2015-05-30 19:18:34 更新

概要

みなさん始めまして。
この物語は深海棲艦との戦いが終結した後の鎮守府での物語です。
基本的には戦闘・シリアスは無し、日常系を目指して書きます。
イベントにはあまり参加出来なく深海棲艦の口調が分からないので想像で書きます。
艦これ以外の作品のネタを使扱うこともあるので苦手な方はブラウザバックでお願いします。
初SSで稚拙だと思いますが温かい目でご覧下さい。


前書き

登場人物の紹介
提督:年齢は20代半ば。心優しく艦娘の事を大切にするが悪戯心も旺盛で皆にちょっかいを出し秘書艦に怒られることもしばしば。駆逐艦好きであるが決してロ○コンではない。

電:提督の着任と同時に秘書艦就任。普段はその容姿で鎮守府の妹的な存在となっているが、怒らせると火力は大和型を凌ぐとか。

大鳳:提督不在時の代理を務める。素直な性格で誰とでも分け隔てなく接し、深海棲艦とは仲が良く訓練や警備を一緒に行っている。

霧島:鎮守府一の策略家で参謀の任を引き受ける。霧島・鳥海・大淀の三人は鎮守府の三賢者と呼ばれている。あだ名は参謀長。

駆逐棲姫 :秋の作戦後に保護され現在は鎮守府で生活している。保護した時には足が無かったが、明石と工廠妖精さんの技術により復元した。今では白露型と行動する事が多い。

北方棲姫:北方海域攻略時に降伏。見た目とは裏腹に強大な火力は頼もしく秘密兵器となっている。かわいい。

深海棲艦について:人型とは和解・協力関係にあるが駆逐級は数が多く統制が取れないため戦闘になる場合がある。人型との好感度は良好。

追々色んな艦娘・深海棲艦を登場させる予定です。

このSSは単発の話が多いですの。


電の優しさ


《廊下》


提督(正月休みもあっという間だったな・・・。少しだるいが仕事に取り掛かりますかね。)


―ガチャ

《執務室》


電「あっ!司令官さん。おはようなのです。」


提督「ああ電おはよう。早速だが今日の予定を教えてくれ。」


電「はいなのです。マルキュウマルマルより第一艦隊は大湊にて演習。第二から第四艦隊は鼠輸送、北号、東京急行なのです。」


提督「うむ。ときに電よ・・・。」


電「?」


提督「何で隅っこの棚と棚の間にネ級が居るんだ?。しかも寝てるし。」


電「はわわっ。えっと・・・薄暗くて落ち着くらしいのです。あの・・・執務室に入れてダメでしたか?」


提督「いや、大歓迎だ!深海棲艦と言えかわいいしな!もちろん電が一番だがな。」


―あたまナデナデ

電「///」


ネ級「・・・ン。イナヅマ・・・ト提督?」


提督「む、起こしてしまったか。すまんな。」


ネ級「大丈夫ダ。問題ナイ。」


提督「そうか。そこでは寒いだろう?炬燵に入って暖まってくれ。」


ネ級「ン。ソウスル。」

―炬燵にイン


電「ネ級さん。お目覚めに何か飲みますか?」


ネ級「アリガト。ジャア・・・メローイ○ローヲ頼ムネ。」


電「了解したのです!」


提督「電~。転んでこぼさないようにな~。」


電「もうっ!司令官さん!」ぷんすか!

―扉バタン


提督「電はかわいいな~。」


ネ級(ジー)


提督「ん゛ん゛っ。ねっ、ネ級よ!ここでの生活には慣れたか?不便はないか?」


ネ級「提督ノオ陰デ快適ニ過ゴセテイル。私ヲハジメ皆感謝シテイル。」


提督「それは良かった。何かあったら言ってくれよ?善処するから。」


ネ級「・・・ウン。デモナンデ私タチニ良クシテクレルンダ?」


提督「・・・そうだな。電の言葉かな?」


ネ級「電ノ?」


提督「ああ。電は常々“沈んだ敵もできれば助けたい”と言っててな。軍においてそれは考えが甘いかもしれないが俺個人としてはそう思わない。俺も助けられる命があるなら救いたい、そう考えるようになったんだ。だからこうして出会い、一緒に暮らしているわけだ。あと深海棲艦も可愛いしな!」


ネ級「・・・カワイイ。ソンナ理由デ?」


提督「そんなとはなんだ!可愛いは重要だ!」


ネ級「フフッ。提督。」


提督「どうした?」


ネ級「私ハ助ケラレタコノ命、アナタニ捧ゲタイ。今後トモ末永クオ願イスル。」ニコッ


提督(やばっ。ネ級の笑顔初めて見たが可愛いすぎだろJK。)


提督「オウッ!?コチラコソヨロシクオネガイシマスッ!」


―扉(コンコンコン・ガチャ)


電「司令官さん。ネ級さん。お待たせしたのですっ。」


提督「おう。ありがとさん。」


ネ級「ワザワザアリガト。」

 

提督「こぼさないで持って来れたようだな。ニシシ」


電「もうっ!司令官さんにはあげないのですっ!」プンプン(`^´)


提督・ネ級(かわいい)


新年会の準備1


《執務室》

提督(えーっと、○○の部屋の番号は・・・)


電話「ジー...ジー...」


?「はい、もしもし」


提督「おるかー?」


?「えっ?」


提督「よーし、おるな!行くわ!」


―ガチャ

《金剛型の部屋》

提督「ここやで、トントン(はんこ押すとこを指で叩きながら」


霧島「えっ!?・・・新年会開催に係る稟議書ですか。」


提督「そうだ!少し遅くなったがやりたいと思ってな。」


霧島「はぁ~・・・司令。忘年会の悪夢は忘れられたのですか?」


提督「・・・。嫌な事件だったね。一航戦のせいで食料は尽きたし、軽空・重巡達は酒を有るだけ飲んだ挙句に二日酔いで出撃できなかったな。」


提督「だが霧島!心配するな。食材は余る程確保できた。私の実家では漁業をやっててな、鮑や鱈なんかを送ってもらった。酒も知り合いの店で安く購入できる。いざとなったら本営に経費として予算を計上する。」


霧島「ご実家は漁師ですか、初耳です。まぁそこまで言うのでしたらサポートは霧島にお任せください。本営も渋るようでしたらガツンと叩いてきますので!」


提督「お、おぅ。(ちょろい)」


提督「じゃ、俺は料理をお願いする子に会いに行く。」


霧島「はい。何かありましたらお申し付けください」



《空母寮》


提督「(ここか。)鳳翔さ~ん。居ますか~?」


鳳翔「はい提督。どのようなご用件でしょう?」


提督「実は、新年会を開催したいと思いまして。鳳翔さんに料理を作って頂けないかと。」


鳳翔「新年会ですか。」


提督「ご迷惑でしたか?」


鳳翔「いえ、提督のお役に立てるのなら嬉しいです。喜んでお引き受け致します。」ニコ


提督「ありがとうございます。後でお礼させてください。」


鳳翔「そんなっ、私なんかに。」


提督「ダメです。これは感謝の気持ちです。ぜひ受け取ってください!」


鳳翔「そうですね。ではお言葉に甘えてありがたく頂きますね。」


提督「忙しくなると思いますが宜しくお願いします。あ、あと何があっても比叡には手伝わせないでください。死人が出るので・・・。」


鳳翔「・・・。大袈裟、ではないですね。了解しました。」


提督「助かります。鳳翔さん一人では厳しいでしょうから他の子にも声をかけてきます。」


鳳翔「はい。楽しみにしててくださいね。」


提督「うむ。それでは失礼します。」


《廊下》

?(これは面白い情報が手に入りました。じっとしてられません!)



新年会の準備2


―扉コンコンコン

提督「提督だ。入ってもいいか?」


?「司令官!と、当然よ!」

?「командир ?」


提督「失礼する。」


―扉ガチャ


暁「司令官。ごきげんようです。」

Bep「здравствуйте 」


提督「うむ。暁は挨拶がきちんとできてえらいな。」

―頭ワシワシ


暁「もう!子供扱いしないでよっ」


提督「ははっ、すまんすまん。」


Bep「司令官が来るなんて珍しいね。何かあったのかい?」


提督「雷に頼み事があってな。ここには居ないようだがどこに居るか知ってるか?」


暁「雷なら食堂よ。鏡餅を片付けるって出て行ったわ。」


提督「それは丁度良かった。ありがとな。」

―頭ワシワシ


暁「だから子供扱いしないで!」(でもちょっと気持ちいいかも///)


Bep「司令官。丁度良いとは何かあるのかい?」


提督「おぅ、言うの忘れてた。急だが明日のヒトキュウマルマル、新年会をやるぞ。出撃も遠征も午後から休みとする。腹を空かして待っててくれ。」


Bep「ほう。それは楽しみだ。何か手伝えることはあるかい?」


提督「そうだな・・・。すまんが放送室に行って皆にこの事を伝えてくれ。後で行こうと思ってたが他にも行く所あるし。頼んだぞ!」


Bep「了解した。」


暁「司令官。私に何か出来ることはある?」(そわそわ)


提督「んー、今日はいいが明日配膳とか手伝ってくれ。頼りにしてるぞ。」


暁「ま、任せて!」


提督「おう。それじゃ、俺は雷の所に行く。」


―扉バタン



《食堂》


提督「おー居た居た。雷、ちょっといいか?」


雷「司令官、どうしたの?」


提督「急なんだが明日、新年会をやろうと思うんだ。雷には悪いが料理を作ってもらいたいと思ってな。頼めるか?」


雷「わかったわ。司令官のために頑張るね!」


提督「そうか、いつも助かるよ。」

―頭ナデリ


雷「ん。もーっと私に頼ってもいいのよ?」ニコニコ


提督(この子、マジお艦)


提督「鳳翔さんにも頼んでおいた。俺も手伝いに行くから宜しくな。」


雷「ええ任せて!」( *`ω´*) {フンス〕


―ピンポンパンポン↑

Bep「響だよ。司令官からの伝言だ。明日のヒトキュウマルマル、食堂で新年会をやるんだって。午後からは休みで良いそうだ。・・・以上だ。до свидания .」

―ピンポンパンポン↓



《多目的室》


?「だそうです、比叡さん。」


比叡「そうですね、私楽しみです。みんなでワイワイするの良いですよねぇ。」


?「それでですね、司令官から命令書を預かってきました。」


比叡「司令からですか?」


比叡「えーっと。“比叡にはデザートを作ってもらいたい。サプライズで出したいから食堂ではなく間宮さんの処で作れ。くれぐれも皆には内緒でな”」


比叡「青葉さん。司令に了解したと伝えてください。比叡、気合入れて作ります!」


青葉「はい。青葉も比叡さんのデザート楽しみです!」


青葉(命令書は青葉がタイプライターを使って書いたのですが、バレなくて良かったです!)



新年会の準備3


―翌日

《食堂》


鳳翔「それじゃぁ雷さん。一緒に頑張りましょう。」


雷「はーい。腕によりをかけて作るわ!」


鳳翔「私は海鮮のほうを作りますので雷さんはお肉をお願いしますね。」


雷「わかったわ!」



鳳翔’sメニュー

・鱈の西京焼き

・鱈鍋

・鮑の酒蒸し

・鮑の刺身

・朧の蟹(!)


雷’sメニュー

・龍田揚げ

・焼き鳥

・豚しゃぶ

・カレーグラタン



《調理場》


電「・・・。次はグラタンね。耐熱皿に余った餅をいれて、カレーをかける。そしてチーズを乗っけてっと。ん~。これだけの数を焼くとなると大変ね・・・。そうだ、建造妖精さんのバーナーを借りて焼こうかしら?案外うまく焼けるかもしれないわね!」


―扉ガラガラ

提督「よう雷、と鳳翔さん。順調ですか?」


―暁・Bep・電in with提督


雷「ええ司令官。もう少しで出来上がるわ!」


鳳翔「はい。雷さんのおかげで予定より早く出来上がりそうです。」


提督「そうですか。おれたちは会場の設営をしますね。」


暁「お手伝いに来たわ。」


Bep「Да」


電「なのです。」


提督「ヴェルは俺と長机を運んでくれ。電は座布団を、暁は机を拭いてくれ。」


三人「了解(なのです。)」



―扉の陰から


?「あのー、司令官。」

?「シレイカン。」


提督「ん。春雨と駆逐棲姫か。どうした?」


春雨「春雨たちもお手伝いしたいなと思って来たのですが・・・。」


駆逐棲姫(以後駆姫)「手伝イニ来タ。」


提督「ん~。こちらは人手が足りてるからなー。料理は作れるか?」


春雨「春雨料理でしたら、少し・・・だけですけど。」

駆姫「料理、シタコトナイ。ケド頑張ル。」


提督「鳳翔さん。食材はまだありますか?」


鳳翔「はい、まだまだあります。春雨さんと駆逐棲姫さん。こちらの調理台を使ってください。」


春雨「ありがとうございます。司令官・・・春雨を美味しく召し上がってくださいね///」


提督(ど、どっちの意味でだーっ(汗))



《そのころの比叡》


比叡「気合、入れて、ゼリーをつくります!」


比叡「お姉様の話だと英国ではウナギゼリーが有名だとか・・・。ゼリーと言う事は甘いのでしょうか?砂糖を入れて、ウナギは・・・丸ごとのほうが見栄えが良いですね。酸味があるらしいので梅干しを入れます!固まりやすくするのに寒天棒を入れて、魚臭さを取るのにお酒と生姜を入れ、煮込んで冷やせば出来上がりです!」



《食堂調理場》


春雨「駆逐棲姫ちゃん。サラダを作りたいんだけど良いかな?」


駆姫「ウン。マカセル。」


春雨「じゃあ、ワカメを一口サイズに切ってください。」


駆姫「分カッタ。」


春雨「手を切らないようにね。左手はネコの手だよ。」

―頬に手をあてて


駆姫「ネコノ手?」

―春雨のマネをし頬に手をあてて


駆姫「切レナイ・・・。」


春雨「左手で切るものを押さえるんですよ。」


駆姫「ソウカ・・・///」


春雨(あっ、少し赤くなってる。かわいい妹ができたようです。)



かいさい!


提督「えー急だったが皆集まってくれて感謝する。今年もm」


摩耶「提督よー、堅苦しいのは無しにしようぜ。」


提督「・・・そうだな。じゃあグラスを持って・・・。カンパーイ!」


一同「カンパーイ!!」


隼鷹「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛。何で1口目のビールはこんなにも美味いんだろうな!」


飛鷹「確かにねぇ~。でもあなたなら何呑んでも美味しいんじゃないの?」


隼鷹「確かに!違いない。ウェヒヒw」


飛鷹(もう酔ってるし)



《秋月にご飯食べさせ隊》


秋月「提督。年末に続きこんな豪華なご馳走頂いても良いのでしょうか?」


提督「なんだ秋月。藪から棒に。」


秋月「私、このようなご馳走に慣れていなくて・・・。いつも握り飯と沢庵でしたし。」


提督「秋月。お前は遠慮しすぎだ。俺はな、食べ物くらいは不自由なく食べてもらいたいんだ(一部を除いて!)。国のために働いてるんだ。これくらいではバチは当たらないだろう。な?」


秋月「・・・提督。秋月は提督のもとに配属されて嬉しいです。これからもご指導ご鞭撻よろしくです!」ホロヨイ


提督「おう。何か食べたいものがあったら遠慮なく言ってくれ。取り寄せるぞ?」


秋月「じゃぁ、提督を食べたいな・・・。なんちゃって///」


提督「ファッ!?あっ、秋月!そんな事言ってはいかん!」


秋月「なぜですか?こう言うと仲良くなれると聞きましたが。」シュン...


提督「誰からだ?」


秋月「秋雲さんです」


提督「秋雲ー!ちょっと来い!(怒)」



《カラオケ》


赤城「一航戦赤城!歌います!」


―イントロ♪

赤城「隠しきれない~♪」


高雄「赤城さん。とてもお上手ですね~」


鳥海「私のデータによるとレコードを出したそうですよ。」


漣「mjd!kwsk!」


赤城「あなたと越えたい~♪~あかぎぃぃいごぉぉえぇぇ~」


鈴谷「それやりたかっただけじゃんwww」



《独逸勢》

プリンツ(Pz)「ニホンは楽しい国だねビスマルク姉さま!」


ビスマルク(Bis)「そうね。食べ物もお酒も美味しいし文句なしね!ビールも美味しいけどこのSpirituosen(焼酎)もなかなかね。何て書いてるのかしら?」


Z1「えーと。KURO・・・KIRISHIMA?黒霧島って書いてるね。材料は芋だね。」


Bis「お芋!やっぱり。ヤーパンは侮れないわ。霧島が作ってるのかしら?」


Z3「違うわ。ミヤザキにある会社が作ってるのよ。」


Bis「ミヤザキねぇ。あのドグガンリューのLehnsherr(殿様)が居た所ね!」


Z3「それはミヤギです。」


Bis(ギロッ)


Z3「ひっ。」


Bis「マックスは物知りね~。お姉さん感心しちゃう!」

―ダキッ、ホオズリ


Z3(///)


Pz「ああ~姉さま~。私も抱いてくださ~い。」


Z1(お酒、飲んでみようかな・・・?)



《真打登場》


比叡「司令。あれをお持ちしました」コソッ


提督「?」


比叡「デザートです!」


提督「はっ!?いつの間に作ったんだ!?許可した覚えは無いぞ!」


比叡「え!?でも命令書もありますよ!」


提督「俺は書いた覚えはない!」


比叡「でも青葉さんが・・・。」


提督(やられた!)


比叡「司令に食べてほしくて作ったんですけど迷惑でしたか?」ナミダメ


提督(うっ・・・。罪悪感が)


提督「いや嬉しいなー(棒)。そうだ。青葉はな、ああ見えてスイーツ好きなんだ。一緒に食べるとしよう!」


比叡「はいっ!」


提督「・・・川内。」


川内「なに?夜戦!?」


提督「青葉をここに連れてきてくれ。後で夜戦してやる。(神通と夕立が)」


川内「かしこまっ!」ビュン


川内「お待たせ!」シュタッ


青葉「あべしっ」ドン


提督「青葉。お前スイーツ好きだったよな?」


青葉「え?青葉は別に・・・」


提督「好きだよな!(怒)」


青葉「アッ、ハイ」



山雲は不思議かわいい

【0600】

この時間になると決まってその日の秘書艦が起こしにくる。だいたいは電だが休みの日は代わりの艦娘が担当する。色仕掛けできたり、ドアを蹴破ったりと起きる前から疲れてしまう。今日はどんな起こし方をされるのだろうか・・・。


山雲「マルロクーマルマルーでーす。司令さーん、起きてー。今日はータマゴかけご飯だってー。」


提督「んぅ。あと5分。」


山雲「あらー。起きないとー悪戯するわよー。」

―布団を剥ぎ取り馬乗りになり


山雲「ぎゃおー、たべちゃうぞー。」


提督「ん?ちょっ、山雲さん。何してはるんでしゅか?」カミカミ


山雲「何ってー、目覚めのキスよー。ふふ。」


提督「わ、分かった!起きるから、な、なっ。」


山雲「司令さーん。山雲とキスするのはー、嫌ですかー?」


提督「嫌じゃないが、ケッコンしてないし、は・・・恥ずかしいし。」


山雲「冗談ですー。顔を洗って食堂に来てくださいね。ねー?」


提督「おう。」


山雲「待ってますねー。」

―扉バタン


提督(な、なんだったんだ。あんな積極的な山雲見たことないぞ。不覚にもドキッとしてしまった・・・。)



【1630】

山雲「司令さーん。遠征部隊が無事に帰投しましたー。本日の任務、順調でーす。」


提督「それはなによりだ。山雲、少し早いが今日はあがって良いぞ。後は俺がやっておく。」


山雲「あらー。いいのかしら?」


提督「ああ。今夜朝雲と出かけるんだろ?準備しておけ。」(・ω・)bグッ


山雲「・・・司令さーん。」


提督「なんだ?」


山雲「ありがとー。朝雲姉も司令さんもー大好きー」頬にチュッ


提督「!」



この後、朝潮型から提督は自分で悪戯するのにはめっぽう強いが、自分がされると弱いという噂が広まった。



おでかけ!


《甘味処間宮》


?「ウィーッス、間宮さん。席空いてるか?」


間宮「いらっしゃい天龍さん。ごめんなさい、いま満席です。」


天龍「そうか・・・。」シュン


?「おーい、テンリュー。ここ座って良いよー」


天龍「皐月か、んじゃ邪魔するぜ。」ドッコイショ


皐月「テンリューは何にする?」


天龍「そうだな、黒ゴマ・・・最中も捨てがたいな。」


皐月「ボクはね、えーっと・・・夕張メロンソーダアイスマシマシにしよっ。」


天龍「うっし。オレも決まった。すんませーん!」


?「はーい。いまイクのー!」


?「お待たせしたの。ご注文をお伺いするのね!」


天龍「なんだイク、お前こんなところで。」


イク「今日は伊良湖さんがお休みだからお手伝いしてるのね!どう?似合う?」スク水エプロン


皐月「イクちゃんかわいいー!」


イク「ありがとなの。皐月ちゃんも着てみる?」


皐月「え゛。ボクはいいや・・・。ペッタンコだし。(涙)」


天龍「・・・イク、そんなことより注文だ。」


イク「そうだったのね。」


天龍「皐月は夕張メロンソーダのアイスマシマシで、オレは間宮パフェと羊羹単品で。」つ(間宮券)


イク「わかったのね。少々待っててほしいの。」


天龍「イクが手伝いなんて意外だな・・・。皐月は今日は一人か?」


皐月「んー、一人といえば一人かな。もっちーは夜勤明けで寝てるし、弥生と卯月はお出かけ、あとは遠征なんだ。」


天龍「そうか。食い終わったら俺と出かけるか?」


皐月「いいのっ?丁度買い物したかったんだよね。」


天龍「ああ、オレも今日は非番だしな。じゃぁ・・・食い終わったら正門で待ってろ。」


皐月「うん!」


イク「おまちどーさまなのね!」コトッ


皐月「ありがとーイクちゃん。」


天龍「これこれ!うまそーだなオイ!」


皐月「いっただっきまーす!」


天龍「あむっ。美味い。やっぱ間宮さんの甘味はサイコーだな!」


天龍「あ、パフェに羊羹が乗ってる。参ったな、羊羹がダブってしまった・・・。皐月、羊羹食うか?」


皐月「ほぇ?貰っちゃっていいの?」


天龍「ああ、遠慮しないで食え。」


皐月「ありがとーテンリュー。お返しにアイス食べて。あ~ん。」ニッ


天龍「お、おう。」アーン テレテレ


天龍「ん、うまい。」


皐月「えへへっ。ボクたち恋人みたいだね。」


天龍「ばっ、バカいうな!」カオマッカ

―――

――



天龍「ふー、食った食った。」


皐月「美味しかったねー。」


天龍「んじゃ、正門で待ってろ。オレもすぐ行く。」


皐月「うん!」



《執務室》


天龍「・・・と言う訳で提督のバイク貸してくれないか?」


提督「仕方ない、いいぞ。くれぐれも事故をおこさないようにな。」


天龍「さすが提督。話がわかるヤツだな。土産買ってくるぜ。」


提督「はいはい。気をつけてな」



《車庫》


天龍「これか・・・。やっぱかっこいいな。」(スーパーカブ110)


エンジン始動

バイク「ボボボボボボボ」


天龍「良い音だな。余裕の音だ、馬力が違う・・・。言ってみたかっただけだ///」


天龍「んじゃ行くか。」


――



《正門》


バイク「ボボボボボボボ」


天龍「待たせたな!」


皐月「ううん!今来たところー。テンリューバイク運転できるんだ?」


天龍「フフ。どうだ、かっこいいだろ?」


皐月「うん!でもそのバイク、何だか古臭いね。」


天龍「何っ!古いって・・・バカな。」


皐月「あわわ、天龍は月○仮面みたいでとーってもカッコいいよ!」


天龍「ったりめーだ!ほら、ヘルメット被って後ろに乗れ。」(月○仮面って何だ?)


―――

――



―運転中

天龍「皐月はどこに行きたいんだ?」


皐月「原宿のSOURIRE-KUMANO(スーリールクマノ)に行きたいな。」


天龍「原宿か、ちょっと遠いな。ぶっ飛ばすからしっかり掴まってろ!」


皐月「うん!」ギュッ



――



天龍「ここがソウリレクマノか。」


皐月「スーリール。フランス語だよっ。」


天龍「知ってたし!」


皐月「♪」


―ドア(カランカラン)


?「いらっしゃいませ。」


天龍「ん、熊野。お前も買い物か?」


熊野「ここは私のお店でしてよ?」


天龍「へー、うちの鎮守府は自由なんだな。まー提督がああだしな。」


熊野「普段はアルバイトの子に任せてるのですけど、非番の日はこちらに来ておりますの。」


天龍「なるほど。そうだ皐月、何を買いに来たんだ?」


皐月「髪留めだよ。残り少なくなったんだ。熊野さんカワイイのあるかな?」


熊野「ええ、新商品が入りましたの。ご覧になってくださいまし。」


天龍(どれもこれも可愛いというかお洒落というか、オレには似合わないな。龍田に買ってくかな。)


―天皐吟味中・・・


天龍「熊野、これをラッピングしてくれ。」


熊野「はい。龍田さんにですか?」


天龍「ばっ、・・・そうだ。オレには似合わないしな。」


熊野「喜ばれるといいですわね。」


天龍「・・・おう。」


皐月「熊野さん、これお願い。こっちは別々でラッピングお願いしまーす。」


熊野「はい。」


天龍「ずいぶん多いな。」


皐月「睦月型のみんなに買ってくんだ。」


天龍「そうか。だからおそろいなのか。」


皐月「うん。日ごろのお礼も兼ねてねー。」


熊野「天龍さん、皐月さん。数が多いので時間がかかりますわ。あちらでお掛けになってお待ちくださいまし。お茶を淹れますわ。」


天龍「悪いな。」


皐月「うん、お願いするね。」


熊野「朱美さん。紅茶をあちらの方々にお出しくださいまし。」


朱美「あいよー。あいあい。」



―――

――



熊野「天龍さん、皐月さん。お待たせしましたわ。」


天龍「ん、意外と早かったな。」


熊野「天龍さんは1円70銭、皐月さんは1円ですわ。ラッピングは無料サービスですわ。」


皐月「熊野さん、ありがとー。はい。」つ1円


天龍「ほい。」2円


熊野「30銭のおかえs」


天龍「釣りはいらねぇ。」キリッ


皐月「おお~。」


熊野「ですけど・・・。」


天龍「お茶代だ、美味かったぞ。」


熊野「まぁ、嬉しいこと。それではまた来てくださいまし。もっとサービス致しますわ。」


天龍「ああ。それじゃまたな。」


皐月「また来るね~。」


熊野「はい!」


―ドア(カランカラン)



皐月「テンリュー。ボクの用事は済んだよ。テンリューはどこに行くの?」


天龍「神保町だ。」


皐月「ジンボーチョー?」


天龍「ああ。本がいっぱいある街だ。」


皐月「ああジンボーチョーね。知ってるよ!」


天龍「フフッ」


皐月「むぅ」プクー



―――

――



天龍「着いた。ここの本屋だ。」


皐月「へー。テンリューは本を読むんだね。」


天龍「なにおー!」


皐月「いっててて。」アタマグリグリ



《ブックAcht》


?「あら、天龍さん。こんな所で会うなんてめずらしいですね。」


天龍「ハチか。そうだな。今日もエ○イ本買いに来たのか?」


ハチ「はっちゃん、エ○本は通販で買うから違うの!」ドヤァ


天龍「へー、買ってるのか。」ニヤニヤ


ハチ「!」///


皐月「テンリュー。エ○本ってどんな本なの?」


天龍「皐月にはまだ早い。」


皐月「えー。」ムスッ


天龍「ワリィワリィ」ナデナデ


ハチ「ううん。大丈夫。」


天龍「んじゃ、オレたちは2階の漫画コーナーに行く。」


皐月「ばいばーい。」


ハチ「ええ。」バイバイ


《2階》


天龍「新刊出てるはずなんだけどな・・・。どこだろ。」


皐月「あれじゃない?」


天龍「あったあった。」エライゾ


皐月「♪」ナデナデ


天龍「これください。」つ反撃の阪神


店員「まいどありー。」


――



天龍「いやー、良い買い物した。皐月、買い忘れはないか?」


皐月「うん、だいじょーぶだよ。」


天龍「それじゃ暗くなる前に帰るか。」


皐月「うん!」



―――

――



《帰り道国道1号線》


天龍「もう少しで鎮守府なのによー。工事とはついてないぜ。」


皐月「でも、あと2分で青信号になるよ。」


天龍「こーゆー時の2分は長いな。」はぁ


――



天龍「5」


皐月「4」


天龍「3」


皐月「2」


天龍「1」


皐月「GO!」


―天龍(アクセル全開)

―バイク(ヴーン)

―天龍(ギア入ってなかったか)ギア入れ

―バイク(ガチャ・ヴーン!)

―天龍(あ!)

―バイク→看板(しょうとつ!)

―天龍「アバー!」

―皐月「ンアーッ!」(>▽<)


天龍「ってて。皐月、大丈夫か?」


皐月「大丈夫だ。問題ない。」


天龍「そうか。気を取り直して帰るぞ!」


皐月「うん!」


―――

――



《鎮守府》


天龍「おし!無事(?)に帰ってきたな。皐月、オレはバイクを戻してくるから先に行っててくれ。」


皐月「うん。テンリュー、今日はありがとうね。ボク、すっごく楽しかった。」ニシシ


天龍「おう、暇なときは声をかけてくれ。一緒に行ってやるぜ。」


皐月「ありがとっ。テンリュー、これあげる。」


天龍「なんだ?」


皐月「ヘアピンだよ。ボクからのプレゼント。」


天龍「・・・。粋な事をしやがって。大切にするぜ」


皐月「うん。また明日。お姉ちゃん!」ハシリサル


天龍(お姉ちゃんか。悪くない。)



《執務室》


天龍「提督、戻ったぞ。」


電「あ、天龍さん。」


提督「おかえり。楽しめたか?」


天龍「ああ、最高だったぜ!」


天龍「ほら提督、土産だ。」つ和菓子


提督「どれどれ。ありがたく頂こう。」


天龍「電、第6駆の分だ。みんなで食え。」つシュークリーム


電「はわわっ、いいのですか?」


天龍「いつも遠征頑張ってくれてるからな。」


電「ありがとうなのです!」ペコ


天龍「じゃぁ、オレは部屋に戻る。」


提督「んむ」和菓子モグモグ


電「おやすみなのです。」


《睦月型の部屋》


睦月「およ?皐月ちゃん、お帰りなのです。」


皐月「ただいまー。」


如月「天龍さんとデートしてきたの?ホテルには行っムグッ」


弥生「それ以上・・・いけない(怒)」


如月「冗談よ☆」


皐月「デート、だったのかなぁ?楽しかったよ!」


文月「い~な~。あたしも行きたかったな~。」


三日月「フミは遠征があったでしょ。」


文月「む~。」


菊月「なら、皆で有給とって行けばいい。」


長月(ジー)


菊月「なんだ?」


長月「菊月がそんなこと言うなんて意外だなと思って。」


菊月「ふん!」


皐月「そうだ。みんなにお土産買ってきたよ。」


文月「ほんと~。皐月ちゃんだいすき~。」ダキッ


如月「あら、嬉しいわね。」


皐月(鞄ゴソゴソ)


皐月「はい!おそろいのブレスレットなんだ。着けてくれるとうれしいな。」


三日月「わぁ、きれいですね。」


睦月「おお。ぱわーが漲るようです!」


弥生「ありがと。大切にする。」


文月「皐月ちゃん、似合う~?」


皐月「かわいいよ!」


文月「♪」


如月「ありがと」ナデナデ


皐月「♪」


長月「こいつはいいな。」ソウチャク


菊月「・・・。」


皐月「菊月ちゃん。気に入らなかった?」


菊月「いや・・・そうではない。私には似合わないだろうて・・・。」


皐月「そんなことないよ!菊月ちゃんかわいいし絶対似合うとおもう!」


菊月「かわっ、可愛いのか?私が・・・。恥ずかしいな」ウツムキテレ


如月「赤くなっちゃって、可愛い☆」


菊月「貴様~!粛清してやる!」


如月「いやん」


望月・卯月「( ˘ω˘ ) スヤァ… 」



《天龍型の部屋》


天龍「龍田ー。ただいまー。」


龍田「あら~天龍ちゃん。おかえり~。」


天龍「変わったことはなかったかー?」キガエチュウ


龍田「ん~、陸奥さんが爆発したくらいで、あとは普通だったかな~。」


天龍「爆発って・・・。洒落にならないぞ。」


龍田「うふふ。」


天龍「ほれ。」つプレゼント


龍田「?」


天龍「受け取ってくれ。あまり高いものじゃないが。」


龍田「天龍ちゃん、ありがと~。」


天龍「ん。」


龍田「開けてもい~い?」


天龍「ん。」


龍田(カサカサ)


龍田「あら~、素敵~。」


天龍「お前に似合うと思って買ってきた。」


龍田「天龍ちゃん。あ・り・が・と」チュッ



《後日談》


天龍「うっし、皆集まったな。これから遠征に向かう。準備は良いな!?」


暁「当然よ」


雷「大丈夫よ」


Bep「Нет проблем(大丈夫だ)」


電「おーけーなのです。」


雷「天龍さん、珍しくヘアピンつけてるのね。」


天龍「これか?貰い物なんだ。カッコいいだろ?」


雷「ん~。とっても可愛いわ。雷様が保証するわ!」


Bep「そうだね。女の子らしいな。」


暁「暁ほどじゃないけどレディーらしいわ。」


電「女子力アップなのです。」


天龍「可愛いって言うなー!」



真面目な子はいじりたい


提督「なー大鳳。」ソファーにゴローン


大鳳「なんでしょう提督。」


提督「暇。」


大鳳「では一緒に走りこみますか?」


提督「疲れるからヤダ。」


大鳳(イラッ)


提督「瑞鳳みたいにまさぐらせて。」


大鳳「まだ昼間ですよ!どこをまさぐるんですか!」


提督「どこって、格納庫だけど。何を想像してんの?このムッツリスケベ空母。」


大鳳「なっ!第一次攻撃隊、発艦!」バババババ


提督「うぉ!危ねぇ!」マクラデハンゲキ


大鳳「あぅ。」ガンメンヒット


提督「うっしゃあ!」


大鳳「コノ程度、コノ大鳳ハビクトモシナイワ」マックロ瘴気


提督「大鳳さん、黒いの、黒いの出てます!」


タイホウ「フフ、装甲カンパンハダテデハナイワ。第二次コウゲキt」


提督「悪い大鳳。お前が可愛すぎてつい揶揄ってしまった。許してくれ。」ダキッナデナデ


大鳳「うぅっ。」///


空母棲鬼(以下空鬼)「タイホー、居ルカ?」扉ガチャ


提督・大鳳「!」


空鬼「邪魔シタナ」扉バタン


大鳳「ご、誤解です!」


空鬼「嘘ツケ。嬉シソウニ見エタゾ。」in


提督「それで何の用だ!」(汗)


空鬼「マージャンスルノニ面子ガ足リナクテナ。暇ダッタラ一緒ニドウダ?」


大鳳「ごめんなさい。私、ルール知らなくて・・・。」


提督「俺でいいなら混ぜてくれ。結構自信あるぞ。」


空鬼「ソウカ、私ト提督ト、ヲ級ノサンマースルカ。」


提督(!)


提督「そうだ大鳳。マージャンはな、運が関わるゲームなんだ。マージャンが強ければ運は上がるはずだ。この機会に覚えてみないか?」ウソ


大鳳「運・・・。そうね。提督、私やります!」


空鬼「提督ナニヲイッ(モゴゴ)」


大鳳「?」


提督(まぁ運が上がるのは嘘だ。大鳳を負かせて罰ゲームをしたいのだがどうだ?)コソコソ


空鬼(見返リハ?)コソコソ


提督(大鳳と一緒に檜風呂に入れる権利と間宮券10枚。)コソコソ


空鬼(OK)コソコソ


提督「それでは俺と棲鬼、大鳳とヲ級のコンビで対戦だ。勝った方は負けた方に何でも命令できる権利を与えよう。」


大鳳「提督が教えてくれるのではないのですか?」


空鬼「心配スルナ。ヲ級ハ深海ノワシヅト呼バレル程ノ腕ダ。私デモ勝テルカドウカワカラナイ。」ウソ


提督「というわけだ。」


空鬼「ソレジャア私タチノ部屋デヤルゾ」イドウ


――



空鬼「連レテキタゾ。」


ヲ級「ヲッス。」


大鳳「失礼します。」


提督「邪魔する。」


空鬼「私ト提督デ組ムカラ、ヲ級ハ大鳳ト組ンデ。大鳳ルール知ラナイカラ教エナガラヤッテ。」


ヲ級「私ツヨクナイヨ?」


空鬼(イイカラヤレ)イアツ


ヲ級(ハイ)ナミダメ


空鬼(間宮券後デアゲルカラ)


ヲ級(分カッタ)


―――

――



提督「ロン。チートイ。」


空鬼「ロン。チンイーソーネ。」


提督「ロン。リューイーソー。」


空鬼「ロン。サンアン。」


大鳳(泣)


ヲ級「・・・。」



提督「では大鳳。罰ゲームだ。」ニヤァ


大鳳(マジナキ)


提督「心配するな大鳳。少し着替えてもらうだけだ。」


大鳳「本当・・・ですか。」グスン


提督「ああ。」ゾクゾク


空鬼(イジメタイ)ウズウズ


ヲ級(ケツシバカレルテレビ見ヨウ)テレビオン


提督「この制服に着替えてくれ。」ホイ


大鳳「可愛らしいですね。ブレザーとスカートの色のコントラストが素敵ですね。」ヌギヌギ


提督「良い景色じゃの~」


空鬼「エッチ。」メツブシ


提督「アーッ!」ズブリ


―――

――



大鳳「どうでしょう、似合いますか?」


提督「ああ、かわいい。」b


空鬼「トテモ似合ウワ。」


大鳳「提督、着替えるだけでいいのですか?」


提督「いや。その格好で龍驤に“なんでやねん”って突っ込んで来い。」


大鳳「?わかりました。」デテイク



提督「まったく、ツルペタは最高だぜ!」


空鬼「ヘー、ソンナシュミアッタノネ。ワタシニハ興味ナイノ?」ツメヨリ


提督「アリマス!」


空鬼「ソレジャア夜戦デネ。」ニタァ


――



大鳳「提督、大鳳・・・戻りました。」


提督「!」ツキトバシ


空鬼「イケズ」


提督「でどうした、胸を押さえて。」


大鳳「龍驤さんに突っ込んだら“なんやねんキミぃ。ほんまもんの突っ込みっちゅうのはこうやるんや!”って叩かれました。」


提督「なんかごめん。」



―――

――



大鳳(棲鬼さん、スタイルいいですね。うらやましいです。)風呂in


空鬼(大鳳ハ小サクテカワイイ。嫁ニシテ襲イタイ。)モンモン



――



提督「青葉。例の写真は出来たか?」


青葉「はい、お代官様。」タイホウコスプレシャシン


提督「ぐふふ、お主も悪よのう。」


青葉「いえいえ、お代官様ほどでは。」


―扉バンッ!


電「司令官さん、青葉さん。さぁ、罪を数えろ、な゛の゛です。」


提督・青葉(泣)



夜の会議(第1回)


昼間の勤務が終わり鎮守府に静寂が訪れたころ、とある部屋に明かりが灯る。


外からは見えない、いわゆる隠し部屋だ。


提督さえも部屋の存在を知らない。


そこに三人の艦娘が集う。


鳥海―重巡の良心。計算能力に秀で、作戦立案や本営との駆け引きを任せされることが多い。


大淀―安定の委員長。意外とスケベ。提督に袴の隙間から触られるが満更でもない様子。怒らせると解体されるかもしれない。


霧島―組長。物事は物理的に解決する。



大淀「さて、今夜も陳情書審議会を始めたいと思います。」


鳥海「一号議案。立案者は伊58さん。内容は、もっとオリョクルさせてくだちい、です。」


霧島「ふむ、理由は?」


鳥海「読み上げます。ゴーヤたちは前の鎮守府で休みなく働いていたでち。ここのてーとくは優しくて休みのほうが多いでち。もっと役立ちたいでち。とのことです。」


霧島「その心構えいいものですね。しかしながら司令の方針は安全第一。現状、資材の搬入に遅れはありますが危険を冒してまで遠征に行く必要がありません。鎮守府内での奉仕作業に携わせるのはどうでしょうか?」


大淀「具体的には?」


霧島「例えば間宮さんのお手伝い、ですかね。先日伊19さんが伊良湖さんの代わりに店に出ていました。あの子たちの明るい性格は利用する側も気持ちがいいものです。」


鳥海「なるほど。確かに19さんの接客は見事でした。」


大淀「それでは潜水艦の任務に間宮さんのお手伝いを加える案件の賛否を取ります。札をあげてください。」


霧島(賛成)


鳥海(賛成)


大淀(賛成)


大淀「賛成多数により、可決しました。潜水艦の子たちの承諾があれば任務として加えます。」


大淀「続きまして二号議案です。立案者は曙さんです。クソ提督と仲良くしたいのだけどどうすればいい、とのことです。」


霧島「・・・。ここは恋のお悩み相談室じゃないのですけれど。」


大淀「まぁまぁ、可愛らしい悩みじゃないですか。」


鳥海「そうですね、提督は否定していますが小さい子が好きですから普段とは違う感じで接すればイチコロだと思いますがどうでしょう?」


大淀「いつもはツンツンして、ふいに甘えてみせると男の人は堕ちますよ。」


霧島「経験があるような発言ですね。」


大淀「実践済みです。」


霧島「提督と?」


大淀「はい、提督とです。」


鳥海「どうなったんですか!?」


大淀「それはもう、滅茶苦茶にされました(提督の鼻血の返り血で)」


鳥海「滅茶苦茶ですか!?(えっちぃの想像中)」


霧島「おう、淫乱メガネ共、落ち着けや。」


大淀・鳥海「はい…。」


霧島「で、曙には甘えろとの提案でよろしいですか?」


大淀「はい、そうしましょう。これにて本日の審議を終わります。」


鳥海「参謀長、お疲れ様でした。」


霧島「うむ。」



《数日後》


曙「クソ提督。」


提督「どしたボノ。」


曙「ボノ言うな。」ゲシッ


提督「あだっ!」


曙「ん。あげるわ。」サシダシ


提督「なにこれ?」


曙「あたしからのプレゼントよ。悪い?」


提督「曙が俺にか?」


曙「そうよ。いらないなら返しなさい。」


提督「いや、ありがたく貰うよ。でも何で急に?」


曙「あんたバカ?今日で着任二年目でしょ。記念よ。」


提督「そうなのか。俺自身分からなかったぞ。でもありがとうな。」


曙「あたしはいつだってアンタのこと見てるわよ・・・」コゴエ


提督「え、なんだって、聞こえなかった。」


曙「///~。一度しか言わないからよく聞きなさい!あたしはアンタの事が大好きなんだからね!」


提督「おっ、俺もだ曙!ケッコンしてくれー!」


曙「う、うるさい。このクソ提督!」ニゲカエリ


提督「・・・。ツンデレごちそう様です。ありがとう、曙。」



幼馴染は嫁候補


【2300】


執務室にはまだ明かりが灯っていた。


そこから二人の声がする。


?「提督、そろそろ寝ないの?え、これからが本番、元気だなー。」


提督「俺は夜型だからな。徹夜はいくらしても大丈夫だ。」


?「そうなの。じゃぁもう一狩り行く?」


提督「ああ。希少種狩るか。」


?「どんどん狩っちゃお♪」



――



暫くして


提督「あ゛ー。逃げられた。」


?「いけると思ったんだけどな~」


提督「一気に疲れたな~。衣笠ぁ、膝枕して。」


衣笠「ん、いーよ。はい、ゴローンってして?」ポンポン


提督「お邪魔しま~す。」ポフ


衣笠「衣笠さんの膝枕、最高でしょ?」


提督「ああ、すべすべナリィ。」サワサワ


衣笠「んっ」ゾクゾク


提督(サスサス)


衣笠「て、提督。あの、くすぐったいです。」


提督「そうか、んじゃ…。」ムキハンテン


衣笠「はわわ、この向きはやばいって。」


提督「何が?衣笠いい匂いがする。女の子の香りだ。」ダキッ,スーハースーハー


衣笠「///」


提督「おなかも柔らかくて気持ちいい。」カオウズメ


衣笠「もう!」ゲンコツ


提督「あべし」ゴン


衣笠「女の子にそんなこと言うと嫌われちゃうぞ~。」ムー


提督「メンゴメンゴ。でも衣笠と一緒にいるとなんか安心するんだよな。」


衣笠「それってどういう意味?」


提督「幼馴染みたいな?」


衣笠(恋人じゃないんだ…。)


提督「衣笠とケッコンする奴は幸せだろうな~。」


衣笠「えっ!?」


提督「だってさ、こんなに可愛いくて優しくて家事もできる。理想の嫁だな。」


衣笠「私、そんな風にみられてたんだ///」


提督「だから良い相手見つけろよ!」b


衣笠「もう!」ゲンコツ


提督「ナンデッ!」


衣笠「フンッ!」プクー


提督「?」



衣笠(衣笠は鈍い所を含めて提督が大好きです。)





《翌日》


摩耶「衣笠のヤツやるじゃねぇか!」


足柄「先を越されてしまったわ。」ガクゼン


三隈「くまりんこも負けてられませんわ!」


衣笠「ん、なになにどうしたの?」


摩耶「ご本人の登場だ。」


足柄(ウエタオオカミノメ)


三隈(テキナガラアッパレノメ)


衣笠「?」


摩耶「見てみろ。」


衣笠「スクープ!深夜の執務室で口説く提督。相手は重巡衣笠。文責:青葉」


足柄「提督は渡さないわよ!」


三隈「勝負です!」


衣笠「あっ、あっ、青葉~!」



安 定 の 青 葉


 朝潮 初めての経験


朝潮「司令官、なにやらお届けものです。」


提督「なに?ついに完成したか!」


執務室に届いた高級そうな椅子。


遠い昔に明石重工と夕張技研に発注した物だ。


早速使ってみよう。


-ふむ、想像以上に気持ち良い。


背中、腰、足と同時に揉み解される。


まるで大奥の将軍のようだ。


享楽に纏われいつしか変な声が出ていた。


朝潮「司令官、それは新しい暗号でしょうか。」


提督「ぁぁぁぁぁ、ちちちがががうううぞぞぞあああさささしししおおお。」


椅子が震え声も震える。


朝潮「痛くないのですか?」


提督「だだだいいいじょぉぉぶぶぶだだだ。きききもももちちちいいいいいぞぞぞ。」


提督「あああさささしししおおおもももたたためめめすすすかかか???」


朝潮「ご命令とあれば。」フンス


スッキリしたところで朝潮を座らせる。


提督「力をぬいて。」


朝潮「はい。」


提督「それじゃ(スイッチを)入れるよ?」


朝潮「覚悟はできています!」


スイッチオン


朝潮「あっ」


提督「どうだ気持ち良いだろ?」


朝潮「司令官、いきなりは痛いです!」ウグッ


提督「大丈夫だ。じきに慣れる。この痛みが気持ちいいんだ。」


朝潮「朝潮、耐えて見せます。」ナミダメ


提督「そうか。これは結構効くぞ。」ピッ


朝潮「はぁ…ん、すご、いです。んっ、止めっ…」


提督「じゃあ、上下に(ローラーを)動かすぞ。」


朝潮「まっ待ってください!」トメテ


提督「案ずるな(なんかえっちぃ)」ピッ


朝潮「あっ、あぁぁぁっ、(腰に)当たってる、変な・・・感じがします。」


提督「クセになるだろこれ(マッサージチェア)は?」


朝潮「は・・・い。朝潮・・・これ・・・好きかも・・・しれないです。」ホテリガオ


提督「それは良かった、最後にもう一発、だ!」ピッ


朝潮「しれっ・・・いかん・・・。もう・・・」グッタリ


提督(やりすぎてしまった・・・)


---

--



提督「大丈夫か?」


朝潮「まだ少し痛いですが大丈夫です!」ニガワライ


提督「そうか。」ナデナデ


朝潮「司令官の(マッサージチェア)気持ちよかったです。」モジモジ


朝潮「また・・・お願いしても良いでしょうか?」


提督「ああ、いつでm」


―扉バンッ


?「見損なったぞ提督よ!こんな幼い子に手を出すとは鬼畜か!」


提督・朝潮「!」


?「私に手を出すなら兎も角、許しがたい行為だ!」


提督「あの長門?何を言ってるのかさっぱりだ。」


長門「まだシラを切るのか!」


朝潮「長門さん。司令官を責めるのは止めてください!私が望んでしたことです!」


長門「朝潮、我慢することはない。本当の事を言ってくれ!」


朝潮「本当も何も司令官の“まっさーじちぇあ”なるものを使わせてもらっただけです。」


長門「なんだそれは?」


提督「あれだ。」ユビサシ


長門「椅子?」


提督「椅子だ。自動体揉み機と言えば分かるか?」


長門「///」


その後、マッサージチェアにより享楽を味わいだらしのない顔をした長門の姿があった。




長門「クッ…コロセ!」



結構いいコンビ




冬の寒さが和らぎ眩しく太陽が窓から覗き込む。


今日は休日ということもあり布団から抜け出せずにいた。


普段なら隣で寝ている筈の赤城さんは居ない。


海軍省主催の観艦式に参加するため朝早く出かけた。


寝ぼけまなこを擦り立ち上がり洗面所へ向かった。


?「加賀さん、おはようございます。」


後ろから声がする。


加賀「おはよう、五航戦。」


?「もう、名前で呼んでくださいって何度も言ってるじゃないですか!」


加賀「大声出さないでちょうだい瑞鶴。」テイケツアツ


瑞鶴「あぁ、ごめんなさい。」


加賀「私に何か用事でも?」


瑞鶴「そうだった、加賀さん今日はお休みですか?」


加賀「そうね。」


瑞鶴「もし良かったら一緒に横須賀に行きませんか?」


加賀「・・・観艦式ですか?」


瑞鶴「はい!赤城さんも出るんですよね?」


加賀「そう、この鎮守府艦隊の旗艦として参加しています。」


瑞鶴「行きませんか?帰りに美味しいもの食べてきましょう?」


加賀(美味しいものですか。気分が高揚します。)


加賀「そこまで言うのでしたら良いでしょう。」


瑞鶴「やったぁ。それじゃあ昇降口で待ってます!」


加賀「ええ。」


15分後


加賀「待ったかしら?」


瑞鶴「おっそーい。」


加賀(イラッ)


加賀「帰ります。」


瑞鶴「わーっ嘘です嘘です!」


加賀「冗談よ、行きましょ。」ウキウキ


ーーー

ーー



瑞鶴「ここが横須賀の町か~。結構大きいな~。」


加賀「来るのは初めてかしら?」


瑞鶴「はい。逗子には何度か行ったことはあるんですけどね。」


加賀「そう。会場への行き方は分かるの?」


瑞鶴「電ちゃんに地図を描いてもらったから大丈夫です!」


加賀「そう、任せるわ。」


瑞鶴「・・・・あれ?あれ~?」


加賀「どうかしたの?」


瑞鶴「地図・・・なくしちゃいました。」テヘペロ


加賀(ジトー)


瑞鶴「だっ、大丈夫ですよ。ここから近いらしいですから。行きましょう!」テヲヒキ


ーー



瑞鶴「着いたぁ~。」


加賀「ふぅ。」


瑞鶴「あっ、丁度始まるみたいですよ!」ワクワク


加賀「そうね。」アカギサンハドコダロウ


司会「本日はご来場いただきありがとうございます。これより○年度観艦式を執り行います。」


司会「先頭を行くのは呉鎮守府の艦隊です。」


司会「続きまして招待艦隊のドイツUボート艦隊です。」


瑞鶴「へぇ~。ドイツの潜水艦って初めて見た。」


加賀「私もよ。」


瑞鶴「はっちゃんたちとどっちが強いんだろう?」


加賀「さぁね。でも魚雷攻撃は世界トップレベルらしいわ。」


瑞鶴「うへぇ、敵にはしたくないなぁ~。」


加賀「ええ、味方でよかったわ。」


司会「続きまして××鎮守府艦隊です。旗艦は航空母艦赤城。その後に戦艦陸奥、戦艦長門、重巡摩耶、軽巡木曾、駆逐艦陽炎が航行します。」


瑞鶴「赤城さんだ。やっぱかっこいいなぁ~。」


加賀「当然です。一航戦、空母の誇りです。」


瑞鶴「私も赤城さんみたいに活躍したいなぁ。」


加賀「ふふっ、精進なさい。」



ーーー

ーー



瑞鶴「すごい迫力でしたね。」


加賀「そうね、ドイツとイタリアの艦隊が来たことは意外だったわ。」


瑞鶴「赤城さんはまだかかるみたいですし少し遅くなったけどお昼食べに行きましょうか?」


加賀「ええ。横須賀名物はなんでしょうね。」


瑞鶴「青葉さんの話だとはんばぁがぁが美味しいそうですよ。」


加賀「想像できませんが美味しそうな名前ですね。」


瑞鶴「商店街のあの店の近く・・・あっあれかな!?」


加賀「良いにおいです。」


瑞鶴「すみませーん!」


店員「はーい。」


瑞鶴「RJバーガーアップルパイセットお願いします。」


店員「かしこま、そちらのお嬢さんは?」


加賀「そうね、RJ巨NEWバーガーポテトセットをお願いするわ。」


店員「少々お待ちを。」


3分間待ってやった


店員「おまちどーさまです。」


瑞鶴「きたきた。」


加賀「これがはんばぁがぁですか。」キラキラ


瑞鶴「加賀さん、あの席に座りましょ?」


加賀「ええ。」ハヤクダベタイ


瑞加賀「いただきます。」


瑞鶴「あむ、おいしー☆」


加賀「モグモグ。とても美味しいわ。肉汁がパンに染み込んでるわね。」超キラキラ


瑞鶴「パイも美味しい。加賀さんどーぞ」アーン


加賀「なんのマネですか?」


瑞鶴「いいからいいからアーン。」


加賀(ぱく。モグモグ)


瑞鶴「美味しいでしょ?」


加賀「そうね、お返しにハイ。」つポテイトゥ


瑞鶴「え?」


加賀「食べなさい。」イアツ


瑞鶴「それじゃぁ、アーン(ぱく)」


加賀「誰が指まで食べろと言いましたか?」テレ


瑞鶴「///」


ーーー

ーー



瑞鶴「あ~美味しかった。また一緒に来ませんか?」


加賀「そうね、今度は赤城さんと翔鶴さんも誘いましょう。」


瑞鶴「はい!」


加賀(ブルッ)


加賀「瑞鶴、少しお手洗いに行ってきます。あそこのベンチで待っててください。」


瑞鶴「は~い。」


ーー



不良A「ねぇお嬢さん」


不良B「俺たちと」


不良C「デートしない?」


瑞鶴「何よあんたたち。」


不良A「お嬢さん一人なんだろー。」


不良B「いいとこ連れて行くからさー。」


瑞鶴「待ち合わせしてますから結構です。」


不良C「固いこと言わないでよー。」


瑞鶴「どっか行ってください。」


不良A「チッ、いいから立てよ、あ゛?」ウデツカミ


瑞鶴「嫌っ、離して!」ケリ


不良B「ってーなこのアマ!」ナグルスンゼン


加賀「そこまでよ」ウデツカミ


不良C「誰だ!?」


加賀「あなた達のような下衆に名乗る名前は無いわ。」


不良A「女だって関係ねぇ、やっちまえ!」


不良BC「おう!」


不良B「ヤー!」右ストレート


加賀「遅い」ヒラリ


加賀「はっ!」横面打ち


不良B「アバー」


不良C「オドリャー」特攻


加賀「ふん!」四方投げ


不良C「グワー」


不良A「ヤッ、止めろ。来るなぁ!」ヘタリコミ


加賀「・・・。」


加賀「許す。」


不良A(ほっ)


加賀「わけ無いでしょ?」右キック


不良A(シヌワコレ)


加賀「成敗。」


加賀「瑞鶴、怪我はない?」


瑞鶴「かっ加賀さん、怖かったです。」ウワーン


加賀「人前で泣くものではありません。仮にも艦娘でしょうに。」


瑞鶴「だってぇ」


加賀「だってもヘチマもありません。」ふぅ


加賀「いいですか、あなたは栄誉ある五航戦です。自分のことは自分で守れるようになりなさい。」


瑞鶴「じゃぁ、さっきの加賀さんの技みたいなの教えてくれますか?」ナミダメ


加賀「ええ、鍛錬場に居ますからいつでも来なさい。」


瑞鶴「はい!」ダキッ


加賀「鼻水、服についたのだけれど。」(怒)


瑞鶴「怒らないでくだちぃ(泣)」



赤城と翔鶴は鍛錬場で緑茶をすすり饅頭を食べている。


その横で加賀と瑞鶴は護身術、主に合気道の稽古に励んでいたとかいないとか。


正妻戦争?


浜風「提督、お呼びでしょうか?」


提督「ああ新しい装備を試してもらいたくてな。」


浜風「なるほど。」


提督「電、例の装備を。」


電「はいなのです。」つ狼耳のカチューシャ


浜風「なんですかこれ。犬の耳のような感じですが。」


提督「これは最新型の電探兼ソナーだ。」ウソ


電「夕張さんの新製品なのです。」ホント


浜風「兼用ですか。これなら省スロットですね。」カンシン


電「私のも作ってもらいました。」ネコミミ


提督「試作品だが新しい制服もある。これは装甲をあげるものだ。着替えてみてくれ。」つゴスロリ


浜風「素材が違いますね。提督、少し外に出ていてくれませんか?恥ずかしいので///」


提督「ああ」イナズマタノムゾ


電「はいはいなのです」ヤレヤレ


5分後


電「司令官さん、どーぞなのです。」


提督「入るぞ。」


浜風「どうでしょうか?」ゴスロリケモミミ


提督「似合ってる。カワイイ」モフモフ


浜風「///」


電「あの、司令官さん」チョイチョイ


提督「電、その格好で夜戦しよう。」


電「はわわ///」ネコミミメイド


浜風「提督、早速性能を試してみたいのですが。」


提督「そうだった、陽炎型で戦ってみろ。性能の凄さに度肝を抜くぞ。」ウソ


電「私はみなさんに伝えてきますので浜風さんは先に演習場に行っててください。」


浜風「わかりました。素敵な装備ありがとうございます。」シツレイ


電「司令官さん後で怒られてもしらないのです?」


提督「その時は電が守ってくれ、我が妻よ!」


電「司令官さんったらもう!///」錨フリマワシ


提督「ひでぶ!」



ーーー

ーー



浜風(いつもの制服とくらべ生地が重いですが中々のものですね。この装備も付け心地が最高です)


浦風「おったおった。」


秋雲「うわぁ、めっちゃ似合ってる。イラスト描こーっと。」


ヌイ「はぁ・・・。」


浜風「ご足労感謝します。」


秋雲「これは見事だわー。」www


ヌイ「陽炎型の制服を脱ぐとはそれほどいい装備なのですね。」ボウヨミ


浦風「でも素敵な装備じゃねぇ。」


ヌイ「不知火は忙しいので手短にお願いします。」


浜風「では早速試しましょう。3対1で結構です。」


秋雲「最初からそのつもりだよん。」


浦風「じゃぁ開始ポイントに移るけん。」


浜風「ええ、お願いします。」


ーーー

ーー



ヌイ「それでは不知火が模擬魚雷を目標に向け発射します。命中音がしたら戦闘開始でいいですね?」


浜風「結構です。」



ヌイ「発射・・・!」






目標「アウチ!」メイチュウ


浜風(提督の話ではどこに相手がいるか鮮明に分かるとのことですが。)


浜風(まともに戦っても勝ち目はないでしょう。回避運動を取りつつ各個撃破です!)


秋雲「まぁー浜パイちゃんは従順だからねぇ。ハイエースされないか心配だよ。」


浦風「そこがかわいくてええところじゃろうて。」


ヌイ「さっさと終わらせます・・・」


秋雲「一方こっちは、」


浦風「もう少し素直になればのう」


ヌイ「沈め!」


浦風「ウソじゃあて!」


秋雲「射程に入ったよ!」


ヌイ「つまらない、沈め!」バンッ


浦風「沈めちゃいかんて。」バンッ


浜風(早速撃ってきましたか、この程度回避でk)


浜風「きゃあぁ!」少破


秋雲「命中っと。ちょっとかわいそうだね。」


浦風「後が怖いのう」


浜風「いつもなら避けきれるはずなのに・・・服が重いからでしょうか。でも、まだやれます!」


ヌイ「浦風、秋雲。次で決めます。三方向からの攻撃です。」


秋雲「おk」


浦風「はいよ。」


浜風(3方向から、電探の使いどころです。電源を入れて・・・。何もおこらない、何で!)


秋雲(何だっけ?ジェット何だかアタックみたいな?ネタいただき!)


浜風「クッ、突撃します!はぁあああっ!」


秋雲「やばっ、こっちに来た!えいっ!」バンッ


浜風「遅い!」ヒラリ


浜風「はっ!」バンッ


秋雲「あいたぁ!」大破


浦風「がら空きじゃ!」バンッ


浜風「うっ」カスダメ中破


ヌイ「終わりです」バンッ


浜風「ぐぅっ…!」大破


ーーー

ーー



浜風「どうして、装甲も装備も・・・性能がいいはずでは・・・。」


ヌイ「そんなの提督の嘘に決まっています。服もその耳も市販品ですよ。」タブン


浜風「えっ!?」


浦風「ごめんなぁ、ウチらは提督に頼まれて演習しとったんよ。」


浜風「え、え!?」


秋雲「ただのコスプレして戦ってたということ。それにしてもえっちぃねぇ。薄い本が描けそう!」


浜風「う、うぅ・・・。」グスッ


ヌイ「浜風、さっさと着替えていらっしゃい。」ヤレヤレ


浦風「悪いことしたのう、さ一緒に戻らんね。」テヲツナグ


浜風「うん・・・。」ナミダメ


ーー



浜風「提督、浜風ただ今戻りました。」


提督「お疲れ、どうだった?」


浜風「見ての通りです。」


提督「悪かった、許してくれ。何でもする!」ドゲザ


浜風「責任取ってください。」


提督「え!?」


浜風「責任です。もうお嫁にいけませんので。」


電「司令官さんは渡さないのです!」


浜風「いいえ、提督のお嫁さんは私です。」


電「はわわ!」(怒)


浜風「相手にとって不足なしです!」



執務室でネコミミメイドとゴスロリ少女が戦っているという噂が鎮守府に流れた。


あと薄い本も出回った。



砲火後TEA TIME


演習10回、遠征と開発。日々の任務を珍しく終え窓から港を見ていた。


こうやってまったり過ごすのも悪くない。


秘書艦である電と刃を交えた浜風はソファーを占領している。


執務室には彼女らの寝息の音だけが立つ。


駆逐艦という天使が目の前で寝ている姿を見て口元と気が緩んでいた。


コンコンとノックがした。


?「提督、入ってもよろしいでしょうか?」


提督「ああ。」


うわの空で無意識のうちに返事をしていた。


榛名「失礼します。」


北方棲姫「シマス。」


榛名「提督、提督。」


寝ている二人に気付いたのか耳元で囁かれた。


提督「おぅ!びっくりした。榛名…とほっぽちゃん。どうした?」


榛名「あの、少しお願いがあってきました。」


提督「言ってみんさい。」フム


榛名「来月分の間宮さん券を前借り出来ませんでしょうか?」


提督「これまたどうしてだ?」イガイダナ


榛名「ほっぽちゃん、まだ間宮さんの甘味を食べたことがないらしく一緒に行きたいとお願いされました。」


北方「ゼロ(メニュー)、トテモオイシソウ。リュージョーイッテタ。」


提督「ゼロか。あれは美味いぞ。だが前借は許可できない。」


榛名「そこを何とかできませんか?」


北方「ナンデモスル。」


提督「何でも、か。ではほっぽちゃんこっちに来てくれ。」コイコイ


北方「?」トコトコ


提督「座って。」


北方「テイトクノウエニ?」


提督「上に。」


北方「ンショ。」ヒザノウエ


提督「ロ○成分、充電!」キラキラ


榛名「提督、なにやら光ってますが大丈夫なのですか?」


提督「ああ。漲ってきた!(意味深)」


北方「コレデイイノ?」


提督「ああ。」ホッペツマミ


北方「ニャニヲスルー。」ビヨ~ン


提督「おぉ、餅みたいだな。」


北方「チョウシニ、ノルナ。」プンスカ


キャッキャウフフ


榛名(ほっぽちゃん良いなぁ。)




浜風「ん、いつのまに寝てしまったのでしょうか・・・。」


提督「む、起こしてしまったな。」


榛名「すみませんうるさくしてしまって。」


浜風「いえ、提督と北方さんは何をしてるのですか?」


北方「コウシタラマミヤニツレテイッテクレル。」


浜風「はぁ。」ナンダソレ


北方「ハマカゼハムネニタコヤキ(爆撃機)ヲソウビシテイルノ?」デカイナ


提督「そうだ。男を惑わす装備だ。」


北方「ヒトツカシテ。」


浜風「なに言ってるんですか、これは貸せません。」


提督「ほっぽちゃん。浜風を捕まえたらたくさん甘いものを食べて良いぞ!」


北方「ホント!?ハマカゼ、カクゴ!」トライ


ラグビー選手並みの鋭いタックルを繰り出した。


浜風「うぅ、痛い。ちょっ、揉まないでください!」///


北方「オオ~ヤワラカイ。」カオウズメ


浜風「あっ///」



電「うるさいのですぅ。・・・あれ皆さん何をしているのですか?」


浜風「電さん助けてください!」


北方(パフパフ)


電「北方さん、浜風さんが嫌がっているのです。そんなことしてはめっ、なのです!」


北方「デモテイトクガヤレッテ」


提督「へ?言ったけど言ってない!」


榛名「ほっぽちゃんもそれくらいにして、ね?」


北方「ワカッタ」ゴマンエツ


提督「んじゃ間宮に行くか。電、浜風も来い。俺の奢りだ。」


電「ありがとう、なのです。」


浜風「仕方ないですね///」モンモン


―――

――



提督「ちわー、提督だよ。」

北方「タノモー」

電「違う気がするのです。」

榛名「失礼します。」

浜風(モンモン)


――



8「あら提督、いらっしゃい。」


提督「おうハチ。今から5人大丈夫か?」


8「ええ、あちらの座敷に案内するわ。」


提督「任せる。」


提督(スク水にエプロン、エ○い。)背中ツー


8「ひゃん、いきなりはビックリするからやめて欲しいな。」///


提督「すまん。」


8「こちらへどうぞ。注文が決まったらあのボタンで呼んでください。」


提督「おう。あとハチ。その恰好かわいいぞ。」


8「・・・ダンケシェーン」///


提督「さて…俺の奢りだ。遠慮せずに頼んでくれ。」


北方「ゼロッ!」※ゼロ戦の形をした生チョコケーキ


電「司令官さん、サンソーダクリームがいいのです。」※ラムネ+アイス


浜風「それではボルシッチをお願いします。」※ロシア風バームクーヘン


榛名「えと、榛名も良いのですか?」


提督「ああ、榛名だから良いんだ。特別だぞ?」


榛名「ぁぁぁありがとうございます。」


提督(守りたいこの笑顔)


提督「で注文は?」


榛名「では…ミックスベリーシャーベットを。」


提督「決まったな。ほっぽちゃん。そのボタンを押してくれ。」


北方「マカセテ。」ピンポン○チゴセイカ!


58「今いくでち!」


提督「この声はゴーヤか。」


58「お待たせしたでち。注文をはなんでちか?」


提督「えーっと、ゼロとサンクリ、ボルシッチにミックスベリー、俺はたい焼きで。」


58「少し待っててくだち。」


電「ゴーヤさんとても似合っているのです。」


58「ありがとでち。」


榛名「青のメイド服、アリスみたいな感じですね。」カワイイ


提督「かわいいから明日からそれ制服な。」


58「おだてても何もでないでち。厨房に伝えてくるでち!」パタパタ


―――

――


58「おまたせしたでち。」


8「お待たせしました。」


北方「オオ~」ピョンピョン


提督「こらこら、座ってなさい。」オヤゴコロ


提督「それでは」


一同「いただきまーす!」


北方「オイシイ!テートクアリガトウ!」


電「これこれ、なのです。」


浜風「ロシア風?名前だけでしょうか?」ウーム


榛名「甘酸っぱい…。おいしいです。提督?」


提督「どした?」


榛名「はい、どうぞ」


提督「はむ、酸っぱいな。」


榛名「恋の味、でしょうか?(ぱくっ)」///


提督「あれ?そのスプーン…。間接キスじゃあ…。」


榛名「はい、榛名は大丈夫です///」


提督(俺は大丈夫じゃない、電的な意味で。)


電「司令官さん、私とソーダを飲むの゛です!」恋人ストロー


提督「ヨロコンデ!」(涙)


―――

――



一同「ご馳走様でした!」


提督「いいってことよ。では解散!気を付けて戻るんだぞ。」


北方「ハマカゼ、イッショニカエロウ?」ダキッ


浜風「ふぅ、仕方ないですね。」


北方「テイトク、バイバイ」


提督「ん。」バイバイ


提督(堕ちたな。)


電「司令官さんありがとうなのです。」


提督「ああ。6駆には内緒だぞ?特に暁は拗ねるからな。」


電「はいなのです♪」シツレイシマス




榛名「今日はわがままに付き合っていただきありがとうございました。」ペコリ


提督「俺も榛名やほっぽちゃんと過ごせて有意義だったぞ。」


榛名「そう言っていただけると嬉しいです。提督、寒くなりましたね。執務室に戻りましょう。」コイビトツナギ


提督「ああ。」テレ


―――

――



提督「やっぱ暖炉はあったかいなぁ」ウンウン


榛名「・・・。提督、あの…お礼させてください。」ガチャン


提督「いいよいいよお礼なんて。何で鍵を閉めるんだ?」


榛名「榛名は…お礼がしたくてたまりません!」ダキッinベッド


提督「おう!?酒のニオイ…あのアイスか!」


榛名「二人きりですね…。」トロ顔


提督(完全に酔ってるな)


榛名「榛名を…好きにしてください…。」メヲトジ


提督「好きにって…。(ええい、どうにでもなれ!)」ダキヨセ


榛名「あっ///」


提督「一緒に寝てやる。キョウダケダカンナ!」


榛名「はい!…( ˘ω˘)スヤァ」



《翌日》


金剛「提督、ここを開けるデース!」


電「無駄な抵抗はやめるのです!」


提督「ん、なんだ…。金剛?電?……はっ!」


榛名「てい…とく。おはようございます。」


提督「榛名、早く服を!」ハダケテル!


榛名「?」ポワポワ


提督「寝ぼけてる!終わった(泣)」


金剛・電「DEATH!」


―ドアコッパミジン


金剛「Heyテートク。私のラブリーな妹に手を出すなんて許せないデース!」


電「司令官さんのばかぁ(泣)」


提督「誤解だ!なっ榛名!」


榛名「…ゆうべはおたのしみでした?」///


金剛「俳句を詠むネ!」


電「介錯してやるの゛です!」


提督「南無三!」



ローカルネタですみません


北上「あ~寒い寒い。こんな日に演習なんてやんたぐなるね(嫌になるね)。」


名取「んですね(そうですね)。せめて風がなげればねぇ(無ければね)。」


阿武隈「北上さん名取さん、間宮さ(に)うめもの食いさ行がねすぺが(行きませんか)?」


北上「んだね(そうだね)、阿武隈っちの奢りでね~」


阿武隈「嘘だべ(でしょ)!?」


北上「う・そ☆。ささ行ぎすぺ(行きましょう)。」


――



北上「こんちわー、あいでっぺが(開いてますか)?」


168「あっいらっしゃい。テーブル席にどうぞ。」


名取「おじゃましまーす。」


阿武隈「イムヤちゃんこんにちは。」


168「おお阿武っちも来てくれたんだ。」


阿武隈「うん。演習した後は甘いもの食いたぐなんだ~(食べたくなるんだよね)」


168「いつもありがと。注文決まったらボタンを押して呼んでね。」


北上「あいさ~。」


阿武隈「さてと、何にすっぺがな(しようかな)」ムー


北上「やっぱあれだよね~。」ウンウン


名取「私決まりました。」


北上「またいづもの(いつもの)?」


名取「はい。やっぱこれが一番です。」


阿武隈「なっちゃんほんと好ぎだもんね。あたしもオーケー。北上さんは?」


北上「決まってるよ~。ポチっと。」ピンポーン


401「ごきげんよう。注文をお伺いするね。」


北上「あたしずんだ餅。」


阿武隈「まころんお願い!」


名取「私はゆべしをお願いします。」


401「ずんだ、まころん、ゆべしね。ちょっと待っててください。」ペコリ


北上「ねぇ?」


名取「なじょしました(どうしました)?」


北上「シオイっちの格好スルーしてたけど何だべね(なんだろうね)?」


阿武隈「あたし見たことある。神隠しされるアニメの主人公みたいだね。」


北上「それそれ、くりそつだったね~。」


名取「違和感無かったです。」


北上「あたしもコスプレしてみっぺがな(してみようかな)?」


阿武隈「止めたほうが良いと思うよ、大井さんが発狂しそう。」


名取「阿武隈さんったら。」


北上「たしかにね~、この前いつもと違う服着てたら舐めまわされたよ~嫌じゃないけどね。」


阿武隈名取「ナニソレコワイ。」



401「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」


北上「おっ、ありがとね☆」


401「どういたしまして。」ニコッ


阿武隈「それじゃあいただきま~す。」


名取「頂きます。」


北上「あむ。うん、やっぱんめー(美味しい)。」


阿武隈「この味だよね、他じゃ中々味わえないよ。」ウマシ


名取「くるみ、美味しいです。」モチモチ



―――

――



北上「ふぃ~食べた食べた。」


名取「阿武隈さん、ご馳走様です。」


阿武隈「聞いてないんだげど(ないんですけど)!」


北上「おお、名取っちも冗談言うようになったんだ。」


名取「えへへ。」


阿武隈「もう!」


北上「それじゃあまた後でね~」バイバイ


名取「お疲れ様でした。」


阿武隈「じゃーねー。」


―――

――



北上「ただいまー大井っちー」


大井「おかえりなさい北上さん。」


北上「間宮さんの所に行ってたら遅くなっちゃた、ごめんねー」


大井「いえ、大丈夫です。…北上さん一人でですか?」


北上「いやー、阿武隈っちと名取っちと一緒だよー。どして?」


大井「なんでもありません。」ニコ


北上「?」


―――

――



大井「阿武隈さん。少しいいでしょうか?」


阿武隈「なっ何かな大井さん。」


大井「あなた北上さんと一緒に居たんですってね?」


阿武隈「え?居たけど…。」


大井「ちょっとこちらへ来てください。」


阿武隈「後でダメかな?」


大井「ダメです!」


阿武隈「(泣)」


大井「そんなにおびえないでください。あなたに付いた北上さんの匂いを吸ったり舐めたりするだけですから、ね?」ニコォ


阿武隈「ひぇ、やだ私・・・。潮ちゃん助けて・・・。」


大井「いただきます」



翌日、大井と阿武隈が仲良くしていた姿を見たと言うものが絶えなかった。



妹のような姉とかわいい妹


文月「きくづきちゃん、おりいっておねがいがあります!」


菊月「ああどうしたフミ、と望月。」


文月「あたしともっちーとおでかけしてほしいのです!」


望月「せっかくの休日だしね。」


菊月「断る。私は鍛錬で忙しいのだ。すまぬが他をあたってくれ。」


文月「え~、おきくちゃんのいけず~。」プクー


菊月「お菊言うな。」


望月「かわいい妹の頼みだと思ってさぁ、ね?」


菊月「かわいい妹は三日月しかいない。お前はただの妹だ。」


望月「酷い!」


菊月「休みだからといってお前たちのようにダラダラしているのは性に合わないのだ。」


文月「おきくちゃんいっしょにいこ~よ~」ナミダメ


菊月「嘘泣きするな。」


文月「ぐぬぬ、じゃああたしたちとしょうぶしておきくちゃんがまけたらいっしょにいこう?」


望月「フミ、ナイスアイディア!姉貴、勝負してくれるよね?まさか負けるのが怖いってことないよね?」フフン


菊月「言わせておけば…。良いだろう、受けて立つ。」


文月「じゃあ、おえかきでしょうぶ!」


望月「いよっしゃぁ!」


菊月「な!?」


望月「どうしたのさ?」


菊月「演習ではないのか?」


文月「だってぇそれじゃあおきくちゃんにかてないもん。」


望月「公平じゃん、みんな素人だもん。」


菊月「それはそうだが・・・。」


望月「逃げるの?」


菊月「絵だろうがなんだろうが負けることなんてありえない!さっさとやるぞ。」


望月(ちょろいなぁ)


文月「おだいはぁ、しれいかんのにがおえ!」


望月「制限時間は10分でいいね?」


菊月「いいだろう。」


望月「審判は公平に司令官に見てもらおう。」


文月「しれいかんのところへごぉ~!」


望月「おー。」


菊月「・・・。」




文月「しれいか~ん、はいってい~い?」


提督「フミか、いいぞ。」


文月「しつれ~しま~す。」


望月「入るよ。」


菊月「失礼する。」


提督「もっちーとお菊も一緒か。どうした?」


望月「司令官に審判を頼みたいと思ってね。」


提督「審判だと?」


文月「あたしたちがしれいかんのにがおえかくからぁ、だれのがいちばんじょうずかえらんでほしいの」


提督「そういうことか。いいだろう、格好よく描いてくれよ?」


文月「あ~い。」


望月「司令官、机借りるよ?」


提督「ああ。」


菊月「・・・。」


10分後


文月「できたぁ!」


望月「ばっちし!」


菊月「・・・。」


提督「どれどれ?」


文月「ど~ぉ、かっこいいでしょ~?」ピカソ風


望月「あたしも上手いっしょ?」少女マンガイケメン風


菊月「・・・。」へのへのもへじ


みんな「・・・。」


提督「菊月・・・。」


菊月「皆までいうな!」


文月「ねえ、いちばんは?」


提督「そう、だな・・・、もっちーのかな?」


望月「見る目あるぅ!」


文月「やったぁ、おきくちゃんいっしょにおでかけだよ」


菊月「分かってる、約束は約束だ。」


提督「なんだ約束って?」


望月「あたいたちと姉貴で絵の勝負して勝ったら一緒に出かけてくれるんだ。」


提督「へ~、出かけるのはいいが門限には遅れるなよ?」


文月「あいあいさ~。」


望月「んじゃ行ってくるね!」


菊月「行ってくる。」


提督「待て菊月。」


菊月「なんだ。」


提督「本当は誘われて嬉しいんだろ?」


菊月「何を言うか!わらしは、」


提督「噛んでるぞ。まぁなんだ、お前が居ると安心する。気をつけてな。少ないけどお小遣い。」


菊月「こんな大金受け取れん!。」


提督「そう言いなさんな。美味しいものでも食べてこい。」頭ナデナデ


菊月「そ、そうか。ありがたく使わせてもらう。」


提督「ん。」



《玄関》


菊月「身分証明書は持ったか?」


文月「あるよ~」


望月「んじゃ、混まないうちに行きますかね。」


菊月「で、どこに行くのだ?」


文月「あきばはらだよぉ」


望月「司令官の要望でここから直行便のバスもあるよ。」


菊月「そんなにいい所なのか?」


望月「そうだね、1日中居ても飽きないね。」


菊月「そうなのか。」


望月「楽しみなんでしょ?」


菊月「煩い!」


文月「けんかはだめだよぉ」フミィ


望月「喧嘩じゃないよ、姉貴が照れてるだけ。」


菊月「もう何も言うまい・・・。」



《あきばはら》


望月「さて、今晩のオカズ(意味深)を探しに行きますか?」


菊月「オカズだと。今買って腐らないか?」


望月「そのオカズじゃないんだな。」


文月「おきくちゃんしらないの~、うすいほんなんだよ?」


菊月「それがなんでオカズになるのだ?」


望月「まあまあ、お子様には早いかな?」


菊月「お前が一番年下だろう。」


望月「へッ」


菊月(イライラ)



《スイカブックス》


望月「Herbst Wolke(秋の雲)先生の本は・・・。売り切れか、まいったなぁ」


文月「このほんつかえそ~(意味深)」


菊月「何なのだこれは!破廉恥な!」


望月「だから言ったしょ、オカズって。」


文月「おきくちゃんはうぶなの~」


菊月「いいから!買うなら早くしろ!」///


望月「急かさないでよ、吟味したいんだし」


店員「あの、お客様?」


文月「あい?」


店員「ここは18歳未満の方のご利用は遠慮させて頂いております。申し訳ありませんが・・・。」


望月「ああ、あたしたちこーゆーものでーす。」つ身分証


店員「これは大変失礼しました。ごゆっくりどうぞ。」ペコリ


望月「いいってことよ。」


紳士A(制服○女キタコレ!)


紳士B(黒タイツハスハス)


紳士C(メガネっ娘ヤバス)


菊月「なぁ、変な視線を感じるのだが?」


望月「気のせいっしょ?」


―――

――



望月「大漁大漁。」ホクホク


菊月「・・・。」モンモン


文月「おきくちゃんあかくなってる~」


菊月「フン///」


望月「次どこ行く?」


文月「あきばこ~こく!」


望月「いいねぇ、雑貨じゃ一番の店だよねぇ。」


菊月「雑貨か、それならばまぁいいだろう。」



《雑貨店》


望月「いつ来ても凄い品揃えだねぇ」


文月「あたしぃおみやげさがしてくる」


菊月「ふむ、任務で使えそうな物はあるだろうか。」


望月「あたしメガネ拭き探してくるわ。」


菊月「ああ。」


―――

――



菊月「ふむ、この水筒は軽くていいな。保温もできるみたいだ。」


文月「あっ、おきくちゃんいた~。」


菊月「ん、いいものあったか?」


文月「あったよぉ」


菊月「寿司?」


文月「すとらっぷだよぉ。かわいいでしょ~?」


菊月「ああ?」


文月(グゥ~)


文月「おなかすいたぁ」


菊月「そうだな、会計してご飯食べに行くとするか。」


文月「さんせ~い」


菊月「望月はどこだ・・・。」


文月「あそこ!」


菊月「どこだ、ああ居たな。」


文月「もっちーおひるだよ!」


望月「んぁ?」


菊月「もう12時を過ぎた、そろそろ腹が空いてきたからな。会計して食べに行くぞ。」


望月「そだね~。行きますか。」


―――

――



望月「フミ、何食べたい?」


文月「かれ~」


望月「姉貴は?」


菊月「なんでもいい。」


望月「ほんと任務以外に興味がないんだな。」アキレ


菊月「食えれば何でも問題はなかろう。」


望月「そりゃそうだけどさ、まぁいいや。んじゃカレーね。」


文月「あのれすとらんのかれーはおいしいよぉ。」ユビサシ


望月「ファミレスか、んーいい選択だね。」


菊月「決まったな。」


《ファミレス》

望月「すんませーん、3人で~」


店員「はい、ご案内いたします!」


菊月「結構広いな。」ナルホド


店員「こちらの席へどうぞ。ご注文が決まりましたら呼び鈴を押してくださいませ。」


望月「何にしようかな~」


菊月「好きなのを頼むといい。司令官から餞別を貰ってきたからな。」


望月「そうなの?」


文月「あたしかつかれ~がいいなぁ」


望月「カキフライ定食で。姉貴は?」


菊月「カルボナーラセットでいいか。」


望月「んじゃ姉貴呼び鈴押して。」


菊月「ああ。-・- --- ・・-・ -・・-- ・・- -・・-・ ・-・-・ ・--- -・-- ・--・ ・-・-- ・- ---・- 」


望月「なんでモールスなんだよ。」


菊月「違うのか?」


望月「一回でいいんだよ。」


菊月「そうか。」


店員「お待たせしました。ご注文をお伺いします。」


菊月「カツカレーとカキフライ定食、カルボナーラセットとドリンクバー3人分で。」


店員「かしこまりました。ドリンクバーはセルフサービスですのであちらをご利用ください。」


菊月「了解した。」


文月「あたしじゅーすもってくるね。なにがいい?」


望月「悪いねぇ、メロンソーダで。」


菊月「任せる。」


文月「まかされた!」



――



文月「おまたせ~」


望月「あんがと。」


菊月「ありがたい。」


望月「あー甘ったるくて美味い。」


菊月「変わった味だな。」


文月「ふっふっふー」


望月「混ぜたな。」


文月「ごめいと~」


望月「まずくないの?」


菊月「むしろ美味い。」


文月「あなどるなかれぇ」


望月「フミはセンスだけは凄いからなぁ。」


文月「えっへん!」


菊月「褒めているんだか貶しているんだか・・・。」


店員「お待たせいたしました。」


望月「きたきた。」


文月「おいしそ~う」


菊月「おお」


ーーー

ーー



文月「おなかいっぱいだにゃ~」


望月「はらごなしにカラオケ行く?」


文月「いく~!」


菊月「この時間だと二時間が限度か?」


望月「二時間あれば十分っしょ?」


文月「はやく~」


《カラオケ》


望月「トップバッターはフミ!」


文月「いえ~い!」




文月「○んご、○んご、○んご、○んご、○んご、○んご、大家族~」


菊月「ほう、なかなか上手ではないか?」


望月「上手いんだよね~、ただ眠くなる。」


菊月「ああ。」ウトウト



望月「次はあたいだな。」


望月「透き通る○がすき~」


菊月「あんな声も出せるのか。」


文月「かわいいよねぇ」



菊月「私も歌わなければならないのか?」


望月「もちろん!」


文月「おきくちゃんのうたききた~い!」


菊月「恥ずかしいな…。」



菊月「Lovelyだっていいじゃない・・・」


望月「まじかよ!」


文月「お~」


ーーー

ーー



望月「姉貴・・・。」


菊月「笑いたければ笑え」


文月「と~ってもかわいかったよ~」


望月「アイドルみたいだった。」


菊月「他言は無用だ、わかったな?」


望月「どうしようかなぁ~」


菊月「おのれ!」ヘッドロック


望月「痛いって!」



《鎮守府》

文月「しれいか~ん、ただいま~」


提督「おかえり。楽しかったかい?」


望月「やばかったね、姉貴がさぁ」


菊月「潰すぞ?」


望月「嘘だって怒んないでよ」


文月「しれ~かんに、おみやげで~す。」


提督「どれどれ、何でしょうかこれは?」


文月「がりのすとらっぷだよ。かわいいでしょぉ?」


提督「おう、かわいいな(文月は)」ナデナデ


文月「フミュウ」


望月「司令官餞別くれたんだって、あんがとね。」


提督「礼には及ばない。お前たちが楽しかったのであればそれだけでいいんだ。」


菊月「感謝する。」


望月「んじゃあたしたちは部屋に戻るね、おやすみ~」


文月「おやすみぃ」


提督「ああ、ちゃんと布団被って寝ろよ~」


《部屋》


望月「ただいま~」


如月「あらお帰り。」


文月「おみやげかってきたよ~。」


文月「むっちゃんときーちゃんはこれ」のり巻


文月「やよちゃんはこれ」ナス


文月「うーちゃんはこれ」サーモン


文月「さっちゃんとなっちゃんはこれ」かっぱ巻き


文月「みっちゃんはこれ」キャビア軍艦


文月「かわいいでしょぉ?」ニコニコ


みんな「かわいいね(文月が)」



夜のお勤め


《寝室》

2115

若葉「初霜、時間だおきろ。」


初霜「zzz」


若葉「・・・。」


若葉「また、この手を汚せというのか初霜よ。」


隣で寝ている初霜の鼻をつまむ。


初霜「zzzz。んぐ、く苦しい・・・ね姉さん?」


若葉「手間を取らせるな、警備の時間だ。」


初霜「ごめんなさい、すぐ準備しますね・・・」


若葉「慌てるな、衝突されても困る。」


初霜「もう衝突なんてしません!」プンプン


若葉「冗談だ。」


《宿直室》


2130

若葉「交代の時間だ。」


初霜「お疲れ様です。」


響「ああ、お疲れ。」


若葉「変わったことはあるか?」


響「いや無いね。平和そのものだよ。」


初霜「そうですか。ただ今より夜間警備の任に就きます。」敬礼


響「よろしく。」敬礼


暁「zzz」


響「姉さん戻るよ?」


暁「もうたべれにゃい・・・えへ。」


響「・・・。」


若葉「・・・。」


初霜「・・・。」


響「失礼する。」曳航


若葉「お前みたいだな。」


初霜「私あんなこと言ってますか?」


若葉「ああ、寝言もうるさい。」


初霜「姉さんこそ寝相がわるくていつも起こされるんですよ?」


若葉「ふん、仕事だ。私は外を見てくる。お前は中の巡回だ。」


初霜「摩り替えましたね。まあいいでしょう、了解です。」



《駆逐艦寮》


初霜(消燈から30分経ったけどみんな寝てる、筈ないですよね。)


?「やーめーてーよー!」


初霜「!?」


?「逃がしません!」


初霜「どうしました!?」


島風「あ、はっしー助けて!」CQCカケラレ


初霜「何をしてるのですか?」


秋月「島風ちゃんが外に行くって聞かないんです!」CQCカケ


島風「だって寝るにはまだ早いじゃん」


秋月「規則は規則です!」


島風「この石頭!」


秋月「なっ!?」ギュウ


島風「ちょ、苦しい・・・」


初霜「秋月さん、堕ちちゃいます!」


秋月「へ?」ギリギリ


島風「おう・・・」


秋月「しまった!」ハナシ


初霜「島風さん、大丈夫ですか?」サスリ


島風「ダイジョウブジャナイ、はっしーぃ(泣)」ダキ


初霜「もう。島風さんが原因ですが秋月さんも加減してくださいね?」


秋月「はい、すみませんでした。」


島風「怒られてやんのーニシシ」


初霜「あなたも悪いんですよ?」デコピン


島風「お゛う!?」


初霜「島風さん、寝ることも任務です。それに横になって静かに過ごすのも良いと思いませんか?」


島風「そうかな?」


初霜「布団に入ってルームメイトとお話するのが私は楽しみで仕方ありません。」


秋月「若葉さんですか。」


初霜「はい。他愛のない話でも一緒に過ごすだけで幸せなんです。」


島風「おーカップルみたいだね。」


初霜「からかわないでください!」///


島風「自分から言ったのにー」


初霜「とにかく消燈時間は過ぎています。静かにお願いしますね。」デテイク


島風「・・・。」


秋月「・・・。」


島風「ごめんね。」


秋月「いいえ私こそ。」


島風「寒いからそっちに入っていい?」


秋月「いいですよ。」


島風「秋月ちゃん暖かいね。なんか安心する。」ダキ


秋月「島風ちゃんも柔らかくて抱き心地が良いです。」ダキ



《埠頭》


若葉「風が強いな、寒さが痛い。だが悪くない。」


冬の強風に煽られ波が白く立つ。鉛色の雲に月は隠され沖までは見えない。


ふと見回すと埠頭の一角にある小屋に明かりが燈っていた。


不思議に思い扉を開けた。


若葉「こんな時間に誰か居るのか?」


利根「ん、若葉かどうしたのじゃ?」


鈴谷「お、ちぃーっす」


炭で暖を取りつつ金網でするめを焼いていた。


若葉「どうしたはこちらの台詞だ。消燈時間は過ぎているぞ?」


鈴谷「固いこといわないの、ほら一杯どお?」


利根「そうじゃ、とっておきの逸品じゃぞ。」○伊蔵


若葉「それは!どうやって手に入れたのだ?」


利根「我輩への贈り物じゃ!街中の酒場でもそうそうお目にかかれぬからのう。黙ってるなら飲ませてもいいのじゃぞ?」


若葉「ぐぬぬ、しかし任務中だ。だがこの機を逃しては!」


鈴谷「おーぅ悩んでる」


利根「ほれほれ」グイグイ


若葉「うぐぐ、すまぬ初霜!」グイ


鈴谷「いい飲みっぷりぃ」


利根「見ていて気持ちがいいのう」


若葉「うまいぞ。」


利根「そうであろう、ほれもう一杯どうじゃ?」


若葉「いや遠慮する、これ以上呑んだら任務に支障が出る。」


鈴谷「そお?約束どおり内緒にしてね。」


利根「頼むぞ。」


若葉「ああ、約束は守る。銘酒、美味かったぞ。失礼する。」デテイク


鈴谷「いやー若ちゃんはカッコいいねぇ」


利根「うむ、軍人の鑑じゃ。」



《旧館御手洗》


初霜(旧館は造りが古く夜はちょっと怖いです・・・。)


トッ・・・ トッ・・・


トイレの入り口から足音がする。


初霜「誰かいるのですか?」


?「だれもいましぇ~ん」


可愛らしい声がする。


懐中電灯を声がする方向に向ける。


初霜「あぁ文月さんでしたか。」


文月「フミュウ、みかづきちゃんもおといれですか?」ポワポワ


初霜「文月さん、初霜ですよ。」


文月「みっちゃんはじょうだんがうまいの~」


完全に寝ぼけ初霜を三日月と見間違えている。


文月「いっしょにおへやにもどりましょ~」


文月が初霜の手を握る。


初霜「あの・・・、仕方ありませんね。」クス


仕方なく部屋まで一緒に行った。


初霜「しつれいしま~す」小声


文月「じぶんのへやでしょぉ~」


三日月「ん?フミ姉と初霜さん?」


初霜「御手洗いで会いまして手を握られ連れて来られました。」


文月「そうなのぉみかづきちゃんが、あれふたりぃ?」


三日月「そちらは初霜さんですよ?」


文月「そうでしたかぁ、それはどうもしつれいしましたぁ」ペコリ


初霜「いえいえ、それではおやすみなさい。」


三日月「すみませんでした、お休みなさい。」ペコ


文月「( ˘ω˘ ) スヤァ」



《宿直室》


若葉「初霜、先に戻ってたか。」


初霜「はい、中は異常ありません?」


若葉「なんで疑問形なんだ。」


初霜「それは、まぁ色々ありまして・・・。姉さん?」


若葉「なんだ。」


初霜「お酒おいしかったですか?」


若葉「ああ、うまかtいや呑んでいないぞ!」


初霜「嘘です、お酒の匂いがしますよ?」


若葉「知らんぞ」


初霜「顔も赤くなってますよ?」


若葉「これは霜焼けだ」フイ


初霜「目を見て言って下さい。」チカヨリ


若葉「近いぞ、すまん呑んだ。」


初霜「勤務時間内の飲酒は禁止されているのは知ってますよね?」


若葉「ああ」


初霜「軍規違反をする人にはお仕置きしちゃいます!」


若葉「なん、だと?」


初霜「えーい!」


コチョコチョ


若葉「ちょやめろ!ぐ、ははは、ん!」


初霜「やめません!」馬乗り


若葉「んぁ!くっ、ははh、良いぞ悪くない!」


初霜「・・・・。」


若葉「・・・・。深夜のテンションはおかしいな。」


初霜「そう、ですね。」


曙「あんた達なにやってんのよ煩いわね!」


二人「!?」


曙「そういうのをするのは良いけど時間と場所を弁えなさいよね」


初霜「違いますよ!」


曙「何が違うってのよ、服はだけちゃってまぁ」


若葉「これはもともとだ。」


曙「ふん!とにかくこっちは朝早いんだから静かにして頂戴。」


初霜「すみません・・・。」



ーー


曙(女の子同士ってのもありなのかしら?いつかクソ提督と・・・何考えてるのよ!)モンモン



0430


若葉(ウトウト)


初霜「姉さん、あとは私に任せてください。寝ててかまいませんよ?」


若葉「大丈夫ら問題らい。寝らくても大丈夫ら。」


初霜「呂律回ってませんよ。いいから」グイ


若葉「なにをする。」ポフ


初霜「いつもあんまり寝てないんでしょ?身体に毒です。今は私を頼ってください。」ヒザマクラ


若葉「・・・。そうか、では頼んだぞ。」


初霜「はい。」


若葉「お前太ったか?柔らかいな。」プニプニモチモチ


初霜「信じられません・・・。」



午後のひととき


今日の執務室は提督の万年筆以外の音はしない。


秘書艦の電は風邪で休んでいる。


いつもは電に頼りきりで思うように書類整理が終わらないのに対し今日はほぼ完了している。


提督「ふい~疲れた、もう3時か。」


我ながら手際の良さに感心し背伸びをする。


コンコンコン


五十鈴「提督、五十鈴よ。入っていいかしら?」


提督「おう良いぞ。」


五十鈴「あれ、電ちゃん居ないの?」


提督「ああ、具合が悪いって言うから休ませた。」


五十鈴「そうなの?電ちゃん居なくて仕事終わるの?」


提督「心配ご無用、もう終わったからな。」


五十鈴「嘘!?」


提督「嘘じゃない、ほれ見てみろ。」


五十鈴「…ホントだわ。明日は雨かしら?」フフ


提督「ひでぇ。で、何か用があったのか?」


五十鈴「そうそう、クッキー焼いたから差し入れに来たの、電ちゃんに。」


提督「俺には?」


五十鈴「無いわよ?」


提督「チクショーメー!」


五十鈴「冗談よ、ちゃんとあるわ。」


提督「五十鈴ちん大好き!」ダキ


五十鈴「もう、甘えんぼなんだから」プルン


提督「柔らかいナリィ」


五十鈴「気が早いんじゃない、まだ明るいわよ?」


提督「ダイジョブダイジョブ、ノープロブレム」パフパフ


五十鈴「あ///くすぐったいわ、お茶淹れてくるから少し待ってて。」


提督「ありがとー、無糖で!」


五十鈴「はいはい」



――



五十鈴「お待たせ。」コト


提督「すごい香りだな。」


五十鈴「ウバってお茶らしいわ、金剛さんから貰ったの。」


提督「ほうほう、さっぱりわからん。どれ…渋っ!」


五十鈴「ミルクティーにするとおいしいらしいわ。」


提督「なるほど。じゃあ五十鈴のミルクを頼む!」


五十鈴「言うと思ったわ、はい。」ササ


提督「マジで!?」ウヒョー


五十鈴「しっかり味わいなさい。」


提督「気合、入れて、いただきます!」ゴクゴク


五十鈴「まぁ普通のミルクなんだけどね。」


提督「ハカッタナ!」


五十鈴「ふふ、クッキーは正真正銘五十鈴が作ったから味わってね?」


提督「ああ、隅々まで舐めまわして食べてやろう。」


五十鈴「いやらしい言い方ね。」


提督「あむ、おお。甘すぎず固すぎず、俺の好みにぴったりだ。」


五十鈴「そうでしょ?提督のために作ったのよ?」


提督「あれ、さっき電に差し入れって・・・」


五十鈴「電ちゃんのはチョコ入り、提督のはバタークッキー。チョコ苦手でしょ?」


提督「よく知ってるな。」


五十鈴「五十鈴には提督の好みなんて丸分かりよ。ふふ。」


提督「ういやつじゃ。」モミモミ


五十鈴「そこは撫でるところじゃないの?」


提督「そこに揉めと主張しているものがあるから。」


五十鈴「なにそれ、意味わかんない」マンザラデモナイ


提督「そうだ、お礼にマッサージしてあげよう。」


五十鈴「下心丸出しよ?」


提督「ソンナコトナイッテ。いいからいいから。」


五十鈴「それじゃあお願いしようかしら。」


提督「んじゃ首から…。」ツボオシ


五十鈴「痛!あ、でも気持ちいい。」


提督「だろ?通信講座で習ったからな。」


五十鈴「へ~、その意気込みで仕事もして欲しいものだわ。」


提督「ぐぬぬ、善処しよう。」


五十鈴「次は背中をお願い。」


提督「よしきた!」グイグイ


五十鈴「ん、ぁ…もうちょっと上、そこ…あ!」


提督「結構凝ってるな。いつもご苦労様。」


五十鈴「どういたしまして、足もお願いしていいかしら?」


提督「ああ、靴を脱いでくれ。」シャガミ


五十鈴「ん」ヌギヌギ


提督「あっ」


五十鈴「?」


提督「黒の…。」


五十鈴「もっと見たい?」


提督「ぜひ!」


五十鈴「だ~め、あ・と・で・ね?」


提督「ガッデム!」アシツボオシ


五十鈴「ちょ、痛いじゃない!」ジタバタ


提督「あわば!」アゴヒット


五十鈴「あ…、大丈夫?」


提督「ああ、ナイス蹴り。あと黒パン」


五十鈴「ふふ、ホント好きね。」


提督「だがパンツより五十鈴の方が好きだ!」キリッ


五十鈴「真顔で何言ってるのよ。マッサージのお礼は夜戦でね?」


提督「え!?」


五十鈴「夜戦は五十鈴の十八番なの♡」




雪合戦


寒い。


寝起き一発目で感じた。


寝室の窓から外を見ると一面銀世界。


夜更けまで降っていた雨は雪に変わったらしい。


提督「雪…か。何でいつも休日を狙ったかのよう降るんだ…。」


この歳になると雪が積もると憂鬱になる。


提督「雪かきしないとな…。」


今日は休日であり朝食までは寮から出てくる艦娘は少ない。


顔を洗い外套を羽織り部屋を出る。


提督「おー寒い寒い。」


ポケットに手を突っ込み建物の裏にある倉庫へ向かう。


提督「転ばないように融雪材も撒くか…ん?この声は」


夕立「素敵なパーティーの始まりっぽい!」


春雨「しっかり護衛しないと…。」


駆逐棲姫「勝テルカナ?」


夕立「冷た!」ギュ


提督(雪合戦ねぇ、)


夕立「えい!えい!」ビュン


春雨「きゃっ」カスリ


駆姫「オ返シ!」バビュン


夕立「ぽい!」カワシ


駆姫「ソッチハ囮ダヨ!」タックル


夕立「ゴフ」


春雨「姉さん!」


夕立「雪合戦で物理攻撃は反則っぽい…」ガク


駆姫「ソウナノ?」


提督「夕立大丈夫か?」


夕立「提督さん?なんとか生きてるっぽい。」


春雨「司令官、おはようございます。」


駆姫「オハヨ。」


提督「うむ。夕立はまぁアレとしてお前たちが外に居るなんて珍しいな。」


春雨「えと、本当は時雨姉さんを誘ったみたいなんですけど断られちゃったみたいなんです。」


提督「で、お前たちが引っ張られてきたと。」


駆姫「ソウダネ。デモ結構タノシイカモ」


提督「そうか、だがさっきみたいなタックルとか雪玉に石を入れるのは危ないから禁止な?」


駆姫「ワカッタ」


夕立「そうだ、提督さんも一緒にやるっぽい!」


提督「え゛~、寒いからやだ」


駆姫「一緒ニシヨ?」ウワメヅカイ


提督「おk」b


春雨「司令官さんはクーちゃんに弱いですね」


夕立「夕立の事は嫌いっぽい?」


提督「いや大好きだぞ」


夕立「わふっ」ナデナデ


提督「4人対抗にするか?それともチーム戦?」


夕立「夕立は提督さんと組むっぽい!」


駆姫「待ッテ!私ガ司令官ト組ム!」


春雨「あの、春雨が…」


三人「むむむ!」


提督「何がむむむだ、ジャンケンで決めなさい」


夕立「分かったっぽい。最初はグー、じゃん・けん」


春雨「ぽん」パー


駆姫「ッパ」パー


夕立「っぽい」チョキ



夕立「勝ったっぽい!」ピョンピョン


春雨・駆姫「…。」


提督「それじゃ俺と夕立のチームだな。ルールは2人アウトまででいいか?」


春雨「はい、お手柔らかにお願いしますね。」


駆姫「駆逐シテヤル」


提督「駆逐艦だけに?」


駆姫「?」


提督「なんでもない・・・。」


ーー



提督「俺が上に雪玉を投げて地面に落ちたら開始な。」


みんな「はーい」


提督「では…、とぉぉ↑おう↓」


雪玉「ピュ―ン・・・ボスっ」


夕立「先制攻撃っぽい!」ビュン


駆姫「同ジ攻撃ハ通用シナイヨ!」カワシ


春雨「えい!」フワフワ


提督「なんの!」カワシ


駆姫「沈メ!」ビュン


提督「お!?」


夕立「危ない!」ガバッ


提督「お゛う!」



提督「いてて、サンキュー夕立ぃって何だこれ?」モミモミ


夕立「提督さん、どこ触ってるっぽい?」アン


提督「わっ、ごめん!」


夕立「提督さんなら別にいいっpわふっ!」ヒダン


駆姫「余所見シテル暇ハナイヨ」ビュン


春雨「なのです!」フワフワ


提督「チクショーメー!夕立すまん!」タチアガリ


夕立「頑張るっぽい!」


提督(先ずは春雨からだ!)


提督「オドリャー!」ビュン


春雨「きゃぁ来ないでー!」アワアワ


駆姫「ヤラセハ、シナイヨッ!」バン


提督「なん・・・だと!玉を弾いた?」


駆姫「大丈夫カ?」


春雨「はい、なんとか。」


駆姫「ソウカ。ヤラレタラヤリ返ス、倍返シダ!」


春雨「はい!」


提督「駆逐艦なんか恐かねぇ!やってやらぁ!」トッコウ


駆姫「来ルヨ!」ギュッ


春雨「えい!」フワフワ


提督「遅い!」ヒラリ


駆姫「オチロ!」ビュン


提督「ヌン!」ガンメンヒット


駆姫「ヨシ、勝ッタ…ッテナンデ来ル!?」


提督「ふっふっふ、この国では顔面はセーフなのだよ!」オリャァ


春雨「あっ!」


駆姫「アウ、ヤッ冷タイ!」


提督「秘儀、雪入れ!」


駆姫「ヤダ!入レナイデ、外ニ出シテ!ヒャン!」


提督「やられたら倍返しだろ?」ムフフ


駆姫「ゥグウ!」ナミダメ


提督「春雨、お前もだ!」


春雨「やめて~!」ニゲ


提督「そぉい!」イレ


春雨「きゃあ!」


ーーー

ーー




春雨「ひどいです…」グス


駆姫「怒ッテナンカイナイヨ?」プクー


提督「すまんやりすぎた。」ナデナデ


駆姫「ムー」


夕立「終わったぽい?」ヒョコ


春雨「はい、司令官さんの反則負けです」


提督「そーゆーことだ。風邪をひかないように着替えて来い。もう朝食の時間だろう。」


夕立「夕立ハラペコっぽい。ハルちゃん、クーちゃん行きましょ」ハシリ


春雨「待って、司令官さん、それでは失礼します」


駆姫「ジャアネ」


提督「ああ」


提督(・・・雪かきは、疲れたからやめよう)


ーーー

ーー



提督「今日はパンか。たまにはいいな」


時雨「提督、ちょっといいかな?」


提督「時雨か、どうした?」


時雨「青葉さんから聞いたけどボクの妹に手を出したんだってね?」


提督「なんのことだ?」


時雨「中に入れられてびしょ濡れにしたそうじゃないか?」


提督「ああ入れたな雪を」


時雨「え!?」


提督「え!?」




このあと変な想像をしていた時雨は誤解が解け時雨は顔を真っ赤にした。


青葉は雪の上に正座の罰を時雨監視の下実行された。


青葉「スクープは命より重い…!そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う…!」


時雨「わけがわからないよ!」



長い夜


今日は雪かき、いや雪合戦をして疲れた。


休日だったが特に何かをするわけでもなく夕食も済んだ。


提督「この時間面白いテレビやってるかな?ん?」


テレビをつけたが何も映らない。


提督「アンテナ線は繋いであるな、故障か?」


どうしたものかと思い普段はあまり使わない頭を回転させる。


コンコン


大鳳「提督、大鳳です。入って宜しいでしょうか?」


提督「大鳳か、いいぞ。」


大鳳「提督、私の部屋のテレビが映らないのですが見て頂けますか?」


提督「何、俺のも映らないんだ。」


大鳳「そう…ですか。提督、アンテナが雪で壊れた可能性はありませんか?」


提督「なるほど、アンテナか。可能性は高いな。今日はもう暗いから明日見てみよう。」


大鳳「お願いします。」


提督「そうだ、DVD見るか?アクション映画ばかりだけど。」


大鳳「はいご一緒します♪」


提督「どれにしようかな~?」吟味中


大鳳「提督、飲み物持ってきますね。何がいいですか?」


提督「ストリチナヤ。」


大鳳「スト?了解です。」ナンダロウ


提督「うーむ…これにしよう。」プロジェクト○


ーーー

ーー



大鳳「提督、お待たせしました。酒保に無かったので響さんに譲ってもらいました。」


提督「響…酒はまだ早いからって取り上げたんだがな。」


大鳳「まぁまぁ、適量ならお薬になるって言葉があるんですから多めに見てください。」


提督「適量ねぇ、響はいくら呑んでも酔わないから適量が分からないんだ。」


大鳳「ふふ、さすが響さんですね。」


提督「飲兵衛空母みたいにならないか心配だ。さて見るとするか。」


大鳳「はい!」



OP

ランラララランララーランラランラーラー

-

-

-

《酒場乱闘シーン》


大鳳「警察同士で殴りあうなんて私たちから見れば陸軍と戦うようなものでしょうか?」


提督「だろうな。艦娘と戦娘(センムス)どっちが強いんだろうな」


大鳳「あちらは装甲が厚いですから並大抵では勝てませんね。」


提督「それに比べ大鳳は胸部装甲が…」チラ


大鳳「どこ見てるんですか!」


提督「ナイスチッパイ」(・ω・)bグッ


大鳳「もう!」ペシペシ


提督「痛い!怒るなって、褒めてるんだから」


大鳳「嬉しくないです!」


提督「希少価値だと思うんだけどなぁ、これ呑んで落ち着け。」グイ


大鳳「!」ゴクゴク


提督「美味いだろ?」


大鳳「かはっ、何ですかコレ!?喉が焼けそうです…」ゲホ


提督「ウオッカだ」


大鳳「これがウオッカ…。私にはちょっと強すぎますね。」



《出撃シーン》


提督「大鳳大丈夫か?」


大鳳「だいじょうぶれすよ?」ヨイ


提督(少し呑ませすぎたな…)


隊員「報告!船が爆発しました!」


提督「・・・・。」チラ


大鳳「なんれすか?」


提督「今度は爆発するなよ?」


大鳳「しつれいれすね!こんどはだいじょうぶれす!」タチアガリ


大鳳「あれ?」フラ


提督「っと」ウケトメ


提督「酔いが回ってきたようだな、明日に響かないようにもう寝ような?」ナデナデ


大鳳「はい///」


提督「どれ、部屋まで連れて行こう。」


大鳳「きょうはここれねます!」


提督「ちょっ」


大鳳「けっていじこうれす!」ダダコネ


提督「色々とまずいからな、な?」


大鳳「みられなければどうということはないのれす!」ベッドイン


提督「・・・ソファで寝るか」


大鳳「ていとくといっしょがいいれす…」ナミダメ


提督「それは嬉しいのだが…な?」


大鳳「だめ・・・れすか?」マジナキ


提督「はぁ~…何をするか分からんぞ?」


大鳳「それでもいっしょがいいれす」


提督「仕方の無いヤツだ、分かったよ。」ベッドイン


大鳳「あっ///」


提督「ん?」


大鳳「ちかいれす///」


提督「何をするか分からんと言っただろ?」ダキ


大鳳「んぅ///」ドキドキ


提督「なんてな☆」ハナレ


大鳳「うぅ///」


---

--

-


《翌朝》


大鳳「ん・・・・」


提督(ZZZ)


大鳳(提督の寝顔は可愛いのね・・・)フフ


コンコン


電「司令官さん朝なのです」


大鳳「!」


電「はわわ大鳳さん?」


大鳳「ご誤解です!」


電「・・・」ジー


大鳳「本当ですよ!」アタフタ


電「大鳳さん、大丈夫なのです。」


大鳳「え?」


電「司令官さんは優しいから詰め寄られたら断れないのです・・・」


大鳳「・・・。」


電「電は司令官さんを独り占めする気はないのです。」


電「少し、ほんの少しでも電に接してくれたらそれだけでいいのです。」


電「みんなで笑って暮らせるのが一番の幸せなのです。」


大鳳「・・・。電さん、ありがとうございます」


電「はいなのです」ニコ



喫茶店(準備篇)


電「司令官さん、霧島さんから陳情書が届いたのです。」


提督「ん?陳情書だと。珍しいな…。ふむ。」


電「何が書いてあるのですか?」


提督「重巡の奴らが喫茶店をやりたいんだと。」


電「喫茶店なのですか。楽しみなのです!」


提督「いや、許可するとは・・・」


電「司令官さん・・・」ウワメ


提督「言ったな。早速店を作らせよう!」


電「♪」


大鳳(かわいい)


提督「大鳳はなんで居るんだ、非番だろ?」


大鳳「お気になさらず。」


提督「最近電と一緒に居ることが多いな、何かあったのか?」


電「内緒なのです♪」


大鳳「です♪」


提督「?」


---

--

-


三隈「提督、この度は許可して頂き感謝致しますわ。」


提督「なに唯でさえ娯楽が少ないんだ。こっちこそ感謝したい。」


三隈「三隈、きっといいお店にしますね。」


提督「ああ期待してるぞ店長さん。」


三隈「ふふ、くまりんこ♪」



《開店準備》


鈴谷「それじゃぁ妖精さんお願いしまーす!」


建築妖精「お任せあれ!」


摩耶「んじゃアタシたちはメニューを考えようぜ。」


愛宕「ふふ、摩耶ちゃん結構こーゆーの好きよねぇ」


高雄「一番はしゃいでいるくらいですからね。」


摩耶「何言ってんだよ姉貴ぃ!」マッカ


愛宕「素直になりなさぁ~い」モミモミ


摩耶「なにすんだよ!」ゲシッ


愛宕「いや~ん」


高雄「はいはいそこまでです、もう」



《宣伝部》


加古「えーあたしもやるの?」


古鷹「もちろん、面白そうでしょ?」


加古「めんどいなぁ~、帰る。」


古鷹「だ~め」


加古「スカート引っ張らないでぇやるからぁ」


青葉「逃げてもいいですけど加古さんのあられもない写真が掲載されますよ?」


加古「青葉ゲスイ」


青葉「褒め言葉感謝です!」


衣笠「軍隊より雑誌会社に入ったほうがいいんじゃない?」


青葉「青葉は衣笠が好きなので辞めるつもりはありません!」


加古「さらっと凄い事いうねぇ」


衣笠「青葉ぁ!」


加古「赤くなってらぁ」



《メニュー考案》


摩耶「定番は紅茶、コーヒーとジュース」


愛宕「食べ物はサンドウィッチにトーストね。」


高雄「間宮さんと被りますがパフェやプリンなどもいいですね。」


鈴谷「あとカレー!」


摩耶「カレー?お前が食いたいだけだろ。」


鈴谷「その通り!」


摩耶「却下だ。」


鈴谷「え゛ー!」


愛宕「別にいいんじゃない?」


高雄「そうね、喫茶店にあってもおかしくは無いわ。」


鈴谷「分かってるぅ!」


摩耶「んだよ…。」


愛宕「拗ねちゃってかわいい!」ダキ


摩耶「だから触るなって!」


鈴谷「ツンデレ乙!」


摩耶「うるせえ!」


三隈「あの、いろいろ調べたのですけどオムライスやピラフ、スパゲッティもやってみませんか?」


鈴谷「ほぉ~っ、いいねぇ~。」


摩耶「らしいじゃねぇか。」


高雄「それでは必要な食材を一覧に纏めましょう。」



《チラシ作成》


青葉「いや~青葉の本領発揮できる仕事です!」


衣笠「ホント右に出るひといないもんねぇ。」


古鷹「それで、どんな感じにするの?」


青葉「三隈さんの要望で可愛いらしい方向で進めます。」


衣笠「それじゃ桃色?」


青葉「ピンクもいいですが今回は水色で作ります!」


古鷹「水色ですか、可愛さと爽やかさですか?」


青葉「爽やかというのもありますが海に近い喫茶店として青系としました。」


古鷹「なるほど。」


青葉「それと市民の方にも利用して頂くので気軽に来れるようにしたいと思います。」


衣笠「一般の人かぁ」


古鷹「どうしました?」


衣笠「ちょっと恥ずかしいなぁ。」


青葉「おや、衣笠のメイド服の写真集も発行予定ですよ?」


衣笠「え?」


古鷹「楽しみです!」


衣笠「ちょっと聞いてないんだけど!」


青葉「言ってませんからね!」


衣笠「青葉ぁ!」ポカポカ



加古「ZZZ」



《試作》


愛宕「ウインナーコーヒーはこんな感じね。」


摩耶「姉貴すげえな。」


鈴谷「おいしそうじゃん♪」


摩耶「てかなんでウインナー入ってないのにこんな名前なんだ?」


鈴谷「確かにねぇ。」


高雄「ウインナーとはウイーン風のという意味ですよ。」


摩耶「え゛!?」


鈴谷「マジ!?」


高雄「本物はカプチーノに近いらしいです。」


鈴谷「ほー、一つ勉強になった。良かったね賢くなって。」


摩耶「アタシに言ってるのか?お前よりバカじゃないぞ。」


鈴谷「なにおー!」


摩耶「やんのか!」


愛宕「喧嘩しないの」ポヨン


鈴谷・摩耶「おう!?」パフパフ


三隈「お二人は仲がよろしいのですね、ミートスパの試作が出来ました。如何でしょうか?」


摩耶「なんだこれ、見ただけで美味そうって分かるぞ!」


愛宕「ホントねぇ。」


鈴谷「みくちゃん才能あるぅ!」


高雄「冷めないうちに頂きましょう。」


みんな「んまーい!」



《チラシ配り》


青葉「出来ました!」


衣笠「どれどれ?」


古鷹「かわいいですね!」


加古「いいんじゃない?」


青葉「頑張った甲斐がありました!」


衣笠「でもコレって?」


青葉「メイド喫茶です!」


衣笠「私は着ないよ!」


青葉「古鷹さん加古さん」ユビパッチン


二人「ラジャ」


衣笠「なに!ちょ!?」トリオサエ


青葉「着替えお願いします!」


衣笠「離して!加古、どこ触ってるの!?」


加古「どこってそりゃぁねぇ」モミモミ


衣笠「古鷹さん助けてください!」


古鷹「ごめんなさい」


衣笠「裏切り者ぉ!」


---

--

-


青葉「お~よく似合いますねぇ!」


古鷹「可愛いです!」


加古「いいねぇ~」スカートメクリ


衣笠「止めてよ、エロ親父みたい」


加古「なん・・・だと?」ガーン


青葉「髪の色的にナイフを持ったら最強だと思います!」


衣笠「うぅ///」


青葉「それではチラシを配りに行きましょう!」


衣笠「もしかして?」


青葉「外回りです!」


衣笠「やっぱり、こうなったらヤケよ!」フンス


青葉「吹っ切れましたね。古鷹さんと加古さんは鎮守府内をお願いします。」


古鷹「了解です。」


加古「あ~い。」


---

--

-


古鷹「那珂さん!」


那珂「どしたの古鷹ちゃん?てなにその格好可愛いんですけど!」


古鷹「もう知ってるかと思いますが明日から喫茶店を営業します。良かったら来てくださいね?」つチラシ


那珂「うんイクイク!みんな楽しみにしてたんだ!って加古ちゃんは半分寝てるし!」


加古「ぁあ寝てないよ!」


古鷹「寝てる人はみんなそう言うよ?」


加古「うぐぅ。」


那珂「那珂ちゃん的には、グータラメイドはいいキャラだと思うよ?」


加古「えへへそうかな?」


古鷹「褒めてないですよ?」


加古「そうなの?那珂ちゃん酷い!」


那珂「キャハ☆」




青葉「ども、○鎮守府喫茶店開店の案内でーす!どうぞ!」つチラシ


ジェントルマン「これは可愛らしいお嬢さんですね。時間があればお邪魔してみましょう。」


衣笠「どうぞー」つチラシ


紳士「うぃひひ、お触りはOKなのですかな?」


青葉「この子だけでしたらなんでもアリです!」


衣笠「ちょ」


紳士「テンション上がってきた!」


---

--

-


《鎮守府》


青葉「ども、お疲れ様です!」


古鷹「お疲れ様~」


加古「もう無理ー」


衣笠「青葉ひどい…」グス


青葉「ちょっとやりすぎちゃいました、ごめんね。」ナデナデ


衣笠「こんなんで騙されないからね。」プイ


青葉「怒ってる衣笠も可愛いです!」


加古(他でやってくれないかなぁ~)




喫茶店 開店篇



《店内》


三隈「みなさん準備お疲れ様です。いよいよ開店となります、気を引き締めていきましょう!」


摩耶「おうよ!」


愛宕「頑張りましょ!」


高雄「ええ。」


鈴谷「おー!」



《店先》


青葉「押さないでくださーい!」


古鷹「順次案内しますので暫らくお待ちください!」


衣笠「整理券どうぞ!」つ整理券


加古「あ~いどうぞ~」つ整理券


提督「うむ。」ウケトリ


青葉「あっ司令官来てくれたんですね!」


提督「ああ、やっぱ気になるし。それに…」


衣笠「それに?」


提督「お前たちの可愛い姿を目に焼き付けておこうと思ってな!」


青葉「おお早速口説いてますねぇ!」


加古「えへへ褒めても何も出ないよ?」


提督「このままお持ち帰りしたいくらいだ。」


衣笠「それってどういう・・・」


青葉「あれですねアレ、やせn」コソコソ


古鷹「青葉さん、それ以上いけないよ?」ニコォ


青葉「アイマム!」ビシィ


提督(大天使古鷹や)



《店内》


那珂「すごーい!本物の喫茶店みたい!」


神通「本物の喫茶店ですよ?」


川内「いーねぇーこーゆーの、古き良きって感じ?」


神通「そうですね、レトロ調なのが素敵です。」


那珂「那珂ちゃんおなかぺこぺこぉ、早く頼もうよ!」


川内「そうだね。どれどれメニューはっと…」


神通「フルーツサンドイッチおいしそうです。」


那珂「那珂ちゃんはぁ、コーヒーゼリーにしよっ!」


川内「どれも美味しそう、迷うなぁ。このタルトにしよ。」


那珂「決まりだね。愛宕さーん。注文お願いしまーす!」


愛宕「はい、どうぞ~」


那珂「フルーツサンドイッチにぃタルトとコーヒーゼリーお願い!」


愛宕「承りました、ちょっと待っててね。」オーダーハイリマース


那珂「あの制服可愛いね!」


川内「エプロンかぁ、新妻って感じ?」


那珂「那珂ちゃん的には隣に住んでいるお姉さんみたいな?」


川内「それも分かる」


那珂「あのバインバインなのも得点高い!」


神通(胸サスサス)




衣笠「提督、窓際の席に案内するね。」


提督「ああ。」スカートメクリ


衣笠「ちょっと、何してるんですかぁ!」


提督「青葉が何でもアリだって言うから。」


衣笠「それは青葉が勝手に言ってるだけなの!」


提督「そーなのかー。」ザンネン


衣笠「そうなの!それより注文は?」


提督「腹減ったからなぁ、ペスカトーレにしよう。」


衣笠「了解、混んでるから少し時間かかるかも。」


提督「問題ない、俺はいいから他の客を案内してきていいぞ?」


衣笠「そうするね!」


提督「縞パン見れたし満足だ!」


衣笠「もう!」



カランカラン


青葉「いらっしゃいませー、ってこの前のおじいさん。来てくれたんですね!?」


ジェントルマン「ええ、仕事で近くまで来たものですから。」


青葉「感謝です、そちらの方は?」


ジェントルマン「今日は護衛をしていただいてます。」


青葉「護衛ですか?」


?「申し遅れた。第24航空戦隊所属坂本美緒だ、宜しく頼む。」敬礼


青葉「重巡洋艦青葉です、こちらこそ宜しくお願いします!」敬礼


ジェントルマン「そう畏まらなくてもいい、こちらの司令官は居られますかな?」


青葉「えーっと、あの席の帽子を被っているのが司令官です!」


ジェントルマン「なるほど彼が、ありがとう青葉さん。」


坂本「失礼する。」


青葉(ぽけー)


青葉「はっ!スクープの予感がします!」




ジェントルマン「こちらの席、よろしいですかな?」


提督「ああどうぞ。って総長殿!失礼しました!」


ジェントルマン(総長)「なに今日は仕事ではありません、楽にしてください。」


提督「はっ!高雄、この方々にコーヒーを至急頼む!」


高雄「了解です。」


提督「総長殿、本日はどのようなご用件で?」


総長「視察の帰りに寄っただけです、青葉さんに広告を頂いたので気になりましてね。」


提督「そうでしたか、そちらの方は?」


坂本「護衛を勤めさせて頂いてる坂本美緒だ、一応少佐だ。」


提督「ヨーロッパ戦線で活躍された坂本さんですか?」


坂本「活躍したかどうかは分からんが欧州で戦ったな。いい思い出だ。ハッハッハ!」


高雄「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」


総長「ありがとうお嬢さん。」


高雄「どう致しまして。」


総長「うむ、これはなかなか美味しいですね。」


坂本「ズズッ、美味い。」


提督「南米から取り寄せた豆を使ったみたいです。」


総長「そうでしたか、これもまた艦娘の皆さんのおかげで安全な海になったからですね。」


坂本「感謝している。」


提督「勿体無いお言葉ありがとうございます!」


総長「何か不足しているものはありませんか?私が手配しましょう。」


提督「お心遣い感謝します、ですが現状では不足はありません。」


総長「そうですか、何かありましたら遠慮なく仰ってください。」


提督「はっ!」


摩耶「わりぃ提督、遅くなった」つペスカトーレ


提督「摩耶か、サンキュー」


摩耶「なぁその爺さん知り合いか?」


提督「バカお前、こちらの方は軍令部総長殿だ!」


摩耶「へーなんだそれ、そっちは潜水艦か?」


提督「坂本少佐殿だ、ヨーロッパ戦線の坂本殿と言えば分かるよな、な!?」


摩耶「わかんねぇ」


提督「あ゛ー!失礼しました!私の教育が至らないばかりに。」土下座


総長「ハッハッハ気にしないでください。艦娘の方で知っている方が少ないでしょうから。」


坂本「そうだ、昔の話だからなハッハッハ!」


総長「さて、私たちが居ては他のお客さんが入れないでしょうからそろそろ行きますかね。」


坂本「そうだな、お代だ。」つ200円札


提督「ふぁ!?お代は結構です、受け取れません!」


総長「ふむ、では開店祝いです。皆さんで美味しいものを食べてください。」


提督「ですが・・・」


総長「私からの感謝の気持ちです。」


提督「ありがたき幸せ(?)、頂戴いたします!」錯乱


総長「ではまた近くまで来ましたら寄らせて頂きます。」


坂本「失礼する。」ペコリ


提督「はっ!」




提督「はぁ~、マジ焦ったわぁ」


摩耶「あの爺さんそんなに偉いのか?」


提督「陛下直属の所で一番偉いと言えば分かるか?」


摩耶「ゲッ、それってヤバくね?」


提督「ヤバいんだよ!」


摩耶「提督・・・。」


提督「なんだ?」


摩耶「アタシ、解体されないかな?」ナミダメ


提督「大丈夫だろう、総長殿は艦娘スキー協会の会長でもあるからな。」


摩耶「そうなの?」


提督「ああ、テイトクウソツカナイ。」


摩耶「うん。」


提督「だから泣くな、さっ冷める前に食べよう。」


摩耶「それアタシが作ったんだぜ。」


提督「摩耶が?」エー


摩耶「何だよ。」


提督「いや、では頂きます。」モグモグ


摩耶「どうだ、美味いだろ?」


提督「これ、パスタだよな?」


摩耶「当たり前だろ。」


提督「パサパサしてる、ビーフンだこれ。茹ですぎだな!」


摩耶「怒ってんの?」


提督「なに言ってんだ?」


摩耶(ブチッ)


摩耶「100厘均一のフライパンじゃこの量は入らないんだ!」


摩耶「どれだけ3分で茹でてもここに入れたらビーフンになるのっ!」


摩耶「ショップJAPONのフライパン買ってくれよ!ぴったりにやってやるからっ!」


摩耶「工廠に帰ったらなんぼでも茹でてやるよっ!このフライパンでは、ビーフンになるのっ!」


摩耶「どんなスパゲッティでも!なんでお前わかんないの?」


摩耶「バカじゃないの、お前ほんとに!?」




漣「あれが世に聞くメイド喫茶の罵倒サービスですね!wktk!」


潮「漣ちゃん違うと思うよ?」


曙「負けてられない…」


朧「え、ボノちゃん何て?」


曙「うっさい!」



お風呂


《空母寮浴場》


この鎮守府では入渠棟とは別に艦娘の寮にも風呂場がある。


出撃組を除く待機組の利用時間は夕食が済む18時から21時までである。


駆逐艦娘は人数が多く慌しいが軽巡以上だと比較的ゆったりと入れる。


今日もまた長湯好きな二人の会話が弾む。


瑞鳳「でねー、提督に作ってあげたら喜んでくれたんだよ。」


龍驤(RJ)「またかいな。ウチも好きやけど毎日のように出てきたら飽きられるとちゃうん?」


瑞鳳「そうかなー?」


RJ「それに3時のおやつに玉子焼きはないと思うわ?クレープとかなら分かるで?」


瑞鳳「クレープかぁ、薄焼きにしたらそれっぽくなるかなぁ?」


RJ「アハハ、駄目だ早くなんとかせなぁ・・・」


瑞鳳「?」


RJ「なんでもあらへん。づほにゃん、温泉の素入れてええ?」


瑞鳳「いーよー☆」


RJ「なににしようかね~、・・・やっぱこれやね。」つ別府温泉


瑞鳳「うわぁドロドロだね。」


RJ「なんでも美肌効果があるらしいよ、知らないけど。」


瑞鳳「美肌って龍驤ちゃんスベスベじゃん。」


RJ「そう?まだわk…幼いしなぁ」胸サスリ


瑞鳳「そう・・・だね」胸サスリ


RJ「なんかこう、弓カヲルみたいに色気があれば司令はんを落せるかいな・・・」


瑞鳳「提督は小さいのが好きって噂があるけど女の子としては辛いよねぇ、ハァ」


RJ「・・・。」


瑞鳳「・・・。」


RJ「落ち込んでてもしゃーない、どれウチが揉んで大きくしたげるわ!」モミモミ


瑞鳳「ちょ、あっ///」


RJ「ここがええんかぁ」モミモミ


瑞鳳「んぅ///」ナミダメ


RJ「づほにゃんかわいいなぁ、ウチのもんにしたいなぁ」ミミモト


瑞鳳「冗談はやめてよぉ///」


RJ「冗談やない、ホンマやで。」


瑞鳳「///」


隼鷹「若いっていいねー」


二人「!?」


隼鷹「あたしの事は気にしないで続けてくれ、うぇひひヒック」


RJ「あ、あっアカン!撤退や!」


瑞鳳「待ってー!」


隼鷹「あたしにもあんな時代があったもんだヒック」






RJ「いやー焦ったわ」


瑞鳳「・・・うん。」


RJ「どないしたん?」


瑞鳳「・・・さっき言ってたアレって。」


RJ「ああ、アレね。ホンマやで?嫌だった?」


瑞鳳「ううん、あのね嬉しかったの。私ここに来て日が浅いでしょ?」


RJ「せやね。」


瑞鳳「不安で落ち込んでいたときに声かけてくれたでしょ?」


RJ「そんなこともあったねぇ」


瑞鳳「龍驤ちゃんがそばに居てくれたから今の私があると思うんだ。」


RJ「なんやこっぱずかしいなぁ。」


瑞鳳「いいよ、龍驤ちゃんになら何されても・・・。」


RJ「へ?」


瑞鳳「私の全部あげるね?」



つづく(?)


着任しました


深海側との和平交渉が大詰めを迎えたころ彼女は着任した。


瑞鳳「航空母艦瑞鳳、本日付で着任となります。どうぞ宜しくお願いします。」


提督「ああ宜しくお願いする。ときに瑞鳳君は深海との和平交渉が行われているのは知ってるかね?」


瑞鳳「はい。ガ島での会談ですね?」


提督「その通り。現在は一時停戦中で滅多な事では深海側と戦闘になることはないだろう。」


提督「しかし好戦色の個体には気をつけろ。」


瑞鳳「了解です。」


提督「よろしい。航海中は信号旗PPを掲揚するように。停戦に合意している深海側も同じ旗を掲揚しているからよく見るように。」


瑞鳳「はい!」


提督「…とまぁ堅苦しい話はここまでとして他に聞きたいことはあるか?」


瑞鳳「そうですね…現在の航空戦力はどうなってますか?」


提督「今は大鳳、赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴、鳳翔と龍驤だな。他は長距離航海中だ。」


瑞鳳「分かりましたありがとうございます。(お姉ちゃんいないのかぁ)」


提督「困ったことがあったら気軽に相談してくれ。俺でもあそこで寝ている…秘書艦の電にでもな。」


瑞鳳「お心遣い感謝します。」


提督「おいおい、ここに来たってことは家族も同然だ。余所余所しいのは無しな?づほにゃん。」


瑞鳳「づほ?私のことですか?」


提督「そうだ、他に誰がいる?づほにゃん。」


づほ「ちょっと恥ずかしいです。」


提督「なに、すぐに慣れるさ。」


づほ「ははは…。それじゃぁ私はこれで失礼します。」


提督「そうか。訓練は明日からでいいから今日は中を回ってみるといい。一緒に行きたい所だがお偉いさんが来るんで駄目なんだ。」


提督「誰かに声をかけてみるといい。みんないい子だ。快く案内してくれるだろう。」


づほ「はい!」


ーーー

ーー



執務室がある建物から外に出て少し高くなっているところから陸上訓練場を見下ろし腰を落とす。


づほ(提督がよさそうな人で安心したなぁ。でも前の提督のように艦載機が少ないからって出撃させてくれないのかな?)


前の提督は無理な指示を決して行わず多くの艦娘に慕われていた。


だが慎重すぎて耐久性の低い者は出撃の機会が少なかった。


瑞鳳もその一人である。


新天地で頑張るぞという気持ちと過去の経験の不安で胸が一杯になりため息が出る。


ひざを抱え浮かない顔をして訓練の様子を眺めていると後ろから声をかけられた。


?「キミ見ない顔やね、新入りなん?」


づほ「え、あっハイ。今日付けで着任した軽空母瑞鳳です。駆逐艦の方ですか?」


?「…そうか、まぁそうなるな。ええんや、慣れてるさかい。」


づほ「えっと…」


?「ん゛ん。そうかキミが…。ウチはキミと同じ軽空母の龍驤や。よろしくね。」


づほ「あわわ、えっと御免なさい!」


RJ「気にせんといて、十中八九間違われるさかい。それにしても何や浮かない顔して。」


づほ「見られちゃいましたか。」


RJ「バッチシ見たで。」


づほ「実は・・・」





RJ「なるほどね。せやけど心配しすぎや。あの司令はんなら軽空母にしかできない役割がある、って言うて任務をくれると思うわ。」


づほ「そうなんですか。少し安心できました。」ニコ


RJ「そうや、キミには笑顔が似合ってるで。」


づほ「えへへ。龍驤さんと話していると元気が沸いてくるみたいです。」


RJ「フフン主力艦隊やからね。それとウチは龍驤でええよ。」


づほ「それじゃぁりゅ、リュウジョウ=サン!」


RJ「だから龍驤でええってづほにゃん。」


づほ「え、なんでそれを!?」


RJ「司令はんがけーくーぼのづほにゃんって歌ってたさかい。」


づほ「・・・。ねぇ、執務室にアウトレンジ決めて良いかな?」


RJ「死なない程度だったらええと思うで。五航戦の子とかも爆撃してたし。」


づほ「ありがと龍驤。九九艦爆さんよろしくね。」


九九「マカセロ」


づほ「発艦!」





提督は幸か不幸かお偉いさんを出迎えるため執務室には居なかった。


後日この事を謝りに行った瑞鳳はある条件でお咎めなしとなった。


それは格納庫を弄らせることだった。



つづく?


UW/UW1


瑞鳳が着任して1週間が経っただろうか。


未だ深海側との交渉に進展はない。


米帝との交渉でさえも進まないから仕方のないことではある。


和平に向けての交渉だがどのように転ぶか誰も分からないので日々の訓練・任務は欠かせない。


今日の彼女の任務は沿岸警備であるためとある艦娘と共に執務室に呼び出した。


提督「さて、皆の今日の任務は近海の警備だ。宜しく頼む。」


づほ「了解です!」

RJ「お任せやで!」

雷「分かったわ!」


提督「知っているとは思うがここの海は潮の流れが速い。龍驤、づほにゃんの補佐たのむぞ。」


RJ「了解や。」


提督「旗艦は雷だ。しっかりな。」


雷「はーい!司令官のためにがんばるわ!」


提督「いい子だ。」ナデナデ


づほ「それじゃぁ提督、行ってきます。」イイナァ


提督「ああ。っと言い忘れてた、づほにゃんちょっと待って。」


づほ「何ですか?」


提督「この鎮守府ではな生きて帰るのが最高の譽れだ。何があっても決して無理はしないようにな?」


づほ「はい!」ニコ


ーーー

ーー



艤装を展開・装備し港に集まる。


雷「燃料弾薬の補給は大丈夫かしら?」


RJ「大丈夫や、問題あらへん。」


雷「艦載機の整備は終わってる?」


づほ「いつでも出せるわ。」


雷「それじゃあ今日も一日頑張るわよ!」


RJづほ「おー!」


雷「しゅっぱーつ!」


掛け声と共に3人は縦一列となり巡回航路へ向かう。


普段であれば敵に見つからないよう会話は最低限であったが今は普通に会話をすることが許可されている。


RJ「ほんまええ天気やわ。冬とは思えへん。」


雷「そうね、この防寒着じゃちょっと暑いかも。」


づほ「潮もいつもと比べると穏やかだね。」


RJ「嵐の前の静けさちゃうん?」


雷「フラグ立てないでよね!」


RJ「フラグはへし折る為にあるんやで?」


づほ「ちょっと何言ってるかわかんないよ。」


雷「もう…。二人は偵察機出してくれないかしら?」


RJ「ええけど何でや?」


雷「一応よ一応。」


づほ「了解。偵察隊、発艦します!」


RJ「ほな行くで。艦載機の皆お仕事お仕事!」


2人は偵察機を発艦させる。


づほ「龍驤ちゃん、その機体って。」


RJ「アレか?東海や。珍しいやろ?」


づほ「初めて見ました。丸っこくて可愛いですね!」


RJ「アレの良さが分かるとは嬉しいねぇ。づほにゃんの分も司令はんから貰っておこうか?」


づほ「良いんですか!?」


RJ「ウチらの仲や、任せとき!」


づほ「ありがとう龍驤ちゃん!」ダキ


RJ「艦橋が潰れるからあまりくっ付かんといてーな。」


雷(私にはどれも同じに見えるわね…。)


艦載機の話で盛り上がりいつしか接続水域付近まで進んでいた。


冬とはいえ今日は波風無く凪の良い海だった。


2人が飛ばした偵察機がそんな海で何かを発見した。


RJ「ん東海から入電や、ナニナニ。我、人影らしき浮遊物を発見。ここから北東に2海里。やって。雷、どうするん?」


雷「勿論救助に向かうわ!急ぎましょ。」


づほRJ「了解」


雷(この海域で戦闘報告や事故の連絡は無いわね。だとすると領海侵犯かしら?ううん、今は考えるより急いでいきましょ)


3人は全速で発見ポイントへ向かった。


そこでは予想外の物を目にする。


RJ「これってやっぱり、ねぇ?」


づほ「どう見ても深海棲艦だね。」


雷「ん、息はまだあるみたい。助けなくちゃ。」


RJ「助けるんか?」


雷「ええ、龍驤さんは司令官に連絡をお願い。」


RJ「しゃーない。」


雷「あの島で手当てするわ。瑞鳳さんは一緒に曳航をお願いね。」


づほ「わ、分かりました。」


海の上ではまともに手当てできないと判断し陸地側の無人島へと曳航する。


雷「骨折してるかもしれないからなるべく動かさないようにして…。あ、止血しなくちゃ。」


手際よく処置を施す。


RJ「この艤装だと重巡クラスかな?」


づほ「どうでしょう。資料では見たこと無いですね。」


人型ではあったが3人は初めてこの個体を目にした。


雷「身体が冷たいわ。私のじゃ小さいけど無いよりマシよね…。」


RJ「ウチのも使いや。」


づほ「私のもどうぞ。」


雷「ありがと。」


3人の着ていた防寒着を被せる。




程なくして提督が水上機で到着する。


提督「ご苦労だった!明石、頼むぞ。」


明石「お任せください。ふむふむ・・・。」


いつもの元気が無い雷が寄ってくる。


雷「司令官さん…勝手なことしてごめんなさい。」


提督「なぜ謝る?」


雷「命令も無く動いて後々司令官さんに迷惑かけると思って…。」


提督「ふむ。だが心から助けたいと思ったんだろ?」


雷「そう・・・です。」


提督「なら問題ない。旗艦を任せて正解だった。頑張ったな。」ナデナデ


雷「司令官さん…。」


明石「提督、艤装の破損と怪我がありますが命に別状はありません。水上機で移送しましょう。」


提督「そうか、みんな艤装を解除し乗ってくれ!」


一同「了解!」



水上機に乗せ鎮守府の入渠棟へ向かった。


修繕妖精さんは渋い顔をしていたが引き受けてくれた。


入渠時間はおよそ12時間。


その後療養施設に移り寝息を立てている。


そこでは責任は取りたいと雷が付きっ切りで看ていた。


提督「雷、彼女の様子はどうだ?」


雷「特に変わった様子はないわ。」


提督「雷も疲れてるだろ?あとは俺に任せて休んで来い。」


雷「でも!」


提督「でもじゃない。」


重巡「・・・ココハ…。」


提督「ん、目が覚めたか。」


雷「大丈夫?」


重巡「人間ニ艦娘ダト。ハッ!」


提督「悪いが武装解除した。展開はできないぞ。」


重巡「ナンダト卑怯ナ!クッ、敵ノ情ケハ受ケン。殺セ!」


雷「ちょっと落ち着いて、今は停戦中よ。敵同士だとしてもそれは禁止されているわ!」


重巡「停戦ダト?」


提督「そうだ。私達はこの戦いを終わらせるべく南方の地で会談をしている。」


雷「知らなかったの?」


重巡「初耳ダ…。」


提督「それに最寄の棲地から迎えが来る。それまで安静にしているといい。」


雷「そうね。ここにいるってことはお客さんってことね司令官?」


提督「ああ、何かあったら遠慮なく言ってくれ。」


重巡「・・・。ソウカ。サッキノ無礼ヲ許シテクレ、コノ通リダ。」


提督「いいってことよ。それと君の事は暫定的にネ級と呼ばせてもらうが構わないだろうか?」


重巡「アア。」


ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー




RJ「って事もあったねぇ」


づほ「このあとだよね和平交渉が締結されたの。」


RJ「そうや。双方この件で理解しあう第一歩となったんや。」


づほ「この平和がいつまでも続くといいなぁ。」


RJ「ふふ、づほにゃんアレ見てみぃ。」


づほ「ん?…あっ!」


ヲ級艦隊:信号旗UW(ご安航を祈る)


RJ「ウチらも揚げへんとな?」


づほ「うん!」


2人はUW1の信号旗を掲揚した。


その意味は貴殿に感謝しご安航を祈る。との返答である。



大型艦建造


それは提督達の浪漫。


普段の建造とは比べ物にならないほど資材の消費が大きい。


規模の小さい鎮守府、泊地に於いては一回するだけで運営が厳しくなる。


幸い当鎮守府はキリシマ=サンのおかげで資源の搬入が滞らなくなり余裕がある。


大鳳をこの建造で向かえ早1年余。


また試したくなりウズウズしている提督が居た。


提督「という訳でやってみたいのですが駄目ですか?」


電「駄目なのです。」


提督「むぅー」


電「ほっぺを膨らましても駄目なのです!」


提督「ぐぬぬ・・・・。!」


電「失敗したら虚無感だけが残るのです。遠征に行く子にも申し訳が無いのです。」


提督「むむむ、それは一理ある。そうだよなぁ・・・。」


電「分かってくれれば良いのです!」


提督「じゃあさ、自前でならやってもいいっぽい?」オヨビッポイ?


電「自前・・・ですか?」


提督「そうだ、コレを見よ。魔法のカードだ。」


電「はわわ、司令官さんは魔法使いだったのですか!?」


提督「魔法使い…見習いってとこか。30になれば魔法使い(上級)になれるがな。」都市伝説


電「すごいのです!魔法を見せてもらってもいいでしょうか!?」キラキラ


提督「オ、オウ」


提督「ふぅ…。テクニク・テクニカ・シャランラ!出よ資源達!」マイドアリー


PON!


電「はりゃあーっ!?」


提督「どうよ!」


電「す、す、凄いのです!他にも出せるのですか!?」


提督「ああ出せる。が、今のでMP(限度額)が無くなってしまったから暫らくは無理だ。」


電「そうなのですか。また今度見せてほしいのです。」


提督「うむ。」


電「あれ、開発資材が1個しかないのです。」


提督「MPさえあればな…。だが1つで出来ないことはない。俺は強運(自称)だ。一発ツモを狙うぞ!」


電「頑張ってくださいなのです!」


提督「おう。それじゃあ早速建造するz・・・。どうやって運ぶかな・・・。」


電「はわわそうでした。お姉ちゃん達を呼んでくるのです!」


提督「それはありがたいが量が量だ。待機組の召集もかけよう。ちょっと呼んでくる、6駆のこと頼んだぞ。」


電「了解なのです!」



《待機組詰所》


提督「誰かいるか?」


長門「どうした提督?」


提督「ちょっと頼みたいことがあってな。他の子は?」


長門「駆逐艦ならお使いに行っている。」


提督「お使いだと?」


長門「ああ、3月5日の夕張着任の記念パーティー準備の買い物に行かせた。」


提督「もうそんな時期か。夕張には日ごろ世話になってるからな。仕方ない長門だけでも少し手伝ってくれないか?」


長門「良いが何をするんだ?」


提督「荷物を執務室から工廠へ運んで貰いたい。ただとは言わない。」つ駆逐艦の写真


長門「ふふ良かろう、交渉成立だ。」



《執務室》


長門「凄い量だな。何が始まるんだ?」


提督「大惨事大戦(?)だ!」


電「お待たせしたのです!」


Bep「хорошо」


電「司令官さん、暁お姉ちゃんと雷お姉ちゃんは夕食作りのお手伝いで居なかったのです。」


提督「そうか、響来てくれてありがとな。」ナデナデ


Bep「не за что」


長門(電ちゃん響ちゃん、今日もかわいいな。胸が熱くなる!)


提督「運び終わったら間宮に行こう。俺のおごりだ。喫茶店でも良いぞ。」


長門「うむ」

電「はいなのです!」

Bep「Был найден. Я с нетерпением жду.(楽しみだ)」



《工廠》


提督「みんなありがとー!」


電「はぁはぁ・・・疲れたのです。」


Bep「ты в порядке?(大丈夫かい?)」


長門(汗をかいている姿でご飯3杯はいけるな!)


提督「それでは妖精さん、お願いします!」


妖精「マカセロー!」


提督「建造・・・開始!」つ4/6/6/2/1


08:00:00


提督「これはっ!」


長門「戦艦・・・大和型ではないか!」


電「おめでとうなのです!」


Bep「Поздравляю(おめでとう)」


提督「これは夢なのか?」


長門「ところがどっこい、夢ではない。現実だ!」


提督「そうか。感謝っ・・・圧倒的感謝・・・!さぁ前祝にいくぞ、梯子甘味だ!」


3人キラキラ



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-


3人「ご馳走様でした!」


提督「ふふ、いいってことよ。明日は歓迎会だな。」


電「子の刻には建造が終わるみたいなのです。明朝0800に執務室に案内しますね。」


提督「頼んだ。」


Bep「それじゃ司令官、部屋に戻るね。」


提督「付き合ってくれてありがとうな。」ナデナデ


長門「私も戻るとする。」ウズウズ


提督「ああ、長門もありがとう。」


長門「・・・。」ムスッ


提督「どうした?」


長門「なんでもない!」プンプン


提督「?」


電「司令官さん。」


提督「なんだ?」


電「もしかして長門さんは撫でて欲しかったのではないでしょうか?」


提督「長門が?そうなのか?」


電「あのように見えても心は乙女なのです。」


提督「あのようって、バカにしてない?」


電「はわわ、そんなことないのです!」プラズマァ


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0800


提督(そわそわ)


コンコンコン


提督「!」


電「新規着任の艦娘の方を案内しに来ました。」


提督「そうか入れ!」


電「失礼します・・・。」


提督「どうした!?」


電「いえ・・・。どうぞ入ってください。」


?「失礼する。」


提督「んん?駆逐艦?建造時間は8時間だったよな?」


電「そうなのです・・・。」


?「自己紹介が遅れたな。大和型戦艦二番艦、武蔵だ。宜しくお願いする。」


提督「ああ宜しく・・・って戦艦がこんなちんちくりんな訳あるか!」


電「でも正真正銘戦艦さんなのです。」


武蔵「そうだ、この46サンチ砲を見てみろ。」展開


提督「おお、確かに46サンチ連装砲だな。」


電「電と同じくらいの身長なのにとても強そうなのです!」


提督「うーむ・・・。開発資材をケチったのが原因なのか?なにはともあれ我が鎮守府へようこそ。」


武蔵「ああ。どんな敵であろうともこの主砲で粉砕してやる!」


提督「っと言い忘れてた。深海側とは同盟を結んでるから攻撃するなよ?」


武蔵「は?」


提督「この鎮守府内で数人生活してるし仲良くしてくれ。」


武蔵「・・・。ふっ、ははは!面白い、任せておけ!」


提督「物分りが良くて助かる。」ナデナデ


コンコンコン


長門「長門だ、入るぞ。」


提督「丁度良かった。この子h」


長門「可愛いな!穿いてない・・・だと!?」タカイタカイ


電「あわわ」


提督「南無。」


長門「?」


武蔵「遊んで欲しいのかい?」ゴゴゴ


長門「Oh・・・」下ろし


長門「じゃあの。」ニゲ


武蔵「ふふ・・・あっはは!面白いなぁ。逃げられるとでも?」オイカケ


電「長門さん無事だといいのです・・・。司令官さん?」


提督(プルプル)


提督「オラ、わくわくしてきたぞ!」


電「はにゃ!?」


提督「なにあれ!小っさいし可愛いし強い(確信)し!ヒデキ、感激!」


電「ヒデキなのです!?」


提督「はっ!?我を忘れるところだった。電よ、また楽しくなりそうだな。」


電「はいなのです!」


武蔵「提督よ、言い忘れていたが私は穿いているからな!」


提督「mjk・・・」


電「なんでテンション下がるのですか?」ジトォー


提督「気にするな!」








武蔵「この主砲の本当の力、味わうが良い!」


長門「アバーッ!?」



内紛勃発?



武蔵「なぁ提督よ。」


提督「どしたの武蔵ちゃん。」


武蔵「一つ、いや二つ願いがある。」


提督「言ってみんさい。」


武蔵「その武蔵ちゃんと云うのは止めて欲しいのだが。」


提督「却下。」


武蔵「何故だ?」


提督「かわいいから。」


武蔵「私は可愛くなどない!」


提督「そんなことないよな電?」


電「武蔵ちゃん響お姉ちゃんみたいに格好良くて可愛いのです!」


武蔵「むう…。好きにしてくれ。」


提督「怒ってる顔も可愛いな。2つ目は?」


武蔵「演習でもいいから海に出してはくれないか?」


提督「海…か。海に出てナンボだもんな。最大の消費燃料はどれくらいだ?」


武蔵「概ね200ってところだな。」


提督「その姿でも燃費は悪いか。電、余裕はあるか?」


電「え~っと、演習と航海練習程度なら大丈夫なのです。」


提督「わかった。じゃあ午後から航海練習だ。1300に艤装をつけて埠頭に来てくれ。」


武蔵「おおありがたい。感謝するぞ!」ズイ


提督「お、おう。」(胸が当たってる。○リ巨乳もアリだな)


電「司令官さん、嫌らしいこと考えてないですか?」プラ


提督「考えてないアルね!」


電「ふぅ~ん」ズマァ



1300 於:埠頭


提督「どうだ初航海を前にして?」


武蔵「磯の香り、音、良いものだ。気分が高まってきた。」


提督「そうか。補佐にあまちゃんとナガナミ=サマを付ける。頼んだぞ。」


天津「じぇじぇじぇあまちゃんです。」


3人「・・・。」


天津「あっ、あなたのお願いですものね、武蔵さんよろしく!」カァァ


武蔵「こちらこそ宜しくお願いする。」


長波「ナガナミ=サマに任せとけば何も恐れることはない…ククク」


提督「こいつ中二病だから適当に合わせておいてくれ。」


武蔵「中二病とはなんだ?」


提督「中二ってのはd」


長波「ちょっと、ボケなんだから気にしないでよね!」


武蔵「ふむ?」


天津「それじゃぁあなた、行って来ますのキスね?」


提督「しないからな?」


天津「なんで!」


提督「電があそこで見ているもん…。」


電(じー…キスなら電にお任せなのです!)


提督「火星婦は見た。みたいだろ?」


長波「古っ!」


武蔵「ふ…ふふ。ここは本当に面白いな。それでは提督よ行って来る!」


提督「気をつけてな。」


旗艦武蔵を先頭に3人は出航した。


ーーー

ーー



武蔵「ふむ、体が軽いせいか安定しないな。」


天津「大丈夫ですか?」


武蔵「ああ…。」


長波「多く見積もっても軽巡の体に戦艦の艤装だとバランスが悪いかもね。」


天津「復原性は保てますか?」


武蔵「難しいな。」


沖では湾内とは違い波が高い。


長波「急旋回はしないほうがいいな。」


武蔵「分かった。」


天津「ねぇ、やっぱり戻らない?初めてでこの波は危険だと思うの。」


長波「そうだな機会はいくらでもある。どうだ武蔵さん?」


武蔵「お前達に迷惑を掛けられないな、無念だが戻るとするか。」


長波「了解。針路は?」


武蔵「微速、面舵15だ。」


長天「了解。」


鎮守府へ向け針路を取った時、長波の対潜ソナーが反応した。


長波「ん、潜水艦?遠征か?」


天津「いえ今日は間宮勤務のはずよ。」


長波「だよなぁ、提督に聞いてみるか…。」


武蔵「どうしたのだ?」


天津「近くに潜水艦が居るみたいなの。」


武蔵「敵か?」


天津「分からないわ。」


長波「やっぱり全員陸に居るみたいだ。早急に戻ってこいだとよ。」


武蔵「ふむ…。すまんが艤装を持っていてくれ。」


長波「何をするんだ?」


武蔵「私が確かめてこよう。」


天津「え?」


武蔵「では頼んだぞ。」


天津「ちょ、って重い!長波ちゃん助けて!」


長波「おっと、武蔵さんこんな重いの付けてたんだ。やっぱ戦艦だな、いや潜水戦艦か?」


天津「清霜ちゃんが喜びそうね…。」




武蔵(対潜装備は無いが潜水艦の装甲など拳で破れるだろう)


武蔵(あいつか!)


気づかれないように近づく。


?(もう少しでニポンかぁ。少し遠かったです)


殺気を感じ振り向く。


武蔵「逃がさん!」


水中での動きは鈍く拳は当たらなかったが衝撃波が襲う。


?「!?」


正体不明の潜水艦は気絶する。


潜水艦の艤装を良く見ると文字が書いてあるのに気づいた。


武蔵(艦娘か!?)


慌てて引き上げる。


武蔵「ぷはぁ!」


長波「どうでした?」


天津「あれ、その子は?」


武蔵「恐らく艦娘だろう。」


長波「見たことないねぇ。提督、どうする?」


長波「・・・・・・保護するから連れて来いだと。」


天津「気絶してるわね。」


武蔵「私が殴った。」


天津「え!?」


武蔵「いや、直撃はしてないぞ!」


長波「そんなことより早く上がって欲しいな。もう持てないよ…。」


天津「限界だわ…。」


武蔵「おうすまんな。」


潜水艦を2人に任せ艤装を受け取り帰路についた。



《鎮守府》


提督「すまんな休日のところ。」


大淀「久しぶりの出番ですから気にしないでください。」


提督「メタ禁止!」


大淀「知りません!」


提督「怒ってる?おこなの?」


大淀「怒ってません。戻ってきたようですよ?」


提督「ごめんな。」ナデナデ


大淀「///」


長波「なにいちゃついてんのさ?」


天津「浮気は許さないわよ!?」


提督「違うし!」


武蔵「提督よ。この子なのだが。」


提督「どれ…。やはり見たこと無いな。大淀、照会を頼む。」


大淀「了解です。」


提督「怪我はしてないようだが念のため入渠させとくか。3人は休んでてくれ。」


武長天「了解。」



《入渠棟》


提督「どうでしょう?」


技師「艦娘に違いはありません。怪我は見当たりませんね。」


提督「そうですか…。」ツンツン


?「・・・んん・・・。」


提督「おっと…。」


?(ココハ?…)


提督「はろー。あいむじゃぱにーずねいびーあどみらるです」


?「はろー…。」


提督「うえあーあーゆーふろむですか?」


?「えっと、ドイツから来ました。ここはクレですか?」


提督「しゃべれるんかい!」


?ビクッ


提督「そーりー。ここは日本だが呉ではなく×××だ。」


?「そう…ですか。」


提督「君の名前を教えてくれるとうれしいな。」


?「ドイツ海軍所属、潜水艦U-511です。…ユーとお呼びください。」


提督「ユーちゃんか。うむ、かわいいね。」


511「かわいい?」


提督「ぷりてぃー。確かNiedlichかな?」


511「…Danke」


提督「合ってたな。」


大淀「提督、確認が取れました。あら起きていたのですね。」


提督「今さっきな。で?」


大淀「独逸帝国より我が帝国に譲渡された潜水艦とのことです。呉鎮守府に配属予定です。」


提督「となるとIXC型の?」


大淀「ええ。」


提督「…呉にはやらん。」


大淀「良いのですか?」


提督「配属予定だろ?」


大淀「どうなっても知りませんよ?」


提督「任せておけ。ということでユーちゃんはここの家族になりました。ようこそ。」


511「クレにいかなくても良いの?」


提督「良いんです。呉には怖いおじさんがたくさんいるからね。このお姉さんをはじめ皆優しい子ばかりだから安心してね。」


大淀「大淀です。Herzlich Willkommen(ようこそ)」


511「! Danke...」ニコ



《くれちん》

呉提督「あれ、まだこないの?」


秘書艦「提督!例の子、×××に配属らしいですよ?」


呉提督「なんだと!…よろしい、ならば戦争だ!」


秘書艦「提督、何で今回はいつも以上にこだわるんですか?」


呉提督「いい質問だ。独逸の潜水艦はな、かわいいんだよ!」


秘書艦「は?」


呉提督「何をするわけでもない。ただ見ていたい。ただ愛でていたい。舐めていたい…。」


秘書艦「変態さんですね。」


呉提督「変態ではない。仮に変態だとしても紳士なのだよ!」


秘書艦(もうやだ帰りたい。)



《×××鎮守府》

武蔵「入るぞ。」


511「!」


提督「武蔵ちゃんか、どうした?」


武蔵「なに、先程の子の様子を見に来たのだ。」


提督「そうか、ユーちゃん?」


511「お兄ちゃんタスケテ…」


大・武「お兄ちゃんだと?(ですって?)」


提督「え!?」


大淀「これは…事案発生ですね。」


武蔵「提督よ、そんな趣味があったのか…。」


提督「無い。とは言い切れないが今回は何もしていないぞ!」


大淀(ジトー)


提督「ん゛ん。ゆっ、ユーちゃんどしたの?」


511「あの…潜水艦の人、怖いです…。」


提督「潜水艦?武蔵ちゃんは戦艦だよ?」


511「潜って攻撃してきたよ…?」


武蔵「悪かった、この通りだ。」


大淀「武蔵さん、艤装を外したのですか?」


武蔵「ああ。」


提督「武蔵ちゃんちょっと…。」


武蔵「?」


提督「この大馬鹿者!」


武蔵「!?」


提督「お前は座学で何を学んだ?何があっても艤装は外すなと口を酸っぱくして言ったはずだ!」


武蔵「しかしだな、」


提督「口答えはするな!艤装を外したところに攻撃を受けてみろ、一発で轟沈するんだぞ!」


武蔵「…。」


提督「戦いが終わったからと言って慢心していた…。俺にも責任がある。俺は何もお前のことが嫌いで怒っているわけではない心配しているからだ。そこんとこ覚えていてくれ。」ナデナデ


武蔵「ああ、ありがとう…。」


提督「今後気を付けてくれればそれでいい。…ユーちゃん、ビックリさせてごめんね。」


511(ウルウル)


大淀「あ~あ泣かせちゃいましたね…。」


提督「はわわ。」


大淀「提督が言うと気持ち悪いです。」


提督「ねぇ辛辣過ぎない?」


大淀「気のせいです。」


提督「お兄ちゃん悲しいな…。いいもん。ユーちゃん、武蔵ちゃん何か食べに行こう。意地悪なお姉ちゃんは置いてな?」


武蔵「良いのか?」


511「グスッ…Ad、提督…ユーも良いの?」


提督「ああ、可愛い妹(?)たちのためだ。遠慮すんな。」


大淀「むぅ~」プクー


提督「冗談だって。大淀も案外可愛いのな。」


511「お姉ちゃん、一緒に行こ?」ギュ


大淀「はい!」キュン



武蔵「ん///」


提督「?」


武蔵「手…私たちも繋ぐぞ。」


提督「はいはい。」ヤレヤレ



唐突なのど自慢大会


提督「案内状ねぇ・・・。」


電「どうしたのですか?」


提督「ん、いやさぁ来月市民会館で国営放送ののど自慢があるから一組出てくれないかだと。」ホレ


電「どれどれ・・・本当なのです。やっぱり那珂さんですか?」


提督「んー、那珂は地方巡業もあるし日程が合わないだろうな。電が出るか?」


電「はわわ、恥ずかしいのです!(>-<)」


提督「選ぶとしても誰が上手いのかわからんな・・・。」


電「司令官さん、新規着任の方も増えたので交流会も兼ね鎮守府内のど自慢大会なんでどうですか?」


提督「おおナイスアイデア!こーゆーのは青葉が得意そうだな、早速準備しよう。」


電「はいなのです!」


ーーー

ーー



提督「かくかくしかじかしかくいむーぶ。」


青葉「青葉にお任せください!」


電(これで分かる青葉さん凄いのです・・・)


提督「開催は休日の明後日、1400から講堂でだな。全員は入れないから本人と応援のみを入れて中継にするか。青葉、告知を頼んだぞ?」


電「お願いしますね。」


青葉「はい!」キラキラ


ーーー

ーー



休日1400於:講堂


ざわ・・・ざわ


提督「みんな休日のところ付き合ってくれて感謝する!今日は俺と電と青葉で審査する。」


青葉「国営放送の手前ですので今回の審査は歌声を第一に重視します!真面目にお願いしますね!」


電「それでは1番、戦艦金剛さんお願いします。」


金剛「ハーイ提督、私のバーニングラヴな歌声、堪能してくだサーイ!」


提督「おう期待してるぞ。」


比叡「お姉様頑張ってください!」


榛名「榛名も応援しています!」


金剛「サンキューねマイシスターズ。1番金剛、“ナガサキのザボンウリ”を歌いマース!」


金剛「ベルが鳴る鳴る♪」(カ~ン)


青葉「はい、鐘が鳴りましたね。」


金剛「NO!アオバ、まだ歌い始めたばかりネ!」


提督「歌詞変わってるから一発終了だ。」


金剛「そんなの聞いてないネ!」


提督「真面目にって言っただろ?」


金剛「提督ぅそれはあんまりダヨ!」


電「金剛さん、後がつかえてるのでステージから降りてほしいの゛です。」プラ


金剛「ヒィッ、分かったヨ・・・。」


電「それでは2番、軽巡川内さんお願いします。」


川内「おまたせ、私の歌声に期待してね?」


提督「ほう、那珂の衣装か。似合ってるな。」


青葉「これはなかなか・・・。」


提督「那珂だけに?」


青葉「はい!」


川内「褒めても何も出ないよ。んじゃ2番川内“銀座艦艦娘”を歌うね!」


川内「あの娘可愛いや」(カ~ンカ~ンカ~ン)


提督「2-4-11」


青葉「2-4-11」


電「なのです。」


川内「え~早くない?」


電「でも鐘3つなのです。」


提督「暫定1位だぞ喜べ。」


川内「2人だけで1位ってねぇ・・・」


青葉「細かいことは気にしないで下さい。それでは次の方!」


Bep「響だよ。」


提督「響か・・・何を歌うんだ?」


Bep「Катюша(カチューシャ)だよ。」


青葉「やはりそうなりますか。」


電「響お姉ちゃんいつもこの歌を歌っているのです。」


Bep「私にとっては第二の故郷の歌なんだ。」


提督「故郷ね・・・。良いなそれ。じゃ早速歌ってくれ。」


Bep「了解。3番響、“Катюша”」


Bep「Расцветали яблони и груши,Поплыли туманы над рекой,Выходила на берег Катюша,На высокий берег, на крутой.」


(カラララカラララカンカンカ~ン)


青葉「上手です、合格!」


提督「異議なし。」


電「やったのです!」


Bep「ふふ、当然さ。」


長門「そのドヤ顔も良い!」


提督「うぉ!いつの間に!?」


電「びっくりしたのです。」


長門「これぞまさしく天使の歌声だ。もっと聞かせてくれ!」


青葉「長門さんはぶれませんねぇ。もっと聞きたいのは同意しますが次が詰まってるのでお引取りを願います。」


長門「そうかすまんな。失礼する」キラキラ


提督「歌でキラ付けは安上がりでいいな。」


電「多分長門さんしか効かないと思うのです。」


Bep「司令官、私はどうすれば?」


提督「そうだった、3号室で待っててくれ。甘味もある。」


Bep「はらしょー。吉報を待ってるね。」トコトコ


提督「ああ。電、次は?」


電「え~っと、4番戦艦ビスマルクさんなのです!」


Bis「いつまで待たせる気なの!?」


提督「そんなカッカすんなって。」


Bis「レディを待てせるなんて失礼だわ!」


青葉「日本では待つ時間を楽しむのが醍醐味なんですよ?」


Bis「そうは言っても私はドイツ生まれだし分からないわ。」


電「侘び寂なのです。」


提督(そうなのか?)


青葉「そういえば珍しくプリンちゃんがいませんね?」


Bis「あの子もエントリーしてるから控え室にいるわ。」


青葉「いえ、それは分かってるのですがいつもベッタリじゃないですか?」


提督「喧嘩でもしたのか?」


Bis「そんなことないわ。あの子緊張してるみたいなの。」


提督「緊張ぉ?プリンが?へぇ・・・。」


電「はわわ、時間が押してるのです。ビスマルクさんお願いします。」


Bis「分かったわ。4番ビスマルク“Moskau”を歌うわ!」


Bis「もすかう えんぶん て はえるんすか~♪」(カ~ン)


Bis「え!?」


提督「おもいっきし日本語だな。」


青葉「はい、空耳バージョンですね。」


電「不合格なのです。」


提督「これドイツの歌だよな?」


Bis「そうよ!」


提督「音程は良い。だが発音が…。」


青葉「某漫画のバームクーヘン並みですね。」


電「残念ですがこれでは放送できないと思うのです。」


Bis「・・・グスッ」


提督「今回は駄目だったがいつかお前の十八番を聞かせてくれ。本当に良い声だからな?」


Bis「アドミラル・・・。」


青葉「はい、口説くのはそこまでです。」ズイ


電「次の方お入りください。」ズイ


Bis「ちょ!あ、頑張りなさい」


Pz「はい!ビスマルクお姉様!」


Pz「5番プリンツ・オイゲン参上です!」


提督「緊張は解けたか?」


Pz「はい!お姉様を見たら緊張なんて吹っ飛びました!」


青葉「かなり時間が押しているので早速お願いします。」


Pz「分かりました。それでは“Night of fire”です!」


Pz「Night of ふぉいあー!(>∀<)/」(カーン)


提督「それやりたかっただけだろ!?」


Pz「Ja!」


提督「うっさいわ!青葉!」


青葉「は~い退場で~す。」


電「勢いだけだったのです。」


提督「次!」


19「出番なのね!」


青葉「うーむ。仮に合格してもこの姿を国民の方に向け放送できますかね?」


提督「無理だろう・・・。」


19「これは19達の制服だから何も問題ないのね。」


提督「だがなその格好は・・・。」


19「提督のえっちー。」


提督「ちがわい!」


電(胸、圧倒的胸なのです!)


青葉「どしたの電ちゃん?」


電「なんでもないのです。それではイクさんお願いします。」


19「は~い19、“キンタノダイボーケン”を歌うのね!」


(カーン)


19「!?まだ歌ってないのね!」


提督「歌詞に問題あるわ!」


青葉「完全にアウトですね。」


電「検閲も通らないのです。」


19「ぐぬぬ・・・!」


提督「またの挑戦を待っている(もうないけど)」


19「わかったのね。次は期待してほしいの。」


提督「ああ(いい子や)」


青葉「それでは次の方入ってください。」


吹雪「7番吹雪です。失礼します。」


提督「吹雪か。何気に初登場だよなw」


青葉「主人公(笑)」


吹雪「もう!」


電「あわわ、吹雪さんは最近引っ張りだこで忙しかったのです!」


吹雪「電ちゃん・・・。」


提督「分かってるって。お疲れ。」


青葉「お疲れ様です。」


吹雪「はい!」


電「吹雪ちゃん、曲目は何なのですか?」


吹雪「“軍艦行進曲”を歌いたいと思います!」


提督「おお、海軍らしいな。」


青葉「海軍の広報とするならば妥当ですね。」


電「この歌、電も好きなのです!」


吹雪「それでは気合、入れて、歌います!」


吹雪「守るも攻むるも黒鐵の~浮かべる城ぞ頼みなる~浮かべるその城日の本の~皇國の四方を守るべし」


(カラララカラララカンカンカ~ン)


提督「合格だ。」


吹雪「やりました!」


青葉「この歌は、心に響きますねぇ。」


電「吹雪ちゃん上手なのです!」


吹雪「ありがと電ちゃん。」


提督「これならどこで歌っても恥ずかしくないな。3号室で待っててくれ。」ナデナデ


吹雪「はい!」


青葉「やっと2人目の合格がでましたね。」


提督「どっちも駆逐艦って・・・。どうなってるんだ。」


長門「天使だからな!」


電「長門さんお帰りくださいなの゛です」プラァ


長門「ああ。」


青葉「青葉、理由が分かった気がします。」


提督「・・・。」


電「こほん。気を取り直して次の方お願いします!」


ヲ級「ドモ。」


提督「・・・いや。参加は大歓迎だが。」


青葉「上の許可は下りませんよね・・・。」


電「ヲ級さんごめんなさいなのです。」


ヲ級「放送ハ興味無イ。只、一度カラヲケト言ウモノヲ試シテミタカッタダケナノ。」


提督「そうか、深海には無いもんな。いいだろう。何を歌いたいんだ?」


ヲ級「“チミノシラナイモノガタリ”ヲ歌イタナ。」


提督「ちみって・・・」


青葉「志村さんですね。」


電「ヲ級さん、正しくはキミノシラナイモノガタリなのです。」


ヲ級「フム。日本語ハ難シイネ。」


青葉「それでは演奏スタートです。」


ヲ級「イツモドヲリノアルヒノコト♪」


(カラララカラララカンカンカ~ン)


提督「・・・。」


青葉「・・・。」


電「・・・。」


ヲ級「ドウカナ?」


提督「感動した!」


青葉「プロ並みです!」


電「まさしく歌姫なのです!」


ヲ級「エヘヘ、照レチャウヨ。」


提督「よし、カラオケの機械を常備しておくから好きなときに使ってくれ。」


ヲ級「イイノ?」


提督「ああ、なんか癒されるからもっと聞かせてくれよ。」


ヲ級「ウン!」


青葉「一応合格ですので3号室で待っててくださいね。」


電「お菓子もあるので寛いでてほしいのです。」


ヲ級「分カッタ。」


提督「いや~いい声だった。次で最後か?」


青葉「そうですね。」


電「お入りくださいなのです!」


雪風「しれえ!」ダキ


提督「オウフ。」


青葉「ほむほむ、これは予想外ですね。」


電「雪風ちゃんは何を歌うのですか?」


雪風「えーっと、えーゆーこじ?です!」


提督「何だそれ。」


雪風「分かりません!」


青葉「がくっ」


電「関西のずっこけみたいなのです!」


青葉「本場仕込です!」


提督「時間も時間だ。それじゃ雪風歌ってみろ。」


雪風「了解です!」


雪風「ぱんちごー んがんほちー ぺんちょんやっ さむちー」(カーンカーン)


青葉「鐘2つです。」


提督「英雄故事か。雪風、大陸で教えてもらったのか?」


雪風「はい!かんふーが強いおじさんにおしえてもらいました。」


電「もしかしてジャッキーさんなのですか?」


雪風「そんな感じの名前でした!」


青葉「幸運艦とは言ったものですね。」


提督「ああ、俺ジャッキーの大ファンなんだよな。サイン欲しかったなぁ。」


雪風「サインならもらったのでしれえにあげます!」


提督「いいのか?」


雪風「はい!」


提督「色紙に書いてあるんだよな?」


雪風「パンツです!」


提督「なんだって?」


雪風「パンツ、パンツです!わかれぎわになにも持ってなかったのでパンツに書いてもらいました!」


提督「パンツか・・・。」


青葉電「ジー」


提督「そのサインは雪風が大事に持っておいてくれ。」


雪風「でも」


提督「いいから。」


雪風「分かりました!それじゃあ部屋にもどりますね!」


提督「ああ、お疲れ。それでは結果だがどうしようか?」


電「吹雪ちゃんも響お姉ちゃんも上手くて甲乙つけられないのです。」


青葉「確かに・・・どうでしょう、2人どちらも推薦するというのは?」


提督「ふむ・・・。1組・・・1組か。2人1組なら?」


青葉「なるほど。」


提督「メドレーならば何も問題はないよな?」


電「司令官さん天才なのです!」


提督「もっと褒めてもいいのよ?」



吹雪の軍艦行進曲と響のカチューシャのメドレーは好評で角界からの反応は良かった。




奇襲


《待機組詰所》


島風「ねえあまつん駆けっこしようよ?」


天津「駄目よ島風、ここで待機しとかなきゃ。」


鈴谷「別にいいんじゃない?どうせやることないんだし。」


神通「鈴谷さん任務を放棄しては・・・。」


鈴谷「敵も来ないしただ待ってるのもねぇ。」


陸奥「あら、それじゃあ書類整理手伝ってくれるかしら?」


鈴谷「遠慮します!いやー待ってるのも楽しいなぁ。」


龍鳳「お待たせしましたみなさんお茶にしましょう。ケーキも作ってみました。」


島風「ケーキ!?やったぁ!」ゴン


天津「痛い!ちょっと艦首が凹んだじゃない!」


島風「めんごめんご」サスリ


天津「き、気をつけなさい全く・・・」


鈴谷「元気いいねぇ。おぉおう、美味しそうじゃん。」


神通「凄いです。」


陸奥「んー、一休みしようかしら・・・。あら?」


神通「どうかしましたか?」


陸奥「電探に反応があるわね。今日は航空隊は出ていないはずだけど。」


鈴谷「他の鎮守府の戦隊じゃないの?」


陸奥「そうだったら朝礼で言われるはずよ。」


神通「提督に確認を取るべきだと思います。」


陸奥「そうね。」


島風「ねぇむっちゃんたちも食べようよ!」


陸奥「先に食べてて、ね?」


神通「ごめんなさい。」


鈴谷「繋がったよ。」


提督「どうした?」


陸奥「今しがた電探に反応がありました。本日の予定では航空隊は休みのはずですが?」


提督「そうだな。近くで演習するということは聞いてないし、通過の予定もない。深海か?」


陸奥「いえ、綺麗な編隊を組んでいます。深海ではないでしょうね。」


提督「ふむ、念のため対空戦闘用意だ。」


陸奥「了解。」


陸奥「みんな、対空戦闘用意です。訓練ではないわ。」


島風「ええ!?私、対空兵器ないよ!」


陸奥「予備のを使って。いけるでしょ?」


島風「うん・・・。」


天津「島風何をしてるの、急いで!」


島風「待ってよ!」


陸奥「龍鳳さんはスロット1から3まで戦闘機を、4には偵察機を装備して準備をお願いね。」


龍鳳「了解です。」


陸奥「私たちは主砲・副砲・対空砲を装備し埠頭に集合です。」


神鈴「了解。」




提督「参ったな休日にこんなことが起きるとは。待機組を残して殆ど出かけているぞ。これを見計らってきたとすれば・・・。考えすぎか。」


提督「緊急放送だ。館内にいるものは速やかに地下壕へ避難せよ。これは訓練ではない、繰り返す訓練ではない。」



《埠頭》


提督(無線)「正体は判明したか?」


陸奥(無線)「いえ。今龍鳳さんの偵察機が出ているわ。え?」


提督「どうした?」


陸奥「偵察機が撃墜されたわ!」


提督「なんだと!」


陸奥「え?零戦?零戦です、相手は艦娘です!」


提督「識別番号は見えたか!?」


陸奥「・・・。番号は書いてないわ。」


提督「用意周到だな・・・。陸奥、複縦陣で迎撃だ!」


陸奥「了解!」



島風「おー高いねぇ。私たちのじゃ届かないよ。」


天津「悔しいけどそうね・・・。」


高高度を飛んでおり駆逐艦に装備されている兵器では届かない。


龍鳳「艦載機があれば・・・。」


神通「陸奥さんこれを。」


陸奥「三式弾・・・。」


鈴谷「神通ちゃんナイス!」


陸奥「分かったわ・・・第三砲塔三式弾装填。撃ち方用意・・・撃て!」


轟音と共に発射された砲弾は上空で分裂し航空機を撃墜する。


が、並々ならぬ錬度だろうかこの砲撃をかわした数機が鎮守府へ向かう。


龍鳳の艦載機は不明機に全て撃墜され打つ手立ては無かった。


陸奥「提督、打ち洩らした機体がそっちに向かったわ避難してください。」


提督「いや俺も迎撃する。じゃあの。」ブチッ


陸奥「待って、提督、提督!。」


鈴谷「どったの?」


陸奥「提督が・・・自ら迎撃するって。」


神通「無茶です!」


陸奥「そうね。島風ちゃん天津風ちゃん。全速力で戻って提督を守ってください。」


島風「りょーかい!」


天津「分かったわ。待っててねあなた・・・!」


陸奥「鈴谷ちゃんは龍鳳ちゃんを護衛しつつ戻ってください。」


鈴谷「了解。」


龍鳳「はい・・・。」


陸奥「神通ちゃんは私と来てください。敵の母艦を探します。」


神通「了解。」



《鎮守府》


提督「なぜ撃ってこない・・・。」


機銃は付いているが攻撃はしてこない。


こちらから攻撃をしかけると紙一重で交わされる。


提督「・・・この動きは。」


不明機の挙動を見てある程度正体が分かり慢心していた。


島風「てーとく!上!」


天津「あなた!」


提督「?」


戻ってきた2人の叫びを聞き上を見る。


提督「ん・・・爆撃機?」


爆弾が投下された。


天津「嫌ぁーっ!」


島風「逃げてー!」


もう遅かった。


次の瞬間炸裂する。


びしゃぁ!


天津島風「・・・え?」


水風船爆弾が。


腰が抜けた2人はへたりこむ。


提督「・・・やってくれたな秀吉。」


提督「おーい!俺は無事だぞ!」


天津「よ、良かったぁ!」グス


島風「うん!」グス


砲台から降り2人のところへ行く。


提督「心配かけてごめんな。」


天津「本当に良かったぁ。」


島風「ズビビ」


提督「こら鼻水をつけんな!」


天津「ねえあなた、あの機体は?」


上空で飛び回っている機体を指差し。


提督「ああ、飛龍のだな。」


天津「あの?」


提督「あの。」


島風「あのって?」


提督「多聞丸提督の養女の。」


島風「艦娘を養女にするって聞いたことないよ?」


提督「恐らく日本で1人だろうな。」


島風「へー。」


飛龍「そうです。お父様は偉大なんです!」


提督「おう!?びっくりした。久しぶりだな。」


飛龍「はい。提督はいつ見てもあまり変わりませんね。」


提督「褒めてんの?」


飛龍「どうでしょうね?」


陸奥「旗艦陸奥、只今戻りました。鈴谷・神通・龍鳳は装備点検のため工廠に向かいました。」


提督「ああ、お疲れ。」


陸奥「提督、このことを知っていたのですか?」


提督「いや知らなかった。」


陸奥「ふぅん、そうですか。それとこちらの方を案内(物理)しました。」


提督「ああ。ようこそ我が鎮守府へ(怒)。」


?「オレハキサマヲムッコロシニキタノダ!」


提督「お前どしたの目の上にたんこぶ作って?」


陸奥「私からのプレゼントよ。」


提督「いいぞもっとやってくれ。」


?「すまん勘弁してくれ。」


島風「提督、あの人誰?」


提督「あいつはn。」


?「俺は提督だ。」


提督「お前も提督か。」


天津「なんなのよ?」


提督「あいつは呉の提督だ。」


呉「そうだ。今日は戦争をsあいた!」ゴン


飛龍「だめでしょ?めっ!」


呉「あい・・・。」


飛龍「ごめんなさいねこのバカが。」


呉「ひどい!」


飛龍「なんでも潜水艦を横取りされたから文句を言いたくて仕方が無かったみたいなんです。」


呉「そうだ!俺のユーちゃんを取りやがって!」


提督「ふん、お前のような田舎もんに渡すものか!」


呉「お前も田舎もんだろうが!」


陸奥「知り合いなの?」


提督「ああ。コイツは俺の幼馴染だ。恥ずかしいが。」


呉「恥ずかしいとは何だ!この浦島!」


提督「黙れ秀吉!」


天津「浦島?」


島風「秀吉?」


提督「コイツの実家は農家だ。百姓から出世したから秀吉って呼ばれてるんだw」


呉「お前こそ漁師あがりで浦島って呼ばれてるじゃねえかwww」


飛龍「まぁ落ち着いてください、お父様に言いつけますよ?」ゴン


呉「痛てぇ!」


陸奥「仲がいいのね。」


提督・呉「良くない!」


島風「おお。」


呉「今日のところはこれで戻るが俺はあきらめないからな!」


提督「何度でも来るいい。返り討ちにしてやる!」


提督・呉「ぐぬぬ・・・。」


呉「ところで・・・。」


提督「なんだ?」


呉「ユーちゃんはかわいいのか?」


提督「ああ、マジ天使。」


呉「小さいは?」


提督「正義!」


陸奥「事案ね。」


呉「うお!?飛龍、撤退だ!」


飛龍「はいはい。それでは提督さん、お騒がせしました。」


提督「ああ。今後は勘弁してもらいたいものだな?」


飛龍「ははは、善処します。」


提督「飛龍だけならいつでも歓迎するから遊びに来てくれよ?」


飛龍「嬉しいなぁ。じゃ、またね。」


提督「おう!」


陸奥「提督、感傷に浸るのはいいけれど弾薬使用の報告書はどうするの?」


提督「適当に訓練だったと書けば問題ない。それよりありがとな。」


陸奥「ふふ。でも無茶はしないでね?」


提督「ああ。あまちゃんもぜかましもありがと。」ナデナデ


天津「べ、別に嬉しくなんかないわ!」


島風「んふふー」


陸奥「あらあら。」


シーラヌイ


花粉が飛び舞う今日この頃、とある部屋に珍しい組み合わせの2人が居た。


秋雲「大きなイベントは終わったし久々にゆっくりできるわぁ。」


またウス=異本を書いていた。


ヌイ「暇なら私と訓練でもしましょうか。」


秋雲「嫌だよ姉貴は手加減しないし、あたしゃ花粉症だから外に出たくないし。」


ヌイ「軟弱ですね。」


秋雲「何さ姉貴がニブチンなだけでしょ。」


ヌイ「不知火を侮辱するとはいい度胸ですね。」


秋雲「そうカッカしないの。」


不知火が立ち上がったときスカートがふわりと捲れる。


秋雲「姉貴さ、話し変わるけど。」


ヌイ「なんですか。」


秋雲「そのスパッツの下にパンツ穿いてるの?」


ヌイ「はい?」


秋雲「いやアニメでスパッツのキャラが穿いてるか穿いてないか論争してたことがあってね。」


ヌイ「ばかばかしいですね。」


秋雲「でも男から見れば重要な事だって提督が言ってた。」


ヌイ「こんな下着の事で下らない。」


秋雲「下着?ってことはそれ1枚なの?」


ヌイ(抜かった!)


秋雲「じゃあ姉貴は常に下着を見せびらかしてる痴女ってことね。」


ヌイ「違っ、ちゃんとパンツも穿いてるわ!」


秋雲「ふーん。じゃぁ見せてよ?」


ヌイ「なっ、ふざけないでください。」


秋雲「いや大真面目だよ。姉妹に痴女が居るなんて恥ずかしくてたまんないよ。」


ヌイ「ぐぬぬ・・・。」


秋雲「見せられないってことはやっぱり」


ヌイ「良いでしょう。そこまで言うならお見せします。」


秋雲「そう?じゃあ誰かが来る前に早く早く。」


不知火はスパッツに手を掛けゆっくりと摺り下げる。


秋雲「パ・ン・ツ!パ・ン・ツ!」


ヌイ(陽炎姉さん不出来な不知火をお許しください)


決心し膝まで一気に下げる。


秋雲「おお!」

浦風「秋雲さんはここじゃけぇ?」ガチャ


不知火「!」


浦風「邪魔したのぅ」バタン


秋雲「見られたねw」


不知火「うっ・・・グスッ」


秋雲「ちょ、泣くこと無いじゃん!」


ヌイ「不知火はもう生きていけません・・・。」グスッ


秋雲「あわわ、ごめん調子に乗りすぎた。」


不知火を抱き寄せようとしたが、


ヌイ「フン!」


秋雲「んえ!?」


腕を後に捻ねり関節技を決める。


秋雲「あだだだだ折れる!悪かったって、離してよ!」


ヌイ「この腕が折れてももう片方あるじゃない。」


秋雲「あ・・・。」


部屋に鈍い音が木霊する。


秋雲が最後に見た不知火の目からハイライトは消え殺し屋の眼をしていた。


そして不知火はTバックを穿いているらしいとの噂が駆逐艦の中で流れた。


続 シーラヌイ


食堂には浮かない顔をして朝食を攝る不知火の姿があった。


提督「どうしたヌイヌイそんな顔して。」


ヌイ「・・・。」


返事はない。


お冷の入ったコップを首筋に当てる。


ヌイ「ひゃん!?」


提督「“ひゃん”ってwww」


ヌイ「なんですか司令、捻り潰されたいのですか?」


戦艦にも引けを取らない鋭い眼光が刺さる。


提督「呼んでも返事をしないからだ。それよりどしたのこの世の終わりみたいな顔をして。」


ヌイ「不知火がそのような顔を?」


提督「してた。ユーちゃんが見たら泣き出しそうだったぞ。」


ヌイ「はあ・・・他愛のないことです。お気になさらず。」


提督「つれないねぇ。ヌイヌイは今日は非番だったよな?」


ヌイ「はい。」


提督「メシ食ったら執務室に来てほしい。頼みがある。」


ヌイ「・・・分かりました。」


提督「じゃ、待ってるぞ。」


提督の満面の笑み。


これは何か企んでいる顔だ。


しかし提督の頼みであれば行かなければなるまい。


大きなため息が出る。


《執務室》


ヌイ「司令、不知火です。」


提督「ん、入ってくれ。」


ヌイ「失礼します。」


電「不知火さんおはようなのです。」


ヌイ「おはようございます。司令、頼みというのは何でしょうか?」


提督「ああ。この服を着てもらいたいと思ってな。」


ヌイ「・・・また浜風のように騙すつもりですか?」


提督「人聞きの悪い。浜風には悪いことをしたと思っている、今回はこの服を着て大会に出てもらいたいと思うんだ。」


ヌイ「大会・・・ですか?」


提督「そうだ。鎮守府対抗で勝者には勲章が贈られる手筈となっている。」


ヌイ「はあ。しかし不知火にはこのような服は似合わないかと。」


電「不知火さん鏡を見るの゛です。」つ鏡


ヌイ「・・・。」


電「かわいい女の子が映っているのです。」


ヌイ「不知火がかわいい・・・?」


提督「そうだ。ヌイヌイならアイドルにも劣らない可愛らしさがある。」


ヌイ「・・・面と向かって言われると恥ずかしいですね。」


電「それです!そのテレ隠しの顔も高ポイントなのです!」


提督「この通りだ。どうか出場してくれないか?」


ヌイ「頭を上げてください。分かりました。この不知火謹んでお受け致します。」


提督「ほんとか、ありがとう!」


ヌイ「司令、抱き着かないでください。暑苦しいです///」


電「あらあら、なのです。」


例の如く部屋を追い出され電に着替えを手伝ってもらう。


電「司令官さん終わったのです。」


提督「ん、どれどれ・・・これは。」


ヌイ「どう・・・でしょうか?」


提督「よく似合ってる。これなら優勝間違いなしだな。」ナデナデ


電「小道具も用意できたのです。」つ剣


提督「やっぱり明石は凄いなぁ。」フムフム


ヌイ「司令、その・・・。」


提督「なんだ?」


ヌイ「スパッツを着用してはダメでしょうか?スース―して落ち着きません・・・。」


提督「だ~め。さて行きますかね。」


ヌイ「え、今からですか?」


電「1000から始まるのです。」


提督「遅れると大変だ。急ぐぞ。」テヲヒキ


ヌイ「あっ・・・。」


提督「電、あとは任せた。直に大鳳も来るだろう。」


電「お任せなのです!」


半ば強引に連れられこの地区最大の鎮守府へ向かう。


そこの鎮守府には海軍をはじめ陸軍・憲兵隊が多く集まっていた。


提督「おうおう賑わってるなぁ。」


ヌイ「あの・・・司令。」


提督「ん?」


ヌイ「やはりこの格好は恥ずかしいです。」


提督「何を恥ず事があるんだ。胸を張って・・・。」


ヌイ「張る胸が無いと仰いたいのですね?」


提督「ソンナコトナイゾ?」


ヌイ「冗談です。」フフ


提督「ヌイヌイが言うと何でもマジに聞こえるから心臓に悪い・・・。」


空砲が数発撃たれた。


司会「皆さんお集まり頂きありがとうございます。只今より第1回中央鎮守府杯コスプレ大会を開催いたします!」


提督「始まったな。」


ヌイ「コスプレとはなんでしょうか?」


提督「今のヌイヌイのような格好をすることだ。」


ヌイ「ふむ。これを着て闘えば良いのですか?」


提督「んーある意味では闘いだな。今日は可愛さ・美しさ・芸術の観点から審査するらしいから艤装はつけなくて良いぞ。」


ヌイ「はぁ・・・。」



司会「それではエントリー番号1番。北部鎮守府の大潮さんです。」


大潮「駆逐艦大潮です!にちじやうの美緒ちゃんの格好です!」


憲兵A「まぁ、そうなるな。」


大潮「一発芸魚雷飛び行きます!ドーン!」ヤキソバダヨ!


憲兵B「水雷艇だけにね。」


司会「・・・。ありがとうございました。次にエントリー番号2番南部鎮守府のまるゆさんです。」


まるゆ「ま、まるゆです。小樽の墓の節子ちゃんの格好をしてみました。」


陸軍A「まるちゃんガンバレー!」


まるゆ「が、がんばるであります!では・・・どないしたぁん、寝てはるわぁ~。」


陸軍B「・・・。」


提督「・・・。」


ヌイ「・・・司令。」


提督「言うな。」


司会「あ、ありがとうございました。続いて3番西部鎮守府の那智さんです。」


那智「那智だ。宜しくお願いする。」


提督「ふむ、本物と比べると控えめだな。」


ヌイ「何がですか?」


提督「本物はバインバインなんだ。」


ヌイ「?」


那智「この衣装は鯉姫夢想の関羽とやらの格好らしい。では青龍刀の演舞を披露する。」


手に持つ武器を勢い良く振り回す。


提督「おお。天龍や木曾に見せたら興奮するだろうな。」


ヌイ「勢いはありますが形は崩れていますね。」


提督「分かるのか?」


ヌイ「弾薬が尽きた場合を想定して近接格闘の心得は些かですがあります。」


提督「へぇ~。それじゃ俺の護衛隊を任せるかな。」


ヌイ「ご命令とあれば。」


那智「セイッ、ヤッ、ハァーッ。ふぅ、以上だ。」


海軍A「なっちゃんかっこよかった!」


海軍B「なっちゃん、俺だー、斬ってくれー!」


司会「那智さんありがとうございました。これは凄いものを見せてもらいました。続いて4番東部鎮守府の扶桑さんです。」


扶桑「航空戦艦の扶桑と申します。ナイスボートの桂琴ノ葉さんの召し物を着てみました。どうでしょうか?」


山城「お姉様素敵です!はぁん!」


提督「黒髪に巫女服。ふむ・・・。」


ヌイ「どうかされましたか?」


提督「いや、アレはアレでありだ。だが、刃物を持たせたら首が飛ぶ(物理)かもしれんな。」


ヌイ「命に代えても司令を護りますのでご安心ください。」


提督「ありがと。ヌイヌイは優しいな。」


ヌイ「そんなことありません///」フイッ


扶桑「其れでは神楽を舞います。」




山城「美しすぎます・・・!」


司会「神々しい舞いをありがとうございました。次に5番我らが中央鎮守府より初雪の登場です。」


初雪「・・・帰っていい?」


元帥「頑張るのじゃ初雪。優勝したらBS4を買ってあげるぞ。」


初雪「わかったじいちゃん。初雪頑張る。みなさん、この格好は労働!!の山多です。行きます!」


司会「おおっと、大漁の皿を持ってどうする気なのか!?」


初雪「あーれー(棒)」ガシャン


司会「故意に割ったー!」


元帥「あ、あれはわしの大事な・・・。」


提督「南無。」


ヌイ「阿弥。」


司会「えーっと・・・。」


初雪「終わりました。」フンス


司会「アリガトウゴザイマシター。最後に×××からゲスト参加の不知火さんです。こちらへどうぞ。」


ヌイ「は、はい。」


提督「頑張ってナ。」


会場が一気にざわつき始める。


憲兵C「なぁあれって。」


海軍C「本物みたいだ。」


陸軍C「背は小さいが雰囲気が出ている。」


ヌイ「×××鎮守府の不知火です。COD EATERのシヱルさんの衣装です。右手に持っているのはバレットと言う武器らしいです。(スイッチを入れて・・・。)」


会場「おお!」


魔物のような形に変化した。


ヌイ「それでは陽炎流演舞を披露します。」


その武器は形こそ西洋刀に近いのだが動きは日本流。


動きに一切の無駄が無く流水の如く美しい。


ざわついていた会場も不知火の動きに言葉を発することができなかった。


ヌイ「・・・ふぅ。」


パチ・・・パチ


一人また一人と拍手をし会場外まで響き渡った。


司会「ほぉ・・・・すばらしい・・・としか良いようがありません。会場の皆さん。私個人的には不知火さんの優勝を推しますが如何でしょうか?」


憲兵隊「異議なし!」

陸軍隊「不知火殿を優勝と認めたく候!」

海軍隊「海軍としては陸軍の意見に賛同する!」


司会「満場一致で不知火さんの優勝です!おめでとうございます!」


提督「ヌイヌイ!かっこよかったぞ!」ダキッ


ヌイ「あぅ、当然です。不知火が負けるはずありません。」ニコ


その後優勝の記念として勲章が贈られ帰路についた。


《車内》


提督「ヌイヌイ、優勝おめでとうな。」


ヌイ「はい。ありがとうございます。」


提督「・・・俺は謝らなければならないことがある。」


ヌイ「何でしょうか?」


提督「その勲章はな本営からではなく中鎮からだから戦果にはならないんだ。」


ヌイ「そうですか。ですが、今日は司令とご一緒できただけで満足です。戦果はいつでも稼げますしね。」


提督「ありがとう。それとその服だがな。」


ヌイ「?」


提督「俺が用意したんじゃないんだ。」


ヌイ「では誰が?」


提督「秋雲だ。」


ヌイ「そうですか(怒)」


提督「秋雲からヌイヌイにプレゼントだって。」


ヌイ「プレゼント?」


提督「昨日のお詫びだって。何かあったのか?」


ヌイ「・・・少し。」


提督「・・・無理に聞くのはやめる。」


ヌイ「しかしなぜ服なのでしょうか?」


提督「それはな、ヌイヌイは勤務日、休日関係なく制服を着ているだろ?」


ヌイ「陽炎型の誇りですから。」


提督「秋雲はな“姉貴も女の子なんだから少しはお洒落でもしてくれればな”って言ってた。」


ヌイ「お洒落ですか。必要ないと思いますが。」


提督「ふぅ・・・。朝も言ったようにヌイヌイは可愛いんだ。お洒落をした所で損にはならない。それに可愛いヌイヌイを見ていると俺は幸せになる。」


ヌイ「!?」


提督「もちろん個人の好みは尊重する。お洒落が嫌だったら口出しはーーー」


ヌイ「司令!」


提督「おう?」


ヌイ「お洒落は別に嫌と言う訳ではありません。ただ・・・どの様な服が流行なのか分からないのです。よろしかったら一緒に選んで頂けないでしょうか・・・?」ウワメ


提督「・・・。ああ喜んでお供致しますよお姫様。」



《その後》


ヌイ「秋雲、少しいいかしら?」


秋雲「げ、姉貴。」


ヌイ「げ、とは何ですか。不知火は秋雲に感謝しなければなりません。」


秋雲「感謝?なんで?」


ヌイ「あの服を頂いたおかげで良いことがありました。」


秋雲「提督ぅ、黙っててって言ったのに!」


ヌイ「これは不知火の気持ちです。受け取ってください。」


秋雲「え、あ、ありがと。あけてみてもいい?」


ヌイ「ええ。」


秋雲「・・・これってGペン。こんな高価な物を貰っても良いの?」


ヌイ「はい。これでも足りないくらいだと思います。」


秋雲「いやいや最高だよ。姉貴ありがとね。」


ヌイ「どう致しまして。不知火は可愛い妹を持てて幸せです。」


《その後のその後》


提督(ヌイヌイの私服もなかなか可愛かったな)ニマァ


秋雲「ちょっと提督!」


提督「ん、秋雲か。何か用?」


秋雲「何か用?じゃないでしょ。あの事は黙っててねって言ったじゃん!」


提督「あの事?・・・コスプレ衣装の事ね。すっかり忘れてたわ」テヘ


秋雲「提督は鳥頭なの?いつもそう、直ぐ忘れるし!」


提督「悪かったって。ん?その箱・・・。なるほど。」


秋雲「?」


提督「ヌイヌイが文房具屋で珍しくペンを買ってたんだ。秋雲にプレゼントしたのか。」


秋雲「Gペンだよ。ここらじゃなかなか売ってないからホントに嬉しいなぁ。」ニコニコ


提督「ウス=異本を描くのもいいけどちゃんと訓練にも出るんだぞ?」


秋雲「手が空いたらね。」


提督「あのさ、一応軍属なんだが?」


秋雲「えー戦争は終わったんでしょ?いっそ退役しようかな~?」


提督「・・・。」ツメヨリ


秋雲「ん、なに?」


提督「退役は認めんぞ。」壁ドン


秋雲「ちょっ、近いって///」


提督「俺はまだお前を手放すつもりはない。」


秋雲「え!?それってどういう・・・。」


提督「真っ先に新作を読みたいからな!」


秋雲「へ?」


提督「それに今はまだ規模は小さいがいつかは誰でもが知るサークルになると信じている。」


秋雲「・・・うん。ありがと。(そう・・・だよね。秋雲なんかじゃ・・・)」


提督「こんな可愛いい作家なんて俺得だしな。」


秋雲「! 提督、これからも秋雲のことを頼んだよ!」ニカッ


提督「ああ、いつまでもな。」


これからも


食堂の隣にある最近開店した小さな居酒屋に3人の駆逐艦娘の姿があった。


吹雪「睦月ちゃん、夕立ちゃん、お疲れ様でした。」


夕立「おつかれっぽい!」


睦月「はい、お疲れ様でした。」


吹雪「出演の打診が来たときはどうなるかと思ったけどみんなのおかげで無事に(?)完成して良かったです。」


夕立「吹雪ちゃんはやっぱり地味だったけど最後のほうは格好よかったっぽい!」


睦月「もう夕立ちゃんったら。」


吹雪「あはは・・・鳳翔さんもお疲れ様でした。」


鳳翔「ふふ、ありがとうございます。私も出演できて嬉しいです。」


夕立「夕立も膝枕してもらいたいっぽい!」ゴクゴク


睦月「島風ちゃん気持ちよさそうだったからねぇ。」


鳳翔「私のでよければいつでもどうぞ。」ニコニコ


夕立「鳳翔さん大好きっぽい!」プハァー


睦月「およ?告白ですか?」


吹雪「まさかぁ。」


夕立「コクハク?告白です!」


鳳翔「まぁ。」


吹雪「夕立ちゃん、もしかしてもう酔ってるの?」


夕立「酔ってないです!」


睦月「夕立ちゃん口調が!一気に呑むからです!」


鳳翔「ふふふ、夕立ちゃん。いつでも私の所に来て下さいね。」ナデナデ


夕立「ぽい!」


吹雪「付いてないけど尻尾を振っているのが見えるね。」


睦月「そうだね。」


夕立「グガー!」


吹雪「あ、寝ちゃった。」


睦月「疲れが溜まってたのかもですね。」


吹雪「朝から晩まで撮影だもんね。睦月ちゃんは疲れてない?」


睦月「はい、睦月は大丈夫です!」


吹雪「あっ、そう言えば如月ちゃんは来れないの?」ゴクッ


睦月「如月ちゃんは肌のケア講座でトラックに行ってるよ。なんでも戦艦棲姫さんの依頼なんだって。」


吹雪「そっか・・・。」


睦月「深海のみんなは海の中にいるからどうしても肌が痛むって言ってた。」チビチビ


吹雪「むしろ潤ってると思ってたんだけどね。」


睦月「確かに。鈴谷さんがヌメヌメするぅって言うくらいだもん。」


吹雪「海水は乾くとがさがさになるもんねぇ。」


睦月「戦艦棲姫さんはまだ若そうだけど何歳なんでしょうね」


吹雪「うーん、足柄さんより年下くらいかな見た目は。」


睦月「そうかもしれないですね。それに美しくて優しいからあちらではとても人気があるみたいですよ。」


吹雪「睦月ちゃんは色んなこと知ってるんだね。」


睦月「そんなことないよ。如月ちゃんからお話を聞かせて貰ってるだけなんだ。」


吹雪「睦月ちゃんは姉妹と本当に仲良しなんですね。」


睦月「うん、みんなかけがいのない大切な姉妹だよ。」


吹雪「・・・ねぇ睦月ちゃん。」


睦月「なんでしょうか?」


吹雪「私、今から独り言を言うから気にしないでね?」


睦月「?」


吹雪「私はここのみんなと出会えて幸せです。そしてみんなが大好きです。でも、ある駆逐艦の方は特に好きです。姉妹想いの優しい方です。その方といつまでも友達・・・ううん。友達以上の関係としてお付き合いしたいと思っています。旧暦の一月の意味の名前の方です。はぁ・・・。」


吹雪は小窓から夜空を見上げる。


吹雪「今日は本当に月が綺麗だね。」


睦月「あっ吹雪ちゃん!」


そう言い残し居酒屋を出て行く。


鳳翔(♪)ニコニコ


睦月「・・・もう///」




《吹雪自室》


吹雪「あ゛ー!私ってば何意味分からないこと言ったんだろう。嫌われちゃったよね・・・。」


布団を被りうずくまる。


吹雪「もう顔向けできない・・・。」


自室の窓からも月が良く見える。


吹雪「綺麗だなぁ。」


目に涙が浮かぶ。


ーコンコンコン


睦月「吹雪ちゃん居るかな?」


吹雪「睦月ちゃん!?居ないよ!あっ・・・。」


睦月「入っても良いかな?」


吹雪「・・・うん。」


睦月「お邪魔するね。」


吹雪「・・・。」


吹雪のベッドに腰掛ける。


睦月「睦月も独り言を言うね。」


吹雪「・・・。」


睦月「睦月はここに来て右も左も分からなかった時に助けてもらった人のことを今でも忘れられないのです。その人は駆逐艦の役目を全うしようと一生懸命に務めています。みんなから地味だ地味だって言われてるけれど睦月から見たら夜空のあの月よりも輝いて見えるのです。吹雪ちゃん、睦月のお月様になってください。」


吹雪「・・・睦月ちゃん。」


睦月「睦月も吹雪ちゃんが大好きです。」



お出かけランチ


提督「今日のお昼は何じゃろな?」


1200にはまだ早いが食堂へ向かった。


提督「ん?随分と静かだな・・・。」


普段であれば食堂から会話が聞こえてくるのだが今日は何一つ音がしない。


怪訝に思いながらもドアを開け入る。


提督「あれ?誰も居ない・・・?」


人影は無く料理の匂いもしない。


立ち尽くしていると後ろから声をかけられる。


菊月「司令官、どうかしたか?」


提督「んぁ、菊月か。飯を食いに来たんだが誰もいないんだ。」


菊月「今日は炊事班の衛生講習で昼は休みだと通達が出ていたぞ。」


提督「そうだっけ?ふむ・・・。菊月は飯食ったか?」


菊月「いやこれからだ。酒保にも行ったのだが考えることは皆同じで何もなかったのだ。」


提督「ふむ・・・良かったら一緒に食いに行かないか?」


菊月「私とか?(これはでえとと言うものか!?)」


提督「どうだ、奢るぞ?」


菊月「べ、べべ別に嬉しくは無いが良かろう。一緒に行く。」


提督「よし、そうと決まれば早く行くぞ。腹が減って倒れそうだ。」


菊月「ああ///」


提督の愛車九五式小型乗用車に乗り込み街へと向かう。


提督「たまには外食も良いな。」


菊月「そうだな。」


提督「菊月は何が食べたいんだ?」


菊月「そうだな。」


提督「・・・。あいすくりんと言えば?」


菊月「そうだな。ってなんだ司令官!?」


提督「なんだはこっちの台詞だ。上の空みたいな顔して。」


菊月「気にするな。」


提督「そうか?で、何が良いんだ?」


菊月「何って・・・?」


提督「昼飯だよ。」


菊月「そうだったな!(焦)贅沢は言わん。司令官に任せる。」


提督「せっかく来たんだし食いたいもの言ってみろよ?」


菊月「いや本当に何でも良いんだ。」


提督「んじゃ寿司にするか?」


菊月「寿司だと?そんな高級なもの司令官の給金で大丈夫なのか?」


提督「回転だから安いんだ。遠慮するな。」


菊月「寿司が回転だと?ネタは飛ばないのか?」


提督「もしかして行ったこと無い?」


菊月「ああ。外食は殆どしないからな。」


提督「なるほど。まぁ行けば安い理由が分かる。」


菊月「ふむ・・・?」


《某チェーン店》


店員「いらっしゃいませ!大人1名、お子様1名でしょうか?」


菊月「なっ!?私はこどモゴゴ」


提督「はい。2人でお願いします。」


店員「それでは禁煙席にご案内いたします。」


菊月「モゴゴ」ジタバタ


店員「お冷はセルフサービスになっておりますのであちらをご利用ください。それではごゆっくりどうぞ。」


提督「ありがとうございます。」


2人ずつ4人が座れる席に案内された。


菊月「プハァ!何をする司令官!私は子供ではない!」


提督「そうかもしれないけどさ、周りから見れば菊月は可愛い子供に見えるんだよ。タブン」


菊月「可愛い?この私がか?バカを言うな!」


提督「いやいや、俺から見れば天使みたいだ。」


菊月「うぐぅ///」


提督「どれ立ってないで座ろう、もう限界(空腹)だ。」


菊月「ふん!」


提督「どっこいしょ。お?」


菊月「ん?」


提督「こっちに座ったら取れないぞ?」


レーン側に提督が座り通路側に菊月が座る。


菊月「司令官の隣が良い・・・嫌か?」


提督「むしろ嬉しい。ほれ」


菊月「わわっ!」


腋の下から手を入れ抱えてレーン側に移す。


提督「どうだ、取れやすくなっただろう?」


菊月「うむ///」


提督「見ろ。あの機械でシャリを握ってるんだ。人件費がかからないから単価が安いんだ。」


菊月「なるほど・・・。」


提督「好きなのを腹いっぱい食ってくれ。」


菊月「ああ。」


まず取った皿はタマゴ。


提督(意外と子供っぽいな。俺も好きだけど。)


菊月「あむ・・・美味いな。」


提督「だろ?安くて美味い。ここは最高だ。」


菊月「司令官は何が良いのだ?」


提督「ん~、そのビンチョウを取ってくれ。」


菊月「分かった。」


提督「うん。この脂の無さ。さっぱりしてていいな。」モグモグ


菊月「司令官、蒸エビを取っても良いか?」


提督「ああ。」モグモグ


菊月(パク)


菊月「ーーー!」モンゼツ


提督「どした?」


菊月「ひ、ひれいはん・・・かりゃい・・・!」ナミダメ


提督「ありゃ、わさびは駄目だったのか。先に言えばよかったな・・・。」


菊月「こ・・・孔明の罠だ・・・。」


提督「はは、違うと思うぞ。どれ」ピッピッ


菊月「それは何をしているのだ?」


提督「この画面で注文が出来るんだ。」ピッ


菊月「凄い技術だな。」オヒヤゴクゴク


提督「確定して・・・高速建造(?)で・・・」


ビュン!


∠寿司列車](コーン軍艦)(ツナ軍艦)(ハンバーグ軍艦)


提督「ほら来た。」


菊月「おお。」


提督「俺オススメのネタだ。食ってみ?」


菊月「・・・あーん?」


提督「ん?」


菊月「あーん!」


提督「・・・はいはい。」


菊月「モグモグ  うむ、ハンバーグのタレが美味い。」


提督「それは良かった。」


菊月「今度は姉妹皆で来たいものだ。」モグモグ


提督「たはは、俺の財布持たないかもな。」


やはり睦月型は燃費が良い。6皿くらいで満腹になったみたいだ。


俺はビンチョウだけで15皿は食ったな。


本物のマグロかどうかは怪しかったが。


《車内》


菊月「司令官、馳走になり感謝する。」


提督「いいってことよ。なぁ菊月?」


菊月「なんだ?」


提督「生ものは苦手か?」


菊月「・・・苦手までとは言わないが余り好きではないな。」


提督「悪かった。先に聞いとけば良かったな。」


菊月「そんなことはない。美味いネタもあったし、(司令官と一緒にでえと?できたし)」


提督「なんだって?」


菊月「ななななんでもない!」


《鎮守府》


提督「午後の訓練頑張ってな。」


菊月「ああ。」


提督「じゃ、おれは戻るから。」


そう言い中へ戻ろうとする。


菊月「司令官!」


背面から抱きつく。


提督「おぅ!?どうした?」


菊月「今日は・・・その、えと・・・ありがとう。」


淡い髪に赤くなった顔が映える。


まるで初デート後の恋人のように。


《その後》


提督「美味い寿司とかわいい天使と今日は最高だ。ただいまっと。」


気分上々執務室の扉を開ける。


電「司令官さん。おかえりなさいなの゛です。」


提督「うわっ、電ちゃん!」


扉の正面に錨を片手にする電が立っていた。


電「出かけるときは声をかけて下さいっていつもいつも言ってる筈ですよね゛?」


提督「は、はい。そのとおりでございます。謝りますのでその錨を下ろして頂けないでしょうか?」


電「・・・。」


提督「お土産にございまする。」


寿司の形をした飴を献上する。


電「もう、今度から気をつけてくださいね。」


長い付き合いの電が心配して怒っていることは分かっている。


一種の夫婦漫才の様であった。


レディの嗜み?


《六駆のお部屋》


響「いいかい、○の中に米みたいな記号は洗岩だよ。」


暁「分かってるわよ!」


今日は自室待機の日。


姉の為に響が教鞭を執る。


響「ほぅ。じゃあ洗岩の意味は?」


暁「へ?あれよあれ、気をつければいいんでしょ?」


響「・・・ぷっ。」


暁「何よもう!笑うこと無いじゃない!」


響「いやはや、我が姉ながらここまで酷いとはね。」


暁「その残念な子を見るような目止めなさいよ!」


響「実際残念だと思っているよ?」


暁「ぐぬぬ、響のばかばかばか!」プンスカ


雷「響姉、ほどほどにしたら?」


いつもの如く二人をなだめる雷。


暁「そーよ姉を虐めるのも大概にして欲しいものだわ!」


響「虐めるというよりバカにしてるのが合ってる・・・。」


暁「もう!」


雷「はいはい落ち着きなさい。」


間に割って入る。


雷「よくも毎日飽きないわね。」


暁「響がちょっかい出すのが悪いのよ!」


響「いや私は正論を言っているだけなのだが?」


暁響「ぐぬぬ。」


睨み合う2人の顔の前を何かが見えない速さで通り抜ける。


暁響「!?」


雷「いい加減にしないと怒るわよ?」


電と同様に錨を手にしたブラックサンダー様が光臨した。


暁「い、イエスマム。」


響「Да.」


雷「よろしい。」


笑顔に戻る。


雷は電共々怒らせてはいけない人物TOP10入りしている。


(ぐぅ~)


普段はあまり使わない頭を回転させた為かお腹が鳴る。


暁「違うからね!」


雷「まだ何も言ってないわよ。」


響「丁度良い時間だし軽食でも摂りに行くかい?」


雷「賛成よ。」


暁「れ、レディとしては午後のお茶も大切よね。早く行きましょ!」


雷(レディは走らないと思うわ。)


カランカランカラン


鈴谷「お帰りなさいませお嬢様。」


暁「くるしゅうないですわよ!?」


メイドの格好をした鈴谷が出迎える。


雷「鈴谷さんの衣装かわいいわね。」


鈴谷「ありがとうございます雷お嬢様。」


スカートを摘みお辞儀する。


響「完全にメイド喫茶になってしまったね。」


鈴谷「やはり喫茶と言ったらメイドかと思いまして。」


暁「ねえ鈴谷さん、羊さんは居ないの?」


鈴谷「羊?」


響「姉さんが言いたいのは執事だと思うよ。」


暁「どっちも似たようなものよ!」


鈴谷「執事は居ることには居るのですが・・・。」


雷「どうかしたの?」


鈴谷「あまりにも様になってて飢えた狼に連れ去られました。」


響雷「あっ・・・。」察し


暁「?」


鈴谷「ま、立ち話もなんですから席に案内しますね。」


雷「ええ。」


響「Да.」


暁「うん。」


鈴谷「それではこちらがメニューとなります。注文が決まりましたらこちらの呼び鈴を鳴らしてお知らせください。」


深々とお辞儀をして下がる。


響「敬語の鈴谷さんは新鮮でいいね。」


雷「普段は女子高生みたいだしね。」


暁「あれがレディ・・・!」


響雷「え!?」


暁「暁もメイドになればもっとレディになれるわね!」


響「放っておこうか。」


雷「そうね。」


暁「ねぇねぇこのクイニーアマンって何かな!?」キラキラ


響(これじゃあ)


雷(ねえ?)


響「それはフランスのお菓子だよ。パイに似ているんだ。」


暁「そうなの?暁はこれにしよ!」


響「いろいろあるね。ほうこれはなかなか・・・。」


雷「定番もよさそうね・・・。」


響「飲み物はどうする?」


暁「レディはやっぱり紅茶よね!」


響「温かいの?」


暁「うん。」


響「雷は?」


雷「私はミルクでいいわ。」


響「そう。」


呼び鈴を鳴らす。


暁「あー!?」


響「?」


暁「な、なんでもない!」


雷(鳴らしたかったのね)


鈴谷「お待たせいたしました。ご注文をお伺いいたします。」


響「それじゃ、クイニーアマン・ホットケーキ・シベリアと紅茶・ミルク・ウォッカをお願い。」


雷「ちょっと、お酒は駄目よ!」


暁「ていうかあるの?」


鈴谷「お酒はないよ。」


雷「素に戻ってるわよ?」


鈴谷「マジ、あ・・・。」


響「そっちのほうが鈴谷さんらしくて良いと思うよ?」


雷「そうね。無理してキャラを演じなくてもいいわ。」


鈴谷「そお?じゃあひびきんは何にする?」


響「そうだね・・・緑茶をお願いする。」


鈴谷「おっけー。」


暁「今は鈴谷さん一人なの?」


鈴谷「そだよー。さっきまで熊野が出てたけど休憩に入ってるんだ。」


響「結構忙しいのかい?」


鈴谷「それなりにね。」


雷「もし良かったら手伝うわ。」


鈴谷「ほんと?助かるよ。」


暁「暁も手伝うわ!」


響「いや、姉さんがやるとかえってじゃm」モゴゴ


雷「はいはい余計な事言わないの。」


鈴谷「あはは。それじゃすぐ作るから待っててね。」


暁「お願いね。」

雷「はーい。」

響「Я понимаю」


響「混んでるかと思ったけど空いてて良かったね。」


雷「ええ。」


響「電にも何か買っていこうか?」


雷「んー、このモンブランはどうかしら?」


響「いいね。電の好物だ。」


雷「・・・どうしたの暁姉?」


暁「あのオルガン弾いてもいいのかな?」


響「良いんじゃないかな?鈴谷さん、オルガン使ってもいいかい?」


鈴谷「どーぞー。」


雷「へぇ、結構古そうね。」


鍵盤を押す。


響「いい音だ。さて姉さんは何を演奏するんだい?」


暁「聴けば分かるわ。」


オルガン「レードーレーミーソーミーレー♪」


響「わるくないけどなぜそれを。」


暁「これしか分からないのよ。音楽隊に居たわけじゃないし。」


雷「でもちゃんと和音が出てる。少し見直したわ!」


暁「えっへん!」


鈴谷「お待たせー。」


注文したメニューを運んできた。


暁「いいにおい。」


響「хорошо」


雷「すごーい!」


鈴谷「気合、入れて作ったからね。」


響「鈴谷さん、もしかして女子力高い?」


鈴谷「なにおー失礼な!ま、くまのんのお陰だけどね。」


雷「へぇー。」


鈴谷「似非お嬢様かと思ったら本物のお嬢様だったんだよね。お菓子作りも趣味みたいでさ。」


暁「ほうほう」キラキラ


鈴谷「さ、冷めないうちに食べてよ。味は保証するからね。」


席につき口にする。


3人「!?」


暁「おいしい!」


響「程よい甘さ、口融けのよさもちょうどいい!」


雷「ホットケーキなのにホットケーキじゃないみたい!」


鈴谷「喜んでもらえてなにより。これだからお菓子造りは辞められないね。」


暁「幸せ・・・!」


響「ああ。心も癒されるようだね。」


雷「ねえ鈴谷さん。雷にもこれの作り方教えてくれないかしら!?」


鈴谷「ん、いいよ。じゃあ今度の休みに一緒に作ろうね?」


雷「はーい!」


暁「ずるーい!暁にも教えてよ!」


響「そうだそうだ。」


鈴谷「おーけーおーけ。みんなでつくろうよ、ね?」


雷「電も休みだったら良いわね。」


響「あとで司令官に頼みに行こうか?」


雷「そうね。」


暁「鈴谷さん忘れないでよね。約束だからね!絶対よ!」


鈴谷「うん約束したよ暁お・じょ・お・さ・ま?」


この泥棒猫


提督「良いではないか良いではないか!」


?「♪」


提督「うむ。さすがの揉み心地、我が帝国の宝だな。」


?「あぁ~ん///」


提督「ここが良いのか?」


?「あっ///んぅ・・・!」


提督「ふむふむ。・・・あれ?五十鈴さんの胸縮んでない?」


?「も~う失礼しちゃう。」ポカ


提督「いてっ!ん・・・夢、か。」


?「司令官さ~んおはよう?」


提督「なんだ如月・・・って何してんの!?」


如月「何って一緒に寝てるだけよぉ、うふふ。」


提督「はぁ!?トラックに行ってたんじゃないのかよ!?」


如月「昨晩戻ってきたの。あなたに逢いたかったわぁ」ダキ


提督「くっつくな!誰かに見られたらどうする!」


如月「いいじゃない私たちの愛の行動だもの。」


提督「ととととにかく離れてくれ!」グイ


如月「あっ・・・」シュン


提督「・・・別に嫌いだからじゃないぞ。こういうのは順を追っていきたいし・・・。」


如月「あなたって意外と純情なのね♪」ダキ


提督「うるさい!だから離れろって!」


如月「い~や!」スリスリ


提督(小さい身体ながらこの色気・・・いかんいかん余計なことは考えるな俺!)


如月「あら?司令官の主砲の仰角が。」


提督「それ以上はいけない!」


提督「サテアサメシダ!キガエルカラサキニイッテテクレ!」ボウヨミ


如月「冗談よ。それじゃぁ食堂で待ってるわね。」


提督「ああ・・・。」


天使か、はたまた小悪魔のような如月はテイトクニウムを補給し笑顔で寝室を出て行く。


如月(うふふ。長旅の疲れも司令官に逢ったらなくなっちゃった)ツヤツヤ


如月(もぉ~っと愛してくれてもいいのになぁ)


吹雪「あっ、如月ちゃん戻ってきてたんだね?」


如月「ええ昨晩に。」


吹雪「飛行機で移動したにしても疲れてないですか?」


如月「大丈夫よ。だって朝から良いことがあったんですもの。」


吹雪「良いこと・・・?」


如月「秘密だけどね♪」


吹雪「え~?教えてくれないんですかぁ?」


如月「ええ、泥棒猫さんには教えません。」


吹雪「え゛!?」


如月「知ってるのよ。吹雪ちゃんが睦月ちゃんを寝取ったこと。」


吹雪「寝取るってそんな!」


如月「睦月ちゃんは如月の物なのよ?」


吹雪「・・・。」


如月「私がいない間に随分と図に乗ったことするのね。普段は地味なのに。」


吹雪「地味は余計です!」


如月「私の物を勝手にとるのは窃盗と同じよ?」


吹雪「・・・。さっきから黙って聞いていれば物とか窃盗とか何なんですか!?」


如月「?」


吹雪「睦月ちゃんは如月ちゃんの大切な人だと知っています。だけど睦月ちゃんは物じゃありません!」


吹雪「人を物呼ばわりする人に泥棒なんて言われたくありません!」


如月「ふふっ。」


吹雪「何がおかしいんですか!?」


如月「吹雪ちゃんなら安心して睦月ちゃんをお願いできるわね。」


吹雪「へ?」


如月「確かに世の中には私たちを代替の利く工業製品だと思っている司令官や艦娘自身が居るわ。」


吹雪「・・・。」


如月「でも吹雪ちゃんは人として接してくれる。睦月ちゃんを大事にしてくれる。そうでしょ?」


吹雪「そう・・・だね。」


如月「もしも睦月ちゃんを泣かせるようなことがあったらお義姉ちゃん許さないからね☆」


吹雪「はい!ん・・・お義姉ちゃん?」


もう地味とは言わせない


叢雲「・・・あら、いつも結ってるから結構クセになってるのね。」


磯波「あの・・・やっぱり恥ずかしいです。」


叢雲「アンタ、吹雪姉と一緒で地味で目立たないんだからもっと自己主張しないと司令官は振り向いてくれないわよ?」


磯波「あぅ・・・。」


磯波の髪を梳かす叢雲。


暇を持て余した叢雲の玩具になっている磯波。


叢雲「クセ直しのスプレーをかけて・・・へぇサラサラじゃない。」


磯波「トリートメントは使ってないんですけどね。ちょっと高価ですし。」


叢雲「羨ましいわ。さて、これでよしっと。」


見事なストレートの髪になった。


叢雲「あとはメガネをかけて、こっちの制服なんてどうかしら?」


磯波「可愛いと思います。私には似合わないですが。」


叢雲「大丈夫よ。地味でも可愛い所あるから絶対似合うって。」


磯波「そうでしょうか?でもやっぱり私なんて・・・。」


叢雲「いいから黙って脱ぐ!」


磯波「ひゃぁああ!?そこは触っちゃ駄目ですぅ。」


無理やり脱がされ改二前に着ていた初霜の制服を着せられる。


磯波「触っちゃ駄目って言ったのに・・・。」


叢雲「いいじゃない減るもんじゃないし。それにやっぱり似合ってるわ。」


磯波「本当?」


叢雲「ええ本当よ。さ、早速司令官の所に行くわよ!」グイ


磯波「ちょっと待って~。」


---

--

-


叢雲「そろそろね・・・。」


電「それでは司令官さん、お先に休憩に入るのです。」


提督「ああ。」


執務室を空には出来ないため秘書艦は少し早めに休憩に入る。


叢雲「電ちゃんが居ない今がチャンスよ。予定通りにね。さぁ行きなさい!」


磯波「あぅ・・・。」


コンコンコン


磯波「失礼します。」


提督「ん、磯波か。おぅ!?」


磯波「あの、こちらの提督さんでしょうか?」


提督「んぁ? 磯波、どうしたんだその格好?」


磯波「失礼ですが私は磯波ではありません。改初春型の夕暮と申します。本日付で着任しました。」


提督「ふむ、そうか。っていやいやいや。磯波だろ!?」


磯波「よく磯波さんに似ているって言われるんですよ。」メソラシ


提督「そ、そうか。」


磯波「宜しくお願いしますね。私はここで何をすれば良いのでしょうか?」


提督「そうだな。とりあえずお茶でも淹れてくれ。」


磯波「了解しました。」


提督(磯波だよな?新規に初春型が実装されたって聞いてないし。)


---

--

-


磯波「お待たせしました。」


提督「ありがと。ズズッ」


磯波(チラッ)


提督「うんいいな。磯波、お茶を淹れるのが上手くなったな。」


磯波「はい!白雪ちゃんに教えて・・・」


提督(ニヤリ)


磯波「あっ!」


提督「俺を騙そうたってそうはいかんぞ。」


磯波「ご、ごめんなさい!」


提督「上官に嘘をつく子には罰を与えんとな!」


磯波(ビクッ)


提督「こっちに来なさい。」


磯波「はい・・・。」


涙目になり提督の前に立つ。


提督「回れ右。」


磯波「え?」


提督「いいから。」


磯波「はい・・・。」


提督「座って。」


磯波「えっと・・・?」


提督「遠慮すんな。」


磯波「し、失礼します。」


ちょこんと膝の上に座る。


提督「モフモフの刑じゃぁ!」


磯波「ひゃん///」


提督「やっぱ女の子は柔らかいな。」


磯波「お腹は触っちゃヤですぅ!」


提督「えー? ・・・にしても今日は随分と雰囲気が変わったな。それ初霜の服だろ?」


磯波「叢雲お姉ちゃんが着ろって。」


提督「叢雲が?なんでよ?」


磯波「それは、えと・・・。」


提督「ん?」


磯波「提督にーーくなったーをーてもらえたらいいなって・・・」


提督「なんだって?」


磯波「なんでもないですぅ!」ジタバタ


提督「へんなの。」


磯波「あと、なぜ私だって直ぐに分かったのですか?」


提督「あのなぁ俺が自分の所の艦娘を間違うわけ無いだろ?ましてこんなに可愛い女の子だ。」


磯波「かわっ、・・・私も・・・ですか?」


提督「ああ。今の格好も可愛いが俺はいつもの磯波の方が好きだな。」ナデナデ


磯波「あぅ///」


提督「なんかこう“地味”で清楚で健気で。守ってあげたいみたいな?好みかどうか聞かれたらど真ん中のストライクだ。」


磯波「うれ・・・しいです。私も提督のこと・・・す」


叢雲「はいそこまで!」


提督・磯波「!?」


叢雲「なによアンタ達。スイカに砂糖をかけるのより甘々で虫歯になりそうだわ。」


提督「いつから聞いていたんだ!?」


叢雲「最初からよ。」


磯波(忘れてました)


叢雲「電ちゃんだけでも危ないってのに駆逐艦に手をだそうなんてこのペド!ロリコンめ!」


提督「ありがとうございます!」


叢雲「褒めてないわよ!」


磯波(いつか私の想いが届いたらいいなって思います・・・)


U-634


時はユーちゃんが着任(?)した日のこと。


武蔵「提督よ、馳走になった。感謝するぞ。」


511「ゴチソウ・・・さまでした。合ってる?」


提督「ああ合ってるぞ。」ナデナデ


大淀「ご馳走様でした。では書類を作りに戻りますよ?」


提督「え、なんの?」


大淀「ユーちゃんの強奪、もとい着任の報告書ですよ。」


提督「え゛~。明日じゃ駄目?」


大淀「駄目です。恐らく今頃呉では大騒ぎになっているでしょう。早めに報告しないと上が煩いですよ?」


提督「仕方ない。書類一枚で済めばまぁ良いか・・・。じゃ俺達は戻るから武蔵ちゃんはユーちゃんのこと頼む。」


武蔵「ああ任された。」


511「・・・・。」


提督「大丈夫だよユーちゃん。武蔵ちゃんは優しいから怖くなんかないからね?」コソコソ


511「Ja・・・。」


提督はそういうが当たらなかったとはいえ最強クラスの戦艦に殴られたのだ。


怯えるのも仕方ない。


武蔵「さて任されたのは良いが実は私も先日着任したばかりであまりここの事はしらなんだ。」


511「そうなの・・・ですか?」


武蔵「夕飯までまだ時間がある。良ければ街へ散歩に行かないか?」


511「はい・・・お願いします。」


ーーーー

ーーー

ーー



10分ほど歩けば近くの集落に着く。


日本の風景はやはり海外出身の艦娘にはどれも新鮮に見える。


511「本で見たことある・・・本当に緑が多いですね・・・綺麗。」


武蔵「だがこの木々が仇となっているのだぞ?」


511「?」


武蔵「花粉症といってな、鼻水が止まらなかったり目が痒くなったりするんだ。」


511「それは嫌・・・かもです。」


武蔵「しかし秋になればもっと美しい風景が見られるぞ?」


511「知ってます、紅葉・・・ですよね?」


武蔵「ああ、この国は季節と共に生きているのだ。と言っても記憶でしかないがな。」


511「実際に、この眼で見てみたいです・・・。」


武蔵「見られるさ。この鎮守府に居る限り・・・な。」


511「はい。」



?A「ターゲット確認。」


?B「だが隣に邪魔者が居るな。」


?A「女子のようだが一体・・・?」


?B「おおかたここの住民だろ?」


?A「なぁ武蔵に似てないか?」


?B「まさか。戦艦があんな子供の訳ないだろ?」


?A「そうか?抵抗するようならば一般人と言えど。」


?B「ああ。始末する。行くぞ!」



?A「お嬢さん方お嬢さん方!」


武蔵「ん、私達のことか?」


?A「ちょっと道を教えて欲しいんだ。」


武蔵「ああいいぞ。どこだ?」


?A「ここの東山地区に行きたいのだがどの道を通ればいいのかな?」


地図を見せる。


武蔵「東山?どこだ・・・こっちだったか?」


地図に釘付けとなった。


その時である。


511「嫌!離して!」


武蔵「む!」


武蔵は道を尋ねてきた男に徒手格闘で関節技を決められる。


武蔵「・・・離した方が身の為だぞ?」


?A「ははは何を言う。お前のような女子供に何が出来る。それにしても良い身体だな。」モミモミ


武蔵「どこの所属か知らんが後悔することだな。」


?A「へあ!?」


武蔵「殺しはせぬ。」


宙を舞う男に蹴りをお見舞いする。


ドスン。


鈍い音を立て地面に叩きつけられる。


武蔵「私をあまり怒らせないほうが良い。次は・・・お前だ!」


艤装のない武蔵は俊敏に走る。




511「お願いです・・・下ろしてください。」


?B「それは出来ない相談だな。今頃お前さんの友達はどうなっていることやら。」


511「ーー!」


艦娘ではあるが艤装が無ければ華奢でか弱い普通の女の子であり抵抗も出来ずただ担がれる。


?B「ふむ、海外艦と言えさわり心地がいいな・・・提督には勿体無い。」


511「ひゃぅ、触らないで・・・!」


?B「提督に渡す前にすこし味見を・・・するか!」


511「?」


?B「痛みは一瞬だ。」


511「嫌ぁ!」


武蔵「慈悲は・・・・・無い!」


?B「ぐへぇ!?」


飛び蹴りが炸裂。


511「きゃぁぁあ!?」


武蔵「ほいっと。」


武蔵の腕に収まる。


俗に言うお姫様抱っこだ。


武蔵「すまぬ、私がついていながらこのようなことになるとは・・・。」


511「ううん、武蔵さんは悪くないです。」


武蔵「そういってもらえるとありがたい。でだ、貴様らはどこの所属だ?」


?B「へっ言うかよ。」


武蔵「どうやら死にたいようだな?」


ダン!


地面が割れる。


?B「ほぉぉぉぉ!?」


武蔵「もう一度聞く。お前達の所属はどこだ?」


?B「くっ、呉です!もうしません!いっ命だけは!」


武蔵「ふん!そちらの提督に伝えておけ。この子を欲するならば力ずくで奪うんだな。私が居る限りできないだろうがな!」


?B「ひぇぇ~」


半べそをかきながら逃げていく。


武蔵「本当にすまなかった。」


ユーちゃんを下ろす。


511「ユーの不注意もありました。謝るのはユーのほうです。」


互いに謝る。


武蔵「・・・ふふっ」


511「・・・ふふ。武蔵さん。」


武蔵「なんだ?」


チュッ


511「ユーからのお礼の気持ちです。」


武蔵「にゃ、にゃにをする!恥ずかしいではないか!」


511(シュン)


武蔵「い、いや、別に嫌なわけじゃない。嬉しいのだがなにぶん始めてでな。う、う嬉しいぞ。」ナデナデ


511「♡」




武蔵「ということがあってな。」


提督「武蔵ちゃんのせいか秀吉が攻めてきたのは!」ポカ


武蔵「痛いではないか!」


提督「自業自得だ。それに自分がユーちゃんを護るって言っておきながらその時居なかったじゃねえか!」


武蔵「出かけていたのだからしかたないだろう。」


提督「まぁ無事だったからいいけどさ。ユーちゃんのこと大切にしろよ?」


武蔵「ああ、だが提督としてはいいのか?」


提督「何が?」


武蔵「艦娘は提督に所有権がありケッコン(仮)も提督だけとしか出来ないのだろう?そんな中私たちが付き合うのは提督としては面白くないのでは?」


提督「そんなことはないぞ。俺はみんなの希望には沿いたいし要望があれば応えたい。それに吹雪と睦月のこともある。誰が誰と付き合うとかは問題ない。」


武蔵「ふむ。やはり提督は優しいのだな・・・お主の事も好いているぞ。」


奴らが来た

ジェレミー(ジェ)「視聴者の皆さん、我々はまたもや極東の島国日本へとやって来ました。」


ハモンド(ハム)「今回僕たちがお届けするのは車のことではありません。」


ジェームス(メイ)「そう、私たちの海の安全を守る艦娘。今回の主役です。」


ハム「さて、艦娘についてだけど日本・ドイツ・イタリアと枢軸国では実装に成功しているんだ。」


メイ「大英帝国海軍では未だ実装化には至ってない。彼らは仕事が遅すぎるんだ。」


ジェ「まるで君のようにね。キャプテンスロー。」


メイ「・・・。」


ハム「まぁまぁ。さて予算の都合上時間が惜しいから早速紹介するよ。」


ハム「僕が紹介するのは駆逐艦“雷”だ。」


雷「ないすちゅーみーちゅー・・・?」


ジェ「ちょっと待て。いくら君が小さいからと言って彼女を選んでは駄目だろう。」


メイ「ああ、危険な香りがする。」


ハム「なにをいってるんだ?僕は彼女の優しさに惹かれたんだ。やましいことはないよ!」


ジェ「どうだかな。その優しさとやらはどんなのだ?」


ハム「彼女は敵同士だった英海軍の水兵を助けたんだ。しかも潜水艦がいるかもしれない危険な海域で。」


ジェ「クレイジーだな。」


メイ「いや紳士的の方が合っているだろう。女の子だけど。」


雷(クレイジー?聞いたことあるわね。たしか大井さんのことだったかしら?どんな意味なんだろう?)


ハム「逆の立場だったら僕は到底できないね。敬意を表すよ。」


ジェ「そうだな、私だったら敵を発見。撃て撃て!って言いながら跡形もなく消し炭にするだろう。」


メイ「その姿は容易に想像できる。大方ガトリング砲をぶっ放すに違いない。」


ハム「パワー主義は死んでも直らないよ。じゃここで番組から支給されたアイボーンの翻訳機を使ってインタビューをしてみます。」


ハム「Hi、デストロイヤーかみなり。あなたはなぜ敵を助けたいと思ったのか?」翻訳機


雷「助けるに理由なんかないわ。助けたいと思ったから助けただけよ。艦長も同じだったと思うわ。あとかみなりじゃなくていかづちよ。」


ハム「あなたたちが戦争している深海のエネミーも助けたいと思うのか?」翻訳機


雷「エネミー?敵ってこと?できればね。今はこうして一緒に生活しているけどほんの少し前まで戦ってたなんて信じられないでしょ?」


ジェ「あなたは憎いか?深海のエネミーが。」翻訳機


雷「いいえ。と言ったら嘘になるかしら。昔は仲間が傷つけられる姿を見て嫌な気持ちになったわ。でも今は違うの。大切な友人もできたしね。」


メイ「なるほど。この小さな体に大きな心。まるで聖母のようだ。」


ジェ「ジェームス、そのまるでの使い方は間違っている。彼女は正真正銘の聖母なのだよ。」


ハム「その通り。彼女のような子と彼女の艦長のような人がいれば争いなんておきないと僕は思うね。」


ジェ「デストロイヤーかみなり。今日は会えて光栄だった。わざわざ出演してくれてありがとう。」翻訳機


雷「ええこちらこそ遠いところまで来てくれてありがとう。またどこかで会えたらいいわね。あといかづちだからね!」ニコ


ハム「ということで駆逐艦“雷”を紹介しました。」


メイ「次に私が紹介するのは空母鳳翔です。」


鳳翔「よろしくお願いしますね。」


ジェ「おお、いかにも日本って感じがするな。私の思い描く大和撫子そのものだ。」


ハム「ジェームズ、君はなぜ彼女を選んだのかい?」


メイ「彼女は世界で一番早く純粋空母として誕生したんだ。わが国や米国でもなく日本でだ。私は日本の技術の高さに惹かれ彼女を選んだ。」


ジェ「アメリカではなく日本が最初に完成させただと?君にしては面白いジョークだ。」


メイ「いやこれは事実だ。わが国の軍事技術団を派遣した記録も残っているからね。」


ハム「へぇ、YOYOTAやPONDAとかの技術力の高さは知ってたけど昔から日本はすごかったんだね。」


メイ「かのゼロ戦も高品質な燃料があれば更に脅威となったらしい。」


ジェ「なるほど。さて本題に戻ろうじゃないか。彼女にインタビューをしたまえ。」


メイ「言われなくとも。」


メイ「HOSHOさん。お会いできて光栄です。」翻訳機


鳳翔「こちらこそ遠路遙々おいで下さいまして感謝します。」


メイ「世界初の空母として誕生した感想は?」翻訳機


鳳翔「皆に注目されて毎日が緊張でしたね。今では空母の方も増えそんなことはありませんが。」ウフフ


ハム「あなたにとって他の空母はどのように見る?」翻訳機


鳳翔「う~ん・・・子供・・・ですかね。たまにお母さんって呼ばれることもあるんですよ?私って何歳に見えますか?」


ジェ「X歳」


ハム「Y歳」


メイ「Z歳」


鳳翔「皆さん外れです。」


ジェ(30代だと思ったのだが)


ハム(いやそんなにはいってないだろう?)


メイ(ああジェレミーは女を見る目もない)


ジェ(君には言われたくないな!)


ハム(そんなことより2人ともインタビューだよ)


ジェ「資料を見た。復員船として活躍されたようだがその時の気持ちは?」翻訳機


鳳翔「一言で表すならば嬉しかったですね。」


ハム「なぜ?」翻訳機


鳳翔「家族の元へ帰る兵隊さんのお役に立てたからでしょうか?本土の港に着いたときの笑顔は今でも忘れることができません。」


ジェ「家族ほど大切な物はないな。」


ハム「そうだね。」


ジェ「HOSHOさん。貴重なお話をありがとう。」翻訳機


鳳翔「はい、私の話がお役に立ったのならば幸いです。では失礼します。」


ハム「世界初の純粋空母鳳翔さんでした!」


メイ「・・・。」


ハム「どうしたんだい?」


メイ「彼女は大人だと思ってね。我々のように体は大人でも考えることが近所の子供より子供っぽいなんて穴があったら入りたいよ。」


ハム「ああ、どこかのパワーって叫んでる老人に彼女を見習ってもらいたいね。」


ジェ「おやどこからかハモンドの声がしたな。小さくて見つけられないが。」


ハム「そういうのが子供っぽいって言うんだよ!」


メイ「おちつきたまえ。最後にジェレミー、君が紹介するのは誰だい?」


ジェ「バトルシップ。戦艦さ。」


ハム「やっぱりパワーかよ!」


ジェ「唯の戦艦ではない。英国の流れを引く戦艦だ。」


メイ「ほう。それは興味深い。」


ハム「待って。英国では実装化に成功してないはずじゃあ?」


ジェ「その通り。だが開発した艤装を日本に渡したらいとも簡単に成功したらしい。」


ハム「気になるね!早く紹介してよ!」


ジェ「戦艦金剛、カモーン!」


金剛「イエース!ナイスチューミーチュー!」


メイ「元気のいいお嬢さんだ。」


ハム「それにいい香りがする。これは紅茶の香りか!」


ジェ「・・・あれ?」


メイ「どうした?」


ジェ「資料の写真と随分雰囲気が違うな。」


ハム「どれどれ。まるで別人だね。」


メイ「確かに。顔立ちも純粋な日本人のようだ。」


金剛「どうかしましたカー?」


ジェ「あなたの過去の写真だ。雰囲気が変わったようだ。」翻訳機


金剛「よく言われマース。日本に来て艤装の改造をしたらこうなったデース!」


メイ「元は金髪だったが染めたのか?」翻訳機


金剛「これは地毛ネ。金髪も気に入ってマシタがいまはこっちのほうがしっくりするネ。」


ハム「どんな改造をした?」翻訳機


金剛「それは軍事機密デスネー。デモ、改造したら足が速くなったネ。ジャパンで唯一の高速戦艦になれましタ!」


ジェ「頼みがあります。砲撃を見せてほしい。」翻訳機


金剛「空砲っだったらOKネ。危ないから離れててくだサーイ。」


ハム「頼んでみるもんだね。」


メイ「だが実弾でしたというオチがあるんじゃないかな?」


ハム「まさか。」


金剛「では撃ち方・・・ハジメ!」


ーーー

ーー



ジェ「・・・いい音だ。」


メイ「あの惨状がなければね・・・。」


ハム「これってやばくない?」


メイ「ああ、国際問題になりかねないな。」


ハム「ジェレミー。こういうときは?」


ジェ「逃げるが勝ちだ!」



INスタジオ


ハム「おい、この続きは!?」


ジェ「ない!検閲で没収されたからな。」


メイ「君はいつも外国諸国に迷惑をかけたがるようだな。」


ジェ「いや、今回は彼女が悪い。」


ハム「君があんなことを言わなければ起きなかったはずだ。反省するんだね。」


ジェ「・・・反省はする。だが後悔はしない。」


メイ「はぁ。テレビを見ている良い子の諸君。君たちはこのトラブルメーカーのようにはならないでくれ。」


ハム「お兄さんとの約束だ。と言うことで日本スペシャル-艦娘特集をお送りしました。」


夜の小さな幸せ


キィッ・・・。


?「・・・の。」


?「・・・い・・・殿。」


提督「・・・んぁ?」


?「提督殿、着きましたよ。」


提督「・・・寝てしまったのか。」


運転手「乗ってすぐに寝られましたね。」


提督「そうか。どれ不知火、降りるぞ。不知火?」


不知火「zzz。」


提督「一日中警護していれば疲れるか・・・。よいしょっと。」


提督の腕におさまる。


運転手「おお、美女と野獣のようですな。」


提督「こら、上官をからかうんじゃない。」


運転手「失礼しました。」


提督「俺だから怒りはしないが気をつけろよ。特にあのジジイとかは。」


運転手「はっ。」


提督「んじゃ事故のないようにな。」


運転手「はい。提督殿もゆっくりお休みになられてください。」


ブロロロロロロ。


提督「しかし会議があるからって呼ばれて行ったもののまさか嫌味を言われるとはねぇ。不知火もキレそうになってたし。悪いことしたかな。」


提督「あーやだやだ年はとりたくないもんだ。」


小言を言いつつ構内へと戻る。


腕時計を見るともうすぐ日付が変わる時間になっていた。


提督「ただいまんもす。って誰もいないけどな。」


野分「あっ、お帰りなさい。」


提督「お゛ぅ、びっくりした!野分なんで居んの?」


野分「今日は野分が秘書艦ですから待っているのは当然です。」


提督「あー電と大鳳は公休だったな。それで野分に頼んだっけ、忘れてた。だがこんな時間まで待つことはないぞ?」


野分「いえ、司令より先に休むなど恐れ多いです。」


提督「そ、そうか。無理はするなよ?」


野分「はい!ところで不知火姉さんを抱いてどうされたのですか?」


提督「ああ、この時間じゃみんな寝てるかと思って連れてきた。起こすのも悪いし。」


野分「そうでしたか。」


仮眠ベッドに寝かせる。


野分「司令。」


提督「ん?」


野分「夕食は摂られましたか?野分一応お夜食を作ったのですが。」


提督「マジ?まだ食ってないから助かる。有難くいただこう。」


野分「はい!すぐにお持ちするので待っててください。」


颯爽と取りに出て行く。


提督「ふぅ・・・。」


ベッドに腰掛ける。


提督「野分も不知火も俺には勿体無いくらい気の利く子だよなぁ・・・。」ナデナデ


不知火「・・・それは司令のことを信頼しているからですよ。」


提督「わっ、起きてたのか?」


不知火「野分の大声を聞いて眠っていることはできませんからね。」


提督「確かにな。にしても惜しかったな?」


不知火「何でしょうか?」


提督「もう少し寝ている振りをしていたら俺の熱い口付けを受けられたのに。」


不知火「別に今でも構いませんよ?」


提督「・・・冗談のつもりだったんだが。」


不知火「そうですか///」


提督「赤くなっちゃってかわいいな。」ナデナデ


不知火「ーーー!」ギッ


提督「あだだだだだ折れる!手首折れちゃう!」


不知火「安心してください。折れても死にはしませんから。」


提督「ちょっ・・・・!野分ー!ヘルプ!」


バンッ!


野分「何事ですか!?」


提督「助けて!ヌイちゃんが虐めるの!」


不知火「自業自得です。」ギリ


野分「姉さん起きていたんですね。じゃなくてそれ以上いけないです!変な方向に曲がってます!」


不知火「大丈夫です。問題ありません(ぐぅ~)」


3人「・・・。」


提督「飯にしない?」


不知火「賛成です。」ハナシ


提督「いてて・・・。ん?いいにおい。」


野分「簡単な物ですが召し上がってください。」


不知火「野分、あなた料理できたのね。」


野分「はい。といってもこれとビフテキくらいしか作れませんが。」


提督「いやお握りができればたいしたもんだ。日本人の心(?)だからな。」


野分「えへへ。」


不知火「焦がし醤油の香り。深夜のメシテロとは良く言ったものです。」


提督「じゃあ早速いただくぞ。」モグモグ


不知火「いただきます。」モグモグ


野分「お口に合いましたか?」ソワソワ


提督「・・・野分。」


野分「はい?」


提督「星みっつ!」


野分「?」


不知火「要するに満点です。」


野分「ありがとうございます!」


提督「みんな寝てるから(汗)」


野分「失礼しました。」


不知火「野分、後で不知火にも作り方を教えてください。」モグモグ


野分「え?姉さんが握ると石みたいに・・・」


不知火「何か?」


野分「いえ、喜んで享受いたします。」


提督(チラッ)


不知火「不知火に落ち度でも?」


提督「違う違う、不知火の手料理も食ってみたいと思っただけだ。」


不知火「お味噌汁でしたら毎日でもお作りしますか?」


提督「え?」ドキ


野分「姉さんは味噌汁だけは上手なんです。」


不知火「“だけ”は余計です///」

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このSSへのコメント

10件コメントされています

1: Yorktown 2015-01-14 00:12:37 ID: PJ2S0U5W

内容面白くていいですね(´・ω・`b) 更新楽しみにしてます

2: 山椒 2015-01-14 01:40:51 ID: dsjFZwNt

大鳳の生着替えとか最高っすね
しかし空鬼さん目潰しはあかんて...ww
続き期待してまってます!

3: 銀のすけ 2015-01-14 09:39:01 ID: nNhE5wnN

Yorktown様、山椒様

ご覧頂いた上にコメントまで...感謝感激です!

下手の横好きですが今後も見て頂ければ幸いです。

4: SS好きの名無しさん 2015-02-04 03:04:39 ID: jZ0ZlWT3

いったい龍驤になんのうらみがあると言うのだ

5: SS好きの名無しさん 2015-02-12 00:29:15 ID: WV45K1My

確かに……でも話全体としてはすごく面白いですね!
今後の展開がすごく楽しみです

6: 銀のすけ 2015-02-13 07:13:59 ID: f1FFE63r

2件のコメントありがとうございます。
現在リアル多忙+インフル+イベントで更新がなかなか出来ませんが今後とも拙作にお付き合い頂ければ幸いです。
RJちゃんはかわいいからいじりたくなる!
↑言い訳
近々メインキャラとして登場する予定ですのでRJは俺の嫁だ、という方は暫らくお待ちください。

7: めぐらー 2015-03-03 07:25:18 ID: aTBGdooU

話せばわかるんだよ。
良かったね。

そして雷はやっぱり天使。

8: 銀のすけ 2015-03-07 21:03:21 ID: ePi-qXQR

めぐらー様

雷が天使なら導かれたい限りです

9: ゆーだい 2016-02-17 23:51:31 ID: N4RMPg8q

大泉洋さんのネタが一番笑えたwww

10: SS好きの名無しさん 2016-12-05 03:08:45 ID: t1_KQFp8

規律 緩すぎwww
あと 少し 東方入ってる??


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