名探偵灰原哀(詳細版)「秘密」
これは http://sstokosokuho.com/ss/read/17051 の中盤あたりの詳細版です。
必ず先に上記作品をお読みください。
今回も書きたいから書いただけのあり得ない設定です。
哀の組織に潜入していたFBI捜査官の赤井秀一は高い射撃能力を哀に評価され、ライというコードネームが与えられて幹部の仲間入りを果たした。
これにより赤井は哀が組織のボスであることをFBIに報告し、FBIはそれを日本警察や哀の両親、阿笠博士に警視庁に集まってもらい報告した。
一同「なんですと!?」
FBIジェイムズ捜査官「本来であればすぐに逮捕しますが、目暮警部はいかがお考えでしょうか?」
目暮「うーむ、確かにれっきとした犯罪者ですが哀君がいないと難事件は解決できないのも事実でありまして...」
ジェイムズ「ではこうしましょう。今から下校中の哀ちゃんを麻酔銃で眠らせて、起きたら事情聴取だけ行います」
一人で歩道を歩く哀。今日はいつも守るように一緒に歩く江戸川コナンは風邪をひき、学校を休んで昼間は両親のいない自宅ではなく阿笠邸にいる。
後ろから目暮警部、高木刑事、哀の両親、阿笠、ジェイムズ捜査官、キャメル捜査官が尾行してきて、キャメルが麻酔銃を撃ち、確かに哀の左肩に命中した。しかしここで予想外の出来事が起こった。
哀は意識がもうろうとしながらも路地へ入ってしゃがみこみ、なんと持っていた拳銃で意識を復活させるために自らの左肩を撃ち抜いたのだ。
その様子を見ていた一同は驚愕し、哀は肩の痛みをこらえながら一同の方を向く。
哀「ハァハァ...なるほど、FBIってとこかしら」
哀は不敵な笑みを浮かべてキャメルに銃口を向ける。
キャメル「皆さんは危ないから下がって!」
哀とキャメルの銃撃戦が繰り広げられ、身の危険を感じたキャメルが降参すると大怪我を負いながらも哀がつぶやいた。
哀「ハァハァ...よくそれでFBIが勤まるわね。もっと私を血だらけにしてほしかったわ」
哀はその場から逃げると組織のジンに電話をした。
哀「ハァ...ジン、組織にFBIが紛れ込んでるわ。注意しておきなさい」
-その夜-
哀「ただいま」
哀が阿笠邸に帰ってきた。家にはすでに放心状態の阿笠が帰ってきており、休んでいたコナンに事情を説明しているところだった。
コナン「あ、おかえり...」
哀「あなたまだ風邪治ってないんでしょ、そろそろ自分の家に帰ったら?」
コナン「そんなことより今博士から聞いたんだけど...」
哀「ええ、博士の言った通りよ」
コナン「マジかよ...」
哀「私のこと嫌いになったでしょ?」
コナン「...灰原......!」
バチコーン!!
突然コナンが勢いよく哀の右頬をたたく。
哀「痛...」
コナン「バカヤロー!!」
哀「ええ、私はバカで結構よ」
コナン「オメーな...俺がお前のこと嫌いになるわけねーじゃねーかよ!!」
哀「えっ」
顔を赤くしながら叫ぶコナンに哀は驚きを隠せない。
コナン「むしろ大好きになっちまったよ...傷だらけの灰原も美しいじゃねーか...」
哀「あなたそういうのが好みなの??」
コナン「わりーかよ」
哀「嬉しいわよ...だから銃で撃たれた左じゃなくて右の頬を叩いたのね...私もあなたのこと、大好きだわ」
哀は呆れながらもコナンの愛に喜びを覚えた。阿笠もそんな二人の様子を見て犯罪者ながらも哀のやっていることが二人のためになるのだと感じたようだ。
コナン「いきなりひっぱたいて悪かったな...」
哀「フフッ...構わないわよ」
コナン「そんじゃ、俺は帰って風邪治すからお前もしっかり怪我治せよ」
哀「あなたより早く治るかもね」
コナン「おいおい...」
コナンはようやく哀の秘密を知り、二人の絆はさらに深まったようだ。
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