2017-12-03 17:46:39 更新

前書き

長ったらしくしたくなかったので急展開です
早足で書きました
ライブツアーの最終日は9月25日の設定です


目を閉じて聞いていたよ


繰り返す波の音を


大好きな貴女と2人で


ーーーーーーーーーーー

チュンチュン


杏樹「んっ」


杏樹「ふぁ〜」ノビー


杏樹「(何か夢見てた気がするなぁ)」ボー


??「うぅん」もぞもぞ


杏樹「さて、誰かさんが起きる前に朝ごはんの準備でもしますか!」バッ



杏樹「大好きがあれば大丈夫さ♪」トントン


杏樹「今日からリハだし弁当には好きなものでもいれてやりますかな♪」ジュ〜


杏樹「って!?結構時間経ってるじゃん!?」


杏樹「早く起こさなきゃ」


杏樹「こらー!起きろー!」ユサユサ


??「んぅ」スヤ


杏樹「朝ごはん冷めちゃうよ」


??「杏ちゃんの朝ごはん!!」バッ


杏樹「うわっ!?」


??「早く食べたい!」


杏樹「(子犬みたいだなぁ)」


杏樹「まぁ、そこも可愛いんだけどね」ボソッ


??「杏ちゃん!早く早く!!」


杏樹「はいはい 今いくよ」


杏樹「朱夏」


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スタジオ


朱夏「おっはよーございます!」


杏樹「おはようございます!」


かなこ「2人ともおはよー!」


愛香「おはよう!」


梨香子「おはよー」


朱夏「まだ3人だけ?」


かなこ「あいあいとありしゃとあいにゃは飲み物買いにー」


愛香「おすわは収録があって遅れるんだって」


朱夏「そっかー それじゃ今日は8人でスタートだね」


杏樹「‥」


朱夏「杏ちゃん?」


杏樹「えっ?な、何?」


朱夏「今日すわわ遅れるから最初は8人だねって」


杏樹「そ、そうだね! 」


朱夏「どうかした?」


杏樹「ううん!大丈夫だよ!皆が戻ってきたらストレッチ始めようか!」


朱夏「うん‥」


朱夏「(まだ 私じゃ頼りないのかな)」


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トレーナー「はい!ストップ!一旦休憩にはいってー」


「はーい!!!」


愛奈「疲れたー」グデー


有紗「ほら水分はちゃんと取りな」


愛奈「ありがと!愛してるよー」


有紗「はいはい」


愛香「りきゃこー飲み物頂戴!」


梨香子「自分のがあるでしょ!」


愛香「りきゃこのが欲しいなぁ なんて」チラッ


梨香子「ないわー引くわー」


愛香「酷い?!」


愛香「恋人に向かってそれはなくない!」


梨香子「ないわー」


愛香「うわぁぁぁあ あいあいりきゃこがいじめるよう」グスッ


愛「あー私にくるかー」


かなこ「ないわー」


愛「キング!?」


朱夏「皆賑やかだねー」


杏樹「そうだね」


朱夏「‥ 明後日のクリスマス!」


杏樹「んっ?」


朱夏「約束忘れてないよね!」


杏樹「大丈夫だよ!ちゃんと覚えてる」


朱夏「良かった!絶対イブの夜から一緒だよ!」


杏樹「分かってるよ!イブから日付が変わって」


朱夏「クリスマスの始まりを杏ちゃんと一緒に迎える!」


杏樹「うん!」


朱夏「2人の大切な場所で!」


杏樹「分かってます!」


朱夏「えへへ♪その日は2人の記念日でもあるからね♪」


杏樹「そうだね 私たちの大切な日だね」


朱夏「だから絶対一緒にいようね♪」


杏樹「うん 約束」


朱夏「えへへ♪楽しみだなぁ」


杏樹「私もだよ」


ななか「遅れましたー」ガチャ


朱夏「あっ!すわわおはヨーソロー!!」ダキッ


ななか「おっとと、朱夏おはよう」ナデナデ


朱夏「お疲れ様!」


ななか「ありがとう それと私に抱きついてていいのかなん」


朱夏「えっ?どうゆうこと?」


ななか「ん〜 分かんないならいいよ」ナデナデ


朱夏「ん〜?」


ななか「私着替えてくるね」


朱夏「了解!」パッ


ななか「それと "杏ちゃん"おはよう」


杏樹「おはよう "すわわ"」


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かなこ「お昼だ!!」


朱夏「やっとだ!!」


かなこ「食堂いくぞー!!」


朱夏「私は今日は弁当だー」


かなこ「愛妻弁当か!?」


朱夏「まぁね」ニヤニヤ


かなこ「羨ましい!杏ちゃん私にも作ってー」


杏樹「私が作ったのでいいなら」


朱夏「ダメだよ!!絶対ダメ!!」


愛「キングーあまり朱夏いじめちゃダメだぞー」


かなこ「じゃぁ あいあいが作って!」


愛「愛妻弁当は恋人に作ってもらいなよ」


かなこ「愛妻じゃなくてもいいよ」


愛「弁当が欲しいだけかよ!?」


愛香「りきゃこには私が作ってあげる」ドヤァ


梨香子「えっ 私が作るよ?」


愛香「ううん!私が作るよ!」


梨香子「もしかして私の料理の腕疑ってる?」


愛香「そ、そんなことなよ」メソラシ


梨香子「おい」


愛奈「すわわー」ハグ


ななか「んー?」


愛奈「お昼行こうー」


ななか「あー、私は後からいくよ」


愛奈「えー、一緒行こうよー」


ななか「ちょっと、やることあるからさ」


愛奈「そっか、じゃぁ後でね!」


ななか「うん」


愛奈「有紗ー、お昼行こうー」


有紗「いいよ、それじゃすわわ後でね」


ななか「うん、また後で」


愛「‥」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いただきまーす!」


朱夏「んー!!」


杏樹「ど、どう?」


朱夏「美味しい!最高だよ!」


杏樹「それなら良かった」


かなこ「じゅるり」


朱夏「絶対ダメだよ!」


かなこ「くっ、なら私はきゃんのからあげを」パクっ


愛香「あぁ!?」


有紗「なら私はりきゃこのとんかつを」パクっ


梨香子「はぁ!?」


きゃんりか「何で私なの!?」


愛奈「あれ?あいあはー?」


かなこ「忘れ物したから取りに戻るって」


愛奈「ふーん、すわわまだかなー」


かなこ「にゃんちゃんのおかずゲット!」


愛奈「アァァ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


愛「いた」ガチャ


ななか「あっ‥」


愛「こんなとこで何してるの」


ななか「ちょっと風にあたりたくて」


愛「真冬だぞ」


ななか「あはは‥」


愛「しょうがないな」


ななか「えっ」


愛「ほら、一緒に食べよ」


ななか「皆のところにいかないの?」


愛「そんな寂しそうな顔してるおすわをほっとけないよ」


ななか「してるかな」


愛「自分では気づいていないだけだよ」


ななか「ん〜?」


愛「杏ちゃんと何かあった?」


ななか「っ‥」


愛「やっぱりか」


ななか「どうしてそう思ったの」


愛「何となく‥かな」


ななか「何それ」


愛「まぁ、好きだから良く見てたって言えないしな」ボソッ


ななか「んっ?」


愛「何でもない!ほら、弁当食べよう!」


ななか「うん」


愛「私でよければ話聞くよ」


ななか「ありがとう‥」


愛「ううん、だって寂しそうなおすわは見たくないしさ!」


ななか「ッ‥」ウル


愛「えぇ!?ごめん!えっと‥」


ななか「ううん‥ごめん、ちょっとさ色々思い出しちゃって」


愛「辛いなら無理に話さなくてもいいよ」


ななか「大丈夫、あいあいにならいいかな」


愛「そっか、ありがとう」


ななか「じつはさ」


愛「うん」


ななか「私と杏ちゃんは付き合ってたの」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「1.2.3.4‥」パンパン


「はい!ストップ!」


「ここからはユニット事のリハに移るから一旦休憩ね」


杏樹「ふぅ」


朱夏「大丈夫?」


杏樹「あはは‥ちょっと昨日の疲れが」


朱夏「‥ごめん」


杏樹「えぇ!?どうして朱夏が謝るの?」


朱夏「私が無理ってお泊まりして、その上お弁当まで‥」


杏樹「もう」ナデナデ


朱夏「杏ちゃん?」


杏樹「私が好きでやってるんだから」


朱夏「でも‥」


杏樹「気にしないの!それに厳しい時はちゃんと言うから!」


朱夏「うん‥分かった‥」


杏樹「でも、さすがにちょっと眠いから仮眠室行ってくるね」


朱夏「うん!私が後で呼びにいくよ!」


杏樹「ありがとう!じゃぁ、ちょっと行ってくるね」ガチャ


愛奈「‥」


かなこ「愛奈が死んでいる!?」


愛香「すわわのハグで蘇生を!!」


有紗「すわわならさっき仮眠室行ったよ」


かなこ「何だって!?」


愛奈「‥」チーン


愛「はぁ」


梨香子「どうしたの?」


愛「えっ!?」


梨香子「いつもだったら、愛香達と騒いでるのに」


愛「あはは‥ちょっと疲れちゃって」


梨香子「好きな人にでも振られた?」


愛「ぶふぉ!?ななな、何で!?」


梨香子「適当に言ったんだけど‥図星?」


愛「ち、違う違う!本当に疲れただけ!」


梨香子「ふーん」


愛「(まぁ、ある意味当たってるかもだけど)」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


杏樹「(うーん、眠い‥)」


杏樹「(最近は色々考えちゃって寝れた気がしない‥)」


杏樹「少しでも寝よう」ガチャ


ななか「あっ」


杏樹「ッ‥」


ななか「杏ちゃんも仮眠?」


杏樹「うん‥すわわも?」


ななか「そんなとこ」


杏樹「そっか」


ななか「ねぇ」


杏樹「何?」


ななか「まだ、気にしてる?」


杏樹「ッ‥」


ななか「やっぱりか」


杏樹「すぐに割り切るなんて、出来るわけないよ」


ななか「杏ちゃんは優しいからね」


杏樹「優しくなんかない!だって私のワガママで」


ななか「そんなことないよ」


杏樹「あるよ!!私のワガママですわわを傷つけて」


杏樹「私のワガママですわわと‥」


ななか「杏ちゃんだけが悪くないよ、私だって」


杏樹「やめて‥優しくしないで」


ななか「それは無理かな」


杏樹「どうして‥」


ななか「だって私は、まだ」ギュ


杏樹「えっ」


ななか「"杏樹"のことが好きだから」


杏樹「どうして‥だって私‥」


ななか「理由なんて分かんないよ」


杏樹「私は‥すわわのこと」


ななか「それでも好きなの」


ななか「私は伊波杏樹が好き」


杏樹「すわわ‥」


朱夏「どうゆうこと‥」


杏樹「えっ」バッ


ななか「朱夏‥」


朱夏「ねぇ、どうゆうことなの」


ななか「違うの朱夏、あのね」


朱夏「すわわはちょっと黙ってて、私は杏ちゃんから聞きたいの」


杏樹「ッ‥」


朱夏「ちゃんと説明してくれるよね」


杏樹「うん‥」


杏樹「実はね、私とすわわは付き合ってたの」


朱夏「‥いつの話?」


杏樹「ライブツアーの最終日まで‥」


朱夏「えっ?それって」


杏樹「うん‥朱夏が私に告白してくれた日」


朱夏「何それ‥もしかして私のせいで」


杏樹「違うの!朱夏のせいじゃない」


朱夏「だってタイミング的にも」


杏樹「違うの‥もともと決めてたの」


杏樹「私とすわわの関係はその日で終わりにしようって」


ななか「‥」


杏樹「お互いのこの思い出は大事にしまって前に進もうって」


杏樹「だからもう‥」


朱夏「嘘だよね」


杏樹「えっ‥」


朱夏「杏ちゃん‥まだすわわのこと好きだよね」


杏樹「ちがっ」


朱夏「分かるよ!!杏ちゃん時々、すわわのこと優しい目で見てるもん」


朱夏「それに、私といる時も上の空なときあるし」


朱夏「それってすわわとのことが忘れられないからでしょ」


杏樹「違うの私は」


朱夏「私と付き合ったのだって思い出を忘れるためでしょ」


杏樹「違う‥違うよ!」


朱夏「だってそうとしか思えないじゃん、杏ちゃんは私なんかのこと」


朱夏「好きじゃないんでしょ!」


バチン


杏樹「えっ」


ななか「はぁはぁ」


朱夏「何‥するの」


ななか「勝手なこと言わないでよ」


ななか「杏樹がどれだけ悩んでるか知ってるの」


ななか「杏樹が言えなかったのは」


杏樹「やめてすわわ!」


ななか「杏樹‥」


杏樹「2人が喧嘩する理由なんてないよ」


杏樹「悪いのは全部私だから」


朱夏「杏ちゃんは何も話してくれなかった」


朱夏「でも私はいつかきっと話してくれるって待ってた」


朱夏「ずっとずっと待ってた」


杏樹「ごめ‥」


朱夏「不安だったんだよ」


杏樹「ッ‥」


朱夏「杏ちゃんにはこの気持ちなんて分かんないよ」


ななか「朱夏!!」


朱夏「だって、不安で不安で怖かったんだよ」


朱夏「好きな人なのに、大切な人なのに」


朱夏「その人が何考えてるかわからないって」


朱夏「知りたいけど‥何も話してくれなくて」


杏樹「ごめん‥朱夏、あのね」


朱夏「もう、いい」


杏樹「えっ」


朱夏「もう疲れたの」


朱夏「私、杏ちゃんこと待つの疲れちゃった」


杏樹「しゅ、しゅか」


朱夏「ごめんね‥いままで楽しかった」


杏樹「待って‥お願い」


朱夏「ありがとう」


杏樹「嫌‥嫌だよ」


朱夏「大好きだったよ、杏ちゃん」


杏樹「お願い‥」


朱夏「ばいばい」ガチャ


杏樹「嫌!行かないでよ!」


杏樹「痛っ」ドサッ


杏樹「どうして‥どうしてなの」


ななか「ッ‥」ダキッ


ななか「ごめんね、私のせいで」


杏樹「違う、すわわは悪くない」


杏樹「悪いのは私なの」


杏樹「全部‥全部全部全部」


ななか「やめて‥そんなに自分を責めないで」ギュゥ


杏樹「だって‥わたし、わたし」


ななか「もう、何も言わなくていいから」


杏樹「うっ‥うぅ うわぁぁぁぁぁぁあ」


ななか「ごめん‥」



その日、私は大切な人を失った


きっとこれは


私に与えられた罰なんだ


私がちゃんと2人のことに向き合わなかったから


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーnext


後書き

後編はクリスマスまでに書く予定です


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