ことり「海未ちゃんが風邪をひいた」
今回はアニメのネタバレ+自分の想像をまじえてます。それをことうみが語り合います。
海未「ゴホッゴホッ」
海未「はぁ、風邪をひいてしまいました。」
ピンポーン
海未「おや、誰でしょうか。」
ことり「海未ちゃん♪」
海未「おや、ことりではないですか。」
ことり「お見舞いに来たよ♪」
海未「そうですか、ありがとうございます。」
ことり「みんな言ってたよ、あの体調管理に厳しい海未ちゃんが風邪をひくなんて、って」
海未「私だって人間です、風邪くらいひきますよ。」
ことり「ふふふ、今日はことりが看病してあげるね。」
海未「そんな、悪いです。」
ことり「いいの!ことりがしたくてやってるんだから。」
ことり「はい、りんごむけたよ。」
海未「ありがとうございます。」シャクッ
ことり「美味しい?」
海未「ええ、とっても。」
ことり「良かったぁ♪」
ことり「こうして海未ちゃんと2人になるのも久しぶりだね。」
海未「そうですね。最近はずっとμ'sの皆でいましたし…」
ことり「ねえ海未ちゃん、μ'sを始めたとき、まだ3人だった時、どう思ってた?」
海未「そう…ですね。正直これで本当に廃校を救えるのか、不安でした。」
海未「でも、不思議と辞めたいとは思いませんでした、そしてその後花陽、凛、真姫が入り、にこが入り、絵里と希が入って、9人になって、なんて思いもしませんでしたが。」
ことり「ことりもそう思ったよ。」
ことり「μ'sは9人の歌の女神、私達は3人、合わないと思った。でも穂乃果ちゃんがμ'sが良いって言って、本当に9人になるなんて。」
海未「さしずめそれは僕たちの奇跡、と言った所でしょうか。」
ことり「そうだね。」
ことり「それは僕たちの奇跡、か。」
ことり「僕って、私達にとってとても関係が深いと思うんだ。」
海未「そうですか?」
ことり「そう、だって私達μ'sが9人になって最初の曲は、「僕らのLIVE 君とのLIFE」。」
ことり「ラブライブで最後のアンコールで歌った曲は「僕らは今のなかで」。」
ことり「そして私達の本当に最後の曲は、「僕たちはひとつの光」。」
ことり「どれも僕が入ってる。」
海未「言われてみれば…」
ことり「私達ってさ、以外と曲の中でも共通点があって、成長があって、想いがあったのかもね。」
海未「そう…ですね。」
海未「私達3人の最初の曲は「START:DASH!!」でしたね。」
海未「そこではうぶ毛の小鳥が空に羽ばたきます。」
海未「そして僕たちはひとつの光ではことりの翼が大きくなって旅立ちます。
海未「ここにも関連性がありますね。」
ことり「僕たちはひとつの光、さようならへさよなら!、MOMENT RING、全部終わりの曲だった筈なのに、終わりの曲じゃなかった。」
ことり「やっぱりμ'sは終わりにしたくなかった?」
海未「そう、ですね…何度も終わりにすると言いましたが、やはり未練と言う物はありました。」
海未「ずっと…続けていたかったですね…」
ことり「うん…」
ことり「僕たちはひとつの光って、海未ちゃんが書き溜めてたものから歌詞を書いたんだよね?」
海未「はい、そうですよ。」
ことり「そうなんだ〜」
海未「何でしょうか?」
ことり「ううん、海未ちゃんもμ'sが大好きなんだなって。」
海未「ええ、大好きですが…どうしてです?」
ことり「だって、あんなにいい歌詞が書き溜められてたんだもん。」
ことり「海未ちゃんはすごいね、曲を作る時いつだって凄くいい歌詞を書けるんだもん。」
海未「それはことりだってそうでしょう。」
海未「新しい曲を作る度に沢山の衣装を作っているじゃないですか。」
海未「私はああいうのには疎いので、とても凄いと思いますよ。」
ことり「ありがとう海未ちゃん。」
海未「ことり。」
ことり「ん?」
海未「あなたは、μ'sは終わりにすると決めたとき、どう思いましたか?」
ことり「どう、って?」
海未「後悔しましたか?これで良いと思いましたか?」
ことり「後悔、はしなかったかな、でも少し、寂しかったな…」
ことり「でも、これで良いと思ったよ。」
海未「本当に、ですか?」
ことり「…」
ことり「実を言うとね、私は終わりにしたくなかった。」
ことり「でも、μ'sは私たちだけの物にしたかった。」
ことり「わがままだって思ったけど、そう思わずにはいられなかった。」
ことり「μ'sが終わりになって、アイドルを続けるのも、なんだか違う気がした。」
ことり「アイドルを辞めることも考えたりした。」
ことり「μ'sが無くなったら、私の中が空っぽになっちゃう気がした。」
ことり「それだけ私の中のμ'sは大きかった。」
ことり「まだ質問に答えきれてないけど、質問するね。」
ことり「もし私がμ'sが終ったらアイドルを辞めたいって言ったら、海未ちゃんはどうする?」
海未「私は…」
海未「私は、そのときはことりの意見を尊重出来たらいいと思っています。」
海未「ですが、きっと私はその時が来たら、例えそれがことりでも穂乃果のように叩いてしまうかもしれません。」
ことり「そう…」
ことり「私ね、μ'sの皆が大好きだった。」
ことり「何があっても絶対に離れたくなくて、永遠にこの時間が続けばいいと思ってた。」
ことり「終わりにするって決めて、海に行って、終わりにするって言うその時までずっと思ってた。」
ことり「でも、終わりにするって言って、ラブライブ優勝して、海外まで行って、ラストライブやって、本当に終わりなんだって思って、心の中でずっと悲しさが収まらなくて、どこか納得していない自分がいた。」
ことり「μ'sが続けばいいのにって、皆もそれを望んでるのにって。」
ことり「夜1人でいる時、時々泣いちゃってたりもした。」
ことり「終わりたくない、明日が来なければいいのにって。」
海未「ことり…」
ことり「ごめんね?風邪ひいてるのに…」
海未「いえ、大丈夫です。」
海未「ことりの話し相手になるくらいしか今の私にはできませんから。」
海未「私でいいのならいくらでも話し相手になりますから。」
ことり「ありがとう、でももういいの。」
ことり「海未ちゃんも風邪ひいてるんだからしっかり休まなきゃ。」
海未「ええ、そうさせていただきます。」
ことり「早く治して学校来てね!」
海未「ええ。」
終
ことりが海未ちゃんを看病する話のはずがいつの間にか2人が語り合う話になってた。
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