2017-02-21 01:56:41 更新

概要

カギカッコの前の名前消しました
消した方が多分見えやすいし、説得力あるのでです!


前書き

お待たせしました!
作者も待ってた!丸ちゃん!!


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4章ココロ








「姉貴?どれ?」


「はい!これ花丸ちゃんによろしくね!」


「了解」


「あっ、悠?」


「どうした?」


「ううん何でも、気をつけて帰ってね!」


「じゃあまた来るよ」ノシ


(そういえば姉貴、何か言いたそうだったな…)




明日からはまた

練習があって

勉強があって

学校がある


そんな面倒くさいことこそ

大切にしなければいけないと俺は思う


言い訳を言えば

俺よりも頑張っている

Aquorsのメンバーに示しがつかない

俺を信じてくれているのだから

恩を仇で返す訳にはいかない




午後7時

当たりが少し暗くなり車もヘッドライトを点ける時間帯に差し込んだ


俺は丸の家に向かっていたこの時間は多分夜ご飯を食べている

相当な迷惑行為だとは分かっていたが渡さないといけないものだから現在山道を登っている



悠人「よく…こんな坂登れるな…体力凄いな…」ゼエゼエ



凄いのはお前の体力の無さである


死ぬような勢いで何とか登りきり

一軒のまるで城のようなでっかいお寺にたどり着いた


ピ---ンポ-ン



ガチャッ




「どちらさまずら?」


「お兄!どうしたずら?」


「これ、忘れ物」

と言いカーディガンを差し出す


「ありがとう!お兄!」


「そうだ!お礼に家に上がってよ!」


「いいよ!いいよ!忘れ物届けに来ただけだし!」


「いいや!だめずら!」



お互いの主張が喧嘩し、

言葉のドッチボールとなっていたものの、判定は丸に上がり

結局招き入れられる事になった



「お茶注いでくるからちょっと待ってて欲しいずら」

と言い、丸は台所に向かった



そもそもお寺とはいえ、こんな大きな家は緊張するし、プラス女の子の家なんてもう完全にゲームセットだ



「お待たせずら!丸の特製お茶!」



「ありがとう」

目の前のコップに手を伸ばした



丸はニタッと笑っている

よほどその特製に自信があったのだろうか?



「ありがとう!丸!美味しか・・・」



「!!!」

全身に眠気が襲った

疲れているという事もあるのだろうか?速効性があった

だんだん全身から力が抜けていく…

その時初めて"特製"の意味に気付いた



「おま…え、まさか…す…」



バタッ





俺の記憶が途絶えた………








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「ここは!?どこだ?」

俺が目が覚めた時は既に移動されており、見た事もない場所で記憶も曖昧、

でも1つだけ分かっている事がある



「そうだ、丸にやられたんだ」



丸は、普通じゃなかったからこうなったのだが俺からは普通に見えたという事は人を騙すのが上手いという事になる、よって敵に回したら一番厄介だったかもしれない、まあ回してから言ってもどうしようも無いが…


「とりあえず逃げよう」



ジャラッ!!



「手錠!?」

左右の手に手錠が掛かっており、完全に固定されている状況で外そうと試みるが焼け石に水、外れるわけがない



「お兄、起きたずらか?」

背後に丸がいつの間にか立っていた

手錠を外すのにムキになり過ぎて周りが見えてなかった



「手錠って俺犯罪でもしたか?」


「いや!してないずら!」


「じゃあどうして手錠?」


「お兄は丸の物だから♪」


「は?」


「は?じゃないよ!お兄はこれから丸と一緒に暮らすんだよ♪」


「手足動かせない俺と暮らしてどうすんだよ…」


「手足動かせなかったら逃げられないずら!だからお兄が不自由ない生活が出来るように苦手なお料理も頑張っちゃうずら〜!」


(頑張る物違うだろ…)


「ここに居たらそのうち絶対誰か助けに来るぞ?」


「それなら・・・」


「コロス」


「!!!」

嘘であって欲しかった俺の心を現実に戻すかのようなその一言で確信した

丸はその気になれば人を殺してしまう事が出来るという事に



トキメキニシュルイガアルト〜



「全く!誰ずら?」



ー津島善子ー



「お兄、ここで待ってて欲しいずら♪」


「手錠ある事知ってんだろ…」



ピッ



「善子ちゃん?どうしたずら?」


「ズラ丸!聞きなさい!」


「あのね・・・・・・・」 




「さて、どうするか…」


且つ持ち物は没収されており、何にも無い事が分かった、という事は"逃げられない"とのメッセージとも取れる

、だがそういう訳にはいかない


「何としてもここから逃げてやる!」

心に強く決心し丸の帰りを待った



ピッ!



(あれは?果南さん…?)

部屋にある窓に果南さんが写る



「果南さん!果南さん!」

出したことも無い大声で俺は果南さんに向けて叫んだ

だが勿論届くはずもない



ドカッ!!

 


グハッ!



物凄い痛みが全身を駆け巡る

まるで鈍器で殴られたような痛み



「どうして他の女を呼ぶずら?」


「あ…たり…まえ…だ…」

殴ったのは丸

手には確かに鈍器があった



「そうか♪殺しちゃえば良いんだ!」


「大事なメンバーにそんな事言うな!!」


「大事?フフッ、笑わさないで欲しいずら、丸が大事なのはお兄だけ♪あいつらなんてどうでも良いずら」


「あいつら…だと?一緒にラブライブに向けて、みんなで目標を立てて頑張ってきたんじゃないのか!?」



殴られた事で喋りにくい事もあったが

初めてと言って良いだろう、こうして本音が出たのは



「丸がスクールアイドルを始めたのもお兄のお陰♪勇気が出せないオラの背中を押してくれたのもお兄のお陰♪全てお兄がいたからこそのオラずら♪」


「なら俺が今の丸の全てか…?」



「そうだよ!最近お兄千歌さん達の事で疲れてるんだよ、邪魔者は排除するだから丸と幸せにくr」


「断る」


「どうして!?丸なら幸せにでき

る!」


「お前は今幸せじゃない」


どこかでまだ信じていたのだろう

「丸の心には光が消えてない」という事に、だからこの話ができ、したんだと思う






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




それは俺が初めて丸と会った時のこと



「きゃっ!」バサバサ


「ごめんなさい!すぐに直します!」


その子は本を運んでおり俺がぶつかって落としてしまった


「ごめんなさい…オラが前見てないからこんな事に…」


「あっ!貴方国木田花丸さんですか?」



何故分かったかと言うかと、入学の時千歌が猛烈に推していたからだ

実際に会った事は無かったので一度会ってみたいとは思っていたが、まさかこんな所で会うとは・・・



「そうなんですか!あの人たちの!」


「本当あの時は千歌達がごめんね…」


「いえいえ!スクールアイドルにはルビィちゃんが興味ありますし!」


「ねっ!ルビィちゃん!」



図書室の奥の本棚から小柄なツインテールの子がオドオドしながら顔を出す



「あの子が黒澤ルビィさん?」



確か千歌はルビィという子も推していた、赤い髪のツインテールの子って言ってた確かにその通りだ



「そうずら!人見知りだけどアイドルが大好きなとても良い子ずら!」


「国木田さんはアイドル好きなんですか?」


「いえいえ、オラはあまり…」



ガララッ!!


「悠くん!練習行くよ!」


「曜悪い!今から行く!」


「練習頑張ってくださいね!」


「ありがとう!良ければ練習見にきてよ!」


「はい!」


「じゃあ!」タッタッタッ



ガララッ



「スクールアイドルか…」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「次の日から練習見にきてたよな?」


「あれはルビィちゃんが見に行きたいって言ったからだよ」


「俺は丸の事好きだぞ」


「そうずら!!丸もお兄好きずら!」


「でも俺の好きな丸はここにいない」


「意味がわからないずら!!」


「俺の好きな丸は何事にも一生懸命で、ちょっとドジな所があるがそれをカバーできる努力ができる丸だ!」


これは俺の心からの叫びだったのかもしれない


「そんなもの…丸には…」



「俺は知ってるぞ、何事も完璧にこなす曜達が目立つのは当たり前だが丸は休憩時間にもダンスの練習をしていた、一生懸命曜達に追いつこうとしていた、それが結果として出た時に一番喜んだのは他の誰でもない、丸お前だろ?」



「お前は確かに運動音痴かもしれない

だが、お前にだって誰にも負けない誇れる物があるじゃないか!それは努力する事の大切さだろ?」


「!!!!」


「また一からやり直さないか?失った物を取り戻すのはお前が必要だ!」


(何だろう…これ、途轍もなく不思議な感覚、今まで体験した事ない様な強いお兄の叫び、何だか心が軽くなっていくような…)


「良いの…?こんな丸で…?」


「こんな丸だから良いんじゃないか」


(お兄はいつだって優しく丸の事を迎えてくれた…だから今度は丸が支えないと!)


「ごめんずら…丸これからが…ん…ばる…」ボロボロ


「何泣いてんだよ!折角の可愛い顔が台無しだぞ」


最後まで強気で行こうと決めていたが

丸の泣き顔を見て俺も少し泣きそうになる、ようやく本物の丸が戻ってきて嬉しい半面これからと思うが今は嬉しいに身を任せよう



「お兄、ごめんずら」


以外と丸はあっさりしていた

まあそれが丸の良さではあるのだが


「何より俺の丸が戻ってきた事が嬉しいなー!」


「何言ってるずら!丸は誰のものでもないずら!」ポカポカ



この争いは俺から始まった事

当然俺が止める権利がある

そんな事とっくに分かっている

本音を言うと正直不安だ

でも俺は1人じゃない

これからに向けて

Aqoursに向けて






「0を1にするために進もう!!」





























































後書き

どうでしたでしょうか?
花丸ちゃん更生という事ですね!
(今後花丸ちゃんはキーマンになりそうな)
何でもないです!
次回からは誰がターゲットに?
(千歌ちゃん早く来て欲しい…)


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