提督「艦娘のヤンデレ調査だと?」明石「はい!」
とあるラバウル基地でのお話
息抜きに初投稿です
何番煎じかわかりませんが上手く病ませられるよう頑張ります
数値はダイスロールで決めます 不定期更新です
荒らしは出荷です
遅くなりましたが10,000PV突破しました!読者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです!
提督「何なんだその頭のいかれた調査は」
明石「最近、○○泊地の少佐が痴情のもつれで刺されたそうで……」
提督「あぁ、そんなこともあったな……」
明石「提督、我が基地にもケッコンできる練度の娘が増えてきました。相手次第では鮮血END不可避なので、提督の身の安全のためにもぜひ調査することをお勧めします!」ズイッ
提督「近いわ阿呆。ケッコンと言ってもどうせカッコカリだろう?そこまで深く考えなくてもいいだろう……第一、私に好意を抱いている娘なんていないだろう」ハァ
明石「鈍感のふりは別にいいです」
提督「……な、何のことだ」キョドリ
明石「……とにかく転ばぬ先の杖だと思ってこれを使ってください」スッ
提督「なんだこれは?」
明石「妖精さんと共同開発で作り上げた特殊装置『病む病むはか~る』です!」
妖精さん『……!』グッ
提督「この世の終わりのようなネーミングだな……」
明石「これを使えば対象の艦娘のヤンデレ度を数値化してくれます!」
提督「廃棄してまえこんなもん!」
明石「まあまあそう言わず♪」
提督「第一、対象の艦娘が私に好意を抱いていなかったら使っても意味ないだろうこんなもの」
明石「その辺はご心配なく!使用者に対して好意を抱いていなかったら機能しませんし、何より提督に好意を抱いていない艦娘なんてこの基地にはいません!」
妖精さん『……!』コクコク
提督「……」
明石「まあ実際に使った方が早いですよ。適当に鎮守府を回って適当な艦娘に使ってください」
提督「……まだ執務が残っているのだが」
明石「命と仕事、どっちが大事ですか?つべこべ言わずにやって、どうぞ!」
提督「ぬう……」
明石「あ、あとこれが数値の目安です」
※数値の目安 最大値は100
・0~20・・・天使レベル
・21~40・・・ちょっとヤキモチを焼くレベル
・41~60・・・強めの独占欲レベル
・61~80・・・他の女の臭いを許せなくなるレベル
・81~90・・・料理に自分の一部を混ぜ込むレベル
・91~99・・・提督の敵は容赦なく消すレベル
明石「……となっています」
提督「……100の場合はどうなる?」
明石「察してください」
提督「」
明石「ささ!時間ももったいないですしさっさと行ってきてくださーい!」ドンッ
提督「うお!?」
――――――――――――――――――――――――――――――
提督「まったく明石め……何が悲しくて第三砲塔で火遊びするような真似をせにゃならんのだ」
提督(しかし、怪しい言動の娘がいるのも事実、それを見てみぬふりしていることも事実……私の今後の為になるかもしれんな)
提督「とりあえず目についた艦娘に使っていくか」
五月雨「あ、提督!お疲れ様でs…ひゃあぁぁあ!?」ズルッ
提督「んがふっ!!?」メコッ
五月雨「あいたた……はっ!?す、すみません提督!だ、大丈夫ですか!?」アタフタ
提督「……だ、大事ない。相変わらずだなお前は……(は、腹にくるとは)」プルプル
五月雨「すみません!本当にすみません!」
提督(ドジを超えた究極ドジの我が初期艦五月雨……ちょうどいい、最初はこいつからだな、反応するといいが)ポチッ
五月雨「本当にすみません提督……」 『病み度:30』
提督「いい、気にするな(おぉ反応した!……という事は五月雨に好意を抱かれているという事か)」
五月雨「?」
提督(……少しむずかゆいな)ポリポリ
五月雨「あの提督、その手に持っているものは……?」
提督「!……あ、あぁ、これか?明石から貰ったガラクタだよ。またしょうもないものを作りおってからに……」
五月雨「……明石さんですか、そうですか」ムスッ
提督(ん?)
提督「どうした五月雨」
五月雨「あ、いえ!何でも!……ただ明石さんがちょっと羨ましいなって」
提督「羨ましい、だと?」
五月雨「だって明石さん、アイテム屋さんの頃から提督に頼りにされてるじゃないですか……今だって装備の改修や艤装の修理とかで前以上に提督に頼りにされているじゃないですか」
提督(これは……明石にヤキモチを焼いているのか)
五月雨「私なんて最初の頃からドジばっかりで提督に迷惑をかけて、明石さんや他の娘に比べれば全然役に立ててないし、改二にもなれないし、ボイスも全然追加されないし……」
提督「五月雨……(ボイスとは……?)」
五月雨「ここも大きくなってきて提督と一緒の時間も減っちゃって……そんな中でも安定して提督と一緒の明石さんが本当に羨ましくって……すみません、いきなりこんな事言っても迷惑、ですよね……私ったら何を」
提督「……阿呆」コツン
五月雨「ひゃん!?」
提督「あいつとの付き合いはあくまで仕事の上でだ。それ以上でもそれ以下でもない……」
提督「それに私はお前を蔑ろにした覚えなどない。この基地に段ボールしかなかった頃からの付き合いだぞ?お前と共にこの基地を大きくしていったではないか!」
五月雨「提督……」
提督「確かにお前はドジだが別に私はそれを煩わしく思ったことなど一度もない、むしろ好ましく思っている」
五月雨「へ!?///」
提督「お前は最古参なんだぞ?頼りにしている娘もいるし私だって未だに頼りにさせてもらっている……たとえ改二がなくともボイス?が増えなくとも、お前は私にとって大切な初期艦なんだよ、そう自分を卑下しないでくれ」ポン
五月雨「て、提督……」ウルウル
提督(こいつがこんなに思い詰めていたとはな……)
五月雨「あ、あの提督!」ズイッ
提督「ど、どうした?近いぞ……」
五月雨「そ、それはつまり提督にとって五月雨は大切な人ってことですよね!」
提督「え?あ、まあ、そうなるな……?」
五月雨「ッ!う、うれしい……私も提督の事をお慕いしています!この世の誰よりも……///」ギュッ
提督「お、おう……」タジッ
五月雨「私、最高練度まであと少しなんです……すぐに達成しますから、だから待っててくださいね、提督!」←[練度:97]
提督「ちょっと待て、待ってくれ五月雨」
五月雨「すぐに迎えに来ますからね!よーし、頑張っちゃいますよー!!」ピュー
提督「……なんだかとんでもない事になってしまったような」
提督「……とりあえず五月雨は安牌、か?」
五月雨編終了
提督「次は誰にするか……」
大淀「提督、お疲れ様です」
提督「大淀か(こいつも五月雨と同じくらい付き合いが長いがはたして……)」ポチッ
大淀「本日の任務ですが……」 『病み度:63』
提督(こいつも私に好意を……ていうかやや高いぞ!?)
大淀「……提督、少し失礼します」スンッ
提督「お、おう……?」
大淀「……いつもより雌の臭いがキツすぎます」キッ
提督「(雌ってお前……)さ、さっき五月雨とぶつかってしまってな」
大淀「なるほど、道理で……あざとい小娘が」ボソッ
提督「お、大淀……?」
大淀「あぁ提督、そういえばまだ未達の任務がございましたね……実施をお願いします」
提督「未達の任務か?なんだ、開発か?建造か?」
大淀「解 体 任 務 で す よ 提 督 」
提督「」
大淀「昔に比べ、艦隊の規模が大きくなってしまいました。工廠にて不要な艦娘を二隻、とは言わず提督の害になる艦娘をすべて解体して基地内を綺麗にしちゃいましょう♪」
提督「なっ!!?」
大淀「まずは提督に危害を加えたあざとい初期艦を解体しましょうか♪善は急げと言います、早速バラバラにしちゃいましょう!何だったら私がこの手で……」
提督「待て大淀!!それ以上言ったら許さんぞ!五月雨を、仲間を解体するとか正気か!?(おいおい、60台でこのレベルかよ!?)」ガシッ
大淀「……やっぱり彼女を庇いますか」
提督「庇うも何もあるかこの大うつけがッ!!私の基地で勝手な解体は絶対に許さん!今度そのような発言をしてみろ……その時はそれ相応の罰を受けてもらう!」
大淀「……」ビクッ
提督「とにかく、今回の発言には目を瞑ってやる……お前は頭を冷やせ!二度と解体なんて言葉を口にするな」
大淀「……はい」
提督「……金輪際そのような任務は実行せん、自室で反省しろ」
大淀「はい……出過ぎた真似をしてしまい申し訳ございませんでした」
提督「……わかればいい、私はもう行くからな」スッ
大淀「……提督はお優しいのですね、だから私は……」
大淀(……あの小娘のせいで熱くなりすぎてしまいました。最悪、提督に嫌われるかもしれなかったのに私ったら……)
大淀(……あぁ、提督、ごめんなさい提督……もう二度とあんな出過ぎた真似はしません提督……どうか、どうか嫌わないで……捨てないでください提督……あなたに捨てられたら私は……)
大淀( モ ウ 生 キ テ イ ル 意 味 ガ ア リ マ セ ン )ハイライトオフ
大淀編終了
提督(まさか大淀があそこまで思い詰めていたとはな……今度カウンセリングを設けてみるか)
提督(というか、他人に危害を加えるのは90台からじゃなかったのか?大淀、完全に五月雨に危害を加えそうだったぞ?)
※あくまで数値は目安です
衣笠「あ、提督だ!オーイ!」パタパタ
提督「衣笠か(こいつはやたら距離感が近い気がするが果たして……)」ポチッ
衣笠「浮かない顔しているねー、大丈夫?」 『病み度:93』
提督「ッッ!!?」ブホッ
衣笠「わわ!?ちょっと本当に大丈夫!?」
提督「ゴホッゴホッ……だ、大丈夫だ、すまんな」
衣笠「もー!急に噴き出すからビックリしたじゃん!」
提督(……いきなり90台の大物に遭遇してしまった。衣笠、お前という奴は……)
衣笠「罰として提督にセクハラするぞー!うりゃー♪」ヒシッ
提督「おおっと!?や、やめろ衣笠!?」アタフタ
衣笠「むふふー♪……そういえば提督」
提督「な、なんだ?(なんだ!?なんか怖いぞ!?)」
衣笠「さっき五月雨ちゃんとすれ違ったんだけど何かあったの?あの娘、なんかすっごい嬉しそうだったけど」
提督(ま、マズイ!?下手なことを言うと五月雨が消されるかもしれん!?)
提督「いや、知らないな……」
衣笠「……提督―、衣笠さん嘘はあまりよくないと思うんだよねー」ジトッ
提督「……嘘とはなんだ嘘とは」
衣笠「さっき鼻がひくついたからさー。提督って嘘をつくと鼻がちょっとだけひくひくするんだよねー」
提督「!?」バッ
衣笠「ふふ♪図星ね……嘘をつかれるなんて衣笠さんショックだなー」
提督「す、すまない衣笠」
衣笠「謝るくらいなら最初から正直に言ってよねー」ムスッ
提督(選択を間違えたか……まずいな)
衣笠「ま、大方提督がなんかクサイ台詞を吐いてそれに五月雨ちゃんが舞い上がったってところかな?」
提督「え?(大体合ってる……)」
提督「な、なんでわかる……?」
衣笠「衣笠さんだって五月雨ちゃん程じゃないけど長~い付き合いだよ?それに提督の事だもん、大体察しちゃうよ」
衣笠「まったくもー、衣笠さんでよかったよね。ほかの子だったらもっと面倒なことになってたよ?」
提督「お、お前は怒らないのか……?(おかしい、90台にしては大人しすぎる)」
衣笠「怒る~?あ!もしかして提督、衣笠さんに嫉妬してほしかった?かんわいい~♡」ニマニマ
提督「バ、馬鹿者!そういう訳ではない!」
衣笠「いいのいいの照れなくて♪だって提督のことが好きな娘っていっぱいいるし、提督は提督だし、いちいちそんなことに目くじらを立ててたらキリがないって♪衣笠さんは寛大なんだから!」
提督「そ、そうか……」
衣笠「それに~?五月雨ちゃんは提督の好みとは異なるしね」
提督「どういう意味だ……」
衣笠「提督ってば衣笠さんみたいに豊かなお胸の娘が好きだもんね♪」モニュモニュ
提督「そんな事実はない」ヒクッ
衣笠「また嘘ついた!提督の好みはベッドの下のコレクションで把握済みだよん♪」
提督「」
衣笠「しかしまた嘘つくなんて衣笠さん傷ついたな~?こうなったらみんなに提督が五月雨ちゃんにプロポーズしたって吹聴しちゃおうかな~♪」
提督「!?か、勘弁してくれ!(場合によっては私諸共五月雨が消される!?)」
衣笠「ん~、じゃあね、衣笠さんをギュッ!ってしてくれたら勘弁してあげる♡」ウデヲヒロゲル
提督「は?」
衣笠「いやならいいよ?」
提督「い、いやじゃない!ほら!」ギュッ
衣笠「んぅ~♪いいわぁ……最高♡」
提督「ほら、もういいよな?」
衣笠「もうちょっとだけ~」ギュゥゥゥ
提督「嘘だろ!?(誰かに見られたらヤバい……!)」
――――――――――――――――――――――――――
衣笠「満足したぁ……提督、ありがとね♡」
提督「あ、あぁ(本当に90台かこいつ?もしかして故障か?)」
衣笠「今度から定期的にお願いしようかな~、なんちて」
提督「それは勘弁願いたい……じゃあ私はコレで失礼するぞ!」バッ
衣笠「あー提督!……もー、照れ屋さんなんだから!」
衣笠「……」スンスン
衣笠(あ~提督の匂いがうつってる♪たまんな~い♡)
衣笠(しかし五月雨ちゃんも可愛いねー、たったあれだけで舞い上がっちゃうなんて……流石駆逐艦)
衣笠(でも残念、だって提督の本命は……この私なんだから♪)ニヤリ
衣笠(ま、提督は人気だししょうがないよねー。でも私は怒らないよ?その程度で怒ったら提督の奥さん失格だもん♪)
衣笠(他の事いちゃついたって構わない……最後に私の元に帰ってくるならそれで十分なんだから♡)
衣笠(ケッコンカッコカリも私が最初じゃなくていいよ♪所詮仮だもの)
衣笠(そんなものいくらでも譲ってあげる♪でもね?提督の本命の座だけは……)
衣笠「 誰 デ ア ロ ウ ト 絶 対 ニ 譲 ラ ナ イ カ ラ♡」
衣笠編終了
提督「数値ってものは当てにならないのか?いや、ここで決めつけるのは早計か……」ブツブツ
「……」ソロリ
提督「しかし衣笠の奴……さっきの現場が見られたりしたらそれこそ厄介ではないか」ブツブツ
「ば~にんぐぅ……」
提督「む?」クルッ
金剛「ラァァァァアアアブッ!!」バッ
提督「うお!?」サッ
金剛「Ow!」ビターン
提督「上官を不意打ちとはいい度胸だな金剛……」
金剛「あたた……モー!避けちゃnoだよテートク!」プンプン
提督「阿呆、お前に全力でぶつかられたらシャレにならんわ(常に全力投球のこいつはどれほどのものか……)」ポチッ
金剛「Boo!サミー(五月雨)やガサー(衣笠)は良くって私はnoだなんて不公平デース!」 『病み度:25』
提督(思いの外低かったな……いや待て、なんか聞き捨てならない事を言ったなこいつ)
提督「衣笠ってお前……何を言っているんだ」
金剛「イヒヒ!とぼけても無駄ネ!さっきガサーと熱~いhugをしてたのを見ちゃったんダカラ!」ビシッ
提督「うぐっ!?」ギクーン
金剛「ガッサーだけズルいデース!」
提督「あ、あれはいろいろ事情があってな……」
金剛「ジジョウもドジョウも関係ないネー!私にもhugをplease!!hug!ハ~グ~!!」ウデヲヒロゲル
提督「いやだからな?あれは……」
金剛「……Am I not good?(私じゃ駄目なの?)」シュン
提督「うっ……(その顔は反則だろ……!?)」タジッ
金剛「ハッ!……ソ、sorryデステートク!わ、私ったら年甲斐もなく……アハ、アハハハァ……」
提督(金剛……)
金剛「I'm sorry……ガサーがテートクとhugしているのを見て少しheartしちゃったネ……」シュン
提督「……ん(偶にはこいつの思いに答えてやるか)」スッ
金剛「へ?」
提督「ほら、少しだけなら……いいぞ」
金剛「て、テートク……?」
提督「お前がそれで満足するならな……ただし他言無用だぞ」
金剛「い、Yes!テートク!Thank you very much!!」ギュッ
提督(……どうか他の娘に見られませんように)ドキドキ
金剛「んぅ……念願のテートクのhug……温かくて落ち着きマス♪」スリスリ
提督「そ、そうか(自分から誘っておいてアレだが金剛のある部分のせいで気が気でない……!!)」
金剛「えへへ……」ムニムニ
提督「こ、金剛……当たっているのだが」
金剛「……当てているんデスよ♡」ニッ
提督「そ、それ以上はいかん……じゃないと早々に切り上げるぞ」
金剛「Oh、それはいけませんね、sorry♪」テヘペロ
提督「まったく……」
金剛「テートク?」
提督「なんだ?」
金剛「Thank you for hearing my selfishness♪(私のわがままを聞いてくれてありがとう♪)」
金剛「But I am greedy(でもね、私ってば欲張りさんなの)」
金剛「I am satisfied in this now♪(今はこれで満足よ♪)」
金剛「But I get a better thing someday!(でもね、いつかはもっと良いものをいただくつもりよ!)」フンス
提督「良いものか?(ま、まさか……)」
金剛「Do you know my proficiency?(私の練度、知っているわよね?)」←【練度:99】
金剛「……I wait for a wedding ring♡(……指輪、待ってるからね♡)」チュッ
提督「なぁっ!!?(ほ、頬にキスされた!?)」
金剛「ニヒヒー♪遂にキッスしちゃったデース!それじゃあテートク、See you!」タタタ
提督「お、オイコラ!金剛!?待て金剛!!?///」カァァ
提督(あ、あの紅茶キチめ……なんて事を!?ほ、他の奴には見られていないよな!?)キョロキョロ
金剛「……ッ!!////」プルプル ←実は恥ずかしかった
金剛編・・・完
提督「全く、金剛の奴め……誰にも見られていなければいいが」ブツブツ
菊月「司令官、何をしているんだ」
提督「菊月か……(やや堅物なこいつはどうだ?)」ポチッ
菊月「執務もせずにブラブラと散歩か?」 『病み度:63』
提督「ッ!?あ、いや、これはだな……(大淀と同じ値!?菊月がか!?)」
菊月「まったく、司令官、あなたはこの基地の指揮官なのだぞ?だというのにそのようでは皆に示しがつかん……」ピタッ
提督「ど、どうした……?(どう出てくる……!?)」
菊月「……失礼する」スンスン
提督「お、おう……(大淀と同様に臭いが気になる……か?)」
菊月「……ッ!!」
提督「き、菊月?」
菊月「……少し待ってくれ」タタタ
提督「あ、あぁ……」
提督「……いったい何をする気なんだ?」
――――――――――――――――――――――――
菊月「待たせたな司令官!」
提督「その手に持っている物はなんだ……?」
菊月「手拭いと除菌消臭スプレーだ……司令官、少し目を瞑ってくれ」
提督「わかった……(成る程、そういう事か……)」
菊月「感謝する、今日の司令官は酷い臭いだからな、消臭してやるぞ」シュッシュッ
提督「臭いとはあんまりな言いようだな……」
菊月「いや、司令官自身は全くもって臭くないぞ!普段は心安らぐ優しくて暖かい良い匂いの筈なんだ!こんな酷い臭いなんかしないんだ!……司令官にこんな悪臭を擦り付けやがって……クソッ!」 シュッシュッ
提督(そこまで気になるものなのか……)
菊月「……よし、服はもういいだろう。司令官、目を瞑ったまま少しかがんでくれ」
提督「こうか?」
菊月「よし、そのまま口も閉じてくれ」
提督「(まさかこいつ……)おい菊月、何もそこまで……」
菊月「 閉 じ ろ 」
提督「」ゾクッ
菊月「……良い子だ、では始めるぞ」シュッシュッ
提督(めっちゃ顔面にかけられとる……)
菊月「……さて司令官」ガシッ
提督「い゛っ!?」
菊月「少し痛いが我慢してくれ」ゴシゴシ
提督「あだだだ!?き、菊月!痛いぞ!?んぐえ!?」
菊月「暴れるな司令官!悪臭は司令官の頬からが一番強くてな……このままじゃ司令官の頬が腐り落ちる!そんなの、私が許さん!!」ゴシゴシゴシ
提督(頬って、金剛にキスされたところか!?だから重点的に……あいだだだ!?)
菊月「強くせんと取れなさそうなんだ……もう少し時間をくれ!」ゴシゴシゴシゴシ
提督(力強すぎて抜け出せん……!?このままじゃ頬が裂け……あだだだ!!?)
菊月(私の司令官をここまで汚しやがって……全くもって度し難い!)
菊月(臭いから察するに金剛か?……あの色ボケ戦艦が……年甲斐もなく盛りやがったな)ギリッ
菊月(司令官の体中に加齢臭を擦りつけて……それに頬の強い臭いはもしや……)
菊月(私の……私の司令官によくも……!)ギリッ
菊月(いや、今は消毒に勤しむとしよう……だが金剛を含め、今後また司令官を汚す輩が出てくるのであれば相手が戦艦だろうが空母だろうが姉妹だろうが絶対に許さない……)
菊月(消毒して消毒して消毒して消毒して消毒して消毒して……私 の 臭 い で 上 書 き し て や る … … 他 ノ 女 ノ 臭 イ ハ 御 免 ダ )ハイライトオフ
菊月編・・・完
提督「いたた、やっと解放された……皮膚が剥げるかと思ったぞ」ヒリヒリ
提督(あの後、菊月は私からニオイが消えたのを確認すると満足そうに去っていった……)
子日「あ、提督だ!て~い~と~く~!」タタタ
提督「ん?ああ、子日か」
子日「うわ!ほっぺた真っ赤だね~☆もしかして提督、また女の子泣かせた?」
提督「なんでそうなる……というかまたとはなんだまたとは!」
子日「だって提督って乙女心がわかんない唐変木?って奴だからね~☆」
提督「どこでそんな言葉を覚えたんだまったく……(まあいい、とりあえずこいつも見とくか)」ポチッ
子日「あはは☆でもそのほっぺ、本当にどうしたの?」 『病み度:44』
提督(44……まあまあ普通の値だな)
提督「まあ色々あったんだよ……だが決してやましいものではないからな」
子日「う~ん、まあそういう事にしてあげるね♪」
提督「ぬぅ……」
子日「あ、そうだ提督、いつものいくよ~……今日は何の日かな?」
提督「お前、会う度にそれ聞くな……わかってる、子日だろ?」
子日「……ぶっぶ~!残念でした~☆」
提督「なっ!?」
子日「毎度毎度同じ問題出さないよ~♪」
提督「お前……で、答えは何なんだ」
子日「それはね~……子日が提督に初めて撫でてもらった記念日だよ♡」
提督「……は?」
子日「こ~んな大事な日を忘れちゃうだなんて提督ってば酷い!」プンプン
提督「そ、それはすまなかった……よく覚えているな」ボソッ
子日「子日は全部覚えているのに~……そんな悪い提督にはお仕置きだよ~!うりゃ~☆」ダキッ
提督「うおおいっ!?(また抱き着かれた!?)」
子日「ん?なんか提督の服、湿気っているような……なんかスプレーでもした?」
提督「まあ、かけられたというか……」
子日「ふ~ん、じゃあ子日のニオイで上書きしちゃお~♪うりゃうりゃ!」グリグリ
提督「うぐぉぉ……鳩尾にクる……」
子日「んふふ~……提督とこうやって密着するの久々だな~」
子日「ねぇ提督、子日が提督と会う度に何の日か質問するのってなんでだと思う?」
提督「……理由があったのか」
子日「当然!……だってこうすれば提督が子日に構ってくれるんだもん」
提督「……!」
子日「提督が子日だけを見てくれる唯一の時間だもん……子日、ちょっとわがままだからさ、少しでも提督を、好きな人を独り占めしたいんだよね」
子日「もっと提督と二人きりでいたい……でも提督のことが好きな娘ってたくさんいるからね~……金剛さんとか衣笠さんとか露骨だもん」
提督「う、うむ……(ストレートに好きな人と呼ばれた……)」
子日「提督が盗られるのは嫌だろうし、子日も誰かに提督を独り占めにされるなんて嫌……自分がされて嫌なことはあんまりしたくない……」
提督「子日……」
子日「でもたまには……こうして一緒にいたいな」ギュッ
提督「そうか……」
子日「ふふ♪今日はなでなでに加えてハグの記念日だね……♡」
提督「そう、なるか……?」
子日「来年も同じこと聞くから覚悟しててね☆もし間違えたら……」
提督「間違えたら……?」
子日「……うふふ♪それはその時のお楽しみ~♪」
提督「少し怖いぞ……」
子日「別に取って食う訳じゃないから心配しないでよ~☆」
提督「……さ、もう十分くっついただろ……離れた離れた」
子日「ぶ~……しょうがないなぁ、じゃあここまでにしてあげる♪まったね~☆」タタタ
提督「あ、おい!……まったくあいつは」
子日「あ、提督!」
提督「ん?」
子日「大好きだよ……チュッ♡」ナゲキッス
子日「今度こそバイバ~イ!///」
提督「……阿呆」ポリポリ
子日編・・・完
提督「今後、子日の問いには気を付けなければ……」
伊13「あ……提督」
伊14「ん~?あー提督だ提督だぁー!あひゃひゃ♪」
提督「ヒトミとイヨか……てか酒クサ!?イヨ、お前こんな時間に飲んでいたのか!?」
伊13「す、すみません……ちょっと目を離したらこの有り様で……すみません提督……!」ペコペコ
伊14「い~じゃねぇかよ姉貴ぃ!そうだ、提督もどうだい?いい酒が入ったんだー♪」
提督「はぁ……イヨ、お前またヒトミに迷惑をかけているのか……少しは自重したらどうなんだ?」
提督(いつも通りだなこの酒飲みは……ヒトミも苦労しているな)ポチッ
伊14「ちぇー!なんだいつれねーなぁ……」ブスー 『病み度:29』
伊13「ほ、ほらイヨちゃん……提督もこう言ってるから自重、自重しよう……ね?」 『病み度:55』
提督(イヨは低いが、思いの外ヒトミの数値が高めだな……)
伊14「ぐぬぬ……だったら無理やりにでも付き合わせてやるぞー!」ガバッ
提督「ファッ!?(またか!?今抱き着くのが流行っているのか!?)」
伊13「イ、イイイ、イ、イヨちゃんっ!?な、何を、何をやって……!?」
伊14「何って決まってんじゃん……強硬手段だよー♪んっふふ~♪」スリスリ
提督「お、おいよせイヨ!?」タジッ
伊13「そ、そうだよイヨちゃん……はし、はしたないからやめて……!」
伊14「んふっ♪ホラホラ提督、こんな美少女がこんなにして誘っているのに付き合わないなんて無いだろ~?ほれほれ♡」グイグイ
提督「何を馬鹿なことを……てかその恰好でそれはマズイ!頼むからやめろ!」
提督(み、水着越しにイヨの慎ましくも柔らかいものが……!)
伊13「駄目だよイヨちゃん……お、お姉ちゃんの言う事聞いて……!」
伊14「それ!これでもか?これでもかー!」グイグイ
提督「マジで洒落にならんからやめろ!」
伊13「……」ピキッ
伊14「往生際が悪いなー……こうなったら」
提督「これ以上何をする気だ!?ヒ、ヒトミ!こいつをどうにか……」チラッ
伊13「 イ ヨ ち ゃ ん ・ ・ ・ ・ ・ ・ い い 加 減 に し よ う か ?」
提督・伊14「「……ッ!?」」ゾクゥ
伊13「提督の、迷惑になるから……ね?」
伊14「ハイオネエサマ」カタコト
提督(い、今は肝が冷えた……本当にヒトミの声か?)
伊13「提督も……デレデレ、し過ぎです……駄目ですよ?」
提督「い、いやデレデレはしていない……」
伊13「……」ニコォ
提督「……すまなかった(ヒトミってこんなに怖い子だったか……?)」
伊13「ほら、イヨちゃんも…提督に謝って……」
伊14「うぅ……す、すみませんでした」
提督「う、うむ……」
伊13「イヨちゃん…酔った勢いで提督に抱き着くなんてうらやま……はしたない真似しちゃダメ、だよ……?」
伊14「……姉貴だって毎晩提督の私物をオカズにしている癖に」ボソッ
提督「え?おいイヨ、今なんて……」
伊13「 イ ヨ ち ゃ ん ? 」ゴゴゴ
伊14「ふぁい!?」ビク
伊13「ちょっと、おイタが過ぎるね……お部屋、行こうか……?」ムンズ
伊14「ひぃぃぃぃ……!?」
伊13「では提督……私たちは、失礼いたします……では」
提督「お、おう……お手柔らかにな……?」
伊14「て、提督~!?こ、今度は一緒に飲もうなぁぁぁ……」ズルズル
提督(イヨが何を言ったかは気になるが……とりあえずイヨの無事を祈るほかないな……)
伊13・伊14編・・・完
提督「一体イヨは何を言ってヒトミの逆鱗に触れたのか……」
名取「あ、て、提督さん……やっと、やっと見つけました!」タタッ
提督「ん?おお、名取か……」
名取「ふぅ……執務室に行ってもいなかったので私、探しちゃいましたよ……」
提督「あぁ、すまん、今日は色々あってな……しかし名取、私に何か用があったのか?」
名取「あの、そろそろお昼のお時間なので……私、あの……提督さんにお、お弁当を作ってきました!」スッ
提督「何?……わざわざ作ってくれたのか?」
名取「め、迷惑、だったでしょうか……?」オズオズ
提督「いや迷惑などではない、普通にうれしいぞ……ありがたく頂くよ」
提督(ちょうど腹も減っていたしな……ついでに数値も見てみるか)ポチッ
名取「そ、そうですか?う、嬉しいです……!」 『病み度:84』
提督「」ピシッ
名取「?……提督さん?」
提督(いや待て待て待て!?2番目にでかい数字が来たぞ!?名取がか!?嘘だろう!?)
名取「ど、どうかされましたか……?」
提督「あ、いや、うん……何でもないぞ」
提督(この数値だとこの弁当に何か混ぜられている可能性が高そうだが……しかし受け取った手前食べない訳にも……)
提督「と、とりあえず後でいただくとするよ……」
名取「 駄 目 で す 」ハイライトオフ
提督「!?」
名取「今、私の前で召し上がってください.」
提督「な、名取……?」
名取「提督さんの感想を直接聞きたいのです。お願いします……それとも迷惑でしたか?何か食べられない理由でもあるのですか?どうなんですか?」
提督「(名取らしからぬ圧……)わかった……とりあえず場所を変えよう、ここでは食べづらい」
名取「!……はい♪」ニコォ
――――――――――――――――――――――――――――
提督「……ではいただくとしよう」
名取「どうぞ、お召し上がりください……♪」
提督(ぱっと見は美味そうなハンバーグ弁当だが……数値が数値だから恐ろしい、しかし……)
名取「……」ジー
提督(……視線が痛い……食べなければどうなるかわからない)
名取「提督さん……?」
提督(……ええいままよ!)パクッ
名取「……!」
提督(……普通に美味い)モグモグ
名取「お、お味の方は、いかがでしょうか……?」
提督「……美味いよ、鳳翔にも負けないんじゃないか?」
名取「そ、そうですか!やりました!」
提督(……変な味はしないし杞憂だったか?衣笠みたいに数値は高いが無害だった例もあるし……)モグモグ
名取「……ふふ♡」ゾクッ
―――――――――――――――――――――――――
提督「ご馳走様……」
提督(普通に完食してしまった)
名取「はい、お粗末様でした……」
提督「いい具合に腹も膨れた、感謝するよ名取」
名取「ふふ♪喜んでもらえて何よりです……私、これからも提督さんの為にお弁当作ってあげますね♪」
提督「はは、気持ちは嬉しいが気が向いたらでいいぞ……弁当箱と箸は洗って返すとする……」
名取「あ、それは私がやりますから大丈夫ですよ」
提督「いや、洗わずに帰すなんて失礼……」
名取「私は気にしませんから、大丈夫ですから」
提督「だが……」
名取「 大 丈 夫 で す か ら 」
提督(……か、頑なだな?)スッ
名取「やりました(ボソッ)…・・・では、私はこれで……次も美味しいお弁当を作ってきますね♪」
提督「あ、あぁ……」
提督(……名取はそこまで害はない感じか?いや、数値が数値だから警戒するべきか……)ムムム
名取(あぁ、提督さんが、提督さんが『私の』ハンバーグを食べてくれた……私を体に取り入れてくれた……)ゾクゾク
名取(あのハンバーグには私の体液をほんの少し混ぜてたんだけど……バレていないみたい)
名取(むしろ提督さんは美味しい美味しいって食べてくれた……うれしい……♡)キュン
名取(私の一部が、提督さんの血となり、肉となる……こんな素晴らしい事はないわ)
名取(でも、これじゃ物足りない……もっと、もっと、もっともっともっともっともっと!提督さんに私を、私の全てを味わってほしい……!私の血も、肉も、内臓も、髪の毛も爪も骨も髄液も唾液も汗も涙も●●も……この命さえも全部、提督さんに捧げたい……!それが姉妹の中で一番地味で目立たない私が提督さんにできる唯一の奉公だから……)
名取(今度はどんな料理を作ろうかな……うふふ♪提督さん、楽しみにしてくださいね♪今度はもっともっと…… 名 取 を 味 わ っ て も ら い ま す か ら ♡)ニタァ
名取「……でもそのまえに、提督さんの使用済みお箸でちょっとだけ楽しもうかな♡」
名取編・・・完
提督「今の所衣笠を超える数値は出ていないか……出たら出たで困るが」
木曾「ん、提督か……こんなところで何をしているんだ?」
提督「木曾か、まぁ……色々とな?」
木曾「ほぅ、じゃあ他の女の臭いを振り撒いているのも何か理由があるのか?」キッ
提督「っ!」
提督(こいつは前から言動が怪しい……というかストレートすぎるというか……)ピッ
木曾「今日も随分とまあ臭いを付けられたじゃないか、え?」 『病み度:63』
提督「仕方ないだろう、ここは女性率が半端じゃないんだ……(大淀らと同レベルか……)」
木曾「まったくお前という奴は……基地も大きくなって艦娘が増えたとはいえ、しょうがない指揮官だ」ハァ
木曾「だがお前が他の女の臭いを振り撒くのはいささか我慢できない、失礼するぞ」ギュッ
提督「うおっ……(またこれか……!?)」
木曾「俺のにおいをお前に付けるから、しばらく大人しくしていろ」グリグリ
提督(大淀と言い、菊月と言い、うちの艦娘はニオイに敏感すぎではないか……?)
木曾「お前が鈍感すぎるだけだ」
提督(思考を読まれた!?)
木曾「顔に出すぎだ馬鹿……ま、そういったところも可愛いんだがな」
提督「そんなに私はわかりやすいのか……?(衣笠らにもすぐに見破られたし)」
木曾「ああ」
提督「そ、即答か……」
木曾「お前にとってはたかがニオイでも俺達にとっては重要なんだよ……マーキングみたいにこれは自分のモノだって周りに知らしめるんだ」
提督「マーキングって……(衣笠や子日も擦り付けていたがまさか……?)」
木曾「もしも、もしもだ……お前に付いている他の女の臭いを許容してしまったら、その時点でお前が他の女のモノだって事を認めてしまうことになるんだ……!」ハイライトオフ
木曾「んなもん認められるか……お前は俺の指揮官だ!誰にも譲れない!たとえ仲間であろうと、姉であろうと……お前だけは絶対に、死んでも譲らねえ……だから、今は黙って俺にマーキングされてくれ……いいな?」
提督「……わかった(大淀や菊月が怒っていたのはそういう事だったのか……)」
木曾「……すまない」ボソッ
提督「……何か言ったか?」
木曾「……何でもない」ギュッ
木曾(すまない提督……俺達が勝手に争っているだけなのにお前を出しにしてこんな……)
木曾(お前の心はお前のモノ……誰を選ぶかなんて自由さ……だけど俺は、俺はお前を離したくないんだ……!)
木曾(姉に劣等感を感じてふさぎ込んでいた俺に手をさし伸ばし、ここまで導いてくれたお前を……この世の何よりも大切なお前を、誰にも渡したくない!汚されたくない!お前が他の女のモノになる様なんか見たくもない……見るくらいなら死んだほうがマシだ)
木曾(最低だよな俺……わがままで見下げた女だよな?自分を救ってくれた男の幸せを願えないだなんて恩知らずもいいところだよな?お前も好きでもない女にこんなことされても迷惑だよな……?でも、こうやってガス抜きしないとダメなんだ……こうでもしないと嫉妬でどうにかなっちまう……他の女が羨ましくて、妬ましくて、鬱陶しくて……自分が何を仕出かすかわからないんだ……)
木曾(だからせめて、せめてこれだけは許してくれ……お願いだ……俺が俺でいられるために……)
木曾( 俺 は も う 、 コ レ 以 上 狂 イ タ ク ナ イ ン ダ ・・・・・・ )ギュッ
木曾編・・・完
提督(しばらくすると木曾はにおい付けが終わったのか名残惜しそうに離れると、私に礼を言ってそのまま去っていった……)
提督「今の私には木曾の匂いがべったり……大淀クラスの娘に出くわしたらアウトだな……」
日向「提督、奇遇だな」
提督「ん?あぁ、日向か……」
日向「何か元気がなさそうだな、顔が悪いぞ?」
提督「それを言うなら『顔色』が悪い……だろ?」
日向「まあ、そうなるな」
提督「全く……」
日向「まあそう細かい事を言うな。ほら、今日も特別な瑞雲をあげよう。君の為に仕上げた逸品だぞ?」スッ
提督「いや別にいいぞ……お前から貰った瑞雲が私の部屋の一角を埋め尽くしているからな……」
提督(ここ最近、こいつは何かと私に瑞雲をくれるがもう部屋に置き場がなくなりつつあるんだよな……)ピッ
日向「……そんな事言わずに貰ってくれ。君の為に仕上げた逸品なんだ」ズイッ 『病み度:31』
提督「(五月雨レベルか……なら一安心か?)いや気持ちは十分ありがたい、だがこのままでは私の生活スペースがなくなってしまうんだよ!」
日向「……そうか、もう私の瑞雲はいらないんだな……」シュン
提督「……ッ!?」
提督(なんだその表情は……!?あんな目に見えてしょぼくれた日向は初めて見るぞ!?)
日向「……まあ、そうなるな……会う度に渡してたもんな、流石にうんざりだよな……?」
提督「……気が変わった……ありがたく頂戴するからそんな顔をするな馬鹿者……」スッ
日向「!……そうか!貰ってくれるか!いや、君のために作ったんだ……貰ってくれないと困るな、うん」パァァァ
提督「しかし日向よ、ずっと気になっていたが何故毎度毎度私に瑞雲を譲ってくれるんだ?」
日向「え?……いや、それはだな」
提督「ここ最近、会う度に瑞雲だったからな……また布教活動でも再開したか?言っておくが私は改宗するつもりはないぞ」
日向「馬鹿を言うな……そんな事で私が特別な瑞雲を君に譲ると本気で思っているのか?」ムッ
提督「違うのだったら何故私に瑞雲をくれるのだ?」
日向「……」
日向「……聞いても笑わないか?」
提督「約束しよう」
日向「……に……たかった」ボソッ
提督「ん?」
日向「き、君に構ってもらいたかった……それだけだ///」カァァ
提督「……それが理由か?」
日向「そうだな……提督、私がここに着任したばかりの頃は私が唯一の戦艦という事もあってよく出撃させてもらったし、君と一緒にいる時間も多かった……」
日向「しかし、時が経つにつれて金剛をはじめ多くの戦艦が着任して出撃の機会が減ったし、何より君との時間も減ってしまった」
日向「君がいないだけで私の心にはぽっかりと穴が開いてしまってな……?寂しい、君と話がしたい……とにかく君に構ってもらうきっかけが欲しいと思って散々に悩んだ結果がこの瑞雲だった訳だ」
日向「実際に瑞雲を渡す瞬間は、君が私だけを見てくれたからな……それがすごく心地よくてたまらなかったんだ……すまない」
提督「そうだったのか……だがもっと他に方法はなかったのか?おかげで私の部屋は瑞雲まみれだぞ……」
日向「わ、悪かったわね……でも私にはこの方法しか思い浮かばなかったんだ」
日向「それに私があげた瑞雲が部屋を圧迫しているのなら私に返すなり、心苦しいが破棄して資源の足しにすればいいだろうに……」
提督「お前が私の為に作ってくれたものだぞ……そう簡単に破棄できる訳ないだろ。さっき断る時も結構心苦しかったんだからな?」
日向「っ!……君って、堅物な性格とナリをしているのに随分可愛いところがあるのだな」
提督「やかましい……お前こそ随分子供みたいな理由だな」
日向「うぐっ……子供みたいとは失礼な奴だな君は!大体君が私を差し置いて金剛ばかりに現を抜かすのがそもそもの原因なんだぞ?おかげで私の心は散々に乱されたんだ、元凶である君には責任を取ってもらわんと気が済まん」ズイッ
提督「せ、責任ってお前……!?」
日向「私にここまで言わせといて気づかないほど鈍くはないだろう?わずかに練度は足りないがすぐに金剛らに追いつくさ」 【練度:98】
日向「君にとっての一番はわたしでありたいからな……待っててくれよ?」
提督「……おっとこんな時間か!すまんが私はこれで失礼するぞ!」ダッ
日向「あ、待て提督!返事をせずに逃げるのはどうかと思うぞ!……まったく、仕方のない奴だな」
日向編・・・完
提督「思わず逃げてしまった……とりあえずこの瑞雲は部屋に置いてくか」
初月「提督、こんなところで何をしているんだ?」
提督「おぉ、初月か、日向からまた瑞雲を貰ってな……ほら」
初月「……日向さん、またプレゼントしたのか。毎度毎度飽きないものだな」
初月「そんなもの、会う度に渡されたら迷惑だろう、僕が日向さんに一言言ってやろうか」
提督「いや、別にいいぞ……多分これからは大丈夫な筈だ」
初月「?……そうか、お前がそういうのなら僕はそれに従う」
提督(なんか日向に対しての発言に棘を感じたな……よし、計ってみるか)ポチッ
初月「しかし部屋を埋め尽くしそうなら断るなり資源の足しにするなりすればいいじゃないか……もしかして瑞雲教に入信したのか?駄目だぞ?あれは危険宗教の一つなんだからな?」 『病み度:59』
提督(大淀予備軍……だと!?あと日向、お前カルト教団扱いされてるぞ!?過去に何をしたんだ?)
提督「いやいや、私は生まれてこの方浄土真宗だ……この瑞雲はあいつが私の為に作ってくれたものらしいからな……捨てるに捨てられん」
初月「……何故捨てられないんだ?まさか提督、お前もしかして日向さんの事を!?」
提督「なんでそうなる……ただ単純に捨てるのが心苦しいだけだ」
初月「……お前、堅物に見えて結構甘いよな。……だから他の女がそこに付け込んで君に擦り寄ってくるんだ」ボソッ
提督「おい初月……?」
初月「いや、こっちの話だ、気にしないでくれ」
提督(今、不穏なセリフを言ったよな?)
初月「まぁ、自分の為にくれたものを無下にできないという気持ちもわからんでもないが……偶にはきっぱりと断ることも大事だぞ?常に甘い顔をしていたらいつか痛い目に見るぞ」
提督(もうすでに痛い目を見つつあるんだよな……)
初月「まあ、仮に痛い目に遭いそうだったらいつでも僕を頼るといいさ。お前の事は必ず僕が守ってやる……約束だ」
提督「……そうか、ありがとう初月」ポンッ
提督(数値は高めだがギリギリ大丈夫そうかな……?)
初月「……あまり子ども扱いしないでほしいな」ムスッ
提督「あぁ、すまない……」スッ
初月「別にやめろとは言っていないだろ」ガシッ
提督「えぇ……?」
初月「これくらい察しろ……大人だろ?」スリスリ
提督「大人って難しいな……(めっちゃ手に頬ずりしてくる……)」
初月(今日の提督からは他の女の臭いがたくさんする……実に不愉快だ)
初月(すぐに上書きしないとな……本当に提督は堅物のくせにガードが緩いというかなんというか)
初月(最近、ケッコンできる練度に達した艦が出だしてから一部の艦娘の動きが怪しくなってきた……いずれ提督に何かを仕出かすかもしれない)
初月(だが僕の目が黒い内は絶対にそんな事はさせない……例え刺し違える形になったとしても、お前の事はこの僕が絶対に守ってみせる!絶対、絶対にだ……!)
初月(まぁ、今はこの手を楽しむとしよう……)
初月「提督」
提督「なんだ……?」
初月「辛い事があったらいつでも言えよ?お前の為に僕はいるんだから……な?」
初月編・・・完
提督(あの後初月は満足したのか礼を言って去っていった)
提督(守ってくれる……か、そんな状況が来ない事を祈るほかないな)
提督(さて、着いたな……早くこれ(瑞雲)をしまわなければ……)ガチャ
提督「しかし随分と溜まってきたな……いっその事執務室にでも飾るか?」
「……」ユラリ
提督「しかし、見れば見るほど精巧に作られているのが分かるな……日向は中々の職人d……」
雲龍「 見 ― つ け た ♡ 」ギュッ
提督「ッッッ!!?」ビクッ
雲龍「やっと見つけたわ提督……ふふ」スリスリ
提督「ッ!?……う、雲龍か!?お、お前なんでこんなところに!?人の部屋で何してたんだ!?」
提督(し、心臓が止まるかと思った……全く気配を感じなかったぞ!?しかし、雲龍か……こいつも木曾同様、言動が怪しい娘……計ってみるか)ポチッ
雲龍「ごめんなさい提督、貴方の姿が見当たらなくて、あなたの匂いが、温もりが感じられなくて私、目の前が真っ黒になって震えが止まらなくなって気が狂いそうだったの。それで少しでもあなたを感じたい余り貴方の部屋に入り込んで貴方の布団の中でわずかに残った温もりと匂いを感じて正気を保っていたの。あなたの布団に包まれているとね、心なしか貴方に抱きしめられているような気がしてね、そう思うと胸が、子宮が温かくなってすごく心地よかった……でもやっぱり布団だけじゃ駄目だった、貴方自身じゃないと完全には満たされなかった、だから貴方を見つけた瞬間居てもたってもいられなくなったの……勝手にあなたの部屋に入ってしまったことと驚かせてしまったことは謝るわ、ごめんなさい」 『病み度:94』
提督「」
提督(衣笠級の高数値だったぞおい!?確かに普段から言動は怪しかったし、いささか私に依存しているのでは?とか思ってはいたがまさかここまでとは……!?)
雲龍「でも貴方も酷いわね、私は貴方がいないとダメなのを知っているのに……もしかして私を惑わせて楽しもうとしていたのかしら?貴方って中々の鬼畜漢ね」
提督「待て待て勝手に何を抜かしている!?私にそんな趣味はない……」
雲龍「他の娘の臭いを振り撒いといてよく言うわね。貴方、今日は一段と臭いがキツイわよ……私が貴方を感じられず苦しんでいたのに貴方は他の娘とよろしくやっていたのかしら?答えて提督、なんで私じゃなくて他の娘に現を抜かすの?なんで?なんで?なんで?ねぇ、なんでかしら提督?貴方は私だけの提督だというのになんで?あ、そっかぁ、他の娘達が無理やり迫ったのね、そうよね?そうなのよね?貴方は自分からは手を出さないヘタ……紳士だものね。疑ってごめんなさい提督……確かに貴方はお堅いところはあるけど根は優しくて甘いところがあるからそこを他の女に付けこまれるものね?あざとい初期艦を筆頭に赤レンガの犬、妄言重巡、英国老婆とかが勝手に言い寄ってきたのよね?そうよね?そうに決まっているわよね?だって貴方が私を裏切るわけないもの……そうよね?」
提督「……あぁ、そうだな(思考放棄)」
雲龍「っ!嬉しい……!とりあえずニオイは上書きさせてもらうわね」ムニムニ
提督「ま、待て雲龍!それ以上は……!」
提督(背中越しに暴力的な感触が……って、んな事言っている場合か!?)
雲龍「ふふ♡遠慮することはないわ提督……でもこれだけじゃ駄目、どれだけにおいを上書きしてもあいつらはさらに上書きしてくるわ……本当に忌々しい」
雲龍「だから今回はニオイ以上に強力な私の証を付けてあげるわ」ペロッ
提督「うぉっ!?な、何舐めているんだお前は!?」
雲龍「あら可愛い反応♪胸と子宮に響くわ♡……提督に私の証、しっかり刻んであげるわね……♡んむっ」チュゥゥ
提督「なッ!!?お、おま、雲龍!?何やってるんだ!?は、早く離れろ!!」ググッ
雲龍「ん、んぅ……ふぅ、んむぅ……♡」チュゥゥゥ ジュルッ
提督(なんて馬鹿力……!?全然離れないぞ!?)ググッ
雲龍「……ぷは♡ご馳走様♪もういいわよ」
提督「う、雲龍、お前……」
雲龍「これで貴方は私の提督であることを他の女に知らしめることが出来るわ……うふふ♡」ゾクゾク
提督(え、えらいもんを付けられてしまった!?こんなものが他の娘に見られたら……やばい!早く隠さないとマズいぞ!?)ブワッ(溢れ出る冷や汗)
雲龍「……さて、今日の提督分はある程度得られたし、マーキングもできたからそろそろ行くわ。名残惜しいけど、私にはやらなきゃいけない事があるから……」
提督「……やらなきゃいけない事、だと?」
雲龍「えぇ、貴方の布団にこんなものがあったの……」スッ
提督(雲龍が取り出したのは……髪の毛、か?結構長い……明らかに私のモノではないぞ?じゃあいったい誰なんだ!?艦娘と寝た記憶なんかないぞ!?というかまたまたヤバい状況なのでは!?)
雲龍「狼狽えなくても大丈夫よ提督、あなたには私がいるのに他の娘と寝るわけないものね、そうよね?そうに決まっているわよね?ごめんなさい、また疑ってしまったわね……とにかく、私の提督の布団にこんな汚らわしいものを残していく卑しい女にはしっかりお話しないと……安心して提督、すぐに終わらせるから」
提督「お、おい!私刑は固く禁じているのを知らないとは言わせんぞ!?」
雲龍「心配ないわ、ちょっとお話するだけだから……」フッ
提督「あ、お、おい!?話をする程度で済むのか……?」
雲龍(誰?誰なの?貴方の寝床にこんなものを残していく女は……?嫌だわ、心当たりが多すぎる……舐めた真似をしてくれたじゃない、わざわざベッドに髪の毛を残すなんてね……そんな事をしても無駄なのに……あの人には私がいるのよ?あぁ、本当は一秒でも長く貴方と一緒にいたかったのに……でも仕方ないわ、ここでしっかりと釘を刺さないとその勘違い女は延々と貴方に付きまとうわ……ただでさえ貴方に色目を使う淫売が多いのにこれ以上面倒な相手を増やしてなるものですか……でも提督、ここまで付き纏われるのは貴方にも原因があるのよ?貴方は妙なところで優しくて甘いんだから……それに付け込んで他の女が言い寄ってくるのよ?それになんで指輪を私に渡さないの?ケッコンするだけでも十分な牽制になるのに……まあ私の練度がわずかに足りないせいでもあるけどカッコカリが出来なければカッコガチすればいいだけの事じゃない?私は全然かまわないわよ?いつでも結婚できるよう家事だって貴方に失望されないようにしっかりと勉強したわ。料理だってレパートリーは少ないけど貴方好みのものが作れるよう努力するわ。私、空母だけど夜戦(意味深)だって貴方が望むならどんな内容でも喜んでヤルわ。貴方を煩わす深海のガラクタ共も貴方が望むなら全て水底に沈めてやるわ。貴方が望むなら妹だって仲間だってバラバラに解体してあげるわ。貴方が望むなら子供は何人でも拵えるわ……そう、貴方の為なら私、何でもしてあげるわ……だから、だから……私を選ばないなんて言わないわよね?貴方は私の、私は貴方がいなければ生きていけないもの……もし私を選ばなかったら、その時は、その時は…… ウ フ フ フ ♡ )ハイライトオフ
雲龍編・・・完
提督「しかしまずい事をしてくれたな雲龍は……首のコレ(キスマーク)、どうにかしないと……」
祥鳳「あら、提督?そんなに首を抑えてどうかしましたか?」
提督「し、祥鳳か、いや、何、何でもないぞ……うむ」
祥鳳「……その反応は何かありましたね、ちょっと失礼します!」ガシッ
提督「あ、ちょ、待て祥鳳!?……あっ」
祥鳳「ッ!?……て、提督、首のコレって……」
提督(ヤバい、早速バレてしまった……!?)サーッ(血の気のひく音)
提督「いや、これはだな……虫刺され、そう、虫刺されだ!」
祥鳳「言い訳が苦しいですよ……仮に虫刺されだとしたら、なぜわざわざ隠していたのですか?」
提督「うぐっ……(ごもっとも……私はなぜこうも誤魔化すのが下手なんだ!?)」
祥鳳「あの、これってその……あ、あれ、ですよね……?えっと……」
提督(……ここは素直に言うべきか)
提督「……そうだ、お前が想像している通りのモノだ。不本意ながらつけられてしまった」ポチッ
祥鳳「想像通りってつまり……ふえええぇぇぇぇぇぇえええええっっ!!?じゃ、じゃあやっぱりそれは、き、きき、き、ききききすっ、キスマークでしゅか!?////」カァァァ 『病み度:16』
提督「シーッ!!こ、声が大きいぞ祥鳳!他の娘に聞かれたらどうするんだ!?あと取り乱しすぎだ!」
提督(予想外の反応……!まさか祥鳳が現時点で一番数値が低い娘だったとは……おかげで命拾いできるかもしれん!)
祥鳳「あ、す、すみません……で、でもその、あれですよね!?とうとう提督が、その、男女の営みというか、あの……誰かとニャンニャンしちゃったという訳ですよね!?そうですよね!?ま、まだ日も高いというのにナニをヤっているんですかぁ!?」
提督「いや祥鳳!ちょっと待ってほしい、そいつは誤解だ!」
祥鳳「提督!いくらあなたが多くの娘に恋慕されているからと言って時間を弁えずにこんな……!?そ、それで相手は……お相手は誰なんですか!?五月雨ちゃんですか!?金剛さんですか!?衣笠さんですか!?こ、こんな大胆に痕を付けるだなんて……」
提督「一回落ち着け祥鳳!一応言っておくが私は誰とも肉体関係を持っていない!こんな痕をつけておいて説得力がないかもしれんが信じてくれ!あと頼むから声を抑えてくれ!本当に頼むから……!」
祥鳳「あ、はい……それで、誰なんですか?提督にそんな羨ま、破廉恥なことをしたのは……」
提督「……雲龍にな、油断してたらやられたんだ」
祥鳳「え、はぁ~……ほー、そうですか……雲龍さんですかぁ……」
提督「あまり驚かないんだな……?」
祥鳳「いや、雲龍さんは普段が普段ですし……とうとうヤったんだな、っていう感じですかね」
祥鳳「しかしこのままじゃ不味いですよ提督!すぐにでも隠さないと他の娘がそれを見たら最悪殺されますよ!?……雲龍さんが(ボソッ)」
提督「(雲龍に矛先が行くのか!?)か、隠そうにも隠すものが無くてな……」
祥鳳「もう、しょうがない人ですね!待ってください……あぁ、ありました!提督、これ使ってください」スッ
提督「おお、絆創膏か!すまない、助かる……」
祥鳳「あ、ジッとしててください!私が貼りますから」
提督「いや、それくらい自分で……」
祥鳳「いいんですよ!それに、場所が場所だからご自身では貼りづらいでしょう?ほら、貼るので少し屈んでください」
提督「ぬぅ……」
祥鳳「うわぁ……くっきり残っちゃってますね。こんなところに絆創膏を貼るのも違和感がありますが、晒しっぱよりはマシですよね」ペタペタ
提督「本当に助かる……(見られたのがコイツで本当によかったな……)」
祥鳳「気を付けてくださいよね?もし五月雨ちゃんみたいな子が見たらショックで寝込んじゃうかもしれないんですから……」
提督「う、うむ……」
祥鳳「それに私だってあまり見てて気持ちいいものではありません」
提督「え?」
祥鳳「だってそれ、あからさまに提督は自分のモノって主張しているじゃないですか。それに提督の意思を無視しているみたいで私は好きじゃないです!こういうのはやっぱり提督からしてもらうのが一番です!提督から自分は提督のモノっていう証を付けられる方が断然いいに決まっていますよ!雲龍さんはそれをわかっていません!」
提督「ちょちょちょ待て!待て待て祥鳳!お前今自分がとんでもない事を口走っていることに気づいていないのか!?」
祥鳳「ふぇ?……あ!?ち、ちちち違いますよ!?わ、私ったらいったい何を……!?わ、私は別に雲龍さんなんか羨ましくもなんともないですし提督に滅茶苦茶に提督のモノだという証を付けられたいとかそんな事一切!微塵も!これっぽっち考えていませんから!ハイ!///」カァァァァァ
提督(そんな真っ赤な顔で言われてもな……)
祥鳳「と、とにかく他の娘に怪しまれないよう注意してくださいね!?わ、私は失礼しましゅ!!///」タタタ
提督「お、おい祥鳳!?」
祥鳳(ふあああああぁぁぁん!?どうしよう!?バレた?バレちゃった!?提督に私の願望バレちゃった!?もぉぉぉぉ!なんで私ったらあんなこと口走っちゃったのぉぉぉ!?提督に引かれちゃったらどうするのよぉぉぉぉぉ!!あぁ!提督、こんな私を見ないでくださいぃぃぃぃぃぃい!!/////)タタタ
祥鳳編・・・完
提督「急に走り出して大丈夫か?あいつ……」
摩耶「人の心配するより自分の心配をしたらどうだ?」ヌッ
提督「ッ!!?」
摩耶「よっ、提督!何もそんなに驚くことないだろ?」
提督「ま、摩耶か……」
摩耶「おうよ!お前の摩耶様だぜ♪」
提督(こいつ、いつの間に……!?しかし不味い事になった!摩耶も私を所有物扱いするなど、いささか言動が怪しい艦娘の一人……さっきのやり取りを見られていたら……) ポチッ
摩耶「提督ぅ、お前って本当にアレだよなぁ?この摩耶様がいるってのに何他の女とイチャコラしくさりやがってんだ?あ゛ぁ?」ハイライトオフ 『病み度:88』
提督(不味い!この数値は非常に不味い!!?名取より高数値じゃないか!?)
提督「……待て摩耶、お前は何を勘違いしているんだ?私はそのようなことは一切……」
摩耶「誤魔化しても無駄だからな?さっきの祥鳳とのやり取り、見ていたからな……その首の絆創膏の事もな」
提督「ッ!!?(やはり見られていたか……!迂闊だった!)」
摩耶「人の男にちょっかいかける祥鳳もそれをホイホイ受け入れるお前にも腹が立つが……何より許せないのがその首のやつだよ!!」ベリィッ
提督「痛ッ……!!」ビクッ
摩耶「おうおう……大胆にも人の男にこんなもん付ける馬鹿がいるとはなぁ。いい度胸しているよなぁ、え?」ギロリ
提督「待て摩耶!これは……」
摩耶「誤魔化しても無駄だっつってんだろ?臭いでもうわかる……雲龍の馬鹿がやりやがったんだな?」
提督(特定された!?毎度思うがなんでこいつらは匂いが分かるんだ!?病むと鼻が利くようにでもなるのか!?)
摩耶「あんの阿婆擦れ空母が……あたしの提督にこんな汚ねえ痕を残しやがって……!」ワナワナ
提督「落ち着け!第一私はお前のモノでは……」
摩耶「 お い 」
提督「ッ!?」ゾクッ
摩耶「提督ぅ、世の中言っていい冗談と悪い冗談ってのがあることぐらい知っているよな?お前何だ?他の女に色目を使ってあたしに嘘ついて挙句の果てに今なんて言った?あたしのモノじゃない?そんな事を言うと流石の摩耶様も傷ついちまうぜ?……提督、お前はあたしの男だ、そうだろ?それとも何だ?雲龍の馬鹿にソレを付けられて絆されでもしたか?何とか言ったらどうなんだ?なあ?なあ? な あ ?」ハイライトオフ
提督(不味い……変なスイッチが入ったぞ!?)
摩耶「ふーん、だんまりか……まあいいぜ、本来なら優しーく上書きしてやるところだったが気が変わった。浮気性の悪い提督には少し灸を据えてやらんと駄目みたいだな!」ドンッ
提督「うっ……!?」ドサッ
摩耶「ふふん……提督、お前はいつもそうだ……あたしが何度注意したって他の女にデレデレするのを止めない……だから雲龍の奴にこんなものを付けられるんだよ。それにお前は私のモノだって自覚が足りなさすぎる……少し痛いかもしれないが我慢しろよ?これも全部お前が悪いんだからな」ノシッ
提督(押し倒された!?クソ……なんて力だ!抜け出せん……!)ググッ
摩耶「オイ暴れんなよ?暴れるともっと痛いからな……」アー
提督「ま、摩耶、何をする気だ……」
摩耶「……フッ!!」ガブッ
提督「ガァッ……!?」ビクン
摩耶「……フーッ……フーッ!」グッ グリッ
提督(まさか噛まれるとは……!?うぐ、歯が、食い込む……ッ!)
摩耶「……んっ、んじゅ……♡」ガリッ ジュルッ
提督「あ、がっ……や、やめろ、摩耶……っ!?」ビクビク
摩耶「……ふぅ!これで十分だろ!くっきりと残してやったぜぇ?あたしのモノだって証がよ♡」
提督「う、ぐぅぅ……お前、なんて事を……」
摩耶「もっと嬉しそうにしろよな?おっと、血が滲んでやがらぁ……消毒してやんよ♡」レロォ
提督「いづっ……ぐぁぁ……!」
摩耶「んっ……んちゅ、んむ……ぷはぁ!これでよし!提督、お前の血、結構イケるな♪今後補給は提督の血でするか?なんてな!」
提督「何を馬鹿なことを……」
摩耶「さーて、上書きも終わったことだし……ちょっくら雲龍にあってくるか」
提督「(会うってまさか!?)お、おい待て摩耶!?私刑は禁じているのを忘れたとは言わせんぞ!?」
摩耶「んなことしねーよ失礼な奴だな……あたしはな、お前を勝ち取った気になっているあのバカに現実を教えてやんだよ。提督はお前のモノではない、この摩耶様のモンだってな!」
提督(火に油を注ぐような真似はやめろォ!!?)
摩耶「そんじゃま行ってくるわ!終わったらもっと凄い事をしてやるからな!」ダッ
提督「オイ摩耶!待て……痛ッ、いつつ……摩耶ァ!!」ヨロッ
摩耶(止めても無駄だぜ?提督……いい加減、お前に手を出してくる奴らが鬱陶しすぎるからな)
摩耶(全く、雲龍の奴も祥鳳の奴も……どいつもコイツも本当にうざってぇ。)
摩耶(アイツはあたしのなんだぞ?そうだ、アイツはあたしの、あたしだけの男なんだ!だというのにあの女共はアイツに色目を使いやがる!糞が!何でアイツに手を出しやがる!お前らは他の男共に腰振ってりゃいいだろ!第一アイツもそうだ!あたしのモンだって自覚が無ぇから付け込まれるんだろうが!)
摩耶(よし決めた……雲龍にケリを付けたら即座にアイツを抱こう。いつまでたっても指輪を渡さねえんだ、既成事実を作っちまえばアイツも決心がつくし他の女共も諦めがつくだろ!そうだ、そうしよう!それがいい!ついでにガキも仕込めれば万々歳だな!ヒヒヒ♪きっと提督も泣いて喜んでくれるぞ……♡よし!待ってろよあたしの旦那様よぉ♡こんなことすぐに終わらせて…… 二 人 デ 幸 セ ニ ナ ロ ウ ゼ ♡ )ニィィ
摩耶編・・・完
天使レベルが出てすぐに高数値が出るのやめてください!(拒絶)
マヤッテンダーさんは攻撃型ヤンデレというべきかメンヘラというべきか……
コメント・評価等をくださる読者様に感謝!最近ヤンデレ物のssが増えてうれしいなぁ☆
他の白露型の病んデレ状態が
気になるであります!
同じ五月雨提督として頑張って下さい!
いいゾ^~これ
すこすぎてすこ
こういうSS好きよ♪
だから毎秒投稿して♪
他の娘の病み具合も気になるゾ^〜
>>1さん
コメントありがとうございます!
あまりヤンデレssに出ないような娘をチョイスする予定です
>>2さん
ありがとナス!
>>3さん
もっとすこられるよう精進します
>>4さん
(毎秒は)嫌です・・・
>>5さん
今回大物が出てしまって今後が心配ですね・・・
(最終的に100が出ちゃいそうで)笑っちゃうんすよね
ま、まぁ、93だったらTRPGだったらファンブルじゃありませんしセーフ。......実際問題、大和レベルの艦娘が100になったら止めようがないんですよね。
>>7さん
あっ (100が出るのは)ちょっと待ってもらって…
>>8さん
基地崩壊の危機になりますね
あ^〜いいっすね^〜
金剛意外と低いのデース。
25・・・普通だな!
金剛かわいすぎ
>>10さん
ありがとナス!オススメもありがとうございました!
>>11さん
金剛さんは安易に病みマセーン!
>>12さん
93の衣笠さんが特殊ですからね……
>>13さん
(金剛が可愛いのは)当たり前だよなぁ?
病み具合が怖い、けど面白い。期待します!
いいですね〜^ ^
特に金剛、可愛いです!
応援してます!
(数値の割に病み具合が)ものすごいよ・・・
金剛がかわいいです!!彼女は多少ピュアなのがいいんですよ~♡
大井っちは書く予定はございますか…?彼女のケッコンボイスや過去のボイスはまさに提督Love丸だしですよ!レズではなくて愛が重ためのノンケです!
多分90以上は行くレベルですよ……北上でも譲らない性格そうだし……
>>15さん
ありがとうございます!貴方のSSもいつも更新を楽しみにしています!
>>16さん
金剛さんは今の所一番病む数値が低いですからねぇ。 応援感謝です!
>>17さん
やば…やば…(これじゃあ目安の意味が)分かんないね…
>>18さん
大井っちはレズ界のユダっちですからね……大井は後々書く予定です!数値はダイス次第ですが……
とても面白いです。個人的には大鳳や時雨を見てみたいですね
もっと病むかと思った(小並感)
>>20さん
ありがとうございます!いずれどっちかは出してみたいですね
>>21さん
病むかどうかはダイスくんの気分次第なんで……(クソザコダイス運)
数値60以上でハイライトさんがどっか行くんですかね(すっとぼけ)
衣笠は内面が病んでるパターンだったんすね…
怖いなーとずまりすとこ
>>23さん
概ねそんな感じですかね(適当)
>>24さん
何かをきっかけに抑えられた病みが吹き出す可能性があるのでかなり恐ろしいタイプですね
やべぇよ・・・やべぇよ・・・
レズ界のユダ…言い得て妙です。北上にゾッコンと見せかけて、過去含めたボイスは殆ど提督ラブに富んでて愛も重たくて一途すぎて…。彼女はレズ詐欺ですね。親友にべったりなタイプの本命に重たすぎるノンケです。提督絡んだら北上が相手でも引かぬ媚びぬ省みぬにもなれそうです。
>>26
ダイスのおかげで着実にヤバくなってくれています(ご満悦)
>>27
北上さんが提督の事が好きだと知っていても横から掻っ攫いそうですよね
木曾ちゃんはまだマトモなヤンデレさんですね〜(⌒▽⌒)
(ストレートに言われると)いやぁ~キツイっす(素)
ヤンデレな大井は、北上をだしに使わずにストレートな感情で奪いますね…「貴方は私だけのものなのよ。私しか見ないで」的な…
ヤンデレな大井は、北上をだしに使わずにストレートな感情で奪いますね…「貴方は私だけのものなのよ。私しか見ないで」的な…
>>29さん
マトモなヤンデレとは一体……(困惑)
>>30さん
直球も考え物ですね……
>>31・32さん
何で2度も言うのよ
(94とか)やめてくれよ・・・(絶望)
94はやべぇょ…やべぇょ…
>>34さん
まさかの数値にちびりそうでした……
>>35さん
衣笠さんより1高いんですよね……
(90overが2人とか)まずいですよ!
ちなみに何人まで出す予定なんだろうか?
増え過ぎたら収集つかなくなって(鎮守府が)壊れちゃ〜う!!
今回もいいね!からだに気をつけて毎日更新してください
アアアアアアアアア↑アアアアアアアアアアア↓
>>37さん
予定ではあと9人くらいですかね
>>38さん
ありがとうございます!できる限り更新速度を速めたいものです
>>39さん
>>39君!?>>39君、何やってんだ!>>39君!病室へ戻ろう!
すこすこのすこ
(数値が)高すぎるッピ!
2020年も艦これSSでまったりしていくゾ