2015-09-28 23:27:27 更新

概要

前作「オーバーテクノロジー提督の鎮守府日記」の続編です!


前書き

前作を見てから読むことをおすすめします。


あの深海棲艦と・・・・・ヤプールとの戦いから一年、人類は民族や宗教、国家間の争いを捨て真の平和を築き上げていた。


艦娘たちは解体され一人ひとり形は違えど人間として暮らしていた。


これはそんな激戦を生き抜いた彼女達と戦争を勝利に導いたとある提督・・・・・オーバーテクノロジー提督のその後の物語。




第一話 一年後・・・・・


日本、とある会議室(ゼーレの会議室イメージ)


「では今回の議題はこれでおしまいで。」


プツン!


「ふう、疲れるな。」


秘書「お疲れ様です。工藤元帥。」


オーバーテクノロジー提督こと工藤提督はその功績を讃えられ海軍(海上自衛隊)の元帥となっていた。


工藤「お疲れさま、いやーしかし、まさか日本人が国際社会で大きい顔できる日が来るとはな・・・・・」


あの最終決戦・・・・・あの後、日本の国際社会への影響力は格段に大きくなった。理由は二つ、一つは最終決戦に参加し勝利に導いたのが日本の艦隊であること、そしてもう一つは・・・・・


秘書「あの後、アメリカの元艦娘たちへの扱いで国際非難が集中してアメリカが発言力を無くしましたからね。」


世界の警察とまで言われたアメリカだったが、戦後1ヶ月後、その体勢は崩壊した。

日本の漁船がアメリカの核実験をビキニ環礁付近で目撃、事前通告の無い実験だったためそれだけで非難が集まったが、問題は実験の的であった。


工藤「そりゃそうだろ・・・・・なんせそれまで深海棲艦と戦うのを任せていた艦娘たちを的にしたんだからな。」


そう、一部では救世主と呼ばれる艦娘たちだがアメリカは終戦後、核実験の的に艦娘たちを使っていた。それに対して日本を含む多くの国が激怒しアメリカは国際社会での居場所を失った。


工藤「さてと・・・・・明日からしばらく休暇だ。」


秘書「休暇中はどちらに行かれるのですか?」


工藤「いやどこにも・・・・・久しぶりに工廠にこもろうかと。」


秘書「またですか。」


老元帥「だったら新しいマッサージチェアを・・・・・」


工藤「わかりました・・・・・さてと行くか。」


「元帥!報告します!東京の空き地に謎の物体が現れました!」


工藤「えーいまー?なんだよいったい!」


「映像映します!」


デイスプレイに映し出されたのは・・・・・


工藤「あ、これはあかん・・・・・すぐに航空自衛隊と陸上自衛隊に手出すなって連絡を!」


「それが・・・・・もう爆撃作戦を開始してるらしく・・・・・」


工藤「/(^o^)\ナンテコッタイ」


一方その頃、


天龍「もうすぐだなアッコ!」


アッコ「ありがとう!天龍先生!」


天龍型一番艦天龍は保育園の先生になっていた。そして明日は盲目の生徒アッコのフルートの演奏会である。


天龍(本当にいよいよだな。しかし・・・・・)


懸念すべきは、


天龍(あの空き地に落っこちた白い物体・・・・・宇宙から来たのか!?)


空き地にある白い物体が気がかりである。


続く・・・・・


次回!第三番惑星の奇跡!



第二話 第三番惑星の奇跡


陸自「良し。爆弾セット完了!後は空から爆撃するだけだ!」


「隊長!海自の工藤元帥から通信です!」


隊長「私だ。」


工藤「今すぐ爆撃作戦を中止しろ!」


隊長「なんだと!?」


工藤「その白い物体に心当たりがある!爆撃作戦を行ったら・・・・・最悪世界が滅びるぞ!」


隊長「しかし・・・・・」


トゴォーン!


隊長「すまない・・・・・少し遅かったようだ。」


工藤「爆撃してしまったか・・・・・」


隊長「なに、跡形もなく吹き飛ばせば問題無いだろう。」


「隊長!目標残存!大きくなってます!しかも・・・・・」


そこにあったのは白い物体が変化したもの。黒いトゲを複数持つ奇妙な塊だった


隊長「なんだあれは・・・・・工藤元帥!あれはいったい!?」


工藤「完全生命体、火で焼こうとしたら火を吹くものに・・・・・」


その頃航空自衛隊、航空機


「吹き飛んでねえな・・・・・ってうわぁ!」


物体から突如炎が放たれる。


「コノヤロー!ミサイル発射!」


しかし・・・・・


工藤「ミサイルで倒そうとしたらそれを放つ存在になる。無尽蔵にな。」


隊長「それはつまり、攻撃を受ければ受けるほど強くなるということか!撤退するぞ!」


「いくらなんでもメーサーなら効くだろ!」


隊長「やめろ!」


「撃てーー!」


火に油を注いでしまった。


隊長「バカヤロー!」


天龍「おいおい、なんか顔と手足が出てきたぞ!俺はもうガイアにはなれねえし・・・・・」


山城「任せて!」


天龍「山城さん!」


メフィスト降臨!


メフィスト「ハアッ!」


天龍「山城さん・・・・・後ろの公会堂にそいつを近づけないで!」


メフィスト「セアッ!」コクン


物体を押し返すメフィスト


メフィスト「ダークレイシュトローム!」


チュドォン!


天龍「粉々だな!って・・・・・」


物体は吹き飛んだ体を再構成し・・・・・怪獣へと変化した!


そして


ビャーーー!


メフィスト「嘘!」


メフィストのダークレイシュトロームを撃ち返してきた!


その後もほとんどの技をコピーされ・・・・・


天龍「逃げろ山城さん!相手が悪すぎる!」


なんとかして逃げる。


山城「なんなのよあいつ!はぁ・・・・・不幸だわ。」


その後も怪獣は暴れ続け街は壊滅状態へと陥った。


工藤「地球のありとあらゆる兵器をやつに使っても、奴はそれを全て跳ね返してくるだろう。」


秘書「それでは打つ手が・・・・・」


工藤「太陽系第三番惑星、滅ぶにはまだ惜しいものが多い星だ。」


その夜避難所にて、


天龍「龍田、アッコ見なかったか!?」


龍田「アッコちゃん?見てないわよ・・・・・」


天龍「まさか・・・・・」


アッコは破壊された公会堂のそばで眠る怪獣の元にいた


アッコ「怪獣さん!そこにいるよね?怪獣さんは音楽は嫌い?私はね大好きなの・・・・・」


ピッコロを奏でるアッコ


すると・・・・・


イフ「グォォ・・・・・」


体起こした怪獣はその姿を変えていく。


天龍「アッコ・・・・・なんだこれ・・・・・」


いつの間にか怪獣の体からは無数の楽器が現れていた。


山城「ハアッ!」


再びメフィストに変身する山城


メフィスト「シー、天龍、その子と一緒に車に・・・・・」


天龍「オッケー・・・・・」


そのまま音楽に反応する怪獣を宇宙へと誘導する


隊長「攻撃には攻撃を・・・・・音楽には音楽をか・・・・・」


「美しい・・・・・」


工藤「争いは破滅を生み、美しい音楽は平和を生む・・・・・あの怪獣は我々にそれを教えてくれたようだ。」


怪獣は宇宙の彼方へと消えて行った。


後書き、

もうこいつが最強な気がするウルトラ怪獣・・・・・それがイフです。能力の限界がない上に音楽という半分概念のようなものでさえ跳ね返すために歴史を変えたところで生き残りそうな気がします。


第三話 現状


ある日の昼下がり・・・・・工藤元帥は相変わらず仕事中でした。


工藤「あー工廠に篭もりたい。」


秘書「仕事してください。」


工藤「わかってるって・・・・・っと電話だ!誰かね?」


『工藤元帥に会いたいと言っている子が・・・・・』


工藤「俺に?なんて子?」


『それが・・・・・駆逐艦霞と言えばわかるとだけ言ってて。』


工藤「把握した、今忙しいから明日の午後三時にもう1回来るように言ってくれ。」


翌日、応接室にて


工藤「久しぶりだな・・・・・霞。」


霞「一年ぶりね。あんたは少し痩せたかしら?」


工藤「変わってないよ・・・・・ってそんな話をしに来たのか?」


霞「違うわよ、色々と言いたいことがあってね。」


工藤「男でもできたか?」


霞「なわけないでしょ!」


工藤「冗談だよ。本題は?」


霞「そうね・・・・・あんたはあの戦争の後は元艦娘のみんなには会ったの?」


工藤「・・・・・いや会ってない。退役したお前達にいつまでも軍人の俺がつきまとうわけにはいかないからな。」


霞「現状報告とかは?」


工藤「たまーに来るな。と言っても手紙とかメールとかだけど。」


工藤「・・・・・らしくないな、何があった?」


霞「・・・・・」


工藤「お前はこんなこと聞きにわざわざ会いに来たりはしない奴だ。」


霞「バレたか。」


工藤「ここは盗聴防止のセキュリティは万全だ。ゆっくりでいい、聞かせてくれ。」


霞「・・・・・私ね、学校でイジメられてる。」


工藤「・・・・・」


霞「元艦娘だからか知らないけど、人じゃない、化け物だって。」


工藤「艦娘法は知ってるか?艦娘は軍役中及び解体後、いかなる場合においても人間であり、艦娘であることを理由とした迫害は認められない。」


霞「もちろんよ・・・・・ただ・・・・・中学生なんてまだまだ子供よ、自分たちと違う存在が怖いの・・・・・」


工藤「となると・・・・・よし!」


さらに数日後、霞の通う中学校では六時間目に全校生徒が体育館に集められていた。


「なに?」


「緊急の集会だって。」


「またあいつがなんか面倒なことしたんじゃねえの。」


先生「あー、皆さん、本日は六時間目を使ってある講話をお願いしました。講師の先生をご紹介します。」


体育館に入ってくる1人の男。


先生「日本国海軍元帥、工藤審司元帥です。よろしくお願いします。」


動揺が走る。


工藤「突然、軍のトップがこんなところに来て、話をすることに疑問を持つだろうが、これから五十分間、君たちにはある話を聞いてもらう。」


工藤「人間というのははるか昔からある性質を持っている。それは何か。そうだな・・・・・一番前の君。答えてくれるか?」


「え!?えーと、なんだろう?欲深い?」


工藤「確かにそれも人間の特徴だ。しかし今私が言いたいこととはまた別の観点だな。」


工藤「歴史を見てみよう。豊臣秀吉は日本に入ってきたキリシタンに対してどのような政策を行ったか。答えは追放と迫害だ。彼は自分たちと違うキリシタンに恐れを感じたのだ。」


工藤「アメリカでも同じことがある。かつて白人は理由なく黒人を恐れ、長い間差別してきた。」


工藤「これらの恐れの根源にあるものは未知への恐怖だ。人間は自分たちと違うもの、自分たちの理解できない存在を恐れ排除しようとする性質がある。」


工藤「さて、今おそらく日本人が最も恐れているものは何か、私には心当たりがある。」


工藤「先の大戦において、人間を守るために戦い、生きた、元艦娘たちだ。」


工藤「無理もない。大戦中ですら、軍の提督の一部には彼女達を人間ではなく兵器とみなしていた者達までいたのだから。」


工藤「彼女達は常に恐れられてきた、人でありながら軍艦としての力を持っている存在、そんな存在が反旗を翻したら。」


工藤「そして昨年、戦争は終わり、彼女達はようやく普通の人間としての生を得られた。もう恐れられることはなくなったはずなのだ。」


工藤「しかし現状、未だに彼女達は恐れられている。私はこの学校の以前にも、いくつかの学校や企業で同じ話をしてきた。」


工藤「私が君たちに望むことは何も彼女達を救国の英雄として崇めることではない。彼女達が他者から恐れられることに怯えず、安心して暮らせる。そんな世の中を作ってもらいたい。」


工藤「そして私の戦いは終わっていない。もし元艦娘の誰かが私を頼ってきたならば、私は何回でもこの話をする。それが今の私の・・・・・戦いなのだから。」


工藤「最後に配った資料を見てもらいたい。元艦娘たちのための艦娘法に関わる資料だ。これを読んで君たちがこれからの人生で出会うかもしれない元艦娘の人たちに対して優しく接することができるようになってもらいたい。」


工藤「君たちにこの言葉を送ろう。」


工藤「優しさを失わないでくれ。弱いものを労り、互いに助け合い、何処の国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。それが私の最後の願いだ。」


講話終了後、


霞「同じことがあったの?」


工藤「ちょっと前に響がな。」


それからというもの、霞は前ほど居心地の悪さを感じなくなった。友達もできた。


工藤「手紙が来てるな、友達と撮った写真付か。いい顔で笑うな。」


未だに艦娘達を包む闇の部分は残っている。彼女達を闇から救うため、オーバーテクノロジー提督の戦いは終わらない。


第四話 どんな時代でもこの問題は無くならないと本気で思ってる


日本国海軍、会議中


女性提督「・・・・・ですからこの通りにやれば、」


工藤「なるほど・・・・・いいね。その案採用!」


女性提督「ありがとうございます。」


「なんだよあいつ・・・・・女のくせに。」


「生意気な・・・・・」


女性提督「私が女であることは今の会議に関係ありません!用件は済みました。失礼しました!」


扉を明け出ていく彼女の名は五十嵐奏(いがらしかなで)

大戦中から軍に所属、終戦後大戦中の功績が認められ軍の幹部へと昇進したが未だに現場で戦う生粋の軍人である。そんな彼女の悩みは・・・・・


奏「どうして私は女なのだろう。」


彼女の悩み、それは自分が女であるということである。


昔からそうだが軍人というのは男性が多く、女性は少ない。必然的に男尊女卑のような考え方が生まれやすく、彼女のような実力のある女性軍人は男性から妬まれやすい。


奏「いっそ男に生まれたかった。」


毎日のように聞こえてくる陰口・・・・・女性である彼女にはそれが耐えきれなかった。


工藤「五十嵐提督?いるか?」


部屋の扉がノックされ、聞こえてくるのは工藤元帥の声


ガチャ


奏「何でしょうか?」


工藤「いやーなんていうか、大丈夫かかなって?」


奏「?」


工藤「俺は何かと強い女性の多い環境で育ったから対して思わないけど、他の奴らから色々言われてるみたいだから、気が強い部類じゃないから部屋で泣いてたりしないかなって」


奏「泣いてませんよ!ただ・・・・・御心配ありがとうございます。ですが大丈夫です。」


工藤「・・・・・飲み行こう!」


奏「え?」


工藤「いいからいいから!うまい酒がある店知ってるから。」


奏「いや、私、お酒弱くて・・・・・」


数分後・・・・・居酒屋鳳翔


工藤「鳳翔さーん。席空いてる?」


鳳翔「あら、お二人ですね。空いてますよ。」


工藤「よーし、さあ俺が奢るから、好きなの飲め!」


奏「はぁ・・・・・では・・・・・」


1時間後


奏「女で何が悪い!」ドン!


工藤(すんごい酔ってるな・・・・・)


工藤「そーだな、男だからって女に勝ってるわけじゃないしな。」


奏「だいたい、あの人たちは私より古参の幹部ですけど、私達が深海棲艦と戦ってた間!あの人たち何してました!?内地の安全な本部で適当に命令出してただけじゃないですか!」


工藤「あー、それは俺も思った。元帥はともかくあの人たちいる意味あんのかって。」


奏「それで功績認められて昇進したら、今度は妬まれるし・・・・・もうヤダ・・・・・」


工藤(やっぱり無理矢理でも酒飲ませてよかった。本音が聞けたからな。)


工藤「おうどんどん愚痴っていいぞ、俺で良ければ話聞くから、鳳翔さーん焼き鳥追加!あとビール!」


鳳翔「はいはい、奏さんにはどうしますか?」


奏「ジントニックください!」


鳳翔「わかりました。」


奏「ですからー・・・・・」


さらに1時間後


奏「スピースピー」


工藤「酔って寝たか・・・・・鳳翔さん、ウォッカください。」


鳳翔「はいどうぞ・・・・・大変ですね。」


工藤「どんなに注意しても絶対数人いるんですよね。なんとかならないかな?」


翌日


奏「え?元帥直属の補佐に・・・・・私が?」


工藤「君にしか頼めない。」


奏「私は女ですよ。」


工藤「だからさ・・・・・君は大戦中からものすごく努力してきた。努力すれば性別に関わらず昇進できるってことを証明するためにも、君にやってもらいたい。」


奏「・・・・・わかりました。」


それからというもの、初めは彼女の更なる昇進に不満もあったが、


工藤「文句を言う時間があるなら努力をしろ!今どき男性だからとか言ってられるほど甘くないぞ!」


の一言である程度収まった。少なからず不満はまだあるが、言ってることはもはや子供レベルなので気にならないほどである。


お知らせ


ゼロ「おっす!ウルティメイトフォースゼロのリーダー、ウルトラマンゼロだ!今回は作者のディルから伝言を頼まれてな!俺がお知らせを伝えることになった!」


ゼロ「まずはじめにこのSSの更新速度についてだが、あいつが思いついたネタを書いてく方針だから不定期になるってことだ。前作は結構頻繁に更新してた分、遅く感じるかもしれないが許してください、って言ってたな。」


ゼロ「次に別のSSに関する話だ。前作を書いてる時に「ウルトラマンをあまり知らない」といったコメントを貰ったらしい。そこで知らない人でも楽しめるように、前作に出てきたウルトラマン要素を解説するSSを書いてるらしいぜ。まだ非公開だが、ある程度書いたら公開するらしい。」


ゼロ「という訳で、以上二つのお知らせだ!最後に、現在放送中の新ウルトラマン列伝のウルトラマンXは七月に始まったばかりだ。エックスを応援してやってくれ!じゃあな!また次元のどこかで会うぜ!」


ウルトラマンX面白いですよ。見逃した方はyoutubeで見逃し配信やってるので見てみてください。


第五話 オーバーテクノロジー提督のケッコンカッコカリ


奏「工藤元帥って提督時代にケッコンカッコカリは誰としてたんですか?」


工藤「俺?誰ともしてないよ。」


奏「え!?それでレベルとか運用とか大丈夫でしたか?」


工藤「俺の作った装備でレベルを二~三十底上げしてるようなものだからたいして問題なかったよ。」


奏「あー、でもなんでしようと思わなかったんですか?」


工藤「んー艦娘以外の彼女いたしね。今結婚カッコガチしたし。」


奏「なん…だと…」


阿求「工藤君!お昼持ってきたよー!」


工藤「ありがとう阿求。」


奏「あ、阿求さん・・・・・もしかして工藤元帥の」


阿求「妻です!」


奏「まじですか・・・・・」


工藤「知らなかったのか。さてと今度こそ仕事終わらせるか。」


奏(結婚生活・・・・・どんな感じなのだろう)


ちょっとした疑問が生まれた奏さんでした。


第六話 元オーバーテクノロジー鎮守府の大宴会


工藤「明日か・・・・・」


カレンダーを見て彼はボソッとつぶやく。


奏「何かあるんですか?」


工藤「いやー、元鎮守府のメンバーから宴会の招待が来てね、会ってない奴もいるし久しぶりに顔出そうかと思ってね。君も来るかい?」


奏「え!?私は別のところの・・・・・」


工藤「みんな気にしないから。」


翌日、とある居酒屋


那珂「それじゃ!元鎮守府メンバーの集合を祝しまして!カンパーイ!」


一同「カンパーイ!」


ワイワイガヤガヤ


時雨「久しぶりだね、提督。」


工藤「今は元帥なんだがなぁ。」


時雨「関係ないよ。提督は提督だ。」


一年ぶりに再会しどことなく成長した彼女、その右腕には・・・・・


工藤「お前、まだそれ着けてたのか。」


ウルトラヒーローブレスレットが未だにくっついていた。


奏「これがヒーローブレスレット・・・・・使用時以外は本当にただのブレスレットなんですね。」


工藤「もう使うことは無いよな。」


時雨「うん。」


工藤「なら良し!さてと飲むか。」


他の元艦娘達と宴会を夜遅くまで楽しんだ工藤元帥。



この日、私たちは知らなかった。世界から脅威は消えていなかったこと。深海棲艦や宇宙人なんかよりも恐ろしい敵が世界にいたことを。・・・・・とある艦娘の日記より抜粋


翌日日本時間深夜二時、イギリスロンドンにて

時差の関係でこちらはこの時間日が出ている。


「おい・・・・・あれはなんだ?」


大きな軍用機、落とされたもの・・・・・次の瞬間ロンドンは炎と衝撃波と、死の灰に包まれた!


日本時間、午前3時・・・・・


工藤「遅くまで飲みすぎたな・・・・・寝るか・・・・・ん?誰か来る?」


報告兵「元帥!大変です!ロンドンに原爆が落ちました!」


工藤「は!?ちょっと待て!落としたのは何処の国だ!」


報告兵「それが落とした国の声明で「我々には全てを滅ぼす戦力がある、ロンドンは見せしめだ。我々が再び世界のトップに立つ。」と・・・・・」


工藤「アメリカか・・・・・」


次回・・・・・ロンドンを救う放射能除去装置と新たなる戦い


第七話 放射能除去装置


前回の報告から数時間後・・・・・ロンドンにて。


工藤「設置完了!改良型コスモクリーナー!」


奏「改良型?」


まだ起動してないので二人とも防護服に身を包んでいます。


工藤「東日本の原発事故の時に作った第一号は東北全部を除去するのに丸1年かかったからな。」


この世界は現実とよく似た歴史を辿ったパラレルワールド、


奏「で今回はそれを速くしたと。」


工藤「ロンドンくらいなら丸一日あればなんとかなる。あとはその周囲を合わせても一週間かな?」


奏「なぜ疑問形?」



工藤「ぶっつけ本番だから」


スイッチオン!


工藤「ガイガーカウンターはっと、よし順調に除去出来てるな。」


その頃日本、


長門「私は退役した身だぞ、」


部下「すいません、元帥が代理を呼んだと言っていたので。」


長門「それにしても・・・・・あの国はどこまで世界を汚す気なのだ?」


部下「既にテレビでもそのニュースが広がっています。国際非難は免れません。」


長門「世界のトップに立つ・・・・・か、あの国がトップに立てば恐らく待つのは戦乱の時代だろう。」


部下「なんとしてでもアメリカを止めねばなりません。」


長門「人間が一番恐ろしい。」


第八話 警告の黒龍


アメリカ本土、とある軍事工場にて


指揮官「ウラニウム砲は?」


「現在生産中で開発できしだい、レギオノイドに搭載しています。」


指揮官「よろしい。これで日本に攻め込む体制は整いつつあるな。」


彼らの笑い声が暗い工場で木霊した。


ハワイ沖、レギオノイド輸送船にて


船長「核兵器搭載ロボットか・・・・・上の連中もすごいもの作るよなー。」


もちろん未使用時は放射能等は出ていない。しかし、核兵器という存在自体は奴をおびき寄せるには充分だった。


「船長!船の下に何かいます!」


船長「は?うわぁ!」



ドゴォォン!


輸送船は海から放たれた青い光に呑まれて沈んだ。


「ゴァァァ!」


翌日、ハワイに流れ着いた生き残りは語った。


「真っ黒な体と・・・・・長いしっぽ・・・・・白い背びれ・・・・・」


「ゴジラだ!」




第九話 迫り来るレギオノイド


数日後、日本近海にて


「レギオノイド部隊、スタンバイ!」


指揮官「全軍出撃!」


指揮官「日本を落とせばアジアの攻略がしやすくなる。日本にはアメリカの肥やしになってもらおう!」


日本本土、


工藤「レギオノイドだと!?」


「はい!さらに奴らはウラニウム砲を装備しています!」


工藤「全軍に非常事態宣言!迎撃用意!日本に上陸させるな!」


長門「提督!私たちは!」


工藤「長門・・・・・もうお前達を巻き込みたくなかったんだが・・・・・海岸線の街の避難誘導を頼む!」


長門「了解した!」


別の場所では


瑞鶴「私も!」


ネクサスに変身しようとする瑞鶴、しかし変身出来ない!


瑞鶴「うそ!?なんで!?」


ネクサス「瑞鶴、我々ウルトラマンはその星に住む者同士の争いに介入してはならないのだ。」


瑞鶴「でも!このままじゃ日本が・・・・・」


ネクサス「わかってくれ。」


瑞鶴「・・・・・!」


1時間後・・・・・


「報告します!既に前線の部隊は4割が壊滅!このままでは時間の問題です!」


工藤「くそ!どうすれば・・・・・」


海岸線


瑞鶴「もう奴らが見える・・・・・ネクサス、あんた言ったわよね!お前の光を走り切れって!だから私は今!私の光を走り切る!」


ネクサス「・・・・・分かった!」


瑞鶴「ネクサス!」


前線・・・・・


「艦長!船体がこれ以上持ちません!」


艦長「ここまでか・・・・・!」


ネクサス「諦めるな!」


ネクサス「デュアッ!」


艦長「ウルトラマン!」


工藤「瑞鶴・・・・・お前はこの戦いを・・・・・」


瑞鶴「こいつら!無人機!?」


ネクサス「どうやら遠隔操作のロボットのようだな!」


瑞鶴「それなら、遠慮なくぶっ壊せるわね!」


ネクサス「ジュネッス!」


その頃はるか彼方の宇宙・・・・・


ウルトラマンキング「ネクサス・・・・・彼女の意思を汲むか、」


ウルトラの父「彼は、デュナミストの守りたいもののために戦っているのです。」


ウルトラの母「見守りましょう。」


再び地球、多かったレギオノイドも少しずつ数を減らしている。


一方でこの戦闘のスキに本土に上陸をしているアメリカ兵もいた。


「行くぞお前ら!」


時雨「させないよ!」


「なんだお嬢さん、危ないからどいてな!」


「あ・・・・・お前・・・・・轟天号の・・・・・」


時雨「・・・・・あの時の潜水兵かな?」


「隊長!無理です!彼女には敵いません!」


隊長「何を馬鹿なことを・・・・・!」


時雨「ウルトラマンビクトリーの力よ!ビクトリウムシュート!」


ドゴォォン!


「やっぱり・・・・・ウルトラマンの力を使う艦娘・・・・・!」


最後のレギオノイドがネクサスに倒される!


時雨「レギオノイドも全滅したみたいだし、そろそろ帰れば?」


隊長「くそ!撤退だ!」


レギオノイド部隊は全滅し、他の部隊も撤退を開始する。


工藤「追う必要は無い。それよりも、こちらの被害は甚大だな。」


その頃アメリカ本土では


「レギオノイドの量産とウラニウム砲を急げ!」


海岸線の軍事工場で新たなレギオノイドがつくり始めていた。ところが!


ゴジラ「ギャォォォォ!」


工藤「アメリカにゴジラ!?」


「はい!西海岸の軍事工場付近に出現したゴジラは付近を破壊後大陸を横断し大西洋に姿を消したと・・・・・」


工藤「まさか・・・・・破壊されたのはウラニウム砲の工場か?」


「恐らくは・・・・・核がゴジラを呼んでしまったのでしょうか?」


工藤「・・・・・被害は?」


「アメリカではゴジラの通ったあとが死の街となった模様・・・・・どうします?」


工藤「・・・・・国連はアメリカへの制裁を決定した。しかしゴジラに蹂躙されたとなると必要はあるまい・・・・・」


「アメリカ本土でも今回の戦争に反対の世論の方が多かったようですし、あとはアメリカが勝手に自滅すると?」


工藤「そういうことだな。」


彼の予想通り、ゴジラの蹂躙や各国からの経済制裁の影響でアメリカ国内ではデモが多発、戦争どころではなくなり政権は崩壊した。


第十話 決闘!ティガ対ティガ!


前作の最終決戦!あの戦いを宇宙から見ていた宇宙人がいた。そして・・・・・


「あのウルトラマンティガ・・・・・強いな!」


ある宇宙格闘士がティガに挑む!


その日、時雨は学校を終え帰路についていた、すると、突然ゴルザが現れた!


時雨「ゴルザ!?えーっとどこしまったかな・・・・・」


そこに現れる巨人、それはまるで・・・・・


時雨「ウルトラマンティガ・・・・・?」


細部(本当に細かい所)が違うがウルトラマンティガが現れゴルザを秒殺してしまった。


時雨「ティガはまだ僕と一体化してるはずなのに・・・・・」


「気になるか?」


時雨「!?誰だい?」


「俺はグレゴール人、宇宙格闘士だ!」


時雨「宇宙格闘士?」


「強い者を追い求めて、俺は宇宙を旅している。そしてお前を見つけた!ここまで言えばわかるな?」


時雨「決闘をしろと?」


「そうだ、言っておくが俺に地球侵略の意思は無い。」


時雨「そんな気はしたよ。いいだろう。受けて立つ!」


「決まりだな!時間は明日のこの時間、この場所!フィールドはここを中心に俺が用意しておく!」


翌日、同時刻


時雨「約束通り来たけど・・・・・あの柱はなんだい?」


「あれはリングさ、さあ始めよう!」


時雨「いいよ・・・・・ティガーーーー!」


現れる2人の巨人、


軍では・・・・・


工藤「ウルトラマンティガが2人・・・・・時雨と、分かった、グレゴール人だ!」


奏「どうしますか?」


工藤「あの辺は建物もほとんどないしな・・・・・成り行きに任せてみるか。グレゴール人なら地球侵略の意思は無いだろうし!」


向かい合うティガとティガ!違うのは時雨が変身したティガはヒーローブレスレットをつけている。


時雨「ウルトラマンの力よ!スペシウム光線!」


「うお!面白い!」


一進一退の攻防!次第に時雨が押されていく!


ギャラリー「おい、さっきから押されっぱなしだぞ!」


ギャラリー「頑張れ!」


時雨「負けない・・・・・僕は負けない!」


パワータイプにチェンジすると、


時雨「デラシウム光流!」


「ぐお!馬鹿な!」


時雨「スカイタイプ!ランバルト光弾!」


「ぐおおお・・・・・」


時雨「終わりだ!マルチタイプ!ゼぺリオン光線!」


「ぐおおお!・・・・・フハハハハ!強いな!私の負けだ!」


時雨「グレゴール人・・・・・楽しかったよ!」


「いずれまた会おう!次こそは勝つ!」


時雨「望むところだ!」


こうしてグレゴール人の挑戦は終わった。


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