絵里「にっこにっこにー!」
スクフェスの例のあれを言わせたくて、色々考えてみました。
少しでも楽しんでくださったら幸いです。
時期は1期11話ぐらいのつもりです。
海未「はい!今日の練習は終了です!」
穂乃果「新しい曲の振り付け難しいよ~」
花陽「覚えることがいっぱいです・・・。」
凛「凛はもう踊れるようになったにゃ!かよちんあとで教えてあげるね!」
絵里「ねえ、にこ?」
にこ「何よ。」
絵里「にこは、このダンスの振り付け、どう思う?」
なんで、こいつは・・・
にこ「・・・別に、いいんじゃない?」
にこ「あえて言うなら、サビのとこはもうちょっと皆広がったほうが踊りやすいと思うけど。」
絵里「さすがにこね!私もそう思ってたわ!明日からそうしましょう!」
絵里「海未ー!今日のダンスのことなんだけど・・・」
海未「ふむふむ・・・なるほど、確かに一理ありますね。」
にこ「・・・。」
――――――――――――――――
ことり「今日は雨だね・・・。」
希「そうやなあ・・・屋上で練習できんなあ。」
海未「今日は部室でビデオを見て振り付けの確認をしましょう。」
穂乃果「ビデオかあ・・・寝ちゃいそうだよ。」
凛「外で練習したかったにゃー。」
花陽「あはは・・・2人とも体動かすタイプだもんね。」
絵里「ねえ、にこ。どのビデオを見ればいいのかしら?」
にこ「え、そうねえ・・・このビデオなら今練習している曲の振り付けと似てる部分があるかも・・・。」
いつも、私にばかり・・・
絵里「ここよ!ここの振り付け!」
絵里「皆!明日はここを練習するわよ!」
海未「これは確かに難しい・・・実際にやるのもそうですが、映像で見るのも参考になりますね。」
絵里「やっぱりにこに聞いてよかったわ。」
にこ「ま、まあにこにかかればこのぐらい・・・。」
――――――――――――――――
絵里「にこ、そのストラップかわいいわね!」
自分のほうが、美人で
絵里「ありがとね、やっぱりにこは頼りになるわ。」
自分のほうがダンスだってうまいのに・・・。
絵里「にこ、今度のライブの話なんだけど・・・。」
なんで・・・?
――――――――――――――――
絵里「にこ、これなんだけど・・・。」
にこ「ねえ、別に、それ私に聞かなくてもよくない?」
絵里「え、にこ・・・?」
にこ「ダンスのことならあんたのが詳しいし、メイクとかだってあんたのが詳しいじゃない!」
にこ「私があんたに聞きたいわよ!ダンスもできて!見栄えもよくて!正直羨ましいわ!」
にこ「そんなかしこいかわいいエリーチカさんは、にこに聞かなくてもできるでしょ!?」
にこ「馬鹿にされてるようにしか思えないんだけど!?」
絵里「にこ、私はそんなつもりじゃ・・・。」
にこ「もういいわ。今日は先に帰る。」
バタン
――――――――――――――――
絵里「待って!にこ!」
にこ「何よ?今日はもう帰るって言ったじゃな・・・」
絵里「にこは私のこと羨ましいって言うけど、私だって、にこのことが羨ましいわよ!」
絵里「にこ、私、あなたが羨ましかった。1年生のころからずっとアイドルを目指して頑張っている姿が。」
絵里「・・・私は、夢を諦めたから。にこみたいに挫折しても、1人になっても、頑張れるなんてことはできなかった。」
にこ「・・・でも、私はあんたみたいに美人でもないし、ダンスもうまくないわよ・・・。」
絵里「それでも私はにこに惹かれたの!アイドルは、誰かを笑顔にさせる仕事なんでしょ!?」
絵里「少なくとも、私は、にこや、皆のおかげで笑顔になれたわ。」
にこ「そのアイドル研究部を潰そうと思ってたのは誰!?」
絵里「それは・・・。」
にこ「私はまだあんたのこと、許してないから。じゃあね。」
絵里「にこ・・・。」
――――――――――――――――
希「にこっちー?ちょーっと言いすぎやないかな?」
にこ「・・・希。いつから聞いてたの。」
希「最近の2人の様子が気になって・・・な?」
にこ「盗み聞きなんて趣味悪いわよ、あんた。」
希「えりち、最近悩んでたんよ?どうやったらにこっちと仲良くなれるか。」
にこ「なんであいつが・・・私1人だった部活を潰そうとしてたくせに・・・。」
希「・・・だから、やんなあ。」
希「そのことずっと気にしてたよ。初めてのライブをしたあとも、合宿のときも。」
にこ「あいつが?あのお堅い生徒会長様よ?」
希「えりちはそんな強くないよ、きっとにこっちが思ってるよりも、ずっと弱いんよ。」
にこ「だけど、あいつは・・・。」
希「にこっちの言いたいことはわかる!それでも、えりちを信じてあげて。さっき言ってたこと、きっと本当やから。」
にこ「とにかく今日は帰るわ。用事があるの。」
希「にこっち!」
にこ「・・・わかったわよ。あんたがそこまで言うなら・・・。私も少し言い過ぎたし。」
にこ「ごめん、用事があるのはほんとだから。またね、希。変なところ見せてごめん。」
希「・・・うん。ほな、またな。」
――――――――――――――――
絵里「にこ・・・って希?」
希「ごめんなえりち、話聞いてもうた。」
絵里「みっともないとこ見せちゃったわね・・・。」
希「ええんよ、2人に仲良くなってほしいのはうちも思ってるし。」
絵里「希はにこと仲いいのよね、羨ましいわ・・・。」
希「うちは、前からにこっちとはしゃべったりしてたから。」
絵里「私は、にこと話すようになったのは最近だからね・・・。」
希「別に、仲良くなるのに遅いなんてことはないと思うで?」
絵里「そうなんだけどね、やっぱりあそこまで言われるとちょっと・・・ね。」
希「2人は結構似たもの同士やと思うし、大丈夫やって!」
希「今は諦めずに前進するのが吉!」
希「って、カードも言うとるで?」
絵里「・・・ありがとう。希。きっとあなたが言うんだから、そうなんでしょうね。」
希「にこっちだって、えりちがメンバーに入ってくれて嬉しいはずやもん。大丈夫や。」
絵里「だといいんだけど・・・どうすればいいのかしら・・・?」
希「にこっちにしかないものを褒めてみるのとかどうやろ?」
絵里「ハラショー!それよ希!これできっとうまくいくわ!」
希「えりちはほんとににこっちのこと大好きやんなあ・・・。ちょっと妬けてまうわ。」
絵里「そ、そんなことないわよ!希のことも大事に思ってるわよ!ただ、今は・・・。」
希「わかっとるよ。明日、うまくいくとええな?」
絵里「あなたにはほんとに敵わないわね、希・・・。」
絵里「任せなさい!このかしこいかわいいエリーチカにかかればにこと仲良くなることぐらい簡単よ!」
希「その意気や!」
希(頑張ってな、えりち)
――――――――――――――――
凛「今日も練習頑張るにゃー!」
海未「今日はユニット毎に分かれて練習しましょう。練習は各自でお任せします。」
穂乃果「よーし!さっそくダンスの練習をしよう!」
花陽「が、頑張ります!」
絵里「私達は何をしようかしら・・・?」
絵里「ねえ、にこ。どうしようかしら?」
にこ「・・・。」
希(あらら・・・。にこっちもまだ割り切れてないか・・・。)
絵里(まだまだ!こんなもんじゃ諦めないわ!)
真姫「どうするの?にこちゃんが黙ってても進まなそうじゃない?」
にこ「わかってるわよ・・・。」
絵里「ねえ、じゃあ振り付けの確認なんてどうかしら?にこ?」
にこ「それは昨日やったじゃない。今日は別なのにしましょ。」
絵里(わ、忘れてたわ・・・。)
希(えりち、焦っとるなあ・・・。)
にこ「うーん・・・じゃあ・・・。」
にこ「真姫!あんたに足りないのは笑顔よ!今日はその練習をするわ!」
にこ「にっこにっこにー!」
真姫「ヴェエエ!?なんで私が・・・。」
絵里「にっこにっこにー!」
にこ「!?」
真姫「エ、エリー?」
絵里「ほら、真姫も!にっこにっこにー!」
真姫「しょ、しょうがないわね・・・。にっこにっこにー!」
凛「あー絵里ちゃんと真姫ちゃんがにこちゃんの真似してる!」
穂乃果「真姫ちゃんとにこちゃんはともかく・・・にこちゃんと絵里ちゃんってあんなに仲良かったっけ?」
絵里「にっこにっこにー!」
絵里「ねえ、にこ。私、もっと可愛くなれるかしら!」
にこ「・・・負けたわ。あんたには。」
にこ「なれるわよ、あんたなら。だってにこが認めたアイドルなのよ?可愛くないわけないじゃない!」
絵里「にこ・・・。」
にこ「あと・・・この前は私も言いすぎたわ・・・。ごめん。」
絵里「・・・ありがとう!にこ!」
ダキッ
にこ「ちょっと!抱きつくなって!練習中でしょ!」
絵里「あらー?練習中じゃなかったらいいのかしら?」
希「ふふっ、よかったやんなあ・・・えりち。」
にこ「もー!やっぱさっきのなし!許さない!」
真姫「ちょっと!にこちゃんもエリーもちゃんと練習しなさいよー!!」
閲覧ありがとうございます。
にこえり・・・いいですよね。
なんか絵里ちゃんはにこちゃんに甘い部分があるなーと思ってたんですが、スクフェスのあれを見たら、
やっぱり甘いんじゃないか!と確信しました。
次はのぞにこに可能性を感じてるのでそっちを書いていきたいです。
このSSへのコメント