2017-03-17 23:37:54 更新

前書き

シリーズ的な感じです。

モバP「うちの蘭子は口数少ない厨二病」

杏「友達の蘭子は口数少ない厨二病なんだけど」

初めて見る方はこの順で見てみてくださいませ。



乃々(皆さんこんにちは。森久保乃々です)


乃々(一応アイドルやってます。毎日ビクビクしながら生きてます)


乃々(そもそもアイドルになったのも親戚に騙されたからなので……森久保はひっそりと暮らしたいんですけど)


乃々(仕事は大変ですし、ファンの皆さんと目を合わせられませんし、事務所の人たちは個性溢れてますし)


乃々(プロデューサーさんも……プロデューサーさんは別に……き、嫌いじゃないんですけど……)


乃々(話が別方向に言っちゃったんですけど。今のは無しにしてほしいです)


乃々(こ、コホン。話を戻します。森久保が所属している事務所には個性溢れるアイドルが所属しています)


乃々(だらだら妖精の異名を持つ双葉杏さん。常にだらけては理由をつけてレッスンをサボりますがとても頼れるお方です)


乃々(気付いたらお酒を飲んでいる高垣楓さん。とても綺麗でかっこよくて、すごく人気のあるアイドルなのですが性格は自由そのままで、よくダジャレを言ってます。たまに森久保と一緒に机の下にいます)


乃々(神崎蘭子さん。この事務所にはアイドルが四人居て、森久保は一番最後に入ったアイドルです。杏さんも楓さんもそうですが、蘭子さんも森久保の先輩です)


乃々(そんな蘭子さんですが、森久保には困った点が一つありまして)


蘭子「儚き」


モバp「んー、そうだな。もうちょい上げてもいいかな」


乃々「蘭子さんの言葉がわからないんですけど」


モバp「ん?どうした森久保」


乃々「な、なんでもないんですけど」


乃々(思わず口に出してしまったんですけど。危なかったんですけど)


蘭子「夢」


モバp「あの場面なぁ。俺も思わずウルッときたな」


乃々(ご覧のとおり、蘭子さんは厨二病なんですけど)


乃々(しかも大体の言葉が短すぎるんですけど。多分文字にしたら一文字なんですけど)


乃々(森久保の知ってる厨二病は「くっ、俺の右腕が疼きやがるぜ」とか、そんな感じのだと思ってたんですけど)


乃々(もしそっち方面なら少しくらいはわかると思います。……別に森久保は厨二病ではないですけど。ただ一度は通る道だけなんですけど)


蘭子「抗う」


モバp「ほう、蘭子にそんな趣味があったとはな。今度見に行くか?」


乃々(というかプロデューサーさんは何でわかるんですか。熊本出身なんですか)


乃々(そういえば杏さんも蘭子さんの言葉わかってましたね。なんなんですか。熊本と北海道では当たり前なんですか)


モバp「さてと、ちょっと用事で出かけてくるわ。留守番頼むな」


蘭子「命」


乃々(しかし今日の森久保は違います。今日は蘭子さんの言葉を理解するために事務所に来たんですけど)


蘭子「狩人」


乃々(この日の為にいろいろ調べてきました。大丈夫です、森久保ならやれます)


蘭子「狩人」


乃々(それに切り札もあります。このプロデューサーさんから借りた初心者でもわかる神崎蘭子取扱説明書を読めばどうとでも)


蘭子「狩人……あの」


乃々(そうと決まれば蘭子さんと話に……あれ?森久保の目の前に綺麗な足が……)チラ


蘭子「あの、その、乃々ちゃん……」グスン


乃々「蘭子さんが泣いてるんですけど!?」ソーリー




乃々「……」


蘭子「……」


乃々「……あの」


蘭子「?」


乃々「せ、狭くないですか?」 プロデューサーの机の下 


蘭子「否」 同じく机の下 


乃々「そ、そうですか」(今のはわかりやすかったんですけど)


蘭子「狩人」


乃々「?」


蘭子「……えと」


乃々「あ、も、もしかして森久保のことですか?」


蘭子「そ、そう」コクコク


乃々「森久保はいつの間にかハンターになってたんですね……」


蘭子「あ、その、ごめんなさい……」


乃々「え!?あ、だ、大丈夫なんですけど!ちょっと驚いただけで、う、嬉しいんですけど!」


蘭子「あ、ありがとう」


乃々「い、いえ、こちらこそなんですけど……」


蘭子「……」


乃々「……」


蘭子「狩人……乃々ちゃんは」


乃々「?」


蘭子「私のこと……変だと思ってる?」


乃々「……」


蘭子「その、私の言葉って変わってるから……」


乃々「そんなことは……ないと思うんですけど」


蘭子「ほ、ほんと?」


乃々「は、はい。えと、蘭子さんは確かにその、変わってますけど……」


蘭子「あぅ」


乃々「で、でも、言葉が難しいだけで、優しい人ですし、面倒見がいいですし、何より、森久保と遊んでくれますから……」


乃々「森久保は蘭子さんの事……嫌いじゃないです」


蘭子「乃々ちゃん……」


乃々「そ、それに!蘭子さんの言葉も森久保が勉強すればきっとわかるはずです。なので、気にせずいつものように、ど、どうぞなんですけど……」


蘭子「いいの……?」


乃々「ど、どうぞ。森久保も一応は勉強してきて」


蘭子「誘」


乃々「え」


蘭子「集」


乃々「ちょ、ちょっとまってください」


蘭子「10」


乃々「す、数字なんですけど!?」


蘭子「休」


乃々「え、えと、あの、そ、そういえばプロデューサーさんから借りたあの本を……」パラパラ


「初心者でもわかる!神崎蘭子取扱説明書 全3ページ」


「1ページ目 神崎蘭子というアイドル」


「2ページ目 熊本の魅力」


「3ページ目 神崎蘭子が好む衣装」


「~注意書き この説明書には熊本弁は書いてません~」



乃々「書いてないんですけどぉぉ!?」


乃々「なんなんですかこれ!1ページ目と3ページ目はわかるとして、何故熊本の魅力が入ってるんですか!?」


乃々「しかも最後のページに注意書きなんですけど!嫌がらせなんですけど!!」


乃々「あの蘭子さん、やっぱりもうちょっと勉強してから」


蘭子「食」


乃々「あの」


蘭子「妖精」


乃々「む、むーりぃぃぃぃぃ」




杏「そろそろ助けてあげたら?」ゴロゴロ


モバp「面白いからもう少しあのままで」



後書き

その内アイドル増えます 多分


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1: SS好きの名無しさん 2017-04-27 18:12:34 ID: 0CNWkt0g

乃々と蘭子って組合せが素敵


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