2015-04-14 07:10:30 更新

概要

提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です

加筆修正版です
書体の統一が主な目的です。内容も若干修正してはいますが
大筋に変更はありませんので、前回読んで頂けた方はご注意下さい

注意書き

基本艦娘たちの好感度は高めです
EXパートは遊○王のフレーバーテキストみたいなもんです。苦手な人は読み飛ばして下さい
SSにしては長いかもです、お忙しい方はご注意を


前書き

楽しんでいただければ幸いです。お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶりとかしてたら目も当てられませんが

設定少し
皐月・秘書艦・ケッコン艦。ボクっ子可愛い
睦月・むっつー・褒めれば伸びる子でも提督あんまり褒めてくれないから頑張ってアピール
如月・きさら・多分一番お姉さんしてる
望月・もっちー・眼鏡っこ可愛い・提督と三日月で遊ぶのが趣味
三日月・みつき・真面目っ子可愛い
文月・ふみ・人の好意に敏感な方・甘え上手
長月・ちょうちゃん(←言ったら怒る)カッコ可愛い・菊月スキー・シスコン?
菊月・お菊さん・カッコつけしぃ・長月スキー・シスコン
弥生・やよやよ・卯月のお目付け役&被害担当艦
卯月・うーちゃん・トラブルメーカー

さて、それではこの番組は
提督「気付いたら睦月型を全部揃えていた提督と」
皐月「秘書&ケッコン艦の皐月と」
睦月「褒めて伸びるタイプの睦月と」
如月「司令官大好きですの如月と」
長月「え、私も言うのか…な、長月だ」
菊月「…菊月」
望月「ん…あぁもっちーでーす」
三日月「よ、よろしくおねがいします」
文月「ふみづきでーす」

以上のメンバーでお送りします


↑次「提督と金剛さん」


提督と睦月型


昼ー執務室ー


チクタクチクタク…

鳩時計の振り子が揺れる、それをBGMに紙をめくる音とペンを走らせる音が合唱する

ようは仕事中…合間に聞こえる茶器の擦れる音と咀嚼音を良しとはしても…


卯月「ねぇーやーよーいー。うーちゃん暇だぴょん遊んでくれないとつまらないぴょん」


書類と睨めっこしていた弥生に卯月がじゃれついた

傍から見てもそれはもうかなり邪魔くさそうな勢いで


弥生「…暇なら少しは手伝って」

卯月「お断りしますっ」


ピシっと両腕を大げさに交差させてバッテンを作って意思表示


弥生「…」

卯月「あれぇ?やよやよ~おこなの?もしかしてしなくても おこなの?」

弥生「…怒ってなんか、無いよ…」←(殴りたいとは思ってる


じゃーもっとするぴょーんっと にまにまと両手をわきわきさせて弥生をくすぐりにかかる卯月


弥生「ちょっと…卯月、やめて…」


弥生が こそばゆそうに体をよじってなんとか抵抗していた


これである

いろいろ良しとはしても、さすがにこれは喧しい


皐月「あはは…な、なんかごめんね?司令官」←(秘書艦

提督「人は選ぶべきだ。いい勉強になったな皐月」

皐月「ごめん、ほんと…」


苦笑いの後 しゅんっと頭を下げる皐月

なんやかやと溜め込んだ書類仕事という名の負債を払うために彼女がとった手段

人手が足りないなら増やせばいいじゃないっと、それ自体は正論で正解ではある

とはいえ、未だにきゃいきゃいしてる卯月と弥生を見るに結果は芳しくなさそうだった

そもそも、書類貯めこんでる私にも責はあるわけなんだけど


提督「猫の手も、とは思っていたけど、うさぎじゃダメだなぁ…」


なにか諦めた風にソファーに寝っ転がる提督


如月「まぁまぁ、如月も手伝いますから一緒に頑張りましょう、ね?司令官」


はぁとマークが付きそうな程甘い囁きと一緒に書類が手渡される


提督「天使じゃ天使がおられる~…ふむ、ほれ、もっちー」


渡された書類を一瞥する…特に問題なしと。確認と同時に向かいで机に顔を伏せていた望月へ書類を投げる


望月「ぁぁ…あいよ~」


顔すら上げずに器用に書類を空中でつかみ取り、提督の机に座っていた文月へひょいっと受け流す

主に男性用。ましてや大人用に作られた机と椅子の間では、いつも以上に小さくみえる文月がすっぽり収まっていた


文月「わっととと、えいっ」


後は簡単、ひらひらと舞う紙一枚をわたわた となんとか掴み 文月が提督印を押して完了

見事なルーチンワークである。ロスタイムはコンマ以下まで抑えられてるであろう


三日月「あ、あの司令官…やっぱり印鑑はご自身で押された方が…」


控えめに何処か呆れも含まれた進言、いや苦言か


提督「そうは言うがな みつき(←三日月の事)人の仕事を取っちゃいけないな」

三日月「だからって、望月と二人してサボらなくても…そもそもあれは司令官のお仕事で…」


正論である、が。キラキラした目で文月に「あたし それやりたい」とか言われれば まあ正論ぐらいはねじ曲がる


望月「ん…」


名前を呼ばれ、望月が枕にしてる腕から顔を少しあげ提督を見ていた

提督と望月。二人の間に交わされるアイコンタクト、無言の同意


望月・提督「あーあー聞こえなーい。望月(司令官)が働いたら私もがんばるよぉー」


二人の声が重なる。その後に呆れられるのまで含め完璧だった


三日月「ああ、もうっ。いいですっ」


ふいっと背を向け、皐月に次の仕事を貰いに行く三日月。その後姿を望月と二人で見送る


提督「…(かわいい)」

望月「…(かわいい)」


お互いに顔がニヤけていた


皐月「…(ふたりとも趣味悪いなぁ…)」


とは口には出さないくらいには彼女は大人であった。だまって三日月と仕事を進めたほうがきっと効率が良いと




所変わって、望月や提督が転がってるソファーの片隅


菊月「ふふ、みな忙しないな」(←ココア

睦月「事はエレガントに運ぶべきだと思うし」(←クッキーうめー

菊月「まったくだ」


睦月の言に同意し、優雅にココアを嗜む菊月

その隣で、睦月が小動物よろしくクッキーをカリカリ齧っていた


質素ながらも気品溢れる茶器とそこから漂う甘い匂い プラス焼きたてのクッキー

加えて美少女ともなれば遠目で無くとも絵にはなる

絵にはなるが、完璧なるおサボり組である 徒手空拳でサボり中である

静かにしてる分卯月たちよりマシってだけで


長月「何処の世界に食べかす零すようなエレガントが有るんだよ…」(←コーヒー牛乳


そんな2人の向かいで、コーヒー牛乳を片手に器用に書類を片付ける長月

決して行儀はよろしくはないが、えれがんと(笑)より余程頼もしい


菊月「まあ、そう言うな。クッキーは零しながら食べるのが作法だと聞いたぞ」

睦月「まことかっ」

長月「…はぁ」


あからさまな冗談とそれを真に受ける睦月

それと、どっちから突っ込んだらいいのかと頭を抱える長月


菊月「…あ、いや。じょうだん、だ」

睦月「お姉ちゃん騙されたっ」

長月「いや、気付けよ…」


独り言のような突っ込みが長月の口から溢れる


睦月「人の事疑ってたら、りっぱなレディにはなれないよ、長月?」


なぜか怒られた


長月「レディなぁ…」


コーヒー牛乳を飲み干す

その視線の先…




皐月「あ、ちょっと卯月っ」

卯月「ふふふ、この子(書類だけど)は うーちゃんが預かった。返して欲しくば…」

皐月「いいから返してっ」


卯月の戯言を最後まで聞かずに皐月が書類に手を伸ばすが


卯月「やーだぴょんっ♪」


伸ばした手は空を切り、書類を持ったままの卯月はひょいっと皐月から距離を取る


卯月「欲しかったらこっちまでくるぴょーん♪」

皐月「こぉんのっばか卯月!まてーっ!」


紙切れ一枚を頭の上でひらひらさせながら室内を走り回る卯月とそれを追い回す皐月の図式


立派なレディ…どうやら教育は行き届いてないらしい

もっとも、長姉が言う所のレディがこの光景を指すならその限りではないが

とはいえ姉妹艦では見慣れた光景である

そんな喧騒をBGMに仕事を進めるくらいには長月は大人だった




卯月「へーい、むっつー(←睦月の事)ぱーすっ」

睦月「およ?」


捕まりそうになった所で、睦月の所へヒラリと舞う紙切れ一枚


皐月「その紙まてーっ」

睦月「ちょちょちょっ皐月ちゃん、こわいこわいストップすとーっぷっ!?」


もはや書類を回収することが至上命題になってる皐月の気迫に押され、睦月がその場から逃げ出した


皐月「へぇ…このボクから逃げようっていうの…かわいいね…」(←肩が震えてる


左手の薬指、そこに添えられた銀色のリング。俗にいうケッコン指輪 それが淡い光を帯びる


提督「…何という力の無駄遣い…」


なんてつぶやきは当然 皐月の耳に届く事はなく…そして彼女は駆けた


三日月「ちょ、ちょっと皐月も落ち着いてって…きゃぁっ!?」


駆け出すと同時に三日月の隣をすり抜ける皐月

その後を追う様に桜の花びら舞い散った


提督「おっと」


その拍子にバランスを崩した三日月を提督がひょいっと抱きとめる


三日月「あ、ありがとうございます、司令官…って 何処さわてるんですかっ!?」

提督「何処とは?」


にやりと釣り上がりそうな頬を頑張って押さえつけ

提督が素知らぬ顔で聞き返す


三日月「て、て手が、その…」

提督「おっぱい?」

三日月「言うなばかー」(←顔真っ赤


三日月が提督をぽかすか叩くが、力の入ってない両手じゃ特に痛みなんてなく

傍から見てもじゃれついてるようにしか見えなかった


そんな中、望月が顔を上げてみれば

なるほどどーして、三日月のスカートが目の前で揺れていた


望月「…(♪)」


ならばどうするか?やることはそう多くはないはずで…

音もなく望月の手が三日月のスカートに伸びる、そして…


三日月「え?」


おしりの辺りに違和感を覚え、三日月が後ろを見てみれば

望月が中を覗いていた


望月「…おっ今日はくまさんだ」

提督「あら、かわいい♪」


提督の胸がときめいた


三日月「く、くまっ!?ちがっちがうからっ」


慌てて三日月がスカートを抑えにかかる


提督「え、ちがうの?」

三日月「だ、だって今日は黒の…」


彼女は大人であった


提督「…へぇ、意外と」(←にやにや


提督の胸が高鳴った


望月「にひひひ…」(←にまにま

三日月「へ、あ、う…あ」


顔真っ赤にして、口をパクパクさせる三日月

言葉をなさない音だけが小さな口から漏れていた


提督・望月「…(かわいい)」(確信


如月「こらっ、二人共。いくら三日月が可愛いからってやり過ぎです」

望・提「はーい、ごめんなさーい」


子供を叱る母親の様な口調で如月。彼女もまた大人であった

対してお子様2人は、特に悪びれもせずといって具合であったが


如月「もぅ、返事だけは上手なんだから…」




睦月「にゃしーっ!?」


逃げまわっていた睦月がバランスを崩し、ずずーっと床の上を滑る

それと同時に手から離れた書類が宙をまった


皐月「っ!!」


倒れた姉など歯牙にもかけず宙を舞った書類を追って皐月が床を蹴る

手を伸ばす…だが届かない。ならばとソファーの縁に足をかけもう一段上に飛ぶ


菊月「うぷっ!?」

長月「あ…」

皐月「へ?」


災難である。彼女にとっては災難でしかなかった

ココアを飲んでいた所に皐月の足が菊月の肩に引っかかり…

ココア ばしゃー → カップぱりーん


菊月「ぁっ、あぅあっぅ」

長月「ちょっ菊月!?大丈夫かっ、火傷してないか?」


慌てて菊月に駆け寄りハンカチで濡れた所を拭いていく

幸い、ぬるくなったココアで火傷することはなかったようだけれど


菊月「や、やけどとかは…ちょ、ちょっと驚いた、けど」(←涙目

長月「そうか、ならよかった」


ほっと胸を撫で下ろし、長月が微笑む。そして菊月の頭をやさしく撫でた


菊月「こ、こどもあつかい…」(←でも、うれしそう

長月「ん、そうかそうか。泣かなかったな、えらいえらい」(←撫でまくってる

皐月「ごめん菊月っ」


の状況に我に返った皐月が慌てて菊月に駆け寄る。その手の指輪からはもう光は消えていた


菊月「平気だ」(←キリッ

長月「ふふ」(←可愛いなぁとか思ってる


再度 皐月が頭を下げる頃には、その場はもう収まっていた




ヒラリ…事の発端の手に書類が一枚が舞い戻る


卯月「ふふふふふ、やはり運命はうーちゃんをっ」


作戦続行のお知らせをするバカうさぎ


提督「はぁ…きさらぁ(←如月の事)」

如月「はいはーい♪」


ため息一つ吐き出して、如月を呼ぶ

それだけで意図は伝わったようで、如月が卯月の前に立った


卯月「むむ、出たな如月姉。数十年ぶりの決着今ココではたすぴょんっ」


わちゃーっと謎の構えを取る卯月


如月「はぁもぅ…」


嘆息一つそして


如月「卯月、んっ」(←ちょー笑顔


如月が人差し指を卯月の目の前に向ける

釣られるように卯月の視線が如月の指先に合わさり疑問符が浮かんだ


卯月「なに、ぴょん?」


それを確認した如月が、指先をくいっと足元に向けた

彼女は素直であった。釣られるままに視線を足元に落とす卯月


弥生「あ、だめ、それ…」


弥生が止めるまもなく…


卯月「ぴょぉぉぉんっ!?」


執務室に悲鳴が響き渡った。勝負あり

卯月の視線が如月から外れた僅かの間に、卯月の腕は後ろ手に捻りあげられていた


如月「お姉ちゃんね、卯月のそういう素直な所はとっても好きなんだけどねぇ」


素直X→バカ○


卯月「やめるぴょーん、はなすぴょーん」(←じたばたじたばた

如月「ごめんなさいは?」

卯月「くっ、この うーちゃんにこうべをっぅぁぁいたいたいぴょん!?」


卯月が言い終わる前に締め上げを強める如月


如月「3度めは無いわよ」

卯月「ごめんなさいごめんなさい、卯月がわるかったです」

如月「ん、よろしい」


締め付けが緩む。その隙を卯月は見逃さなかった


卯月「なーんて、うそぴょーんっ!」(←ぷっぷくぷー

如月「しってた♪」(←うっふふふふー

卯月「へ?」(←きょとん

弥生「あ、バカ」


弥生の口からこぼれた言葉。きっと満場一致の感想だった


その隙を突ける卯月の度胸は賞賛に値するが読みが甘かった

自分の普段の行いを鑑みるべきだったし

そしてそれが与えられた隙なのに気づくべきだった


バカうさぎ許すまじ慈悲はない。とばかりに如月が全力で落としに掛かる


卯月「うぎぁぁぁぁっ!?ごめんなさい、マジ勘弁して下さいしぬしぬぎぶぎぶ」


卯月の絶叫が木霊する




かっこぅ…

執務室の時計が時を告げる。卯月が大人しくなる頃には日も落ちていた


文月「おわったぁ」


あの騒ぎのなか一人作業を続けていた文月が背伸びをして作業完了をアピールする


文月「あれぇ?みんな、どぅしたのぉ?…うーちゃん?」


疲れた顔をしている面々を見渡した後、卯月の方で目が止まる

正座をしていた こうべを下げていた、そして何かをブツブツ呟いていた


卯月「うづきはしれいかんがだいすきですうづきはしれいかんがだいすきですうづきはしれいかんがだいすきですうづきは…」


エンドレスにそれは繰り返されていた


文月「おお」


我 意を得たりと、ぽんっと手を打って司令官の所へとっとこと駆け寄ると ぎゅっと抱きついた


文月「あたしもぉ司令官のこと大好きだよぉ」(すりすり

提督「ああ、うん。ありがと…」


世に文月のあらんことを…なんてことを考えつつも文月の頭をなでてやる

そしてそれは、満面の笑みで返って来た

彼女は天使であった




なんのかんのでひと通りの片付けが済んだ後


弥生「それじゃあ、司令官。弥生たちはこれで。ウサギ肉はこっちで引き取るから…」

提督「鍋にでもする気か?」

弥生「生皮はいで塩漬け?」

提督「イナバかよ」


可愛らしく小首をかしげてみても言ってることはたいそうえげつなかった


睦月「ほら、卯月。そろそろ帰るよ立った立った」(←膝に絆創膏


卯月の手を取りくいっと引き上げる睦月

しかし卯月の方は足がしびれて上手く立てないでいた


卯月「お、お姉さま、卯月はもうだめぴょん、私をおいて先にいくぴょん」

睦月「…ごめんなさい、卯月。ダメなお姉ちゃんを許してね」

卯月「へ?」(←きょとーん


笑顔のまま卯月を支えている手を離す睦月

中途半端に起こされていた体が支えをなくして床と再開して、うさぎが床に転がった


卯月「ぴょーん。そ、そこはあなたを置いてなんていけないって言う所ぴょん…」


さめざめで床の上でむせび泣く卯月


長月「ほらいくぞバカ」

菊月「さあ立てバカ」


そんな卯月を2人が両足を引っ掴んで引きずっていく


卯月「さ、さいきん皆冷たいぴょん…うーちゃんのガラスのハートはズタズタぴょん」(←どなどなどーな

文月「うーちゃんの場合ガラスって言うよりアクリルだよねぇ」

卯月「ぴょーん…」


出荷される卯月に文月がトドメさしていた


如月「それでは司令官。私も卯月のちょうきょぅ…もといしつけがありますので。これで失礼しますね」(←ぺこり

提督「調教ねぇ…」

如月「うふふふ。いい子に仕上げますから これからも可愛がってくださいね」


怪しい笑みを浮かべて如月が最後に退室すると途端静になる。いっそ寂しいと思えるほどに


皐月「それじゃ、残りの仕事終わらせようか」

提督「お前は戻らんのか?」

皐月「何言ってるのさ司令官♪」


誇らしげに声を弾ませて彼女はそういった

ボクが手伝わなくてどうするのか、って


提督「ま、それもそうね。片付けるか」

皐月「うんっ、まっかせてよ司令官♪」


彼女は秘書艦であった


-

-


EX 最初らへん


深夜ー周辺海域ー


そろそろ夜も明けるかどうかそんな頃

穏やかを通り越し、静止してるのかと錯覚するほどに静かな海の上


手にした刀を強引に突き刺す…これは艦首か、頭と言えなくもないだろうけど

嫌な音、金切り音、悲鳴にも聞こえるそれが、ひとしきり鳴り響いた後

ボンッと呆気の無い爆発と小さな余韻。それとともに船のような化け物、または化け物のような船は掻き消えた


???「はぁ…かえろ」


刀を肩に担ぎながら波の上に歩みを乗せる

1歩2歩と足が進む頃には、その姿は穏やかな波間に霧と消えていた…



-朝-砂浜-


戻ってみれば日が昇っていた

丑三つ時にお化けに会って逃げ回ってみれば日が昇る、きっとそんな気分

そんな気分になりながら、増えてきたな…と思う


いつのころだが、艦のお化け?お化けの艦?そんなものが湧いて出た

あれは良くないものだと…怖いものだと何となくで理解した

内心の恐怖に押されるままに叩いてみれば また湧いた…切りがない、どころか


???「これではジリ貧だな」


弱音のような愚痴が朝霧に消えていく


幽霊さん「そんなあなたにこれっ」


消えた愚痴に取って代わるように一匹の幽霊がなんか紙切れをもって目の前に現れる


???「ああん?」


-提督になろうー


ー可愛い艦娘達と一緒に悪い深海棲艦をやっつけよう

待遇は少佐以上 3食昼寝付き 初心者歓迎

なお、命の保証はいたしません、全て自己責任です、悪しからず-


渡された紙切れはだいたいこんな感じの内容だった


???「…ふんっ」(ポイした

幽霊さん「すてないで~すてないで~」(拾いに行った


捨てた紙切れを飼い犬よろしく拾ってくる幽霊さん達


???「お前らマジか?」

幽霊さん「マジです本気と書いてマジです」

幽霊さん「おねげーします、土地神様」

???「…いつの話だよ」


それはもう昔にそんな風に呼ばれてた時期もあったけども

もう覚えてる人なんざ残っちゃいないだろうって程には時間が経っていた


幽霊さん「人の世ではあずかり知らぬ事ゆえ」

???「君らにとってはまだそうだという」

幽霊さん「ですな」(こくりと頷く

???「そう、じゃあ命かける?」

幽霊さん「お持ちくだせぇ」(切腹の用意


半分冗談、場合によってはなんて程度だったのに

そうもあっさりと差し出されると どうにも興が冷めた


???「いらんわ」

幽霊さん「マジで?」(お腹に刃を当てながら

???「本気と書いてマジ」

幽霊さん「ふぅ、死ぬかとおもた」

幽霊さん「もうしんでますやん」

幽霊さん「そうでしたそうでした」


さっさと成仏しろよとか思いつつ

今一度紙切れに目を落とす

提督になろう…ねぇ


???「マジか」


それから程なくして新しい鎮守府が出来たとか




後書き

はい、というわけで最後まで読んでくれた方本当にありがとうございました
貴重な時間が少しでも楽しい物になっていれば幸いです

それでは、この番組は

提督「三日月が意外と大人になってて嬉しい提督と」
三日月「わすれてくださーい」(←顔真っ赤
望月「あれ、用意したの私なんだぜ」(←口元に人差し指立てて
皐月「ちょっと反省中の皐月と」(←しゅん
睦月「怪我の心配されたかった睦月とー」(←不貞腐れ
如月「調教なんて事実はありませんの如月と」(←にっこり
卯月「うづきはしれいかんがだいすきですうづきはしれいかんがだいすきですうづきは…」(←目がうつろ
弥生「う、うづき…しっかり、して」
長月「ん?これを、読むのか…こ、コーヒーくらい飲めるぞっ」
菊月「私もか…だ、だれがお姉ちゃんっ子だ」
文月「大天使の文月でぇす」(←きらきらきら

以上のメンバーでお送りさせていただきました

次は金剛さんも交えるかな?


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てんこさんから
2022-06-02 09:59:58

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3件コメントされています

1: 山椒 2015-01-13 20:25:16 ID: chN0YHhO

睦月型メインだと...
こんなに嬉しい事は無い...
是非もっと書いて頂けると嬉しいです!
応援してます!

2: 楽園の素敵な巫女 2015-01-19 03:40:59 ID: 4qjpoajU

第六駆逐隊のSSが大半を占めるなか睦月型とは…これはこれでいいものですな~。
続編が出ると言うことを期待してもよろしいでしょうか?

-: - 2015-06-17 12:19:59 ID: -

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