2016-07-18 21:34:37 更新

概要

part2の続きです。カララギの地で奮闘中です


逃げたその先part3

さて、どうしましょうか

レムは一人カララギの街を歩いていた。

カララギで暮らすため仕事を探していたのだ。

スバルはその間一刻も早く文字を覚えるべく

一生懸命勉学に励んでいた。

レムは雇ってくれそうな店を片っ端から

見て回っていたレムは以前ロズワール家の

メイドであり家事全般を得意としていたため

レムにできる仕事は山ほどあった。


「料理人……家政婦……メイド喫茶……

一旦戻ってスバルくんに相談してみましょう」


レムは気になった求人票だけ持って

その場を後にした。


「んーぶっちゃけレムは何でもできるから

どれも苦なくできそうなんだよなぁ」


宿に戻りスバルに相談してみたが

結果はスバルにも決めることができなさそうだ


「レムも迷っていて、どうしましょうか」


「んーならこの売り子はどうだ?」


スバルが提案したのは求人票の1枚の

リンガを使ったパイを売る仕事だ


「レムはパイも作れるし、美味しいし

お客さんへの対応も丁寧だろうしな」


「そんな照れます。スバルくん

では、早速面接に行ってきます。」


レムはそう言って部屋から出ようとした

その時袖をスバルに掴まれた

その対応に少し動揺し振り向くと

そこにはスバルが申し訳なさそうな顔を

してたっていた


「レム、悪いな。俺も頑張るから」


「はい。スバルくん頑張ってください」


レムはスバルに微笑み部屋を出た


「この辺の筈ですが」


レムは街の地図を見ながらパイ屋に

向かっていた。地図は親切な宿屋の

夫婦がくれたものだ。


「ここですね」


そこは綺麗な木造建築でできた店だった

店に入るとパイの香ばしい匂いが漂っていて

腹を強く刺激した


「ん?君は確か」


声のする方へ向くとそこには大柄な男が

店番をしていた。その大柄な男はレムに宿への

道を教えてくれた男であった。


「あの時はどうもありがとうございました」


「あぁいいってことよ。それよりお嬢さん

パイを買いに来たのかい?」


「いえ今日はパイを買いに来たわけではなく

雇ってもらえないかと相談しに来ました」


大柄な男は目を見開いて驚いた表情を

していたがすぐさま大きな笑い声を上げた


「うちで働きたい子が来るなんて思いも

しなかったわい。分かったんじゃ今日から

働いてもらおうか。」


「はい!雇って頂きありがとうございます!」


「いや感謝するのは俺の方だよ。

うちは割と有名なパイやでね。

人が欲しくても俺が結構怖い顔してるもん

だから求人が来なくて困ってたんだ。

俺ももう歳だからよぉ」


ガハハと大きな声で笑う男


「そんで嬢ちゃんパイを作った経験は?」


「何度かあります。」


「それは教える手間が省けていい

んじゃきっちり教えてくから覚悟してくれ。」


男はガハハとまた大きな声で笑う

レムは気合を入れてなおし厨房へと

向かった。


パイ屋一日目は傍から見れば大変で

あっただろう。それほどレムはこき

使われていた。

スバルの時間軸で昼の3時頃に客はまるで

滝の如くパイを買いに来た。

レムは丁寧に対応にあたり、その後

店長である大男から秘伝のパイの焼き方を

教わり、何度も失敗したが、たった一日で

感覚を覚え秘伝のパイを作り上げた

店長曰く「こいつぁすげぇ」とのこと


「すみません!スバルくん遅くなりました!」


夜遅くレムは出来上がったパイを片手に

宿に帰りついた。スバルは寝ていると

レムは思っていたが部屋に入ってみると


「おぉ…レムおかえり…」


眠そうに欠伸をしながらスバルはレムに

そう言った。スバルは夜遅くまで文字の

勉強をしていたらしい


「はい。ただいま戻りましたスバルくん

夕食は済ませましたか?」


「いや…まだだ…レムと一緒に食べようと

思ってたからな」


スバルはそう言って後ろを向いた

そこにはスバルが作ったと思われる

料理がテーブルの上に置かれていた

スバルはレムのために料理をし待って

いてくれたのだ。それが堪らなくレムには

嬉しくて仕方が無かった。


「レム食べようぜ。お腹減ったろ」


「はい。スバルくん」


そうして2人は食卓につく


「んじゃ!手を合わせてくださーい」


「え?え、えっと」


レムはスバルの言ったことに困惑しながらも

すぐに従って手を合わせる


「いただきます!」


「いた…だき…ます。

あ、あのスバルくんこれは?」


「あぁこれはな俺の国での食事する時に

絶対に言わなくちゃいけない合言葉だ」


「そうなんですか?…いただきます…」


「そうそう。それとは別に食べ終わったら

ご馳走様っていうのも忘れずにな」


「食べる前は…いただきます。食べた後は

ご馳走様ですか」


レムはスバルの国について何も知らない

聞けばスバルは教えてくれる。それは

わかってはいるのだが、以前スバルの国

について聞いた時スバルが少し寂しそうに

言っていたので以来聞かないようにしてる

それから2人は他愛もない話をしながら

夕食を終えた。


「ご馳走様!」「ご馳走様でした」


レムがスバルの食器まで持って

台所へと移動する。ここで説明して

いなかったが何故スバルの部屋に

台所などあるのかというと

ここの宿屋の親子がレムを気に入り

この宿屋で結構な金額を払わなければ

泊まることができない1室を借りることが

できたのだ。その1室は台所などの設備があり

スバルはその部屋のキッチンを使って

夕食を作ったのだ


「ん?」


スバルはある包みを見つける

恐る恐る開くとその中には

香ばしいリンガのパイが入っていた


「レムーこれは?」


「あ、それは今日レムが一日頑張ったので

厨房を借りてレムが作った店長さん直伝の

リンガパイです。」


目の前のリンガパイは物凄く美味しそうな

匂いを発しており今すぐにでもかぶり

つきたいと思うぐらいだ。


「レム食べてもいいか?」


「はい」


パイにかぶりついた瞬間口の中に感動が

広がった。レムのこめられた思いと

味の工夫などが足のつま先にまで伝わり

自然と涙がでた。

レムはいきなり泣き出したスバルに

驚き慌てていた


「ス、スバルくん!?」


「美味いよ。レム」


レムはスバルのその言葉に安堵とともに

恥ずかしくなりながらも内心嬉しくて

堪らなくなった


「レムも食ってみろよ」


「い、いえレムは」


「ほらあーん」


「むむむ……では失礼します」


レムも食べてみるそしてスバルと同じく

泣きながらも微笑み


「美味しいです……美味しいです…」


と言った。



後書き

今回も楽しんで頂けたでしょうか?
国語力のなさに絶望してるマロニダさんです
いよいよ始まりましたカララギでの生活
ここからゼロから始めるスバレム生活を
お楽しみください。ではまた次回でお会いしましょう^^*


このSSへの評価

7件評価されています


SS好きの名無しさんから
2020-09-23 23:26:48

SS好きの名無しさんから
2018-08-02 22:06:52

SS好きの名無しさんから
2016-09-21 13:05:59

SS好きの名無しさんから
2016-09-08 01:09:32

SS好きの名無しさんから
2016-08-03 11:47:04

SS好きの名無しさんから
2016-07-30 23:04:03

SS好きの名無しさんから
2016-07-27 22:08:56

このSSへの応援

5件応援されています


SS好きの名無しさんから
2017-01-04 23:17:53

SS好きの名無しさんから
2016-10-16 18:06:04

SS好きの名無しさんから
2016-09-21 13:06:08

SS好きの名無しさんから
2016-09-08 01:09:42

SS好きの名無しさんから
2016-07-27 22:08:47

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください