2015-08-11 02:02:32 更新

概要

にこと真姫がチームを組んで少しの季節が流れて突如依頼された任務を受けににこは樹海に…それが波乱の始まり


前書き

「大怪盗にこにーの伝説」のサイドストーリーみたいなものです!完結です


数週間後


学校 放課後


にこ 「やっぱり…にこには情報収集は向かないみたいね…授業がさっぱりだわ」


真姫 「にこちゃん!情報収集なら…私がやるわ」


にこ 「真姫ちゃん!でもあんたは医療の方が優先でしょ…あまり負担は増やしたくないわ」


真姫 「にこちゃん!ありがとう」パァ


にこ 「…///」(本当に素直になったわね…こっちが恥ずかしくなるわ)


にこ 「ところでそっちの授業はついていけてる?医療はそうとう難しいって聞くけど…」


真姫 「うん!今のところ大丈夫そう…なんせこの私だもの」


にこ 「本当にあの時とは見違えるほど自信にありふれているわね!」


真姫 「もう…からからないで」


にこ 「ごめんごめん!いい方向に進んでいるってことよ!そうでなくっちゃにこのパートナーは務まらないニコ」


真姫 「そうよ!私はにこちゃんのパートナーなんだから…」カァァ


にこ 「あれ…真姫ちゃん顔がプチトマト見たくなったニコ」クスクス


真姫 「もぉ!!!からかわないで」プンスカ


にこ 「からかってないニコ」


真姫 「にこちゃん!アイドルモード禁止」バッテン


にこ 「にこ~なんのことかわからないニコ」


真姫 「もぅ…本当ににこちゃんには敵わないわ」ふふふ


にこ 「それじゃあ今日も任務を選びに行くわよ!」


真姫 「了解!!!」


掲示板


にこ 「あいかわらず…すごい数の人と依頼ね」


真姫 「にこちゃん…何の任務受けるの?」


にこ 「そうね…にこ的には情報屋の開拓をしたいけど…真姫ちゃんは?」


真姫 「私は…そろそろ研究材料が少なくなってきたから採取系の依頼を受けたいわ」


にこ 「情報屋開拓と採取系のどっちも取れる依頼なんてあるのかしら?」


真姫 「はぁ…あるわけないでしょ…そんな変な依頼」


にこ 「分かってるわよ…ちょっと言ってみただけよ!」


真姫 「昨日はにこちゃんの依頼受けたから今日は私ので良いのかしら?」


にこ 「そうね!1依頼で交代交代の約束だから良いわよ…手伝うわ」


真姫 「ありがとう…じゃあにこちゃんいつもの喫茶店で待ってて!依頼探してくるわ」


にこ 「わかったニコ!」


喫茶店


にこ 「メイドさん!注文良いですか?」


メイド 「は~い!ただいまお伺いします!」


にこ 「ここだけ何でこんなに人がいないのかしらにこしかお客さんいないじゃない…外はこんなに大勢いるのに…」


メイド 「お待たせしました…ご注文をお伺いします」


にこ 「あんたも良くやるわね…」


メイド 「何の事でしょうか?」


にこ 「もう後ろに用意してるんでしょう!にこのいつものコーヒー」


メイド 「正解です!ちゃんと匂いもけしたのにな~」シュン


にこ 「何回もやられればわかるわよ」


メイド 「はい!こちらビックバード特製ブルーベリートレインです」


にこ 「いつも思うんだけど…ここ潰れたりしないわよね?にこ結構ここのコーヒー気に入ってるんでけど」


メイド 「そこは…やる気と根性で頑張ります」


にこ 「でも本当に不思議よね!前の店なんか人が行列してるのにここはにこ一人…まぁ穴場ってやつなのかしら?」


メイド 「そうですよ!お嬢様…ここは穴場です!常連さんでもってるようなものなのでこれからもご贔屓おねがいします」ペコリ


にこ 「まぁにこ的には静かな方が良いニコ」


メイド 「そうですよ!」


にこ 「ところでメイドさん…困ってることがあるみたいニコね」


メイド 「えぇっといきなりですね!何でそう思ったのです?」


にこ 「いつもと雰囲気が違うのと…少し不安な顔してるわよ!」


メイド 「流石はにこ様ですね!そうです…」


にこ 「言いなさい!これでもとりあえずはあの学校の生徒なんだから依頼してくれれば受けるわよ」


メイド 「ありがとうがざいます!」


にこ 「それで依頼内容は?」


メイド 「数週間前の話なのですが材料の運搬班が樹海を通っていた時に誰かに襲われてこの店の材料が入ってこなくなってしまいました」


にこ 「それは…大変ね」ズズズ


メイド 「今飲んでいるのは倉庫の在庫分…あと持って一か月くらいなのでにこさんには危険を排除して欲しいのです…」


にこ 「回り道っていう選択はないの?」


メイド 「それも運搬班と話あったのですが…どうも樹海で取れる雪月花が取れなくなるのが痛いのです…ちなみに雪月花がないとこの店のメニューは1/4になります」シュン


にこ 「なるほど…樹海の危険を排除しないとこの店がつぶれるってわけね…いいわ!にこがその依頼受けるニコ」


メイド 「本当に良いんですか?ありがとうございます!」


にこ 「因みに、誰に襲われたかってわかるのかしら?」


メイド 「これは樹海の噂なのですけど…今の樹海には魔女がいるらしいです!何でも四方八方から弾丸が飛んできてまるで魔法を使ってるようだと…生き延びた運搬の人が言ってました」


にこ 「樹海に魔女ね…一筋縄ではいかないわね」


メイド 「報酬は…ここのコーヒー無料券と…ケーキも付けます!…それでいいですか?」


にこ 「えぇそれでいいわよ!じゃあ善は急げね…あっ多分真姫ちゃんが後からくると思うから…ごめん!…埋め合わせは後日するから真っ直ぐ帰ってって伝えて頂戴!」ダッシュ


メイド 「分かりました!またのご来店をお待ちしています」べコ


30分後


カランカラン


真姫 キョロキョロ


メイド 「お帰りなさいませ!お嬢様…伝言を預かっております」


真姫 「伝言…にこちゃんから?」


メイド 「はい!にこ様からです」


真姫 「内容は?」


メイド 「はい!えぇっと…ごめん!…埋め合わせは後日する…とのことです」


真姫 「もう~この私を置いていくなんて何を考えているのかしら?」


メイド 「真姫様はにこ様に出会ってから変わりましたね」クスクス


真姫 「///…なによ~もう」


メイド 「褒めているんですよ!」


真姫 「私は昔からこうよ///」


真姫 「せっかく…見つけて来たのに…依頼」


メイド 「どのような依頼ですか?」


真姫 「この依頼は情報屋と私の研究材料がそろう一石二鳥の依頼よ」


メイド 「そんな依頼があるのですか…」ふふふ


真姫 「何がおかしいのよ!私だってこんなのうさんくさいな依頼だと思ってるわよ」プンスカ


メイド 「違いますよ…にこ様のことを思って依頼を探してくるのは立派な事です!私が微笑んだのはむしろあなた達のチーム名が理に適ってるからですよ」


真姫 「私達のチーム名…磁石の花園のこと?」


メイド 「そうです!離れたと思ったら気づかない内にまた引かれあう!まるで磁石のように」


真姫 「なに!喧嘩売ってるの?」


メイド 「とんでもない!にこ様は今…樹海に向かってますよ…その依頼と同じ場所です」


真姫 「そうなの?ありがとう!じゃあね」


メイド 「またのご来店お待ちしています」ペコ


メイド 「ちゅんちゅん♪」


樹海 入口前


看板 「ここから入るべからず!さもなくば痛い目に会いますよ! by魔女」


にこ 「あきらかに忠告のメッセージ…すごい凝ってるわ…この看板不気味な感じが出てるわね」


にこ 「さてと!サクッと終わらせましょう…にこと勝負よスピリチャルガール」


にこ 「と…意気込んではみたけどこんなところに住むやつなんてあいつしかいないじゃない」


にこ 「希…じゃないと思いたいけどあの看板を見て確信したわ!絶対…希ね」


にこ 「真姫ちゃんを帰らせて正解だったみたい…まぁ前いじめられたらしいし…にこ一人のほうが何かと都合がいいのもあるわね」


占い師 「そこのお嬢さん…悩んですみたやん!占ってあげましょうか?」


にこ 「…」ストン


占い師 「何を悩んですか当てましょう」


にこ 「…」


占い師 「恋人を探してますね!むむむ…すぐ近くに居ますよ」


にこ 「どこにいんのよ!その恋人候補ってのは」ハァ


占い師 「それは…もちろん…うちのことに決まってるやん」バサ


希 「久しぶりやん!にこっち元気そうでなにより」ダキ


にこ 「希…熱いんだけど離れてくれるかしら?」


希 「うち寂しかったんよ!いきなりにこっち出で行くから…」シュン


にこ 「それは悪かったわね!にこも忙しかったわけだし…それにあんたの情報網ならにこの所に来ることも可能だったんじゃないの?」


希 「それも考えたんけどな…時間がなかったんよ!あれよあれよの間に今になってもうた」


にこ 「あんたでも苦戦することあるのね!びっくりだわ」


希 「うちもそんなに万能やない!情報がある分いくらかはマシやけど…今回のはうちの中でも1か2を争うな」


にこ 「へぇ~どんな情報よ!にこに安く譲りなさいよ」


希 「ようやな~うちとコンビ組んでくれるなら安く譲るやん」


にこ 「コンビは駄目よ!もうにこ相方いるから」


希 「まぁ知ってるけど確認でや!まさかにこっちに相方が出来るなんて大事にせなあかんで」


にこ 「希に言われなくてもそうするつもりよ」


希 「あつあつやん」


にこ 「///ちゃかすな~」


希 「っと…でにこっちこんな樹海まで何しにきたん?情報が欲しいなら対価で出すけど?」


にこ 「あぁそうだった!希あんた樹海を通ってる運搬車を襲ってる情報が入ったんだけど…やってないわよね?」


希 「うちが?…確かに樹海には住んですけど襲ってないで…うん」


にこ 「そうよね!あんたが襲うわけないわよね…じゃあまたね」


希 「ちょっとまちにこっち!!!」


にこ 「なによ!」


希 「もう遅いし…うちに泊まっていかへん?なんならその調査うちも手伝うよ」


にこ 「う~ん確かに今から帰るのは…」


希 「なな…ええやん!一日くらい」


にこ 「それもそうね!いいわあんたん家に泊まる事にするわ」


希 「そうこなくっちゃ…こっちやで」


にこ 「はいはい」


希の家


にこ 「あんたの部屋木の上にあるのね」


希 「そっちの方が襲われる心配が少ないんよ」


にこ 「でも…火事とかになったら大変そうね!」


希 「それは大丈夫!スプリンクーラーついてるから」


にこ 「それは安全ね」


希 「にこっちは何がいい?」


にこ 「にこは~」


希 「はい!コーヒーどうぞ」


にこ 「分かってるなら聞かないでよ!もぉ」


希 「あれ…この感じは」ハッ


にこ 「どうしたの?希」


希 「にこっちって誰かにここに来ること伝えた?」


にこ 「う~ん…いいえ伝えてないわよ」


希 「誰かここの樹海に入ってきたみたいやん」


にこ 「例の犯人かしら?」


希 「戦闘は出来るような雰囲気は持ってるみたいやん」


にこ 「にこが行こうか?」


希 「いや…うち一人で十分みたい…にこっちはお客さんなわけやしうちにまかし~」


にこ 「まぁあんたの腕はにこが良く知ってるしなんかあったら呼ぶのよ!」


希 「そうやね!気ぃ付ける」


にこ 「いってらっしゃい!希」


希 「うん!いってくるで…にこっち」フリフリ


その頃 真姫


真姫 「もぅなんでこの真姫ちゃんを置いてくのよ!帰ってきたらお仕置きなんだから」プンスカ


凛 「さっきからそればっかり凛もう飽きたにゃ!他の話をしようよ…真姫ちゃん」


真姫 「だってにこちゃんがこの真姫ちゃんを置いて一人で任務に行ったのよ!ありえない…あってはならないわ」


凛 「そうなのかにゃ?」


真姫 「そうよ!私とにこちゃんは一心一体の存在離れるわけないじゃない」


凛 「キモチワルイ」


真姫 「気持ち悪くないわ!世界の方がおかしいの」


凛 (今日の真姫ちゃんは面倒だにゃ)


真姫 「もぅ本当にイミワカンナイ」


凛 「凛…もう帰っていいかな?」


真姫 「駄目に決まってるでしょ!樹海まで来なさい」


凛 「凛は樹海の前のお店でお使い頼まれたのに…」


真姫 「樹海の付近も中の大体同じようなところよ!うじうじ言ってないでいくわよ」


凛 「もぅわかってるって」ハァ


真姫 「あっ…あれがどうやら入口みたいね」


凛 「看板見たいのがあるね」


看板 「ここから入るべからず!さもなくば痛い目に会いますよ! by魔女」


真姫 「この時代に魔女なんているわけないじゃない…どうせヨボヨボのおばあちゃんね」


凛 「凛知ってるよ!魔女って確か凄腕のスナイパーだよ」


真姫 「…」


凛 「…帰ろうか!凛と真姫ちゃんじゃあ行くだけ無駄にゃ」


真姫 「いや…行くわ」プルプル


凛 「震えてるよ」


真姫 「私はこんなちっぽけな障害で逃げたりしない!」


凛 「凛達が樹海に入っても死体が増えるだけだよ!そのにこちゃんは強いんでしょ」


真姫 「えぇにこちゃんは強いわ」


凛 「なら…帰ってくるのを待とうよ!」


真姫 「それはいや!逃げたくない」


凛 「師匠が言ってたにゃ!逃げること決して悪い事ではないって状況を考えた上での無理に動く方が…ってね」


真姫 「それもそうだけど…」


凛 「真姫ちゃんはにこちゃんを信用できないの?それくらいの信頼関係なの?」


真姫 「…」


凛 「凛にも師匠がいるよ!すごく信頼してる…厳しい人だけどその中に優しさがある…必ず応えてくれる」


凛 「たまに任務で何日か家にいない時があるけど…ちゃんと戻ってきてくれる…にこちゃんもそういう人じゃないかな?」


真姫 「…そうかもね!」


真姫 「いつもにこちゃんと一緒にいたから…今まで離れたことなかったからちょっと暑くなってたかも…ありがとう」


凛 「うん!じゃあ帰ろう!真姫ちゃん」


真姫 「うん!帰りましょう」


真姫 「っと言いたい所なんだけど…今回はやっぱり先に進むわ」


凛 「えぇ凛の話聞いてた?」


真姫 「えぇちゃんと聞いてたわよ!そしてこの状況を再確認した上で決めた答えよ」


凛 「どういうこと?」


真姫 「根拠はないけど…すごく嫌な予感がするのよね」


凛 「え…それだけ?」


真姫 「それだけよ」


凛 「…」


真姫 「…」


凛 「流石の凛も付き合ってられないにゃ!もぅ帰るね」


真姫 「動かない方がいいわよ!凛」


凛 「にゃ!!??」


真姫 「もぅ狙われてるわ!私達」


凛 「…にゃ」


真姫 「どうする!戦う?それとも…」


凛 「…不本意だけど…戦うにゃ」スゥ


真姫 「じゃあこれを貸すわ!あとでちゃんと返すのよ」ポィ


凛 「インカム?」カチャ


真姫 「えぇそうよ!凛…一ついいかしら?」


凛 「なにかにゃ?」


真姫 「相手はスナイパー…でまだ敵の位置は分からない」


凛 「うん」


真姫 「でも…いぇだからこそ!私の指示に従って欲しいの」


凛 「…」


真姫 「例え射程圏内で狙われているとしても動くなと指示したらじっとしてるように」


凛 「…」


真姫 「私を信用して!凛を絶対死なせたりしない…約束するわ」


凛 「真姫ちゃん」


真姫 「分かってる!命を預けるなんて無理よね…ごめん凛…やっぱり危険よね!一人で行くわ…もともと私の問題だし」


凛 「違うよ!真姫ちゃん!大丈夫だよ凛は真姫ちゃんを信じてるよ…神社で命を救われてから…そのあと数日間一緒に暮らして」


凛  「真姫ちゃんは凛と約束のを破らない人だってこと分かってる!だから凛は真姫ちゃんを信用してる」


真姫 「凛…」


凛 「だから…一緒に行くにゃ!」


真姫 「でも…万が一ってもあるしこれぶら下げておいて…首に」シュ


凛 「神田明神のお守り」


真姫 「凛の体に異変があれば光だすみたい!」


凛 「うん」


真姫 「じゃあ改めて」


凛 「うん」


まきりん 「にこちゃん奪還作戦いく(にゃ)(わ)」


樹海の入口付近の木の上


希 (ありゃ~今日は客人が多いと思ったら闇医者マッキーに星空組の一人娘の麒麟やん)


希 (海未ちゃんが言ってたのはこのことだったんやね!朝いきなり「凛が樹海いくので鍛えて下さい」いうんでようわからんかったけど…なるほど)


希 (マッキーの方は大方にこっちを心配してだと思うけど…にこっちはここに来ることを誰にも言ってないって言ってたけどな…裏で誰かいるみたいやね!気になるやん)


希 (でも…うちもにこっちのファンや!簡単には渡さへんよ!せっかくまた会えたのに…これでお別れは悲しいやん)


希 (絶対ににこっちはうちのものにするんや!これは神様がくれたチャンス…絶対に活かすで)


希 (ってことで…希パワーは~い注入…プシュ)ポチ


希の部屋


にこ 「にしても暇ね~!あっそうだ泊めてくれたお礼に明日の朝ご飯でも作ってやろうかしら」


にこ 「そうと決まればとりあえず下ごしらえだけでもやっときましょう」


にこ 「それにしても…静かね!不気味なくらい」


にこ 「これも四方に張られてるお札の効果なのかしら?」


にこ 「まぁいいか!にこが気にするほどではないニコ」


にこ 「まずは野菜から切っていくニコ」


にこ 「ザックザック…♪~」


にこ 「ザックザッ…」コトン


にこ 「…」シューン


にこ 「希を助けに行かないと」ゴソゴソ


にこ 「希…死ぬんじゃないわよ」ガッ


樹海入口付近


マッキー 「インカムはザァァァ…OKそう?」


麒麟 「マッキー…OKだよ!」


マッキー 「じゃあ…作戦考えてるから…そこで待機してて」


麒麟 「了解にゃ」


マッキー (今回の戦いはほぼ頭脳戦…心理戦を制したものが勝利を得る)ドキドキ


マッキー (まずは…深呼吸…スゥーハァースゥーハァー…うん落ち着いた)


マッキー (私が慌てちゃ駄目…凛の命も預かってるんだから…落ち着いて状況整理から…)


マッキー (敵は魔女…凛の話から推測するには…う~ん…スピリチャルガールか鳳凰のどちらか…)


マッキー (魔女って言うくらいだから…スピリチャルガールって考えて構築しようかしら)


マッキー (スピリチャルガール…情報としては射程圏内は半径20kmってあったけど…)


マッキー (木が生い茂ってる樹海ならおおよそ1kmが限界のはず…)


マッキー (木に隠れながら…近づけば大丈夫)


マッキー (問題は…どこにいるか?ヒントがあれば…)キョロキョロ


マッキー (ってそんな都合よくあるわけないか…)


マッキー (それにスナイパーなら自分の場所がばれないように一発一発丁寧に打ってくるはず)


マッキー (そういえばさっき腕利きって言ってたわね!…ならなおさら…打ち損じは期待薄いわね)


マッキー (…この案で行くしかないのかしら?…気が進まないけど…)


マッキー (でも…いえ…二人とも死ぬよりマシよね…)


マッキー (いえ…この作戦は最終手段…でも…最初だからこそ効果がある…)


マッキー (でも…悪魔的作戦…こんなの…選んでは駄目…でも…)


マッキー (それに…危険すぎる…)


マッキー (他の方法を…)あわあわ


マッキー (うーん…うーん…うーん)


マッキー (一つ浮かぶと…出てこない…どうしょう…)う~ん


マッキー 「…」


麒麟 「どうしたの?マッキー?作戦決まったかにゃ?」


マッキー 「ヴぇえ…まだ…決まってないわ」フルフル


麒麟 「…」


麒麟 「マッキーの声で分かるよ…作戦決まったけど…それは…」


マッキー 「まだ作戦は決まってないわ!だから私にもう少し時間を頂戴…もっと安全な作戦を…」


麒麟 「マッキーやっぱり…」


マッキー 「…え?」


麒麟 「マッキーの作戦…麒麟が危険な目にあうものなのかにゃ?」


マッキー 「…」


麒麟 「麒麟は大丈夫だにゃ!マッキーが約束してくれたから…麒麟を死なせたりしないって」


マッキー 「麒麟…」


麒麟 「だから…信じてるよ!マッキー」


マッキー (私は何をしてるのかしら?麒麟は私を信じて命を預けているのに)


マッキー (私が動揺してどうするのよ!ありがとう麒麟…覚悟決めたわ)


マッキー 「…」スゥー


マッキー 「…麒麟…持久戦はこっちが不利になるわ!短期決戦にするわ」


麒麟 「うん」(声が安定してる…覚悟を決めたみたいにゃ)


マッキー 「作戦はこうよ………」


麒麟 「うん分かったにゃ!信じてるよマッキー」


樹海中部


スピ (さっそくうちの射程距離に…って)カチャ


麒麟 「にゃにゃにゃにゃ~~~」バシュバシュバシュ


スピ (どういうつもりや!!??麒麟が走りながらナイフで木を切りつけながらものすごい勢いで移動してるやん)


スピ (これも作戦なん?ようわからん…様子見やん)


麒麟 「にゃにゃにゃ」シュシュ


スピ (麒麟の動きからして不規則だから…まだうちの場所は割れてへんな)


麒麟 (なんか…こっちのような気がするにゃ)シュシュシュ


スピ (にしても…無意識やと思うけど着実にこっちに向かってる!良いもんもってるやな…天性か)


麒麟 (この感覚…ここら辺…みたい…もう少し…)


スピ (ほぅ…意識し始めたみたいやん!…海未ちゃん良い弟子を拾ったもんやね)


麒麟 (絶対ここら辺にいるにゃ!あとはマッキーに任せるよ!)ピィ


スピ (どちらにしろここからじゃ!一発は無理そうやから…移動するしかあらへん)スク


麒麟 「…」ピタ


スピ (あれ…止まった…これは好都合…嫌…罠かな?)


スピ (でも…絶好のチャンスなんは確かやな!こっちの場所はばれてへん)カチャ


麒麟 「…」スゥー


スピ (千載一隅のチャンス!悪いけどうちはこの一瞬を見逃すほど甘くはないで…)スウゥ


スピ (麒麟ちゃん…バイバイ…一発で決めるで)


麒麟 「…」(マッキー)タラー


スピ (スピリチャルパワー…は~い注入)プシュ


キーーーーーーーーーン


スピ (はい、いただき…え…金属音?)


マッキー 「麒麟…その右ななめ五本目の木に上にいるわ!!!木ごと伐りなさい」


麒麟 「了解にゃ!」カチャ


スピ (なんで…うちが外した!!??…いや)


麒麟 「ハアアァァァァァ」スパーン


マッキー 「良いわよ!麒麟」キラン


木 「バキィィィィ」


スピ (マッキーの…まさか…メスで弾いたっていうんか!?)グラ


スピ (ありえへん!この状況でそんな博打みたいなこと…)


スピ (一歩間違えれば麒麟が死んでしますのに…なんで!!??)


スピ (なんにせよ…うちは…)


マッキー 「スピリチャルガールを見つけたわ!そのまま五秒後に右に一振りよ」


スピ (まんまとこの二人の作戦にはまってしまったということなんやな)


麒麟 「終わりだよ!スピリチャルガールさん」ガチャ


スピ (もっと…生きたかったやん!こんな終わり方納得へんよ…)グズ


麒麟 「スウゥゥ…スパーーーーーーン」


マッキー 「…」


麒麟 「…」


スピ 「…」


マッキー 「やったのかしら?」


麒麟 「手応えがなかったにゃ…」


マッキー 「え…?」


??? 「まったく!あいかわらずドジね…あんたは…」ハァ


麒麟 「新手…かにゃ?」


マッキー 「嘘…」ガタガタ


スピ 「グズグズ…にこっち…ありがとう」ガシ


にこにー 「まったく!本当に手がかかる事」ヨシヨシ


マッキー 「にこちゃん?」


にこにー 「希…あんたはここで休んでなさい!にこが片づけてあげるから…」ボソ


スピ 「にこっち…」


にこにー 「待たせたわね!あんた達…にこにーの相棒…泣かせた罪は重いわよ」スチャ


マッキー 「にこちゃん…私よ!真姫よ…あいつに襲われたの!」


麒麟 (この人が真姫ちゃんが言ってたにこちゃんか…でもなんか様子がおかしいような…)


にこにー 「あんた誰よ!…にこにーの相棒をこれ以上悪くいうなら流石のにこにーも堪忍の袋が爆発するわよ」


マッキー 「にこちゃん?なに言ってるの?にこちゃんのパートナーは私よ!」


にこにー 「だからあんた誰よ!にこの本名を知ってるってことは…同業者かしら」


マッキー 「誰って…っ…真姫よ!あんたのパートナーの闇医者マッキーよ」


にこにー 「にこ…そんな人知らないニコ」


マッキー 「どうして…どうして…なんでよ…」ブルブル


麒麟 (これは…)


にこにー 「にこ思い出せないけど…にこにーの相棒を気づ付けた落とし前あんた達の命で償ってもらうわよ」


麒麟 (まずいにゃ!非常にまずいにゃ)あわあわ


マッキー 「なんで…どうしたの?にこちゃん」ガタガタ


にこにー 「教えてあげるは…にこのパートナーは…」


マッキー 「グズグズ…」


にこにー 「スピリチャルガールよ!」キラン


マッキー (そんな…私…は…)


にこにー 「さようなら…誰かさん!」シュ


カァーーーーン


麒麟 「…え…今度は誰?麒麟じゃないよ?」


マッキー 「!!!!」


??? 「まったく…心配で来てみれば大変なことに巻き込まれてるじゃない…マッキー」


マッキー 「…エリー」


エリチカ 「もぅ…何回言えばわかるの?今はエリチカよ…もぅ」


エリチカ 「この人数でもやるのかしら?大怪盗にこにー」


にこにー 「あんたとその子の関係は分からないけど…にこにーの味方じゃないってことなのは確かかしら?」


エリチカ 「ご名答!」


にこにー 「敵に不足なしよ!エリチカ」


エリチカ 「どうやら…戦いは避けられないようね!」


にこにー 「そんなの分かってるくせに…」


エリチカ 「でも…私は戦うつもりはないわ」


にこにー 「その後ろの子とあのオレンジの髪の子を命をここに置いてくなら…昔のよしみで逃すわよ」


エリチカ 「そのつもりもないわ」(昔のよしみか…ここ最近の記憶が改ざんもしくは書き換えられたのかしら?)


にこにー 「じゃあなに?片方だけってことかしら」


エリチカ 「いいえ…それも違うわ」


エリチカ (私しか知らない事だけど…真姫とコンビ組んだ時あんなによろこんでいたのにこんな簡単に忘れるなんて…異常だわ)


エリチカ (あんた達がものすごく幸せそうな顔で話してくるから腹の中に抑えたけど…ノロケを聞くこっちの身にもなりなさい)


エリチカ (なんで別々に来るのよ!私…真姫からにこの話を三時間くらい聞いてからその後五分後くらいに今度はにこが来て真姫の話をするの)


エリチカ (あんた達は話して楽しいけど聞き続けるこっちの身にもなりなさい…生き地獄よ)


エリチカ (私…三時間の間に「えぇそうね」しかいってないわよ!私のターン無しってどういうことなの?)


エリチカ (もう本当に勘弁してよ)


エリチカ (…脱線したけど…それほど…仲がいいってわけよ)


にこにー 「じゃあ…どういうことよ?」


エリチカ 「にこにーの方から逃げるわ」


にこにー 「ハアァァ?…そんなことあるわけないじゃない!」


エリチカ 「それは…そうかしら…ね」(私の予想が正しければ…これで…分かるはず)ポィ


にこにー 「うわ…ってなにこれ?」パシィ


エリチカ 「なんだと思う?」


にこにー 「…お守り?」


エリチカ 「正解よ!でも…ただのお守りじゃないけどね」


麒麟 (あれは…神田明神のお守り…麒麟に首にかかってたはずだけど…無いにゃ…)


にこにー 「神田明神のお守りね」


エリチカ 「そうね」(そろそろ…)


にこにー 「お守りが光りだした…」


麒麟 「!!!!」


にこにー 「ウワァァ…ニコ…グゥゥニコ」ジタバタ


マッキー 「!!???」


エリチカ (やっぱり…だから魔女って呼ばれているのね…)


にこにー 「ググゥゥ…ハァハァ…ニコ~」


にこにー 「ハァァ…ニコ~ギギギギァァァ」ポィ


にこにー 「ハァハァ…なにさっきのは…にこにーは…」


エリチカ 「あなたは…」


スピ 「にこっち!退却するよ~」


にこにー 「!!!クッ…」


エリチカ 「逃げるの?にこにー」


にこにー 「…っ!覚えてなさい…エリチカ」ボン


マッキー 「にこ…ちゃん」


にこにー 「…」シュ


にこにーとスピリチャルガール 撤退後


真姫 「にこ…ちゃん…にこちゃん」ブツブツ


絵里 「真姫…そろそろ行くわよ」


真姫 「嫌…嫌にこちゃんを助けに行く…行かせなさいよ」


絵里 「もぅ無理よ!諦めなさい…」


真姫 「大丈夫よ!にこちゃんは洗脳されてるだけ…それさえ解ければ…」


絵里 「じゃあなに!真姫はにこにかかった洗脳が解けるっていうの?その前ににこと戦えるの?」


真姫 「そ…それは…」


絵里 「はっきり言うはあなたの実力じゃあにこにかつのは愚か洗脳も解けやしないわ」


真姫 「ななんですって!!!あんな洗脳くらい解けるわよ」


絵里 「い~え…真姫には無理よ!」


真姫 「言わせておけば…」ワナワナ


絵里 「今のあなたは冷静さのかけらもない…自分の精神もコントロールできないのに他人のはコントロールできると思うのかしら?」


真姫 「うっ…そっそれは~」


絵里 「そうでしょう!あなたの技術は認めるわ…評判も耳な入ってる…でもね…感情がまだ完成していないの!」


絵里 「冷静さ…いえ…冷酷さ…決断力…どれをとっても中途半端…」


真姫 「…」


絵里 「いい真姫…自分を自分でコントロールしなさい!個を確立するの!絶対に何があってもブレナイ精神を持ちなさい…それには経験が必要不可欠よ」


真姫 「はい…」


絵里 「だから…今日から自立しなさい!」


真姫 「自立?」


絵里 「そうよ!さっきもいったけど技術は申し分ないのよ…これから一人で生きて…技術じゃなくて…実力と経験を付けなさい」


真姫 「一人でか…」


絵里 「不安?」


真姫 「それは…ね…不安じゃないっていえば嘘になるけど…」


絵里 「心配しなくても…あなたには私もそしてその子もいるわよ!」


凛 「毎日会いにいくにゃ!なんたって星空組御用達の医者だもん」


真姫 「えっ…でもさっき絵里…一人でって」


絵里 「あぁ確かに言ったわよ!一人でってでも意味的には独りじゃなくて一人よ」


真姫 「そんなの文字じゃないとわからないわよ…もぅ」


絵里 「さぁこれから厳しくなってくるわよ」


真姫 「絵里はこれからどうするの?」


絵里 「そうね…もぅ少しあの学校で実力つけて…妹を助けにいくわ」


真姫 「そう…凛は?」


凛 「凛はいつも通り園田組にいるにゃ」


真姫 「うん!分かった…じゃあ絵里…凛!私決めたわ…この技術を活かして小さい個人病院を経営するわ」


真姫 「そして…経験を積んで実力を積んでにこちゃんをカッコよくサラってやるんだから!」


凛 「じゃあ凛も手伝うにゃ!今日から一層力を入れて修行して今度は足を引っ張らないようにするにゃ」


絵里 「じゃあ…とりあえず真姫!」


真姫 「なによ!絵里!」


絵里 「真姫がにこを助ける実力をつけるまでにこの記憶封印させてもらうわ!」


真姫 「ヴぇえ…なんでそんな事するのよ!イミワカンナイ」


絵里 「集中する為よ!早く助けに行きたいんでしょ」


真姫 「それは…そうだけど…」


絵里 「じゃあ…覚悟…決めなさい!現状の甘えは枷にしかならないわ」


真姫 「…」


真姫 「うん!お願い…絵里」


絵里 「真姫ならそういうと思ったわ!良い目をしてる…行くわよ」シューン


真姫 「…」クラクラ


絵里 「…」シュー


真姫 「…」ボォー


絵里 「…終了」パン


真姫 「…ハッ」


絵里 「どう真姫…調子?」


真姫 「特にどうもしないけど?…なんでそんな事いきなり聞くの?変なエリー」


絵里 「それもそうね!じゃあとりあえずここを使いなさい」ビシ


真姫 「ボロボロね…でも中は外観と違って綺麗…」


絵里 「そりゃあ病院だもの!衛生面の管理はバッチリ」


真姫 「うん!気に入ったわ!」


絵里 「じゃあ私はこれで…必要なものとか学校の荷物は明日持ってくるわ」


真姫 「ありがとう!絵里…また明日ね」


絵里 「えぇじゃあね」


凛 「凛も帰るにゃ」


真姫 「えぇ凛も気を付けてね」


凛 「うん!じゃあね」フリフリ


真姫 「さぁてとなんか今日は異様に体が疲れてるわ!私も寝ようっと…」


おわり


後書き

最後まで読んでもらいありがとうございます!感想等あれば残してくれるとうれしいです


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