2017-02-27 23:18:35 更新

概要


四話目。
地の文が入ります。


前書き


能力を使ったら突然倒れてしまったトオル。
彼を救うべく、霊夢が向かった先は。






……ガンダムどこ行ったし。



行く先は




――博麗神社





霊夢「……本当、何なのよこいつは……。」


紅白の服を着た巫女がため息をつく。その目線の先には、一人の少年がいた。


少年の息は荒く、頬を紅潮させ、地面に横たわっている。


トオル「……ハァ……ハァ……。」


意識は無いようだが、苦悶の表情を浮かべており、手足は時折痙攣を起こしている。


霊夢(これは……不味いわね。何となくだけど、普通の医者に見せても意味が無い気がする

……。)


霊夢(あんまり気乗りはしないけど……あの医者に見せてみるしかないわね。)


紅白の服を着た巫女は、再び深いため息を吐くと、その少年を背におぶった。


霊夢「……ったく。このツケは後できっちり払ってもらうわよ。」


そう呟くと、少女は地を蹴った。






―――――――――――――――――――――――






魔理沙「おーい?霊夢ー!いるかー!」


アリス「………いないのかしら?」


金色の髪をした少女二人、博麗神社にやって来た。


一人は白と黒を基調とした服装で、童話に出てくる魔女の様な格好をしており、しきりに境内を探し回っていた。


魔理沙「霊夢の奴……いないみたいだな。」


彼女の名前は霧雨魔理沙。格好だけでなく本当の魔女である。と言っても、まだまだ半人前の域を脱しない程度だが。


アリス「本当?あの子がここにいないなんて珍しいわね……。」


その魔理沙と一緒にいるもう一人の少女。少しウェーブ掛かった髪型をしている彼女はアリス・マーガトロイドだ。


こちらも同じく魔女だが、魔理沙とは違ったタイプの魔法を使い、かつ魔法使いとしての実力は魔理沙よりも数段上である。


二人とも整った容姿をしているが、魔理沙は活発な性格で、アリスはどちらかと言えば静寂を好む性格をしている。


正反対とも言える二人だが、その関係は非常に良好である。




先程の大きな衝撃音と光の原因を探るべく、霊夢に会いに博麗神社にやって来た二人だったが、肝心の霊夢が神社にいなかった為、二人は肩透かしを食らっていた。


アリス「……どうする、魔理沙。」


魔理沙「どうするって……こっちが聞きたいくらいだぜ。霊夢の奴、何でこんな時に留守なんだよ……。」


アリス「もしかしたら、さっきの事と何か関係があるのかもしれないわね。」


魔理沙「どういうことだ?」


アリス「……これはあくまで仮説だけど、霊夢は普段、基本的には神社にいるでしょう?」


魔理沙「むしろ神社以外で見掛ける事がほとんど無いな?」


アリス「そうね。でも今霊夢は神社にいない……そしてさっきの事と言い……ただの偶然にしては出来すぎていると思わない?」


魔理沙「なるほどな。……てことはこれはもしや……異変か!?」


アリス「もし仮に、霊夢が『博麗の巫女として動いている』から神社にいないとしたら、そう言う事になるわね。」


魔理沙「……くっそー!霊夢の奴、私に声も掛けずに行きやがって……!また一人で手柄持ってくつもりだな!」


アリス(霊夢はそんな気全く無いでしょうけどね。)


アリス「とりあえず、ここに居ても仕方無いいみたいだけど……どうする?」


魔理沙「ここで指を咥えて待つつもりは無いからな……!私が霊夢よりも早く異変を解決してやるぜ!」


アリス「まぁ、魔理沙ならそう言うと思ったわ。」


魔理沙「もちろんアリスも来るよな?」


アリス「ええ。じゃあ……行くわよ魔理沙。」


魔理沙「おう!アリス!」


二人は同時に地を蹴り、幻想郷の空を駆ける。


沈み始めた夕陽が、それを紅く照らしていた。






―――――――――――――――――――――――






時は移って夜。


陽は完全に沈んでおり、辺り一面暗闇でほとんど視界が効かない世界、幻想郷。


現代で言えば考えられない状況だが、街灯どころか、家の一軒も無いため、本当に月の光だけが便りである。


その月の光も生憎と叢雲が陰っていて、地に届く光はほんの僅かである。





そんな中に、霊夢とトオルはいた。


トオルの呼吸は落ち着いてきたものの、依然目を覚まさないままで霊夢におぶられている。


霊夢(っとに遠いわね……。これだから行きたくなかったんだけど。)


霊夢は心の中で愚痴をこぼしながらも、トオルを抱えてあるところへ向かっていた。


今、霊夢は空を飛んでいるので関係無いが、霊夢が飛んでいる下には広大な竹林が広がっていて、入り組んだ地形とそのあまりの広さから、入ったら二度と出てこれない『迷いの竹林』と人々に呼ばれていた。


実はこの竹林に人や妖怪が住んでいるのだが、その事を知っているのはごく一部の人妖だけだ。


しかし霊夢はそのごく一部に入っていた。


竹林の中にひっそりとある少規模の屋敷。霊夢はその存在を知っているのだ。そしてそこに住む人間とも面識があった。


だから、その人間が医者紛いの様なことをしているのも知っていた。そしてその実力が平凡では無いと言うことも。


そして霊夢の背には、意識不明の人間が背負われている。



つまりはそう言うことだ。



霊夢(この感じだと、もう少しね。)


霊夢が向かう先、それは今は名も無き館。後に『永遠亭』と呼ばれる、月の姫が隠れ住む館であった。









―――――――――――――――――――――――










――永遠亭




?「……ッ……!誰か……来た……!?」


?「うぅ……わ、私一人でも、出来るんだから……!」













?「……永琳。」


?「……結界が破られた痕跡がありません。恐らくはあの巫女かと。」


?「そう……。貴女に委せるわ。」


?「御意。」












~To be continue~



後書き


木馬艦長「主!投稿遅いぞ!何やってんの!」

主「すいません×8!」

オレンジグフ乗り「書ききれよ……じゃないと、死ぬぜ。」

主「……っはい。(重くね!?)」








※続きます。


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください