【艦これ】提督と優しい嫌悪
僕は容姿に恵まれていない。誰も僕を愛してくれたことはなかった。容姿が醜い、ただそれだけで。だけど、僕が提督になったら、皆を守ることが出来たなら、皆は僕を評価してくれるだろうか。中身を、功績を見てくれるだろうか。
注意!概要からして書いてる奴の精神を疑いますが作者である私は毎日割と楽しく過ごしてます!精神がヤバい奴ではありません!他の作品はコメディだしね!
僕は提督になった。
提督とは、ある日突如現れた人類の敵、深海棲艦を倒すため、艦娘を率いて戦う職業だ。大体は現役の将校や呼び戻された退役将校が提督になるが、一般人で特殊な技能を持った人間が抜擢されるケースもある。未知の存在に対抗するため、多覚的な視点が必要だからということらしい。中には深海棲艦を生身で倒した功績から提督になった青年もいるとか。
僕の話をしよう。僕は生まれつき恵まれない容姿をしていた。はっきり言えばブサイクだったのだ。見た目から嫌悪されるほど。
僕は子供のころデブだった。デブであるからという理由でいじめられたりもした。だから僕はダイエットをした。結果として中学に上がった頃、僕はガリガリに痩せた。そして、見た目の気持ち悪さからかいじめられたりもした。生まれつき目が悪いので眼鏡をかけていたためか、オタクでもないのに『キモオタ』とか呼ばれ、事実無根なことで虐げられたりした。
ならばと思い僕は筋肉をつけた。胸筋は動くし、腹筋は六つに割れた。しかし顔はどうしようもなかった。肌はガサガサ、顔は妙に細長いし歯は思いっきり出ていた。その顔と身体のアンバランスさからも気持ち悪がられ、遂には僕は居ないものとして扱われるようになった。
そんなある日、僕は提督募集のポスターを見つけた。それを見た僕はこう思った。
「僕が提督になって皆を守れたなら、皆は僕を評価してくれるのかもしれない。」
僕は遊びとは無縁だったので勉強は出来た。体力も十分にある。艦娘や深海棲艦についての知識は今から頑張ればすぐに身につく。神様は僕に何もくれなかったけれど、努力する才能だけはくれたようだった。努力の甲斐あってか僕は無事合格し、海軍少佐の役職と共に鎮守府に着任することになった。
着任初日。僕には立派な制服と鎮守府が与えられた。悪い気はしない。そろそろ秘書艦がやってくる時間だ。秘書艦は五人の駆逐艦から選べると言われ、僕はその中で一番真面目そうな『吹雪』という子を選んだ。
コンコン
どうやら来たようだ。
??『失礼します!』
提督「どうぞ。」
ガチャリ
吹雪「…!本日からこの鎮守府でお世話になります、吹雪です!」
とても真面目さが伝わってくるあいさつだった。けれど、悲しいことに僕は分かってしまうのだ。彼女が一瞬、驚きと嫌悪の表情をしたのが。
被害妄想ではない。一種の読心術だろうか。僕はほんの一瞬の表情の変化が分かってしまい、相手の考えていることが分かってしまうのだ。きっとこの子は僕にもっと期待をしていたのだろう。提督、それも一般からの採用となると有能な人間、自分で言うのもどうかと思うが、エリート中のエリートなのだ。きっともっと格好いい提督を想像したのだろう。箱を開けたら妙な顔をしている癖に体がガッチリした、気持ち悪い男がいるわけだ。それは期待はずれだろう。そしてこの顔は人に生理的嫌悪を呼び起こさせる。彼女も嫌悪したが、彼女は真面目で優しいのでそれが僕に伝わらないように気をつけたのだろう。ここまでわかってしまう自分が本当に嫌になる。しかし、僕を気遣ってくれたこの子には少し好感を持った。
こういうときは変にコミュニケーションをとろうとせず、仕事の話をすべきだろう。
提督「はい、こちらこそよろしくお願いします。着任して早速で悪いですが、任務達成のため建造と編成、出撃をします。僕も着任初日なので不慣れですが、艦娘の立場から意見があれば何でも言って下さい。」
吹雪「わ、わかりました。」
提督「それでは資材を全て30で建造して下さい。」
吹雪「了解しました。それでは失礼します!」
そう言うと吹雪はそそくさと執務室を出て行った。
建造時間は20分くらいだろうか。新しい子も吹雪のように優しい子ならいいなと思いながら僕は書類の整理を始めた。
先に言っておきますが、主人公はじつはイケメンで自己嫌悪が激しい、なんてことは期待しないで下さい。彼の生きてきた人生は彼の語る通りです。その上で生きていく主人公を書いていきたいと思っています。更新は遅めかも。駄作になっちゃいそうですが精一杯書いていくのでよろしくお願いします。
誰が話してるかわからないから「」の前に名前をつけてほしい
了解です。
とりあえず期待
地の文かなりしっかりしてるからなくてもいいと思うがね、面白そうなんで期待
更新楽しみです
気が向いたら更新してや~
うp主! 進捗どうですか!
待ってるよー