真姫「新曲？」

海未「ええ、先日の合宿で実はもう1つ歌詞を書いていまして･･･」

真姫「なるほどね･･･。メンバーのイメージカラーを歌にしたわけね。」

海未「はい、よかったら時間があるときにでも読んでおいてください。」

真姫「任せといて。地区予選も終わったし、余裕をみて作曲してみるわ。」

海未「ありがとうございます。では･･･。」

真姫（イメージカラー･･･か。）

歌詞を読んでみると、海未が皆のことをよく見ているのがわかる。

穂乃果は元気いっぱいなオレンジ、希はミステリアスな紫。とか。

私たち1年生は、花陽が緑で、凛が黄色、私が赤。

花陽が緑の街、凛が黄色の星、私は情熱的な赤ってわけね･･･。

でも･･･

真姫（凛は穂乃果みたいに元気なイメージがあるのに、なんで歌詞が「見守るYELLOW STAR」なのかしら？）

真姫（気になるわね･･･。）

真姫（海未に直接聞いてみようかしら？生徒会室にいるといいけど。）

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ｺﾝｺﾝ

真姫「失礼するわ。海未いる？ってあれ･･･希？」

希「おー真姫ちゃん珍しいなあこんなとこくるなんて、どしたん？」

真姫「曲作りの件で海未に話をしたかったのだけど･･･今はいないのね。」

希「せやねえ、今日は家の手伝いとか用事とかで皆忙しいみたいで、先に帰ってしもたよ」

真姫「希は残って書類整理ってわけね･･･。生徒会は抜けたのに、偉いわね。」

希「うちにできることはやるよー？皆の負担減らしたくてなー。真姫ちゃんのお悩みも解決したろかー？」

真姫「まったく･･･調子いいんだから。なら、ちょっと聞いてもらえる？」

希「ええで、曲作りやったらうちが役に立てるかわからないけど･･･。」

真姫「この歌詞なんだけど、なんか違和感があるのよね。希はどう思う？」

希「これ新曲やんな？皆のイメージカラーの歌とか素敵やん！」

真姫「そうなのよ、海未が合宿のときに思いついたらしくて、ほんと･･･皆のことよく見てると思うわ。」

真姫「ただ、なんか凛のイメージだけ違うと思ってね･･･。」

希「ああ･･･ここの「見守るYELLOW STAR」ってとこやね。そういえば、合宿で凛ちゃんと海未ちゃんと3人でこの話したなあ。」

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海未「希の言うとおり、やはりあそこで下山して正解でしたね･･･。ですが！今度こそ登りきって見せます！」

凛「ほんとは行きたくなかったけど、なんだかんだ楽しかったにゃー！」

希「山は空気も澄んでるし、大自然の力を感じれるいい場所なんよ。そんな場所で食べるラーメンもおいしかったやろ？」

凛「いつもと同じラーメンだけど、いつもよりおいしかったにゃ！」

海未「今日はここにテントを張って寝ましょう。それにしても空気が澄んでいるので星が綺麗ですね･･･。」

凛「綺麗だにゃー。」

希「星はいつも皆のことを見守ってくれてるんよ。まるで凛ちゃんみたいだね。」

凛「凛が！？凛はそんな余裕ないよ･･･。同じ1年生だったらかよちんのほうがあったかいし、真姫ちゃんはしっかりしてるし･･･。」

凛「元気･･･はちょっとはあると思うけど。」

海未「私は知っていますよ。凛がいつも2人のこと、そしてμ'sの皆のことを見て、考えてくれているのを。」

海未「凛がいることで、特に1年生は助かってるところは多いと思いますよ。」

希「花陽ちゃんが自信ないときは背中を押してあげて、真姫ちゃんが話に入れるように、場を和ませて･･･。」

希「穂乃果ちゃんが昼に輝く太陽だとしたら、まるで凛ちゃんは夜に星の輝きで皆を支えてくれてる感じやね。」

凛「2人とも何言ってるの！？もー今日は寝よ！ほらほら火消して！」

凛「凛は希ちゃんみたいに物知りじゃないし、海未ちゃんみたいになんでもできないし･･･。」

希「あんまり自分のこと悪く言うと、わしわしするで～？」

凛「にゃー！！？」

海未「まったく･･･明日も早いんですから、凛の言うとおり、もう寝ましょう。」

海未「凛、凛には凛のいいところがあるんですから、もっと自信を持ってもいいと思いますよ。」

凛「うん･･･がんばってみるにゃ･･･。」

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希「･･･ってことがあってなー。」

真姫「確かに、言われてみればそうね･･･。いつも元気いっぱいな凛ばっかり見てたから気づかなかったわ･･･。」

希「凛ちゃんだって色々考えたり、悩んだりしてるんよー？」

希「ただ、真姫ちゃんや花陽ちゃんは特に仲がいいからあんまり見せたくないと思うんよ。あ、この話うちがしたって内緒な？」

真姫「だから「見守るYELLOW STAR」なのね･･･。」

希「凛ちゃんは真姫ちゃんと違ってあんまり自分に自信がなさそうやしなー。あんまりいじっちゃだめやで？」

真姫「そんなことしないわよ！まったく･･･。」

真姫「ありがとう希、これで曲作りが進みそうだわ。あと少し作曲してから帰るわね。」

希「うちももう少ししたら帰ろうかな～。真姫ちゃんも気をつけて帰るんよ？」

真姫「ありがと、またね。」

希（真姫ちゃん、凛ちゃんのこと聞いて嬉しかったみたいやなー。あんなに急いで音楽室いくなんて･･･。）

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真姫（～♪）

真姫（見守るYELLOW STAR･･･か。）

真姫（希に言われなかったら凛のこういうとこ、気づかなかったかも。)

真姫（いつも私たちのことを照らしてくれてありがとね、凛。）