提督「我輩は猫である」日向「仕事はまだ無い」
猫と戦艦日向の日常その2です。
提督「いやあるよ。無いと鎮守府が機能しないし。」
日向「猫の手はまだ要らないんだが…まぁ意欲があるのは良いことだ。」
提督「ハンコを押すよ。書類ちょうだい。」
日向「肉球に朱肉付けて何するつもりだ。」
―提督「我輩は猫である」日向「朝食はまだ無い」―
提督「いやあるよ。無いと元気が出ないじゃない。」
日向「私の食事を持ってくな。普段昼過ぎまで寝てるやつの朝食など用意してる訳無いだろう」
提督「エサ抜き?ふえぇ…」
日向「わかったわかった、少し分けてやるから…あ、コラ!(←おかずを直接手でチョンチョンされた)」
―提督「我輩は猫である。昼食はまだ無い」―
日向「当たり前だ。まだ10時前だぞ。昼になってから言え。」
提督「ぶーぶー(←不満げな顔)」
―提督「我輩は猫である」日向「(もぐもぐ…)」―
提督「昼食はまだ無…ちょっと、何食べてるの?」
日向「チョコバーだ。誰かのせいで朝食の量が少なくなったからな。」
提督「上官特権を発動。少し徴収…あ、ひどーい。(←残りを一気に食べられる)」
―提督「我輩は猫である」日向「昼食はもうある」―
提督「ようやくごはんにありつけ…ちょっと、どうしておかずを盗ってくの?」
日向「盗るとは人聞きの悪い、朝の分を返してもらっているだけだ。」
提督「みなさーん、この人猫からエサ巻き上げてますー。」
日向「そう言うと思ったから人気の無い執務室まで持ってきてやったんだ。まったく…」
―提督「我輩は猫である」日向「おやつはもう無い」―
提督「いやあるよ。無いとモチベが下が…あれ?」
日向「昨日時点でもう少なかっただろう。今日は無しで頑張るんだな。」
提督「ふえぇ…」
………………
日向「トリックオアトリート?あぁ、菓子が無いから悪戯確定だな。」
提督「二ヶ月遅いよ。」
―提督「我輩は猫である」日向「ちゅーるはまだ無い」―
日向「そう言えばアレは補充しないのか?試供品を貰ってそれっきりだったが。」
提督「匂いは良いけど味微妙だし…」
日向「君が言うと営業妨害になるから他所で言うなよ?」
―日向「提督は猫である」提督「おやつはもう無い。けど…」―
提督「一つ聞いていい?さっきのチョコバーどこにあったの?」
日向「君のようなカンの良い猫は嫌いだよ。(←さりげなく包みを捨てて証拠隠滅)」
この後鉄拳制裁(ねこパンチ)されました。
―提督「我輩は猫である」日向「仕事はもう無い」―
提督「いやあるよ。これでも多忙な身の上だし。」
日向「それは知っている。…が、今日はこれで終わりだ。」
提督「秘書艦なのにサボりなの?」
日向「こうでもしないとお前は休まんからな。猫のくせに。」
………………
提督「にゃー。」
日向「うむ、ただの猫に任せられる仕事は無い。ほら、今日は終いにして食事にいくぞ。」
提督「はいはい。」
―提督「我輩は猫である」日向「お箸はまだ無い」―
提督「いやあるよ。無いと御飯が食べられないし。」
日向「何だ、てっきり使えないから握れば使えるフォークやスプーンの洋食を選んでいるのかと。」
提督「ふふん、甘く見ちゃ駄目だよ。失礼しちゃうね。」
日向「まぁ今日のメニューはカレーなんだが。」
―提督「我輩は猫である」日向「お風呂はまだ無い」―
提督「いやあるよ。いくら猫でもばっちいし。」
日向「猫のくせに風呂好きなのか…ってコラ、そのまま入ったら湯が毛だらけになるだろう。お前はこっちだ。」
提督「ふえぇ…広い湯船で手足を伸ばしたいにゃあ…(湯を張った桶に突っ込まれる。)」
………………
日向「…ところで普通に一緒に入ってきてるがお前オスじゃなかったか?」
提督「知らない。(←と言いつつ離れるように桶ごと流れていく)」
―提督「我輩は猫である」日向「寝床はまだ無い」―
提督「いやあるよ。無いとこの時期寒いじゃない。」
日向「人様の布団を占拠するな。あぁ布団が毛まみれになってるじゃないか。」
提督「寒いから羽毛の足しにと思って。」
日向「猫毛に保温効果など無いだろう。」
―提督「我輩は猫である」日向「Zzz…」―
提督「…」
日向「Zzz…」
提督「…」
日向「Zzz…」
―ナオォーン(←猫の遠吠え)―
提督「静かな夜ってテンション上がらない?」
日向「次やったら怒るからな(←叩き起こされてやや不機嫌)」
―日向「提督は猫である」提督「Zzz…」―
日向「………(←夜中起こされて寝不足気味)」
提督「Zzz…(←夜中騒ぎ疲れて電池切れ)」
………………
伊勢「で、憂さ晴らしに提督に悪戯してるの?」
日向「これで起きないというのが余計に腹が立つ。」
提督「Zzz…(←頭に書類の束が乗っている)」
三作目の投稿ですね。シリーズっぽく書いてますが!投稿の仕方に慣れてないので!それまではこの方式で。
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