2017-10-27 19:33:18 更新

概要

ドラゴンボールヒーローズvictorymissionの29話からの続きの話になります

完全オリジナル展開なのでご了承ください


前書き

※ドラゴンボールヒーローズのシステムはあまり出てきません このシリーズはアバターたちの闘いに話を絞っていくつもりなのでご了承ください


―――孫悟空が一星龍を倒してから長い長い時が流れ…いつしかドラゴンボールの物語は伝説として語り継がれるようになった


そんなドラゴンボールの歴史を体感する事ができるカードゲーム「ドラゴンボールヒーローズ」を愛する少年ビートは、様々なライバルに出会いながら次第に強くなっていった


しかし突如として邪悪龍が復活し、このままでは現実世界が滅亡してしまうことを知ったビートたちは、それを食い止めるため「ドラゴンボールヒーローズ」を結成し邪悪龍討伐に身を投じるのだった


その後、邪悪龍に洗脳されたアバターや邪悪龍たちとの闘い、さらに己の願いを叶えるために動くアバター「ゲノム」率いるブロリーとの激戦を経て、ついにビートたちは「この世界を滅亡させる脅威」に打ち勝ったのであった


だがそれは、新たな戦いの幕開けに過ぎないのであった…





[mission01︰謎の世界の急襲 ]





―――バトルフィールド・荒野



ビート「…いったいどうなってるんだ?」


ビート「あのとんでもなく邪悪な気を持つあいつを倒したのはいいけど…元の世界に戻れないなんて」


ノート「確かにおかしいわね…」


カギュー「まだ転送装置が回復していないのでしょうか」


フローズ「…だとしても外部から何の連絡も無いのはおかしい…」


エリト「あの時集まっていた他のアバターたちもいないみたいだしね…」


バサーク「そういや、ソラもいなくなってんな」


フォルテ「ビートの元気玉が当たった瞬間にアタシたちは光に包まれて…気づいたらここにいたんだよな」


ヴィオラ「でも何故かここにいるのは私たち10人だけということ、ね…」


ネコマジンV「ビート、ノート、カギュー、フローズ、エリト、バサーク、ヴィオラ、フォルテ、オレ…ん?9人じゃないか?」


カブラ「オレを忘れてんだよ!オレを!」


ネコマジンV「あ、悪い悪い 忘れてたわ」ウシシ


カブラ「…ったく」


カギュー「とりあえず今は何も分からない以上、不用意に動くのは得策ではありません しばらくここで様子をみましょう」


ノート「賛成ね」


ビート「そういえばノートたちはどうやってあそこに?」


カギュー「ああ、それはですね…」



こうして、様子を見ることにしたヒーローズたちは、脅威との闘いから解放されたこともあり、年相応の話に花を咲かせていた


ネコマジンV「それでカブラがよー」


カブラ「やめろって!お前それ言うなって!」


フォルテ「そういやノート、ビートはアタシたちがやられた時、お前を守れなかったことを悔やんでたぞ さすがカレシだな」


ノート「ビートくんが…?」


フォルテ「お?まんざらでもなさそうだな」


ノート「ってそんなわけないでしょう!ていうか彼氏じゃないって何度言えばわかるのよ!」

 

フォルテ「素直じゃないねぇ…」ヤレヤレ


ノート「…あなたもね」


エリト「M,O,T,E,M, O,T,E,―モテる男は辛いね、ビートくん」


ビート「ん?誰が?」


エリト「…どっちもどっちだね…」


ワイノワイノ


だが、その一時間後…突如として事態は動き出す





バサーク「そういえばカギュー、四星龍はどうしたんだ?」


カギュー「四星球はここにあるのですが…四星龍の気が感じられないんです」ガコッ


バサーク「そうか…他の邪悪龍たちもどこにいったんだろうな…」


「知りたいか?」


バサーク「なに!?」バッ


ビートたち「えっ!?」バッ



ボーン将軍「…へっへっへっ、ようやく見つけたぜ…最後のドラゴンボール」


キョアックマン「これで任務は完了だな」


サイアックマン「ああ、案外楽勝だったな」


ハルハル「へっ、じゃあとっとと奪っちまうか!」


シュンシュン「相変わらず野蛮ね…」


ハルハル「うるせぇ!私より弱いくせに!」


シュンシュン「なんですって…!」



バサーク「な…なんだ…?あいつらは…」


フォルテ「見た事もない奴らだぞ…!」


ノート「!! 見て!あいつらが持ってるのって…!」


フローズ「!!」


ビート「ど…ドラゴンボール!?」


カギュー「まさか…彼らの目的は、このドラゴンボールでは…!」


サイアックマン「お、察しが良さそうなヤツがいたな」


キョアックマン「その通りだ…おとなしくその四星球を渡してもらうぞ」


シュンシュン「…と言ってもおとなしく渡さないことは分かっているわ…だから」


ボーン将軍「力ずくでいただいてやるぜ!」


ハルハル「覚悟しな!」


ネコマジンV「!?」ハッ


カブラ「どうした?アブラ」


ネコマジンV「…あの青と緑の二人…アイツらは魔人だ…!」


ノート「!?」


カブラ「ま…魔人!?魔人に女がいたのか!?」


エリト「…よく分からないけど、良いことにドラゴンボールを使うようにはとても見えないね」


バサーク「へっ、上等だ!体がなまっちまってたところだからな」コキッ


フォルテ「力ずくで奪えるもんなら奪ってみな!!」


ビート「みんな…!」


ビート「いくぞっ!!!」バッ


みんな「おうっ!!!」バッ


カギュー「人数ではこちらが勝っています!なるべく複数人で戦うようにして下さい!」


フォルテ「よしノート!アタシらはあの魔人の相手だ!」バッ


ノート「分かったわ!」バッ


ヴィオラ「私も!」バッ


カブラ「お、オイ!ヴィオラ!」


ネコマジンV「カブラ、おまえもたたかえ!」スタコラッ


カブラ「また自分だけ逃げんなよ!」


ネコマジンV「オレはカード化されてないから戦えないって前に言っただろ!」


カブラ「あいつ〜…くそ、やってやる!」バッ




バサーク「くらいやがれ!!」グワッ


ボーン将軍「ふっ…軽いな…」


バサーク「なら、これならどうだ!」ブウン


バサーク「はっ!」ドウッ


ボーン将軍「」サッ


ドドドドドッ!…モクモク


ボーン将軍「へっ…だから聞かねえって…」


バサーク「はあっ!」ボシュッ


ボーン将軍「なに!?」


ドゴオッ


ボーン将軍「がはっ!」


バサーク「へっ!あの頃のオレと同じだと思うなよ!」


カギュー「バサークくん、私も戦います!」


バサーク「…ああ!頼むぜ、キング!」


カギュー「(!…バサークくん…)」




ビート「オレたちの相手はアイツらだ!」


ビート「いくぞ!エリト、フローズ!」


フローズ「…OK」


エリト「O,K,―分かったよビートくん!」バッ


サイアックマン「さあ来い…!」


キョアックマン「ドラゴンボールは必ず頂く!」


エリト「そうはいかないよ…!はっ!」ドウッ


キョアックマン「ぬっ…!」


エリト「だりゃりゃりゃりゃ!!」バババッ


ドドドドドドドドド


サイアックマン「くそっ!」バッ


フローズ「逃がすか」


サイアックマン「!!」


バキイッ


サイアックマン「ぐあーっ!」


ドドーーーン


エリト「N,I,C,E,―ナイスだよ、フローズくん!」


キョアックマン「ち、アイツ…!」


ビート「おまえの相手はオレだ!」ドゴッ


キョアックマン「調子に乗るな!」ブンッ


ビート「」ガッ


ビート「くらえ!かめはめ!」ブウン


キョアックマン「!!」


ビート「波ーーーっ!!!」ズオッッ


キョアックマン「うわああああ!!!」ゴオオオオ…




ノート「その程度なの!」ドドドッ


ハルハル「くそっ!」ガガガッ


フォルテ「はあっ!」ドカッ


ハルハル「ぎゃあ!」



シュンシュン「く…!聞いてたデータとまるで違うわね…!」


カブラ「魔人ビーム!!」ビビビビッ


シュンシュン「くっ!」サッ


カブラ「今だ、ヴィオラ!」


ヴィオラ「任せて!」サッ


シュンシュン「!?」


ヴィオラ「神聖光弾!!」ビシュッ


シュンシュン「うああー!!」




ビート「よし!みんな、トドメだ!!」バッ


みんな「「「オーケー!!」」」バッ


ブウウウウン


ビート「いくぞ!!」


ビートたち「はあああああっ!!!」


ドウオッッッ!!!


ボーン将軍「く…くそ!」ググッ


サイアックマン「こんなことが…!」


シュンシュン「け…計算外だわ…」


ハルハル「ち…ちくしょう…!」


ギュオオオオオ


キョアックマン「…ここまでか…」




ド グ ォ ン ッ



シュウウウウ…




カブラ「ふぅ…」


フォルテ「…終わったのか?」


バサーク「意外とあっさり終わったな…」


カギュー「…………」


フローズ「…………」


ノート「煙がはれてきたわ…」



ゴオオオオオ…





ビート「!!!」ゾクッ


ヴィオラ「な…なに!?」


エリト「急に大きな気が2つ…!」


バサーク「オイ!あそこに誰かいるぞ!」




ブ ワ ッ




ミラ「………」


仮面のサイヤ人「………」




ノート「な…なに…?あいつら…」


カブラ「新しい敵か?」


カギュー「………」ピクッ


フローズ「…おまえも気づいたか、カギュー」


カギュー「ええ…あの2人は今までの敵とはわけが違う…」


カギュー「これは…マズいかもしれません」




ハルハル「す…すまねぇ…ミラ」


ミラ「トワからの指示だ、お前たちはもう戻れ」


ボーン将軍「ま…待てよ、俺たちはまだ…ぐっ」ガクッ


シュンシュン「…悔しいけど…もう私たちにできることはないわ…」


サイアックマン「く…くそっ…次に会ったときは必ず…!」


キョアックマン「…ではあとは任せたぞ…ミラ」


ミラ「…ああ」



シュン



ビート「! 消えた…?」


ノート「あとはあの二人に任せて撤退…ってところね」


バサーク「ち…あの2人で十分ってことかよ ナメられたもんだぜ…」


カギュー「でもあの2人は先程の5人とはワケが違います…始めから全力で行くべきでしょう」


バサーク「…了解だ、キング」


フローズ「……分かった」


カブラ「ここまで来て負けるわけにはいかねえからな…!」


ヴィオラ「カブラくん…」


ヴィオラ「(それにしてもあの仮面の男…どこかで見たような…?)」


ネコマジンV「カブラ…負けんなよ」コソッ




ミラ「」コキッ


ミラ「さぁ…始めるか」 


ミラ「そして、お前の力…見せてもらうぞ」


仮面のサイヤ人「………」スッ


仮面のサイヤ人「お前を破壊しよう…」ビッ



ギ ュ オ ッ



ド ゴ ォ ン 



ビートたち「!!?」


ヴィオラ「!! か…」


ネコマジンV「カブラ!!!」


ビートたちが振り返った先にあったのは、仮面の男の攻撃を受け力尽きているカブラの姿であった


ネコマジンV「カブラーっ!!」ダッ


ヴィオラ「カブラくん!しっかりして、カブラくん!」


カブラ「」


カギュー「み…見えなかった…ただ何かパッと光っただけしか…」


フローズ「ちっ……!」


ノート「か…カブラくんが…!」


フォルテ「ヴィオラ!カブラは!?」


ヴィオラ「……っ」フルフル


バサーク「なっ…!?」


エリト「そ…そんな…」



ミラ「まずは一匹…」


仮面のサイヤ人「………」



カギュー「やはりあの2人は実力が違う…!このままでは…!」


ビート「…カブラ…」スッ


カギュー「…? ビートくん…?」


ビート「何しやがる…」


超サイヤ人3ビート「何しやがるんだ!!このやろう!!!」ドンッ


バシュッ


エリト「ビートくん!」


カギュー「だ…駄目です!1人で戦っては!」


SS3ビート「はあああっ!!」グワッ


バ キ イ ッ


仮面のサイヤ人「」キー…ン


ガガガガガ ドゴーーーン


バサーク「す…すげぇ…」


ノート「ビートくん…」


SS3ビート「はぁっ…はぁっ…」


SS3ビート「!?」ビクッ


仮面のサイヤ人「………」ガラッ


仮面のサイヤ人「何かしたか?」


バサーク「ば…バカな!」


エリト「あの一撃はビートくんの全力の一撃だったはず…」


フローズ「……あいつ…次元が違う…!」 


SS3ビート「あ…ああ…!」


カギュー「ビートくん!逃げて下さい!」


SS3ビート「あ…ああ…」


カギュー「ビートくん!!」


仮面のサイヤ人「今度はこちらの番だな」スッ…


ド ン ッ !


ド ゴ ォ ッ 


SS3ビート「がはっ!」ヒュー…ン


ドドドドドドドドドドド ドゴーーーン


エリト「ビートくん!!」


仮面のサイヤ人「次はお前達だ」ザッザッザッ


フォルテ「く…くそ…」


フローズ「駄目だ、勝てない…」


バサーク「…だからって」


SS2バサーク「大人しく殺されてたまるかよ!!」ドンッ


SS2エリト「ああ、その通りだ!!」ドンッ


SS2フォルテ「その仮面ぶっ壊してやる!!」ドンッ


SS2ヴィオラ「カブラくんの仇は必ず取る!!」ドンッ


ノート「みんな…」


SS3ノート「いくわよ!!!」ドンッ


フローズ「カギュー、ビートを助けにいってくれ オレはエリトたちの援護にまわる」


カギュー「分かりました…気をつけて下さい」バッ


フローズ「……ビート…」



ノートたち「はあああっ!!!」ドドドドド


仮面のサイヤ人「」サッ スッ バッ 


SS2バサーク「ちっ!」


SS2エリト「逃さないよ!」ギュンッ 


SS2エリト「だあっ!!」グワッ


仮面のサイヤ人「」ガシッ


SS2エリト「! しまった!」


SS2バサーク「エリト!だありゃっ!!」グワッ


仮面のサイヤ人「」ガシッ


SS2バサーク「!!?」


仮面のサイヤ人「」ブンッ


エリト・バサーク「うわああっ!!」


SS2フォルテ「エリト!バサーク!」


仮面のサイヤ人「……」ブウン


仮面のサイヤ人「消えろ」バシュッ


エリト・バサーク「!!!」


ドゴーーーン


SS2フォルテ「く…くそっ!!」


SS3ノート「フォルテ!後ろ!!」


SS2フォルテ「えっ!?」


仮面のサイヤ人「」サッ


バキイッ


SS2フォルテ「ぎゃっ!!」ヒュー…ン


ドドドドドドドド ドーーン


SS3ノート「フローズくん!私たちの援護はいいからみんなを!」


フローズ「だ…だが…」


SS3ノート「いいから早く!!」


フローズ「っ…分かった!」バッ


SS3ノート「ヴィオラ、全力でいくわよ」


SS2ヴィオラ「もちろんよ」


ノート・ヴィオラ「はああああ!!」


ノート・ヴィオラ「かめはめ…」


ノート・ヴィオラ「波ーーーっ!!!」


ドウオッッッ


ギュオオオオオ


仮面のサイヤ人「………」スッ


仮面のサイヤ人「消え去れ」


ズ オ ッ ッ ッ 


ノート・ヴィオラ「!!!」


ノート・ヴィオラ「きゃあああ!!!」


ドーー…ン


フローズ「ぐっ…ノート!!ヴィオラ!!」





カギュー「ビートくん!大丈夫ですか?」


ビート「う…うぅ…」


カギュー「良かった…!」


ビート「か…カギュー…どうすればいい…?」


ビート「どうしたら…あいつを倒せるんだ…」


カギュー「…ひとつだけ方法があります」


カギュー「あの時と同じように…ビートくんの元気玉をくらわすことができれば…もしかしたら勝てるかもしれません」


カギュー「ただ…もうみんなにはほとんど気が残っていません もしこれ以上気を失ってしまったら…死んでしまうでしょう」


ビート「そんな…」




バサーク「…オレは構わねえぜ」


カギュー「! バサークくん!」


エリト「そうだよビートくん それしか手が残されていないなら答えは一つだ」


フォルテ「…アタシたちの気、全部持っていきな…そして必ず勝ちなよ…ビート」


ヴィオラ「カブラくんの仇…必ず取って…!」


ノート「ビートくん、私たちの希望…あなたに託したわよ」


ビート「みんな…」


ビート「(そんなボロボロの体で…みんなすごい辛いはずなのに…)」


ビート「(みんながオレを信じてくれている…)」


フローズ「時間稼ぎなら…オレたちに任せろ」


カギュー「ビートくん…頼みます…!」




ビート「分かった、みんな!!必ず勝つぞ!!!」





仮面のサイヤ人「…どこへ消えた…?」


フローズ「こっちだ!」バッ


カギュー「私たちが相手です!」バッ


仮面のサイヤ人「消してやる…」バッ




エリト「ビートくん」スッ


バサーク「ビート」スッ


ヴィオラ「ビートくん」スッ


フォルテ「ビート」スッ


ノート「託すわよ、私たちの力 あなたにすべて」


ノート「…ビートくん」スッ…



ブ ワ ッ



ビート「…感じる、みんなのパワーを…」シュウシュウ



ノートたち「はっ!!!」ギュオッ



ビート「!!!」



エリト「はぁっ!はぁ…はぁ…」ガクッ


バサーク「へへ…いよいよ動けそうにねえな…」


フォルテ「頼むぜ…ビート」


ヴィオラ「お願い…カブラくんの仇を…!」


ノート「…必ず勝って…ビートくん!!」



ビート「ノート…みんな…」



ビート「オレは…必ず勝つ!」ドウッ


バシュッ





ガガガッ


フローズ「くそっ!! もうもたないぞ!」


カギュー「ビートくんが来るまで…耐えるんです…!」


バキイッ


フローズ・カギュー「ぐあーっ!!」


仮面のサイヤ人「これで終わりだ」スッ



グオオオオオ



フローズ「く…くそ…まだか…」


カギュー「ビートくん…!」


仮面のサイヤ人「…消えろ」




ビート「待て!!」



カギュー「ビートくん!!」


フローズ「…相変わらずルーズなやつだ…頼むぞ、ビート…!」



ビート「いくぞ!!」



ギュオオオオオ



ビート「みんなの想い…くらえーーーっ!!!」グオッ


仮面のサイヤ人「ダークリベリオン…トリガー!!!」ドウオッ


カギュー「くっ!!」


フローズ「離れろ!!」バッ




ズ ア ッ ッ ッ




ビート「ぐぐぐ…!」


仮面のサイヤ人「一対一で俺に敵うわけがない」


仮面のサイヤ人「消えろ」ドンッ



ズ オ オ オ ッ



ビート「ぐっ…ぐぎっ…」


エリト「ビートくん!」


バサーク「押し切れ!ビート!」


フォルテ「ビート!踏ん張れ!」


ヴィオラ「負けないで!ビートくん!」


フローズ「ビート!!」


カギュー「ビートくん!!」


ノート「あなたは諦めが悪い…そうでしょ?ビートくん!!」




ビート「そうだ…オレは1人じゃない…オレたちは…ドラゴンボールヒーローズなんだ!!」


ビート「はあっ!!」



ド ン ッ !



仮面のサイヤ人「…なに!?」


ビート「オレには…みんなの想いも一緒だー!!!」


ノート「ビートくん…」


みんな「いけーーー!!!!!」


ビート「はああああ!!!」



ズ ア ッ ッ ッ



仮面のサイヤ人「な…!ぐ…ぐわあああああ……!!!」ゴオオオオ…



ズオオオオオオオオオ カッ



グアアアアアアア



ゴオオオオオ…




ビート「はぁ…はぁ…」



カギュー「や…やった…」


バサーク「ち…手間取らせやがって…」


ヴィオラ「カブラくん…ビートくんが仇を取ってくれたわ…」


エリト「やっぱりキミはすごいよ、ビートくん…!」


フォルテ「少し頼りないけど、やるときはやるやつだな」


フローズ「さすがだ…ビート」


ノート「ビートくん、やっぱりあなたは私たちの…」








仮面のサイヤ人「これで終わりだと思っていたのか?」ガラッ



ビートたち「!!!」



バサーク「う…うそだろ…あれで倒せないなんて…」


エリト「なんてことだ…」


フォルテ「はぁ…はぁ…わ…悪いノート…アタシは…もう…」ドサッ


ヴィオラ「か…カブラ…くん…」ドサッ


ノート「フォルテ!!ヴィオラ!!」


カギュー「ふ…2人ともしっかりして下さい!!」


フローズ「…駄目だ…2人とも、もう…」


ビート「フォルテ…ヴィオラ…くっ…」



仮面のサイヤ人「お前たちはもう許さんぞ」



エリト「もう…こうなったら…」


バサーク「エリト、もしかしてお前も…」


エリト「ああ…キミと同じ考えだよ」


バサーク「そうか…なら死ぬまで暴れ続けてやるか」


バサーク「カギュー、逃げろ」


カギュー「え?」


バサーク「早く逃げろ、オレたちが食い止める」


カギュー「そ…そんな!なら私も戦います!」


バサーク「お前まで今やられたら、誰も仇を取るやつがいなくなっちまう!!」


エリト「そうだよ、ビートくん キミたちに託すよ、ボクらの希望を」


ビート「エリト…で…でも!」


エリト「いいから早く逃げるんだ!キミたちにはドラゴンボールを守るという使命があるだろ!?」


フローズ「エリト…バサーク…」


ノート「2人とも…死ぬつもりなの…?」


バサーク「さあ…どうだろうな」


カギュー「しかし…無理して食い止めることは無いんです!全員で一斉に散らばって逃げれば…!」


バサーク「勘違いするなよカギュー、オレが今こうやってここにいるのは…オレのためなんだ」


バサーク「カギュー、お前は前にオレに言ったよな 『力は仲間を守るためにある』ってよ」


バサーク「あの時のオレだったらこんなことするわけなかった だが、今オレをそうさせているのはカギュー、お前のおかげなんだ」


バサーク「オレは守るぞ 大切な仲間であるお前たちを」


バサーク「オレのためにな…」


カギュー「バサークくん…」


バサーク「1つだけ教えてくれ、カギュー…オレはなれたのか?…本当のヒーローに…」


カギュー「…ええ、とても素晴らしいヒーローで…私の大切な…仲間です」


カギュー「私はあなたのことを…誇りに思います」


バサーク「そうか…ありがとよ」


エリト「さぁ早く逃げるんだ」


フローズ「エリト…バサーク…すまない…」バッ


カギュー「2人とも…頼みます!」バッ


ノート「無理はしないで!危なくなったら逃げるのよ!」バッ


ビート「エリト…バサーク…ありがとう…」バッ



バサーク「へっ…無理はするな、ってそれが無理だっての」


エリト「危なくなったら逃げるのかい?」


バサーク「だったらはじめからこんなことしてねーよ」


エリト「…やっぱりバサークくんには愚問だったみたいだね」


仮面のサイヤ人「さぁお前たちを殺して、逃げたやつらの息の根も止めるとしよう…」


バサーク「そう簡単にいくと思うなよ サイヤ人の底力、見せてやるよ!!」ドンッ


エリト「ああ、その通りだ!!」ドンッ


バサーク「(あばよ…キング…)」


エリト「(またね…ビートくん…)」


エリト・バサーク「だあああーー!!!」ドギュッ


仮面のサイヤ人「…サイヤ人…か」








ビート「はぁ…はぁ…」


フローズ「くっ…気が少ないせいで…スピードが出ないな…」


ノート「それでも走るよりはマシでしょ?」


フローズ「カギュー、どこへ向かうつもりだ?」


カギュー「…分かりません」


カギュー「ただ1つだけ言えることは、カブラくんやヴィオラさん、それにフォルテさんたちが…死んでしまった事を考えると、転送装置はまだ回復してないんだと思います」


カギュー「このバトルフィールドの中は私たちの他に誰もいないようですし…ひとまずは隠れる場所を探しましょう」


ビート「くっ…いったい…何が起こってるんだ…」


ビート「…どこにいっちゃったんだよ…ソラ」



フローズ「!!?」ゾクッ


フローズ「誰か来るぞ!!」


カギュー「こ…この邪悪な気は、まさか…!」



ギュオッ



ミラ「逃げられるとでも思っていたのか?」



フローズ「ぐ…こいつ…!」


ビート「そ…そうか、もう1人いたんだ…!」


ノート「今戦っても私たちじゃ勝てない…!」


カギュー「に…逃げるしか…」


ミラ「逃さんぞ 特にお前たち、サイヤ人はな」


ビート「な…なんだと!!」


カギュー「はあああっ!!」ブン


ミラ「……」



ド ド ォ ッ 



カギュー「今です!!」バッ


ビート「くっ!」バッ


ノート「急いで!」バッ 


フローズ「ちっ!」バッ



コオオオオオ…



ミラ「………」ブンッ



ブ ワ ア ッ



ミラ「逃げられたか…」


ミラ「無駄なことを…」






カギュー「く…すみません…手を貸して頂いて…」


フローズ「…気にするな」


フローズ「だが今ので残っていたほとんどの気を使ってしまったな…」ザッザッザッ


ノート「もう空も飛べないわね…」ザッザッザッ


ビート「早く隠れる場所を探さないと…」ザッザッザッ


ビート「(……もうこれ以上仲間を失いたくない…)」


ビート「(今のオレには……いったい何が足りないんだろう…)」



ギュオオオオオ



ビートたち「!!?」



ミラ「…逃さんと言っただろう」


フローズ「ち…しつこいやつだ…!」


ミラ「さぁ、ドラゴンボールをいただくぞ」


ビート「そうはいくか…! ぐっ!?」ピタッ


ビート「な…なんだ…?体が動かない…!」


カギュー「か…金縛り…!?」


ミラ「今度こそ終わりだ…」ブウ…ン


ミラ「…消えろ!!」



ギ ュ ア ア ア



ビート「!!!」グッ



ド グ ォ ン 



シュウウウウ…



ビート「…?」パチッ


カギュー「そ…そんな…!どうして!?」


ミラ「…ち」




ビート「!!! の…」









ビート「ノート!!!」




フローズ「ノートがビートを庇ったのか…!」




ビート「ノート!!」ダッ



ノート「う…うぅ…」


ビート「ノート!!しっかりしてよ!ノート!!」


ノート「よ…良かった…無事だったのね…ビートくん…」


ビート「ど…どうして…!」


ノート「気がついたら…体が勝手に動いてたわ…あなたを助けるために…」


ビート「な…なんでだよ…ノートが…こんな…」


ノート「だ…誰かを助ける理由なんて…いちいち覚えてられないわよ…」


ノート「で…でも…あなたには…絶対に死んでほしくないの…あ…あなたは…私たちの…希望だから…」


ノート「ビートくんの真っ直ぐな心には…私もすごく勇気づけられたわ…邪悪龍との戦いが始まるとき…怖がっていた私の背中を押してくれたのは…ビートくんだったから…」


ノート「ビートくんが生きていれば…希望はあるわ…」


ビート「ノート…オレだって…オレだって…ノートに死んでほしくないよ!!!」


ビート「お願いだよ!!死なないでくれよ!!ノート!!!」ギュッ


ノート「ビートくん…」ギュ…


ノート「あったかい……」


ビート「う…く…ぅっ…」ポロポロ


ノート「そんな顔しないで…」ナデナデ


ノート「大丈夫よ…ビートくんがいれば…きっと…みんなの…希望に…」スル…



ビート「!!!」




ビート「ノート!!!」






ミラ「…死んだか」



フローズ「く…くそっ!!」


カギュー「の…ノートさん…」



ビート「」




ミラ「…順番が変わってしまったが、結局は同じことだ」


ミラ「さぁ、これで本当におしまいだ サイヤ人」



ビート「ノート…」



ビート「う…うぅ…う…あああ…!」グググ…




ビート「うおあああああああああああーーー!!!!!」



ド  オ  ン  ッ  !  !  !



ミラ「…なに…!?」



グ  オ  ッ



フローズ・カギュー「くっ!」


フローズ「ビートのやつ…もう気は残ってないはずだ…こんなことが…!」


カギュー「!!」


カギュー「(な…なんだ?今、一瞬だけビートくんの気が分からなくなった…)」


カギュー「(今のはいったい…?)」



SSビート「絶対に許さないぞ…お前たち」シュウシュウ…



ミラ「ふん…少しは楽しめそうだな」



SSビート「」シュン


ミラ「!!」



バ キ イ ッ ッ



ミラ「!! ぐはっ!!」


フローズ・カギュー「!!!」


フローズ「…見えたか?カギュー」


カギュー「ま…全く見えませんでした…」


フローズ「これならいける…ビート…!」



ガラガラッ



ミラ「」タラ…


ミラ「ち…」グイ



SSビート「……」ザッザッザッ


ミラ「…やはりサイヤ人のパワーアップのきっかけとなるのは怒りか…面白い」


SSビート「」ビッ


ミラ「」ビッ



ドドドドドドドドドド!! ガガガッ!!



カギュー「す…すごい…ほとんど互角だ…!」


フローズ「いや…ビートの方が押している!」



SSビート「よくも…よくも…ノートを…オレの大切な仲間を!!!」グオッ



バ キ イ ッ 



SSビート「ノートの仇…くらえ…」キュイイン…



SSビート「波ーーーっ!!!」



ズ  ァ  オ  ッ  !  !



ミラ「ぐぐぐ…!ぐあああああああ…!!!」ゴオオオオ…






SSビート「はぁっ…はぁっ…」



SSビート「!!!」



ミラ「」ブウ…ン


フローズ「ば…バリヤーだと…?」


カギュー「く…直撃を避けられた…!」



ヒュウウウ



ミラ「……」スタッ


ミラ「素晴らしい飛躍だ、サイヤ人」


ミラ「だが…その程度では俺は本気で楽しめない」


SSビート「なんだと…!」



ミラ「はあっ!!!」



ギュオオオオオ



超ミラ「力の差を思い知れ…!」



フローズ「あ…アイツもパワーアップを…!」


カギュー「し…信じられないパワーだ…大地が震えている…!」



SSビート「く…くそっ!!」


超ミラ「」ビッ!



ド グ ア ッ



SSビート「ぐあああ!!」



ドドドドドドドドドドッ



カギュー「!! ビートくん!!」


SSビート「う…うぅ…」ググ… 


超ミラ「どうした?1秒でも長くもがいてみせろ」


バキイッ


SSビート「ぐあっ!!」 



ドドー…ン



SSビート「ぐ…がはっ…!」フッ…


ビート「く…くそっ…!」


超ミラ「所詮は怒りによる一時的なパワーアップに過ぎない…そんなものは俺の敵ではない」ザッザッザッ


超ミラ「もう体力も限界のはずだ ここで死に大切な仲間に会いに行くがいい」



ビート「く…ノート…」



フローズ「…」スッ


カギュー「…」スッ


ビート「フローズ…カギュー…」


フローズ「…死ぬときは一緒だ」


カギュー「絶対に1人でなんて逝かせません」


超ミラ「ふん…ようやく観念したか」


超ミラ「では…望み通り仲良く殺してやる」ブウ…ン


超ミラ「殺したあとでゆっくりと死体からドラゴンボールを回収するとしよう…」


フローズ「終わりか…」


カギュー「死んだとしても…あなたたちとのことは絶対に忘れません」


ビート「ノート…ごめん オレは…みんなの希望に…なれなかったよ…」


ビート「でも…オレも一緒に逝くよ ノート…」



超ミラ「死ね!!!」グアアアッ









―――シュン



超ミラ「!!!」



ヒュオオオオオオ…



超ミラ「…消えた…?」



―――

――






ビート「な…!?」


フローズ「…どういうことだ?」


カギュー「こ…これはいったい…?」



「良かった 間に合ったようですね」



ビート「き…キミは…!」


ゼン「また会えましたね ビートくん」


フローズ「お前は…あの時の…」


カギュー「私たちを助け、ビートくんの所へ連れて行ってくれた2人の界王神たちの仲間…ですよね?」


ゼン「そうです、あなたたちも無事で良かった」


フローズ「…オレたち以外に生きているやつらはいないのか?」


ゼン「残念ながら…あなたたちを逃してくれたあの2人と…ネコマジンは私が来たときにはもう…」


フローズ「アブラまでも…やられたのか」


ゼン「ここはまだ危険です…急ぎましょう、安全な所へご案内します」


カギュー「いったいどこへ行くんですか?」



ゼン「時の界王神さまのところです」


カギュー「時の界王神…?」


ゼン「詳しいことは向こうに着いたらお話しします」


ゼン「では…行きましょう」スッ…



シュン






―――白の間



カギュー「ここはたしか…白の間?」


ゼン「はい、ですがここはソラが作ったものとは別のものです ここなら敵に見つかることもありません」


ゼン「明日にはここに私の仲間が来て、時の界王神さまのところへご案内できます」


ゼン「あなたたちはあそこの宮殿でゆっくり休んでください 念の為の見張りは私がしていますから」


ゼン「それでは」バッ




フローズ「く…」ドサッ


カギュー「私たちは…生き残ったんですね…」


フローズ「ああ…」


カギュー「言われた通り今日はもう休みましょう…まだ戦いは終わっていないんですから」


ビート「(もう…ノートには…二度と会えない…)」


ビート「(またオレは…大切なものを守れなかった…)」


ビート「(オレに…力が無いから…だからノートを守れなかった…!)」


ビート「(力があれば…オレがもっと強くなれば!)」


ビート「…」スクッ


フローズ「…ビート?」


カギュー「び…ビートくん?」スッ


ビート「」パシッ


カギュー「あ…」




ビート「消してやる!!」




ビート「オレが強くなって…あいつらを…」




ビート「オレが…この手で!!!」





カギュー「ビートくん…」






―――こうしてヒーローズは壊滅した




―――だがこれは始まりに過ぎない




―――そう…ビートが心に誓った復讐という物語の






始まりに過ぎないのだ―――




To be continued...


後書き

ここまでご覧いただいた皆様ありがとうございました

続きは近日中に作成し公開予定です


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください