金色のガッシュ!!その後
ガッシュの魔界の王を決める戦いから2年後の話。
魔界 王城 廊下
ゼオン「ガッシュが王になって2年経つが中々に王に相応しくなってきたものだ」
???「いや、ガッシュは王に相応しくない」
ゼオン「誰だ?!」
???「ふっふふふ… 初めまして、雷帝ゼオン。俺様は名はキングガン。現王ガッシュ・ベルに変わって王になるもの、覚えておくんだな」
ゼオン「馬鹿が。王を決める戦いに勝ち、王に選ばれたのはガッシュだ!貴様のようなやつが王を名乗るな!」
キングガン「ふんっ、何が王を決める戦いだ!そもそも俺様たちが選ばれていない時点であんなもの無効なんだよ」
ゼオン「俺様たち…?だと?貴様の他に、まだ仲間がいるのか?」
キングガン「ああ、俺様の他に6人の選ばれし同士がいる。そして、その同士達とこれより人間界で魔界の王を決める戦いを始める!!」
ゼオン「ハハハッ!くだらん!今現在、魔界から人間界に行く道は存在しない!つまり貴様の言う魔界の王を決める戦いも夢物語だ!」
キングガン「これを見てまだ笑っていられるかな?」スッ
ゼオン「な…なにっ!」
ゼオン「魔…魔本だと!ありえない!魔界の王を決める戦いが終わったというのにどうして魔本があるというんだ!」
キングガン「簡単なことよ!魔本を作り出すことに我々は成功したのさ!そして魔本があるということはもう分かるだろう?」
ゼオン「まさか…いや、ありえん!」
キングガン「察しが付いたようだな。貴様の考えている通りだ!」
ゼオン「ファウードの転送装置…。だがあれは壊れて使えないはずだ!」
キングガン「残念だったな!リオウの一族に保管されているファウードに侵入し、転送装置の作り方を盗みすでに完成している!壊れていようが作り方は分かるんだよ!」
ゼオン「馬鹿が!ベラベラと話して良いのか?俺がそれを聞いて逃すと思うのか?」
キングガン「無駄だゼオン。俺様はあと少ししたら人間界に転送される」
ゼオン「どういうことだ?!」
キングガン「俺様の付けているブレスレット、これこそが小型化したファウードの転送装置だ!そして忘れたか?ファウードの転送装置にはタイマーが仕掛けられるのを。と言っても、タイマーが起動する前に貴様が攻撃してきたらすぐに転送装置を起動してれるがな」
ゼオン「く、くそっ!だが覚えておけ!すぐに魔本が燃やされて魔界に戻ってきた時は覚えておくんだな!貴様は一生牢獄暮らしだ!」
キングガン「ハハハハッ!何か勘違いしていないか?ゼオン!俺様たちは本を燃やしあって戦ったりしない!」
ゼオン「魔物同士で戦わずにどうやって決めるというんだ!」
キングガン「簡単な話だ、魔物の戦いに選ばれた100人の人間をより多く殺した者が次の魔界の王!!そして王だけが持てる杖を手に入れられるってわけだ!」
ゼオン「なんだと…!」
キングガン「その100人の中でも最後まで生き残った5人の人間は10人分殺したことになるから競争率が高そうだがな」
ゼオン「き、貴様…!そんなことが許されると思っているのか!!」
キングガン「王を決める戦いの尊い犠牲だよ。それとゼオン、良いことを教えてやろう。貴様のパートナーだった『デュフォー』も10人分の価値がある対象だ」
ゼオン「なぜデュフォーが?!最後まで生き残った5人とは関係ないだろ!」
キングガン「俺様たちは魔界の王を決める戦いの100人をある程度は調べている。そのなかでも『答えを出す者(アンサートーカー)』の能力を持つ人間は10人分の価値があると決まったのさ」
ゼオン「おのれっ…!」
キングガン「ガッシュのパートナーの高嶺清麿も『答えを出す者(アンサートーカー)』の能力を持っているから30人分の価値があるってわけだ」
ゼオン「…最後に教えろ!王が決まったあと貴様らはどうするつもりだ!」
キングガン「簡単な話だ。人間を恐怖で支配し、人間界を新たなる魔界に変える!そして王になったものが新たな魔界の王になるのだ!」
ゼオン「ふざけるな!!そんなことをさせるものか!!」バッ
キングガン「フフフッ。さようならだ。ゼオン。もう会うことはないだろう」ピッ
ゼオン「消えた?!くそっ!!絶対にそんなことをさせるものか!デュフォーを殺させるものか…」
人間界
キングガン「ここが人間界か…。中々に美しいじゃないか」
???「遅かったなキングガン」
???「待ちくたびれたぜ」
???「全員揃ったんなら早く始めましょうよ」
???「早く暴れたいぜ」
???「……」
キングガン「そうだな。各々『首輪』は持っているな」
???「おうよ。これがないとめんどくせえからな」
???「これを人間の首に嵌めたら無理矢理パートナーに出来るって本当なの?」
キングガン「ああ。私が開発したものだ、問題ない」
???「信じてるぜ!これが上手くいかないと自分の本が読めるパートナーを探さないといけないからな」
キングガン「よし。では始めるとしよう!これより新たる魔界の王を決める戦いを始める!!」
???「おおおおーー!!!」
魔界 王の部屋
ティオ「…ウソでしょ?本当なのその話…?」
キャンチョメ「そんな100人のパートナーだった人間を殺すなんて…」
ウマゴン「メルメルメ〜…」
ブラゴ「……チッ」
ガッシュ「そんなことが起きておったのか…」
ティオ「ガッシュ!!どうするのよ!このままじゃみんなが恵や清麿たちが殺されちゃうのよ!!なんとかならないの?!」
キャンチョメ「そうだよ!王様なんだろなんとかしろよ!ガッシュ!!」
ガッシュ「ウ、ウヌウ。なんとかと言われても人間界に行く方法は何もないのだ…」
アース「落ち着けお前たち!王に当たっても仕方ないだろ!」
ティオ「うっ、そうよね…ごめんなさい…ガッシュ…」
キャンチョメ「ごめんよ。ガッシュ」
ガッシュ「いや、良いのだ。2人の気持ちも分かる。だからこそ、こうして何も出来ず時間が過ぎていくのがとても怖いのだ」
ブラゴ「それで、なぜ俺たちを集めたんだ?こんな話を聞かせるためか?」
ガッシュ「ウヌウ。私もゼオンにここに来るよう言われて来たから詳しくは知らないのだ」
アース「私もゼオンにキングガンについて話を聞き、その話を集まったガッシュ達に話して待っておけと言われただけだ」
ブラゴ「チッ。その本人はどこにいる?」
ガッシュ「ウヌウ。私も分からないのだ。ゼオンはいったいどこにいるのだ」
ガチャン(扉が開く音)
ゼオン「待たせたな」
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