ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

ﾂｷﾞﾊｰｱｷﾊﾊﾞﾗｰｱｷﾊﾊﾞﾗｰ

穂乃果「皆！今日はありがとう！明日からも頑張ろうね！」

絵里「ええ、穂乃果たちもありがとうね。私達のために、色々考えてもらって。」

絵里「今日はこれで解散にしましょう。皆、気をつけて帰るのよ？」

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凛「皆、ばいばいにゃー！かよちん、真姫ちゃん！いっしょにかえろ！」

真姫「ええ、帰りましょう。」

花陽「うん！皆も気をつけて帰ってね！」

凛「寄り道して帰るにゃー！」

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海未「では、私たちも帰りましょうか。」

穂乃果「じゃあ穂乃果の家まで競争しよう！いっくぞー！」

ﾀﾞｯ

海未「いきなり何を言い出すかと思えば･･･けれど勝負は勝負、負けられません！」

ﾀﾞｯ

ことり「う、海未ちゃん、穂乃果ちゃん！？ちょっと待ってー！」

――――――――――――――――

にこ「やれやれ、にぎやかねえ･･･。」

絵里「ほんと。私たちはいい後輩を持ったわね。」

にこ「じゃあ、私の家はこっちだから。またね、あんたたち。」

絵里「そうね、じゃあ、また明日･･･ね。」

希「うん･･･。ほなな。」

――――――――――――――――

にこ「っていってもあんたと私は途中までいっしょだったわね。」

希「そうやんなあ。こうしてにこっちと帰るのも久しぶりやなー。」

にこ「あんたが絵里とばっかり帰ってるからでしょ。」

希「うちはにこっちとも帰りたかったんよー？」

にこ「はいはい。」

希「にこっち冷たーい！」

希「あ、にこっち、めっちゃ泣いとったな。」

にこ「何言ってんのよ。あんたこそ、まだ目が腫れてるわよ。」

希「ふふっ、お互い様･･･やね。」

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にこ「じゃあ、また明日ね。」

希「ね、ねえ、にこっち。今日にこっちの家行っていい？」

にこ「ど、どうしたのよ急に。寂しくなっちゃったの？」

希「うん･･･。なんか･･･な。」

にこ「やけに素直ね･･･。でも悪いけど、今日は妹達のご飯を作らなきゃいけないの。」

希「そっか･･･」ｼｭﾝ

にこ「そ、そんな寂しそうな顔しないでよ！」

希「うん、ごめんなにこっち･･･。」

にこ「しょうがないわね･･･！ご飯作ったらあんたの家に行ってあげるわよ。」

希「え、うちの家？」

にこ「あんたの家のほうが学校に近いでしょ。着替え持って行くんで泊まらせてもらうわよ。」

希「え、ええけど･･･（早く帰って掃除せんと･･･。）」

にこ「じゃあ、スーパーで食材買って帰るわね、ってあんたは夕ご飯どうするの？」

希「うち？うちはてきとーにお惣菜とかですませようかなあって･･･。」

にこ「お惣菜～？せっかくだからあんたの分も作ってあげるわ。持ってくからご飯食べないで待ってなさい。」

希「え、ええの･･･？」

にこ「1人分増えるぐらいたいしたことないわよ。じゃあ、またね。」

希「う、うん･･･にこっち。」

にこ「何よ。まだなんかあるの？」

希「んーん。待ってるね！」ﾀﾞｷｯ

にこ「ちょ、ちょっと！離れなさいよ！」

希「えへへー」

にこ「まったくもう･･･。ちゃんと家からでないで待ってなさいよね。」

希「子ども扱いせんでやー。またね！にこっち！」

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ﾊﾞﾀﾝ

希「断られたらどうしようって思ってたけど、にこっちはやっぱ優しいなあ。さすがお姉さんや。」

希「うちも頑張って部屋の掃除せな･･･。」

ｶﾞｻｺﾞｿ

希「あー！これは探してたタロットカード！こんなとこに！」

希「このなくしたカード1枚のためにもう1個タロットカードを買ったっていうのに･･･。」

希「これは･･･皆で撮った写真やな･･･。みんな、すごいいい笑顔。」

希「こっちは合宿のときの･･･砂？うちはなんでこんなもの持って帰ってきてるんや･･･。」

希「これは、初ライブの時の写真やな。皆、緊張してるなあ。」

希「いっぱい、思い出が出来たなあ･･･。」

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

希「え、にこっち！？はやない！？」

ｶﾞﾁｬ

にこ「待たせたわね。入るわよ。」

希「ちょ、まだ掃除全然終わってなくて･･･にこっちくるの早いわ･･･。」

にこ「あんたのために今日は簡単なものにして急いできてやったのよ、悪い？」

希「うー･･･。悪くないけど･･･。」

にこ「それにしても散らかってるわね。普段からちゃんと掃除しなさいよ？」

にこ「ってこれ、この前凛達にいじられてた写真じゃない。講堂でライブしたときの。」

にこ「あの時のあんたは余裕なさそうで可愛かったわよ？」

希「え、ええやん。写真ぐらい。」

にこ「･･･望みが叶ってよかったわね。希。」

希「うん･･･。」

にこ「何よ？まだなんかあるの？」

希「わからん。でもな･･･最近なんか変なんよ。」

希「うちの願いは叶ったはずなのに･･･皆でたくさんライブして、合宿もして、皆で曲も作った。なのに･･･。」

希「なんやうち、欲張りになってしもたんかな。」

にこ「･･･。」

にこ「とりあえず、ご飯食べましょ。冷めちゃうわ。」

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希「なんか、せっかくきてもらったのに変な話してごめんな。にこっち。」

にこ「別にいいわよ。それより早く食べなさい。おいしいわよ。にこ特製ハンバーグ。」

希「お、ではでは！いただきまーす！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「どう？」

希「･･･めっちゃおいしいやん！さすがにこっちやな･･･！」

にこ「･･･少しは元気でた？」

希「うん･･･ごめんなにこっち。」

にこ「謝らないの。また寂しくなったらいつでもご飯ぐらい作ってあげるから、言いなさい。」

にこ「あんたはもっと人を頼ることを覚えたほうがいいわ。」

希「･･･それ、にこっちが言う？」

にこ「う、うるさいわね。今は違うわよ。」

にこ「今は皆のことを信頼してるし、もし皆が困ってたら助けるわよ。今みたいにね。」

希「にこっちも大人になったなあ･･･。」

希「･･･やっぱり、皆に続けてほしかった？」

にこ「そりゃ、ね。まあでも活動はするって言ってたし、私はいいと思うわよ。」

にこ「やっぱりこの9人じゃないと･･･ってのもあるしね。」

希「うちも、よかったと思うけど･･･。」

にこ「何よ？今さら皆に「やっぱり解散しないで」とか言い出すんじゃないでしょうね？」

希「ちゃうよ、ただ･･･やっぱ寂しいな･･･って。」

にこ「まだ、終わったわけじゃないでしょ。それに、卒業したってまだ私達は終わりじゃないわよ。」

希「にこっち･･･。」

にこ「まったく、あんたはまだまだ子供ね。」

希「えーにこっちひどーい。」

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希「なあなあにこっち！今日泊まってくれるんやろ？」

にこ「もちろんよ。今のあんたを見てたら、ほっとけないわ。」

希「じゃあ、今日はうちが満足するまでいーっぱい話そうな！」

希「片付けはうちがするからゆっくりしてて！にこっち！」

にこ「･･･確かに、欲張りになったわね･･･。あんた。」

希「せやろ？」ﾍﾍｰﾝ

にこ「いばるところじゃないでしょ！ほら、私も手伝うから早く片付けてお風呂に入るわよ。」

希「お、お風呂って･･･まさか一緒に入るん？」

にこ「そうでしょ？うちは皆で入るわよ。お湯が冷めちゃうし･･･。」

希「いや、ちょっと恥ずかしいかなって･･･。」

にこ「何今さら恥ずかしがってんのよ！ほら、片付け終わり！入るわよ！」

希「そ、それはあかんて、にこっち～！」

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ﾁｬﾎﾟｰﾝ

にこ「あんた、いつも他人の胸とか揉んでるくせに、何今さら恥ずかしがってんのよ･･･。」

希「それとこれとは話が違うやん！にこっちのあほー･･･。」

にこ「まったく･･･子供とは言ったけど、体のほうはしっかり大人じゃない･･･。」

にこ「それに比べてにこは･･･ぐぬぬ･･･。」ﾍﾟﾀｰﾝ

希「なんか言うた？」

にこ「なんでもないわよ。ほら、体洗ってあげるから。」

ｼﾞｬｰ

希「人に背中洗ってもらうのって、なんだかこそばゆいけど気持ちええなあ。」

にこ「ふふん、毎日3人分は洗ってるからね、にこに任せなさい！」

にこ「ついでに･･･いつもの仕返しよ！ほーら！」ﾜｼﾜｼｰ

希「きゃ、に、にこっちなにすんねん！」

にこ「あんたのこれ大きすぎよ！何食べたらこうなるの！？」

希「ちょ、にこっちやめて･･･。あっ///」

にこ「あっ･･･ごめん･･･///」

希「もー！にこっちのすけべ！もう知らん！」

――――――――――――――――

にこ「希～機嫌直しなさいよ～」

希「やらしーにこっちはもう知らんもーん。」

にこ「ほら、髪の毛乾かしてあげるから。ね？」

希「そんなんじゃ釣られへんで。」ﾌﾟｲｯ

にこ「もー･･･なんならいいのよ。」

希「･･･髪、乾かしながら、頭撫でて。」

にこ（何なのこの可愛い生き物！？）

にこ「しょ、しょうがないわねー///」

――――――――――――――――

ﾌﾞｵｰ

希「ずるい、ずるい、ずるいことは～♪」

にこ「私たちの歌じゃない、それ。」

希「えへへ～。まさかにこっちと2人で歌うことになるとはなー。」

にこ「ほんと。なぜか周りは息が合っててすごいとか言うしね。」

希「うちらも付き合い長いしな！」

にこ「腐れ縁ってやつよ、腐れ縁。」

希「ひどーい。そんな言い方せんでもええやん。」

にこ「付き合いが一番長いって意味よ。･･･だからあんたと2人だけで歌えてよかったわ。」

希「にこっち！」ｸﾙｯ

にこ「か、髪乾かしてるんだから前向いてなさいよ！///」

希「はーい。」

希（にこっち照れとる。かわいーなあ。）

にこ「はい、終わり！」

希「人に髪を乾かしてもらうのも気持ちえーなあ。」

希「そうだ！今度はうちが髪を乾かしたる！」

にこ「そう･･･？じゃあせっかくだしお願いしようかしら。」

希「と見せかけて･･･さっきのお返しやー！」ﾜｼﾜｼ

にこ「ぎゃー！ちょっとやめなさいよ！」

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希「ふう、なんだかんだもうこんな時間になってしもたね。」

にこ「そうね･･･あんたがあんなことするからにこの髪を乾かすのに時間がかかっちゃったわ。」

希「にこっちが先にしてきたんやで？お互い様や。」

にこ「わ、悪かったわよ･･･。まあ、明日も早いしもう寝ましょう。私の布団は？」

希「そんなもんないで？1人暮らしやし。」

にこ「え、じゃあにこに床で寝ろって言うの！？」

希「そんなわけないやん。ほら、いっしょに寝るで、にこっち。」

にこ「まさかとは思ってたけど本当に一緒に寝ることになるとはね･･･。」

希「嫌なん･･･？」ｳﾙｳﾙ

にこ「べ、別に嫌じゃないわよ！」

希「ほんま！？にこっちやさしー！」ｷﾞｭｯ

にこ「ちょ、離れなさいよ！寝れないでしょ！」

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にこ「まったく･･･そろそろ寝るわよ。」

希「うん、おやすみにこっち。ありがとね。」

希「おかげでまた望みが叶ってしもた。」

希「にこっちのおかげで、今日は色々初めてのことが出来て、楽しかったで。」

にこ「･･･別に、いいわよ。私だって楽しかったし･･･。」

にこ「また、寂しくなったりしたら言いなさいよね。来てあげるから。」

希「うん！これからもよろしくな、にこっち。」

にこ「当たり前でしょ。宇宙ナンバーワンアイドルにこにーの包容力を舐めるんじゃないわよ。」

希「体はちっちゃいけどなー？」

にこ「うるさい！気にしてるんだから！」

希「そんな気にせんでもええと思うで？小さいほうがこうやって抱いて眠れるからちょうどええわ。」

にこ「ちょ、私を抱き枕代わりにするって言うの！？」

希「えへへー･･･。小さいにこっちも大好きやで～」ｷﾞｭｯ

にこ「･･･。」

希（あれ？てっきりまた恥ずかしがるかと思うたんやけど･･･。）

にこ「私も大好きよ、希･･･。」

希「う、え･･･。にこっち･･･それは反則や･･･///」

にこ「な、なによ。私だってたまには素直になるわよ･･･///」

希「う、うん。そやね///」

にこ「あんたが恥ずかしがってどうすんのよ！ほら、寝るわよ！」

希「うん！おやすみ！」ｷﾞｭｰ

にこ「おやすみ、希。」ｷﾞｭｯ

希（ほんと、にこっちのせいでどんどん欲張りになってまうわ･･･。）

希（これからもうちの望みを叶えてな。にこっち。）