ジョジョこれの奇妙な提督譚 Part2
※概要※
※ジョジョの奇妙な冒険×艦隊これくしょん。
※主人公は空条承太郎。
※口調と見た目は3部の承太郎。
※遅筆です。
※艦これは基本アニメ枠しか分かりませんが調べながら書きます。
※みなさんのご意見、ご感想。よろしくお願いします。
※キャラと口調が変だと思いますがスルーするよう、よろしくお願い申し上げます。
→Part1
http://sstokosokuho.com/ss/read/175
前回までのジョジョこれの奇妙な提督譚!!
眼を覚ましたらそこは執務室! 混乱と驚きを隠せずにいられなかったが1ヶ月も経つとジョジョ提督のこと、空条承太郎も一人の指揮官として受け入れた。日夜、深海悽艦との戦いに加え、提督LOVE勢の熱烈アピールに頭を悩ませながらも暁の水平線に勝利を刻む為に、今日もまたジョジョと艦むすは共に戦うのであった!!
第2部
――スターダストクルセイダースアゲイン
Stardust Crusaders Again――
医務室
妖精「とりあえず薬を飲んで、ゆっくり休めば治ると思うので今日一日は絶対安静ですよ。いいですね?」
夕立「ぽい~~~~」
妖精「さぁーてと……他の妖精さんが仮病で休んでいるのを証明しないといけないので失礼しますね」シュッシュッ
夕立「わ、分かったぽい……(なんで、あの妖精さんは万年筆を振っているぽい???)」
ソレハタイオンケイジャアナイデス マンネンヒツーマンネンヒツニミエルノカァーナンテアタマノワルイヨウセイナノヨー ヒエー タスケテカミサママリアサマー
夕立「(ん~それにしても……いざ“ゆっくり安静”と言われると暇で仕方ないっぽい……なんというか……やることもないし、お腹の調子もだいぶ良いっぽいし、特別眠い訳でもないっぽい~しなぁ~……)」ウーン
夕立「ヒマっぽい」
承太郎「…………おい?」
夕立「ん? うわァァァァァァっっ!! び、びびびっくりしたっぽい――――ッ!!!! 急に現れるだなんて心臓に悪いっぽいッ!!」ビクッ
承太郎「さっきからいたぜ? まるで何か夢中になって考え事をしていて気づかなかったみてーだがな」
夕立「そ、そうだったぽいッ!!」アタフタ
承太郎「吹雪と金剛四姉妹はどうした?」キョロキョロ
夕立「えっと、5分位前に戻ったぽい」
承太郎「そうか…まぁ、静かでいい。俺の用はコイツを夕立に渡しに来ただけだぜ」ガサッ
夕立「おぉー!! これは毎週楽しみにしている少年ジャンプにラッパマークの正露丸っぽい!!」パアァァァ
承太郎「今日一日、ソレでも読んでリラックスしてな」
夕立「ありがとうぽい~♪」
承太郎「……それじゃ、俺は戻るぜ」スタスタ
夕立「(ジョジョ提督、根は優しい人っぽい?)」
――――――
――――
――
それから時は流れ、時刻はヒトサンマルマル。
この時間に鎮守府の補給名目に吐き気の催す悪徳ブラック鎮守府として名高い“呉鎮守府”の来航にジョジョ提督の事、空条承太郎とヒマを持て余している艦むす約10人ほどが横須賀鎮守府ドッグで今か今かと待ちわびていた。
承太郎「(呉鎮守府か……そういえば、こうやって他の鎮守府のヤツに会うのは初めてだったな……)」
吹雪「き、気に入らないからってオラオラは止めてくださいね?」
承太郎「吹雪、さっきも言ったが、それは“相手の出方次第”ってヤツだぜ。例え誰だろーが能なしでエラソーな態度をとったら迷わずブチのめす」ゴゴゴゴゴ
吹雪「アハハハハ……」(冷汗)
麻耶「おッ!! 見ろよアレ!!」
高雄「ようやくお出ましみたいですね?」
遠くの海より見えてきた一隻のクルーザー。
それに乗っているのは悪名高き鎮守府の提督。
やがてクルーザーはドッグへと入り、静かに止まったのであった……
承太郎「やれやれ、やっとこさ来たみてーだな……」
吹雪「お、穏便にお願いしますね? 暴力反対ですからね?」
そんなこんなでザワついていると、突然! 海の底から一人の艦むすが現れたのであった!!
伊58「海の中からこんにちわー♪ ゴーヤでち!!」ザバァァァン
艦むすs「……………」
承太郎「…………」
伊58「えぇーと……なんでこんな静かでちか? ゴーヤは滑ったでちかぁ~?」
承太郎「………誰だテメェーは?」
伊58「二度も同じことを言わせるんじゃあないでち!! ゴーヤだって言ってるじゃあないでちかッ!!!!」プンスカ
承太郎「ゴーヤ……(沖縄の食いモンと同じ名前じゃあないか)」
響「これが噂の潜水艦むすか~」
電「スクール水着を着た艦むすさんなのです!」
伊58「おぉーそうでちよ♪ そんなに珍しいでちか? ゆっくり見てってもいいでちよー」ムフフフ
雷「まぁ……確かに初めて見るけど……」
暁「フンッ!! 大型戦艦の大和さんや武蔵さんに比べればたいした事ないわ!!」
伊58「なにぃ~~~~ッ!? 駆逐艦のクセに生意気でちィッ!!」ピキッ
暁「ナニよぉ――ッ!! 潜水艦が駆逐艦をバカにするのなんて100年早いのよッ!!」ムカッ
暁、伊58「「ムムムムム……」」ビキビキビキ
承太郎「オイ、暁にゴーヤ…テメェーら喧嘩をしに来たんじゃあねぇーだろうが。ちったぁ落ち着け」
吹雪「(ジョジョ提督……人の事を言えないですよ……)」タラー
暁「う……分かったわよ。ジョジョ提督……」シュン
伊58「ジョジョ提督? 変わった名前でちな? ゴーヤの提督も変わった名前でちけど」キョトン
承太郎「知らねぇーうちに付いたアダ名ってヤツさ。それよりソッチの提督は悪いウワサしか聞かねぇーってのに随分明るいじゃあないか? 働き過ぎで頭のネジがイカれたってヤツか?」
伊58「イカれたなんかいないでち!! 確かに前までの提督はゲロ以下の臭いがプンプンするド外道な提督だったでちッ!!」ムー
愛宕「(この娘、以外と……)」
鳥海「(口が悪いのね……)」(冷や汗)
伊58「でもでも!! 新しく着任した提督が来てからは!! 呉鎮守府は爆発的に改革されたでち!! 今ではホワイトカラーになったでち!! その新たに来た提督の名は……」
「ナニをしているでありますか? ゴーヤ?」
ふと、後ろから黒色一色の服に色白肌の艦むすが現れる。彼女は陸軍生まれの軍艦。
承太郎とその場にいたゴーヤ以外の艦むすは一同に、“なんとな~く深海淒艦に似ているなぁー”と失礼ながら思ってしまった。
あきつ丸「はじめまして。自分、呉鎮守府の秘書艦、あきつ丸であります。」ペコッ
伊58「あ、あきつ丸さん……」ダラダラ
あきつ丸「ところでゴーヤ殿、呉鎮守府で待機との命令な筈なのにこんな場所でナニしてるでありますか?」ギロッ
伊58「うぅぅ……そ、それは……でちね……」ダラダラ
「あきつ丸、そんなに睨むんじゃあない」
あきつ丸「でも、しょうこ……提督殿……」
「まぁ、来てしまったのは仕方ない。許してあげていいんじゃあないか?」
伊58「流石提督!! そんな心優しい提督にゴーヤは感動でちよぉ――!!!!」パアァァァ
あきつ丸「提督殿がそう言うなら……」
サングラスを身に付けて薄らと見える縦傷。
優雅に長いマフラーが風で靡き、右側の赤毛は異様に長く、その姿は花のある提督である。
そんな提督に“へぇー、なんかカッコイイ提督ですね”“でも私はやっぱしジョジョ提督がイイなぁ~”だなんて声が聞こえたが、ただ一人だけ、承太郎だけが珍しく驚いた表情をしていた。
吹雪「???…どうしたんですか? ジョジョ提督?」キョトン
承太郎「お、お前は……」
「やぁ、ジョジョ。久しぶりじゃあないか」
承太郎「か……花京院じゃあねえかッ!!!!」
花京院「元気そうでなりよりだな、ジョジョ」バァァァン
その男の名は花京院典明!!
かつて、DIOを打倒するべくジョースター一行として共に旅をした仲間!
しかし! 悪の帝王DIOの魔の手により若くして命を落としてしまった勇敢なるスタンド使い、花京院がジョジョの目の前に以前変わりなく立っていたのだった!
ジョジョとは親友と言っても過言ではない男である!!
承太郎「…………花京院、まさか会えるだなんて思わなかったぜ」グッ
花京院「一応言っておくが幽霊じゃあないからな」グッ
愛宕「あんな嬉しそうな顔のジョジョ提督!!」
高雄「初めて見たわ!! 明日は竜巻予報よッ!!」
ザワザワ…… パシャパシャ
あきつ丸「て、提督殿……そちらの提督殿とは、お知り合いでありますか?」
花京院「まぁね、僕と共に戦った戦友ってヤツさ」
承太郎「こんな形で再会できるとは夢にも思わなかったぜ」
花京院「それはお互い様さ、ジョジョ」
承太郎「フッ……そうだな、とりあえず中に入りな。久しぶりに色々と話そうぜ」
花京院「ちょうど、僕も同じ事を考えてたとこだよ」
――――――
横須賀鎮守府
艦むす寮 屋根
大井「北上さん!! 空はこんなに綺麗ですね! でもナンバーワンに綺麗なのは北上さんですからね!!」デレデレ
北上「うん。ありがとーおおいっち」
大井「あぁぁぁ~~!! 北上さん!! 私の名前をなじるように何度も呼んでぇぇぇぇ!!!!」
北上「おおいっちー、おおいっちー」
大井「すーごくイイわぁ――――!!
ねぇ……お願いがあるのよ。私の顔をそのきゃわゆいキュートなお尻で座ってほしいのよ……ギュッて圧迫してほしいのよ~息ができないくらいに覆ってしてほしいのよ!! 興奮してきたわ“圧迫祭り”よ――!!!!」
北上「お、おおいっち?」(冷や汗)
大井「さぁ! 早く! カモンベイベよ! 北上さーん!!」
パシャ パシャ
大井「…………」
北上「…………」
青葉「…………」
大井「青葉…………んなにをしているのよおぉぉぉおおお――ッ!!!!」ビキビキビキ
青葉「イヤイヤ違うんですよ!!」ヒキ
大井「な に が ち が う の よ ?」ビキビキビキ
青葉「あれですよ! アレ!」(指差し)
大井「アレ? ジョジョ提督に別の鎮守府の提督じゃないのよ」
青葉「いんや~あの普段、一切表情を崩さないジョジョ提督があーんなスマイルをしてるだなんて撮らざるにはいられないんですよ~」パシャパシャ
北上「おぉ~仏頂面で有名なジョジョ提督が笑うだなんて珍しぃ~明日は雪だね? おおいっち」
大井「雪が降る……それすなわち寒さで北上さんと密着できるという……いいわ!! 最高よ!! グーよグ~~~~!!!!」ドババー
北上「おおいっち、鼻血が凄いよ。大丈夫?」
大井「私は北上さんがいればそれだけで幸せです///」ボタボタ
青葉「こんな真夏に雪が降るわけないじゃあないのよ!! そんじゃ私は取材&盗撮の為に青葉はクールに去るぜ」シュバ
北上「ばいばーい」フルフル
横須賀鎮守府
執務室
伊58「でちでちでちでちでちでちでちでちでちでちでちでちでちでちでちでち!!」ポチポチポチ
響「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ!!」ポチポチポチ
電「あ!! そこは右のコースが近道なのです!!」
暁「負けるんじゃあないわよ!! 駆逐艦魂を見せるのよ!!」ウガー
雷「二人ともー!! がんばれー!!」パフパフ
ワー ワー ワー
花京院「すっかりゴーヤはここの横須賀に馴染めたみたいだね」
承太郎「チッ、うるさくてかなわねぇぜ」
あきつ丸「すいません。空条提督殿。いかせん遊びたいばかりの年頃でありまして……」
承太郎「やれやれ……別に謝らなくていいぜ」
あきつ丸「心遣い感謝するのであります」ペコ
吹雪「みなさん。緑茶お持ちしました」コトン
承太郎「すまねえーな。吹雪」スッ
花京院「ありがとう。感謝している」ニコ
吹雪「いえいえ。あきつ丸さんもそんな場所に立ってないで、どうぞソファーにかけてください」ニコ
あきつ丸「いや……ですが……」
花京院「あきつ丸。僕達は客人なんだ。肩の力を抜いて、リラックスして。それにちょうど僕の隣が空いてるみたいだしそこに座ればいいさ」
あきつ丸「そ、それではお言葉に甘えて失礼するのです///」ポスン
吹雪「顔が赤いみたいですけど? 大丈夫ですか?」キョトン
あきつ丸「いえ……ちょっとお暑いのでありますからねぇ~」アタフタ
吹雪「(クーラならちゃんと効いてるのに?)」
あきつ丸「(花京院殿の近くにいると緊張するであります……いかん!! 横顔もカッコよすぎでありますよ――――!!///)」カァァァ
承太郎「ところで花京院。いつから“提督”として着任しているんだ?」
花京院「僕が着任したのは確か3ヶ月前。君より2ヶ月ほど早いかな?」
吹雪「でしたらジョジョ提督より少~しだけ先輩って事ですか?」
花京院「まぁ、そんなところかな? 年齢は同じだけどね」
吹雪「えぇ――!! 花京院さんも17歳ですかッ!?」ガビーン
あきつ丸「そうだったのでありますか!!??(とてもじゃあないが二人とも十代には見えないであります!!)」ズビーン
承太郎「…………」
吹雪「な、なんだか……ジョジョ提督も花京院さんも大人っぽいーと言うか……風格ありますね?」タジ
花京院「濃いとは良く言われるよ」
承太郎「や~れやれだぜ、学生服でもあればちったぁマシなんだがな」スパー
吹雪あきつ丸「「アハハハハ……(あっても無くても関係ない気がするんですけど~……)」」(汗)
承太郎「なぁ、ところでよ花京院……前の記憶って残っているか?」
花京院「あぁ、あんまり思い出したくはないがハッキリ覚えているさジョジョ。僕はあの時“死んだ”……いいや“死にかけた”と言った方が正しいか……」
承太郎「……どういう意味だ?」ズズズ
花京院「その前にジョジョ。ひとつだけ質問したいことがある。提督として鎮守府と呼ばれる場所に来たときに疑問に思った事は無いか?」スウウウウ
承太郎「疑問ならたくさんあるが、ひとつだけ……たったひとつだけ腑に落ちない点がある」ピシッ
吹雪「あの~ジョジョ提督ゥ?」
あきつ丸「……(提督殿が死にかけたって言うのは、あの日の事でありますな?)」
承太郎「吹雪、あきつ丸。ひとつ質問したいことがある。現在の西暦は何年だ?」
吹雪「なにを言ってるんですか? 今は西暦“2015年”ですよ?」キョトン
あきつ丸「前に同じく平成27年度の西暦“2015年”であります」ピシッ
承太郎「これが俺の答えだ」フー
花京院「やはりか……あきつ丸、しばらくジョジョと二人だけで話がしたい。みんなを外で待たせてくれないか?」
承太郎「吹雪、悪いが暁達を外へ出してくれ」
吹雪「は、はぁ~?」
あきつ丸「???……分かったであります」
――――――
――――
――
シィ~ン
花京院「彼女達が出てからスッカリ静かになってしまったな」
承太郎「のんびりタバコが吸えるからいいもんだぜ」スパー
花京院「君の場合だと……大体、毎日がどうなっているのか簡単に想像つくよ」(冷汗)
承太郎「ヤツらのせいでヒマのヒの字もありゃしねーぜ」プハー
花京院「……ところでだジョジョ。僕たちに起きいるこの“異変”とも言うべき事実……最初は夢かスタンドの攻撃だと僕は想定したのだがどうやらこれは“現実”であって“未来”みたいなんだ」
承太郎「分かるぜ……俺もはじめて年代を知ったときなんざーまるでケツに氷柱でもブッさされた気分になったぜ。なんせ俺らが居た年代は“1987年”だ。だと、すると、ここは未来の日本って事になるのか?」
花京院「僕も最初は疑っていたが僕の手に持っているこのスマホに、こんなに薄いパソコン。それにさっきゴーヤがしていたプレイステーション4にエフメガ7……僕なんてファミコンしか知らないのにこれは人類の夜明けとしか言いようがないじゃあないか」
承太郎「スマホは嫌いだぜ。操作しづらいし“ツイッター”ってのがよぉ分かんねーしな。艦娘のフォロワーだったか? 毎日毎日しつこいぜ」チラッ
Twitter
コンゴー@burninglove
哨戒ノーね……ティープリーズ!! ジョジョ提督ゥ――――!!
あかつき@yeslady
おいだされたなぅ(TT)
電@inazuma
ゴーヤちゃんとモンハンなのです♪
テンリュウ@oraora
なぁ……今からスターウォーズ見ねーか?(/ω\*)
Верный@hibiki
5分で行くよ天龍さん。
きさらぎ@ilovejj
ジョジョ♪ 愛してる♪
空条承太郎@jojo
やっかましい!! うっおとしいぞ!!
摩耶@mayasama
ジョジョ提督!! おとになってる!! おとになってる!!
コンゴー@burninglove
ヘーイ!! ベリークールデース(*´ω`*)
きさらぎ@ilovejj
キャハハー♪ 痺れる憧れる♪
テンリュウ@oraora
ジョジョ提督!!(。≧Д≦。)
承太郎「……チッ」スパー
花京院「僕にもこれは理解し難い」
承太郎「なぁ、花京院。お前はどうやって提督として着任したんだ?」
花京院「そうだな……最初っから話すとしよう。あれは3ヶ月前の事だ…………」
――――――――
――――――
――――
――
……3ヶ月前
西暦1987年
エジプト
カイロ
「ディオッ!!」
「おまえは、血を吸って殺すと予告しよう」
ドゴオォ――――ン
「!!」
「!?」
「さ…………最後の…………エメラルドスプラッシュ……」
メ…ッセージ…で…す……これが…せい…いっぱい……です…ジョースター…さん……受け取って……ください……伝わって……ください………………
………………………
………………
………
…
西暦2015年
日本
呉市街地
まるゆ「はぁ……」
あきつ丸「どうしたでありますか? 溜め息ばっかしついてると幸せが逃げるでありますよ?」
まるゆ「うぅ……最近やっと魚雷を撃てるまでにはなったんですけど潜水が上手くいかなくて……」ショボン
あきつ丸「まるゆ殿は潜水艦娘なのに潜水が苦手でありますか?」
まるゆ「そうなんですよ!! 毎日一生懸命やってもなかなか潜れなくて……」
あきつ丸「努力は継続であります。時間はかかれど結果というのは後からついてくるモノでありますよ。日々、精進あるのみであります」
まるゆ「おぉー!! 同じ陸軍出身者から言われるとなんだか元気が湧いてきました!! 私はモグラなんて言われない立派な潜水艦娘になりたいです!!」ピシー
あきつ丸「その心意気でありますよ」
まるゆ「はいッ!!」
キャー タイヘンダー
あきつ丸まるゆ「「????」」
チマミレノヒトガタオレテルー キュウキュウシャー
あきつ丸「血まみれの人でありますか!?」
まるゆ「あ、あきつ丸さん?」タジ
あきつ丸「まるゆ殿は先に鎮守府に戻っているであります。私は少し様子を見てくるのであります!!」タッタッタ
まるゆ「あきつ丸さん!?」
――――――
モブA「ひゃあああ~~こいつはヒドイぜぇー」
モブB「腹に穴が空いてらぁ……」
モブC「ナンマンダーナンマンダー」
あきつ丸「ナニがあったでありますか?」
モブA「ありゃ? アンタ艦娘さんだね? 急に道路に人が落ちてきてね~」ユビサシ
あきつ丸「人が落ちてきた???」チラッ
あきつ丸「!?」
あきつ丸「(なんという有り様であります!! 腹部には、まるで砲弾を直に撃ち込まれたような大きな穴が空いてるであります……それに、この血の量……生きているのでありますか?)」
あきつ丸「そこをちょっと失礼でありますよ」スタスタ
花京院「う……うぅ……」
あきつ丸「!! 息はあるであります……信じられない……」
花京院「ジョ……スター…さ…ん…………」ドクドク
あきつ丸「動かないであります。今から高速修復剤をかけるでありますから」
虫の息の花京院典明。
そんな彼に対し、あきつ丸は、鉄製の500mlペットボトルサイズの詮をぬき、あろうことか! 奇妙な緑色の液体を彼の腹部へとかけたのだ!!
花京院「ぐ……う……」
あきつ丸「少し染みるでありますから……」ドバドバ
花京院「……………」
――――――
2週間後
呉鎮守府
医務室
花京院「…………」スゥスゥ
あきつ丸「この人を運んできて早2週間でありますな……傷は大分塞がったでありますが、なかなか目を覚まさないであります………」
あきつ丸「それにしてもこの人……結構タイプでありますな///」ホケー
花京院「むぐ……うぅー……」パチ
あきつ丸「!!」
花京院「はッ!!」ガバッ
あきつ丸「お……あのぅ……お身体、大丈夫でありますか?」ドキドキ
花京院「…………」
あきつ丸「?」
花京院「(ここはどこだ? 僕は確かDIOの攻撃で致命傷を負って死にかけたはず……僕は生きているのか? それとも僕は死んで、あの世と呼ばれる場所にきてしまったのか???)」(混乱)
あきつ丸「あ、あの~?」
花京院「………」ジー
あきつ丸「な、なんでありますか?///」
花京院「君は女神かい?」
あきつ丸「めッ!! めがめが女神なんて大層な者ではありませんのでぇぇぇぇぇ!!!!///」カァァ
花京院「む? ……なら、ここはどこなんだ?」
あきつ丸「こ、この場所は日本の呉鎮守府であります!!」
花京院「なにッ!! 日本だと!?」
あきつ丸「そうで……ありますけど?」キョトン
花京院「…………」
あきつ丸「????」
花京院「(なんと言う事だ……これは予想以上の答え!! 何故、エジプトにいた筈の僕が“日本”に戻っているんだ!? どうして? ……まさか新手のスタンド使いの攻撃か!? いや……それより僕の腹はどうなっている?)」バサー
花京院「!?」
あきつ丸「あわわわ――――!! おもむろに肌を出さないでくださいであります――――ッ!!///」カァァァァ
花京院「…………」
花京院「君に1つだけ質問したい事がある……」スウゥゥ
あきつ丸「?」
花京院「僕の腹部には傷があった筈だ……しかし、なぜだかほとんど傷跡だけを残して完治している。手術の後だとか自然治癒の後には到底見えない。君はいったい何をしたんだい?」
あきつ丸「えっと、それは高速修復剤をかけたからであります」
花京院「高速修復剤?」
あきつ丸「どんな傷でも治しますがキャッチコピーの人間にも艦むすにも効果抜群の魅力的な薬でありますよ」フンス
花京院「かんむす?」
あきつ丸「そういえば、まだ名前を名乗っていなかったでありますな。私は特種船丙型 揚陸艦 あきつ丸であります」ビシッ
花京院「…………花京院典明だ。君に質問したいことがあるが、“かんむす”とはなんなんだ?」
あきつ丸「か、花京院殿は艦むすを知らないでありますか!?」ビックリ
花京院「訳あって世界中を旅していたが聞いたことないな」
あきつ丸「艦むすとはですね…………」
――――――――
――――――
――――
――
あきつ丸「………と、言うわけでありますよ」
花京院「…………」
あきつ丸「????」
花京院「(ありし日の戦艦の魂が艦むすとして蘇り、あげくは世界中の海域が深海淒艦とやらに支配され、それに対向するべく戦う存在だって? とてもじゃあないが信じられない。メルヘンやファンタジーじゃあないんだ………)」
あきつ丸「あの~~?」
花京院「(だが、嘘を言うにしてはあまりに出来すぎている……ここはひとまず自分の目で見て調べるしかないな……)」フゥー
呉鎮守府
海辺
あきむ丸「では、今から艦むすモードになるので良く見ていてくださいでありますよ」
花京院「あ……あぁ」(困惑)
ガシャア――――ン
花京院「!!!!」ビクッ
あきつ丸「これが艦むすモードでありますよ!!」フンスッ
花京院「…………」
あきつ丸「????」
花京院「(今……僕の目の前で普通の娘だと思っていた子の背中から細長い絵巻のようなものが突如として現れた……あきつ丸が言っていた事は本当だったみたいだ。現に軍港だと言うのに護衛艦が1隻たりとも見当たらないし、彼女は自衛隊のワードにもピンとこなかった……僕はデスサーティンの時みたいに夢を見ている気分で、頭がどうにかなりそうだ……………)」
あきつ丸「どうでありますか?」
花京院「なんと言うか……その……全てが嘘みたいだ……」(冷汗)
あきつ丸「でも私は花京院殿が“艦むす”“海軍”“提督”“深海淒艦”の言葉を知らない方が以外だったであります。なんと言うか……今では世界的にも3年前から深海淒艦があらゆる海を荒らし回って、私たち艦むすが現れてから世間的にも結構、有名なハズでありますが」ウーーン
花京院「そういうものか?」
あきつ丸「そういうものであります!!」
「やぁやぁ、あきつ丸じゃあないですか?」
あきつ丸「うげッ!! て、提督殿……」
花京院「(提督? それじゃあコイツは、ここで一番、偉いって事になるのか)」
提督「ぶひひひ。そちらのお兄ちゃんも随分と体調がよくなったみたいですなぁ~」
花京院「花京院典明です……この度は助けて頂き感謝しています」
提督「いえいえ、全然良いんですよそんなことは」ブヒ
花京院「(それにしてはコイツ、一体どれだけ食べればこんなデブになるんだ? それに脂臭いし最悪だ)」
提督「ところで花京院さ~ん。あきつ丸が高速修復剤を使って治癒されたみたいですけど……あきつ丸ッ!! 高速修復液が1リットルで100万円もするのを忘れたのか!! このノータリンが!! テメーの使った高速修復剤の代金は誰が支払うんだ? えぇ~~~~あきつ丸よぉ?」ズイッ
あきつ丸「え、えっと……それはですね……(てか、体臭キツイでありますよ!! )」プルプル
提督「まぁ、今回は多目に見て経費から落ちるからいいですねどね~ん。ぶひひひひ~」
あきつ丸「そ、そうでありますか…………(じゃあ、なんで顔を近づけたでありますか? マジでキモいであります。ゲロ以下の臭いがするでありますよ……)」ウエー
ザバ――――ン
花京院「なんだ!?」
あきつ丸「!!」
提督「おやおや……」
伊8「ほ……本が読みたい」ボロボロ
伊19「逝くの~」ボロボロ
伊401「………………」ボロボロ
伊58「うぅ……もうオリョクル、イヤでちぃ」ボロボロ
花京院「(あれも艦むすとらやらなのか? それにしても皆ボロ雑巾みたいじゃあないか)」
提督「お帰りなさい。今日も馬車馬みたいにガムシャラに働いてくださったみたいですね~ぶひひひひ………」
伊58「……提督……いい加減休暇を……」フラー
提督「ダメダメダメェ~~~~君たちには1時間後にまた、オリョークルに資材確保の為に遠征に行ってもらうからね~ん」
伊58「な、なに言っているでちかッ!! みんなもう、限界でフラフラでちよ!! シオイッ!! あなたもなんか言うでちよッ!!」
伊401「……しは……あな……ふ……た……」ブツブツ
伊58「????」
伊401「わたしは……あなたの船。ただ命令にしたがい戦うだけの存在……」ブツブツ
伊58「シオイ?」
伊401「きゅ~うそくせんこぉ~」ブツブツ
伊58「シオイィィィィッッ!!!! そっちには行っちゃあダメでちよぉッッ――――!!!! 帰れなくるなるでちィィィィッ!!!!」
提督「おやおや~思ってたより元気そうでなりよりです。その調子なら。まぁ、頑張れるでしょ。1時間後もよろしくね。潜水艦むす諸君」ブヒ
伊58「…………」ムカムカムカ
プッツ――――ン
伊58「いい加減にするでちッ!! このクソ提督ッ!! ゴーヤ達は奴隷じゃあないでちッ!! 毎夜毎夜、暗闇の中を必死に資材をかき集める身にもなってみろでちッ!!」
提督「なに…………今このぼくに向かって“クソ提督”だって?」ギロッ
パチ――――ン
伊58「痛ッ!!」ヒリヒリ
提督「このぼくに向かってクソ提督だなんてよく言えたな? ああぁぁぁッ!! テメーら艦むすなんざぁ~所詮は機関銃の弾みたいに使い捨てられるクズよッ!! そのオメーがどの口たたいてクソ提督だなんて言うんだ? ゴーヤよぉッ!!!!」バシンバシンバシンバシン
花京院「…………」
伊58「うぅ…………ごめんなさいでち…………ごめんなさいでち…………」ヒグエグ
提督「ごめんなさいだぁ~? ごめんで済むなら海軍はいらねぇ~んだよッ!! あと、100発はブってやるからな」ニヤー
伊58「ひ……ひぃぃ………」フルフル
提督「はーいッ!! 1発目ッ!!」
ガシッ
提督「!!??」グググ…
花京院「………」グッ
あきつ丸「!!」
伊58「??」
提督「…………ぼくの腕を掴むとは、一体どう言うことかね?」グググ…
花京院「…………」サッ
伊58「????」キョトン
花京院「………」スゥ
伊58「か、顔が近いでちよ!! ……な、なんでちか?///」ドキドキ
花京院「ケガは大丈夫かい? 怖かっただろ?痛かっただろ? でも、安心してくれ…………君たちは僕が守ろう」ナデナデ
あきつ丸「ッッッ!!??」
伊58「????」
提督「ナニ~~~~!!」
花京院「………………」
提督「おい、青二才………守るだぁ~? 貴様みたいな小僧に何ができるって言うんだ? それに助けてくれた恩をアダで返すってかぁ~? 随分と見上げた根性しているじゃあないか」
花京院「僕を助けてくれたのはお前では無く彼女……あきつ丸だ。それに女性を邪険に扱い尚且つ暴力を振るうとは僕自信が一人の男として許す訳にはいかないな、このクズブタ野郎」
提督「んだとコラァァァァァァッッ!!」プツーン
あきつ丸「(この花京院殿……一体ナニを考えているでありますか……しかし、不思議と彼の言葉を聞いていると何故か勇気が……前向きな気持ちになるであります。それに一見クールでありますが、とても力強く逞しいであります!!)」
提督「生意気だッ!! テメェちょっといいツラしてるっからってエラそうに指図をするんじゃあないッッ!!」ジャキッ
伊58「ひぃ!!」ビクッ
あきつ丸「銃なんかだして卑怯であります!!」
花京院「…………………」
提督「ぶひぶひひひひ……どうだ? 怖じけついて声も出ないか? んん~? 花京院くん……そのキレイなツラをグチャグチャになったカボチャみたいにしてやるゥゥゥゥゥッ!!!!」
花京院に卑怯にも拳銃を向けるクソ提督。普通ならば汗をかき、惨めに情けなく命乞いをするであろう。
しかし!!
花京院は一滴たりとも汗を出ておらず、その表情は余裕と絶対的“勝利”と言わんばかりに自信に満ちあふれているのであった!!
花京院「なら、早くトリガーを引いてみてはどうかな?」
提督「ナニィィィッ!! 撃ってやるッ!! 撃ってやるッ!! 殺してやるゥゥゥゥゥゥッ!!!!」
しかし、提督の拳銃から弾が放たれる事は無かった……提督の指はまるで“見えない何か”に拘束されているかのように1m足りとも指を動かせずトリガーを引くことができないからだ!!
花京院は予め、己のもつスタンド“ハイエロファントグリーン”の触手でスデに全身を絡めて動かせなくしていたからである!!
提督「う……動けない!! なんで? どうしてなの~~!!??」ギリギリギリギリ
あきつ丸「???」
花京院「君には予めハイエロファントの触手によって動けなくした。もっとも君には見えないし触れもできないがな」
提督「ち、畜生ッ!! こんなヤツにッ!! こんな青二才にィィィィィィッ!!!!」グググ
花京院「そして喰らえッ!! “エメラルドスプラッシュ”」
提督「ブヒイイイイイィィィィィィィィィッ!!!!」ベゴバコボコベガー
花京院「一般人に使うのは少し心苦しいが……いや、そんなクズブタ野郎にはいいか」
その後クソ提督は憲兵駐屯地まで飛ばされ混乱していたのか今までの艦娘に対する酷い扱い価値観を憐れにも暴露してしまい海軍本部にて提督解任、職場過剰暴力及び艦娘労基法違反により終身刑と課せられ
社会的にクソブタ提督
再起不能“リタイア”
――――――
――――
――
1週間後
呉鎮守府
庭園
花京院「(あれから1週間……どうやら、この世界は未来の日本だと言うのは分かったが、これからどうしたものか……傷もだいぶ癒えたが僕はどこに行けばいい? ジョースターさん達に会えればいいんだが……)」
花京院「参ったな………」
あきつ丸「あ!! 花京院殿、こちらにいたのでありますか」スタスタ
花京院「あきつ丸じゃあないか、どうしたんだい?」
あきつ丸「傷の方はもう大丈夫でありますか?」
花京院「あぁ、君のおかげで良くなったよ。本当にありがとう」ニコッ
あきつ丸「そ、そうでありますか///」カアァァァ
花京院「……それより何か言いたそうな顔をしてるけど? 聞きたいことでもあったかい?」
あきつ丸「その~実はでありますね…………」ウジウジ
花京院「????」
あきつ丸「今、この鎮守府には提督がいない状態で……その……花京院殿がよろしければ、あの……///」
花京院「提督になってほしい。そういう事かな?」
あきつ丸「そうであります!!」
花京院「…………」
あきつ丸「??」
花京院「(提督か……艦むすの全指揮を取り、勝利へと導く存在。あのクソ提督を倒したのは僕だし、それに他の艦むす達も僕に提督になってほしいと懇願しているしな……)」
あきつ丸「あの~花京院殿?」
花京院「あきつ丸。1つ頼みがある」
あきつ丸「なんでありますか?」
花京院「僕のサイズに合う軍服を用意してくれないか?」
あきつ丸「そ、それはッ!!」
花京院「任せてもいいかな?」
あきつ丸「はいッ!! お任せであります!! 花京院“提督殿”!!」ピシッ
花京院「これからよろしくたのむ」ピシッ
呉鎮守府
花京院典明 着任
――――――
――――
――
現在
横須賀鎮守府
執務室
承太郎「そんな事があったのか……」
花京院「あぁ」
承太郎「フッ……やれやれ、花京院らしいじゃあないか」
花京院「最初の頃は分からないことだらけで大変だったが今は大部、落ち着いて運用は回せているし。それに彼女達から笑顔が増えてなによりだ。最近では潜水艦むす以外の艦むす達が少しずつ増えてきて大部、楽になってきたからね」
承太郎「他の艦むすか……こっちは1ヶ月経つが増えないな……」
花京院「最近では歌が大好きな自称アイドルの娘も来たよ」
承太郎「なかなか濃さそうな艦むすだな……」
コンコン
吹雪「すいません。二番秘書艦の吹雪です。入ってよろしいですか?」
承太郎「あぁ、構わないぜ」
吹雪「失礼します」カチャ
承太郎「どうしたんだ? 吹雪」
吹雪「そろそろトラック泊地の方々が到着しますのでそれを伝えに来ました」ピシッ
承太郎「そうか……花京院。これから合同演習なんだか見ていくか?」
花京院「そうだな。もしかしたら知り合いの可能性があるし見学していこうか」
――――――
――――
――
それから時は流れヒトゴマルマル
トラック泊地の提督と艦むすを乗せた駆逐艦ほどの軍艦が横須賀港へとやってきたが奇妙な事に提督の事、JOJOは甲板に出て変なポーズをとっていたのであった!!
ジョセフ「ヘイヘーイ♪ みなさん横須賀の艦むすちゃんか~い? さぁ、みなさんご一緒に!! ハッピー、うれピー、よろピクねー♪」
艦むすs「……………」(冷汗)
承太郎「……………」
花京院「……………」
ジョセフ「ハッピー、うれピー、よろピクねー♪」キャピ
艦むすs「……………」(冷汗)
承太郎「……………」
花京院「……………」
ジョセフ「んだよッ!! ノリが悪いんじゃあないかオイッ!!!!」プンスカ
ビスマルク「JOJO――――ッ!!」ビキビキ
ジョセフ「うげ!? ビス子ちゃん」アセ
ビスマルク「私はビス子じゃあないッ!! “ビスマルク”よッ!! それより初っぱらからナニをしているのよアナタはッ!!!!」ムガー
ジョセフ「そ~~言うなよなぁ~スキンシップだよ。 ビスケットちゃん」
ビスマルク「ビスマルクよッ!!!! ビス子でもビスケットでもないのよッ!!」クワッ
ジョセフ「分かった、分かったから!! そう怒らないでくれよ。ビス丸ちゃんよ~」
ビスマルク「ビ ス マ ル ク」ピキピキピキ
ジョセフ「分かったってばビスマルクちゃんよぉ~~」ヒキッ
承太郎「…………なんだ? あの愉快なデッケー外国人は?」
吹雪「あれが一応トラック泊地の提督らしいんですけど」(冷汗)
花京院「随分と……彼の部分だけベクトルが違う気がするんだが……」
あきつ丸「(ベクトルが違うのはジョジョ殿と花京院提督殿も一緒な気が…………)」
そんなこんだで現れたもう一人のJOJO!! だが、そんなジョジョとJOJOには大きな問題があった!! それは………
――――――
――――
――
ジョセフ「ふい~と……ここがヨコスカかぁ~結構、艦むすがいて賑やかだしウチに比べて栄えているんじゃあないの?」キョロキョロ
ビスマルク「JOJO……お願いだからあまりキョロキョロしないでもらえないかしら? 田舎者クサイわよ?」
ジョセフ「な――に言ってやがる? オレはアメリカ、ニューヨークの都会の波に飲まれそうになりながら生活していた男だぜ? そんなピリピリするんじゃあねーよ。ビスマルクちゃんよ~?」ニカッ
ビスマルク「(誰のせいでピリピリしているのか分かってないわ。JOJO…………)(遠い目)
愛宕「あら? あなたがトラック泊地の提督かしら? パンパカパーン!!」ニコニコ
ジョセフ「パンパカパーンッ!!」バッ
摩耶「ズッケーッ!! この提督ノリいいぜッ!!」
高雄「………バカめ!! っと言って差し上げますわ!!」フンス
ジョセフ「ワカメと言ってさしあげますわ~~ん」キャピ
鳥海「ちょっと……姉さん方ハッチャケ過ぎですよ……」(滝汗)
ビスマルク「JOJOッ!! あなたはハッチャケ過ぎよッ!!」クワッ
天龍「う――――ん………」
龍田「どうしたのー? 天龍ちゃん?」
天龍「なーんかさー……オレの勘違いかなんかだったらいいけどよ。あのトラックの提督ってさジョジョ提督に似てないかなーてさ……」
龍田「言われてみれば顔と背の高さがソックリだわね~」
愛高摩鳥「「「「JOJO~~~~????」」」」キョトン
ジョセフ「ん~? それはオレのアダ名なんだが?」
ビスマルク「最初の頃はみんな“JOJOアドミラール”と呼んでいたけど気づいた日にはみんなJOJOと呼ぶようになっていたわ……」
「あれー?」「ここの鎮守府の提督もジョジョよね?」「あだ名が被る事なんてあるかしら?」「でも横須賀のジョジョは硬派よね?」ワイワイ キャッキャッ パシャパシャ
ビスマルク「横須賀鎮守府にJOJOがもう一人?」
ジョセフ「んん??? オレと同じアダ名の奴がいるって? もしかしてそれって………」
承太郎「おい…………」スタスタ
キャージョジョダワー アイカワラズクールネー パシャパシャ
ジョセフ「ん……あッ!! 承太郎に花京院じゃあないかッ!!」
承太郎「……!!」
花京院「な、なに……何故僕達の名を?」
吹雪「ジョジョ提督。お知り合いですか?」
承太郎「テメェー何者だ?」
ジョセフ「何者って……あッ!! しまった!! 今のオレ若いんだッ!!」
JOJOの本来の年齢は90代。そしてエジプトへ打倒DIOの旅へと出ていた時は60代頃……つまり承太郎にとって若いジョセフだとは想像もつかないのだッ!!
ジョセフ「(OH MY GODッ!! なんてこったい……そういやーオレは若い頃の姿だから承太郎には分かるハズがないんだよなー……だけどこのまま何も言わないってーのは益々マズイし……素直に言うしかないかなー?)」
承太郎「(なんだ、こいつは? 奇妙な奴だ。初めて会った奴なのに、どうも親近感とやらが湧く……ナゼだ? それにコイツのツラ……俺に似ているし雰囲気がジジイにソックリだ……)」
花京院「ジョジョ」ボソ
承太郎「どうした? 花京院?」ボソ
花京院「僕の気のせいならいいが彼……ジョースターさんに似ていないか?」ボソ
承太郎「花京院……オメェーもそう思うか」ボソ
吹雪「????」
ビスマルク「どうしたのJOJO ? 急におとなしくなって?」
ジョセフ「承太郎、聞いてくれ」シュビ
承太郎「…………」
ジョセフ「オレ自身も信じられないがオレの名前はジョセフ・ジョースター。お前の祖父だ」
花京院「!?」
あきつ丸「え? え? え?」
吹雪「お、おじいちゃーんッ!!??」
承太郎「おいおい……そんな突拍子も無いことを言われてハイ信じますとでも言うと思ったか? だいたい……」
ジョセフ「次のセリフは、“お前が本当に俺のジジイだなんて到底、信じられないな”だ」ピシッ
承太郎「お前が本当に俺のジジイだなんて到底、信じられないな…………ハッ!!!!」
ジョセフ「だったら承太郎。例の質問をしてみな? それで嘘か本当か分かるぜ?」
承太郎「…………1981年の映画“類人猿ターザン”の主演女優は?」
ジョセフ「ボー・デレク」
承太郎「“今夜はビート・イット”のパロディ“今夜はイート・イット”を歌ったのは?」
ジョセフ「アル・ヤンコビック」
承太郎「…………」
吹雪「ジョ…ジョジョ提督?」キョトン
ビスマルク「JOJO? あなた冗談を言うにしては寒すぎるわ。大体あなた、どっからどう見ても20代前半くらいじゃあないのよ」
承太郎「……チッ、やれやれ……マジかよコイツは……」
花京院「ジョジョ? 今の質問は一体なんなんだ?」
承太郎「今のはジジィのくだらない趣味を聞いてみたんだがコイツが全部ドンピシャ……つまりこんなくだらない事を知っているコイツは間違いねぇ…………俺の祖父。ジョセフ・ジョースターって訳だ………」
艦娘s「ナ、ナニィ――――ッ!!!!」
花京院「なんだってッ!!?? じゃあ……あなたは……本物のジョースターさんですか?」
ジョセフ「あ~~……どういう訳か若返って、どういう訳か提督ってーのになってて目を覚ましたらこんなんになっていてだ。まるでバックトゥーザフゥーチャーみたいな現象でオレ自身も信じらねーが、いつまで経っても目が覚めねーってことは、どうやらこれが良くも悪くも現実ってヤツみたいよ~のぉ」
ビスマルク「JOJOッ!! またそんなオチャラケタ冗談を言って私を困らせようとしているんでしょッ!!!!」
ジョセフ「冗談なんかじゃあないぜッ!! オレはこーみえても実は90歳越えなんだぜ? このツラがジョークを言うツラに見えるか?」
ビスマルク「大体ねッ!! あなたみたいな90代がいるわけないじゃあないのよッ!! それにこの前だって深海棲艦の偵察の時に危うく轟沈しかけたしッ! プリンツだって毎日のおいしいドイツ料理を作っているのに文句ばっかしで……お願いだからもう少しアドミラールとしての自覚を持ちなさいよッ!! それだからレーベとマックスとユーにも軽くナメられるしそれにアナタはもう少し……」クドクドクドクド
ジョセフ「やっかましいぜー!! オメェーはオレのオフクロかよッ!! そりゃー毎日ジャーマンポテトサラダだとかフランクフルトを出されりゃ文句の1つ2つくらい出るぜ!! それにこの前の深海棲艦の偵察だってハナから計算済みだぜ? そのおかげで無事に帰還できたーじゃあないか!!」
ビスマルク「どこに女装しながら偵察するお馬鹿がいるのよッ!!!!」クワッ
ジョセフ「んだとーー」ムカッ
承太郎「…………」
花京院「…………」
艦娘s「…………」
吹雪「アハハハ……(な、なんだろう……この夫婦漫才……)」(滝汗)
――――――
――――
――
同じ頃
トラック泊地専用船
甲板
マックス「ハァー……またビスマルクお姉さまとJOJOが喧嘩しているわ」
レーベ「ボクも予測はしていたけど、いつも以上に激しい気がするよ」
ユー「な、なんであの二人は……いつも……喧嘩ばかりなんですか」キョトン
プリンツ「ユー。ヤーパンには“喧嘩するほど仲がいい”って言葉があってね本当にキラい者同士なら話す事も目も合わせたく無いって言われているけど。ビスマルクお姉さまはきっとJOJOと今より仲良くなりたいからこそ、あーやって言い合いをしているのよ」
ユー「んー…………ヤーパンは摩訶不思議な国です」
レーベ「JOJOは頭いいけど少し抜けてるからね」
マックス「みんな。彼はアメリカ人よ」
「まったく………呆れたわ……」
プリンツ「ツェッペリンさん!!」ビクッ
グラーフ「ビスマルクのお嬢ちゃんもJOJOもお互いもう少し素直になってくれればいいものの……これではドイツ艦隊の名折れもいいところだわ……あ、プリンツ。このサンドウィッチなかなかおいしいわ」パクパク
プリンツ「ダ、ダンケ…………ツェッペリンさんに喜んでもらえてなによりよ(この人いつの間に私達の後ろに、しかも優雅に椅子に座りながらサンドウィッチ食べてるし……)」ペコ
マックス「……ツェッペリンの姉さん。このままでは合同演習がいつまでたっても始まらないわ。なんとかならないかしら?」
グラーフ「う~ん……あ、ユー。そこの胡椒とってもらえるかしら?」
ユー「えっと……どうぞ」ヒョイ
グラーフ「ダンケ」パシ
バキッ バ! バ! バ!
グラーフ「ハブショッ!! ハブショッ!!」ゴホゴホ
ユー「………ツェッペリンさん。どうするんですか?」
グラーフ「…………やれやれ。少し面倒だが止めに入るわ」スウウウ…………
ド――――――ンッ!!!!
プリンツ「なっ!? 座ったままの姿勢!! 膝だけであんな跳躍をッ!!!!」
マックス「来たときから只者では無いと思ったていたけどただの空母ではないようね」
グラーフ「お、そうだ。レーベ後で私のワインを届けてくれないかしら?」ヒュイーン
レーベ「分かったよ。ツェッペリンの姉さん」ピシッ
グラーフ「ダンケ」ヒューン
――――――
――――
――
ビスマルク「だからそれはアナタがッッ!!!!」ウガー
ジョセフ「だったらソイツはビスマルクちゃんがぁよおッ!!!!」ムガー
承太郎「おい……ジジィとそこのアマ。テメェーらいい加減…………」
言い争うJOJOとビスマルク。すると!! 上空からきれいな弧を描きながら現れるドイツ艦空母。グラーフ・ツェッペリンッ!!
他の提督のこと、ジョジョと花京院。艦娘達が呆れ返っている中。優雅に颯爽と現れたのにはその場に居た者達、全員が驚きと、その美しさに目を丸くせざるえなかった!!
グラーフ「…………」スタンッ
吹雪「す、凄い……」(唖然)
天龍「スゲェェェッ!!!!」
龍田「まるでサーカスを見ていた気分だわ~」パチパチ
愛宕「また、金髪隻眼の女性が来たわ」
高雄「見たところ空母に見えるけど空母にあんな、しなやかな動きができるかしら?」
摩耶「ドイツってズッケー国だな?」
鳥海「いえ……ドイツって言うよりかはアノ人が凄い気が……」
あきつ丸「見たところ、なかなかの空母だと見受けたであります!!」キラキラ
花京院「…………」
承太郎「…………」
グラーフ「グーテンターク。私の名はグラーフ・ツェッペリン。気楽にグラーフとでも呼んでください。アナタが横須賀鎮守府のアドミラール、空条承太郎でソチラが呉鎮守府のアドミラール、花京院典明でよかったかしら?」
花京院「あ、あぁ……よろしく」
承太郎「………こちらこそな」
ジョセビス「「…………」」ソロー
グラーフ「それにしてもビスマルクの嬢ちゃんにJOJO……」クル
ビスマルク「!!」ビクッ
ジョセフ「グ、グラーフちゃ~ん!!」ビクッ
グラーフ「あなた達二人とも口喧嘩ばかりしてないでもっと気を引き絞めなさい。そんなのでは我々ドイツ艦娘としての誇りに否応無しにキズが付くことになるのよ。分かったかしら? お二人とも?」
ビスマルク「わ、わかったわよ……ツェッペリンさん……」シュン
グラーフ「JOJO。あなたはどうなの?」
ジョセフ「分かってるってさ~グラーフちゃんよぉー」ヘラヘラ
グラーフ「本当にか?」
ジョセフ「本当だってッ!! このツラが嘘言ってるようにみえるか~?」ニカー
グラーフ「ハァ……とりあえず今は20分後の合同演習に向けて最終作戦会議を開くわよ」スタスタ
ジョセフ「めんどくせ~……分かったよッ!! アドミラールはアドミラールらしく毅然と構えていきますよっとぉ~承太郎! 花京院! 演習が終わってからゆっくり話そうぜ!!」スタスタ
ビスマルク「あ……ちょっと待ちなさいよ!! JOJO!!」アタフタ
花京院「…………」
承太郎「吹雪、こっちも陣形について練り直さなきゃいけねーな」スタスタ
吹雪「は、はい!!」スタスタ
承太郎「花京院は、しばらく鎮守府内でも散歩していてくれ。コイツは吹雪と旗艦の鳥海とで作戦たてなきゃいけねーからよ……悪いな」
花京院「いや、しばらく僕も外をぶらつきたいと思ってたとこだし丁度良い。健闘を祈るさ」スッ
承太郎「……ありがとよ」グッ
花京院「あきつ丸、しばらく二人で散策でもしようか」ニコ
あきつ丸「は、はいであります!!(提督殿と一緒に散策……ハッ!! これはつまりデートでありますかぁぁぁぁ!!!!////)」クネクネ
――――――
――――
――
横須賀鎮守府
執務室
承太郎「相手のデータは?」
吹雪「ハ、ハイ!! 旗艦はビスマルク超弩級戦艦。プリンツ・オイゲン重巡洋艦。マックス・シュルツ駆逐艦。レーベレヒト・マース駆逐艦。U-511潜水艦。グラーフ・ツェッペリン正規空母の合計6人の艦娘による編成です。特に戦艦級のビスマルクさんと、身軽で何かを隠し持っているであろうグラーフさんは要注意したほうがいいですね」
鳥海「対してこちら側は旗艦は私で重巡洋艦の摩耶姉さん駆逐艦では睦月ちゃんと如月ちゃん。正規空母には赤城さん。ただ……本来の予定なら夕立ちゃんの出番だったんだけど今日は体調不良ですし……」
吹雪「これには困りましたね……」ウーン
承太郎「……なぁ? ちっとだけ思たんだがいいか?」
鳥海吹雪「「なんでしょうか??」」キョトン
承太郎「仮にもその編成で演習を行った場合、間違いなく負けるんじゃあないか?」
鳥海「負ける……ですか」
吹雪「どうしてそうなるんですか?」
承太郎「……誰か潜水艦娘、相手に戦いきれるヤツがいるのか?」ハァー
鳥海「あッ!!」
吹雪「そ、そういえばッ!!」
承太郎「やれやれ……鳥海、心当たりないか?」
鳥海「それでしたら水雷戦闘のプロを二人知っています。天龍と龍田です」
承太郎「……二人の内、どっちの練度が高い?」
鳥海「うーん……二人とも同じくらいですけど、持ち運べる装備は天龍の方が上ですね」
承太郎「そうか……吹雪、天龍を鎮守府放送で執務室まで呼んでくれ」
吹雪「分かりました!!」ピシッ
同じ頃
天龍型の部屋
チガウオマエノチチハコノワシダ ウソダ…ウソダー ソンナノウソダソンナコトアルモンカアアアア
天龍「嘘だああぁぁぁッ!! ダースベイダーが意外! 実は父! ……そんなわきゃねェェェェッ!!」
龍田「天龍ちゃん。お願いだから、もう少しボリューム落としてくれないかしら~」キーーン
天龍「す……すまねえ。ついウッカリ熱が入っちまった……」
龍田「まぁ、でも、この展開は私にも予測できなかったわ~」クス
天龍「あぁ、俺も改めてスターウォーズの魅力に気づかされたぜ。来月、新作映画あっけど行く?」
龍田「天龍ちゃんが行くところになら私は何処へでもついていくわ~」ニコニコ
天龍「お、おう……なんか、いつもありがとよ」テレテレ
ピンポンパンポーン
天龍「ん?」
龍田「あら~なにかしら~?」
吹雪『天龍さん、天龍さん。重大なお話の為、執務室まで至急、お越しください』
龍田「この声は吹雪ちゃんのようね~」
天龍「重大な話ってなんだぁ? ま、いっか。俺ちょっと行ってくるわ」スタスタ
龍田「行ってらっしゃ~い」フリフリ
横須賀鎮守府
執務室
天龍「天龍、失礼するぜ」カチャ
ジョジョ「む? 来たか……」
吹雪「お待ちしてました」ペコッ
鳥海「…………」ペラペラ
天龍「鳥海の姉御は忙しそうだな……それよりジョジョ提督ッ!! 会えるの久しぶりで寂しくて泣きそうだぜ~~…………」ウルウル
承太郎「……そうか」
吹雪「アハハハハー……」(冷汗)
承太郎「天龍。この執務室に呼んだのはこの合同演習に代理参加を頼みたくてな……」
天龍「演習の代理?」
吹雪「はい。演習に参加予定の夕立ちゃんが欠席の為……それから潜水艦娘の対応に一番適している天龍さんに代理として参加してもらいたいんですが……」
天龍「なるほど潜水艦ね……よっしゃ!! それなら水雷戦隊のプロのオレにまかせな!! 活躍してやるぜ。たっぷりとなッッ!!」ドヤ
承太郎「…………期待してるぜ」
※食べ物の恨み※
横須賀鎮守府
間宮食堂
加賀「ちょ、ちょっと赤城さん!! 何のマネですかこれは~~~~!?」
赤城「何ってイチゴケーキですよ? あ、いらないなら私が加賀さんの分もいただきますけど?」ジュルリ
加賀「そうじゃあないです!! イチゴケーキなのは見れば分かります! チョコケーキでもなければチーズケーキでもないですから。私が言っているのはなんで4つなんですか? こんな縁起の悪い切り分けなんてしたら絶対に近いうちに轟沈しますよッ!!」バン
赤城「え~~? でも私と加賀さんで1ホール。そしたら自然と私が2つで加賀さんが2つになるじゃあないですか。それに4つなんて理由で不幸が訪れるんだなんて迷信ですよッ!」
加賀「いやですよッ!! 私は4の数字が大っ嫌いなんです!!」
赤城「だったら食べなければいいじゃあないですか」ジュル
加賀「私はイチゴケーキが食べたいのよッ!」クワッ
間宮「おかしいわね……あのケーキは確か1ホールで10人分の筈だったんだけど……」
加賀「4つなんて不幸なんで8つに分けますッ! ……でもその前に少しトイレに行ってきます。でも赤城さん……間違っても全部食べないでくださいよ……絶対ですよ? いいですね?」
赤城「な、なにをいってるんですかッ!! そ、そそそんな事するわけないじゃあないですか!!」
加賀「……本当ですね? 神様に誓えますね?」ジトー
赤城「ち、誓いますよ~~~~」タラー
加賀「……すぐに戻りますから」スタスタ
赤城「ふぃ~~~と、加賀さんあの目、正直いってこわいのよね~~~~」
間宮「赤城さん。よかったら私がケーキを切り分けておきましょうか?」
赤城「あーーいえいえ、おかまいなく! これくらいでしたら自分で、できますから」
間宮「それなら良いけど、もし何かあったら呼んでくださいね」ニコ
赤城「ありがとうございます」ペコ
間宮「それじゃ、私は仕込みしないといけないから」スタスタ
赤城「むぅ……それにしても加賀さんは変なトコで細かいんですから……」
赤城「」グー
赤城「(そういえば今日、寝坊したせいで朝ごはんたべていないんですよね………)」グー
赤城「…………」チラッ
赤城「…………」ジュル
赤城「まぁ……少しだけならいいですよね……少しだけなら……」バクバクバクバク
5分後
加賀「スッとしたわ。新しいパンツを正月元旦に履き替えた朝のよう…………」スタスタ
赤城「ふぁッ!!」ビクッ
加賀「…………に」ピク
赤城「………」タラタラ
加賀「………」ゴゴゴゴゴ
加賀「赤城さん……なんでケーキが消えたんですか?」
赤城「ふぇーふぉ……ほれはふひふかふひ……はへまひたぁッ!!」
加賀「駆逐艦の娘にあげました、ねぇ~……ヘーそうなの……」
赤城「はひッ!!」ビシッ
加賀「それじゃあ、なんで赤城さんのほっぺはリスがドングリを口に溜め込んでいるみたいにふっくら膨らんでいるんですか?」
赤城「へーと……それはーですへー」(滝汗)
加賀「…………食べましたね? 神様に誓うと言ったのに約束を破るだなんて……」ユラー
赤城「ひ、ひい~~~~」
加賀「しかも私の分のケーキまで食べるだなんて……コイツはメチャゆるさんよなああああああッ!!!!!」プツーン
間宮食堂
調理場
間宮「うーん今日の献立は何にしようかしら? しょうが焼き定食は昨日作ったし奮発してハンバーグもいいかもしれないけど……」
ギアアアアアアー
間宮「な、なにかしらッ!! 今の叫び声は……赤城さん!?」
――――――
――――
――
加賀「ほーら、ほらほらほらほらほら」ギリリリリリ
赤城「ぐげえええええええ」ビクビク
間宮「す、すごいバックブリーカーだわ!! なんて荒技を……ハッ!! じゃあなくて何をしているんですか!? 加賀さん止めてくださいッ!!」
加賀「日本にはねぇ~食べ物の恨みは恐ろしいって言葉があるですよ~楽しみにしていたケーキを食べられてキレねぇわけないわよねーッ!!」ギリリリリリ
赤城「がばげぼげぼ~」ビクビク
間宮「ちょっと加賀さんッ!! もう許してあげなさいッ!! 赤城さん白目むいているじゃあないですかッ!!」
※自称艦隊のアイドル※
同じ頃
呉鎮守府
市街地
那珂「なっかちゃーんはー♪ みんなのアイドル♪ 憧れのアイドルなぁんだー♪」
神通「ちょっと那珂ちゃん! 町中でそんな大きな声だしていたらみんなの迷惑になるよ~」アワワー
那珂「えー!? だって那珂ちゃんお歌が大好きなんだもーん」ブー
川内「……zzz」スピースタスタ
神通「川内姉さんも歩きながら眠らないでください」(冷汗)
川内「ハッ!……だって私……夜じゃあなきゃ……やる気がでないんだから……zzz」スピースタスタ
那珂「んもー夜更かしはお肌の天敵なんだぞ!!」キャピ
神通「川内姉さん!! 逆方向に向かってますよ!!」アタフタ
那珂「それじゃあ那珂ちゃん!! 二曲目うったうよ~~~~」
神通「那珂ちゃん!! 歌ってる場合じゃあないわよ!!」
那珂「ポテトLサイズが好き♪ ポテトLサイズが好き♪ ポテトLサイズが好き♪
でもフライドチキンはない♪ フライドチキンはない♪ フライドチキンはない♪ カリカリのそれだけでいい♪ ポテトLサイズが好き♪」
神通「(な、なにかしら……このスゴくダサい曲……)」タラー
那珂「どう? 那珂ちゃん自慢の新曲は?」ドヤ
神通「う、うん……素敵だね……」
川内「……zzz」
那珂「でしょーでしょー! それでは3曲目! いっきまー……」ドカッ
不良1「あああぁんッ!!」ギロッ
不良2「何しとんじゃ!?」
不良3「なんのつもりだ貴様!!」
那珂「ひぃ!!」ビクッ
神通「な、那珂ちゃん!!(な、なんてことよ……よりによってタチの悪い呉高等学園の不良にぶつかるだなんて……)」
川内「zzz」
那珂「な……那珂ちゃんは……その……お歌を歌ってて……あの~えーと……」アタフタ
不良1「んなこったァきいてねぇーんだよ!! ボケがァッ!!」
不良2「おいスッタコ! 誰の許可もらってノンキに歌なんざー歌ってるんだ?」
不良3「ヘタクソなクセにズにノッてんじゃあねえぜッ!!」ペッ
那珂「ううう…………」グスッ
神通「ちょっとあなた達!! 女の子相手に言い過ぎ……って! 川内姉さん何処に行くんですかッ!?」
川内「zzz」スタスタスピー
那珂「ぐす……えぐ……ごめんなさい……許してください……」ペコ
不良1「許してくださいだぁ~誠意がねぇーんだよ!! 誠意がッ!!」
不良2「許してほしけりゃパンツ脱いでついでにストリップでも踊っれやッ!!」
那珂「え……そ、そんなのできないよ……だって那珂ちゃん……アイドルだもん……」
神通「ちょっとあなた達ッ!! いい加減にしないと憲兵を……」
不良3「コラ! さっさと脱がんかいッ! チンタラしてっと、そのアッカリーンみてーな頭カリあげっど!」ビキッ
神通「ハッ!!」
川内「zzz」
那珂「」プッツーーン
那珂「おい……クサれ不良。あんた……今、那珂ちゃんのこの頭のことなんつった!」ゴゴゴゴゴ
不良1「え?」
不良2「え?」
不良3「え?」
那珂「ナカァーッ!!!!」バヂーン
不良3「ホゲェ――――ッ!!」ズドーン
不良1「うわ――――ッ!!」ズザー
不良2「な! なんだぁ――――ッ!!」ズテー
那珂「この那珂ちゃんの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ何モンだろーがゆるせねぇ!! このヘアースタイルがまる子ちゃんみてェーだと?」
不良3「え! そんなこと誰も言って……」
那珂「確かに聞いたぞッ!! ナカァ―――ッ!!」グシィア
不良3「うげぇぇぇぇぇ!!」
不良1、2「ひぇぇぇぇぇッ!!」
那珂「おい……逃げるんじゃあないわよ?」ドドドドド
不良1「こ、殺されるーッ!!」
不良2「マ、ママ―――ッ!!」
那珂「テメェーら生きて帰れると思うんじゃあえぞッ!! この那珂ちゃんの髪型を馬鹿にして易々帰すと思うか? あぁーんッ!?」ギロッ
不良1「うわああああ」
不良2「ひいいいいい」
神通「那珂ちゃん!! 落ち着いて! 冷静になって!」ガシィィィ
那珂「この髪型をケナされるとムカッ腹が立つぜ! なんで頭にくるのか自分でも分かんねぇ! きっと頭にくるってことには理由がねぇんだろうな! きっと本能ってヤツなんだろうなッ!!」ピキピキピキ
神通「頭を冷やして那珂ちゃん!! あなたの頭は世界一キュートだからもうやめてぇ~」ズルズル
川内「……zzz」スピー
※ラパウルの日常※
ラパウル泊地
提督室
ポルナレフ「グガ~~~~」zzz
鈴谷「」ヒョコ
時津風「」ヒョコ
ポルナレフ「ズコォ~~~~ズピィ~~~」zzz
鈴谷「」チラッ
時津風「」チラッ
……ニヤッ
鈴時「「わ~~しゃー!! わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ!!」」バサバサー
ポルナレフ「うぎゃああああッ!!!! す、鈴谷に時津風!! なんつー事をするんだぁーッ!!」ガバ
鈴谷「きゃははは♪ チーッス。ポルナレフ提督♪」シュピーン
時津風「ひとごーまるまる。昼寝からの寝覚めはどうかな~? おやつの時間だよ。ポルナレフしれぇー?」シュピーン
ポルナレフ「あのなぁ~~~~いくらなんでも起こしかたっつうのがあるじゃあねえか!! なんで皆してオレの髪の毛いじるんだ!!」
鈴谷「わぁー!! ポルナレフ提督の髪の毛ってふっしぎー」
時津風「その謎の形状記憶付きのヘアースタイルがおもしろいので、つい~」テヘ
ポルナレフ「ちっきしょ~~~~オレの自慢の髪型を毎日のようにいじりまわるなんざー悲しくなるぜー」オロローン
鈴谷「ぬふふ~♪ゴメンねぇーポルナレフ提督ゥ~。お詫びに、どうする? 何する?」ニヤニヤ
ポルナレフ「オメェーなぁ~もうちっと乙女らしくしねぇーか!! 日本には大和撫子っつうー言葉があるんだからよ。もっと恥じらいっつうか……もっと清楚な感じでいけっつうかよ~」
鈴谷「えぇーーッ!! ポルナレフ提督は鈴谷の事を全否定するの? うわぁ~~ん!! 時津風~ポルナレフ提督がイジめるよ~熊野に言ってやる~」ビエー
時津風「ポルナレフしれぇーが女の子を泣かしたー!! 最低ですよ!! 最低ぇー!! ガルル~」ピシッ
ポルナレフ「あのなぁ~んなバレバレな三流俳優の嘘泣きで騙せると思うか?」
鈴谷「あ、バレてた?」キャピ
時津風「あれぇー? 鈴谷、嘘泣きなの?」
ポルナレフ「はぁ~……まぁ、いいや……オレはちっとばかしフランス人らしく優雅に散歩でもしてくるぜ。ついでに今日のオヤツはイチゴのショートケーキだぜ」シュピ
時津風「イチゴのショートケーキ! 鈴谷ぁー早く行こ!!」
鈴谷「おぉーッ!!」
ラパウル泊地
廊下
ポルナレフ「(ハァ~しっかし、かれこれ1ヶ月くらい経つのか? ここに来てからっていうもの女の子ばかりで調子が狂うぜ。思い返せばエジプトの旅路が男だけだが楽しかったから、その分なんだかやりにくいぜ。これはまるで女子高の校長先生みてぇーな気分なのか~? ほとんどの娘はセーラー服みてぇな格好だしよ~)」スタスタ
最上「あ、ポルナレフ提督」
三隈「ごきげんよう。ポルナレフ提督」
ポルナレフ「ん? 最上に三隈じゃあないか。いったいどうしたんだ?」
最上「いや……また、鈴谷がいたずらしたって聞いてさ、謝ろうと思って」
ポルナレフ「いや、んな気を使わなくていいぜ。いたずらくらいなら、もう慣れっこだしよ」ニカ
最上「う、うん。わかったよ」
三隈「まったく……同じ姉妹艦とは思えませんわ。くまりんこはおこりんこですわ!!」
ポルナレフ「おこりんこ?」キョトン
最上「えっと……気にしなくていいよ。ポルナレフ提督。ボクにも時々通じないときがあるからさ……」タラー
ポルナレフ「あ、あぁ……」
三隈「ちょっと最上!! そんなの心外ですわ!! わたくしの言葉になんの不備があるのですか?」ジトー
最上「えぇー……(不備しかない気がするんだけど)」(冷汗)
三隈「こうなったら、わたくしの作った、くまりんこ辞典の言葉を教えて差し上げますわ!!」ピシッ
最上「いや、さすがに遠慮しておくよ……」
三隈「問答無用ですわ。さぁ、向かいましょう。わたくし達の聖地(自分の部屋)へ!!」ガシッ
最上「えぇー……てか聖地ってなに?」ズルズル
三隈「それでは、ごきげんよう。ポルナレフ提督」スゥ
ポルナレフ「お、おぅ……」(困惑)
ラパウル泊地
グラウンド
島風「おっそーいッ!!」シュタタタター
天津風「ゼーゼー……ま、また……負けた」ガク
島風「フフフ、この私の速さは一番だ! ナンバー1よ! 誰だろうと私の前には走らせないわッ!!」ドヤッ
天津風「くっ……だ、だけど私の連装砲くんの方が島風ちゃんの連装砲ちゃんよりカワイイんだからねッ!!」
連装砲くん「きゅい?」
島風「な、なによ!! 私の連装砲ちゃんの方がスゴくカワイイんだからッ!!」
連装砲ちゃん(小)「きゅー?」
連装砲ちゃん(中)「きゅきゅー?」
連装砲ちゃん(大)「きゅあー?」
天津風「そんなことないもん!! だったら私の連装砲くんはスゴくスゴくカワイイんだからッ!!」ウガー
島風「それなら私の連装砲ちゃんはスゴくスゴくスゴくカワイイんだからッ!!」ムガー
連装砲くん「きゅきゅきゅー?」
連装砲ちゃん(小)「きゅきゅきゅーきゅきゅきゅ!」
連装砲ちゃん(中)「きゅーきゅきゅーきゅきゅ」
連装砲ちゃん(大)「……きゅーきゅー」ヤレヤレダゼ
――――――
――――
――
黒潮「ほないくでー! 浦風!」
浦風「ええよ! いっつも来い!」
黒潮「うらっしゃあああああッ!!!!」シュビン
浦風「おぉ!! えぇがぃのお~」パシイイーン
磯風「うむ、黒潮の投げ方が若干ゲイっぽいが筋はいいみたいだ」
谷風「かぁーコレは今日こそ100球イケる気がするな! 谷風は100球続く方に100円懸けるよ!!」
磯風「なら、私は続かない方に100円懸けるとしようか」
浦風「よっしゃ~87回目、投げるけぇのー!!」シュビーン
黒潮「あぁー!! 浦風!! あさっての方向に向かってるで!!」ダダダー
ラパウル泊地
陽炎型の部屋
陽炎「そ、それじゃあ今日の戦果報告お願いするわ。えっと……まずは……その……」
不知火「初風です」ボソ
陽炎「は、初風から!!」
初風「はい。ヒトマルマルマル時からヒトサンマルマル時まで黒潮、浦風、磯風、谷風と私の計5人で輸送船の護衛にあたりました。幸いにも深海棲艦は現れず、無事に帰還できました」シュビ
陽炎「そう……ありがとう……」
陽炎「…………」
陽炎「(ちょ、ちょっと待ってぇーッ!! ヤバイ、ヤバイわ!! 誰が誰だか全く把握できないわ!! てか何でみんな同じような名前なのよ!! なんで皆して風を付けるのよ!! 最近、妹が増えすぎて把握しきれないわーッ!! てか10人以上も妹がいるってどーゆーこと!? どこのゲームの主人公よッ!!!!)」アタフタ
不知火「陽炎? どうかしましたか?」キョトン
陽炎「!!……な、なんでもないわ……次は……えっと……」
不知火「野分です」ボソ
陽炎「の、野分!! 報告を!!」
野分「は、はい! マルキューマルマル時からヒトニーマルマル時まで近海の哨戒に嵐、萩風、舞風、雪風、秋雲と共にあたりました!! こちらも深海棲艦が現れず無事に帰還しました!! あ、あと今日のカレーライスは美味しかったです!!」シュビ
陽炎「わ、分かったわ……ありがとう……(分からないッ!! 分からないィィィィィッ!! 名前と顔が一致しないィィィィィッ!!)」プシュー
初風「陽炎!! どうしたのよ!? 急に顔が赤くなって、しかも湯気がでいるじゃあないのよッ!?」
野分「ま、まさかどこか調子悪いの? オーバーヒート起こしてるの? これは修理妖精さんを呼ばねばッ!!」
陽炎「えっと……こ、これは……その……」ピイイイー
不知火「初風、野分。陽炎は少し疲れているだけ。心配の必要は無いわ。二人とも任務ご苦労様。あとはゆっくりしてていいから」
初風「そ、そう……」タジ
野分「陽炎、無理はダメだからね?」
陽炎「だ、大丈夫よ! 無理なんてしてないから!」アセ
不知火「…………」
――――――
――――
――
ラパウル泊地
廊下
陽炎「ハァ~……」
不知火「お疲れさま。陽炎」ナデナデ
陽炎「ううう……我ながら情けないわ……妹達の名前と顔をなかなか覚えられないだんて……私は長女だからしっかりしなきゃいけないのに……がんばらきゃあいけないのに……」グス
不知火「急に多くの妹達が来たのだから緊張する気持ちは分かりますが少し肩の力をぬいて冷静になって。陽炎には不知火がついてますから」
陽炎「不知火ィーッ!! あなたが次女だったことが唯一の救いよぉー!!」オロローン
不知火「まぁ……まずは妹艦の特長から覚えていき、そこから顔と名前を覚えていけばいいと思いますから。少しづつでも一歩一歩、努力すればいいと思うわ。無理しない程度に」ナデナデ
陽炎「……そうね。不知火の言う通りだわ。特長なら服装が独特の時津風と雪風ならパッと出るわ。あとは……」
不知火「あとは?」
陽炎「…………浜風と浦風」
不知火「…………」
陽炎「フウウウウ~~~~彼女達を初めて見たとき、なんというか……その……恥ずかしい話なんだけど……とてつもなく揉み心地のよさそうな“巨乳”だなって……」
不知火「…………」
陽炎「正直言って心底、羨ましいわ……私なんて悲しいくらいにペッタンこなんだから……」
不知火「…………」
陽炎「不知火? 急に黙りこんでどうしたのかし……」
不知火「オロロ~~~~ンッ!!!!」ビエーン
陽炎「し、し不知火ッ!?」ビクッ
不知火「く、悔しいッ!! とてつもなく悔しいィィィィィ~~~~ッ!!」ビエー
陽炎「不知火! 急にどうしたのよ!? あなたらしくないじゃあないのよッ!!」ビクッ
不知火「不知火だって、不知火だって……本当はあれ位のデカさに心底憧れていたのよ……ビッグ7の長門さんに陸奥さんしかり……浜風、浦風しかり……そして熊野に鈴谷……この前なんざ~風呂場で熊野が「わたくしももっと胸が大きければなぁー……鈴谷……あなたがちょっぴし羨ましいですわ」だなんてほざいていて……てか充分あるのにワガママじゃあないかッ!! 私なんてーねぇ!! 毎日、毎日、豆乳を飲んで夜の11時には床につき必ず8時間眠り、巨乳に為るためのストレッチを2時間もしているというのに悲しい事に効果ゼロ!! ナニが戦艦級の眼光よ!! どうせなら戦艦級のビッグボインになりたいのにッ!! それなのに不知火は……不知火は……」グスッ
陽炎「お、落ち着きなさい不知火。あなたの気持ちはこれで100パーセントわかったから……」ナデナデ
ポルナルフ「ん? 陽炎に不知火じゃあねえか。ちっと大声が聞こえたから来てみたけどよ~どうしたんだぁ?」スタスタ
陽炎「あッ! ポルナレフ司令。それがーですねー……えぇーと……」アタフタ
不知火「どうも、お疲れさまです。ポルナレフ司令」キリッ
ポルナレフ「あ、あぁ……不知火。目が真っ赤かだけどよー泣いてたのか?」
不知火「いえ……そんな事ありません」
ポルナレフ「んだけどよぉ~~~~」
不知火「なんですか? 不知火になにか落ち度でも?」ギロッ
陽炎「(さっきまでクソ長い愚痴を溢していたとは思えない豹変ぷりっだわ!! てか、さっきの台詞からだと落ち度以外のナニモノでも無い気がするのだけど……)」ゲンナリ
ポルナレフ「お~いおいおいおい。女の子がそんなキッツい目で人を見るもんじゃあないぜ。それに陽炎も見た感じ、ちっとばかし疲れてるみてーだし、これから紅茶でも飲んでリラックスしねーか?」
陽炎不知「「紅茶ですか??」」
――――――
――――
――
ラパウル泊地
庭園
ポルナレフ「まぁ、二人とも疲れてるみてーだしよ。お茶でも飲んで話でもしようや」
陽炎「あ、ありがとう」
不知火「いただきます」ズズズ
ポルナレフ「そいつは結構いいジャスミンティーでな、この前、市街地をブラついてた時にカフェ・ドゥ・マゴっつう超オシャレな店を見つけてよ~帰りに買ってきた茶葉でよ。ついでに紅茶とケーキが最高にンマくてなぁ……いつか超絶美人な赤い糸と糸が小指に結びついたレディーとチョコレートパフェでも頼んでロマンチックな雰囲気にひたりたいぜ~」ジーン
陽炎「そ、そうなの……」
不知火「それでしたら鎮守府には女性しかおらず、ポルナレフ司令からしてみればかなりハーレムだと言うのに何故誰一人として相手にしないのですか?」
ポルナレフ「馬鹿な事を言うんじゃあ~ねえぜ。他の連中はどうかは知らねーけどよ。流石に女子高生みたいな娘達に手を出すほど落ちぶれちゃあいないぜ!! できれば……そうだな……優しくて温かくて母性を感じて料理が上手でおしとやかなで心も体も癒してくれるボン!! キュ!! ボン!! な女性なら文句のモの字もねぇぜー!!」ビシッ
陽炎「ボンキュボンねぇ……」
不知火「馬鹿とはなんですか? 馬鹿とは? 不知火になにか落ち度でも?」ギロッ
ポルナレフ「わ、悪かったぜ不知火……けどよ~睨むのは止めた方がいいぜぇ~。いいか? 女の子っつうのはなぁ、ムスーってした顔よりニッコリとしてる方が遥かにいいぜ。女の子の笑顔は百万本のバラに匹敵するからよ」ニカッ
不知火「百万本のバラ……ですか……」
陽炎「笑顔ねぇ~確かに不知火は時折、妹達から怖がられてる気がするかしらね?」
不知火「陽炎が言うなら善処します」キリッ
ポルナレフ「あれ? オレの話は?」
磯風「む? そこにいるのは陽炎、不知火そしてポルナレフ司令ではないか」スタスタ
陽炎「あ……えっと……」アタフタ
不知火「磯風です」ボソボソ
陽炎「い、磯風ねッ!!」
ポルナレフ「磯風じゃあねえか。今、紅茶を飲んで、ゆったりしてるとこだが飲んでくか?」
磯風「紅茶か。ちょうどよい。実はクッキーを焼いてきた所だ。食べるか?」
ポルナレフ「おぉッ!! そいつは嬉しいぜ!! カワイイ女の子の手料理を食べれるなんざ~オレはなんて幸せモンだぜ!! 残さず、ありがたく頂くとするか!!」ニヤー
磯風「そうか、素直に嬉しいぞポルナレフ司令よ。では私力作のクッキーをプレゼントしよう」ブスブスブスー
ポルナレフ「…………」
陽炎「…………」
不知火「…………」
磯風「どうだ? なかなか良い出来映えじゃあないか?」
ポルナレフ「な、なぁ……それはなんなんだ?」
磯風「クッキーだ」ドヤッ
ポルナレフ「いや……だからソイツはよぉ~……」
磯風「クッキーだ」ドヤッ
陽炎「ちょ、ちょっとぉぉぉぉぉ!! し、不知火アレってどうみても黒炭にしか見えないわ!!」ボソボソ
不知火「不知火にはダークマターに見えます」ボソボソ
磯風「どうしたポルナレフ司令? 残さず、ありがたく頂くのではないのか?」
ポルナレフ「まてまてまてぇ――――ッ!! いや!! 確かにそう言ったけどよッ!!」
ポルナレフ「(なんなんだーコイツはッ!? クッキーの原形なんざぁー留めて無いじゃあないかッ!! 陽炎! 不知火! た、助けてくれーッッ!!!!)」チラチラ
陽炎「磯風……実は私さっきご飯食べたばかりでお腹一杯なの。だから、食べられなくて残念だわ」
不知火「陽炎と同じく……」
磯風「そうか。それは非常に残念だ。ならば、全てポルナレフ司令にあげるとしよう」
ポルナレフ「(み、見捨てやがった……いともたやすく簡単にえげつなく逃避しやがった……)」
磯風「どうしたポルナレフ司令? アーンしてやるから食べるんだ。味見はしてないがきっと絶品だぞ?」
ポルナレフ「(ク、クソ~~~~ど、どうすれば……ハッ!! そうだッ!! コイツはきっとチョコレート味のクッキーだッ!! だから一見したら焦げ焦げに見えるし形も悪いが食べたら、おいし~パターンだッ!!
…………そう信じよう)」
そこで問題だ!
この磯風からクッキー(?)をアーンされるポルナレフはどうやって回避する?
3択―ひとつだけ選びなさい
①ハンサムのポルナレフは突如回避のアイデアがひらめく。
②他の艦娘がきて助けてくれる。
③かわせない。現実は非情である。
ポルナレフ(た、頼むッ!! 誰でもいいから誰か来てくれェ~ッ!!)キョロキョロ
磯風「どうした? 急によそよそしくなって? ほら……アーン」ジリジリ
ポルナレフ(ダメだ誰もいやしねーぜ……そうだッ! なにも無理に今食べる必要は無いじゃあないか!! 今から執務業務があるからテイクアウトするって言って捨てればいいじゃあないかッ!!)
ポルナレフ「悪いが磯風、俺はそろそろ執務室にもどらなきゃ~いけねッ!! だからソイツは書類整理でもしながら食うからテイクアウトさせてくれ」ピシッ
磯風「…………私は味の感想を今、この場所にて聞きたいのだ」
ポルナレフ「………………」
答え③
答え③
答え③……………
磯風「ほら、アーンだ」スゥゥゥ
ポルナレフ(チキショ~~~~こ、こうなりゃ当たって砕けろだぜッ!!)
ポルナレフ「い、頂くぜ」バリッ
ポルナレフ「…………」
磯風「???」
ポルナレフ「このクッキーを感想を言っておく。ほんのちょっぴりだが体験した。い……いや……体験したと言うよりは、まったく理解を越えていたのだが……あ……ありのまま今起こった事を話すぜ『クッキーだと思ったらダークマター』だった何を言ってるのかわからねーと思うがオレも何を食ったのか分からねぇー頭がどうにかなりそうだ料理オンチだとかヘタクスだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ……もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…………」バタン
陽磯「「ポ、ポルナレフ司令ッ!!!!」」ガタッ
不知火「…………やれやれです」ハァー
→To Be Continued
花京院ンンンンンンンンンッッッッッッ!!
生きてたのかぁぁぁっっ!!
花京院「この花京院典明の艦隊に精神的動揺によるミスはないと思っていただこう」って言いそう
花京院ンンンンンンンン!
この流れからするとアブドゥルやDIO、その他スタンド使いとかも出てきそう(・ω・)
うおおおおおおきたあああああああ
あきつ丸(笑)
みなさんのコメント、本当に感謝しています。
花京院さんは大人気ですね。僕もジョジョキャラで花京院さんが大好きです。
>>2さんのコメントの台詞が凄くカッコいいのでどこかでありがたく使わせていただきます。
ポルナレフの話がもっと見たいですね。
キャラがイキイキとしててディ・モールトベネ
このSSは最高にグレートだぜ~
ジョジョネタの絶妙な絡ませとか、もう最高です!
更新マジ期待!
良いところで終わってる!
高速修復剤って人に効くの?
なんのためらいもなく高速修復剤を人にかけてるのを見てそれ効いちゃうの?と思った俺は悪くないはずだ
あきつ丸可愛い。
まず腹に大穴空けられて、二分も持つのか、出血と傷的にアウトやろ
続きをいつ書きますか?
16の方、それが「ジョジョクオリティ」なのです。
スターダストクルセイダースの回復速度異常
>>19
さっきの傷はどうしたッ!?ってなるよなぁ~ッ
そしてあきつ丸可愛すぎか
ガンバ
ポルナレフ まだ?
高速修復剤って凄い代物だったんだな
でもこれあきつ丸怒られるんちゃう?
でち公、泳ぐR18さんとエセドイツ潜水艦達の魂の叫びが呉鎮守府に木霊する!!
ジョセフが二部の時の状態で登場したならシーザーが出てくるのを期待してもいいんですかね?
続きはよ(ノシ 'ω')ノシ はよ読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい
上の方から狂気を『感じる』
花京院のクールさにそこに痺れる憧れルゥ
続きよ、早く続きを読ませてくれ
この状態ならディオ様もくるかな...
きたら、紳士なディオ様に変化するのを期待しよう
ふぅ、スゥとしたぜぇ。
(クソ提督が吹き飛んで。)
1mたりとも微動だにできない糞提督
エメラルドスプラッシュを見れて満足だ
これまで数多くのコメントありがとうございます。
高速修復剤については、この世界において人間にも有効な特効薬として捉えていただければいいです。
DIO様については、もう少し先に出る予定ですが“海の底に100年”……つまりそのポジションでいこうかと考えています。
“海底に100年”か。 完全に深海棲艦の仲間ですね分かります。
(・ω・)
や、やった!
さすが花京院!俺たちにやって出来ないことをやってのける!
そこに痺れる!憧れるゥ!
ジョセフ来た!続きが楽しみです。
那珂ちゃんなら相手してくれそうだな
あの?花京院のスタンドの名前違うと思います
正しくはハイエロファント.グリーンだったはずです
まちがっていたらすいません
乙っす。ビスまる子ちゃん苦労してんなぁ(苦笑)楽しいので、頑張って下さいまし。
>>39
ご指摘ありがとうございます。
正しくはハイエロファントグリーンでした。
アヴドゥル生存パターン微レ存かな?そうなれば焼き鳥と七面鳥を呼んでこないと三┏ ( ˘ω˘ )┛
お、更新されてる。楽しみなのよこのSS
続き待ってます!
ありのまま今起こったことを話す。
ツェペリのおっさんだと思ったら
ツェッペリンの姉さんだった。
何を言っているのかわからねぇーだろうが 俺も何が起こったのかわからなかった。
女装だとか女体化だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねェ
もっと恐ろしいものの片鱗を味やったぜ
>>45
なにやら混乱されてるみたいですが、彼女は2015年秋イベント『突入!海上輸送作戦』で実装された正規空母のグラーフツェッペリンさんです。
マジかよ
グラーフ姉さん波紋使えるのかよ。 (゜Д゜;)
花京院ッ‼︎生きてたのかッ‼︎
あれ、目から涙が…
加賀さんがミスタでワロタ
誰か助けに来るのかなと思ったが、
嘘だろ那珂ちゃん
まさかの那珂ちゃんが仗助ポジ
頭がちびまる子ちゃんなので
那珂ちゃんのファンやめます。
承太郎オーバーヘブン使ったな
>>54
一部ジョジョキャラ化してる艦娘がいるんですがそれは...
現在てんてこ舞いな陽炎さんに利根(川)さんからメッセージです。「めげるなよ…。」
「力」のエテ公 が出てきそうな気がする。
続きまだですかー><
続きガンバ
乙です……さらば、ポルナレフ(笑)。
更新はよ