海未「一日の始まり」
短編キチは一旦休憩。
ためしに書いてみた即興ほのうみです。
短編です。即興で書くのがいまの私の流行りです。
穂乃果「んん…」zzz
海未(うん…?朝ですか)
海未「んんん…」セノビー
穂乃果「むにゃ…うみちゃん…だいしゅき…」zzz
海未「ふふ。おはようございます、穂乃果」ナデナデ
海未(よいしょ…あ、シャワー浴びないと)ギシッ
私の一日は一杯のコーヒーから始まります。
学生時代はお茶と決まっていましたが、大人になったということでしょうか。
海未「♪~」コポポ
スクールアイドル時代の歌を口ずさみながらコーヒーを淹れるのが至福の時です。
海未「ん、おいしい…」
それから20分。朝の一時を過ごします。
海未(そろそろ起こしにいきましょう)
コーヒーを飲み終わった頃、穂乃果を起こすのが毎朝の日課です。
海未「穂乃果、朝ですよ」ユサユサ
穂乃果「んにゃあ…おはよう、うみちゃあん…ムニャ」
海未「は、早く服を着てください」
穂乃果「昨日は海未ちゃん激しくてそのまま寝ちゃったんだよねー」
海未「早く起きなさい!////」
穂乃果「やだ!おはようのちゅうがないと起きない!」
海未「変な駄々をこねないでください!」
穂乃果「んー…」
海未「まったく…」チュ
穂乃果「えへへ…♪」
海未「早く着替えてくださいね!///私は朝食の支度をしてきます」
穂乃果「はーい♪」
トントントントン
穂乃果「いいにおい~」
海未「シャワー浴びてきましたか?」
穂乃果「うん!ねえねえなに作ってるの?」ダキッ
海未「ひゃ!いきなり抱きつかないでください!」
穂乃果「ええーだって昨日のこと思い出すと、ね?」クビスジ チュ
海未「んん///」
穂乃果「…ねえ、したいな」
海未「だ、だめです。今日は」
穂乃果「ん…」チュ
海未「あむ…んん…///」
穂乃果「プハ…んむ…」ンチュ
海未「ん…ほの、ん…///」
海未「だ、ダメです!」ドン
穂乃果「ちえ。だめかー」
海未「仕事がありますし、当たり前です!」
穂乃果「私は自宅警備だからいいのー…なんちゃって」
海未「だからといって怠けないで家のこと、よろしくお願いしますよ」
穂乃果「はーい!がんばったらご褒美くれる?」
海未「わ、わかりました…///」
穂乃果「いやーでも、毎日してもしたりないってほんとだったんだねー」
海未「穂乃果がおかしいんですよ!///」
穂乃果「えーそうかなー?海未ちゃんもノリノリじゃん」
海未「そ、それはその…///」
穂乃果「えへへ。でも私は嬉しいからね!」
穂乃果「海未ちゃんに求めてもらえるようになって、毎日幸せなんだ」
海未「穂乃果…」
穂乃果「どんな形であれ、私は今が一番幸せ」
海未「…私もです」
穂乃果「えへへ!じゃあ朝ごはん食べちゃおうか!」
海未「はい。コーヒー飲みますか?」
穂乃果「ううん、牛乳ある?」
海未「ええ、ありますよ」ガチャ
海未「ではいってきますね」
穂乃果「うん、いってらっしゃい」
海未「よいしょ…」
穂乃果「ああ!海未ちゃん忘れ物!」
海未「はい?」
穂乃果「」チュ
穂乃果「いってらっしゃいのキス!」
海未「~ッッ////」
穂乃果「前から1度やってみたかったんだよねえへへ///」
海未「ならこれは…」チュ
穂乃果「ん…」
海未「いってきますのキスです」ニコッ
「園田さん、ここの書類、押印忘れてない?」
海未「あ、申し訳ありません…」
「園田さん、いまのFAXしといてー!」
海未「はい、ただいま!」
「園田さん、ここのチェック出来てないけど俺やっちゃうよー?」
海未「あ、いえ、今やりますので!」
海未「はあ…」
海未(疲れました…やはり月曜日は忙がしいですね)
海未(…ん、穂乃果からメールが来てますね)
穂乃果『お仕事おつかれさま♪午後もがんばってね!あと午前中の掃除終わりました』
海未(ありがとうございます…洗濯物、お願いしますね…っと)
海未(…よし!午後もがんばりましょう!)
海未「ただいま帰りました」ガチャ
穂乃果「おかえりー!」トテトテ
海未「遅れてすみません。いま晩御飯の準備をしますね」
穂乃果「大丈夫だよ、海未ちゃん!」
海未「え?」
穂乃果「簡単なやつだけど穂乃果が作っておいたから!」
海未「ほ、本当ですか?」
穂乃果「疲れてるのに作ってもらうの申し訳ないなって…そうめんと玉子焼き、あとお野菜の天ぷらだけだけど…」
穂乃果「実は練習してたんだ!で、そろそろ出せる味になってきたからさ」
海未「そうだったのですね。嬉しいです。ありがとうございます」
穂乃果「えへへ!鞄もったげる!」
穂乃果「そして、じゃじゃーん!」
海未「これ、本当に穂乃果が作ったのですか?」
穂乃果「あたりまえだよ!もー!」
海未「冗談ですよ。とてもおいしそうです!」
穂乃果「じゃんじゃん食べてね!」
海未「はい!いただきます」
穂乃果「私も♪いただきます!」
ギシッ
穂乃果「ふう…よかったね、海未ちゃん///」
海未「いちいち感想を言わないでください///」
穂乃果「えへへごめんごめん」
穂乃果「………ねえ、海未ちゃん」
海未「はい、なんですか?」
穂乃果「ごめんね…私が仕事やめなければ海未ちゃんに大変な思いさせないで済むのに…」
海未「穂乃果…いいのです。穂乃果のやりたいようにやれば」
海未「今はやりたいことが見つからない…それは仕方がないことです。ゆっくり見つけていきましょう?」
海未「私は穂乃果の支えになれるだけで幸せです」
穂乃果「海未ちゃん…」ギュッ
海未「…ふふ、今日の穂乃果は甘えん坊ですね」
穂乃果「ありがとう…本当に…だいすき」
海未「私もです…」
穂乃果「恩返しは絶対するから」
海未「じゃあ今してもらいましょうか」スッ
穂乃果「え?んん//」チュ ギシッ
海未「♪~」コポポ
海未「ふう…おいしい」
海未(さて…起こしにいきましょう)
海未「穂乃果、朝ですよ、起きてください」
穂乃果「あ、おはよう~…」
海未「今日はスーパーでお肉が安いので買いに行ってきてくださいね」
穂乃果「はーい…むにゃ」
海未「朝食の準備してきます。早く起きてください」
穂乃果「ほいほーい…」
海未「ではいってきます」
穂乃果「うん、いってらっしゃい!」
海未「穂乃果」
穂乃果「ん…」チュ
海未「これで1日がんばれます」
穂乃果「穂乃果パワー注入、だね!」
海未「ふふ」
「園田さん、企画書こっち回ってきてないけど!?」
「園田さーん、隣の部署に送る回覧知らない?」
「あ、ここは園田さんにまかせるよ」
「ここ違うよー。なにやってんのよ園田ちゃーん」
「園田さん」「園田さーん」「園田くん」……
海未「はあ…」
海未(なんで私ばっかり仕事を押し付けられるのでしょうか…)
海未(あんなにたくさん対処できません…)
ヴーヴー
海未(穂乃果からメール…)
穂乃果『お仕事おつかれさま♪お肉買ってきたよー!今夜も私が晩ご飯作っておくね!』
海未(ああ…早く帰って穂乃果に会いたい…)
海未(穂乃果…)ギュ
海未「ただいまです…」
穂乃果「おかえり!鞄もつよ!」
海未「ありがとうございます…」
穂乃果「でねでね!今夜はカツを揚げてみたんだ!それとーーー」
海未「」ギュッ
穂乃果「…海未ちゃん?」
海未「もう少し、このままで…」
穂乃果「…うん」ギュッ
穂乃果「落ち着いた?」
海未「はい…。すみませんでした」
穂乃果「会社で嫌なこと…あったの?」
海未「嫌というより…仕事の量がさばけなくて大変で…」
穂乃果「そうなんだ…お疲れ様…なんて私の口から言えたもんじゃないけど…」
海未「いえ、ありがとうございます」
海未「私が弱いからいけないのです…」
穂乃果「海未ちゃん…私に出来ることがあればなんでもいってね」
穂乃果「その前に仕事みつけないとね、ごめんね…」
海未「昨日も言いましたが穂乃果は気にしないで大丈夫です。落ち着いてから探しましょう」
穂乃果「ありがとう…でも私も海未ちゃんの支えになりたいの」
海未「いつでも支えになってくれてますよ」
穂乃果「…海未ちゃん、こっちきて?」
海未「はい…」
ギシッ…
海未(朝…ですか)ムクッ
海未「あれ…穂乃果?」
トントントントン
穂乃果「あ、海未ちゃん、おはよう!」
海未「あ、あれ、なんでこんなに朝早く」
穂乃果「今日からご飯は私にまかせて!」
海未「いいのですか?」
穂乃果「うん!料理も人前に出せることがわかったし」
海未「ありがとうございます、私のために」
穂乃果「今はこれぐらいしか出来ないけど…いい?」
海未「充分ですよ」
穂乃果「あ、でもコーヒーのいれ方はわからないから…」
海未「わかりました」ニコッ
海未「……」ズズ
穂乃果「ふんふんふーん♪」トントントントン
海未「なんだか、いいですね…こういうの」
穂乃果「んー?なにか言ったー?」
海未「ふふ。いえ、なにも」
穂乃果「あ!ねえ!今度コーヒーの淹れ方教えて!」
海未「はい、いいですよ」ニコ
…今日も一日乗りきれそうです。
「園田!昨日の履歴取り込みしてなかったのか!?」
海未「え?たしかそれは…」
海未(◯◯さんに頼んだはずですが…)
◯◯さん「……」シランプリー
海未(…そういう、ことですか)
「聞いてんのか!園田あ!」ダンッ
海未「は、はい!大変申し訳ございません!」
「謝るのは後でいいんだよ!これどーするか聞いてんだ!」
海未「あ、えと、その…」
「当然終わらせて帰るんだよなあ?」
海未「は、はい…」
「昨日分の履歴、手動で取り込め。あの作業は当日だけしか自動で取り込んでくれないの習わなかったのか!?」
海未「申し訳ございません…」
「奥の部屋のサブのパソコン使え。ここのメイン使われちゃたまらん」
海未「は、はい…」
「じゃあこれ手順書と取り込む分の書類」ドサッ
海未(お、多い…)
海未「…申し訳ございませんでした。早急に終わらせてきます」ペコッ
ガチャ
海未「さて…やりますか…」カチャカチャ
海未「何時間かかることやら…」カチャカチャ
――――――――――。
海未「ふう…もうこんな時間ですか」
海未(いつもならそろそろ退勤ですが…)
海未(そうだ。穂乃果に連絡しないと)
海未『仕事が終わらず今日は帰れそうにありません。戸締まりを忘れずに。おやすみなさい』
海未「さて…」カチャカチャ
ヴーヴー
海未(おや、返信はやいですね)
穂乃果『大丈夫?心配です。無理せずがんばってね。夜中でも帰ってくるときはメールください。おやすみなさい』
海未(わかりました…なるべく帰れるように努力します)
海未「とは思ったものの…」カチャカチャ
海未「まだ3割も終わってません…はあ」
AM3:00
海未(やっと半分です…少し休みましょう)ズズッ
海未(しかし…なぜ会社で飲むコーヒーはあまりおいしいと感じられないのでしょう…)
海未(たったこれだけの時間、穂乃果に会ってないだけで、ここまで辛いとは…)
穂乃果『海未ちゃん!おかえりなさい!』
海未(…やはり休んでられません。早く終わらせてしまいましょう)カタカタ
AM7:30
海未「や、やっと終わりました…」
海未(しかしもう出社の時間…今日はこのまま日中の業務になりそうですね…)
海未(眠い…)ウツラウツラ
「お、園田。終わったか?」
海未「お、おはようございます!昨日はすみませんでした!履歴取り込みの件、たったいま終了致しました」
「おう、おつかれ。あと今日の朝一でこの前の監視サーバーの件で会議あるからお前一緒にでろ」
海未「わ、わかりました」
「8時に7階会議室な」
海未(…がんばりましょう、私。家では穂乃果がまっています)
PM18:00
「お疲れしたー」「おつかれでーす」
海未(なんとか耐えました…あとは帰るだけです)
「おーい、園田ぁ」
海未「」ビクッ
「今朝の会議の件、あれ、今日もう実効しちゃっていいんだってよ」
海未「え、そ、そうなのですか」
「うん、俺も残るからちょっと手伝ってくれ」
海未「あ、は、はい。わかりました…」
「あーでも昨日も寝てないんだっけ?」
海未「ま、まあそうですね…」
「大丈夫大丈夫。俺も若い頃、毎日徹夜付けだった時あるから」
海未「は、はい…」
「よし、じゃあがんばるかー」
海未(…穂乃果にメールしないと)
海未(今夜も帰れそうにありません、すみません。それと仕事の進行具合で帰れる時間はわかりません。おやすみなさい)
穂乃果『わかりました。ちゃんと寝れてる?本当に心配です。海未ちゃんの帰り待ってます。おやすみなさい』
海未(…よし、がんばりましょう!)
翌日の夕方
海未(今日は金曜日…明日が休みなのが救いです)フラフラ
海未(早く帰って…穂乃果に…)ヨロヨロ
海未「ただいまです…」ガチャ
ガタッ‼
タタタタタ
穂乃果「おかえり海未ちゃん!」
海未「穂乃果……寝てなかったんですか?」
穂乃果「え…あ、わ、わかっちゃう?」
海未「目の下にくまがありますから」
穂乃果「海未ちゃんが仕事なのに私だけ寝てられないよ…いつ帰ってきてもいいようにお風呂とかご飯の準備しとこうって…」
穂乃果「ほんとに…お疲れ様…」ニコ
海未「穂乃果…」ギュッ
穂乃果「明日はおやすみなんでしょ?」ギュ
海未「はい…」
穂乃果「じゃあ明日はずっと寝てようね…」
海未「はい…」
穂乃果「お風呂、一緒に入ろっか」
海未「はい…」
穂乃果「…海未ちゃん、泣いてるの?」
海未「泣いてません…」ギューー
穂乃果「…そっか 」
穂乃果「ねえ、海未ちゃん」ギシッ
海未「なんですか?」
穂乃果「私ね、海未ちゃんに会えない間とっても辛かったの」
穂乃果「ほんとにもう、なんでこんなに苦しいのかわからなかった」
穂乃果「海未ちゃんが頑張ってるのに私はなにしてるんだろうって思って…」
穂乃果「…私、仕事するよ」
穂乃果「前の所はいじめに負けて辞めちゃったけど、今度はがんばるから」
海未「…穂乃果。私は無理をして仕事してほしいとは思いません」
穂乃果「どうして…?だって、このままじゃ海未ちゃんに頼りっぱなしだし、それにお金だって」
海未「お金は今でも足りてるじゃないですか。少しの節約は必要ですけど、困るほどじゃありません」
穂乃果「でも…」
海未「私は穂乃果が側にいてくれるだけで満足です。家事洗濯、最近はご飯の準備までこなしてくれるようになりました」
海未「私はそれで充分です。幸せなんです」
海未「穂乃果がいるから頑張れるのです…」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「だから…ずっと私の側にいてください」
穂乃果「うん…うん…!」
海未「穂乃果…手を握ってもいいですか?」
穂乃果「はい」ギュッ
海未「……安心します」
穂乃果「ずっとこのままでいたいな…ご飯食べることも寝ることもしないでいいのなら…私は海未ちゃんとずっとこのままでいたい」
海未「…私も、で…す…」スースー
穂乃果「…おやすみ、愛してる。海未ちゃん」チュ
海未「う…んん」
海未「お昼過ぎ…けっこう寝てしまいましたね」
海未「穂乃果は…」
トントントントン
海未「……!」
穂乃果「あ、おはよー海未ちゃん!」
海未「もう起きてたのですか?」
穂乃果「ううん。さっき起きたばっかり。待ってて!いまお昼ご飯作ってるから」トントントントン
海未「では私はコーヒーを」
穂乃果「あ、今日はコーヒーの淹れ方教えてもらうからね!」
海未「はい。ふふ」
私の一日は穂乃果の笑顔から始まります。
完
いいオチが思い付かなかったです。
ここまでありがとうございました。
少しシリアスとはいえ海未の会社の現実味が帯びていて面白かったです
ありがとうございます。うちの会社の部署がこんな感じです。帰ってもほのかちゃんいないから辛いです。