2019-03-13 14:29:52 更新

概要

離れ離れ、姉と別れ、笑顔が消え、そして。


前書き

この物語は本編4話の如月の過去についてのSSです。
とりあえず主人公は如月と菊月にしています。

登場人物

菊月 11歳 女

舞鶴鎮守府所属。
如月の事を慕っており、よく睦月と如月と三人で行動している。
鎮守府に住み着いている猫と遊ぶのが日課。
好きな物はチョコ。嫌いな物は納豆。
艦娘コードネームは駆逐艦睦月型9番艦 菊月。
練度は58。
誕生日は5月15日。

如月 14歳 女

舞鶴鎮守府所属。
睦月型一のおませさん。
よく提督を誘惑している。でも結構奥手。
ウェーク島制圧作戦に出撃する。
誕生日は6月5日。

卯月 13歳 女

舞鶴鎮守府所属。
語尾に「ぴょん」をつける兎っ子。
イタズラ好きで、いつも提督に叱られている。
誕生日は10月15日。

弥生 13歳 女

舞鶴鎮守府所属。
無口でよく怒っていると間違われる。
その度に「怒ってません…」と否定している。
結構核心をついてくる。
誕生日は7月11日。

長月 12歳 女

舞鶴鎮守府所属。
男の子っぽい女の子。
いつもはクールだが、デレると甘えてくる。
睦月型一の心配性。
誕生日は10月6日。


外伝2話 錆びた三日月



元帥「これから睦月型の皆には、分担して色々な鎮守府に移ってもらいたいんだけど…」



元帥さんに呼ばれ、最初に言われたのは、まぁなんとも引け腰な言葉だった。


皐月「それって、皆と離れるってこと?」


元帥「悪いがそうなるの…俺としてもそうなるのは嫌なんだけど、戦力の分配にはこうするしかなくて…ごめんね?」ペコリ


如月「何言ってるのよ元帥さん。また会えるなら良いじゃない。」


菊月「私も同感だ。」


元帥「ありがとうね。それじゃあ、分配の事なんだが…」


その後の話により、


横須賀鎮守府に睦月姉さんと水無月姉さん。

呉鎮守府に文月姉さんと皐月姉さん。

佐世保鎮守府に三日月と望月。

あまり戦力のない舞鶴鎮守府に、如月姉さんと弥生姉さん、卯月姉さん、長月姉さん、そして私が行く事になった。


元帥「それじゃあ、出発は明後日だから、準備をしておいてね。」


睦月型「「「了解!」」」


パタンッ


元帥「……これでいい?大淀。」クルッ


大淀「はい。格好良かったですよ?」ニコッ


元帥「はぁぁぁ……緊張するょおお…」ヘタリ


大淀「ふふふ……」ニコニコ


〜睦月型の部屋〜


睦月「ふんふふ〜ん♪」ゴソゴソ


如月「睦月ちゃん、楽しそうね。」ガサゴソ


望月「あ〜めんど〜い…」


三日月「もうっ、自分の荷物位…って、終わってる⁉」


卯月「弥生、これっているぴょん?」つでんでん太鼓


卯月、文月以外(((((((((……要らな(くない?)(いわ)(い…)(っ…)(いだろ)(いな)(いですよね)(いでしょ)(いわぁ〜))))))))))


文月「要らないんじゃない?」サラリ


卯月、文月以外((((((((((言った(にゃしっ)(わね)(…)(か文月ぃぃぃ…)(よこの娘)(な…)(か…)(んだ…)(な文月))))))))))


卯月「そう思うぴょん?ならこれは後で捨てて来るぴょん。」


卯月姉さんの所からは何故か色々出て来る。どっから出したのさ…


〜そんなこんながあって2日後〜


睦月「じゃあ行ってくるにゃしっ!」ダキッ


水無月「皆元気でねー!」ノシ


ガシャンッザザザザザ……


文月「じゃあばいば〜い♪」フリフリ


皐月「また会おうねー!」ノシ


ガシャンッザザザザザ……


三日月「じゃあまた今度会いましょう?」


望月「行ってきま〜」ダルーン


ガシャンッザザザザザ……


如月「……よし、じゃあ私達も行きましょうか。」


長月「そうだな。」


卯月「行ってきますぴょん!」デンデンデンデン


弥生「それ…持って来たんだ…」


菊月「明石さんに渡しておこうか。」つでんでん太鼓


卯月「ありがとぴょん!」


元気でねーという声を背中に、私達は舞鶴鎮守府へ出撃し始めた。


〜5日後〜


菊月「……此処に来るまで、驚く程何も無かったな…」


長月「それはとても同感する。」ウンウン


如月「まぁ、提督の所に行きましょ?」


卯月「……」ウツラウツラ


弥生「……」つハリセン


スパァァァァァン!!!!


卯月「……!!…、……!!!」ウズクマリ


弥生「卯月、提督の所に行くから起きてて…」


卯月「ありがとぴょん、弥生…お陰で目が醒めたぴょん…」ヒリヒリ


弥生「うん…」ドヤ


〜舞鶴鎮守府、執務室〜


ガチャッ


如月「失礼するわ、司令官?」


卯月「失礼しますっぴょん!」


弥生「失礼…します…」


長月「失礼する。」


菊月「失礼するぞ。」


舞鶴提督「あっ、今日だっけ?君達が来るの。」


如月「そうよ。宜しくね。」


舞鶴提督「そうか。俺はここの提督をやっている者だ。これから宜しくな。」(`・ω・´)ゞ


一言で言おう。なぜ軍服を着崩している?


舞鶴提督「ごめんね。今ここらへん暑くって…」テパタパタ


壁掛けの温度計を見る。…うわ、31,2℃とか。


舞鶴提督「よし、じゃあ皆ついて来てくれ。部屋に案内するよ。」テクテク


5人「「「「「はーい(ぴょん)」」」」」


〜如月達の部屋〜


舞鶴提督「よし、それじゃあ1700まで自由にしてていいぞ。」


5人「「「「「はーい(ぴょん)」」」」」


パタンッ


長月「優しい司令官だったな。」


如月「えぇ、そうね。惚れちゃったかも♥」


卯月「いくらなんでも早すぎるぴょん」


弥生「…楽しいこと、沢山あるかな…」


菊月「あるはずだよ、弥生姉さん。」


ここでの私達の任務は、殆どが遠征任務だった。資源が足りないからだということだが。まあ、そのお陰で順調に練度も上がったからいいんだけど。


そして…


〜2ヶ月後〜


舞鶴提督「皆、ウェーク島制圧作戦の任務がうちにもきた。」


ザワザワ…セイアツッテ…シュツゲキデキルノ…?


舞鶴提督「だが、艦隊が艦隊なので、うちは練度の高い娘から順番に艦隊を組む。」


舞鶴提督「旗艦、古鷹。」


古鷹「は、はい!」


舞鶴提督「58、加賀、陸奥、熊野。」


58「オリョクルの成果…!」


加賀「気分が高揚しますね」


陸奥「あら、いいのかしら?」


熊野「分かりましたわ!」


舞鶴提督「そして、如月。」


如月「!」


舞鶴提督「第一艦隊はこんな感じだ。次ー…」


如月「……」


菊月「どうした、如月姉さん?」


如月「え⁉いや、なんでもないわ…」


菊月「如月姉さんが第一艦隊にいるって、とてもすごい事だと思うぞ。姉さん、頑張ってくれ。」


如月「えぇ…」


如月「(…ごめんね、菊月ちゃん。)」


如月「(ウェーク島制圧作戦…)」




如月「(艦の『如月』が、沈んだ作戦なの…)」




今思えば、あの時の如月姉さんの思い詰めていた表情、あの時に何かしていればよかったと後悔する。なぜなら…




如月姉さんは、居なくなったから。




〜ウェーク島付近〜


ザザザザザ…


古鷹「もうそろそろウェーク島です!頑張りましょう!」


熊野「了解ですわ!」


陸奥「了解よ。」


加賀「……!古鷹、艦載機を発艦しても?」


古鷹「ソナーにも…加賀さん!制空権を!」


加賀「はい。」


古鷹「陸奥さんと如月さんは6時の方向!」


陸奥「了解!」


如月「分かったわ!」


古鷹「58さんは隙をみて遊撃を!」


58「分かったでち!」


古鷹「熊野さん、貴女は私と!」


熊野「分かりましたわ!さぁ、行きます!」


ボーンボーン…ドドドドド…ドカーン…


如月「(くっ…捌ききれない…かも…!)」


陸奥「如月!下がって!」


如月「!はい!」ザザザ


陸奥「食らいなさい!主砲、一斉射‼」ドォンドォン


ボボボボボ…ドカーン…


陸奥「古鷹、陸奥よ。ソナーに反応無し、敵も目視できない。とりあえずこっちは終わったわ。」


古鷹『陸奥さん!じゃあ、如月さんは加賀さんの所へ!陸奥さんもそっちに!』


陸奥「了解よ!如月、加賀さんの所に行くわよ!」


如月「はい!」


〜数時間後〜


古鷹「……ソナー…反応無し。58さんの方は?」


58『殲滅完了でちよ』


古鷹「確認。制圧完了です。」


舞鶴提督『そうか。気を付けて帰って来てくれ。」


古鷹「了解!」


如月「あ、危なかった…」チュウハ


陸奥「私もよ…」チュウハ


加賀「お疲れ様です。すみません、私が反応出来なかったせいで…」ショウハ


如月「大丈夫よ、加賀さん。」


加賀「ありがとうございます。」


熊野「ふぇくしょ!」ショウハ


古鷹「大丈夫ですか?タオルありますよ。」チュウハ


熊野「あ、ありがとうですわ…」


58「お疲れ様でち〜」ザパァ


古鷹「あっ、58ちゃん!魚雷のタイミング良かったよ!」ナデナデ


58「えへへ…」ナデラレ


陸奥「さ、早く帰りましょ?提督が待ってるわ。」


如月「そうですね。……!」


艦隊の中で気が付いたのは私だけだった。小さく、ヒュウウ…という、何かが落ちてくる音。


ここから落ちてきて、当たるのは…!


如月「!!陸奥さん!」バッ


落ちてくるまであと2秒。これなら間に合う。陸奥さんが。


陸奥「えっ、如月⁉」オサレ


あと1秒。後ろに爆雷の気配。




如月「……ごめんなさい」




ーーーー着弾。


ドカァァァァァァン!!!


古鷹「如月さん⁉」


陸奥「如月…ちゃん…」


ーーーー駆逐艦、如月。ウェーク島にて、轟沈…


〜少し前、如月達の部屋〜


菊月「……」


如月姉さんが出撃してから時間がたち、私は部屋で休んでいた。静かな部屋、そこで。




カタン…




という音を立て、何かが落ちた。


菊月「…?」


写真立てのようだ。見てみれば、睦月型が全員揃った記念の集合写真だった。


菊月「…あれ、ひびが…」


そのひびは、ちょうど如月姉さんの所についていた。


〜執務室〜


舞鶴提督「古鷹?どうした?」


古鷹『て、提督…』


舞鶴提督「何があった⁉」


古鷹『き、如月ちゃんが…』




古鷹『轟沈…しました…』




舞鶴提督「…は?」


古鷹『ごめんなさい。上空への警戒が疎かになっていて、陸奥さんに当たりそうだった爆雷を、如月ちゃんが…』


舞鶴提督「……すまない。すぐに戻って来てくれ。」


古鷹『はい…』プツッ


舞鶴提督「…俺は…馬鹿か…クソッ!」


〜深海〜


ブクブクブク…


光が、消えていく。


海の底に、私は沈んでいる。


軋む体に喝を入れ、手を伸ばす。


如月「……待っ…て…」


あぁ……髪飾りが……大事な物なのに…


如月「……菊月…ちゃん…皆…」


最後の力を振り絞り、胸元のキーホルダーを外す。




如月「……ごめ…んね……」




私の意識は、ここで途切れた。


〜執務室〜


菊月「……嘘、だろう…」


舞鶴提督「すまない。さっき、古鷹から連絡が入った。如月は、沈んだと…」


菊月「……そう、か。すまない。」


舞鶴提督「あっ、すまない。通信がきた。どうした?……そうか。分かった。」


菊月「どうしたんだ、提督。」


舞鶴提督「形見と言ってはなんだが、如月の髪飾りが見つかったそうだ。」


菊月「そうか。提督、私の事は大丈夫だ。心配してくれて、ありがとう。」スタスタ


パタンッ…


舞鶴提督「……すまない、菊月……」


あの後、私はどうしたのか、覚えていない。唯、次に気が付いたのは、あの日から2日が経っていた夜だった。


私は、眠っていた。その間、ずっと、ずっと、如月姉さんが夢の中にいた。

 

しかし、私がみたそれは、如月姉さんではなく、如月姉さんの形をした何かだった。


いつも、如月姉さんの様な何かに殺される。逃げても、立ち向かっても。


如月姉さんの事を呼んだりもした。しかし、結果は同じ。


辛い。痛い。寂しい。悲しい。助けて。


叫んでも。叫んでも。この声を聞いてくれる者は居ない。


……また、如月姉さんに殺されるのか……


………………誰か。


『………どうした?』


聞こえた。助けて。助けて!助けて!


『『如月が沈んだ』事で自分自身を縛り付けて動かなくさせているだけだ!』


……そうか。私は、ここの誰よりも、子供だったんだな。


菊月『………如月姉さん。』


如月『………』


菊月『………』ダキヨセ


如月『………!!』


菊月『ごめん、如月姉さん。ごめん…』


如月『………全くもう、世話のかかる妹ね。』


菊月『えっ?』


如月『菊月ちゃん。貴女は子供じゃないのよ?』


菊月『いいさ。今くらい、子供のままで…』


如月『もう…所で菊月ちゃん。あの男の子とはどこまで行ったの?』(・∀・)ニヤニヤ


菊月『なっ!?』カオマッカ


如月『言われなくても、もう貴女の中であの男の子の事がどういう存在か、分かってるでしょ?』ニコッ


菊月『え、でも…』


如月『はい。そろそろ時間よ。次は私じゃなくて…』



如月『貴女の番よ?』



そう意味深な事を言い、如月姉さんは居なくなった。


菊月『如月姉さんの…ばか…』


私は如月姉さんに、そう捨て台詞を吐いた。





〜如月達の部屋〜


大部屋に、2人の寝息が響く。


1人は黒と赤の髪をしている、男の子。


もう1人は、その男の子の膝の上で、涙の痕をつけたまま寝ている女の子。


その女の子の手には、赤黒い錆びのついた、三日月のキーホルダーが握られていた。


ー終ー


後書き

本編5話を早く投稿しなければ…

如月「睦月型、如月よ?」
戦レ「戦艦レ級ダ。」
如月「まさか深海凄艦と一緒に話をするなんてね…」
戦レ「私モ驚イタ。私達、沈ンダペアダカラナ…」
如月「あ、そういえばそうね。じゃあ私達は仲間ね?」
戦レ「ウ、ソ、ソウダナ…」カオマッカ
如月「あれ、赤くなってるの〜?」
戦レ「ウ、ウルサイ!次ノ5話ニツイテ話スゾ!」カオマッカ
如月「むぅ…5話では、菊月ちゃんが男の子…冬谷くん?の気持ちに気付いちゃうのね。」
戦レ「ソレノ火種ヲ作ッタノハ如月デショ」
如月「そうね。いい仕事だったわ〜…」
戦レ「開キ直ッテルシ…ソレジャア、マタ本編デ会オウ。」
如月戦レ「「バイバーイ」」ノシ


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