2020-08-22 11:43:08 更新

概要

艦娘に銃って効くと思いますか?僕は効かないと思います。


とある鎮守府


提督「艦娘に銃は効かないって本当なの?」


加賀「は?」


提督「いや、ネット掲示板にこんな書き込みがあってさ」


提督「『艦娘:豆知識』」


提督「『艦娘は大口径の主砲を用いる砲撃戦を想定しているため体組織の硬度を大幅に強化してある』」


提督「『そのため、ピストルやライフル程度の小火器では艦娘にダメージを与えることはできない』」


提督「『ソースは俺の知り合いの軍関係者』」


加賀「はぁ…」


提督「『一週間で5cmアップ』」


加賀「広告まで読む必要あるの?」


提督「これ本当なのかなーと思って」


加賀「え?そうね…提督のサイズなら試す価値はあるんじゃないかしら」


提督「いや、広告の話じゃなくて」


加賀「紛らわしい…」


提督「艦娘は小口径の銃で撃たれても平気なのかって話だよ」


加賀「それを知って何になるんですか?」


提督「俺は知的好奇心の申し子なんだよ、加賀」


提督「あー納得いく答えが聞けないと仕事はかどらねーな、これ」ノケゾリ


提督「加賀のせいで仕事が滞る~」


加賀「…」


加賀(また、提督のいつものアレが始まったわ)


加賀(この状態に入った提督はてこでも動かないことは周知の事実)


加賀(というか、こんなしょうもない男が提督をやっているのが不思議だわ)


提督(なんか絶対失礼なこと考えてる…)


加賀「適当にあしらいますか…」


提督「ん?思ったこと口に出しちゃうタイプ?」


加賀「結論から言いましょう」


提督「お!いいぞ、聞かせてくれ!」


加賀「艦娘に銃は効きます」


提督「えー」


加賀「確かに私達の体組織に多少の強化が加えられてるのは事実」


加賀「ですが、それはあくまでも主砲の反動や高速移動の負荷にたえるため」


加賀「流石に銃で撃たれたら怪我は負います」


加賀(知らんけど)


提督「おぉーそうそう、そういうのが聞きたかった」


加賀「満足いただけましたら仕事に戻ってください」


提督「でも残念だな」


加賀「なにが?」


提督「“一航戦”もその程度なのなぁ」


加賀「はぁ゛?」ガタッ


提督「ど、どうしたんだ加賀」


加賀(頭にきました)


加賀(一航戦の誇りに泥を塗ることは許されません)


加賀「一航戦は無敵です」


提督「えぇ…でも銃で撃たれたらやられちゃうんでしょ?」


加賀(そうよ、泥を塗られたら泥を洗い流せばいいのよ)


加賀「実は嘘をつきました、“私”は銃で撃たれても平気です」


加賀「実演しましょう」


提督「いや、流石にそこまでは…」


加賀「ここは譲りません」


提督「もし怪我でもしたら」


加賀「怪我なんかしません、かゆいくらいで済みます」


提督「マジかよ」


加賀「ほら早くその腰につけたしょぼいのを抜きなさい」


提督「なんか怒ってる?」


提督「じゃ、じゃぁ抜くけどさ」スチャ


加賀(なっ、それは)


加賀(44マグナム?!)


提督「ん?やっぱりやめにするか?顔色悪いぞ?」


加賀「い、いえ大丈夫よ」アセアセ


加賀「それ官給品じゃないようね」アセアセ


提督「よく分かったな!いや、俺さ銃の種類とかよくわかんないんだけど、ダーティー○リー好きでさ」


加賀「へ、へぇーそう…」


加賀(44マグナムは明らかにヤバいわ!まともに食らってしまえば最悪地上で轟沈よ)


加賀(どうする加賀、今ならまだ引き返せる)


加賀の脳内の赤城(加賀さん、迷いを捨てなさい)


加賀(あ、赤城さん…私にできるというの)


加賀の脳内の赤城(加賀さん、一航戦の誇りここですてるわけには)


加賀「いきませんよね」ボソ


提督「ん?なんか言ったか?」


加賀「いえ、なにも」


加賀「出来たら胴体付近でお願いします。」


提督「うん!わかった!」ワクワク


加賀「じゃあちょっと準備をしまs提督「えい発射!」バキューン!!


加賀(こいつっ!!!!!!)



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その時、加賀は覚醒した!


奇遇にも加賀の適当な推論は的を射ていた!艦娘も銃で撃たれたらヤバい!


加賀は本能でそのことに気づいたのだった!


驚異の動体視力により提督マグナム4インチの銃身から放たれる弾丸を正確に視覚する加賀!


そして反射的に戦闘の構え方をとり弾丸と向き合う!


だが、OH,MY GOD!


弾丸の描く弾道から予想される進路は明らかに加賀の頭を目指している!!


そのことに気づいた加賀は覚悟を決めた!


すぐさま右手で手刀を作る、弾はもう加賀の目の前30cm!


今まで一度も出したことがない様な強烈な力で自分の顔の前めがけて手刀を振り下ろす加賀!


手刀は見事弾丸の側面に命中!!軌道が逸れて顔の左側をかすめていく弾丸!!


そのまま飛翔を続けた弾丸は最終的に換気のため空けていた窓から外に飛び出した。


提督は銃に慣れていない!銃のあまりの反動、音、閃光に驚いた提督は目を閉じていた!


そうして提督は高速で行われた加賀の決死の神業を微かにさえ見ることはなかったのであった!


そして、時は動き出す!



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加賀「テェェェイヤァーーーーー!!!」


提督「うわ銃やっぱこっわw」


提督「ん?なんか今叫んでなかった?」


加賀「ハァ…ハァ…ハァ…」


提督「すっげええええ!本当になんともないのかよ!!」


加賀「やり…ました」


提督「やっぱ艦娘って体丈夫なんだな」


加賀「赤城さん…私やりました…」ポロポロ


加賀「一航戦の誇りを守り抜きました…」ポロポロ


提督「えぇなんで泣いてんだ?どっか痛かったか?」


加賀「いえ、提督私は嬉しいんです…」ポロポロ


加賀「流石に気分が高揚します…」ポロポロ


提督(撃たれて気持ちよくなってる?!)


提督(艦娘にはこれがご褒美になるのかもな…)


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なんで撃たれたのに服に弾痕が付いていないのだろう、とは思わない!


何故なら提督はアホだから!


加賀は無言で執務室を立ち去った!


この感動をまず初めに伝えたい人、そう、赤城を求めて!


赤城の部屋に問答無用で押し入った加賀は昼食を済ませ午睡をする赤城に襲い掛かった!


そうして、赤城と結ばれた加賀はなんやかんやきっかけをくれた提督に感謝をするのであった!


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一方、提督!



提督「加賀の奴、泣き笑いのまま何も言わず出ていきやがった…」


提督「まぁ、そんなことはどうでも良い」


提督「艦娘は銃に耐えうる体をもつことが証明されたな」


提督「それはおろか、艦娘は銃で撃たれると発情するという原理があるようだな」


提督「なんて素晴らしい発見をしてしまったんだぁ俺は!」


提督「これで駆逐艦とムフフな時を過ごしてやろうじゃあないか!」


提督「こうしちゃおれん!行くぞ!」タッタッタッタ!



提督「おーっと早速駆逐艦が向こうから歩いてくるぞ!!」


涼風「そんでさ夕立のやつがさぁ!」テクテクテク


五月雨「ウフフ…」テクテクテク


提督「よぉし、俺はついてるな」


提督「さぁ、この銃で五月雨ちゃんをあふれ出る欲求に逆らえないエッチな子にしちゃおうかな!」


提督「涼風は…まぁいいや」


提督「行くぜッ!」


涼風「…ってあれ、提督だ」


五月雨「提督!ごきげんよ…」


提督「えい!」バキューン!!


五月雨「ゴフッ!」ズドン!


涼風「さ、五月雨ェ―――!!」


提督「…あれ?」


五月雨「な、なんで…」ブルブル


涼風「しゃ、喋るんじゃねぇ!血が溢れちまうよ!」


涼風「」キッ!!


提督「」ビクッ


涼風「てめぇ、この野郎!!許さねぇ!!」


長門「こっちから銃声がして…」


長門「な、なんだこれはッー!!」


提督「なんでぇ????」



The End


後書き

ドMなので、提督が超越した力をもつ艦娘にねじ伏せられる状況とかに興奮します。
やっぱり加賀は動かしやすいキャラですね。
五月雨好きの皆さんには謝意しかありません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。


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