2016-02-12 18:54:03 更新

あるどこかの荒野で、ある3人が座っていた。

サイヤ人の王子、ベジータ。

宇宙1強い、孫悟空。

孫悟空から出てきた、もう1人の孫悟空。

そして、悟空は静かに口を開き、自らの過去を語り始めていた。


「そうだなぁ…。あれは…。」

「ナメック星の爆発から脱出し、ヤードラット星に着く前の星の話だ。」

(何っ!?そんな事があったのか!?)

(初耳だ…。)


フリーザと孫悟空はナメック星で血を吐くような死闘を演じた。

そして、ナメック星が爆発する時、悟空はポッドに乗り込み危機を脱した。

本来ならばこのままヤードラット星に行くが、実はその前に寄っている星があった。


その星の名は…無かった…。


そして、何星人が住んでいる訳でもなく、バラバラな種族が仲良く助け合いながら暮らしていた。


「ハァ…ハァ…。な…何とか。脱出、出来たぞ…。」


広大な宇宙の中、1つの宇宙船がその星との距離を縮めていた。

それこそが孫悟空の宇宙船だった。


「ん?何だ?あの星は…。」

「青くて綺麗だなぁ…。まるで地球みてぇだ…。」カクッ…。

「……。」


それから、悟空は気を失い、ゆっくりと瞳を閉じた。


ーーーー…。


そして次に悟空が見たものは…。

様々な顔の人達が自分をのぞき込んでいる光景だった。


「うっ…うぅん…。」

「おっ!気が付いたぞ!」

「ど…どこだ?…ここ?」


「ここは名も無い星だ。して…。あなたは何者かな?」


人混みから1人の老人が現れた。

この村の村長らしかった。


「ん?オラか?オラ、サイヤ人の孫悟空だ。

まぁ。カカロットっていう名前もあるけどな。」

「何っ!?サ…サイヤ人!?」


悟空の周りにいた人達が一斉に驚きの声をあげた。


「あ…あの“宇宙の地上げ屋”と言われている例の…サイヤ人!?」

「いや…オラは確かにサイヤ人だけどそんなひでぇ事はしねぇよ…。」

「オラ…幼い頃に頭打って、その指令を忘れたみてぇでさぁ。」

「そうか…そうなのか。なら安心だな。」


「よろしくな!孫悟空!」


悟空はいろんな人達と握手をしたりして、挨拶を交わした。


「…ちょっといいですか?孫悟空さん。」


すると人混みの中から白衣を着た、青年が現れた。


「ん?オメェは?」

「私はこの星で医者をやっている者です。

ところで、あなたに聞きたい事がある。」

「ん?何だ?何でも聞いt…ズキッ!

「…ッ!?」


ズキン…ズキン…ズキン…。


「うがあああああ!何だ…?き…急に…。

あ…頭が…。」

「や…やはり…。これは最悪の事態になったぞ…。」

「ど…どういう事だ…?最悪…の事態って?」


ズキッ!


「ぎゃあああああ!!」ズキン…ズキン…。

「あああああぁぁぁぁ!!!」ズオッ!


悟空は超サイヤ人に変身した。


その瞬間、己の中に芽生えた変化に気付いたが…遅かった。


「…ッ!?はっ…。ハハハハハッ!!コイツは驚いた!!」

「にしても久々の外の空気だぜ!なんせコイツがガキの時、以来だからな!」ブゥウウン…。


そう言いながら、奴は気弾を放った。


カッ!!ズオオオォォォ!!


「キャーーー!!」

「なっ…。どういう事だよ!?お前は地上げをしないって…。」


その場は一瞬にして、混乱の渦に飲み込まれた。


「今はアイツに何を言っても無駄だ!お前達は一刻も早くこの場から逃げろ!!」


そう叫んだのは、あの医者だった。


「フンッ!逃がしてたまるか!!」バシュ!

「待てっ!」バッ!


奴が飛ぼうとした瞬間、医者が立ち塞がった。


「チッ!この俺の邪魔をするとは…!」

「おい。貴様、そこをどいてもらおうか!」

「そういう訳にはいかない…!」


(それにしても、このような事が現実で起こるとは…。)

(この症状は千年に1回なるか、ならないか、なのに…。)


「よしっ!」キッ!


医者は奴を険しい目つきで、睨み付けた。


「ほぅ。この俺と殺る気か…。」

「いいだろう…。」


(今この状態は、己の体を操られている状態…

とりあえず、この暴走を止めなければ!)


「どうした…。こないならこっちから行くぞ!!」バッ!

「はっ!」ズバッ!

「…っが!?」


医者は両手を突き出し、奴の動きを止めた。

いわゆる、金縛りである。


「う…うぐぐ…。か…体が…。」

「これで悟空さんの体から奴が出せる。」

「…ブツブツブツ…!!」バッ!


医者は呪文を唱え、奴に両手で三角を作り、突き出した。


「な…何だ…?一体何を…ズキッ!

「…ッ!?うぐぐ…うがあああああ!!」


ズキン…ズキン…ズキン…。


「ぎゃあああああ!!」スウッ…。


すると、悟空の背中からもう1つの背中が見えた。

奴の背中である。


「あああああぁぁぁぁ!!!」パァン!

「うっ!?」

「ハァ…ハァ…。オ…オラ…何して…。」

「大丈夫ですか?悟空さん。」

「あ…。さっきの…。…!?」

「エッ!?ア…アイツは…?オ…オラがもう1人!?」


「あなたは、あなた自身に操られていたんです…。心も身体も…。」

「ど…どういう事だ?オラ意味が分かんねぇぞ…。」

「悟空さん。一度私の研究室まで来てくれませんか?聞きたい事があります。」

「それと…。ブツブツ…。はっ!」バシュ!

「…ッ!?」


医者はまた、別の呪文を唱えると、どこからか出てきたロープを奴の体に巻き付けた。


「これで奴はもう、悪さは出来ないでしょう。」

「ついでにコイツも連れて行きましょうか。」

「さぁ。私の後に着いてきてください。」

「お…おぅ。」バシューーーン…。


悟空と医者は同時に飛び、医者の家でもある研究室へと向かった…。


ーto be contenued…。


後書き

前回、後書きを書くのを忘れてしまいました…。

ーーー…。

皆さん、こんにちは。ターレックです。
私は、まだまだ素人で文章が読みにくいかもしれませんが、悟空のような心の広さで見守ってくれるとありがたいです。

ーーー…。

さて…。
これから、この物語がどう動くのか。
作者にも分かりません。
皆さんこのつづきを楽しみにしていてくれると嬉しいです。

では、ここまで読んでくれた皆さん!
感謝してます。
これからも、宜しくお願いします。


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