ジョジョこれの奇妙な提督譚 Part1
※概要※
※ジョジョの奇妙な冒険×艦隊これくしょん。
※主人公は空条承太郎。
※口調と見た目は3部の承太郎。
※遅筆です。
※艦これは基本アニメ枠しか分かりませんが調べながら書きます。
※みなさんのご意見、ご感想。よろしくお願いします。
※キャラと口調が変だと思いますがスルーするよう、よろしくお願い申し上げます。
第1部
――承太郎提督が着任しました
JoJo Admiral Has Arrived――
西暦2011年。アメリカ!!
神父との戦いで死んだ筈の海洋学者、空条承太郎。
しかし、次に目を覚ますとそこは知らない執務室!
記憶の一部を失った承太郎!
そして、いつ着たのか解らない錨の付いた白帽と白い軍服!
更に驚く事に戦艦砲を背に担ぎ戦う娘達!
彼女達は艦娘!!
それは海を荒らし回るおぞましき深海悽艦と戦う存在!
鎮守府の提督として訳も分からんまま、理不尽にも提督となっていた承太郎は彼女達と暁の水平線に勝利を見ることはできるのか!?
--この物語は、艦娘とジョジョの結ぶ数奇な運命を駆け巡る提督潭である。
提督室
承太郎「なんだここは? どーいう訳か目を覚ましたら知らねぇ場所にいる上に、真っ白な服を着ている始末だぜ……いってぇ此処は何処なんだ?」ドドドドド
コンコン
承太郎「誰だッ!?」
?「す、すいません!! 新しい提督さんが着任したと聞いたので挨拶しに来たのです!! 入ってもいいでしょうか?」
承太郎(提督だと? なんの事だ? それにこの雰囲気…新手のスタンド使いかッ!? 状況が読めねぇ以上、スタープラチナで十分警戒しねーとな…)ゴゴゴゴゴ
承太郎「……構わねーぜ、入んな」
?「し、失礼するのです!!」カチャ
スタンド使いで、敵であれば迎え撃つとばかりに身構えていた承太郎であったが、入って来た彼女を見て目を丸くせざるえない!!
入ってきたのは意外! それは! 少女!
方や、少女の目の前にドンッと言わんばかりに佇み座る身長195㎝の大柄に、深い彫りとハーフ特有の顔立ちの提督に彼女は……
?(あわわわー 何だか大きくて、かっこいいお兄さんなのです……)ポケー
承太郎「……おい」
?(それに、強そうなのです! 前の提督さんとは全然雰囲気が違うのです!)ボケー
承太郎「おい!!」
電「ハ、ハイ!!」ビシッ
承太郎「お前は何者だ?」
電「暁型 4番艦 駆逐艦の電なのです!電の本気を見るのです!!」バーン
承太郎「……空条承太郎だ」
電「提督さん! よろしくなのです!」
承太郎「…………」
承太郎(暁型? 駆逐艦? なぁに言ってんだかまるで分からねぇぜ……冗談を言うにしちゃ、こんな真顔で堂々と“自分は駆逐艦です”だなんて言えるか?)
電「提督? 黙りこんでどうしたのですか?」
承太郎「……聴きてぇ事は山ほどあるが、ひとつずつ質問したい事がある」
電「なんでもお答えするのです」
承太郎「お前は自ら“駆逐艦”と言ったが、一体どういう意味なんだ?」
電「私達艦娘は深海悽艦と日夜戦う存在なのです」
承太郎「艦娘に深海悽艦?」
電「はい!!」
承太郎「それがなんなのか一から詳しく聞かせてくれねえか?」
駆逐艦、電によって知らされる現状!
なんの前触れも無く突如として出現し、海を支配下に置き、我が物顔で荒らし回る深海悽艦!
その脅威は例えイージス艦のトマホークを用いたとしても蚊ほどにダメージを与えることですら不可能!
人々の愛した偉大なる海、母なる海はかくして、何ら反撃もできずに占海されてしまう!
だが、人類に希望が潰えた訳では無い!
深海悽艦と同時に、かつて第二次世界大戦中に活躍したネームシップがどういう訳か“艦娘”として現れ、人類共に戦う決意を示し、暁の水平線に勝利を望む新たなる希望!
それが艦娘である!
電「と、言うわけなのです」
承太郎「やれやれ、にわかに信じがたい上に随分とややこしい状況みてーだな」
電「それにしても新任の提督は何だか前の提督に比べて迫力満点なのです」
承太郎「前の提督? そいつはどうなったんだ?」
電「無能過ぎてクビになったのです……」シュン
承太郎「悪いこと聞いちまったみたいだな…… すまねぇ」
電「へ、平気なのです!!」
承太郎「ならいいんだが……それより、俺はこの鎮守府とやらの構造が分からねーんだ。よければ案内してもらったら助かるんだが?」
電「おまかせあれなのです!!」
承太郎「あぁ、頼むぜ…」
鎮守府廊下
承太郎「随分とまぁ、レトロって感じだな」
電「元々あった昔の鎮守府を改築したので、どうしても少し古臭い構造になってしまうのです。古臭いのは苦手なのですか?」
承太郎「いや、寧ろ檜の匂いが落ち着く」
電「それはよかったのです!!」
承太郎「………」スタスタ
電「………」トコトコ
承太郎「………」スタスタ
電「………」トコトコ
承太郎「………」スタスタ
電「………」トコトコ…
電(アワワワワー!!!!
提督室では椅子にもたれ掛かってたからあまり意識はしなかったけど…
こうやって隣同士で歩いていると改めて威圧感がヒシヒシ伝わるのです!!
何て言うかこう…これがスゴ味というヤツなのですか?
てゆーか、話が長続きしないのです!!)
承太郎「なぁ、電?」
電「ひゃ…ひゃい!!」
承太郎「そういえば、この鎮守府は電、一人だけなのか?」
電「い、いえ…他にもいるのですが多分、演習か遠征か部屋にいるのです!!」
承太郎「……そうか」
「ハァー…早く部屋に戻って紅茶を飲みたいデース……」
「お姉さま。あと少しで部屋に着きますよ」
「ひぇぇぇ~、お風呂入りたい」
「でも、その前に新任の提督に挨拶へ行かないと」
電「あ!! 噂をすればなんとやらなのです!!」
承太郎「グッドタイミングってヤツだな」
?「新任の提督はどんな方なんでしょう?」
?「きっと、ベェリークールでハンサムボォイな提督デース!!」
?「とかなんと期待していて前の提督みたいな冴えない人が来たりして……」
?「ドリームもホープもないのデース……」ズーン
?「お姉さま!!夢と希望を捨てないで!! きっと素敵な人が着任すると…「おい」
「「「「!!!?」」」」
承太郎「新しくこの鎮守府の提督になった空条承太郎だ。
お前達は?」
「「「「………………」」」」
承太郎(なんだ? この異様な空気は?)
?「バァァァァァニィィィィィングラァァァヴッ!!!!!」ダキー
承太郎「ぐっ!? 急に抱きつくんじゃあねぇ!!」グググ…
?「よかったですねお姉さま…」ホロリ
?「なかなかビッグセブンに見劣りしないビッグな提督が着任したみたいですね」スチャ
?「デッカイなぁー」ヒエー
承太郎「呑気に話してるんじゃあねえぜ」グググ…
電「前の提督さんとは180度真逆の空条提督さんに金剛さんが今までの鬱憤と本来あるべき姿をぶつけているのです!!」アワワー
金剛「提督はクウジョオという名前をデスネ。私は金剛デース!! よろしくデース///」スリスリ
承太郎「やっかましいッ! うっとおしいぞッ! このアマッ!」ガル
艦娘s「!?」ビクッ
承太郎「俺はうっとおしい女が嫌いなんだッ! 分かったら離れろッ!」
艦娘s「…………………」
艦娘s「キャアアアアア!!!!」
「ナイスボイスデース!!///」スリスリスリスリスリスリ
「言葉にできない力強さ!!」
「はっきりと言いたい事をなんの躊躇いも無くズバンと言い切る!!」スチャン
「そこに痺れる! あこがれるゥゥゥッ!」
承太郎「チッ…学校の女共と同じ反応かよ…」グググ…
霧島「申し遅れました! 私は金剛型の頭脳、霧島です!!」スチャ
榛名「私は榛名よ! 覚えてね!!」
比叡「比叡です! 気合い入れて頑張らさせていただきます!!」
電(い、電が空気になっているのです!!)アワワー
?「おーい、電?」
?「騒がしいから来てみれば面白そうな状況ねぇ~」
電「あっ! 天龍さんに龍田さん」
天龍「おう! で、あれが噂の」
龍田「新提督さんねぇ~」
電「はい! 新しい提督さんなのです!」
天龍「しかしでっけえー提督だな? 赤城と加賀以上にあるんじゃねえか?」
龍田「うふふ~ カッコいいから天龍ちゃんの好みそうなタイプねぇ~」
電「天龍さんはワイルドハンサムな男性が好きだと聞いた事があるのです」
天龍「ちゃん付けで呼ぶな!! てか電! それ誰が言ってたッ!!」
電「えーと…それは…」チラッ
龍田「私よぉ~」ニッコリ
天龍「た、龍田!! おまえなぁ///」
龍田「そんなことより私たちも挨拶挨拶ぅ~」
天龍「んなこった分かってる!!」
キャー キャー
承太郎(何てこった収集がつかねえーぜ……)
電「提督さん!!」
承太郎「どうした?」クル
電「あの、天龍さんと龍田さんが挨拶したいみたいなのです」(表情ひとつ変えないとは! 提督さん慣れているのです!!)
天龍「フフフ、怖いか? 俺は天龍!」
龍田「死にたい船はどこかしら~? 妹艦の龍田よ。よろしくねぇ~」ニッコリ
承太郎「……空条承太郎だ」ジロ
天龍「……///」ズキューン!!
心をまるでピストルで撃ち抜かれたような衝撃!
恋!
そのすてきな好奇心に天龍は夢中に成らずにはいられない!
天龍「よよよよろしくたのむぜてててていとくよぉー///」プシュアー
電「あわわー 天龍さんが乙女色の顔をしているのです!」
龍田「あらあら~好みド直球みたいねぇ~」ニコニコ
金剛「ヘーイ!テンリュー! 提督は渡さないデースヨ?」ガル
承太郎(何を言ったんだ? こいつ頭ん中お花畑か?)
天龍「あーん!? 提督がいつどこからテメーのモンになったんだ?」
金剛「うるせーデース! このデカチチ女メー!」ムカッ
天龍「あんだと!? このエセイギリスヤローがっ!」ピキッ
金剛「What? 今なんつった?」ゴゴゴゴゴ
天龍「耳が遠くなったのか? エセイギリスって言ったんだぜ?」ゴゴゴゴゴ
金剛天龍「ムムム……」ドドドドド
金剛「デカチチデカチチデカチチデカチチデカチチデカチチデカチチデカチチデカチチデカチチデカチチ」ビキビキッ
天龍「エセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリス」ビキビキッ
電「あわわ~ 一気に修羅場になったのです…」プルプル
承太郎(埒があかねぇーぜ……こうなりゃ奥の手を使うしかねぇみたいだな……)
承太郎「おい……テメーらいい加減落ち着け」ナデナデ×2
金剛「あぅ…///」
天龍「ふぁ…///」
承太郎「俺は今、鎮守府とやらを見て回ってるところなんだ。悪いが先を急いでるんでな。話をしてぇ気持ちは解るが今は離してくれねえか?」ナデナデ×2
金剛「わ、分かったのデース…///」
天龍「て、提督がそーいうなら…///」
承太郎(やれやれ…らしくねぇ…)
承太郎「電、行くぞ」スタスタ
電「あ!! 待ってくださいなのです!」タッタッタッ
※少し離れた廊下の隅で…
?「フフフ…これは随分と面白い事になっていますな…」
?「スクープ、スキャンダル、ゴシップの匂い。なかなかデリーシャスなネタになりそうですね…」
青葉「我アオバ、本領発揮ノ時間ダ…」ゴゴゴゴゴ
青葉「撮って撮って、新聞作って、売って売って売りまくって儲けまくるチャンス!!」ゴゴゴゴゴ
青葉「うこうけうここうけけけ……こいつはいいネタになりそうね…」パシャッパシャッ
鎮守府 食堂
電「ここが食堂なのです!」
承太郎「食堂か。学食を思い出すぜ」
ジョジョ本編には出ていませんが似ている設定でお願いします。
電「似ているのですか?」
承太郎「まぁな…学校自体あんまし行った記憶がねえがな」
電(不良みたいなのです…)
間宮「あら? あなたが新しい提督かしら? 私は食堂長の間宮よ。よろしくね」ニッコリ
承太郎「空条だ。よろしく頼むぜ」
間宮「しかし、噂通りの男前ですね。皆が盛り上がってる理由が分かります」ニコニコ
承太郎「女の噂は速いんだな…それよりちょうどいい。腹へってんだが何か頼めるか?」
間宮「えぇ、こちらがメニューですよ」
承太郎「電も何か頼むか?」
電「えぇぇ!でも電は今、間宮券もお金も部屋に置いてあるのです……」シュン
承太郎「奢ってやるから好きなの頼みな」
電「いいのですか! ありがとうなのです!」パァァァ
間宮「あらあら? よかったわね。電ちゃん」
電「はいなのです!」
承太郎「やれやれだぜ…」
※少し時間がたった頃
電「ん~このまろやかな甘酸っぱい苺とふわふわクリーミーな生クリームにとろけるヴァニラアイスとサクサクチョコクッキーのカルテットがたまらないのです」モグモグ
承太郎「グッド。この海鮮丼、気に入ったぜ」モグモグ
?「あ!! 電みっけた!」
?「此処に居たのね! 心配したわ!」
?「おぉ~間宮パフェとは奮発したね」
電「あっ! 雷に暁に響なのです!」
雷「朝から何処かへ行ってて心配したのよ?」
電「う…ごめんなさいなのです」シュン
暁「いいわ。一人前のレディーは山の如く心広くあれですから!」
響「暁、それを言うなら海が如くじゃないかな?」
暁「いっ!? 山も海も同じようなものだからいいのよ!」ガー
雷電暁(全然違うよ(なのです))
承太郎「ん? 知り合いか?」クル
響「おぉー新しい提督はなかなかダンディーと聞いたが実にハラショーだ」
雷「なるほどね。なかなか頭のキレる人だとお見受けするわ」
暁「レディーの私にはもってこいよね!」
承太郎(また、騒がしそうな奴等が来たな……)
暁「自己紹介するわ! 私は暁! 一人前のレディーとして扱ってよね!」
響「響だよぉ。その活躍から不死鳥の渾名が付いてるよ。よろしくねぇ」
雷「雷よ! カミナリじゃないからそこんとこも覚えてね!」
承太郎「…あぁ(いい加減メンドくなってきたな…)」
承太郎「電、ここの艦娘とやらは随分と個性派揃いってヤツなんだな」
電「みんなインパクトが強いのです」
雷「それにしても電、間宮パフェを頼むだなんてどこからかお金でも入ったの?」
電「これは提督さんが奢ってくれたのです!」
響「ハラショー…道理で部屋にお財布が置いてあるのに食べれる訳だね」
暁「羨ましいわッ! 提督ッ!
私たちにも奢ってよ!!」
承太郎「……好きなもん頼みな」ハァー
雷「流石、提督! 懐もなかなか太いのね!」
響「スパシーバ。提督よ、感謝の極み」ペコッ
暁「レディーの嗜みをよく分かっているわね!」
承太郎(こいつ、嗜みの意味とやらを理解してんのか?)
承太郎「電、後は俺一人でぶらつく」ガタ
電「え? でも、建物の構造が分からないのでは?」
承太郎「一人で観て、聴いて、感じるのも悪かーねぇ。後はゆっくりしてな。いいな?」
電「あ、ありがとうなのです」ビシ
承太郎「あぁ……」スタスタ
響(提督、気を使ったね?)
鎮守府 外
承太郎(しかし、複雑な作りをしているみてぇだな…そういえば、あの倉庫見ねぇな……行ってみるか)
鎮守府 工廠
?「開発、開発ゥ~」ギャイイイイン
?「取れたてのポーキーサイトは美味しい~」モグモグ
?「赤城さん…幾らなんでも食べ過ぎですよ?」
承太郎「また、変な奴等がいるみてーだな……」
妖精「……」ジロー
承太郎(それに、妙なチビがさっきからこっちを見ていやがる)
妖精「!!」ビシッ
承太郎(敬礼した! 話は通じるのか?)
承太郎「なぁ、チビ? ここは何をする場所なんだ?」
妖精「……」オロオロ
承太郎「もしかして、喋れねぇのか?」
妖精「!!」コクコク
?「む? 噂の新提督みたいね?」
承太郎「お前は?」
夕張「私は夕張よ! それより、その帽子どうなってんの? 見せて!見せて!」
承太郎「止めろッ! さわるんじゃあねぇぜッ!」
夕張「えぇ~ 帽子と髪の毛がなぜ一体化してるのか気になってるのに~」ムムム
承太郎「……ここは何をしてる場所なんだ?」
夕張「この場所は工廠よ。主に弾薬を作ったり、補充したり、砲台の修理、整備したり、艦娘の改造をする所よ。まぁ、無論、この場所は“妖精さん”が日夜働いているけど、人間のあなたにはみえないわ」
妖精s「!!」ビシッ
承太郎「そうか、頑張ってるみてーだな」ビシッ
夕張「!?…あなた妖精さんが見えるのッ!!」
承太郎「あぁ、それがなんだ?」
夕張「本来人間には見えない筈なのに月までぶっ飛ぶ驚きだわ!!」
?「見える人がいるなんて初めてですね」スタスタ
?「ほふらひみへなふてとふぜむでふかはへ」モグモグ
承太郎「ん?」ジロ
加賀「申し遅れました。私は一航戦の加賀です」
赤城「あはがでふ! よろひく」モグモグ
承太郎「……食い終わってからしゃべらねぇか」
赤城「はむ……プハー
赤城です! よろしく!」
承太郎「見たところ弓矢を担いでるみてえだが、まさかそいつで戦うって訳じゃあねぇよな?」
赤城「私たちは空母なので、この矢を飛ばして航空機を飛ばすのですが?」
承太郎「矢を飛ばして航空機を飛ばす?」
加賀「簡単に言えばこの矢が航空機です」
承太郎(なにを言っている?
矢が航空機に変わるだと?)
承太郎「イマイチ要領が掴めねーぜ…」
赤城「あ! でしたら実際に目の前で見てみますか?」
承太郎「あぁ、頼む」
鎮守府海域
承太郎(実際に艦娘が戦艦モードになるのは初めて見たが、まさな海面を走るとは…
それに、あの背中に担いでいる装備、重くねえのか?)
承太郎はクルーザーに乗って赤城、加賀の近い距離にいる
加賀「では、赤城さん! 始めましょうッ!」キリリリリー
赤城「えぇ、そうね」キリリリリー
パシュンッ
航空機「Hi~~~Haaaaaaa!!」ブオオーン
承太郎「本当に矢が航空機に変わりやがった…」
赤城「これが、私たち空母の力です」
加賀「一航戦の名に恥じない立派な航空機達です」
承太郎「正直言って驚いたぜ」
加賀「では、御披露目した所で鎮守府に戻りましょうか」
承太郎「そうするか……」
鎮守府 庭園
承太郎(……しかし、驚愕したな。まさか、ただの矢が航空機に変わるだなんて……
初めてスタンドを見たときの気持ちを思い出したぜ……)カチッ
承太郎「ふぅー、久々のセブンスター悪かねぇな」スパー
?「北上さん、北上さん!! このお花とても綺麗だわ」
?「本当だね~ おおいっち」
?「でも~でも~ やっぱり一番綺麗なのは北上さんだからね!!」ウネウネ
?「もぉ~ 照れるな~」デレデレ
承太郎「……時には目を瞑るのも大事だ」スパー
承太郎(しかし、ガーデニング園みてぇな所だな。
まるで、パリのベルサイユ宮殿を意識してるみてえだ。
まぁ、静かで落ち着くからいいがな)スタスタ
スタタタタター
金剛「バァァァァァニィィィングラァァァァブ!!」トピューン
承太郎「……」サッ
金剛「ouch!!」ズデー
比叡「ひええーお姉さま!!」
霧島「あのお姉さまのラブタックルをいともかんたんにたやすく避けるとは…」
榛名「お姉さま!! 大丈夫ですか!?」
金剛「うぅ…避けるだなんて酷いデース」ムクッ
承太郎「急に飛びかかられりゃあ誰だって避けるぜフツー」スパー
金剛「ぶー」
霧島「あれ? 提督はタバコを吸うんですか?」
承太郎「……たまにな」プハー
金剛「ダメなのデース! タバコは体に悪いデース! 取り上げマス!!」ピョンピョン
承太郎「……」
金剛「く、ビッガァ過ぎて、口に届かないデース」ピョンピョン
榛名「お姉さま、おいたわしや…」
承太郎「こんな場所でなにしてだ?」
比叡「これから午後の紅茶にするところなんですけど、それで提督も誘おうと思いまして」
承太郎「午後の紅茶?」
金剛「イエース! これからアフターティータイム! 提督も一緒ネッ!」ピョンピョン
承太郎「なんで確定してんだ?」スパー
金剛「それは私たちが決めたからデースッ!」ピョンピョン
霧島(お姉さま…… いつまで飛ぶつもりかしら?)
金剛「と、言うわけで
Go To Tea Time!!」ガシッ
承太郎「待て。行くとは言ってねぇぜ?」
金剛「ウゥゥゥ… 提督は金剛とティータイムするの嫌デスカ?」ウルウル
承太郎「…………」
霧島「…」ジー
榛名「…」ジー
比叡「…」ジー
承太郎「……分かった、少しだけだ」プハー
金剛「Yaaa! では早速行くのデース!!」ガシー
承太郎「袖を引っ張るんじゃあねえッ!」ガルッ
ティーセットが置いてある場所
金剛「ン~ 今日もなかなかな紅茶日和デース」
霧島「こうやって優雅な時間を過ごせるのはいいものですね」
比叡「海を眺められて、とてもブルジョワジーな気分です」
承太郎「………」ズズズ
榛名「紅茶、熱くないですか?」
承太郎「丁度いいぜ。たまには紅茶も悪くない」
金剛「ワタシの紅茶を見る目に間違いはないデース」ドヤァァ
比叡「紅茶を選ぶなら世界一ですね!!」
承太郎「選ぶだけが能じゃねえぜ」
艦娘s「「「「え?What?」」」」
承太郎「大事なのは淹れ方だ。
お湯は95℃が好ましい。そうすることで茶葉が僅かに浮かんで味と香りが程よく混ざる。そうすれば一層おいしくなるぜ」ズズズ
金剛「oh…物知りデース!」
榛名「なんで知っているんですか?」
承太郎「紅茶が好きなフランス人がいたからな…」
霧島「なるほど。提督は博識ですね」スチャ
承太郎「それより聞きてぇ事があるんだが?」
金剛「ナンですかッ!? マイプライベート? 好みの男性?
そ れ と も スリーサイズ///」カァー
霧榛比(お姉さま……)
承太郎「……こいつが見えるか?」
スタープラチナ
艦娘s「「「「????」」」」
承太郎(どうやら見えねえみたいだな……)
承太郎「悪い。今のは忘れてくれ」スウウウウ
金剛「ウーム。提督はミステリアスな人なのデース」
承太郎「そうか?」
榛名「そうですよ! 何て言うかこう……不思議な雰囲気って言うか?」
比叡「確かにッ! もっと提督を知りたいです!」
承太郎「別におもしろくねーぜ?」
金剛「ワタシ達がおもしろいからAll OKデース!!」ビシッ
承太郎「……そうか」ズズズ
霧島「ん? あの遠くから近づいてくるのは電?」
承太郎「随分と切羽詰まった顔をしてるみてえだが…どうしたんだ?」
電「て、てて提督ッ! 大変なのですッ!」タッタッター
金剛「What? どーしたデース? デン?」
電「イナズマなのです! あっ、それより提督! 遠征任務中の遊撃部隊が帰還中に攻撃を受けているのですッ!」
承太郎「なにッ!?」ガタ
霧島「確か遊撃部隊は吹雪、夕立、如月、睦月の編成ですね」
金剛「ブッキーのピンチッ! ティータイムは終了デースッ!
提督、オーダープリーズッ!」
承太郎「金剛、霧島、榛名、比叡は直ぐに出撃準備をしなッ!
意地でも救助するんだッ!
いいなッ!」
艦娘s「ハイッ!!!!」バッ
西方海域
イ級×30「kyuuuuuuuuuu!!!!」
吹雪「ダ…ダメだ…敵が多すぎる……」プルプル
夕立「まずいっぽい…弾薬もつきちゃったぽい…」
睦月「撃沈は嫌だ撃沈は嫌だ……」ガタガタ
如月(不味いわね…弾薬もほとんど残ってないうえに戦意も損失…
オマケにみんな中破してるしどうすれば……)
イ級「kuaaaaaaa!!」ドンッ!
如月「くっ! 雑魚の癖に数が多いッ!」バガーン
如月(大破)
如月「調子に乗るんじゃないわよッ!」ドンドン!!
イ級「gaaaaaaaaaa!!」(撃沈)
如月(このままじゃジリ貧ね…救援も間に合いそうにないし、かくなるうえは…)
如月「吹雪ッ! みんなを連れて先に行きなさいッ!」
吹雪「…え?」
如月「殿は私が勤める…その間、あなた達は先に逃げなさいと言っているのよッ!!」
吹雪「そ、そんな…」
夕立「如月ちゃん…まさか…」
睦月「できないよッ! そんな事したら如月ちゃんがッ!」
如月「いいから早く行きなさいッ!」
イ級「iquuuuuuuuuuuu」ズガッン
如月「………あ」
全てをあきらめた
目の前に迫り来る砲弾に、避けられるはずも無く。
仕方なく受け入れた。
「如月のこと、忘れないでね……」
無理もない、彼女はすでに大破。
後、一発でも弾丸を食らえば撃沈は必須。
だから、静かに目を閉じ受け入れた。
後悔などなかった。
この子達の代わりに死ねるなら、この子達を守れるなら構いやしない。
覚悟はできていた。
「………………?」
不可思議だった。
何故なら着弾するはずの弾丸がいつまでたっても来ないからだ。
静かに目を開けると……
「やれやれ…間一髪ってとこだな」
弾丸がすぐ目の前で静止していたからである!
如月「え?」
承太郎「なんとか間に合ったようだな……」ゴゴゴゴゴ
金剛「ヘーイ、ブッキーッ! 無事ですカーッ!?」ドン
霧島「私たち金剛型四姉妹と提督が来たからにはもう安心ッ!」ドン
榛名「あとは、私たちに」ドン
比叡「まかせてよねー」ドン
夕立「増援……ぽい」
吹雪「私たち……助かった?」
睦月「如月ちゃんッ!」ダッ
如月「睦月ちゃん……」ヨロ
睦月「よかったー!!!! 無事でよかったよー!!!!」ビエー
如月「私なら平気よ?
少しボロボロだけど大丈夫だから…」ナデナデ
承太郎「おめー達が、遊撃部隊だな? 無事でよかったぜ」
如月「あ、あなたは?」
承太郎「新しい提督だ。詳しい話は後だ、今はあの深海棲艦とやらをぶちのめさなきゃならねえな」
承太郎「砲弾のお返しだぜ
オラッ!!!!」ブンッ
イ級「gyaaaaaaaa!!」ボギャン
吹雪「空中で静止していた砲弾がッ!」
夕立「深海棲艦目掛けて飛んでいったっぽい!?」
承太郎「金剛四姉妹。右の半分を叩け。左のヤツらは俺が叩く」ザザー
金剛「提督ッ! なにを言って…てかクルーザーはやッ!?」
イ級s「ナンダ、アノオマヌケハ?
テメーラ人間ニ我々深海棲艦ガ倒セルトデモオモッタカ?コレデモクラエーッ!」ドンッドンッドンッドンッドンッ
承太郎「スタープラチナッ!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!」ゴギャーン
イ級「ナ、ナニ~」
イ級「我々ノ砲弾ガ……」
イ級「ハジカレタ…ダトッ!」
承太郎「ところで、随分と好き勝手したみたいじゃあねえか?」ギロッ
イ級s「ヒ、ヒィィィィッ!」ガタガタガタガタ
承太郎「うちのもんを痛め付けた罪は重いぜ…テメェは、この空条承太郎がじきじきにぶちのめすッ!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!」ボゴボゴボゴボコボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ
イ級s「ベギャアァァァァァァッ!!!!」ボカハゴギャーン
・深海棲艦イ級×約20体
・スタープラチナのオラオラによって、大して活躍もせず木端微塵となりリタイア
睦月「す、凄い……」(唖然)
如月「……か、かっこいい///」
吹雪「あ、ありのままに今起こったを話す…
目の前には20近い深海棲艦がいたのに提督がオラオラと叫び始めたと思ったら、目の前のイ級共がグシャグシャにへこみ初めて次々とドミノ倒しみたいに撃沈していった……
な、なにを言ってるのか私にも分からないがなにが起きてるのかもさっぱり分からない……
徹甲弾や三式砲なんてチャチなもんでないのは間違いないよ…」
夕立(吹雪ちゃんが長々と説明してるっぽい……)
承太郎「思ったより柔らかいな。ちっとカルシウム不足なんじゃあねえのか?」
金剛「提督ッ! 無事デー…って、ナンダこりゃ!?」
※広がるイ級の残骸。
比叡「ひええええ~ま、まるで地獄絵図ッ!」
霧島「これは…提督お一人でやったのですか?」
承太郎「あぁ、スタープラチナでぶっ潰したぜ」
榛名「すたーぷらちな?」
承太郎「そいつについては追々話す…それより、怪我人を運んでくれ」
金剛型s「は、はい!!!!」
承太郎「帰るぜ、鎮守府にな」バーン
夜 鎮守府 食堂
ガヤガヤ ガヤガヤ
霧島「あぁー…マイクチェック、マイクチェック、1、2、3……え~と、知ってる人は知ってると思いますが本日、新しい提督が着任しました。と、言う訳で提督、一言挨拶をお願いします」
承太郎「提督になった空条承太郎だ…まぁ、よろしく頼むぜ…」
霧島「はい、てな訳で本日は新提督着任の歓迎会を開きまぁすッ!
普段、任務でヘトヘトの艦娘もいると思いますが今日は任務を忘れて、おもいっきし羽目を外して楽しみましょうッ!!!!」
パンパカパーン ノムゾー ギャー ギャー
天龍「ててて提督。あ~んしてやんから口開けなよぉ///」
金剛「ヘーイッ! テンリューッ! それはMeの仕事デースッ!! はいマグロのお刺身デース///」ソロー
如月「て・い・と・く。如月が口移しで食べさしてもいいんですよ?///」
金剛「ゴラ、キサラギー…テンメェーぶちのめすデースヨ?」ビキビキ
承太郎「やっかましいッ! メシの時くらい静かにしねえかッ!!」
キャー キャー ワタシニイッタノヨ ワタシヨー アタシダヨー
吹雪「初日でハーレムを築きあげるとは……」
夕立「あの空間だけは異質っぽい……」
睦月「如月ちゃん…何があなたを変えてしまったの…」グスッ
電「あわわわー朝に比べて悪化しているのです」
雷「天龍さん…もう怖いのこの字もないわ…」
暁「フンッ! 提督がちょっとかっこいいからってみんな浮かれ過ぎなのよ! プンスカ!」
響「でも、暁は部屋で『新しい提督カッコよすぎよ~ッ!あぁ…あの大きな体でハグしてくれたらなぁ…って、なんちゃってーッ!なんちゃってーッ!』って言ってじゃないか?」
暁「くぁwせdrftgyふじこlp」バンバンバン
響(スミシュノーイ。顔を伏せて、机を叩いてる…)
雷電(響の物真似が上手…(なのです…)
龍田「あらら~天龍ちゃんはスッカリ夢中なのね~」スタ
電「あっ! 龍田さんなのです」
雷「こんばんわ、龍田さん(あれ?妙に穏やか?…)」
電「龍田さん? 天龍さんは提督みたいな男性が好み、なのですか?」
龍田「そうね~ 前に天龍ちゃんと一緒に“ダーティハリー”を観たときにね『ハリーキャラハンみたいな男なら結婚してもいいかもな』って言ってたのよ」
電「チョイスが渋いのです…」
雷「天龍さんをあそこまで…僅か一瞬で夢中にしてしまうとは…」
龍田「うふふ、そうね~天龍ちゃんが幸せなら私はそれでいいのよ♪
手を出したら手首切り落とすけどねぇ……」ゴゴゴゴゴ
電「ひぅぅッ!(た、龍田さんの眉間が交差点の如しひきつっているのです)」ガタガタガタガタ
雷「あぅええッ!(龍田さんはやっぱし龍田さんだったッ!!)」ガタガタガタガタ
響「…………(ウラースネリ、見てはいけないもを見てしまった)」ガタガタガタガタ
暁「…!?///」バンバンバンバン
大井「北上さん、北上さん…よかったら“あーん”をしてほしーなぁ…なんて///」
北上「えぇー、おおいっち箸を持ってるからいいじゃないか~。それにあーんってなんだか効率悪いし、苦手なんだよね~」
大井「き、北上さん…」シュン
北上「あ、おおいっち。私たち提督に挨拶してないや。これを機会に自己紹介しなくっちゃ」
大井「うぅ……北上さんがそう言うなら…」シクシク
赤城「ほふらにはへれふなんへ、ひはひふりたよへ(こんなに食べられるなんて久しぶりよね)」モグモグ
加賀「えぇ、本当に久しぶりですね」
赤城「はとへてへほふひ、おへいひなかは(後で提督にお礼を言わなきゃ)」モグモグ
加賀「そうね、一航戦たるもの礼儀、礼節は通さないとね」ニコッ
赤城「ふぁい!!」モグモグ
吹雪「赤城さんが何を言っているのか分からないよ!」
夕立「加賀さんは分かってるぽい!?」
睦月「如月ちゃんがあんなエロいキャラな訳が無いよ……」ガジガジ
吹雪「む、睦月ちゃん……」
夕立「と、取り敢えず、お箸をガジガジするのは歯に悪いから止めたほうがいいっぽいよ?」
睦月「うぅぅぅぅ……」ガジガジ
間宮(なんだか所々カオスな展開ね…それに、歓迎会をするから、お米を250合(約40kg)も炊いたのに、もう半分も残ってないわ…)(冷や汗)
高雄「バカめッ! と言って差し上げますわ。高雄よ」
鳥海「ちょうかいです。よろしくお願いしますッ!」ペコ
愛宕「ぱんぱかぱーん
愛宕です♪ ほら、提督もご一緒に、ぱんぱかぱーん♪」
承太郎「…………」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」
承太郎「…………」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪」
承太郎「…………」
高雄(3回…いえ…4回も“ぱんぱかぱん”を見せられて動じないとはッ!)
鳥海(愛宕お姉さん…恥ずかしくないのかな…)
愛宕「提督ひどいわよ!一緒に“ぱんぱかぱーん”しましょうよ?」
承太郎「お断りだ、そういうのはガラじゃあねぇぜ…」
愛宕「あらあら? クールなんですね? でも、そういうの嫌いではないですよ」ニコッ
金剛「ハッ…愛宕からライバル(天敵)の匂いがするデース…」ゴゴゴゴゴ
如月「強艦ここに表れるってやつかしら…」ゴゴゴゴゴ
天龍「世界水準軽く越えてる俺に更なる敵艦出現ってか?」ゴゴゴゴゴ
承太郎(こいつら…頭のネジが外れてるんじゃーねえのか?)
北上「あ!!提督、提督~」
承太郎「ん?」
北上「自己紹介が遅れたね~、北上だよ。よろしくねぇ」
大井「……大井よ」ブスー
承太郎「あぁ、よろしく(昼間にイチャついてた二人組か…この大井ってやつは不機嫌そうだな)」
愛宕「あらあら?北上ちゃんに大井ちゃん。 ぱんぱかぱーん♪」
北上「ぱんぱかぱーん」シュタ
大井「ぱ、ぱんぱかぱーん///」(ちょっと恥ずかしい)
北上「なんだか久しぶりって気分だね。あれ? 摩耶さんが見当たらないけど?」
愛宕「摩擦なら今、部屋に「おーい、酒、持ってきたぜッ!」
摩耶「いんやー、結構重いぜこれは」ドサー
北上「おぉ、噂をすれば何とかかんとか」
夕張「ちょっとぉ~私に荷物運びさせるだなんて~」ドサー
承太郎(また、めんどくさそうなのが来たぜ……)
摩耶「まぁな、こんだけいるんだ。これでもちっと足りねぇくらいだぜ」
天龍「大魔王、あらばしり、ジャックダニエル、メロンリキュールにビールを5ダースでも足りねえのかよ…」(汗)
摩耶「毎日、夜に飲むのがアタシの楽しみだからな」ニシシ
夕張「まぁ、何だかんだ言って私も好きだけどね」ムフフ
承太郎「ビールがあるのか?」
摩耶「おうッ! 勿論だぜッ! てかアンタが話題の新任提督、空条さんだな? アタシは摩耶様だぜッ! ここは1つヨロシクってなッ!」
承太郎「あぁ、それより、ビールを一本くれねえか? オレは結構、ビールには目が無くてな」
摩耶「飲める口か? 嬉しいの一言につきるぜ」ポイ
承太郎「……そうか」パシ
承太郎「ところで、誰かペンを持っていねえか?」
ペンシル? イヤー サスガニ… モッテナイデース
龍田「それなら私が持っているわよ~」ズイッ
天龍「た、龍田!! お前いつの間に俺の後ろに!?」ビクッ
龍田「ふふふ…天龍ちゃんの背後を取るなんてお茶の子サイサイなのよ~」
天龍「ちゃん付けで呼ぶなー!!」ムガー
龍田「ふふふ♪ それより提督? このペンを何に使うのかしら?」(渡す)
承太郎「久しぶりに、ちっと、変わった飲み方をしたくってな」(受け取る)
如月「変わった飲み方? それって口移し? それならこの如月がヨロコンデ///」カァァァ
金剛「キサラギー? それ以上に変なことを言ったら45口径35.6cm連装砲でFireするデース…」ドドドドド
霧島「お姉さま…何だか徐々に物騒な雰囲気になってる気がします」スチャ
榛名「春の訪れだと思ったら血生臭い戦いの予感が……」
比叡「ひぇぇぇ!! これが噂の正妻戦争ってヤツですかー!?」
睦月「うわああああああああああ!!!!」ダダッ
吹雪「あッ! 睦月ちゃん、待ってえぇぇ!!」ダッ
夕立「ついに(精神的に)耐えきれずに暴走したっぽい!?」ダッ
間宮「この鎮守府、大丈夫かしら?」(滝汗)
天龍「なぁ、提督? その“変わった飲み方”ってなんなんだ?」
承太郎「まぁ、見てな…」ガシュガシュ
龍田「おもむろに缶底をペンでこじ開けてるのかしら?」
承太郎「………」バシュッ
承太郎「………」グビグビ
承太郎「……プハー」カラン
オオー カワッタノミカタダー モウカラニシタノ?
鳥海「僅か3秒で空にするとは…」
摩耶「アメリカで流行した“大統領飲み”じゃあねえか? あんた面白いね!!」ケラケラ
承太郎「昔、エジプトへ向かって旅路に出たことがあってな、そんときはしょっちゅうしてたぜ」
金剛「oh……トラベラーデース」
龍田「エジプトね~暑くて、お肌に悪そうだわ」
天龍「いいなー俺も、どっか遠い場所へ行ってみてーぜ」
承太郎「んな、いいもんじゃあねえぜ……」
如月(あれ? 一瞬だったけど、なんだか寂しそうな顔をしたような……)
比叡「提督ゥー提督ゥー!!」
承太郎「……なんだ?」
比叡「来たときから気にしてた事があったんですけど、提督って歳いくつなんですか?」
承太郎「年齢か?オレの歳は「ストップデース」ビシィー
榛名「お、お姉さま? ど、どうしたのですか?」
天龍「やいの、やいの!! 提督の話してるときに割り込むんじゃーねえぜ!!」プンスカ
龍田「天龍ちゃん? 怒ってるつもりだけどかわいいわよ?」ニコー
天龍「かわいくねーッ! あと、ちゃん付けすんなー///」
金剛「ヘーイッ! ここにいるみんなは大事な事に目を付けてないデース……」
霧島「どうゆう意味ですか?」
金剛「ここで、提督が年齢を言うのは簡単デース…がッ! それでは“味”がないデース」
比叡「アジ? お魚ですか?」
榛名「比叡、少し黙ってようね?」
如月「金剛さん? 味が無いとはどうゆう意味合いでしょうか?」キョトン
承太郎(こいつ…いつまで引っ付いてるつもりだ?)
金剛「フフフ…歓迎会イコールそれはパーティー……パーティーと言えばゲームッ!!!! ここは1つゲームをするデース。題して“提督の年齢当てゲーム”デース!!!」
ワー ワー パフ パフ
天龍「おいおい…提督の年齢を当てるゲーム?そんな、どこにも面白味もない…「ついでに懸賞は提督が何でも1つ言うことを聞くデース」よしゃあああッ!!!!乗ったぜええええッ!!!!」
龍田(ちょろい…ちょろ過ぎるわ…天龍ちゃん…)(冷や汗)
金剛「オッケーですね? 提督ゥ?」
承太郎「……当てれるもんなら、当ててみな」
金剛「Yaaaaaa!!!! てなわけで“提督の年齢当てゲーム”始めるデース!!!!
ついでに私は26デース!!」
霧島「24とお見受けします」スチャ
榛名「23かな~」
比叡「32才!!」
如月「ウーン…28?」
愛宕「29よぉ~」
高雄「恐らく23かしら?」
鳥海「えっと…22才!!」
摩耶「むっじーなぁ…24!!」
大井「24よ!!」
北上「うーん…23?」
夕立「むぅ~29?」
天龍「21だぜ!!」
龍田「難しいわねぇ27かしら~」
赤城「多分、25?」
加賀「齢、28」
電「えっと、えーと…24なのです!!」
雷「28よ!!」キリッ
暁「フン!!レディーの私に見抜けないものは無いわ!! 34よ!!」
響「17才かな?」
金剛「ぬふふ…終わったデース…ついでに提督、この中に正解者はいますか?」
承太郎「あぁ、一人だけだがいるぜ」
金剛「……oh、楽しみデース…」
金剛(ムフフフフ……26は私に一人だけデース…これが当たったらケッコンカッコカリーを要求するデース)
如月(夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦~///)
天龍(二人っきりで遊園地に行って、手を繋いで、甘いサンデーを二人で食べるとか…なんてーなぁ、なんてーなぁー///」プシューアアア
暁(あたれぇぇぇー!!!!)
龍田「天龍ちゃん、途中から声が出てるわよ…」(汗)
金剛「でわ、提督…アンサーをッ!!」
承太郎「答えは……」
艦娘s「………」ドドドドドドドド
承太郎「……17だ」
艦娘s「な、なにぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」
ハズレター ウソダー ネンレイサギダヨー コンナティーンエンジャーガイルワケネー
金剛「リ、リアリィィー!?」
承太郎「あぁ、正真正銘、17だぜ」
天龍「は、外れたー!!」ガビーン
如月「や……やせん……」シューン
鳥海「あれ? 17と言うことは…」チラッ
響「当たったよー」パシーン
摩耶「ズッケー、まさか当たるとは」
愛宕「海が蒸発する驚きだわ!!」
高雄(いや…それは色々とまずいわよ……)
赤城「ポーキサイトがたくさん欲しかったな…」シュン
加賀「赤城さんは、ぶれないですね」クスッ
暁「は…外れた…ですって?」ガクン
雷「スゴいわ響!!」
電「まさか提督が未成年なのは驚きなのです!!」
金剛「…ハッ!! 未成年の飲酒喫煙はダメデース!! 取り上げマース!!」トピューン
承太郎「……」スッ
金剛「ouch!!」ドテーン
榛名「本日、2回目のオウチッ!!」
霧島「めげない!! 挫けない!! 諦めない!!」
比叡「そんなお姉さまを応援しますゥゥゥッ!!」
金剛「きゅ、急に立ち上がるなんて卑怯デース……」
承太郎「このビールは渡さねーぜ」
金剛「ぶー 飲酒はダメデース!! 取り上げマース!!」ピョンピョン
承太郎「………」グビグビ
金剛「ク…ビッガァ過ぎて届かないデース…」ピョンピョン
天龍(虚しき努力…)
龍田(哀愁を感じるわぁ)
承太郎「しかし、俺の年齢を一発で当てとはな」
響「山勘で言ってみた」
承太郎「金剛、確か、当たったら1つだけ言うことを聞くんだったよな?」
金剛「イエース…悔しいけどそうデース…」ピョンピョン
愛宕(全くもって)
高雄(届いてないですね)
承太郎「響、何を望む?」
響「ウーン…提督よ、おでこにキスを求む」
暁「なんですってぇぇぇッ!!」ガビーン
雷「だ、大胆な///」
電「き、キキキキスなのですか!?///」
承太郎「それでいいのか?」
響「勿論だ、艦娘に二言は無い」
金剛「ノォノォノォノォノオォォォォォォォォーッ!!」
如月「キスって…あのヨダレが伸びるような濃厚な///」カァァァ
龍田「如月、あなた話を聞いてたかしら?」
天龍「ひ、響ッ!! キスなんてまだ早いぞッ!! 落ち着け! 冷静になれ! お願いだから正気に戻れぇぇぇ!!」ジュワー
龍田「天龍ちゃんが落ち着いて、顔も真っ赤かで体から蒸気船並みに白煙が溢れてるわよぉ」
承太郎「デコにキス?」
響「そうだ、ロシアにはデコにキスをしてもらえると幸福が訪れる言い伝えがある。(※嘘です)さぁ、私はいつでもいいぞ」
承太郎「……そうか」チュッ
キャアアアアー キスシター ロマンチックネー ウラヤマシイ パシャパシャ オオー ケッコンカッコカリマジカカ
響「ススススパシーバ…な、ななななんとも、はははは恥ずかしいとも言うかなんとも言うか……///」ボギャーン
承太郎「満足したなら、まぁ、いい…」
響「///」カァァァ
大井「き、北上さん、わ、私もデコにチューしてほしいなぁーなんて///」
北上「あ、提督、そろそろドラマの時間だから部屋に戻るね~おやすみ~」ダッ
大井「北上さん!! 待ってえぇぇ!!」ダッ
金剛「霧島、榛名、比叡……今日は飲むデース……つぶれるまで飲むデース……朝まで飲むデース……」(虚ろ目)
比叡「ひええええ!! お、お姉さま!! 気を確かに!!」
榛名「目から色が消えた!!」
霧島「あまりのショックにお酒に走りますか…」(汗)
天龍「うがあぁぁぁッ!! 摩耶ぁぁぁッ! ありったけ酒を出せぇぇぇッ! 龍田ぁぁぁッ! 俺に付きあえーッ!」ビエー
摩耶「お、おい…落ち着けよ天龍…」
天龍「チキショーッ!! 酒ッ!! 飲まずにはいられねーぜッ!!」ヒーン
龍田「仕方ないわねぇ、久しぶりにトコトン付き合うわぁ(どうせビール1缶で酔いつぶれるからいいけどねぇ)」ニコー
如月「………」グビグビ
夕立「ちょ、ちょっと如月?」
愛宕「リキュールをラッパ飲み!?」(冷や汗)
如月「プハー…ちょっと嫉妬してしまったわ…冷静なる為にはこれが一番なのほほへひゃっはー///」(真っ赤)
高雄「あ…これは…」
鳥海「いけないパターンですね…」(滝汗)
如月「ていとくぅ…きしゃらひにもきすひてーきすひてー///」ガシィィィ
承太郎「やっかましいッ! 鎖に捕まるんじゃーねェ!」グググ
如月「ひゃはははーひびれるぅー///」
間宮「まずいわね…これは収束不可能だわ…」
電「あわわー、大変なのです!!」
雷「みんな暴走し始めたわ。電、響、暁、部屋に戻るわよ…」
響「そ、そうだね…戻ろうか///」シュウウ
雷「ほら、暁もしっかりして! そんな魚雷が直撃したような顔をしないの!」
暁「……」ズーン
雷「ダメだ、まるで撃沈されたみたいだわ…もう、引きずってでも連れていくわ」
暁「……」ズルズル
加賀「赤城さん…向こうの静かな場所で食べましょうか」
赤城「ほふでふねーほれがひかほ(そうですねーそれがいいかも)」モグモグ
承太郎(早くこの場から離れてーってのにまるで包囲網みてーに囲まれて動けねじゃーねえか…)
金剛「ぬふへへへ…提督ゥッ!! ビールだけじゃなくてビールとかも飲むデース///」(真っ赤)
承太郎「それは俺の自由だろうが」グビグビ
榛名「きゃはははは!! お姉さま、それじゃー結局、ビールしか飲んでないじゃない///」(真っ赤)
霧島「弱いのに飲むからこうなるのよ……」
比叡「あ、あらばしり、おいしい」チマチマ
如月「てーとく、やせんしようよ!! やせんしようよ///」(真っ赤)ジャラジャラ
承太郎「テメー…いい加減、鎖から手を離せ。あとヤセンなんざー、俺は知らん」
天龍「俺だって、いつもカッコつけてさぁ刀とかぶんまわして~敵をバタバタ薙ぎ倒してるけどさ、たまにはよぉ!! 乙女らしく可愛い服着てショッピングしたいんだよー」ビエー
摩耶「お、おう…そうか…(あれ? こいつ、こんなキャラだっけ?)」
龍田「分かるよ天龍ちゃん、天龍ちゃんは女の子なんだもんねぇ」ナデナデ
天龍「ううう…それによぉ少女漫画みたいなさぁ、展開だって実はスッゲー憧れてるんだよ…あんなさぁ甘酸っぱい恋をしてみてーんだよぉ」グスグス
龍田「あら~そうだったのぉ~(ビデオでも持ってこればよかったわぁ、そういえば青葉の姿が見えないわね~)」
天龍「それからよぉ~」
摩耶「まだ、あるんかい」(汗)
承太郎「…………」
承太郎(やれやれ、こいつら明日、二日酔いとかで、ぶっ倒れる勢いじゃあねえか……)
この鎮守府の名は横須賀鎮守府。
突然、訳も分からんまま提督として着任していた承太郎!
そして、その場所で出会った艦娘達!
ジョジョと艦娘、彼らと彼女達の戦いはまだ、始まったばかりである!
同日同夜
トラック泊地
市街地
?「むにゃ~… ん、ここは何処じゃ?」ガバッ
?「な、なんじゃ此処は? てか外ではないか!?」
?「なんでワシはこんな場所に…ついにアルツハイマーでも発症したのか?」
ジョセフ「…………ワシの名前はジョセフジョースター、出身はイギリス、ロンドン、産まれは1920年9月27日で妻の名前はスージーQ…(ついでに朋子もいるがのぉ~)」
ジョセフ「ボケてはおらんみたいじゃ…それにしても妙じゃ…ワシは確か衰弱死して、死んだ筈…まさか、ここが天国ってな訳ないよのぉ~」キョロキョロ
ネェーアレミテー カンコウキャクカシラ ナカナカハンサムネー
ジョセフ(んん~? 今、あそこにいるお若いレディーが“ハンサム”と言ったのかのぉ~? こんなヨボヨボなジーさんがか?)チラ
何が起こったのかサッパリ分からない!
起きた場所は市街地のど真ん中!
困惑、混乱はあったものの、それなりに冷静ではいられたが、何気なく見た洋服ディスプレイ用のウィンドウを見て声を出さずにはいられない!
ジョセフ「な、なななななんじゃこりゃーッ!!!!」
ジョセフ「オーノォォッ!! わ、若返ってるじゃーねえかよ! お肌はツヤツヤ、腰も痛くねー、歯もガッチシしてて、筋肉もムッキムキ……じゃあねえかッ!!!!」バーン
彼の肉体年齢が柱の男達と戦っていた時代、つまり、10代後半に戻っていたからである!
ジョセフ(ひゃあー、しっかし、まぁ、驚いたぜえ~まさか若返ってるだなんてーよぉ、ん? だったら“ワシ”じゃ無くて“オレ”にした方がいいよな~)
ジョセフ(それにしても、体が軽いなぁ~見た目が10代で中身は90代ってかな? そーいやぁスタンドは出せるのかな?)
ジョセフ「ハーミットパープル!!」ズバンッ
シ~~~ン
ナニキュウニコエヲダシテ? ママーアレミテー ダメヨミチャイケマセン! クスクス
ジョセフ「い、いっけね~ここは街中だったぜ~… ちーと人目の無い所でも探すかなぁ~」スッタタタタッター
トラック泊地
市街地
裏道
?「な、なんなんですか…あなた達は…」ブルブル
チンピラA 「ケケケ、なかなかマブイ姉ちゃんじゃーねえか?」
チンピラB「こーんな夜遅くに裏道を通るなんざ、ちっと注意不足じゃないのかぁねぇ~」
?「な、なによ…憲兵呼ぶわよ…悲鳴上げるわよ…」プルプル
チンピラA「ぶぁぁかぁぁかッ!? この場所は悲鳴を上げようが声なんざぁ届かねえし、憲兵様もスルーしちまうよな犯罪が横行する場所」
チンピラB「つまり、助けは来ねぇって事だよ!! うけけけけうけうけけけけ~」
?「ひうぅぅぅ……」プルプル
チンピラA「さぁてと、そんじゃお楽しみタイムといき…「あんのぉ~」
「「あぁんッ!!」」
ジョセフ「ノックしてもしも~し。おたくら何してんの?」
チンピラA「あぁんッ!? なんだぁテメーは?」ホジボジ
チンピラB「今から、いいことするんだから、あっちに行きやがれってんだ」シッシッ
ジョセフ「う~ん…“いいこと”ねぇ… んじゃあさ、なんでその女の子は震えて泣いてんのかなぁ? いいことって言うより犯罪の臭いがプンプンするんだよね~」
チンピラA「やっかましいッ! このスッタカがッ! オレたちゃ向こうへ行けと言ってんだぜ? この、クソカッスめがッ!」(鼻くそグリグリ)
ジョセフ「………」グリグリ
チンピラA「ゲハハハハ~ 怖くて声も出ないってか?」
ジョセフ「1つ質問していいか? この行為にどんな意味があるんだ?」
チンピラA「んなの決まってんだろぉがよッ!! 胸がスーっとして気持ちがいいからだろーがッ! 昔イエス様だって言ってただろッ!? 左の頬に鼻くそを付けられたら右の頬にも…」
ボギャンッ!!
ジョセフ「図に乗るんじゃーねえぜッ!! チンピラヤローがッ!!」
チンピラA「い…いんぎゃあああああッ!! は、はがが…おれのはがが~」ジタバタ
チンピラB「んなッ!! ヤロー邪魔するってか、あぁぁッ!?」ジャキッ
ジョセフ「ケッ、撃ってみなよ? その瞬間、テメーの指がピストルごとオダブツだぜ?」
ピストルを持ったチンピラ!
いくら立派な体躯を用いたとしても肉体が銃弾に敵う筈がない。
普通ならば!
チンピラが引き金を引き発砲した瞬間。ジョセフはピストルの銃口に向け、小さい岩を1つ蹴飛ばした!
小岩には予め波紋の力を伝導させ、硬くしてある。その硬度ダイヤモンド以上!
銃口に小岩が当たると、まるで磁石のように引っ付き離れず、ペットボトルのキャップみたいに蓋をする!
高硬質の小岩によって塞がれた銃口。そんな状態で発砲された弾丸は行き場をなくし、ピストル内部で暴発!
チンピラB「いんぎゃあああああっッ!!!!」ボガーン
?(な、なに? 今一瞬ピカッて光ったと思ったら、ピストルが爆発した?)
チンピラ「ひいいいいいッ! 指が~オレの人差し指が~」ジタバタ
ジョセフ「ふぅ~、そこのミニスカートのねーちゃん無事かい?」
?「あ、ありがとう…ございます…あの、あなたのお名前は?」
ジョセフ「ん? オレかい? オレの名前は…」
ピー ピー ピー ピー
憲兵A「憲兵だッ!! 最近ここいらが物騒だから巡回していたら婦女暴行に殺人未遂ったあッ!!」
憲兵B「見上げた根性してるじぁねえか、逮捕してやるぜッ!! 駐屯地まで来やがれッ!!」
ジョセフ「うそーん!! 憲兵来てんじゃねーかよッ! ちゃんと仕事してんじゃねーかッ!」
?「あ、あの……」オロオロ
ジョセフ「こうなったら…逃げるんだよォォォォ!! ついでに姉ちゃんも来てくれッ! 色々聞きたいことがあるからよッ!」
?「え? でも…腰が抜けて…「んじゃ、お姫様抱っこするぜッ!!」
?「……へ?」ガバッ
憲兵A 「待ちやがれッ! このトンチキがッ!!」
憲兵「誘拐までするったぁ、ブタ箱行き決定だぜッ!! メーンッ!!」
ジョセフ「チキショー、今日は厄日ってかー」ダッダダダー
トラック泊地
海岸線
ジョセフ「ふぅ~何とか撒けたかなーと」
?「あ、あの……」
ジョセフ「ん? 何だい? ミニスカートの姉ちゃん?」
ビスマルク「ち、違います…私はビスマルクよ…」
ジョセフ「ビスマルクだぁ~? ビスマルクっつたらドイツの鉄血宰相かドイツ第3帝国海軍の戦艦と同じ名前じゃあねえか?」
ビスマルク「あ、それです……」
ジョセフ「?」
ビスマルク「……私、戦艦です」
ジョセフ(んんん? え~と、どういう意味なんだ? こいつは所謂、日本で言う中二病、拗らせましたってやつか? それによく見たら灰色と黒の服が何とな~くナチスっぽいしなぁ~これはもしかしたらネオナチってヤツか? いや、それにしちゃ~戦い大好きハイルー!! っつう雰囲気には見えねーしなぁ……)ウーン
ビスマルク「……あの?」
ジョセフ(ナチスっつたらシュトロハイムのヤローを思い出すぜ…最後まで高慢な奴だったが結構いい性格してなぁ…)シミジミ
ビスマルク「あの!!」
ジョセフ「うわッ!? ど、どうしたんだい? ビスマルクちゃんよ~?」
ビスマルク「…そろそろ…下ろしてほしいんですが…」
ジョセフ「おっと、そうだった。悪い、悪い~ゆっくりと下ろすからな、紳士たるものレディーを大事にってな」ニカッ
ビスマルク「レ、レディーって///」
ジョセフ「下ろした衝撃で転ぶなよ… ってそんな映画みたいな展開はねぇか」ケラケラ
ビスマルク「こ、転びませんか…… キャッ!!」コケ
ジョセフ「……ッ!!」
ビスマルク「~!!///」バッ
ジョセフ(見えちまったぜ。黒色の紐パンティーが…こいつがラッキースケベってヤツかッ!?)
ビスマルク「……」ジー
ジョセフ「せーんろは続くーよ♪ どーーこまでもー♪」
ビスマルク「……み、見たわよね?」
ジョセフ「ん? 何を? ぼくちゃんずっと、海を眺めて黄昏てたんだけど~?」シラー
ビスマルク「……私の白い下着を見ましたよね?」
ジョセフ「え? 黒じゃあねえの? ……ハッ!!」
ビスマルク「見たじゃないですか///」ボン
ジョセフ「ま、まさか… このオレが一本取られるとはな」
ビスマルク「うぅ… スケベッ! ヘンタイッ! オバカ~ッ!///」ポカポカ
ジョセフ「おいおい、ビスマルクちゃんよぉ~パンティーの1枚2
枚、気にするなよ? 所詮は布地じゃあねえか。この服だって布地だろ?」
ビスマルク「し、下着と服は違うのよぉぉぉ///」ポカポカ
ジョセフ「分かった、分かったッ! オレが悪かったから落ち着けって」
ビスマルク「うぅ…… 責任…… 取ってくださいよ……」グスッ
ジョセフ「責任だぁ~?」
ビスマルク「……パンツ見たから…… ドイツ艦隊のアドミラールになってよ……」グスッ
ジョセフ「アドミラールってなんだ?」
ビスマルク「……提督って意味よ……トラック泊地ドイツ艦隊の総指揮を取ってよ……」グスッ
ジョセフ「なにぃーッ!! オレが提督だってぇッ!?」
ジョセフ(OH MY GOD!! オレに提督しろって言うのかい? 船の運転なら出来ん事もねぇけどよ~戦艦なんざぁ無理だぜ~ ……いや、良く考えたら今、此処がどこだか分からん上に帰るべき家もねぇ、野宿なんざぁまっぴらごめんだし、おまけに腹減った ……仕方ない、ここは当たって砕けろだぜ)
ジョセフ「提督? いいぜ、引き受けてやんよ」
ビスマルク「え? ほ、本当ですか?」パアァァ
ジョセフ「あぁ、このジョセフ・ジョースター伊達に長生きしてねーってな」バーン
ビスマルク(若く見えるのに長生き?)
トラック泊地鎮守府
ジョセフ「おぉ、ここが鎮守府ってヤツか? 立派な建物じゃあねえか」
ビスマルク「まぁ……ここに来て1週間は経つけど……なかなかアドミラールが見つからなくて……」
ジョセフ「文化文明の違いってヤツか? いつの時代も悲しいねぇ」
ビスマルク「そうね……」
ジョセフ「まぁ、オレは気にしねえけどな」ニカッ
ビスマルク「……そう」クスッ
ジョセフ(しかし、奇妙だな…なんで軍港だってぇのに戦艦が一隻たりとも見当たらねえんだが?)
ビスマルク「そうだ、他の娘達も呼んで挨拶を…「ビスマルクお姉さまッ!!」
ビスマルク「プリンツ!?」ガシー
プリンツ「どこに行ってたんですか? あまりに遅いから心配したんですよ?」グスッ
ビスマルク「ごめんなさい、私なら平気だから」ナデナデ
プリンツ「無事ならいいんです……」グスッ
?「あ、ビスマルクお姉さま、お帰りなさい」
?「お帰りなさい。ビスマルクお姉さま」
?「ご無事でなりよりです、ビスマルクお姉さま」
ジョセフ「随分と慕われてるなぁ、ビスマルクちゃんよぉ~」
プリンツ「あれ? この方は?」
ビスマルク「私達ドイツ艦隊のアドミラールになってくれる人よ」
プリンツ「そ、それは… 失礼しましたッ! 私はプリンツ・オイゲンです」ピシッ
レーベ「ボクの名前はレーベ・レヒトマース。レーベでいいよ。よろしくね」
マックス「マックス・シュルツよ。マックスでいいわ! よろしくね」
ユー「U-511です。ユーとお呼び下さい」
ジョセフ「ジョセフ・ジョースターだ。JOJOって呼んでくれ」
ドイツ艦娘s「JOJO?」
ジョセフ「ん、まぁ、渾名ってやつさ。親しみわくだろ?」
プリンツ「いい響きだと思います」
レーベ「JOJOかぁ、なんかカッコいいね」
マックス「JOJOアドミラール、悪くないわ」
ユー「JOJOアドミラールはユーモアたっぷりな人みたいですね」
ビスマルク「では、JOJOアドミラール……これから、よろしく頼むわよ」
ジョセフ「任しときなッ!! 良~く分からんが、やるからには徹底的にやるぜッ!!」ビシッ
ドイツ艦娘s(心強く、頼れそうなアトミラールだ……)
妖精s「……」ジー
ジョセフ「うおォォォォッ!! HOLY SHIT!! なんだ~このチビ達はッ!!」ビクッ
ドイツ艦娘s(前言撤回……なんだか良く分からん人がアドミラールになっちゃたな……)
下着を見た理由から提督(アドミラール)となったジョセフ!
なんともオマヌケで突風のような展開だが、これもまたJOJO!
ジョジョとJOJOとの出会いは、もうしばらく後になりそうだ!
ジョセフ・ジョースター
※年齢は90代だが見た目は10代後半。
※スタンドは使えないが、波紋は健在。
※トラック泊地、ドイツ艦隊の提督(アドミラール)として着任。
※フライドチキンとチューインガムが恋しい。
1週間後……
横須賀鎮守府
午前
承太郎(鎮守府で目覚めて早、1週間……ここでの生活はだいぶ慣れたんだが……)スタスタ
「あ! ジョジョ提督おはよ~」
「ジョジョ提督。おはようなのです」
「ジョジョ提督おはよう!!」
「おはよう! ジョジョ提督!」
「おはよう、ジョジョ提督。今日も帽子がキマッてるわ」クスッ
承太郎(ちっと静かにしてほしいぜ……)スタスタ
金剛「ヘーイッ! ジョジョ提督ゥ! グッドモーニングデース!」ダキー
承太郎「……」ジロッ
如月「ちょっと金剛さん! 胸をジョジョ提督に擦り付けないでよ!」ムキー
金剛「なぜデース? それは私の自由デース! もしかして胸が無いのを嫉妬してるデースカ?」
如月「なによーッ! 変な片言英語のクセにッ!」ムカッ
金剛「What? 私は英国生まれの日本育ちデース…片言で何が悪いデース?」ムカッ
如月「エセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリスエセイギリス」
金剛「ペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイ」
承太郎「やっかましいッ! 朝っぱらからうっとおしいぞォ!」
キャー キャー
金剛「私に言ったのヨ~///」
如月「わーたしだよー///」
承太郎「……チッ」スタスタ
夕立「相変わらずジョジョ提督はクールぽいなぁー」
電「夕立さん、なんで提督はジョジョ提督と呼ばれているのですか?」
雷「最近、気になって夜も眠れないのよ」
夕立「ウーン…誰かが空条の条と承太郎の承を足して、“ジョジョ”って呼んだのが広がって行って気づいた時にはジョジョ提督が定着してたぽいーかな?」
響「なるほど、それでジョジョか」
暁「ジョジョ提督…今日も痺れるカッコよさだわ~///」
睦月「最近、暁ちゃんは素直になってきたね?」クスッ
吹雪「睦月ちゃん? もう平気なの?」
睦月「なにが?」キョトン
吹雪「ほら、如月ちゃんがさ…ジョジョ提督が来たからというもの提督夢中病になっちゃってさ……」
夕立「ずっと、落ち込みっぱなしで心配してたんだよ?」
睦月「私は平気だよ。如月ちゃんが幸せそうでなりよりだし」ニコッ
吹雪「それならよか…「でもね……」
睦月「最近、部屋に戻って如月ちゃんとお話ししたいなぁって思っても上の空だし、やっと口が開いたと思えば『ねぇねぇ? 女性の最大の魅力を発揮しつつ、ジョジョ提督を夜戦に持ち込むにはこのランジェリーとミニスカ制服、どっちがいいかなぁ~』って下ネタばかりでエロい話か『ピ―――』な話しかしてこないし…そりゃね、ジョジョ提督には本当に感謝してるよ? 惚れちゃうのも無理ないよ? けどね、やっぱし一番私が解せないのはね、あの純粋純白だった如月ちゃんが18禁同人のようなキャラになっちゃった事よ! それになによ! 私に相談したってそんなの分かる訳ないよ! 駆逐艦よ駆逐艦ッ! ハッキリ言って、人間精神年齢10代真っ只中の私に(ピ―――)な相談しないでよ~昔の屈託で(ピ―――)な話題をふったら顔を赤らめる如月ちゃんに戻ってよ…」(虚ろ目)
吹雪「あかんこれ」
天龍「今日も退屈な遠征だぜ……」グスッ
龍田「でも、進軍するよりは遥かに安全じゃない? なにか不満なのぉ?」
天龍「ここ1週間! 毎日毎日、遠征ばっかしで退屈してんだよ! 俺をもっと戦わせろッ!!」ウガー
龍田「あれ~? この前『乙女らしく可愛い服着てショッピングしたい』とか『少女漫画みたいな甘酸っぱい恋をしたい』って言ってたのは誰かしら~」
天龍「ば、ばか!! それ以上は言うんじゃあない!!///」ボンッ
龍田「ウフフ~また今度、一緒に飲みましょうね~♪」
天龍「うぅぅ…………」シュン
龍田「それより遠征まで、まだ余裕があるみたいだし、売店に行かないかしら?」
天龍「んあ? 別に構わねーけど、ちょうど新しいDVDほしいなぁーって思ってたし」
横須賀鎮守府
売店
青葉「ヘイヘイヘエェェェェイッ! これは、これは天龍さんに龍田さんじゃあないですかッ!!」バーン
天龍田「…………」
青葉「どうしたんですか~?
まるで『あれ? こんな奴居たっけ?』って顔しちゃって~そんなお目ん目まん丸にして見つめないで下さいよ~恥ずかしいじゃあないですかッ!!」
天龍「お、おう…青葉だよ…な?」(冷汗)
龍田「朝からテンション『ハイ』だわね~」(冷汗)
青葉「いんや~ここ1週間ずーと、雑誌を作るのに奔走していましたからね~それが今日、ようやく出来たんですよ~ワレながら素ッ晴らしい出来映えでしてね~(新聞を作ると言ったがアレは嘘だッ!!)」
天龍「アレ? 前までは新聞作ってたんじゃあないのか?」
青葉「新聞なんかより、遥かに売れ筋、値段、付録と三三七拍子おいしいとこ総取りの雑誌の方が売り上げがいいんですよッ!!」(切実)
龍田「随分リアリティーなのね~」
天龍「今まで雑誌作るために影を薄くしてたのか?」
青葉「なに?…天龍さん…今、ナンて言いましたか?」ビキッ
天龍「……へ?」
青葉「影を薄くしただとッ!? 違うッ!! 私はこの雑誌を作るために“影を薄くした”のでは無いッ! “影すら殺していた”だッ!! 影すら殺せんヤツにはパパラッチをする資格ナンざぁねぇーッ!!」ビシンッ
天龍「そ、そうか……」タジ…
龍田「気合十分みたいねぇ~それで、どんな雑誌を作ったのかしらぁ?」
青葉「フフフ…横須賀鎮守府から別の鎮守府の最新情報からファッション、占い、提督情報に魅惑の海域スポットまで、様々な情報が盛りだくさんッ! “旬刊くるせいだー”お値段税込4980円ッ!(名前が安直なのは黙っててくれッ!)」
天龍「4980円ッ!?」
龍田「雑誌にしては高すぎないかしら~?」
青葉「ナニを言ってるんすか? 私はこの雑誌を完成させる為に、ある時は激しいスコールを掻い潜り、ある時は深海悽艦の砲撃を掻い潜り、寝食ですら忘れ作り上げた素ン晴らし~一品ですよッ!!」バーン
龍田「戦いなさいよ~」
天龍「イヤイヤ…そんだけ苦労したのは分かるし、青葉のプロ意識は認めるけどよぉ…いくらなんでも高過ぎなんじゃ…「ついでに付録は“奇妙なジョジョ提督の生写真”ですけど?」買ったあァァァッ!!!!」
青葉(チョロい)ニヤァァァ
龍田「て、天龍ちゃん?」(冷汗)
天龍「3部買うぜッ! 観賞用、保存用、お守り用にな!!」
龍田「ダメだわ、私が“ちゃん付け”しても反応すらしない……」
青葉「まいどあり~」ニヤァァァ
横須賀鎮守府限定旬刊誌“くるせいだー”お値段、税込4980円。
他の雑誌に比べて、圧倒的に高値の商品であったにも関わらず……
「ヘーイッ! これを見るデースッ! “夕日をバックにコーヒー啜るジョジョ提督”デース///」キャー
「お姉さま…私のは“ダビデ像が如くシャワーを浴びるジョジョ提督”ですが…」
「交換だ…交換するデースよ?」ビキッ
「なかなか読みごたえもあって、面白いですね。近くに触ったら跳ねるポヨヨン岬とは興味がそそられますね」ピシッ
「てか、どうやって撮ってるのかな?」
僅か1時間で…
「いい! いい! 凄くいィィィィ! これは引き伸ばしてポスターにするわ!!」
「スパシーバ…悪くない///」
「トラック鎮守府、ドイツ艦隊に新たなるアトミラール、次々と進軍、進める?」
「鉄球をぶんまわしたり、糸で罠を張ったり、海を走ったり? なのです?」キョトン
200部もあった雑誌は…
「パンパカパーンの正しい発音特集ねぇ~」
「パンパカパーンは全て同じ声の力で発声するだって? 地味にむっじーなぁ」
「話す岩かぁ……今度、行ってみたいわね」クスッ
「いや、ホラーじゃあないか…」
売り切れ御免となった!
――――――
青葉「うけけけけ、こんなにガッポリ稼げるったぁ、思わなかったぜ」
青葉「見た目はイカツいが、思いの他、ドンカンな神経をしてんのか、私がパパラッチとして優秀、過ぎたのか、こんなに簡単に撮影できるったあ~ジョジョ提督様々ですね~……この調子で売って、売って、売りまくって、更にガッポガッポ儲けるぜ……」
青葉「うけうこうけけけけ…」
「ほお、この雑誌を作ったのはお前か」
青葉「ん?」クルッ
承太郎「最近、怪しい視線を感じるとは思ってたが、やれやれ…まさかこんな目的に使われてるとはな……」ゴゴゴゴゴ
青葉「うげっ!? ジョ、ジョジョジョジョジョ提督ゥッ!!」
承太郎「こんなに写真を撮って売りさばくとは、嫌味な商法をするぜ…」パラッ
青葉「いえ…それは…あのぅ…」(滝汗)
承太郎「それに、誰がドンカンだって? 気づいてたぜ、とっくの昔にな……」ドドドドド
青葉「な、殴るんですか? 殴るんですか? こんな無抵抗な、かわいい女の子の顔をオラオラするんですかぁぁぁ!?」ビクビク
承太郎「お前を殴りはしねぇ、いくら俺でも無抵抗な女を殴るのは俺のポリシーに反する」
青葉「そ、そうで…「だが」」
承太郎「お前の命の次に大切にしているであろうカメラはオジャンにするぜ二度と隠し撮りできねえようにな…」ドドドドド
青葉「そ、そんなーッ! それだけはご勘弁をォォォォ!!」
承太郎「……許してほしいか?」
青葉「はいッ!!」ビシ
承太郎「やめてほしいか?」
青葉「はいぃぃぃッ!!」ビシー
承太郎「いや、ダメだね」バキンッ
青葉「アンギャーァァァッ!! わ、私のキャメラがあァァァッ!! ジョジョ提督は一歩たりとも動いてないのに! なぜか、まるでクッキーを割ったみたいに綺麗に真っ二つに折れたァァァ!?」
承太郎「これに懲りたら二度と隠し撮りなんざぁ、しねぇこった」スタスタ
青葉「HEEEEEEYYYYYYY !! あぁぁぁぁんまりだァァァァァッ!!」ビエー
青葉は自分の部屋へ行き、二時間ねむった…
そして…目を覚ましてから、しばらくして、カメラが壊されたのを思いだし
泣いた……
――――――
吹雪「みなさん、こんにちは、こんばんは。突然ですが吹雪です。ジョジョ提督が来てからと言うもの、私たちの鎮守府、横須賀は今、正妻戦争が勃発し、どエライことになっています…」
夕立「吹雪ちゃん? どうしたっぽい?」
赤城「はんまひゆはんひてるほひひまほになるはほ?(あんまり油断していると、敵の的になりますよ?)」モグモグ
加賀「赤城さんの言う通り。油断大敵よ?」
北上「う~ん、オニギリ食べながらじゃ、説得力ないよ~?」
大井「何を言っているのか、まるで分からないわ…」
承太郎「オメェら、緊張感が無いんじゃあないか?」サザァー
吹雪(そして、私のすぐ真横で仁王立ちしているジョジョ提督…てか何故、前線の海域に提督がいるのか疑問で仕方ないんですけどーッ!!)
夕立「ジョジョ提督、なんで一緒に進軍するっぽい?」
承太郎「深海棲艦ってのは、お前達でも苦戦する相手なんだろ? だったら何かあったらどうする? それに椅子に座ってジッと待つのが嫌いなだけだ」
夕立「それは、私たちを心配してるっぽい?」キョトン
承太郎「……さぁな」
夕立「んもぉ~ジョジョ提督はツンデレっぽいぽいぽぽいぽーい///」ユサユサ
承太郎「船を揺らすんじゃあねえッ!!」ガルッ
赤城(あんなに揺れてるのに微動だにしない!)
加賀(スゴいバランス感覚だわ……)
大井「北上さん! 北上さん! 私が命を懸けて北上さんを守るから安心してね!!」
北上「ありがと~おおいっち。帰還したら、おいしいケーキ作ってあげるね~」ニコー
大井「うはぁぁぁん!! 北上スマイル頂きました~」ブシャアア
吹雪「うわあぁぁぁ!!」
夕立「海が大井さんの鼻血で紅く染まってるぽい!?」
加賀「新手の環境汚染かしら?」
赤城「腹が減っては戦はできん」オニギリパクパク
承太郎「お前ら、ピクニックと勘違いしてる訳じゃあないよな?」
しばらくして……
承太郎(かれこれ1時間、この海域を警戒しているっていうのに、敵が見当たらない…… 妙だな、それにこの静けさ…… 嫌な予感がするぜ……)
赤城「!?」ピコーン
赤城「ジョジョ提督!! 偵察機が敵の艦、補足!! 一時の方向より軽母ヌ級1体、駆逐イ級10体、駆逐ニ級6体、確認! 航空機を発艦している模様!」
承太郎「赤城と加賀は航空機を発艦。輪形陣で敵を迎え撃つ、いいな?」
艦娘s「ハッ!!」ビシッ
赤城「頼むよ妖精さん」ビシン
加賀「一航戦の力を見せなさい」ビシン
妖精(航)「ボラボラボラアァァァァァッ!!」ブウーン
妖精(航)「ゼロセンのイリョクをミシテやんぜ! メーンッ!!」ブウーン
ニ級「ケッ生意気ナ艦娘共ガオ出マシミイダゼ」
イ級「深海棲艦ノ恐ロシサヲ見セテヤンゼッ!!」
吹雪「吹雪いきます!!」ガシャコン
夕立「ソロモンの悪夢を見せるっぽい!!」ズガーン
大井「私と北上さんの……」
北上「酸素魚雷でもくらえ~」ズガーン
イ級A 「イギャアアアアアッ!!」ボギャーン
イ級B「イ級Aェェェェッ!!」
北上「まぁ、おおいっちと組めば最強だからね」
大井「北上さぁぁぁん!!(あぁ…この手と手が触れあう瞬間…まるでワルツを踊っているみたいだわ…)」ポワワーン
ニ級s「図ニ乗ルナヨ! 一斉射撃ダゼ! クタバレ艦娘メェー!!」スドンズドンズドン
吹雪「あぁ! 敵の砲弾が一斉に!! ジョジョ提督! 早く後ろに逃げてください!!」
承太郎「後ろに逃げる?」
赤城「私たちは艦娘だから避けられます!!」
加賀「けど、あなたは今クルーザーに乗っているんですよ!? 早く後ろに逃げなさい!!」
承太郎「逃げるさ。まるで雨みたいに砲弾が降っているんだからな… ただし俺は……
前に逃げるっ!!」ザザーン
夕立「え? て、ジョジョ提督!?」
大井「何をしているのよ!?」
北上「前には敵しかいないよ? まさか特攻でもするの?」アタフタ
イ級「オイオイ、アノ人間トチ狂ッテルノカ?」
ニ級「人間ノ力デ勝テルカ!!」ズドン
承太郎「オラッ!!」ガシーン
深海棲艦s「「「ナニーッ!!」」」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!」ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコッ
深海棲艦s「「「イギャアアアアア」」」チュドーン
大井「す、スゴい……」
北上「なんで、突然、深海棲艦がへこんだのかな~」(冷汗)
夕立「半分も撃沈させたっぽい……」
赤城「あれがジョジョ提督の戦い……」
加賀「一航戦並み火力ね」
吹雪「まただ、一体ジョジョ提督のオラオラってなんだろう…」
イ級「チクショー退却ダー! 退却シロー!」ザザザーン
ニ級「早ク、退ケー! 退クンダー!」ザザザーン
ヌ級「マ、マッテクレー!!」ザザザーン
夕立「敵が退却したっぽい?」
赤城「と、言うことは」
加賀「私たちの勝利ですね」ニコー
大井「北上さん! 帰還したらケーキを楽しみにしているわ!!」キャッキャ
北上「お、おおいっち…苦しい~…」グググ
吹雪「なんだかアッサリしている気がするけど…勝てましたねジョジョ提督?」
承太郎「…………」
吹雪「ジョジョ提督?」キョトン
承太郎(そうだ……“アッサリ”している。あまりに敵が呆気なさ過ぎる…… 何かが変だ…… ヤツラは何故こうも簡単に引き上げたんだ?)
吹雪「ジョジョ提督? どうしたんですか?」
承太郎「吹雪、みんなに警戒するよう伝えな」
吹雪「え? でも敵は退却したんじゃ……」
承太郎「いや… 何かがおかしい。敵があまりに“アッサリ”している、どうも変だぜ……」
承太郎は思った。
何故敵である深海棲艦がこうもアッサリと引いたのか?
母を救う為、吸血鬼DIOを打ち倒すため、かつてエジプトへ向かっていたジョースター一行。
迎え撃つDIOの手下、スタンド使い達!
その戦いの記憶が承太郎の戦う意思に警鐘を鳴らす!
北上「そういえば、さっきから何かがおかしくないかな~?」
大井「あかしい? ハッ!! まさか、最近太ったとか、北上さんの寝顔観察で寝不足からくる目に隅ができているよぉ~…ってヤツですかぁー!!」クネクネ
夕立「大井さん…流石に引くっぽい……」(汗)
赤城「いいえ…… 確かにおかしいですね……」
加賀「奇妙ですね」
吹雪「なにがですか?」
北上「いや~何て言うかさ私たち…………
なんで、さっきから回っているのかなぁって…………」
吹雪「言われてみれば確かに!!」
夕立「ずっと同じ景色で島すら見えい場所のうえにゆっくりだったから気づかなかったぽいー!!」
赤城「そう、それはまるで… ゆっくり動く、出だしのメリーゴーランドみたいに……」ドドドドド
承太郎「ハッ!! すぐにこの海域を離れ……」
理解した時、全てが遅かった! あまりに遅すぎた!
ジョジョと艦娘は敵の術中にハマっていたのだ!
何が起こったのか?
それは渦潮だった!
深海棲艦、潜水艦型カ級8体による人工的な渦潮であった!!
艦娘s「キャアァァァァァッ!!」グワングワン
カ級「バカメー!! ヌカッタナ!!」
承太郎「ぐっ…… どうやら俺たちはハメられたみてーだな……」グワングワン
「ウフフフ… マサカ、コンナ単純ナ罠ニヒッカカルトハ思ワナカッタワ」ゴゴゴゴゴ
承太郎「テメェ、何者だ!?」ゴゴゴゴゴ
深海水鬼「ワタシノ名前ハ“センカイスイキ”… 貴様ラ“ガラクタ”共ヲ地獄ニ送ル存在… ソレダケダ…」ドドドドド
深海棲艦イ級、ニ級、ヌ級は囮役としてあの海域にワザといたのだ!
それは、ジョジョ達率いる艦娘をその場所へと誘い込む為に!
高速回転する渦潮、逃れる術は無い!
深海水鬼「ブザマネ、コンナ典型的ナ罠ニハマルダナンテ、オモッテイタヨリ大シタコトナイ敵ミタイダッタナ」
承太郎「チッ……渦潮のせいでどんどん下の方に下がっている…砲撃をくらわせようにしろ照準が定まらないだろうしな……」
深海水鬼「ソノ通リ! オ前マエラハ言ワバ“詰ミ”ダ! モウ上ヘト逃ガレラレンシ、反撃スラ不可能! オマエラハ負ケタノダ! ワタシノ策ニ敗北シタノダ!!」
吹雪「うわぁぁぁぁぁ!!」グワングワン
夕立「駄目だ… 砲撃が当たらないぽい…」グワングワン
赤城「さしずめ“蟻地獄”といったところでしょう…」グワングワン
深海水鬼「クッハハハッ!! イイ景色ダ、実ニサイコーダワ! 貴様ラニハタダノ1%ノ勝機スラナイッ!!」バーン
カ級「カカカカァァァァソシテー我々ハ、ナニモセズトモ勝手ニ朽チ果テルノダァ! ナァゼェナラ…」
承太郎「不味いぜ…船が軋みだしやがった…」メキメキメキー
深海水鬼「青ザメタナ? 下ニ行クホド水圧ガ強クナッテイキ、例エ鋼鉄ダロウガ容易クヒシャゲルダロウ… ミキサーニイレタ果物ガジュースニナルミタイニ、ブジュブジュニネ」ニヤァ
承太郎「クソ……船に浸水してオマケに舵も効かないってやつか……」メキメキメキー
クルーザー妖精s「コイツはマジにヤベェー沈むぅぅぅっ!!」アワワワー
艦娘s「ジョジョ提督ゥ!!」
メギャンと音がした。それはジョジョが乗っているクルーザーが妖精共々ペシャンコに潰された音だ!
深海水鬼「ギュアハハハハハッ!! 我々ノ勝利ッ! 憎キ提督ハ文字通リガラクタトナッタッ! コノSS完ッ!!」ビシーン
「ほう、それじゃあ、このSS の主人公は誰が務めるんだ?」
そこにいたのはガラクタとなった筈のジョジョ!
ジョジョの肩に掴まる2人のクルーザー妖精!
ジョジョは咄嗟にクルーザーの破片をボード代わりにし、まるでサーファーみたいにして難を逃れたのである!
クルーザー妖精A「ヒャハー! こいつはスゲェぜ!」
クルーザー妖精B「波乗りジョジョってヤツですかー」
承太郎「サーフィンなんざぁ知らねえーが、要はスタープラチナで渦潮を蹴っ飛ばしながら上昇してけば良い話だ」
夕立「ジョジョ提督は無事っぽい!?」
吹雪「よかったぁ…ジョジョ提督と妖精さんが無事で」ホォー
北上「あんな特技があったなんて……」
大井「どんどん上へと登っていく……」
赤城「やはり不思議な人ですねジョジョ提督は……」
加賀「なんでジョジョ提督の回りにまるで足で蹴ったような水飛沫が上がっているのか謎ですが……」
カ級「ナンテヤロウダッ! コノ渦潮ノ中ヲ悠々トサーフィンスルッタァッ!!」
深海水鬼「オノレービチグソメーッ!! 味ナマネヲシオーテッ!!」ビキビキビキー
承太郎「吹雪、お前がこの中で一番命中率が高いんだったな? 俺に向かって弾丸を撃ちな」
吹雪「へ? ジョジョ提督、ナニ言ってるんですかぁ!?」
夕立「トチ狂ったポイ!?」
承太郎「早く撃てッ!! ご自慢の12.7cm50口径連装砲を俺に撃てって言ってるんだぜ!?」
吹雪「うぅ……どうなっても知らないからね!?」ズカンズカン
吹雪は仕方なく命令通りジョジョに向け砲弾を放った。
誰もがオカシイと思うこの状況。普通なら骨すら遺さず木っ端微塵!
だが、ジョジョは普通では無い!
ジョジョは飛んでくる砲弾をスタープラチナで掴み、そして投げる!
カ級A「ギャアオオオオンッ!!」ボギャーン
カ級B「マ、マエガミエナ…」ボギャーン
カ級C「急ニハ止マレネーゼー」ボギャーン
承太郎「一体でも当たれば後は玉突き事故みたいに勝手にやられるってな」バーン
吹雪「おぉ!! 渦潮が止まったよ!!」
夕立「助かったぽい?」
深海水鬼「オノレー艦娘ゴトキガアアアアアァァァァァッ!!!!」
承太郎「オイオイ、テメェの敵はこっちだろ?」
深海水鬼「ハッ!! イツノ間ニ背後ニッ!!」ビクッ
承太郎「来なよ? テメェの横に引き連れてる黒いの、ただのお飾りじゃあねえだろ……」
深海水鬼「コケニシヨーテ……貴様ニ戦艦水鬼ノ力ヲジカジカニ教テヤル……」
……ドドドドド
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!」
深海水鬼「スイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイスイィ!!!!」
深海水鬼(コイツ…… ナカナカ鋭イ突キヲスルジャアナイノヨ…… シカシッ! コッチニハ腕ガ4本アルノヨッ! ツマリ4対2ノ勝負ニ負ケルハズガナイノヨォッ!!!!)
ビキィ~~~ン!!
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
深海水鬼「ナニィィィーー!! ワ、ワタシノ艤装拳ニヒビガ!? ハッ! マサカワタシハ押サレテルノカァァァァーーッ!!!!」ビキビキビキビキ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!!!」
深海水鬼「ギャバアアアアアンッ!!!!」バゴーン
承太郎「ボクシングを知っているか? 階級ってあるよな? ミニマム級がヘビィー級には敵わねえようにテメェーはパワー不足だ…… もっと鍛えておくべきだったな」
深海水鬼
遥か彼方に飛ばされてお星さまになり再起不能(リタイア)
北上「おぉーイマイチ何が起こったけど、なんか凄い」
大井「(え? 提督は一体なにをしたのかしら……)」←スタンドが見えない
夕立「こ、今度こそ終わったぽい~?」
承太郎「あぁ、多分これで終いだろうな。怪我のあるヤツはいるか?」
加賀「みんな損傷は軽微。問題ありません」
赤城「気持ちとしては早く鎮守府に帰ってご飯が食べたいわ」グゥゥー
吹雪「あ、赤城さん……」(冷汗)
承太郎「フッそれだけ元気があれば問題ねぇな」ニヤリ
承太郎「それじゃ帰るぜ。鎮守府にな……」バーン
―――――
???
「う~ん、むにゃむにゃむにゃ……」
「提督? 起きてください。提督?」
「う~ん…… オレの髪の毛をむしるんじゃあなぁい~」
「ポルナレフ提督ッ!! 朝ですよッ!! いい加減に起きなさあーいッ!!」パチーン
ポルナレフ「痛えッ!!」ガバッ
陸奥「おはようごさいますポルナレフ提督。本日も爽やかな朝ですよ」ニコー
ポルナレフ「急に何すんだぁーー ビンタされて朝から爽やかな気持ちになれるわけ無いじゃあないか!」ヒリヒリ
陸奥「あらあら、目覚まし時計より、よっぽどパンチがあるとは思いますけど?」
ポルナレフ「あ…… てか何だぁ~ここは?」キョロキョロ
陸奥「……ここはラバウル泊地ですけど?」キョトン
ポルナレフ「ラ、ラバウルだってぇーー!! って事はここは太平洋じゃあないのかッ!?」ガァーン
陸奥「そうですけど?」
ポルナレフ「(なんなんだあ~この場所は? オレは確かジョースターさん達と別れてフランス行きの飛行機に乗ってたハズ…… ケドなぜか目を覚ましたら、目の前にはヘソ出しノースリーブスのカワイイレディーがいて……オマケにビンタをくらわされて……
いんや…… こういう時こそ冷静になるんだポルナレフ。多分これはきっと夢なんだ…… そう、夢ということはだな……)」
ポルナレフ「寝るとするか(ま、夢の中で寝るってぇのも変だけどよ……)」グテー
陸奥「フンッ!!」バチコーン
ポルナレフ「痛えッ!!」ガバッ
ポルナレフ「オイオイッ!! オレの頬っぺたを同じ場所にピンポイントで二度もぶつけるんじゃあないッ!!」ヒリヒリヒリヒリ
陸奥「すいません。二度寝しようとしたので、ついウッカリ」テヘペロ
ポルナレフ「畜生なんだこれはッ!! 夢か? 夢なのか!? 夢なら覚めてくれえェェェ――――!!」ギュー
陸奥「(頬っぺたつねってどうしたのかしら? 寝ぼけてるのかしらね?)」
ポルナレフ「ハッ!! まさかこいつは新手のスタンド使いかッ!?」
陸奥「え? スタンド?」
ポルナレフ「(まさかこの薄着のレディーがスタンド使いか? 一見無害そうだが……
……いんや。どんなにキュートでも可能性はあるぜ。ここはひとまず……)」
ポルナレフ「シルバーチャリオッツッ!!」バーン
陸奥「?」キョトン
ポルナレフ「!!?」ピタッ
ポルナレフ「(シルバーチャリオッツの剣先を額ギリギリに当ててるってのに見もしないし気にもしねえー…… 見えないって事はスタンド使いじゃあないって事か?)」
陸奥「あの? ポルナレフ提督?」
ポルナレフ「なぁ、こいつが見えるか?」クイクイ
陸奥「えっと…… さっきから何をしているのか分からないんですけど…… しるばなんとかってなんですか?」
ポルナレフ「いや…… 見えねえならいいぜ……」スゥゥゥ
陸奥「ハ、ハァー……」(困惑)
ポルナレフ「(どうやらスタンドの攻撃ではないみてーだな。それにコイツは夢なんかじゃあない……
目はしっかり開いてるし、意識もしっかりしてる。それに窓から風が吹いててしっかり体感できるし、湿度も分かる……取り敢えずは現状を把握しねーとな……)」
ポルナレフ「それより、向こうでむらがってんのは誰だあ~?」
雪風「見て見て~可愛いワンちゃん♪」
不知火「……なかなかの癒しね」ナデナデ
鈴谷「コーヒー味のガムを噛むなんてウケる~」ケラケラ
熊野「確か犬種はボストンテリアだったかしら?」
「バウバウ!!」クチャクチャ
ポルナレフ「…………コーヒー味のガムを噛んでる犬だって?」ガタッ
陸奥「ポルナレフ提督?」キョトン
かつて、DIOの側近であるヴァニラアイスの戦いにより、絶命した筈の勇敢な犬がそこにいた!!
その名は…………
ポルナレフ「イ、イギーじゃあねえかッ!!!!」
イギー「ワンッ!!!!」バァァァン
陸奥「えっと……ポルナレフ提督のペットですか?」
ポルナレフ「ペットなんかじゃあねえぜ!! イギーは言わば戦友!! 命を助けてもらったし、共に戦った仲だぜッ!!」ジーン
陸奥「は、はぁ~」(困惑)
ポルナレフ「まさか、再会できるなんざ~まるで夢……」クルッ
雪風「そっかーイギーちゃんって名前なんだ。よろしくね♪」
不知火「イギー……いい名前ね」クスッ
鈴谷「イギー、コーヒーガムはイッパイあるからね~」ナデナデ
熊野「コラ!! 鈴谷、甘やかすのはいけな……まぁ、でも、可愛いから仕方ないですわね」ナデナデ
イギー「ウウウ……(オイオイ、ガムくれぇー静かに噛ませてくれよな~~)」クチャクチャ
キャー キャー キャー キャー
陸奥「あらあら? スッカリみんなの人気者ね。イギーにはラパウルのマスコットになってもらおうかしら」クスッ
ポルナレフ「ち、ちくしょ~~~~モテモテじゃあねえか」プルプル
ポルナレフ「(普通なら、お涙、頂戴な展開なのに、なーんか気に入らないぜ…ここはお嬢様一同に“真実”とやらを教えてやるぜ!!)」グググ
ポルナレフ「おい!! お嬢さん方ッ!!」ビシーン
艦むすs「?????」
ポルナレフ「その犬は一見チャーミングに見えるがトンデモない。そいつは人の髪の毛をむしるのが好きなとても下品な……」
イギー「ガウッ!!!!」トピューン
ポルナレフ「ぎゃああああああッ!! 俺の髪の毛をむしるんじゃあない!!!!」ジタバタ
イギー「………ヘッ」プウゥゥ
ポルナレフ「ウゲエエエーッ! く、くせーッ!!」
鈴谷「きゃはははwwwww超ウケるーwwwww」
熊野「げ、下品ですわ///」カァー
不知火「とても仲良しさんですね?」クスッ
雪風「おもしろーい」キャッキャッ
イギー「ガウッガウッガウッ!!!!」シュタタター
ポルナレフ「ひいいいいい~~~~!! 見てねーで助けてくれぇっっ!!!!」スタタタター
長門「失礼する。新しい提督が着任したので挨拶をしに……」カチャ
イギー「ガウッ!?」
長門「…………!!」
イギー「…………(なんだーこの姉ちゃん? ジットこっちを見やがって?)」ジー
長門「…………」キラキラ
陸奥「(ハッ!! あの目は!!)」
長門「…………」ガシィィン
イギー「イギアッ!!??」
長門「よぉ~~~~し、よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデ
イギー「イギァァァァアアアアアア!!!!!(た、助けてくれー死ぬぅぅぅぅうううう!!!!!)」
艦むすs「……………」(ドン引き)
陸奥「あらあら…………」(冷や汗)
ポルナレフ「クソー俺の自慢のヘアースタイルが……」オロローン
ポルナレフ、イギー
ラパウル泊地、着任!!
J・P・ポルナレフ
※女性の好みはその時の気分。
※紅茶とトイレに、こだわる。
※帽子は意地でもかぶらない。
イギー
※元、ニューヨーク野良犬の王様。
※コーヒー味のガムは欠かせない。
※長門は嫌い(というか、危険)
※時折、厨房に入っては艦むすのお菓子をつまみ食いしている。
――――――
横須賀鎮守府
執務室
吹雪「みなさん、こんにちは、こんばんわ。私達のハードボイルドな提督のことジョジョ提督が着任してから早1ヶ月、経ちました。時折、進撃に参加したり、謎の力でオラオラぶちかましたり、提督LOVE勢のアピールをことごとくスルーキルしたり、色んな事がありましたが最近になってホンのちょっとだけ落ち着きの色を見せ始めた気がします……暑いせいでしょうか? 熱中症には気を付けてください」
承太郎「おい、さっきから何を一人でつぶやいてやがる?」
吹雪「なんか天の声が聞こえたので、つい……」
承太郎「?……まぁいい、取り敢えずだ、この書類とやらを午前中に終わらせるぜ」シュババババー
吹雪「は、はい!!」カキカキ
吹雪「(ついでに私は第二秘書艦に抜擢されました。第一秘書艦は鳥海さんです。鳥海さんは納得いきますが何故に私が? と聞けば『練度が高く、常に冷静』だからだそうです……次の日に金剛さんと睦月ちゃんに『その席変われ!!』とメチャメチャ迫まれました……それに不思議な事にジョジョ提督は1日もかかる書類を僅か2時間で終わらせます…もう、慣れました。ペンも浮いてる気がしますがもう慣れました……)」(冷汗)
承太郎「そういえば今日は呉から補給、トラックと演習をする予定だったが、どういう場所か分かるか?」
吹雪「ええっと……確か、呉鎮守府は潜水艦娘の多くが所属していて、トラック泊地は海外艦娘を中心に集まる所です」
承太郎「潜水艦娘に海外艦娘か…やれやれ、結構艦娘ってのは多いんだな」
吹雪「ただ、呉鎮守府はあまり良いニュースを聞きません。別名『ブラック鎮守府』の異名を持ち、過酷で残忍な任務ばかりだと聞いています」
承太郎「気に入られえーヤロウならブチのめすだけの話だ……」ゴゴゴゴゴ
吹雪「ジョ、ジョジョ提督…間違ってもオラオラしないでくださいね!!」アセッ
承太郎「それは相手の出方次第だぜ」
吹雪「アハハハハ…………」(冷汗)
金剛「ヘーイッ!! ジョジョ提督ゥ!! グッドモーニングネッ!!」ガチャン
吹雪「あ、金剛さん」
承太郎「(………………)」
金剛「そして受けよ!! ワタシ渾身のバアァァニングラァァァァブッ!!!!」トピューン
承太郎「……」サッ
金剛「ouch!!」ズデー
比叡「ひええーーお姉さま!!」
霧島「やはり避けられてしまったか!!」
榛名「えーと……今日で通算124回避けらると……」カキカキ
金剛「ヘーイッ! なんで毎回毎回、避けるデースカ!?」ムク
承太郎「寝ぼけてんのか? 飛びかかれりゃ避けるぜ」
金剛「たまにはおもいっきし受けてもいーネ!!」プンスカ
承太郎「悪いが、お断りだ」
金剛「ぶー」
吹雪「あ、あの~なにか御用でしょうか?」タジ
霧島「あ! 実は夕立さんが医務室に運ばれましてね」
吹雪「ええー!! 夕立ちゃんが!?」
比叡「なんでもお腹の調子が悪いとかで……」
榛名「だ、だけど。夕立ちゃんは大丈夫だと思います!!」ピシッ
金剛「なので、今からブッキーも一緒にお見舞いに行くネー!!」
吹雪「でも、まだ書類が終わってないので……」シュン
承太郎「行ってきな」
吹雪「いいんですか!?」
承太郎「夕立はお前の親友なんだろ? それぐらいの書類なら俺が片付けておいてやる」
吹雪「あ……ありがとうございます!!」パァァァ
霧島「それでは参りましょう!!」
金剛「レッツゴーネー!!」
比叡「お姉さま!! 廊下を走ると転びますよ!!」アタフタ
榛名「お邪魔しました」ペコ
吹雪「それでは吹雪。執務室を離れます」ピシッ
承太郎「……あぁ」
パタン
承太郎「………やれやれ、どこからアノ元気が沸くのかやらだぜ」フー
教室 その1
愛宕「ぱんぱかぱーん♪ それでは問題が解けた子から順番に提出してくださいね♪」
ハ――――イッ!!
暁「う~~~~ん……2+3……えぇ~と、何だったかしら?」
響「大丈夫。暁なら解けるさ。教えた通りにやればできるよ。きっとできるよ」
暁「分かったわ!! 2+3は5よ!!」
響「そう!! やればできるじゃあないか。もう、半分はできたも当然だよ」グー
電「雷ちゃん。この問題が分からないのです」ウーン
雷「仕方ないわね!! 手取り足取り教えてあげるわ!!」
電「ありがとうなのです!!」パァァァ
愛宕「(暁四姉妹は見た感じ仲良くしてるみたいで安心したわ)」クスッ
響「それじゃあ次は2+2だよ。さっきの問題に比べたら簡単だよ」
暁「えーと……う~んと……」ムムム
響「ほら、落ち着いて冷静になって考えればできるよ。深呼吸をして素数を数えればきっと解けるからさ」
愛宕「あれ? 私、素数教えたかしら?」
暁「分かったわ!!」カキカキ
暁「終わったわよ!!」
響「えぇと、どれどれ」チラ
2+2=5
響「……………なにこれ?」
暁「へへ♪ 当たってるかしら♪」フンスー
パチコォォォォン!!!!
暁「あんぎゃあぁぁぁぁ!!」
響「ウラ――――ッ!! この駆逐艦メェ――ッ!! 私をナメてんのか!! なんで同じ“5”になるんだ!! コラァ―ッ!!!!」パチコーンパチコーン
暁「うえ~ん! グスグス……」
雷「ちょっと響!! 喧嘩は止めなさーいッ!!」ガタッ
電「け、喧嘩はだめなのです……みんな仲良くするのです……」エグッグスッ
愛宕「ひ、響ちゃん!! 落ち着きなさい!!」アタフタ
響「ウラァ――――ッ!!」
愛宕「(この子達の将来が心配になってきたわ……)」(滝汗)
教室
授業をしよう その2
高雄「はい、それでは『井の中の蛙、大海を知らず』の意味が分かる人はいるかしら?」
睦月「井の中の蛙、大海を知らずってよぉ~………」ゴゴゴゴゴ
高雄「?????」
如月「む、睦月ちゃん?」(冷汗)
夕立「どうしたっぽい?」
睦月「井戸の中にカエルがいるのは辛うじて理解できるわ。スゴくよく分かるわ…………ケドなぁ~~~大海を知らずってなんだッ!!??」プッツーン
如月「睦月ちゃん!!」アワワー
睦月「淡水生物を海水に入れたらどーなんのか言ったヤツは理解してんのかッ!! あ~~~~ん!? クソックソッ!! この言葉スンゲェー腹立つわ――――!!!!」ビキビキビキビキ
如月「うわ~~ん!! 今まで変なことばっかし言ってたの謝るから帰ってきてぇぇぇ!!」ビエーン
睦月「海で泳げるなら泳いでみやがれッ!! メメタァしてやるッ!!」ビキビキ
夕立「う……ううう……最近では吹雪ちゃんがいないせいで、この劣悪な教室の環境がより一層辛いぽい……それにナゼか毎日欠かさず入渠しているのにお腹の調子が悪いっぽい……」キリキリ
高雄「……医務室行く?」(滝汗)
夕立「ぽい~~~~」グスッ
『井の中の蛙、大海を知らず』
※意味:狭い見識にとらわれて、他に広い世界があることを知らないで、自分の住んでいるところがすべてだと思い込んでいる人のことをいう。
小さな井戸の中に住む蛙は、大きな海があることを知らないという意から、物の見方や考えが狭いことを批判する場合に多く使われる。
『荘子・秋水』に「井蛙は以て海を語るべからざるは、虚に拘ればなり(井戸の中の蛙に海の話をしても通じないのは、蛙が井戸という狭い場所にとらわれているから)」とあるのに基づく。
略して「井の中の蛙」「井蛙(せいあ)」ともいう。
また、「井の内の蛙大海を知らず」「井底の蛙」とも。
「蛙」は「かえる」とも読む。
廊下
承太郎「…………」スタスタ
摩耶「おっ! ジョジョ提督じゃあねえか」
鳥海「おはようごさいます。ジョジョ提督さん」ペコ
承太郎「あぁ、午後の演習に向けての準備はどうだ?」
摩耶「バッチシだぜッ!! 例え海外艦かなんかは知らねーがボコボコにしてやんから安心しなッ!!」
承太郎「……便りにしてんぜ」
鳥海「それより、すいません。ワザワザ演習の為に秘書艦の仕事ができなくて……」タジ
承太郎「心配ならいらねーぜ? 吹雪がいるし、それに書類の整理くれぇーならスグに済ませられる。今日の演習の旗艦は鳥海だ。演習までは英気を養っておきな」
鳥海「は、はい!!」ピシッ
承太郎「じゃあ、俺は行くぜ」スタスタ
摩耶「なぁ~~噂じゃあジョジョ提督には背後霊がついてるとかナンとか噂されてるけど、それってマジ?」
鳥海「ウーン……私は秘書艦になってから5週間経つんだけですけど……」
摩耶「?」
鳥海「ジョジョ提督さんには、もしからしたら霊がついてるんじゃあないかな~って思う時があるんですよね」
摩耶「例えばどんなんよ?」
鳥海「書類の整理をしている時にペンが浮いていたり、深海淒艦をオラオラ叫びながら倒したり、つまずいて倒れそうになった子が気づいたら、なんともなかったとか」
摩耶「おいおい……そいつはマジにか?」
鳥海「えぇ、ペンが浮いているのは吹雪さんにも聞いてみたら『確かに浮いてますよね~』って汗だくで言ってましたし」
摩耶「よし! 鳥海! これからちぃ~~とジョジョ提督をよ尾行しねーか?」
鳥海「えぇ!! 尾行ですか!?」
摩耶「おうよ!! 名付けて!! “ジョジョ提督に背後霊がいるかどうか真実に迫る”ってな」ニカッ
鳥海「いいですけど……」
鳥海「(だけどジョジョ提督さんは感が飛び抜けて鋭いですらねぇ……スグにバレる気がします)」(冷汗)
承太郎「……」スタスタ
天龍「ジョ、ジョジョ提督ッ!」タタタ
承太郎「ん? 天龍か…なんか用か?」
天龍「あ、あああのよぉ~……///」モジモジ
承太郎「?」
天龍「こ、こここここここここォ――――////」プルプル
承太郎「…………」
天龍「(い、言うんだ!! “今度、一緒に映画でも観に行こうぜ”って言うんだ!! これだけの台詞だ!! …………で、でも恥ずかしくて、こ…声が上手く出せねぇぇぇぇッ!!)」プルプル
天龍「こここここんどのよぉー!!///」プシュー
龍田「天龍ちゃん♪」チョンチョン
天龍「うお!! 龍田、急に驚かせるんじゃあないぜッ!!!! なんだよ? 今ジョジョ提督と話をしてる時によ?」
龍田「そのジョジョ提督なら、もう去っていったわよ~?」
天龍「ええ!? そんなぁ~~…………」シュン
龍田「なにやら急いでいたみたいだし、また今度、誘うかそれとも私と観に行くぅ~?」
天龍「ううう……じゃあ龍田。明日は休暇だし一緒に観に行こうぜ……」グスッ
龍田「もぉ~~照れてる天龍ちゃんはカワイイんだから~♪」ナデナデ
天龍「頭を撫でるんじゃあない……」ムスー
龍田「それより、なんの映画を観る予定かしら?」チケットミル
マッドマックス 怒りのデスロード
龍田「天龍ちゃん? デートにしては随分とブッ飛んだ暴力的な映画ねぇー」
天龍「デートじゃねえし!! 映画をジョジョ提督と一緒に観たいなぁ~なんて……///」カアァァ
龍田「ふ~ん……“乙女らしく可愛い服着てショッピングしたい”“甘酸っぱい恋をしてみたい”“好きな人と手を繋いでおもいっきし甘えたい”」ニヤニヤ
天龍「それを言うなあ――――ッ!!////」プシュー
摩耶「ジョジョ提督、見事なまでのスルーキルスキルだな」(冷や汗)
鳥海「えぇ……それにしても天龍さんからは蒸気がこれでもかと言わんばかりに溢れてますね」(滝汗)
摩耶「さぁ~て、更に追跡すっぞー!!」
承太郎「……」スタスタ
承太郎「……」スタスタ
電「あ! ジョジョ提督!! おはようなのです」ペコ
雷「おはよう!! ジョジョ提督」
暁「ジョジョ提督!! 今日もかっこいいわ!!」キラキラ
響「ドーブラエウートラ、ジョジョ提督」
承太郎「……あぁ、勉強は、はかどってんのか?」
暁「も、勿論よ!! 一人前のレディーは勉強ができて当然よ!!」フンス
響「暁、嘘はダメだよ? 分かった?」ジー
暁「ううう……足算、苦手かな………」シュン
承太郎「勉強ってのは繰り返していく内に勝手に身に付くもんだ。それよりこいつをやるよ」
電「はわわー!! これは間宮券なのです!!」キラキラ
雷「い、いいの? もらっても?」
承太郎「疲れた時には甘いもんが一番だ……パフェでも食ってきな」
電「ありがとうなのです♪」
雷「ありがとう♪」
響「スパシーバ」
暁「ありが…きゃ!!」コケ
承太郎「……」スタープラチナ
ドキュドキュウウウウン!!
電雷響「「「え?え?え?」」」
暁「あ!! ……え? あれ? おかしいわ…確か転んだと思ったのに???」
承太郎「じゃあな」スタスタ
摩耶「鳥海……今の見たか?」
鳥海「はい摩耶姉さん……暁ちゃんは転んだのに気づけばなんともなかった……これっておかしいですよね?」ドドドドド
摩耶「少しも目を離してない、鳥海も一緒に見ていた、まばたき1つしてない……奇妙だ……こいつは実に奇妙だぜ……」ゴゴゴゴゴ
承太郎「……」スゥ
鳥海「お! ジョジョ提督さんが廊下の角を曲がりますよ!」
摩耶「見失わねぇ上にバレねえように近づかなくちゃ!」ダッ
しかし、その先には、ひとっこ一人おらず……まるで“最初から誰もいませんでした”と言わんばかりにジョジョは姿を消していた!
摩耶鳥海「な、何ィ――!!」
鳥海「ジョジョ提督さんが消えた!?」
摩耶「ど、何処に行ったんだッ!?」キョロキョロ
承太郎「おい? テメェら……さっきから何コソコソしてんだ?」
鳥海「え?」クルッ
摩耶「いつの間に後ろに!!」ビクッ
承太郎「人の背中をこっそり付けるなんざぁ関心しねーな? 鳥海に摩耶」
鳥海「いや……え? え?」
摩耶「アタイらの前にいたと思ったらアタイらの後ろにいた……な、なにをいってるのか分からないがアタイにもサッパリ分からないぜ……ペンギンや雲野郎みたいなチャッチなもんじゃあないぜ……」ドドドドド
承太郎「……なんで俺の後を付けていた?」
摩耶「いや~なんつうか……ジョジョ提督ってよ~不思議な人だからさぁ、ちぃっと興味本意で付けてたっつうかなんつうか……」
鳥海「私は摩耶姉さんと同じ理由で…」
承太郎「……前にも言ったがコイツは“スタンド”の力だ。スタンドはスタンド使いにしか見えねーがな」
摩耶鳥海「「スタンド……」」
承太郎「もう後を付けるんじゃあねえぞ……」スタスタ
摩耶「スタンド、かぁ……」
鳥海「(スタンド……少し前にジョジョ提督さんが言っていた人の魂のパワーアルビジョン……やっぱり謎が多くて不思議で奇妙な人ですね……)」
承太郎「やれやれだぜ…………」
→To Be Continued
ジョジョっぽい感じ
面白いです
cE25LJ1Hさんへ
確かに…少しジョジョ色が強い気がします(焦り)
fOunLgzpさんへ
ありがとうございます。スローペースですが、色々と模索しながら書いていきます。
最高だなこのssは
承太郎提督キターーーw
もう何も怖くない
チョットずつ書いてくれるからありがたい
続きガンバ
wLmnUy_7
嬉しい極まりないです。(歓喜)
しん
承太郎提督はがいれば百人力です。
sHDz5F0M
仕事の都合で少しずつになってしまいます。(大泣き)
LBetTBMW
更新が遅くなってしまい、すいませんでした。
仕事ガンバ
ちょっと待って
ジュジョと表示されてるのは
気のせいではない?
これは一体どうしたんだ?
続きマダー?
続きガンバ〜
続マダー?
エタった
続き来たーー
WeDDxz86
誤字の指摘ありがとうございます。
※訂正しておきました。
夕立…つ【胃薬】
上優しいな
漢これか・・・
続きマダー?
PV4500超えた やったね!^_^
作者です。
しばらくの間、諸事情により更新が止まります。ただ、この作品は中途半端には終わらせないのだけは約束します。
事が落ち着きましたら、再開します。
おk
名前が一ノ瀬零弐 ですが、これは“小説を読もう”で使っている名前です。
この先の展開は思い付いていますが、しばし再開まで待っててください。
本当に申し訳ない。
おk
アニメ終わったな
マダー?
マダー?
待ってますからね。…
終わったな
今後の展開が楽しみです
続きを待っています。
Ziです。
すいません。ようやく更新をしようと思いましたら、今までのデータがなせが消えてしまいました……来月には復帰しますのでしばし、お待ちください。
きたーーーーー
来たけどなんか途中から文章消えてないか?
>>32
oh…壁|ョ・ω・`o)ガンバッテッ♪
復帰したんですね!この続きが早くみたいです!
頑張って下さい!
お待たせしました。
今日より復帰します。
ファイトー!
≫37
ガンバ‼️
天龍ちゃん可愛い。
凄く面白いです!!(`・ω・´)
これからも頑張って下さい!!(`・ω・´)
コレが!コレが!ジョジョコレだ!
ディモールトォ!!こんな作品を待っていた!!
これが!俺の求めていたもの!
ジョジョコレだっ!!
新たにハーメルンにてグレンラガンとまどかマギカの小説を執筆し始めました。
よろしければ読んでください。
タイトル
グレンマギカ