね、みんなまず怖がって遅くなってるわ たまも10発中3発しかあたってないし」
電「今日の瑞鶴さん厳しいのです...」
加賀「そうは言ってるけど、私はいいところはあると思うわ 早く動きすぎて衝突しましたじゃ洒落にならないし」
加賀「誰もぶつからず目標のところにいけたのは良かったわね」
雷「そ、そうよね」
加賀「でもあの子の言う通り弾が当たってないのはちょっとダメね」
加賀「暁は銃口が下を向いてる、電はみんなをみないで集中、響は威力を抑えなさい、暁はあんまり気づかれにくかったけど7発も当ててるしもう少し落ち着いたら完璧よ」
加賀「わかったらもう一回頑張って!」
電「わかったのです!」
雷「りょーかいよ」
響「ハラショ」
暁「うん!」
......
瑞鶴「あなた、全員しっかり見れてたのね...」
加賀「まあね、何回か教えてるし」
瑞鶴「ほんの少し見直したわ」
加賀「気持ち悪いわね、でもありがと」ニコ
加賀「次帰ってきたときはしっかり褒めてみなさい あなたは瑞鶴なんだから」
瑞鶴「えぇ 頑張ってみるわ」
......
電「今回はよくできたのです!」
雷「私もよ!」
響「ハラショー」
暁「私も完璧ね!」
瑞鶴「まあ、少しぶれているところはあったわね」
加賀「」ズシュ
瑞鶴「イタ、まあでもよく頑張ったわ! みんな速度も上がってたし正確率もすごい上がってたわよ」
電「ありがとなのです!」
雷「ありがとね!」
響「ハラショー」
暁「レディーにできないことはないわ!」
加賀「そうね」ニコ
加賀「もうそろそろ夕食の時間よ、しっかり休んで来なさいー」
雷「じゃあこんな時間までありがとね! ばいばいー」
電「ばいばいなのですー」
響「ダスヴィダーニャ」
暁「じゃあねー」
瑞鶴「フゥ 疲れたわ...」
加賀「でもあの子たちの笑顔を見ると元気にならない?」
瑞鶴「そうね」
瑞鶴「でも一番驚いたのは...」
加賀「驚いたのは?」
瑞鶴「響ってハラショー以外喋れるのね」
加賀「そこかよ!」
......
加賀「ふぅ食べたわね... 今日一日いろんなことがあって大変だったわ」
瑞鶴「そうね...」
瑞鶴「......あなたには驚かされたわ 」
加賀「あなたの口からそんなことばを聞くなんて思わなかったわ」
瑞鶴「私もこんな言葉、言うなんて思わなかったわ」
瑞鶴「今日の朝は悪かったわ、取り柄がないなんて言って」
加賀「ほんとに謝ってくれるなんて... 自分から謝られてるみたいだしなんか変な気分だわ」
瑞鶴「喜怒哀楽をあらわすことはあなたの方が全然上だし、ものを教えることもあなたの方がうまいと思ったわ、ただそれだけ」
加賀「ふっまあね」
加賀「でもあなたの弓の引き方、あれは正直上手すぎだと驚かされた... そこだけは絶対勝てないってね こっちも全然負けてないとか言ってたけどごめんなさい」
瑞鶴「まあ、それはわかっていたことよ」キリッ
加賀「まあドヤ顔されるのは、腹立つけどね」
......
少しのあいだ沈黙が流れる。
加賀「ねぇ、お願いがあるんだけど」
瑞鶴「なにかしら」
加賀「私のこと瑞鶴って呼んでくれない?」
瑞鶴「......」
また沈黙が流れる。
加賀「私のことを瑞鶴ってわかってるのはあなただけ、だから呼んでほしいの」
瑞鶴「ふっ、条件があるわ」
加賀「なに?」
瑞鶴「私のことも加賀って呼んで頂戴」
加賀「........」
加賀「あなたのことだからヲ級100匹倒してきなさいとかいうのかと思ったわ」
瑞鶴「私のことどう思ってるのよ!」
加賀「うーん、怖くてめんどくさいけどすごい人?」
瑞鶴「沈めるわよ」
加賀「やっぱ怖いわ」
瑞鶴「それでどうなの?」
加賀「まあ、もちろんおーけよ加賀///」
瑞鶴「ありがと、瑞鶴///」
言っていて、2人とも恥ずかしくなる。
瑞鶴「じゃあ私はもう寝るわ」
加賀「おやすみ」
瑞鶴「じゃ」
.........
(・8・)チュンチュン…
瑞鶴「うぅ、よく寝たぁ」
鏡で自分を見る。この胸、駆逐艦になってしまったのか...
瑞鶴「正規空母よ!!」
自分で自分につっこむ。
自分に戻っている......
瑞鶴「あれは夢だったのかしら」
ウーウーウーウーウーウー
只今鎮守府に敵が敵接近中
警報が鳴り響く
瑞鶴、加賀、赤城、北上、金剛、榛名はただちに先頭準備に移れ
瑞鶴「夢のことなんて気にしてもしょうがないわね、いきましょ」
......
赤城「敵は全部で30はいます...」
北上「多いねー」
瑞鶴「でもやるしかないでしょ」
加賀「そうね...」
赤城「じゃあ右は加賀さんと瑞鶴さんに左は私と金剛さんで」
加賀「......じゃあ行くわよ ......瑞鶴」
瑞鶴「うん!!! 加賀!」
絶望的な状況、でもこの人となら絶対負けない...... そう思えた。
感想募集中です
私は駆逐艦になってしまったのですか...って酷いな加賀さんwww
加賀さんのツンデレの再現率が低かった。2点。
内容はありきたりですが瑞鶴と加賀の絡みが面白かったです。
もっと他キャラとの絡みや内容にボリュームが欲しいと思いました。
ウーウーウーウーウーウー
これ 銀魂 入れ替わり篇?