2021-04-11 22:42:07 更新

ーPM6時 福岡・346プロ九州支部


P「ふむ…やはりSSRともなると…」カタカタ


ガチャ


珠美「P殿ー、荷物が届いてますぞ」


P「おーサンキュー。えらく大きいな、どこから?」


珠美「えー…送り主欄にはS.Iと…」ガサゴソ


P「S…I…?さ…し…あっ珠美待てストッ」


珠美「えっ?」ボフン


P「中から煙ッ!玉手箱かよ」


P「おーい珠美ー、大丈夫かー?」


珠美「P殿〜、前が見えません〜」


P「換気扇換気扇…あったあった、ポチッとな」ブオォーオ


珠美「目がしぱしぱします〜」


P「お、段々視界がクリアになって来た。どうしよう煙の中で担当アイドルが婆さんになってたら」


珠美「あ、煙無くなりましたね」


P「ん…どうやら大丈夫そう、だ…な?」


P「…?………?あれ?なんだこの違和感」


珠美「確かに…何か違和感がありますね…具体的には…首が痛いような…」


P「奇遇だな、俺もいつもより首に負担が掛かる気がする…」


珠美「…」


P「…珠美、縮んだ?」


珠美「え゛っ」



身長計「124cmでごわす」


珠美「」


P「中途半端だなぁ…元々ちっちゃい珠美を少しちっちゃくしてどうするってんだ…」


珠美「チッチャクナイシ」


P「えっと…やっぱ一ノ瀬ケミカルか…次会ったら打ち込み台の刑だな…」


珠美「チッチャイイウナシ」ブンブンブンブン


竹男「目が回るんじゃ」


P「オチがつかない責任も取らせなきゃなー」




ー後日


P「ポップリンクスフェス…今日も同僚の姿は無しか…」カタカタ


ガチャ


珠美「P殿ー、荷物が届いてますぞ」


P「おーサンキュー、あれ珠美背伸びた?」


珠美「あ!分かりますか!?実は3mmほど」


P「バッチリ元通りになったな、うん安心の145cm」


珠美「セイッ」ガスッ


P「正拳突き!?」


珠美「全くもう…荷物ですぞ」


P「腰骨が…おう、またえらくデカイな、送り主は…」


珠美「池袋ラボ、とありますね」


P「お疲れ様でしたー」


珠美「え?ちょ、P殿!?開けなくていいのですか!?」


P「SSで志希の後に晶葉が来るなんて使い古されてんだ、わざわざ地雷を踏みに行く必要もないだろ」


珠美「そ、それはそうですが…」


P「…」


珠美「…えっと」ソワソワ


P「…気になるのね?」


珠美「はい…えへへ」


P「しょうが無いな…」


珠美「あ、開けても…?」


P「気をつけて開けろよ?」


珠美「はいっ!!」ガサァッ


P「言った傍からッ!」


珠美「うわ!何か押してしまいました!」ポチッ


P「言わんこっちゃないッ!」


珠美「わっわっ何か光り始めました!」ピカァー


P「目がァ!」


珠美「…」


P「…ん?」


珠美「…あれ、何も起こりませんね」


P「おかしいな、晶葉がそんな意味の無い事するはず…ん?そこ、何か書いてないか?」


珠美「あ、ホントです。電子表示板に何か出ていますね。えーっと、なになに?」


装置「コノサキノエツランニハ、2500スタージュエルガヒツヨウデス」


珠美「…」


P「…」


P「なおすか」


珠美「なおしましょう」



※なおす→九州の方言で片付ける




ー更に数日後


P「うぉう…夢見が炎上しとる…ウケる」カタカタ


ガチャ


珠美「P殿ー、荷物が届いてますぞ」


P「おーサンキュー…ってあれ、珠美?どこだー」


珠美「ここですよ!?」ヒョイ


P「ああ荷物に隠れてたのか、てっきりダンボールが歩いてきたのかと」


珠美「面ッ!」ブォン


P「なんの!」パシッ


竹男「白刃取られたんじゃ」


珠美「トウッ」ズボッ


P「貫手ッ!?」ゴバァ


珠美「全くもう!ほら!荷物ですぞ!これ重かったんですからね!」プンスコ


P「ん…確かに、やたら箱もデカいしな、なんだこれ」ツンツン


箱「!!!」ガタッ


P「…」


珠美「…」


P「…珠ちゃん開ける?」


珠美「い、いえ珠美はちょっと…P殿がどうぞ?」


P「いやいやここは」


珠美「いえいえ珠美は」


箱「…」シーン


P「…じゃあ、開けるぞ?」


珠美「」ゴクリ


P「…てやああああああ!」パカッ


珠美「わああああああああ!」


乃々「ひいいいいいいいいい!」


P「うわあああああああああ!」


珠美「ぎゃあああああああああああ!」


乃々「ですけどおおおおおおおおお!」


ー数十分後


P「ぜぇ…ぜぇ…なんだ…森久保か…」


乃々「ひぃ…ふぅ…び、びっくりしすぎなんですけど…ひぃ…し、しんどい」


珠美「はぁ…はぁ…そ、そもそも、なんでダンボールに…」


乃々「あぅ…き、聞かないでください…」


P「ふぅ…やっと息が整ってきたな…さて」スッ


乃々「ふぇ?閉めちゃうんですか?」


P「…いや、そんな捨て犬みたいな目されてもな。お前直近こっちの仕事無かっただろ」


乃々「え、いや、そうですけど…」ソワソワ


P「なら、そろそろだろ」


珠美「?」


バァン


美玲「プロデューサー!」


P「お、早かったな」


美玲「あ、ノノ!やっぱりここに居たな!ほら、帰るぞ!」ガラガラ


乃々「あぅ…見つかったんですけど…猫車まで用意して…準備がいいんですけど」


美玲「ダンボールごとノノを担げるわけないからな!」


珠美「!?!?」


美玲「ほら行くぞ!またなプロデューサー!」


乃々「あぁ〜…ドナドナドーナー…」


P「おう、気をつけて帰れよー」


ガチャン


P「…」


珠美「…」


P「…知ってるか?蟻は自分の三倍の重さ程度なら持ち上げられるらしいぞ」


珠美「!?そ、それは一体どういう意味ですかー!」





ー新幹線


美玲「ふぅ、やっと乗れた…ここまで来るの大変だったぞ。連休とはいえ福岡にいたらユニット活動に支障が出るからな」


美玲「…ノノ?やけに静かだな…寝てるのかー?」パカッ


箱「空でごぜーます」


美玲「…」


ツギノテイシャエキハヤマグチ、ヤマグチ


美玲「ノノ…ッ!」




ーその夜、女子寮・珠美宅


珠美「ふぅ、今日も酷い目に会いました…筋肉は、武人の嗜みですぞ」プンプン


珠美「さて、勉強デスクで読書でも」ガスッ


乃々「あぅっ」


珠美「…」


珠美「何故ここに!?」








ちひろ「来ない…スタージュエル購入通知が…」


晶葉「そろそろ諦めたらどうだ?」


晶葉「あ、終わりだぞ」


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