2016-02-07 09:20:10 更新

概要

撃たれて死んでしまったノビスケはすぐに生まれ変わってしまう

しかし、残された時間は僅かしかない

その前に二つのやるべき事をする

そうすれば・・・


前書き

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【第二部】第二話 親友


あのテロから数時間後


ーー野比家ーー


ガチャ


のび太「・・・・・・」


スネ夫「静香とお嬢は?」


のび太「まだ、中にいるよ・・離れたくないんだとよ」


ジャイアン「無理もない大事な家族を亡くしたんだ辛いだろうな」


アーニャ「久しぶりに皆で集まれたのがこんな形になるなんて・・」


アンリ「看護婦長は来れそうにないって」


アーニャ「海外に行ってるんだっけ?」


アンリ「うん・・理由はわからないけどね・・・」


ユウ「のび太・・俺が」


のび太「なにも言うな・・お前は悪くない」


のび太「あの時からおかしかったんだ・・それを僕が気付いてたのに!気付いてたのに!」


アンリ「のび太さん!自分を攻めるのはやめて」


あやめ「そうよ、私が余計な事を言ったから・・」


ユウ「違う!行けと言ったのは俺だ!」


ジャイアン「おい!やめろ!誰が悪いとかないんだよ!」


ジャイアン「悪いが・・悪いとするなら・・ノビスケ自身だ」


あやめ「っ!おじさん!いくらなんでも酷いよ!被害者なんだよ!」


ジャイアン「あいつが、最後にどう死んだかは現場にいた奴から聞いた。俺は!自分から死んでいく奴なんか!大っ嫌いだ!命を!無駄にしやがって!残された者の事を考えろよ!!」


ユウ「残された者か・・まさか自分が残される側の人間になるなんてな・・結構辛いもんだな」


ジャイアン「悪い・・トイレだ!」


のび太「おい!」


アーニャ「のび太止めないで・・」


ユウ「・・・・・・」


のび太「ジャイアン・・・・」


アーニャ「ノビスケくんの事自分の息子のように思っていたから」


のび太「・・・・・・」


スネ夫「これからどうするか・・」


ユウ「せめて・・笑って見送ってやろうぜ」


アンリ「そうだね・・それしかないよ」


ピンポーン


のび太「誰か来たみたいだな」


???「失礼します・・・お父さん・・最後に顔を見させてもらおうと思って」


のび太「・・・・恭介(きょうすけ)」


恭介「お父さん・・・・」


のび太「だから、お父さんって呼ぶーって、今は言ってる場合でもないよな・・向こうの部屋だ・・お嬢もいる」


恭介「わかりました・・・では」


スネ夫「とりあえず葬儀場とかは手配しておくよ・・とびっきり豪華な奴を」


のび太「スネ夫嬉しいんだが、あまり貯金の方が・・・」


スネ夫「ノビスケは俺にとっても息子みたいなものだ!金の心配なら気にしないでくれ」


のび太「スネ夫・・・ありがと」


スネ夫「もう一人の子もいたよな?ノビスケの友達だっけか?」


のび太「あぁ、最近は見なかったんだが、まだ付き合いがあったんだな」


スネ夫「そいつも一緒に送ってやろう」


のび太「いいのか?本当にかなりかかるぞ?」


スネ夫「おいおい!俺の財閥なめんなよ?少しくらいの出費なんともない!な?アンリ」


アンリ「そうね、なんともないよ気にしないで」


アーニャ「でも、向こうの家族でやるんじゃない?」


スネ夫「それもそうか・・余計な事だったか」


アンリ「やはり家族で送る方がいいよね」


スネ夫「だけど、向こうの家族からの連絡がまったくないのはおかしいよな?」


アンリ「確かに文句言われてもいい筈なのに」


スネ夫「調べてみる必要がありそうだ」


ジャイアン「悪い・・長くてな時間がかかったぜ!はははは」


アーニャ「はぁ〜その顔洗って来なさい、真っ赤で見てらんないよ」


のび太「ジャイアン・・・」


ジャイアン「な、なんだって!これは!腹が痛くてな!」


アーニャ「本当に子供達連れて来なくてよかったよ」


ジャイアン「ちょっと洗ってくる」


アーニャ「あ、ちょっと待って私も行くから」


ジャイアン「来なくていい!」


アーニャ「はいはい!強がらない強がらない!」


ジャイアン「別に!」


アーニャ「ほら!行くよ」


ジャイアン「・・・・すまん」


スネ夫「なぁ、のび太お前さえ手伝ってくれるなら」


のび太「やめろ、それだけはしてはいけない」


アンリ「でも、本当にこれでいいの?」


のび太「これが、人生だ・・進んできた結果なんだ」


ガチャ


お嬢「お父様!」


のび太「お嬢もう大丈夫なのか?」


お嬢「大丈夫と言ったら嘘になるけど、お父様!ノビスケを助ける方を思いついたの!」


あやめ「お嬢さん・・ノビスケはもう・・認めたくないのはわかるよ」


ユウ「お嬢現実から目を背けるな」


お嬢「別に現実逃避してるわけじゃないの!本当に助ける方法があるのよ!」


あやめ「そんなのないよ・・」


お嬢「あるよ!タイムマー」


のび太「やめろ!!」


お嬢「っ!」


ユウ「のび太?」


あやめ「び、ビックリした」


スネ夫「・・・・・・」


アンリ「どうしたの!大声だして」


ジャイアン「どうした!向こうまで聞こえたぞ!」


アーニャ「なにかあったの?」


静香「・・・・・・・」


恭介「お父さん・・・」


のび太「恭介!てめぇか!お嬢に妙な事吹き込んだのは!!」


恭介「前からお嬢の話を聞いて!本当にタイムマシンがあるなら!使えばいいじゃないですか!」


のび太「そう簡単に行くわけないだろうが!死にたいのか!」


恭介「何故です!昔は使ってたんですよね?何故そんなに!」


お嬢「お父様!ノビスケを助けたくないの!」


のび太「僕達は!神じゃない!なにか起こるたびに!僕達の都合のいいように変えていい訳がない!」


のび太「それに!タイムマシンはもう跡形もなく壊した筈だ!」


スネ夫「あ〜それなんだがな?のび太」


のび太「お前・・まさか!」


スネ夫「あの時の状態で保管してるんだ・・」


のび太「スネ夫!僕は壊せと言ったよな!」


スネ夫「だが!今は誰にも知られていないし!壊れてるから!」


のび太「そう言う問題じゃねぇんだよ!今の時代にタイムマシンがあっちゃいけないんだ!」


スネ夫「・・・・わかってる、だけどアンリや息子に何かあったらと思うと・・」


のび太「人生は一度きりだ!やり直しなんて出来ない!人生はゲームじゃないんだ!」


スネ夫「・・・・・壊せと?」


のび太「違う!形そのものが残らないほどに消せ」


スネ夫「だけど!あれには、お前の娘のお嬢姉の声が!生きた証が!」


のび太「・・・関係ない」


お嬢「お父様!それ本気で言ってるんですか!」


のび太「・・・・本気だ」


お嬢「っ!」バチン


のび太「っ・・・」


お嬢「最低・・・」ポロポロ


のび太「・・・・・」


お嬢「っ!・・わ、私・・お父様・・ごめんなさい・・」ダッ


静香「お嬢!」ダッ


恭介「お嬢さん!お父さん・・もっと言い方があったでしょうに!最低です」ダッ


ユウ「今のは俺も許せねぇ・・殴ってやりたいが殴る価値もねぇよ今のお前は」ダッ


あやめ「あ、待って私も行く」ダッ


ジャイアン「アーニャ頼む」


アーニャ「任せて」ダッ


スネ夫「アンリも席外してくれるか?」


アンリ「うん、わかった」


のび太「・・・なに言われても仕方ないと思ってる言うなら言ってくれ」


ジャイアン「なにを言えと?」


スネ夫「のび太もうここには、俺達三人だけだ」


スネ夫「お前が弱虫のび太だって知ってる奴だけだ」


ジャイアン「また、一人で背負いこもうとするのか?のび太」


のび太「っ!」


ジャイアン「隠してるのばればれだ、一番辛いのはお前だろ」


スネ夫「何年お前と心の友やってると思ってんだ?」


のび太「ジャイアン・・スネ夫!」


のび太「ぼ、僕は・・最低だ・・お嬢を傷つけて・・ああああ!!」ポロポロ


ジャイアン「あ〜俺今日は多分深酒するから明日になれば今日の記憶ないかもな」


スネ夫「付き合うぜジャイアン」


ジャイアン「悪いなアーニャ俺の胸は一人用なんだ、今日だけはのび太お前のものだ」ギュッ


のび太「ジャイアン!」ポロポロ


スネ夫「セリフだけ聞くとホモだな!ってジャイアン俺の台詞ぱくるなよ!」


ジャイアン「お前の物は俺の物だろ?スネ夫」


スネ夫「そうだったな」


ジャイアン「だからよ、のび太お前の悲しみも俺のものなんだよ」


のび太「っ・・うわぁあああん」


ー部屋の外ー


「うわぁあああん」


静香「・・私も男だったら」


アーニャ「それだとのび太と結婚できないよ?」


静香「比喩よ比喩本気じゃないから」


アーニャ「私は本気で今だけ男になれたらなって思う」


静香「アーニャさん・・」


お嬢「お父様・・私!」


恭介「今は三人だけにしてあげましょう」


お嬢「はい・・・」


ユウ「また、気づけなかったか、これでも長い付き合いだと思ったんだが」


アンリ「少し妬いちゃうかも」


あやめ「ユウさん!私の胸は空いていますよ!」


ユウ「いらん」


あやめ「即答!」


お嬢「受け入れるしかないのよね」


恭介「かもしれない・・それが、お父さんの言う人生だから」


ユウ「自分の人生に責任が持てなくなったらそいつは人として終わってしまう」


静香「辛いけど・・進むしかないよお嬢」


アンリ「自分の息子が死んでしまったら多分私もお嬢と同じようになると思う・・でも、立ち止まったらノビスケくんが」


お嬢「怒るよね・・ごめんね、あと少しあと少しだけ立ち止まったら進むから」ポロポロ


恭介「お嬢さん」ギュッ


ユウ「見せつけてくれるね」


あやめ「だから!私達も!」


ユウ「いらん」


あやめ「また即答!」


アンリ「いいの?お母さん?」


静香「私はなにも見てないから」


アーニャ「あー!今日は私の指定席はのび太のものかぁ〜妬いちゃうなぁ〜」


ユウ「そろそろ外へ行こうぜ?まだ、時間かかりそうだしな」


静香「そうね」


あやめ「ユウさんが奢ってくれるって!!」


ユウ「ちょっ!」


アーニャ「ごちになりまーーす!遠慮しないよ!やけ食いだ!」


アンリ「私も今日はやけ食いしたい気分!」


静香「ふふふ、ならいい店しってるわよ?」


恭介「お、俺は帰りますよ部外者ですし」


ユウ「あああ!!こうなればやけだ!おう!なんでも奢ってやるよ!恭介!お前も来い命令な!来なかったら!さっきの事のび太にチクる!」


恭介「こ、殺されますって!わかりました!行かせていただきます!ね?お嬢さん」


お嬢「私は・・・」


ユウ「今は三人の方がいい」


ユウ「男にはな男にしかわからないこともある」


ユウ「出来る女ってのはそう言うのを察して自然に去るのさ!」


あやめ「空気の読める人がタイプっとメモっとこ・・」


お嬢「わかった今はたけしさんとスネ夫さんに任せます」


ユウ「じゃあ、行くか」


人は前に進んで行くしかない


例え大事な人を亡くしても


そいつの分も生きて幸せにならなきゃいけない


辛い事も楽しい事も全力で向かっていくしかない


絶対にそいつを忘れない為に


人によって背負うとは違う


自分で見つけ自分で納得出来る答えを探す


苦しくても辛くても何年かかってもそれが償い


そして見つけた答えが始めてスタートラインになる


後は全力でそれを真っ当する


それが俺が見つけた背負うって意味だ


ユウ「お、ちょっと待ってくれ電話だ」ピッ


ユウ「俺だ・・・なに!そうか・・わかった・・」ピッ


あやめ「ユウさんどうしたの?」


ユウ「いや・・なんでもないよ行こう」


あやめ「うん!」


ユウ(病院にいる副会長と言う子が自殺か・・・)


ユウ(今は知らないふりをするしか・・)


ユウ「やはり俺の所為だ・・・」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー???ーー


何やってんだろうな俺は・・最低だな・・


俺の人生なに一つ誇れる事なんかなかったじゃないか・・ははは


いつから間違ってしまったんだろうか・・


あれは・・中学生くらいの時だったかな


当時俺は虐められていた


毎日パシリにされたり無理やり奢らされたり殴られたり蹴られたり無理難題を押し付けたり


俺は我慢した・・小さい頃からいつも親が言っている事を信じて


お父さん達はまだ俺が産まれる前に数年前にあったあの戦争に参加していたらしい


そして、お父さん達はそれの生き残りだという


つまりは、それに比べたら俺の悩みなんてただの我儘にしか思えなかった


なにも知らないあいつらに俺の親を怒らすと怖いぞ!お前らなんか簡単に消されるぞ


そう思っていることで、どうにか毎日我慢する事が出来た


しかし、虐めはエスカレートするばかりだった


どうやら虐めても虐めても我慢する俺が気に入らなかったようだ


他のいじめっ子のように泣けばいいのか?


俺は、一言そう言った


するとそいつは、ナイフを取り出し俺を刺した


その事で親に今までの事がばれてしまった


痛かったけど、もう虐められなくなると思うと楽だった


あいつらは、俺のお父さんや仲間に消される!


しかし、いつになってもそいつは、学校に来る


虐めもなくならなかった


そして、俺は見てしまった・・向こうの親にペコペコ頭を下げてるお父さんの姿を見てしまった


今までの話が嘘だということがわかった


考えれば簡単だった


あの戦争の生き残りは数人だ


そして、英雄と呼ばれている


英雄と呼ばれてる奴が小さい会社の社長?


俺の中で何かが崩れ落ちた


そして、この頃からお姉ちゃんの態度も変わった


今までとは全くの正反対だ


俺に厳しくなったのだ


それを俺は弱いから見捨てられたと思い


俺は強くなる為にたけしさんに修行を頼んだ


何故かと言うとたけしさんは単純に喧嘩が強そうだからだ


たけしさんも英雄の一人らしいが、信じられなかった


英雄が雑貨屋なんてやってるはずもない


修行を頼む時たけしさんは一言聞いてきた


何故強くなりたい?


その答えは簡単だった


情けないお父さんやいじめっ子を見返してお姉ちゃんに認めて貰いたい為だ


そうか・・一言そう言った


そして、俺は強く・・いや、ハリボテだらけの強さを手に入れた


そして、いじめっ子を病院送りにした


親が頭を下げている・・ざまぁみろ!


そこから、俺は上を目指し気づいたら狂犬と呼ばれるようになっていた


俺は有頂天になった


他校の生徒とも喧嘩をするようになり


お姉ちゃんに認めて貰いたいという気持ちはもうなかった・・


自分の為に強くなるそれが、俺の理由だった


高校に入るとそこでも毎日喧嘩をしていた


そして、俺は友と出会う


ノビスケ「あ〜だりぃ!今日は学校さぼるか」


幼馴染「ノビくん学校さぼるのはよくないぞ?」


ノビスケ「うっせい!その呼び方いい加減にやめろ!それにお前だって学校はどうした?」


幼馴染「私の学校は他の学校とは違うからね!今日は休みなのだ!えっへん!」


ノビスケ「なら、家で寝てろ」


幼馴染「つれないなぁ〜ノビくん!昔はよく遊んだじゃん!」


ノビスケ「覚えてねぇよ!帰れ!」


幼馴染「今日はノビくんと遊ぶので無理だよ!」


ノビスケ「そのノビくんは遊びたくねぇとよ!帰れ」


幼馴染「どこ行く!ねぇ!どこ行く!」


ノビスケ「お前な!人の話を聞け!本当に強情なところは変わらんな!だから、彼氏も出来ないんだ」


幼馴染「彼氏?からし?塗ってやろっか?・・・あぁ?」ギロ


ノビスケ「っ!」ビクッ


ノビスケ「あ、相変わらず・・見た目の割りに本当・・」


幼馴染「からし・・ここにあるけど?」


ノビスケ「すみませんでした!」土下座


幼馴染はこんな俺に唯一関わろうとする変人だ


自分でもわかっていた俺はクズの人間だと


そんな俺にも今までどうり接してくれる


うざいと思う反面嬉しかった


でも、怒ると怖い


幼馴染「よ〜し!じゃあ、ノビスケの奢りでカラオケ行こう!」


ノビスケ「ちっ!仕方ねぇな・・」


幼馴染「そう言って嫌な顔してないよね?」


ノビスケ「・・さっさと行くぞ!」


幼馴染「ほいほーい!」


ノビスケ「・・・・ありがとよ」ボソッ


幼馴染「なんか言った?」


ノビスケ「なんにも言ってねぇよ、ほら置いて行くぞ」


幼馴染「あ、待ってよ!」


???「」こそこそ


幼馴染「ん?ノビスケなんか着いて来るよ友達?」


ノビスケ「ん?」


???「っ!」サッ


ノビスケ「何処に?」


幼馴染「あれ?いなくなってる?ごめん見間違いみたい」


???「」そぉ〜


幼馴染「あ!いた!」


???「っ!」サッ


ノビスケ「ん?いないぞ?」


幼馴染「ぐぬぬぬ!やりおるな!」


ノビスケ「おい!誰だか知らんが喧嘩なら買うぞ!出てこい」


幼馴染「今日ぐらいは喧嘩はやめてよ・・」


ノビスケ「そういうわけにもいかないんだよ!売られた喧嘩は買う!出てこい」


???「」そぉ〜


ノビスケ「見つけた!」


???「っ!」ダッ


ノビスケ「ちっ!待ちやがれ!」ダッ


幼馴染「ちょっと!待っー」ズテン


幼馴染「転けたよ!痛い・・・痛いぞぉ〜・・・・グスン」


???「っ!」タッタッタッタッ


ノビスケ「速いな!だが!」ビュン!


ガシッ


ノビスケ「俺よりは遅いぞ!」


???「ひぃ!!許してください許してください」


ノビスケ「てめぇ!俺になんかようなのか?」


???「いや!その!え〜と!」


これが、友との最初の出会いだった


ノビスケ「はっきり喋れ!!」


舎弟「はい!」


ノビスケ「それで、なんだ?」


舎弟「じ、実はわたくしを!弟子ではなくてでございまして」


ノビスケ「普通に喋れ!」


舎弟「はい!俺を弟子にしてください!貴方の事をいつも見てまして!貴方のように強くなりたいと!」


ノビスケ「ふ〜ん・・弟子とかめんどくさいし嫌だ帰れ」


舎弟「お願いします!」


ノビスケ「嫌なものは嫌だ!」


舎弟「お願いします!」土下座


ノビスケ「他の奴に頼め!」


舎弟「お金なら少しあります!それでどうにか!」


ノビスケ「っ!」


ノビスケ「金か・・・」


ノビスケ「だが・・・・」


舎弟「授業料として!取っておいてください!」


ノビスケ「いや駄目だ!」


舎弟「なら!これだけなら!」


ノビスケ「っ!」


ノビスケ「・・・・なら」


幼馴染「だめ!!」


ノビスケ「幼馴染!遅かったな」


幼馴染「転けても誰も戻って来ないんだもん!ってそれより!」


幼馴染「私はノビくんが喧嘩したりして怪我をして帰ろうが、ノビくんがやりたい事ならなにも言わないよ!」


幼馴染「でもね!お金は駄目だよ!お金だけは!」


幼馴染「お金は・・・お金は・・」ポロポロ


ノビスケ「っ!・・すまんそうだったな・・」


幼馴染の家では母親と二人暮らしをしている


幼馴染の父親は、会社の父後輩が金に困っていた時に金を貸してあげていた


それは、一回だけではなかった人のいい幼馴染の父親は何度も貸してあげていたが一度も返ってくる事はなく


それでも、信じてあえて言わずに待ち続けた


しかし、そいつは思わぬ事を言い出した


それは、まとまった金がいるから保証人になってくれと言ったのだ


周りの皆が止める中で父親は保証人になった


これが、最後だからと言う言葉を残して


そして、父後輩は姿を消した


そう・・騙されたのだった


その時に父親はまだ、父後輩を信じ待ち続け


皆に迷惑をかけてしまった事とこれ以上迷惑をかけないために母との離婚を決意する


母も幼馴染もそれを良しとはせず止めようとするが、時既に遅く父親は多額の借金と共に消えて


そして、数ヶ月後とあるアパートの一室で亡くなっていた


痩せきっておりボロボロの状態で発見された。幼馴染の写真を握りしめて


あとで、知った事だが、臓器はほとんどなかった生きているのが不思議なくらい


きっと臓器を売ったが、それでも足りずに辛く、でも我慢してご飯も食べずに働き亡くなってしまった


死因は過労死だった


幼馴染の母は借金があるにもかかわらず父親を家に連れて帰った


他人のふりをしていれば、借金は消えるだが、母はそれでも父を夫だと言った本当に立派な人だ


今はもう払い終えたが父親が大好きだった幼馴染には辛い過去だ


そして、幼馴染は頑張って一般枠の少ない女子高へ行く事が出来た


成績によっては学費が免除されるそれ目当てで入ったらしい


そして幼馴染は入学することができ、学費免除を受けている


金で人は変わってしまう


金は人を黒くしてしまう


彼女にとってお金の問題はそれほど重要な事だったのだ


幼馴染「・・・・・」ポロポロ


舎弟「え?どうして?泣いて!」


ノビスケ「お前!名前は?」


舎弟「え?友だけど」


ノビスケ「友か!弟子には出来ない!だが、舎弟にならしてやるから今日のところは帰ってくれ」


舎弟「ほ、本当ですか!ありがとうございます!さっそく何をしましょう?」


ノビスケ「帰れ!!」


舎弟「はーーい!!」


ノビスケ「変な奴と関わっちまったな・・」


幼馴染「・・・・・・」ポロポロ


ノビスケ「今日は帰るぞ」ナデナデ


幼馴染「・・・・」ポロポロポロポロ


ノビスケ「わかった!カラオケ行くぞ!だから泣き止めよ、さっきのは俺が悪かったから」ナデナデ


幼馴染「もう・・しない?」


ノビスケ「あぁ、人から金なんか取らない!約束するよ」


幼馴染「・・じゃあ、許す」


ノビスケ「許すの早くね?」


幼馴染「ノビくんだもん信じてる」


ノビスケ「・・・・へへへ」


この時絶対に幼馴染だけは裏切らないそう思っていた


幼馴染「笑い方きも!」


ノビスケ「酷くね!」


それからいつも一人だった俺は三人でいる時間が増えた


幼馴染と舎弟と俺


三人でいる時は喧嘩はしないようにしたが、舎弟と二人の時は喧嘩することが多かった


最初は友を庇いながら戦っていたが、気づいたら背中を任せていた


今思えば、不思議な奴だった


こんな屑を兄貴と慕って着いて来てくれ


時にストッパーとして俺の前を歩いてくれる


そして、三人でいる時は一歩引いて歩く


だが、幼馴染がそれを許さない


幼馴染「舎弟くんもほら!おいで」ギュ


舎弟「わっ!自分は二人の邪魔にならないように!」


ノビスケ「今更なに言ってんだ?そんなんじゃいきなり襲われた時すぐに対処できないぞ?まぁ、お前がそこがいいならそれでもいいけど」


幼馴染「はいはい!ツンデレ乙」


ノビスケ「ばっ!そんなんじゃない!」


幼馴染「私は舎弟くんの事友達だと思うよ?」


舎弟「姉御・・・」


幼馴染「だから、その呼び方はやめてよ」


ノビスケ「ぷっ!姉御だって!はははは!」


舎弟「姉御は姉御ですよ!姉御以外の呼び方が見つからないですし」


ノビスケ「いいね!姉御でいいじゃん!姉御〜!はははは姉御〜いつになったら彼氏できるんですか?」


幼馴染「あぁ?」ギロ


ノビスケ「ふぁ!しまった!つい癖で言ってしまった!」ビクッ


舎弟「やはり!姉御はオーラが違います!流石です!」


幼馴染「二人とも覚悟はいい?」


ノビスケ「ちょっ!」


舎弟「姉御に殺られるなら本望です!」


ノビスケ「ばっ!本当に殺られるぞ!こいつの怖さは尋常じゃないぞ!」


舎弟「兄貴言っちゃあ悪いですが女ですよ?適当にやられたふりをー」


ノビスケ「」バタッ


舎弟「へ?」


幼馴染「次は舎弟君かな?ふふふふ」


舎弟「ぎ、ぎゃぁあああああ!!」


この時から俺達は幼馴染には絶対に逆らわないと誓った


俺はここが自分の居場所だと・・


ずっとこんな日が続けばいいと本気で思っていた


そして、真面目に生きてみようかなと思いはじめた・・


だけど、もう既に遅かった


あれは、俺の所為で起きてしまった


俺は喧嘩を売ってくる奴は誰だろうが相手にする


暴力で押し通す弱い奴を踏み台にして進んで行く


それが、強さだと勘違いしていた


それの所為であの事件が起きてしまう


始まりは一人の男との出会いだった


そいつの名は隆司(りゅうじ)


俺と同い年にも関わらず青龍会のつまり極道の若頭をしている


隆司は噂で聞いていたらしい俺に会いに来た


噂では俺は誰も勝てない無敗の狂犬と言われていたらしい


完全に誰かが流した嘘だった


俺だって負けた事も何度もあった


まぁ、負けを認めてはいなかったが


隆司は俺に青龍会の勧誘をして来た


俺は誰かの下に着くを嫌っていた


だから、俺は断った


しかし、隆司は引かなかった俺をなんとしても青龍会にいれようとしていた


そこで、俺は隆司と戦った


隆司が勝てば、俺は入るという約束をして


結果は俺の勝ちだった


だけど、腑に落ちない・・なんでだ?


この戦いが、みんなを巻き込む事になった


そして、気付いた時には手遅れだった


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー野比家ーー


ノビスケ「ただいま・・・」


静香「お帰り今日は喧嘩なんかしてないわよね?」


ノビスケ「関係ねぇだろ」


静香「・・・・・」


ノビスケ「・・・・飯は?」


静香「もう少しで出来るから」


ノビスケ「出来たら言ってくれ部屋にいる」


静香「わかったわ」


静香「ノビスケ・・・」


部屋に戻る途中お父さんに呼び止められた


ノビスケ「なんだよ」


俺はお父さんが嫌いだ!いつもへらへら頭を下げて


いいなりで!見てるだけで腹が立つ


それなのに俺には偉そうに


のび太「あんまり静香を困らせるなよ」


ノビスケ「別に困らせてなんていねぇよ」


のび太「ノビスケ・・お前な!僕の何が気に入らない」


ノビスケ「は?」


のび太「僕を避けてるだろ?わかるぞ?」


ノビスケ「だったらなんなんだよ!説教でもするのか?」


のび太「いやしないさ、なんで嫌ってるのか教えて欲しくてね」


ノビスケ「わかんねぇのかよ」


のび太「うん、わからない」


ノビスケ「俺はさ!弱いくせに偉そうにしてる奴が大っ嫌いなんだよ!なにが!英雄だ!あの戦争の生き残り?嘘も大概にしろ!」


のび太「僕の話しが嘘だって言いたいのかい?」


ノビスケ「そうだろうが!弱いからって!妄想を押し付けんな!」


のび太「さっきから弱い弱いってそんなに弱いのが悪い事なのか?」


ノビスケ「ああ!弱い奴は弱いなりの態度で隅っこにでもいやがれ!」


のび太「ノビスケ・・そう思ってる間は強くなれないよ」


のび太「失って気づくか・・それでも気づかず・・さらに失うか」


のび太「ノビスケお前は凄く弱い奴だ、それそうの態度で隅っこにいろ」


ノビスケ「っ!なんだと!」


のび太「何度も言わせるな、そんな考えを変えない限りお前はなにも得ない失うだけだ・・そしてその重荷を背負う事も出来ず最終的に自分を失う」


のび太「真っ当に生きろとかは言わない、どれが正しいってのもない、だけどな自分で決めた道は責任持って自分で進め」


のび太「信念を持て!ノビスケ」


ノビスケ「さっきから聞いてれば調子に乗んなぁあああ!!」シュッ


俺は一応家族には感謝している


ここまで育ったのも家族のお陰だからだ


だから、手だけは出さないと決めていたが


この時感情が高ぶり過ぎて忘れてしまった


ドゴッ


のび太「がっ!」ガシャーン


ノビスケ「この!!」


確実に本気で顔面を殴った


なのに・・


のび太「ノビスケ・・それが、お前のやり方なのか?」


何故!


あの時と隆司との戦いと同じ時のようなこの腑に落ちない気持ちは!


勝ったのに!負けた気分だ


ノビスケ「ぐっ!なんなんだよ!お前は!」


お嬢「今の音なに!ってお父様!顔」


のび太「ん?これくらい平気だよ」


ノビスケ「もろに入ったのに・・」


お嬢「ノビスケ!親を殴るなんて!そんな事だけはしないと思ったのに!」


ノビスケ「くっ!うっせい!姉ちゃんも殴るぞ!」


もう、混乱してどうでもよくなった


ノビスケ「もう!家族なんていらー」


バリーーン


ノビスケ「なんだ!今の音」


静香「きゃーーーー!!」


お嬢「お母様の声!」ダッ


のび太「っ!静香!」ダッ


俺は少しの間その場で立ち尽くしていた


今は混乱した頭を落ち着かせなければ


ノビスケ「なんなんだよ・・・俺は何を言おうと・・」


ノビスケ「・・・・とりあえず何が起こったんだ?」


プルルルルルルル


ノビスケ「おっと携帯か・・公衆電話?」ピッ


ノビスケ「・・・・・誰だ」


???「ノビスケで間違いないな?」


ノビスケ「誰だよお前は」


???「ノビスケなのか!それとも違うのかどっちだ!」


ノビスケ「あぁ、そうだよノビスケだ、てめぇは誰だ」


???「隆司でわかるか?」


ノビスケ「隆司・・あ〜前に喧嘩ふっかけて来た奴か」


隆司「そうだ」


ノビスケ「なんだよ?また挑みたいのか?お前じゃあ俺には勝てねぇよ」


隆司「時間がないから一回しか言わないぞ」


ノビスケ「無視かよ!おい!」


隆司「俺の失態だ!すまない!」


ノビスケ「は?なに言ってんだ?前の喧嘩の事か?」


隆司「あの時の事が会長にばれてしまった!例え本気じゃなかったとしても若頭が負ける事があってはいけない!奴はお前達を消す事で負けをなかったことにしようとしてる」


ノビスケ「俺を消す?上等だ!かかってこいよ!」


隆司「バカか!ガキの喧嘩とはわけが違うんだよ!とにかく今から言う場所に家族連れて逃げろいいな!」


隆司「あと!お前の親戚、友達、親しい人物も危ない!そいつらの場所を教えてくれ!仲間をそちらにやるから!俺は組長と話をつけてくる!場合によっては!」


ノビスケ「さっきから!なに言ってんだよ!わけわかんねぇよ!」


隆司「だから!!」


ノビスケ「俺は強い!返り討ちにしてやるよ!」


隆司「お前の友達や家族まで危ないんだぞ!いい加減にしろ!!」


ノビスケ「うっせい!俺より弱いお前は逃げないのか?あぁ?その時点で嘘だってばればれなんだよ!」


ノビスケ「なめんなよ!クソ野郎が!」


隆司「ちっ!追ってが来たか!もういい!なら勝手にしろ!」


ノビスケ「あぁ!勝手にさせてもらう!」ガチャリ


ノビスケ「こんな嘘を本当に信じると思ってるのかあいつは?あんな弱い奴が若頭ってだけでも怪しいしな、まぁ嘘なんだろうな」


ガシャーン


ドン


ノビスケ「うるさいな!なんだよさっきから」


ガシャーン


組員A「ぎゃぁあああ!!」


ノビスケ「うわっ!なんだ!」


組員A「ありえねぇ〜」ガクッ


ノビスケ「おい!大丈夫か?てか、誰だ?」


ノビスケ「これって・・青龍会の代紋・・なんで青龍会が」


ノビスケ「まさか・・本当!お母さんが危ない!」


静香「ふぅ〜こんなものね」


ノビスケ「お母さん!」


静香「ノビスケは無事?よかった」


ノビスケ「おい!手が切れてるじゃないか!」


静香「あ、これはさっきね・・」


ノビスケ「姉ちゃんとお父さんは?」


静香「向こうの部屋にいるわよ」


ノビスケ「こんな時になにしてんだ!まさか!隠れてるのか?まだ、来るかもしれないのに!まだ、何処かに潜んでいるかも!」


静香「それは、大丈夫よ来たのは四人よ他にはいなかったわ」


静香「そこで寝てるのとほら台所で寝てる人で二人よ残りは向こうの部屋よ」


組員B「ブクブクブク」鍋に顔を突っ込み中


ノビスケ「これって・・どうなってんだ?」


静香「食事中よ邪魔しちゃ駄目よ?」


ノビスケ「そ、そうなのか?」


ノビスケ(なんかいつものお母さんと違う)


静香「向こうの部屋では、ちょっとお話をしているみたいね」


ノビスケ「俺も行ってくる!相手は極道だぞ!襲われたらお終いだぞ!」


静香「あ、ちょっ!・・行っちゃった・・もう知っておいた方がいいかな」


静香「ノビスケ・・貴方の弱さを」


ノビスケ「二人とも無事か!俺が来たからには・・ってあれ?」


そこには、吊るされている男が二人とお父さんとお嬢がいた


お嬢「・・・ドア閉めな外に聞こえる」


ノビスケ「あ、あぁ」


のび太「あぁ?さっさと答えろや!どうして!カタギの俺達を襲ってんだよ?」


組員C「・・・・・・・・」


のび太「喋らねぇってか?喋ったらお前の親父に迷惑がかかるからか?所詮カタギの俺達じゃあ、出来ることが限られている・・そうだろ?」


組員C「・・・・・・・・・」


のび太「なめんなよ?」


ドゴッ


組員C「がはっ!・・ぐっ!」


ノビスケ「ちょっと・・動けない奴にそこまで!」


のび太「黙ってろ!」


ノビスケ「は、はい」ビクッ


のび太「今からお前の組にカチコミかけてもいいんだぞ?」


組員C「へっ!やってみろよ!俺達を倒せたからって調子に乗るんじゃねぇぞ!」


のび太「もういい・・お嬢もう一人から聞け」


お嬢「わかった」


組員D「兄貴!こいつ目がマジです!助けて〜」


組員C「馬鹿野郎!カタギに怯えてんじゃねぇぞ!」


組員D「でも〜」


お嬢「ねぇ?本当に組潰すよ?」


組員D「っ!」


そこで見たのはいつもとは違い過ぎるお父さんとお嬢の姿だった


のび太「あんまり時間ねぇしやるかお嬢」


お嬢「はい!お父様」


ザクッ


組員C「ぎゃぁあああ!!」


ノビスケ「何がどうなって・・うっ」


のび太「ノビスケ!お前は部屋から出ろ!邪魔だ」


ノビスケ「え?・・いやでも・・」


のび太「トラウマになりたくないなら出ろ」


ノビスケ「お、俺はそんぐらい平気だ!」


のび太「邪魔だって言ってんだろうが!」


組員D「あぁああああ!!」


ノビスケ「っ!」


お嬢「早く言った方がいいよ?」


ノビスケ「うっ・・・」


お嬢「ちょっと本気だすよ」シャキン


組員C「ちょっ!ちょっとま、待ってくー」


組員C「ぎゃぁあああ!!」


ノビスケ「な、なんだよ・・お前ら人間かよ!こんな!」


のび太「殺らなきゃ殺られる・・」


お嬢「こっちは殺されかけたんだよ」


お嬢「この人達もこうなる事も覚悟の上だった筈よ」


組員D「お、俺そんな覚悟なんて・・」


お嬢「してないの?・・なら尚更許せない・・よ?」


組員D「ひぃー!!」


ノビスケ「・・・・出るよ」


その後、数分後にお父さん達は出てきた


のび太「ノビスケ!お前の親しい友人とかはいるか?」


ノビスケ「なんで言わなきゃいけー」


のび太「早く言え!!」


ノビスケ「お、幼馴染と友くらいしかいないよ」


お嬢「お父様、やはりスネ夫さんとたけしさんにユウさんの病院にも来ていたみたいです」


お嬢「ユウさんは病院に来ていたあやめさんを庇って怪我をしたみたいだけど」


お嬢「電話したら、自分で治療してるから大丈夫だって言ってました」


お嬢「スネ夫さんの所はSPに捕まって今面白い事になってると」


のび太「確か、スネ夫の所のSPはホモが多かったな」


お嬢「お父様も危なかったですもんね」


のび太「あんなに本気で戦ったのは、あの日以来だよ」


お嬢「そして、たけしさんの所は来た組員達を無理矢理客にして、たわしを全部買わせたらしいです」


のび太「言ってたな、たわしの受注ミスでかなり在庫があるって」


お嬢「うちにもたくさんあるしね」


のび太「まぁ、ジャイアンも子供の前じゃ喧嘩なんか出来ないよな」


お嬢「アーニャさんとたけしさんは娘達を溺愛してるからね」


のび太「そして、残ったのがノビスケの友達か・・・」


のび太「ノビスケ、とんでもないことをしてくれたな」


ノビスケ「お、俺の所為かよ!」


のび太「お前が青龍会の奴と喧嘩なんかしなかったらこうはならなかった!」


のび太(まぁ、それだけが理由ではないだろうがな)


ノビスケ「くっ!うるせぇ!なら!俺が解決すればいいんだろうが!今から青龍会の事務所に行ってやる!」ダッ


のび太「あ、おい待て!あの馬鹿野郎!お嬢!家は頼んだ」


お嬢「はい!」


静香「血ってなかなか落ちないのに・・」


お嬢「とりあえず鍋に顔突っ込んでる奴を移動させないと邪魔だし」


ーー青龍会事務所ーー


ドン


ノビスケ「おらぁああ!カチコミじゃああ!」


バン


ノビスケ「っ!」


銃弾が頬をかする


組長「動くな!くそ誰だ仲間を呼んだのは!」


隆司「呼んでいない!勝手に来ただけだ!」


舎弟「だから!撃つな!」


幼馴染「ノビくん」


ノビスケ「なんだよこれ!」


事務所に入ると組員が何人か倒れている


そして、そこには隆司、舎弟、幼馴染、そしてここの組長だと思う男だった


男は、幼馴染に銃を突きつけ人質にしていた


隆司「馬鹿野郎!なんで来た!」


舎弟「兄貴!無事でよかった。ですが、今は!」


ノビスケ「お前らなんでここに居るんだよ!」


隆司「この騒動の黒幕を追い詰めていたんだよ!」


舎弟「幼馴染が人質に取られてしまい!」


隆司「くそっ!余計なのが来た所為でますますめんどくなったぞ!」


ノビスケ「誰がめんどいって!」


隆司「今この場で足手まといなのはお前だけだ!頼むからそこで大人しくしてろよ!」


ノビスケ「なに言ってんだ!俺が足手まとい?俺より弱い二人がそんな事言えるのかよ!」


隆司「お前・・知らないのかこいつはなー」


舎弟「兄貴!今は大人しくしていてください!」


隆司「・・まだ、信じるか・・」


ノビスケ「舎弟!命令すんじゃねえよ!俺が終わらせる」


舎弟「駄目だ!」


ノビスケ「おい!組長だっけか?」


組長「近づくな!こいつを殺すぞ!」ガチャ


幼馴染「ひっ!」


隆司「ノビスケ!戻ってこい!」


ノビスケ「幼馴染!今助けてやるからな?」


組長「だから!近づくなって言ってるだろ!」


ノビスケ「今なら許してやる!銃を捨てろ!」


組長「うるせぇんだよ!!」ガチャ


幼馴染「ノビくん!!」


バン


銃弾はすぐ横を通る


ノビスケ「うわぁあああ!!こ、腰が抜けた・・・」


組長「くそがぁああ!!隆司!こいつらを殺せば許してやる」


隆司「親父・・それはできません」


組長「拾ってやった恩を忘れたか!隆司!」


隆司「拾ってもらった事には感謝しています!でも、親父のやり方は!昔教えてもらった!親父が教えてくれた事に反してる!」


隆司「いつから!いつから変わってしまったんですか!」


隆司「今の親父はかっこ悪いです」ガチャ


組長「お前!恩人に銃を向けるか!」


隆司「お願いです・・降参してください!あの時のかっこいい親父に!」


バン


隆司「ぐはっ!親父・・そんな・・」バタッ


舎弟「隆司!」


幼馴染「隆司さん!」


ノビスケ「ま、マジで撃ちやがった・・うわぁぁあああ!」


舎弟「許さねぇ!!」


組長「お前らも死ね!まずはこの邪魔な人質からだ!」ガチャ


幼馴染「っ!」


ノビスケ「あ・・幼馴染・・・」


幼馴染「ノビくん・・ごめん」


俺は手を伸ばす・・でも、それは届かなかった


守れる筈の強さだったものはただの弱さだった


舎弟「ふざけんなぁああ!!」ダッ


組長「遅い!見ろ!お前らの大事な人が死ぬ様を!」


その時窓ガラスが割れた


バリーン


のび太「だっしぁあああ!!」スッ


組長「っ!」


バン バン


幼馴染「っ・・・・あれ?痛くない」


組長「」バタッ


舎弟「っ!」


のび太「僕の射的に勝てると思うなよ!」


のび太「組長さん貴方ともあろう人が・・残念です」


舎弟「・・・・・・・」


のび太「みんな無事か!」


舎弟「隆司が!撃たれた」


幼馴染「隆司さんしっかりして!」


ノビスケ「・・・・・・」


俺は動けなかった・・・今更どう声をかければいいのか


のび太「大丈夫だ、急所は外れてるすぐに病院へ行こう」


隆司「俺なら大丈夫だ・・それよりあそこで腰を抜かしてる奴に誰か手を貸してやれ」


ノビスケ「っ!」


この時


隆司「あいつもあいつなりによく頑張った・・」


俺は気付いた


ノビスケ「ぐっ!」


何故こいつにこんなにイライラするのか


舎弟「兄貴、立てますか?」スッ


バシッ


舎弟「っ!」


ノビスケ「隆司!てめぇ!俺をなめんのもいい加減にしろよ!」


俺は・・・


隆司「本当の事を言っただけだろ?お前にしてはよくやった」


のび太「・・・・・・・」


こいつに


ノビスケ「隆司!!」


本当の強さを持つ隆司達に


舎弟「・・・・・・」


隆司「殴れよ!!殴ってみろよ!!」


ノビスケ「この野郎!!」シュッ


幼馴染「やめてぇえええ!!」ダッ


ドゴッ


ノビスケ「っ!」


幼馴染「」バタッ


嫉妬していただけのガキだった


のび太「幼馴染!」


舎弟「幼馴染さん!」


ノビスケ「俺は・・なんてことを・・幼馴染を!」


隆司「ノビスケ自分を責めても誰も同情なんてしない」


ノビスケ「お、俺は!同情なんてして欲しいなんて思わない!」


隆司「そうか、ならわかるよな?」グッ


隆司「避けんじゃねぇぞ!ガキが!」


ノビスケ「あぁ・・思いっきり頼む」


隆司「勿論そのつもりだ」


ドゴッ


バタッ


そこで、俺は気を失った


目覚めると俺は家にいた


そこで、俺は今までの自分を思い出し・・悔やんだ


バカな自分に強さを履き違えていた自分に


幼馴染を守れず傷つけた自分に・・


そして、俺は変わる事を決意した


その際に周りに凄く迷惑をかけてしまった


俺はみんなの家に頭を下げて誤った・・しかし、誰も本当の意味で許してはくれなかった


あやめさんはそれに比べればまだ、優しい方だ


許す・・チャンスをくれているのだから


そして、家族はあの一件の事を誰も言わなかった


まるで、なかったかのように


許されたのだろうか?いや、違う


許す機会をつくってくれていないだけだ


これが、背負う事なのか・・重い重過ぎるよ


そして、曖昧のまま俺は一年間勉強した、そして、あの日以来会っていない舎弟と幼馴染になにも言わず街を出た


新たな自分を見つけるために


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


ノビスケ「・・・ろくな人生じゃねぇな・・死んであたりまえか」


ノビスケ「あの後聞いた話では、あの騒動は、組内の対立で終わったらしい」


ノビスケ「隆司は病院に行かずあの場に残り全ての罪を被り警察に捕まった」


ノビスケ「動機は組長派と隆司派が分かれての組長の座の争奪って事になったらしい」


ノビスケ「あいつなりの罪の償いだろうか・・俺には真似出来ねぇよ」


ノビスケ「そのくらいの度胸があれば・・冷静さがあれば・・」


ノビスケ「でも、幼馴染・・最後くらいは守れたかな・・」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


放送室に着いた俺達は、幼馴染の悲鳴ですぐに作戦も考えず突入した


すると敵は一人だったが、いきなりのことで混乱して幼馴染に銃を突きつけた


そう、前と同じ状況で幼馴染が人質に取られた状態だった


ーー放送室ーー


テロリスト「くそ!話が違うぞ!俺は戦わなくていいって言うから!来たのに!」


テロリスト「折角!可愛い子と二人きりだったのに!邪魔しやがって!」


ノビスケ「・・・・・この野郎」


テロリスト「く、来るな!」ガチャ


幼馴染「グスッ・・ノビくん・・」


会長「ど、どうしよう!」


副会長「・・・・・・」


ノビスケ「てめぇ!その汚い手を離せよ!」


テロリスト「うるさい!本当に撃つぞ!」


幼馴染「なんで・・私ばかり・・」


テロリスト「こんな事なら家でゲームでもしてるんだった!」


副会長「っ!ゲームって・・」


副会長「典型的なオタクね!気持ち悪!」


テロリスト「あぁ?」


ノビスケ「おい!バカ刺激するな!」


副会長「ノビスケ・・ごめんね」


副会長「やっぱり無理よ、友を殺した・・奴らを野放しには!好きにはさせられない!」ガチャ


会長「っ!」


テロリスト「なっ!」


ノビスケ「しまった!銃を回収し忘れていた!やめろ、幼馴染に当たる」


副会長「幼馴染・・ごめんなさい」


幼馴染「っ!」


副会長「一生恨んでくれて構わないから・・これが終わったらすぐ行くからね?」


テロリスト「お、おい!マジなのか?お前もなんか言えよ!」


幼馴染「・・副会長」


その時幼馴染目が変わった


その目は覚悟をしている目だった


俺よりも誰よりも強い目を


幼馴染「いいよ、撃って」


会長「なにを言ってるの!」


ノビスケ「幼馴染!」


幼馴染「ノビくん・・あの時も私が人質にならなかったら・・起こらなかった事だよ」


ノビスケ「な、なにを言って」


幼馴染「もう・・足手まといは嫌なの」


幼馴染「最後にノビくんと話せて良かった・・」


ノビスケ「やめろ!俺はまだ、お前に謝っていない!強くなってない!折角会えたのに!」


テロリスト「お、おい!俺を置いて話を進めるな!」


幼馴染「もう私に人質の価値はないよ!」


テロリスト「ぐっ!」ガッ


幼馴染「いっ!・・・」


テロリスト「殺してやる!!」ガッ


幼馴染「ぐっ!・・・」


ノビスケ「やめてくれ!」


会長「このままじゃ!」


副会長「今楽にしたあげるから!」ガチャ


幼馴染「お、お願い・・」


ノビスケ(誰かが傷つく!それを俺は見てるだけだった!)


ノビスケ(もう見たくない!どうすれば!!)


ノビスケ「これだ!」ダッ


テロリスト「死ねぇえええ!」


副会長「当たれぇええ!」


ノビスケ「うぉおおお!!させるかぁあああ!」


バン


副会長、会長、幼馴染「っ!」


副会長「な、なにやってんのよ!」


会長「あわわわ!!」


幼馴染「ノビくん!!」


ポタポタ


血の落ちる音がする・・


痛い・・


そりゃそうか・・


副会長「なんで!前に出て来たのよ!」


会長「ち、治療しなきゃ!血が!」


幼馴染「ノビくん!ノビくん!!」ポロポロ


テロリスト「ど、どうなってんだ?助かったのか?俺は」


ノビスケ「悪い・・もう見たくなくてな・・・ぐはっ!やっぱりいてぇ〜」


ノビスケ「だけど・・あの時の幼馴染達の痛みに比べれば・・全然痛くないや・・ははは」


副会長「わ、私・・ごめんなさい!ごめんなさい!」


ノビスケ「副会長」スッ


副会長「っ!」


ナデナデ


副会長「え?」


ノビスケ「辛かったろ・・気付いてやれずにごめんな・・」


副会長「そ、そんなことない!ノビスケは!」


ノビスケ「その銃・・君には似合わないよ・・ほら、こっちに」


会長「ノビスケくん!早くこっちに!えっと!カットバンなら!ここに!!早く!」


ノビスケ「ははは・・会長なんやかんやで楽しかったよ!ありがとな!」


会長「ノビスケくん・・そんな事言わないで」


ノビスケ「あと、少し素直になれよ?」


会長「なるから!だから!ノビスケくん!私のそばにいて!」


ノビスケ「ごめんな・・」


会長「だから!謝んな!!馬鹿野郎!」ポロポロ


ノビスケ「幼馴染・・あの時は殴ってごめんな・・俺やっとわかったんだよ・・やり直して・・いつか・・幼馴染に会いに・・変われたよって・・・」


幼馴染「私!わかってるから!ノビくんなら!変わらなくてもノビくんだって!」


ノビスケ「ありがとな・・今助けるからな・・うぉりゃぁあああ!!」


テロリスト「っ!来るな」ガチャ


会長「だめぇええ!!」


バン


ノビスケ「がっ!ま、まだ!」


バン


ノビスケ「ぐぁ!・・ど、どうした!!」


バン


ノビスケ「ははは!全然痛くないぞ!!」ガシッ


テロリスト「ひぃ〜〜!わかった!降参すー」


ガッ


テロリスト「ぎゃぁああ!」


ノビスケ「暴れるなよ・・こっちもいてぇからよ・・」


ノビスケ「てめぇに最後の言葉なんていわせねぇよ!」


テロリスト「や、やめてくれ!ゆ、許してくー」


ノビスケ「帰ってゲームしたいだろ?して来いよあの世でな!!」


テロリスト「死にたくなー」


バン


テロリスト「」バタッ


ノビスケ「がはっ!」バタッ


会長「ノビスケくん!」


幼馴染「早く止血しないと!」


副会長「駄目!傷が多すぎる!脈が弱まってる!間に合わない」


副会長「・・・・止まった」


会長「いやぁああああ!」


幼馴染「そんなのってないよ・・」


副会長「本当に・・男って馬鹿・・馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!」


その後すぐにテロは終わった


あと少し早かったら・・と今から思って仕方ない事だ


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー???ーー


ノビスケ「・・・死んだんだよな?」


ノビスケ「う〜〜ん・・・」


ノビスケ「あ!もしかして奇跡的に助かって!」


「死んだよ君は」


ノビスケ「え?誰?何処にいるの?てか、いい加減ここからだして!」


ノビスケ「それともここが天国?天国なんもねぇな」


「天国じゃないよ、そんなものは存在しないしね」


ノビスケ「じゃあ、じー」


「地獄でもない」


「簡単に言えば君は死んでるけど死んでいない状態だ」


ノビスケ「へ?・・なに言ってんの?矛盾って知ってる?」


「肉体は死んだが、魂はまだ生きてる状態だと言うことだ」


ノビスケ「はぁ・・じゃあ、俺はずっとこのままなの?」


「そうなるかは、君次第だよ」


ノビスケ「俺次第?」


「君には二つの事をしてもらいたい」


「いや、しなきゃいけない」


ノビスケ「強制だったりする?」


「いや、選んでくれ」


「君という存在が僕の役に立つか見極めさせてもらうからね」


「やる気がないなら論外だ」


ノビスケ「なら、悪いけど俺はもう疲れた・・ここでー」


「もし、僕の期待通りに動けば僕の残りの力を使って君を生き返らせる事が出来る」


ノビスケ「っ!それは本当か!」


「あぁ、本当だ」


「やるか、ノビスケくん」


ノビスケ「やる!やらせてくれ!俺はまだ、死ねない!頼む」


「なら、はいこれ」


ノビスケ「いて!なんか上から落ちて来た?携帯?」


「その携帯には、ささやかながらの情報を入れてる」


「もし、二つの事を完了すれば、知らせが来る」


「もし、なにかあればそれに連絡が来る」


「質問はないか?」


ノビスケ「あの〜まず何をすれば?いいの?」


「悪いがそれは君自身が見つけないといけない」


「あと、もし死ぬような事があれば今度はもうお終いだ」


「来世が害虫にならないことを祈れ」


ノビスケ「制限時間はあるのか?」


「基本はないが・・そうだな一週間くらいが限界だろ」


ノビスケ「ないのか?」


「一週間だと思ってくれ早くなることがあるかもしれないが」


ノビスケ「一週間か・・やるしかないよな!」


「じゃあ、君は今から一週間前に戻ってもらうよ」


ノビスケ「一週間前!なんで!」


「じゃあ!頑張って・・あとごめん!」


ノビスケ「っ!うわぁあああ!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー


ーー病院ーー


???「うぅ・・・・ここは?」


目を覚ますとそこは病院だった


俺はベッドで寝ていたようだ


身体中にいろいろなチューブや点滴が付いていた


身体中が痛い動けるかな・・・


看護師「っ!先生!」


???「ん?俺を見て驚いている?」


医師「あり得ない!脳死は確定していた!なのに!」


???「なにを・・言って」


俺はどうやら脳死が断定されていたらしい


あんなに撃たれたのに動けるなんてな


あれ?でも、一週間前って言ってたような?


医師「君自分の名前はわかるかい?」


???「わかりますよ、ノビスケです」


医師「うむ・・やはり記憶が混乱しているか」


???「え?」


医師「いいかい?君の名前は裕司(ゆうじ)親から貰った名前だろ?忘れちゃいけない」


裕司「ちょっと、待ってください!誰かと間違えていませんか!」


医師「やはりもう少し入院が必要か・・」


裕司(一週間しか時間がないのに!もういい!裕司で通すか)


裕司「あ〜思いだしましたよ!そうそう!俺は裕司だ!だから、今日退院させてください」


医師「うむ・・身体もビックリするほど元気にはなっているが・・君は・・いや、今更言う必要もないか」


医師「明日だ明日退院だ今日は病院で様子見だいいな?」


裕司「わかりましたよ・・・」


裕司「明日からにするか・・それにしても人を間違えるのはどうかと思うが・・ん?携帯?」


裕司「あ、貰ったやつか日にちは本当に一週間前だ」


裕司「ん?電話帳は知らない人ばかりだな」


裕司「わからない・・ん〜」


コンコン


裕司「はい、どうぞ」


???「裕司!」ギュッ


裕司「おうふ!いきなりなんだ!」


???「裕司なのね!裕司!もう会えないと裕司」ポロポロ


裕司「おいおい!泣くなよ!てか、誰?」


???「え?裕司冗談はやめてよ」


裕司「多分人違いだよ、俺はノビスケで」


???「本当に大丈夫なの?貴方は正真正銘裕司だよ!ほら」


そう言って彼女は鏡を見せる


そこにいたのは・・・


裕司「誰だよ・・・・俺は誰だ!な、なんで!そ、それに君は?」


???「私は貴方の彼女の花音(かのん)だよ!思い出した?」


裕司「花音・・・彼女?・・俺に?」


花音「まだ、記憶が混乱してるんだね?仕方ないよ、これから一緒に頑張ろ?ね?」


裕司(なにが、どうなってんだ!まさか!この身体でやらなきゃいけないのか!そう言うことは言っておけよ!とりあえずなにか情報が欲しい)


裕司「花音・・・確か携帯に!」


花音


裕司の彼女であり、同じ高校に通う同級生


クラスも同じで小さい頃からの付き合いで、小さい頃から裕司の事が好きだった一年前に裕司が告白


二人は相思相愛になる


裕司が交通事故で入院する前から学校には行っていない


裕司「情報ってこれだけか?裕司は俺だから・・交通事故で入院していたのか・・学校には行っていないのか不良だったりするのだろうか」


花音「裕司?どうしたの真剣な顔をして」


裕司「い、いやなんでも」


裕司(とりあえず普通に接するしかないか)


裕司「思い出したよ・・花音は俺の彼女だったな!ごめんな心配させて」


花音「裕司!」ギュッ


裕司「ははは、花音は甘えんぼだな」ナデナデ


花音「凄くさみしかったんだぞ!」


裕司「ごめんな・・・」


裕司(罪悪感が・・・ごめん裕司って人)


花音「ううん・・こうして生きてくれてるだけでいいよ」


裕司「なぁ、花音」


花音「なに裕司キスするの?」


裕司「し、しないよ!」


花音「え〜しようよ!」


裕司「こ、今度な!」


裕司(モテモテじゃねぇか!羨ましいぞ!リア充爆発しろ!あ、でも、今は俺だから・・俺が爆発するのか?)


裕司「実はな?記憶がまだ混乱してるんだ、軽い記憶喪失みたいなもので、でも、みんなに迷惑かけたくないからさ学校での事や人間関係とか教えくれないかな?」


花音「え?・・裕司やっぱり私の事覚えて・・」


裕司「いやいや!覚えているけど確認の為だよ!ね?」


花音「それなら・・じゃあ、まずは裕司の親友に真治(しんじ)ってのがいるけど覚えてる?」


裕司「聞けば思い出せそうだよ!あと少しで思い出せそうな感じ!」


裕司(誰?まったくわからねぇ!)


花音「裕司と真治はたまに一緒に遊んでたんだよ」


花音「それによく一緒にいるところを見たよ?それこそ毎日」


花音「前まではそんなに一緒にいることはなかったんだけどね」


花音「裕司に聞いたら親友だって言ってたし・・思い出した?」


裕司「あ〜そうだな!思い出したよ、最近付き合いがよくなったよな!あいつ」


花音「最近なのかな?・・」


裕司(やばい!ごり押しだ!)


裕司「最近だよ最近!」


花音「そうよね!じゃあ、次は」


その後彼女から人間関係やその周りの事を教えてもらった


気づくと時間は夜になっていた


花音「それでね?そのあととかね?」


裕司「そうなのか!」


花音「あ、もうこんな時間か・・楽しい時間はすぐ終わっちゃうよ」


裕司「また、明日も会えるじゃないか」


花音「うん!そうだよね!」


花音「それにしても裕司が元に戻ってくれてよかった」


裕司「まだ、完全じゃないけどね」


花音「違うよ・・最近裕司元気がなかったし・・学校の事があってからよそよそしくなって・・交通事故の起こる前まで私から逃げるようだったし・・」


裕司(学校での事?何があったんだ?)


花音「私の事が嫌いになったのかなって思って・・・・もう死のうかなと思って・・」


花音「本当によかった・・・裕司」


裕司(これってやばいんじゃないか?依存してるのか?とにかく刺激しないようにしないと)


裕司「・・もうそんな事しないから大丈夫だよ」


裕司(裕司と言う奴は何があったかは知らないが、こんないい子を泣かさせて最低だ!・・でも、ある意味俺と似てるのかもな・・)


裕司「今日は帰りな、送りたいんだけど・・」


花音「いいよ、大丈夫だから」


裕司「ごめん・・」


花音「謝らないの!じゃあ行くねお休み」


裕司「あぁ、お休み・・」


裕司「・・・・・・・・」


裕司「疲れた・・」


裕司「裕司という男がわからないが、あんな子を泣かしていい奴だとは思えないな・・」


裕司「嫌いだったのかな・・・なら余計な事をしてしまったか・・」


〜〜〜♪


裕司「ん?携帯かメール?」


ヒントだよ!


とりあえず一日目お疲れ様です


明日から本格的に動くのかな?


では、これからヒントを教えます!


参考にどうぞ!


ミッションは二つの


一つは、君が知らなければいけない真実を知ること


君は知らなければいけない


もう一つは、君の今の身体、裕司がやり残した事をやる


裕司がやろうとしていた事をやってください


以上です!では、健闘を祈る


裕司「知らなきゃいけないことか・・」


裕司「そして、裕司のしたかった事か・・まったくわからない」


裕司「てか、なんでそんな事しなきゃいけないんだ?」


裕司「一週間後にでも自分ですればいいものを」


裕司「まぁ、やれと言われたらやるしかないよな・・社会人の辛いところだ・・って!俺はまだ、学生だ!」


裕司「って、一人でなに言ってんだろ・・」


看護師「病院では静かにお願いしますね?」


裕司「あ、すいません」


看護師「あ、裕司くんね」


裕司「え?そうですけど」


裕司(誰だ?今日聞いた話にはいないと思うが)


看護師「自暴自棄になるのはわかるけど・・ごめんなさいね?冷静でいろって言われる方が無理よね」


裕司「あ、あの・・」


看護師「言わなくていいよ彼女さんには言ったの?」


裕司「え?いや・・」


看護師「ちゃんと言ってあげてね」


その時いきなり頭が痛くなる


ズキッ


裕司「ぐっ!!・・なんだ!」


看護師「どうしたの!」


裕司「ぐっ・・・うぅ!何かが見える!」

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


「俺が・・・そうですかありがとうございました・・」


「すまない・・我々も手は尽くすから一緒に頑張ろう」


「いえ、いいです」


「君は何を言っているか分かっているのか!諦めるのか!」


「分かっていますし諦めるわけでもありません・・あの、誰にも言わないでください自分で言うので」


「なら!入院するんだ!いいね!」


「では、失礼します」


「ちょっと!待つんだ!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー


裕司「なんだ!今のは!」


看護師「先生!早く!」


医師「大丈夫かぁああ!」


裕司(やばい!頭がこんがらがって・・)


裕司「でも・・今のは」


医師「意識はあるかぁああ!!」


こうして一日目が終わった


わかったことと言えば花音と言う彼女と真治と言う親友がいる事ぐらいだった


学校で何があったのかが凄く気になる


二日目




医師「では、頑張るんだよ!」


看護師「なにかあったらすぐに来なさいよ」


裕司「はぁ・・ありがとうございます」


医師「あそこにいるのは、君の彼女じゃないかい?」


裕司「あ、花音」


花音「裕司!」ギュッ


裕司「ちょっ!人前だぞ!」


医師、看護師「ほほう」ニヤニヤ


花音「別にいいじゃない!見せつけてあげましょ!」


裕司「た、頼むから!か、勘弁してくれ!」


花音「嬉しくないの?」


裕司「嬉しくないかと言われると嬉しいけどな?複雑なわけで・・」


花音「じゃあ、いいじゃん!」


裕司「勘弁してくれ!」ダッ


花音「あ、逃げんな!」ダッ


医師「彼は言ったのかい?」


看護師「まだみたいです」


医師「早く言わないと彼女の為にならない・・君はそれでもいいのか?裕司くん」


二日目




花音「ここが、神社だよ!どう?思い出せそう?」


裕司「う〜ん・・なんとなく」


花音「はぁ・・なんかいまいちね」


裕司「ごめんな・・」


花音「ううん!気にしないで?大丈夫まだ時間はたっぷりあるんだから!これから思い出せばいいよ!」


裕司「そ、そうだな・・」


俺は今彼女に街を案内してもらっていた


思い出のある場所に行けば思い出せるかもしれないと彼女が提案したからだ


今日は平日だが、それを気にしたら負けなのか?


思い出の場所と言うが俺にとっては全部始めての場所だ


必死に教えてくれる彼女・・花音に罪悪感を覚えつつ彼女の思い出話を聞いた


花音「次は・・う〜〜ん・・」


裕司「ねぇ?そろそろ疲れたから家に一度帰りたいんだけど」


花音「っ!そうだった!ごめん!そうよね・・退院した日に連れまわすなんて・・よし!帰ろう!今日はお泊まりだ!」


裕司「だめ!帰れ!」


花音「え〜〜いいじゃない!久しぶりにさ?ね?」


裕司(まじかよ!裕司くん!大人の階段登っちゃったのかよ!どうする!でも、俺が今裕司だから別に寝取るわけじゃないし・・って!馬鹿か!そんな事してる暇は・・いやでも・・やり残した事がこれだったら・・・う〜ん・・やるか?いや!テクニックでばれるか!童貞力全開の俺でいけるのか!でも・・・)


裕司「・・・・・・・・」


花音「あの〜突っ込んでよ!これじゃあ!ビッチみたいじゃん!」


裕司「え?」


裕司(突っ込む?ここで?え?まじ?野外プレイ?神社の思い出って野外プレイなの?やるしかないの?腹くくれ!)


裕司「よ、よし!か、かもん!!」


花音「ちょっ!本気にしちゃったの!ま、待て!まだ、心の準備が!」


裕司(大丈夫!大丈夫!本で見た事がある!出来る!)


花音「ごめんなさーーーい!!」ドン


裕司「うわっ!」


花音「あ〜私用事があったんだ!ごめんね!裕司じゃ!」ダッ


裕司「・・・女って本当にわかんねぇよ・・」


ズキッ


裕司「がぁ!!・・またか!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


「・・・・俺はどうすれば」


「俺の事はどうでもいい!でも!

ーーが!」


「神社か・・・」


「神頼みなんてしないと思ったが・・なけなしの一万だ!」ポイ


「お願いします!ーーが俺を!ーーーてくれますように!」


「何やってんだろ・・俺」


「あああ!!一万もったいねぇええ!」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


裕司「がはっ!・・はぁ・・はぁ」


裕司「もしかしてこれって!裕司の記憶なのか・・」


裕司「肝心の所が聞き取れなかったが・・神社で願った事がやり残したことなのかもしれない・・」


裕司「でも、一万か・・俺には出来ないな」


二日目




ーー自宅ーー


裕司「やっと着いた・・探し回って聞いて・・やっと見つけた」


裕司「道行く人に俺の家知りませんか?なんて聞いて何度変な目で見られたか・・」


裕司「結局通報されて事情を話して交番で教えてもらうはめになったが」


裕司「それにしても・・なんにもないな・・この部屋は」


裕司「ん?これは、写真か・・花音ばかり写ってる写真ばかりだ」


裕司「部屋に貼っていつでも見れるようにするのか?ストーカーかっての!」


裕司「まるで、この部屋を出るみたいに綺麗にしてるな・・荷物はまとめられてるし・・最低限生活が出来るものだけが出てる」


裕司「とにかく今日は寝るか・・明日はどうするかな?学校にでも行ってみるか行き方は今日花音に教えてもらったし」


裕司「真治って奴にも会わないとだしな」


ズキッ


裕司「っ!・・・・」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


「この部屋もあと少しか・・」


「掃除でもするか・・」


「うわ〜いろんな物が出てくるな」


「これは・・写真か」


「花音・・・・やっぱり言うしかない」


「でも・・俺は俺は!あいつの事が好きなんだよ!」


「なんで!なんで!俺なんだよ!ふざけんなよ!」ガシャーーン


「はぁ・・はぁ・・みんな・・」


「やるしかない!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


裕司「・・・裕司お前は辛かったんだな・・」


裕司「なんで辛いのかわからないけど・・」


裕司「お前が何かをしようと決心したのはわかる」


裕司「待ってろよ!裕司」


二日目が終わった


今日分かったことは


花音は変人?


裕司はかなりの綺麗好き


初めては神社


今の所知らなければいけない事はまだ、予想がつかないがやり残した事は彼女と・・あれをすることかもしれない


まぁ、最終手段にしておくけど勉強はしておこう


【誰でも簡単野外プレイ!ポロリもあるよ!】


こんな本ないかな・・・


裕司「ん?メールか」


二日目お疲れ様です


なにか、わかったかな?


時間は限られていますから実行するならすぐにですよ!


では、明日も頑張って


裕司「すぐに実行なんて出来るかよ・・」


三日目




裕司「さて!行くか!学校には今日から行くと伝えたし、そういえば、病院から薬渡されていたんだった飲んでおくか」


裕司「それにしても量が多いな」


裕司「これだけで、朝食済ませそう」


裕司「これは?注射?発作時に打つことか・・裕司って・・かなりの病弱な奴なんだな」


裕司「あとは・・この携帯も必要だな!充電とかしなくていいのかな?」


裕司「まぁ、いいか!花音は来てないな来ると思ったんだが」


裕司「今度あったら謝っておくか」


ーー学校ーー


裕司「今日からここがー」


裕司「っと!そう言うのは前にも言ったからさっさと入るか・・遅刻したらやばいし」


先生「おお!裕司くん!君がまた学校に来れたことを嬉しく思うぞ!」


裕司「ど、どーもです・・」


先生「クラスの皆も心配していたんだ、さぁ行こう」


裕司「えぇ・・・」


ーー教室ーー


先生「みんな!裕司くんが帰って来たぞ!」


裕司「えっと・・なんやかんやで蘇りました!ははは!皆!会いたかったぞ」


裕司(こう言うのは、ノリでごまかせ!)


しーーん


先生「裕司くん席に着いてね」


裕司「は、はい・・」


裕司(皆の目が・・怖い)


裕司「歓迎はされていないみたいだな・・」


裕司「そういえば、花音は・・来てないか」


授業中終始周りからの視線を感じた


裕司・・お前なにをしたんだよ


裕司「駄目だ・・気分が悪くなってきた・・とにかくここから出よう」


クラスメイト「おい!待てよ」


クラスメイト「なんで生きてる」ボソッ


裕司「え?君は?」


クラスメイト「よくもまぁ!来れたもんだな!あんな事しておいてよ!」


裕司「・・・・・・」


裕司(嫌われてるか・・)


クラスメイト「お前は前までクラスでは、友好的なやつだったのによ!皆信頼していたのに!いきなり突き放す態度をとりやがって!と思ったら今度は馴れ馴れしくだ!」


クラスメイト「本当にみんなお前を信頼していた・・なのに・・」


クラスメイト「どう言うつもりだ!それにお前だろ!花音が学校に来なくなったのは!」


クラスメイト「幼馴染か知らないが!お前が花音を無理矢理来させないようにしてるんだろ!」


クラスメイト「事故の話も嘘で!お前はなにがしたい!頼むからもう俺達や花音に関わるな!」


裕司(酷い言われようだ・・突き放すって言うのは本当だろうな、花音もそう言っていたし・・だけど、花音を無理矢理学校に来させないなんて嘘だ!嘘であってほしい・・本当に気分が悪くなってきた)


裕司「悪い・・話なら後で聞くから・・」


クラスメイト「逃げんなよ!」ガシッ


裕司「た、頼む離してくれ・・」


クラスメイト「そうやって逃げやがって!」


裕司「はぁ・・はぁ・・やばいか」


クラスメイト「なにか言えよ!」


クラスメイト達が俺を囲む


裕司「なっ!・・」


クラスメイト「もうみんな我慢の限界なんだよ!花音を返せ!!」


「そうだ!返せ!」


「この野郎!」


「花音ちゃんが可愛いそうだろうが!」


裕司「なんだよ・・これ・・」


ズキッ


裕司「うぅ・・」


裕司「うわぁああ!!」バタッ


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


「裕司ここが解らないんだけど」


「ここは、こうやればいいんだよ」


「流石裕司!ありがとう」


「裕司!」


「どうした?」


「実はな・・・」


「はぁ・・委員会の手伝いだろ?」


「なんでわかったの!」


「お前が俺に用がある時ってそれじゃん」


「そうだっけ?」


「まぁ、やっておくよ」


「ありがとう!裕司大好き!」


「はぁ・・・・」


裕司(これは・・学校での裕司の記憶か)


裕司(なるほど、皆に頼りにされているんだな)


裕司(でも、押し付けられてるようにも見える)


「ちよっと!あんた!」


「な、なに?」


「委員会の仕事裕司にさせてあんたはどうする気?」


「そ、それは別の仕事を・・」


「前もそう言って街で遊んでるの見たんだけどな?」


「ぎくっ!」


「裕司が断れない人だからって!」


「ご、ごめんなさい!」


「みんな・・裕司に頼り過ぎだよ!裕司の負担も考えてよ!」


「・・・・・・・」


裕司(花音・・皆黙んまりか・・信頼していた?信頼なんてしてねぇじゃねえか!)


裕司(いいように使われてるだけだ!)


裕司(裕司はその事に気づいている筈なのに・・なぜ!)


裕司(日にちが変わった)


「俺はお前らと暇潰しで仲良くしてただけだ!もう飽きたし!や〜め〜た!」


「裕司なに言ってんだ?」


「近寄んな!お前は!」


裕司(一人一人に悪口を言っている)


裕司(中には泣く子もいた)


裕司(皆は気づいていないだろうな・・一人一人に的確な悪口を言っている)


裕司(その言葉は花音にもあった)


「裕司・・・・」


裕司(それは、逆に言うとみんなのいい所を知っている)


裕司(裕司は・・・)


裕司(教室を出て誰もいない屋上で裕司は泣いていた)


「みんな・・ごめんよ・・俺は」ポロポロ


裕司(何故そこまでするんだよ)


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


裕司「っ!・・はぁ・・はぁ・最低だなお前らは!・・ぐはっ!」


クラスメイト「なんだよ!そんな振りをしても!」


裕司(やばい意識が・・・)


「おい!これやばくないか?さっき少しの間呼吸止まってたぞ」


「いや俺知らねぇし」


クラスメイト「みんな!騙されるな!」


???「おい!てめぇらなにしてんだ!」


クラスメイト「あぁ?邪魔すんなよ!」


???「黙れ!!」ドゴッ


クラスメイト「ぐわっ!」


???「てめぇらもやるか?」ギロ


「お、俺は関係ないし」


「知らねーっと」


「えっと・・暴力はよくないかと」


???「じゃあ向こう行けや!!」


「わ、わかりました!」


???「おい!大丈夫か!おい裕司!」


裕司「だ・・れ・・っ!」


何処で見たことが・・髪型とかは違うけど・・わかる


友だ!


裕司「と・・・も・・」


真治「っ!・・・」


そこで、意識がなくなった


次に気づいたのは、次の日だった


三日目が終わった


四日目


ーー病院ーー


裕司「・・・見覚えのある天井だ」


真治「そりゃそうだろうよ」


裕司「友!」


真治「なんで、その名では呼ばないでくれと言ったはずだが?」


裕司「え?友は友だろ?俺だよノビーっ!」


裕司(やばいやばい危うくノビスケだって言ってしまいそうになった)


真治「ノビ?なんだ?」


裕司「い、いや・・あの・・」


真治「・・今まで通りで頼む」


裕司「今まで通り・・」


真治「あと、花音には、知らせてないからな」


裕司「え?なんで?」


裕司(彼女なら一番に知らせるんじゃ)


真治「そういえば花音から聞いたが記憶喪失だったらしいな」


真治「真治って呼んでくれお前はそう呼んでいた」


真治「そして、友って名前はある人に偽名で使ってる名前だお前も知っている筈だが」


真治「もっとも今はもう意味をなさないから思いだす必要もない」


裕司「偽名・・・それって」


真治「それでだ、お前全部忘れたのか?それとも一部か?」


裕司「え?・・一部かな・・」


真治「なら、お前がしようとしていたことも覚えているよな?」


裕司「っ!」


裕司(友が!いや今は真治か!知っているなら!聞けば)


真治「覚えているのか?」


裕司「いや・・実は忘れてしまって教えてくれないか?俺のしようとしていたことを」


真治「本当に知らないのか?」


裕司「うん」


真治「なら、そのまま忘れてろ」


裕司「え?そんな!教えてくれよ!」


真治「断る!知らない方がいい事もある」


真治「お前のやり方に口を出す事はしない」


真治「だが、俺は手を出さないそう言う約束だ」


裕司「頼む教えてくれ!お願いだ!」


真治「駄目だ・・」


裕司「俺は知りたいんだ!あんなに皆に嫌われてまでやろうとしていることを!そして、どうして真治が友と偽ってノビスケに近づいたのかが!」


真治「っ!お前・・覚えて!」


裕司「教えろ!俺は何をやり残した!そして、お前は!なんでノビスケに・・近づいた!」


真治「知ったら・・またお前は一人になるんだぞ!いいのか!」


裕司「構わない!俺はそれだけの罪を犯して来た!死んだって仕方ない!だが!このまま何もしないわけにはいかない!教えろ!友!!」


真治「っ!」


真治「・・・一度脳死を診断されたと聞いた時俺はこれでよかったんだと思った・・」


真治「お前の苦しむ顔を見るのが辛かった・・あの時心に大きな穴が空いた時お前と出会えなかったら俺はここにいなかっただろう」


真治「お前はこんな俺にも普通に接してくれた・・信じてくれた・・優し過ぎるんだよ」


真治「俺はお前みたいに自分より他人を優先出来るお前が羨ましかった」


真治「お前は自分より他人を優先するお節介野郎だからな」


真治「俺はお前の為なら命だって・・」


裕司「・・・・・・・」


真治「それだけ俺はお前を親友だと思っている・・苦しむ事実を俺はお前に・・教えるなんて!出来るはずが!!」


裕司「逃げんなよ・・」


真治「っ!俺は逃げてなんか!」


裕司「逃げてるよ・・親友からもノビスケからも・・」


真治「お前に!お前に!あの事を言われる筋合いはない!!」


裕司「・・・・帰ってくれ」


真治「なんだと!」


裕司「お互い頭冷やそうや・・そしたら、ノビスケの事を教えてもらう」


真治「なんで!そんなにあいつの事を知りたがる!ただの他人だろ!」


裕司「お前にとってもノビスケは他人なのか?」


真治「ぐっ!」


裕司「帰ってくれ」


真治「わかった・・」


真治「裕司・・お前はあと少しで死ぬ・・」


裕司「・・・・・・」


真治「驚かないんだな」


裕司「なんとなくそんな感じはしていたからね・・」


真治「それでお前は」


裕司「もういいよ・・もうなんとなくわかったから」


真治「そうか・・じゃあな」


裕司「あぁ、じゃあな友」


真治「・・・明後日公園で」


裕司「わかった」


裕司「・・・・・・」


本当の事を言うとまだ、確定とまではいっていない


確定させるには、知らなきゃいけない


裕司を


裕司「あの、今日退院出来ますか?」


看護師「あまり身体の状態がよくないの・・当分は入院していた方が」


裕司「身体の事は自分が一番よくわかりますよ、あまり長くない、だからやるだけのことはやりたいんです」


看護師「わかったわ・・それで何処へ行くの?」


裕司「その事で聞きたい事が」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーー


明日俺は病院を出られることになった


今日はずっと病院だ


裕司「そう言えば、メール確認してなかったな」


三日目ご苦労様です!


そろそろなんか違和感みたいなのを感じているかもしれませんね


ここで、ヒントです!


学校には行かない方がいいですよ


以上!


裕司「もう遅いって・・」


四日目ご苦労様!


病院がそんなに好きなのかい?


わかったと思うけど時間はあまりないよ


ヒントです!


裕司がどんな人かわかれば


以上!


裕司「わかってる!それを知る為には!」


五日目


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


裕司(夢か・・・あれはクラスメイトか)


「もう許さねえよ!裕司の野郎!お前さえいなければ!花音は」


「どうした?俺のかわいい後輩」


「先輩実は凄くムカつく奴がいまして」


裕司(あれは!あの時あやめを襲った奴の一人だ!確か・・先輩Aだ!)


「先輩俺やっぱり諦め切れません!」


「仕方ねぇな!かわいい後輩の為だ」


「写真あるか?」


「これです」


「こいつか、いいぜ!」


「どうするんですか?」


「殺せばいい。そうだろ?」


「そ、それは・・やり過ぎな」


「考えてみろよ!あいつが死んで悲しんでる彼女に優しくすれば」


「おお!流石先輩です!でも、どうやって」


「交通事故を装えばいいしナンバーを外して捨てておけば足もつかない」


「まぁ、危険もあるし車もいる後はわかるな?」


「パパに頼んで振り込んでもらうよ」


「流石お坊ちゃまだな!」


裕司(交通事故は偶然起きたんじゃなかったんだ!)


「俺を殺すか・・・それもいいかもしれない」


裕司(でも、裕司はこの現場を見てる・・なのになんで)


「誰だ!」


「っ!」ダッ


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


裕司「ぷはっ!!」ガバッ


裕司「はぁ・・はぁ、俺は殺されようとしていたのか」


裕司「もしかして、やり残した事って復讐か・・嫌でも断定は出来ない!もっと情報がほしい!」


裕司「俺の事も看護師なら知ってると思ったが」


裕司「困った・・・・」


花音「お困り事かな?」


裕司「うわっ!出た!」


花音「酷くない!人を化け物みたいに・・」


裕司「ごめん!いきなりでびっくりして」


花音「それで、どうしたの?私に出来ることなら」


裕司「なら、教えてほしい俺の両親は」


花音「え?・・・まさかそこまで忘れてるの?」


裕司「ごめん・・わからないんだ家族の事も」


花音「会いたい?」


裕司「あぁ、聞きたい事もあるし」


花音「・・それは出来ないよ」


裕司「え?」


花音「案内するから来て」


案内されたのは、閉鎖された空港だった


裕司「ここって・・確か前に飛行機が着陸に失敗して乗員乗客全員死亡した」


花音「それは、覚えてるんだ・・」


裕司「なんでここに・・まさか」


花音「そのまさかだよ」


裕司「そんな・・・」


花音「裕司と私の両親四人ともね?・・旅行の帰りだったんだけど・・」


裕司「・・・・・・・」


花音「私・・なにも出来なくて・・裕司が・・いなかったら・・私生きて行けなかった・・」ポロポロ


裕司「・・・・・」


あと少し


花音「裕司があの時言ってくれたよね?ずっと一緒にいてくれるって」


まだだ!


裕司「もし、俺が死んだら花音はどうする?」


花音「・・裕司が死んだら私も死ぬよ・・」


花音「それくらい私は裕司の事が好き・・いきなり冷たくなった時は死のうかとも思ったけど・・諦めかけてた自分もいたの・・だから、嬉しかった」


花音「また、こうして話してくれたのが」


裕司「っ!」


なるほど!!繋がったぞ!!


『お前は前までクラスでは、友好的なやつだったのによ!皆信頼していたのに!』


裕司お前は!!


『お前は自分より他人を優先するお節介野郎だからな!』


超の付くお節介野郎だよ!だけど


『みんな・・ごめんよ・・俺は』


馬鹿野郎で


花音「裕司ずっといてくれるよね?」


不器用な男だよ


裕司「花音・・別れよう」


花音「っ!」


これが、お前のしたかった事なんだろ?裕司


自分がいなくなっても花音には生きていてほしい


クラスの皆を悲しませたくない


だから、死んでも悲しまれない人になれば


お前が復讐をする人間だとは思えない


他にやり方はあっただろう・・きっと考える余裕もなかったのだろう


真治だけは、知っていたのはきっと一人では、辛すぎて真治なら自分が死んでもって・・思ったのだろう


裕司出来るかわかないけど、やってみるよ


花音「今・・なんて・・」


裕司「別れようって言ったんだ」


花音「嘘だよね・・そうよね?」


裕司「本当だよ花音」


花音「なんで!私なにか気に入らない事言った?言って直すからね?お願い!見捨てないで!」


花音「私の事嫌いになったの?」


裕司「いや違うよ・・」


花音「なら!」


裕司「好きになっていない・・だから、嫌いにもならない」


花音「っ!・・じゃあ、私は一人で舞い上がって・・勝手に彼女だって言って」


裕司「違うんだよ花音」


花音「もうわけがわからないよ・・」


裕司「君と過ごした裕司は、もういない・・」


裕司「ここにいる俺は偽物だ、今まで黙っててごめんな」


花音「なにを言ってるの!裕司は裕司でしょ!」


裕司「もう一度言うよ俺は偽物だ」


裕司「君の知ってる裕司は交通事故で亡くなっている」


裕司「俺は裕司の抜け殻に入ってる偽物だよ」


裕司「そして、この身体はもうすぐ死ぬ」


花音「っ!」


裕司「だけど、これだけは覚えておいてほしい・・裕司は君の事を愛していた・・それゆえの行動だったんだ」


裕司「もう行くね?さようなら・・花音さん」


花音「ま、待って!」


裕司「信じてくれ俺は」


花音「信じるよ・・なんとなくだけど・・ううん!わかるよ君は裕司じゃない」


花音「どうして、冷たくしたのかもわかった・・本当に不器用な人・・後の事なんかなんにも考えていない・・」


裕司「違うよ!考えての行動だったんだ!」


花音「考えてないよ!後から知ったら・・その方が・・あ〜本当に乙女心がわかってないんだから・・裕司なんて・・・」


裕司「行くね・・」


裕司お前は勘違いしていたようだぞ?


花音「裕司なんて・・」


あいつはお前が思うほど


花音「大好きなんだから!」ポロポロ


弱くはねぇよ


〜〜♪


裕司「携帯か・・」


一つ目やり残した事完了です!


裕司「花音に生きて欲しかったそう言うことだろ?」


裕司「嫌われようなんて思わずちゃんと話せばよかったんだ」


裕司「言葉は伝えないと伝わらないよ」


裕司「さてと・・花音さん先に行くね」


花音「うん・・いろいろありがとね・・頑張ってみるよ」


裕司「君ならやっていけるさ」


花音「でも・・少し不安かな・・私さ裕司以外に頼れる人いないから」


裕司「友人とかいるだろ?」


花音「・・・・・・」


裕司「悪い・・真治はどうだ?」


花音「真治くんに悪いし・・それに・・」


裕司「なら、どうしても頼れる人がいないなら・・探してもいないなら」


裕司「ノビスケって男を頼れ」


花音「え?ノビスケ?」


裕司「あぁ、きっと力になってくれる」


裕司「まぁ、最終手段で頼む」


花音「わかったよ・・ねぇ途中まで一緒に行っていい?」


裕司「あぁ、いいよ」


途中まで花音と歩いた


終始無言だったが嫌な感じはしなかった


これも彼女の魅力の一つなのだろうか


羨ましいな裕司


花音と別れ一人になる


裕司「さてと・・裕司には悪いが・・まだやり残した事がある個人的にやらせてもらうぜ!」


裕司「標的はクラスメイトと先輩Aこの二人だ!このまま野放しにしておくと花音が危ない」


裕司「だが・・どうするか・・普通に喧嘩で終わらせるか・・いや裕司の身体がもたないだろう」


裕司「喧嘩は無理だな・・」


裕司「なら・・・くそ!思いつかない!諦めるか・・いやでも!残り時間も少ない今日終わらせないと!」


裕司「・・考えても仕方ない!やるしかない!もってくれよ身体」


裕司「・・・・・・」ピッ


俺は学校へ向かった勿論クラスメイトと決着をつけるために


ーー教室ーー


先生「ここの問題わかる奴いるか!」


クラスメイト「はい!」


先生「君は本当に優秀だね」


クラスメイト「いえいえ」


クラスメイト(あいつも来なくなった後は花音さえ来てくれれば)


ドンッ!


ドアがおもいっきり倒れる


先生「なんだ!」


裕司「みんな!どーも!裕司だよ!」


先生「裕司くん!君はなにをしたかわかっているのか!」


裕司「先生・・すいません・・少し・・少しだけ席を外してもらっていいですか?」


先生「・・・裕司くん」


先生「みんな、先生は用事を思いだしたこの時間は自習だ!なお、暴れても先生は気づかないと思う!では」


裕司「ありがとうございます」


先生「裕司くん・・頑張れよ」


俺は教卓に立ちみんなを見る


みんなは俺を睨む


クラスメイト「おい!よくもまぁ!また、来れたな!」


クラスメイト「先生のあの言葉お前見捨てられたな!」


「やっちゃえ!クラスメイト!」


「そうだそうだ!」


「てか!帰れよ!」


「帰れ!帰れ!」


帰れコールが続く


クラスメイト「帰れ!帰れ!」


俺は大きく息を吸い


裕司「黙りやがれ!!」


「「・・・・・・・」」


教室の中が静かになった


裕司「てめぇらに用はねぇんだよ!」


「お、お前!ころー」


裕司「殺してみろよ!」ギロ


「こ、ころーすけなり〜はははは」


裕司「クラスメイト!」


クラスメイトにゆっくりと近寄る


クラスメイト「な、なんだよ!」


裕司「今度は俺がお前を殺してやるよ」


クラスメイト「っ!な、何を!お、俺の家はー」


裕司「金持ちなんだよね?権力が有り余ってるって?」


裕司「じゃあ、お前を殺した後じっくり・・・」


裕司「楽しむとするよ」


クラスメイト「っ!本気の目だ!」


「この野郎調子に乗んな!」


ドゴッ


「あっ!あ・・・」バタッ


裕司「邪魔だって言ってんだろうが!外野は引っ込んでろよ」


裕司「クラスメイト・・チャンスをやるよ!花音に手を出すな」


裕司「そうすれば・・」


クラスメイト「わ、わかった!だから許してくれ!」


クラスメイト(後でぶっ潰す!)


裕司「っ!」シュッ


ドゴッ


クラスメイト「がっ!・・・なにを!」


裕司「チャンスをやるとは、言ったけどな!許すとは言ってねぇよ!」


裕司「生かしてはやる」


???「ドア倒れてるし・・・」


裕司「すいませんね・・おねえーじゃなくてお嬢さん」


お嬢「何処で知ったか知らないけど、これでうちらの事黙っておいてくれるんだよね?」


裕司「約束は守りますよ、貴方達なら俺を消す事だって出来たはずですしね」


裕司「交渉に応じてもらい感謝します」


裕司「それで、例の物は」


お嬢「警察に突きつけて来たよ、どうせそうするつもりだったんでしょ?」


裕司「感謝します・・・」


クラスメイト「な、なんだよ!そこのババアは!」


お嬢「あぁ?やんのか?」ギロ


クラスメイト「ひぇええ!!そ、そうだ!先輩に!」


お嬢「DQNと先輩AからDは今頃警察に逮捕されてると思うよ?」


クラスメイト「え?・・なんで!」


お嬢「半ば強引な脅しがあってね、貴方達がやったこと調べて警察に提出しただけよ?」


クラスメイト「っ!なら俺のパパの力を使って!」ピッ


クラスメイト「パパ!今すぐ仲間を助けてくれ!え?ちょっと!どう言う事だよ!」ピッ


クラスメイト「なにがどうなって」


お嬢「私のバックにいる方が上だっただけだよ・・あんまりパパを困らせたら駄目よ?」


クラスメイト「そ、そんな・・」


洋子「はいはーい!警察ですよ」


裕司「っ!」


洋子「ん?なに?動揺してんの?やましい事あるの?逮捕しようか?」


裕司「い、いや何でもないです」


洋子「最近つまらないんだよね・・はぁ〜まぁ、逮捕で・・抵抗しないでね?てか、して!」カチャ


クラスメイト「くっ!」


洋子「しろよ・・・」


裕司(荒れてた頃よくお世話になった警官が来るとは・・あの人苦手なんだよね)


裕司(洋子(ようこ)絶賛彼氏募集中)


お嬢「じゃあ、私も行くから」


裕司「ありがとうございました」


お嬢「ねぇ、くれぐれも」


裕司「大丈夫です、墓場まで持って行きますよ」


お嬢「なら、いいけど・・それにしてもこの教室は静かね?みんな元気だして行きましょう!」


シーーーーーーン


お嬢「なんか言ってよ!」


裕司「ははは・・・・」


お姉ちゃんは・・本当に誰から見てもお姉ちゃんだよ


その時胸に強烈な痛みが走った


ドクン


裕司「っ!」


裕司「ぶはっ!!」ビチャ


裕司「うぅ!!ぐっ!ああああ!」


裕司「うわぁああああ!!」バタッ


お嬢「ちょっと!大丈夫?ねぇ!!」


お嬢「これは・・やばい!誰か救急車読んで!」


俺はどうやら寿命があとわずからしい


お姉ちゃんが俺の行きつけの病院を調べて連れて行ってくれた


流石お姉ちゃんだよ


そして、俺の彼女の花音にも電話をしていてくれた


それは、しなくてよかったのに


いつもより多い機械に繋げられどうにか生かされている状態だった


既に一日経っており真治との約束の時間が近づいていた


六日目


医師「明日を迎えられるか・・」


看護師「そんな!どうにかならないんですか!」


医師「私に出来るのは辛くなるまえに楽にしてあげることぐらいだ」


看護師「それって・・安楽死させるって事ですか!」


医師「それしかない・・が」


裕司(時間がやばい!)


裕司「ぐっ!・・真治に・・会わないと・・」


医師「動いちゃ駄目だ!」


裕司「こんなもの!いらない!」ブチブチ


医師「外しちゃ駄目だ!」


看護師「やめて!裕司くん!」


裕司「行かなきゃ!・・ぐはっ!」ブチブチ


医師「こうなれば!麻酔を!」


看護師「っ!最期くらい!」


医師「彼の為だ!やれ!」


看護師「で、でも!」


???「まぁ、待てよ」


医師「貴方は!」


看護師「ユウさん!」


ユウ「ちょっとここの院長に用があったんだが・・やばそうだな」


裕司「っ!・・ユウさん・・どいてください!」


ユウ「行ってどうする?死ぬぞ?」


裕司「わかってます!でも!行って言わなきゃ!言わなきゃいけないんです!行かせてください!」


裕司「・・・・・・」


ユウ「・・・・・・」


医師「駄目だ!死ぬとわかって行かせられるわけがないだろ!」


ユウ「何処だ?」


看護師「ユウさん!」


裕司「公園です・・・ぐっ!」


ユウ「来いよ、連れて行ってやる」


医師「やめろ!」ダッ


看護師「ごめんなさい!」サッ


医師「そこをどくんだ!君は自分がなにをしているかわかっているのか!!」


看護師「わかってます!後でお叱りでもなんでも受けます!だから!」


ユウ「なんなら、うちの病院の患者って事にしますよ?そうすれば先生の評判は落ちませんよ?」


医師「私はそう言うことを言ってるんじゃ!もういい!わかった行けよ!責任は全部私が持つ!!」


看護師「ありがとうございます」


ユウ「ほら、行くぞ」


裕司「はい・・・ぶはっ!」


ユウ「おっと!」


裕司「すいません・・服が」


ユウ「こんなものいくらでもあるから気にするな」


花音「そこの人!大丈夫!」


裕司「ははは、いきなり他人行儀になっちゃったな・・」


花音「私が愛してるのは裕司だけです!それ以外はハエ程度にしか思ってません」


花音「いきなり呼び出されて少しイラッてきてます」


裕司「でも、なんやかんやで来てくれてありがとう待っててくれたんだね・・」


花音「あ、貴方の為じゃないから!」


裕司「わかってるよ・・・」


花音「わかってないよ・・」ボソッ


裕司「え?」


花音「なんでもないです!それよりも大丈夫なの?」


裕司「もうやばいかもな、だけど、やることがあるからね・・」


花音「私も行こうか?」


裕司「いや、二人だけで話したいんだ・・」


花音「じゃあ、さようならなの?」


裕司「あぁ、さようならだ」


ユウ「もう行くぞ!脈がやばいぞ!今なら戻れるが」


裕司「わかってる・・・でも、今戻ったら一生後悔する・・行こう」


ユウ「強いよお前は」


裕司「花音さん今度お嬢さんにお礼を言っておいてもらえますか?」


花音「自分で言いなさいよ!馬鹿!」


裕司「・・・・ありがと」


花音「さようなら・・裕司の次に好きな人」ボソッ


ーー公園ーー


真治「・・・・遅いな」


ユウ「よう!」


真治「ユウさん!と裕司!」


裕司「ごめん・・遅くなって・」


ユウ「肩貸してやってくれ」