真姫「私の恋人の愛と私の哀とμ'sの奇跡」
うみまき中心の話。
誤字・脱字はご了承。
ちょっと長いかも
真姫「ねぇ…うそでしょ…?海未…?」ガラガラ
海未「真姫、起きてください。」
真姫「うーん・・・」
海未「仕事に遅れますよ。」
真姫「はいはい…」
私は西木野真姫。25歳。西木野総合病院の院長だ。
そして今は海未と付き合っている。あと同棲もしている。
真姫「今日も仕事ね…。」
海未「頑張って下さいね。」
真姫「ええ…。」
私は大病院の院長なので忙しい。海未は家の跡を継ぐために日々鍛錬しているそうだ。
その日も私は病院に、海未は海未の家へと向かう…はずだった。
真姫「じゃあ行ってくるわね。」
海未「行ってらっしゃい、真姫。」
真姫「あ、そうだ。」
海未「?」
真姫「昨日いいワインが手に入ったのよ。帰ったら一緒に飲みましょ?」
海未「はい!ぜひ!」
真姫「じゃあ今度こそ行ってくるわね?」
海未「はい。」
海未(真姫のワインですか。楽しみですね。)
海未「さてと、では私も行きますか。」
海未(今日の晩御飯は何にしましょうか。)
海未(ワインに合うものがいいですね。)
海未(真姫とお酒を飲むのは久しぶりですね。)
海未「♪~」
ソコノヒトアブナイヨー!
海未「えっ…」
振り替えるとそこには、目前に車が。
死を悟った。
海未(これは…駄目ですね。)
海未(真姫とワイン…飲みたかったですね…)
キキー!
ガシャーン!
真姫「さてと、仕事をしましょうか。」
プルルルルルル!
ガチャ!
真姫「はい、こちら西木野総合病院」
真姫「車に轢かれた女性?了解、こちらに送ってください。」
ピーポーピーポー
真姫「来たわね。」
ガラガラガラ
真姫「えっ……」
真姫「う、海未?!」
真姫「急いで運んで、早く!」
ガラガラガラ
真姫「……」
ほのこと「真姫ちゃん!」
ことり「海未ちゃんは?」
真姫「まずい…状態よ…」
真姫「一命はとりとめたけど、目を覚ますかは…正直…分からないわ…」
ことり「そんな…」
真姫「今なら…面会…できるから…」
ことり「そう…行こう、穂乃果ちゃん…」
穂乃果「うん…」
バタン
真姫「……」
真姫「どうして…」ボロボロ
真姫「どうしてよぉ…」ボロボロ
絵里「海未!」
ことり「絵里ちゃん…みんな…」
絵里「ことり…海未は…」
ことり「生きてはいるけど…目を覚ますかは…分からないって…」
絵里「そんな…」
希「なんてこと…」
にこ「…」
-真夜中-
ガラッ
真姫「…」
真姫「海未…今日帰ったら一緒にワインを飲もうって言ったじゃない…」
真姫「なのにどうして…」
真姫「ねぇ…答えてよ…」ボロボロ
真姫「何でよぉ…」ボロボロ
真姫「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
真姫「目を、開けてよぉ…」
-次の日-
真姫「…ん」
真姫「昨日あのまま寝ちゃったのね…」チラ
海未「…」
真姫「絶対に、目を覚ましてよね…」
-2ヶ月後-
真姫「もう海未が事故に遭ってから2ヶ月ね…。」
真姫「…」
真姫「絶対に、目を覚まさせてみせる…。」
にこ「…。」
さらに一週間後…
ガラッ
真姫「邪魔するわよ。」
真姫「ねぇ、海未。」
真姫「あなた、どうして事故に遭ったの?」
真姫「私の知ってる海未は不注意で事故に遭う
人じゃないわ。」
真姫「ねぇ…何か考え事でもしてたの?」
真姫「事故に遭うほど深刻なこと?」
真姫「もしそうならなぜ相談してくれなかった
の?」
真姫「ねぇ、海未。」
真姫「私ね、この頃仕事で失敗してばっかなの
よ?」
真姫「どうしてかわかる?」
真姫「あなたならわかるでしょう…?」
真姫「目を覚まして…。」
ことり「…」
ことり「穂乃果ちゃん、帰ろう?」
穂乃果「えっ?」
ことり「見て。」
穂乃果「…」
穂乃果「うん…」
真姫「ふう…。」
ことり「真姫ちゃん。」
真姫「…ことり?」
ことり「うん。」
ことり「いきなりごめんね。」
真姫「大丈夫よ。」
ことり「真姫ちゃん、大丈夫?」
真姫「え?だから大丈夫だ… ことり「そうじゃ
なくて」
ことり「最近ミスが多いって聞いたし。」
ことり「なんだかやつれてるみたい。 」
真姫「そんなこと…」
ことり「あるでしょ?」
真姫「…」
ことり「ねぇ、真姫ちゃん。」
ことり「辛いのはわかるよ。でも、それならも
っと私達を頼ってもいいんだよ?」
真姫「…」
ことり「私達は海未ちゃんの代わりにはなれな
い。」
ことり「でも、真姫ちゃんを慰めてあげること
くらいは出来るんだよ?」
真姫「そんなこと…わかってるわよ…。」
ことり「わかってない、わかってないよ真姫ち
ゃん…」
真姫「わかってるわよ!!」バン
ことり「ひっ」
真姫「あ…ごめん…。」
ことり「う、ううん。」
真姫「あなたの言うことはわかる、でも、で
も…」ポロポロ
真姫「ごめん、今日は帰って…。」
ことり「うん…ごめんね…。」
ガチャ
バタン
真姫「…」
ガチャ
真姫「…?」
にこ「見損なったわよ。」
真姫「にこ…ちゃん?」
真姫「何の…用よ…。」
にこ「ねぇ、あなたこの前、海未の病室でこ
う言ってたわよね。」
にこ「「絶対に目を覚まさせてみせる」っ
て。」
真姫「…」
にこ「なら!ここでことりと言い合いをしてい
る場合じゃ無いんじゃないの?」
真姫「…」
にこ「ねぇ…答えてよ…真姫ちゃん。」
真姫「…っ」ダッ
ガラッ
バタン
にこ「…良い返事よ。」
数日後…
ことり「真姫ちゃん、最近生き生きしてるね
♪」
真姫「そうかしら?」
ことり「うん!」
真姫(ありがとう、にこちゃん)
しかし…
絵里「海未、海未!」
真姫「…」
ことり「ねぇ…真姫ちゃん…嘘、だよね…?」
真姫「…っ、嘘じゃ…ないわ…」グスッ
穂乃果「海未…ちゃん…?」
凛「そ…んな…」
花陽「う、嘘…」
もう海未は目を覚まさない
それがμ'sのメンバーに突きつけられた運命だ
った…
希「ねぇ…海未ちゃん?」
希「ウチ、楽しかったよ?」
希「9人でμ'sができて。」
絵里「希、やめて…」
希「真姫ちゃんの曲、海未ちゃんの歌詞、こと
りちゃんの衣装」
希「どれも凄くて、μ'sにはなくてはならない
存在だった。」
絵里「やめてってばぁ…」ボロボロ
希「本当に、ありがとう…っ」ボロボロ
真姫「…」
真姫「………まだよ。」
7人「「「「「「「…え?」」」」」」」
真姫「まだ、海未は死んでない。」
真姫「必ず…目を…覚ます…からっ」ボロボロ
穂乃果「信じよう…真姫ちゃんと、海未ちゃん
を。」
にこ「…そうね。」
凛「凛は泣かないよ。海未ちゃんは絶対に目を
覚ますから!」
花陽「うん…うん!」
希「そう…やね…。」
絵里「…」グスッ
真姫「皆…」
真姫「…ねぇ…海未。」
真姫「聞こえているでしょう…?」
真姫「皆があなたの帰りを待ってる。」
真姫「いつまでも、ね。」
真姫「でも、そろそろ待ちくたびれたわよ。」
真姫「海未!目を覚ましなさい!」
海未「…」
海未「…」
真姫「…」
海未「…ぁ」
真姫「海未…?」
海未「…こ……こ………は……?」
真姫「う………み……?」
穂乃果「海未ちゃん…っ」
8人「海未(ちゃん)!!!」
海未「みな……さん…」
花陽「よかった…よかったよぉ…」ボロボロ
希「海未ちゃん…よかったなぁ…」ポロポロ
絵里「海未っ…」ボロボロ
凛「海未…ちゃ…」
にこ「本当、よかったわね…」グスッ
ことり「海未…ちゃ……ん…心配……させ…な
いで…よ……」ボロボロ
海未「す………い…ませ……」
真姫「まだ喋らない方がいいわ。」
海未「…」コクン
真姫「改めて…」
真姫「お帰りなさい、海未。」
1ヶ月後…
真姫「海未。」
海未「真姫、遅かったですね。」
真姫「仕事が終わらなくてね。」
真姫「何はともあれ今日で無事…とはいかなく
とも退院よ。」
海未「はい…」
海未は、意識が戻り、体も回復したが、足に障
害が残り、歩けなくなってしまった。
だから、私が一生支えるって決めた。
海未は申し訳無さそうだったけど、関係ない
わ。
意識が戻ったんだもの、それで十分。
海未「車椅子というのはどうも乗りなれません
ね…」
真姫「仕方ないわよ、これから慣れなさい。」
海未「はい、そうします。」
真姫「さ、帰るわよ!」
海未「はい!」
まさか海未を車椅子に乗せて押すことになると
は思っていなかったけれど、意識が戻っただ
け、いいわよね?
真姫「帰ったら今度こそワインを飲むわよ!」
海未「まだ残っているのですか?」
真姫「当然よ。あなたが目を覚ましたときに飲
むためにとっておいたわ。」
海未「そうですか、ありがとうございます。」
真姫「礼はいらないわ。」
海未「話は変わりますが、本当にいいんです
か?」
真姫「何がよ?」
海未「私を支えて貰っても」
真姫「いいのよ。」
海未「しかし…」
真姫「海未、目を閉じなさい。」
海未「え?は、はい。」
真姫「…」
海未「真姫?」
チュッ
海未「………え?」
真姫「さ、帰るわよ!」
海未「ま、真姫!」
真姫「なによ、それが答えよ。」
海未「こ、答え…」
海未「もっと普通に答えてくれても…」
真姫「いいじゃない」
海未「もう……帰りましょうか。」
真姫「…そうね。」
ことり「よかったねぇ、海未ちゃんと真姫ちゃ
ん。」
花陽「そうだね!」
穂乃果「本当に意識が戻ってよかったね!」
ことり「うん!」
ことり「私達も帰ろうか!」
穂乃果「うん!」
海未が事故に遭ったとき、もうだめかと思っ
た。
もう目を覚まさないって思ったとき、死にたく
なった。
でも、海未は目を覚まし、また9人で笑いあうことができた。
これが一番だと思った。
-END それは僕たちの奇跡-
μ'sの皆なら奇跡を起こせるんやで…
まだですか?