ほのかな予感
海未ちゃん編とことりちゃん編に続く穂乃果編です。今回は導入のみの短編になります。
学生生活というものはあっという間です。何か目標をもって過ごしてきたわけではありませんが、
自分のやりたいことでも、学生時代にしかできないことってあると思います。
なんて、大人になってもいないのに、こんなことを言うのは変かな?
だけど、学生生活はあと半年しかないから。
学生生活というより高校生活かな?
音ノ木坂で過ごせるのはあとわずかしかないから。
私は今、何をしたいのだろう。
教師「高坂、この問題を解いてみろ」
穂乃果「zzz」
ことり「穂乃果ちゃん、先生にあてられてるよ、ねえ穂乃果ちゃん」
穂乃果「うーん、雪穂ー、お茶ー」
ことり「ほ、穂乃果ちゃーん」
穂乃果「うへへ・・・zzz」
教師「3年になっても相変わらずだな。誰が見ても学校を救った生徒たちのリーダーには見えないもんだ」
海未「すみません、後できつく言っておきますので」
教師「もう居眠りなどできないくらいきついのを頼むぞ、園田」
ことり「穂乃果ちゃん、きっと大変だよ・・・」
授業を聞きたくないわけではないよ。いつの間にか、そう、いつの間にか眠ってしまっているだけ。
穂乃果は真面目にそう思っていても、そんなことが通じるはずもなく
海未「穂乃果、何度言われれば分かるのですか!!」
穂乃果「ごめんっていってるじゃーん、穂乃果だって寝たくて寝てるんじゃないんだよー」
いつもの言い訳。ん?言い訳?
誰に言い訳してるんだろう?海未ちゃんかな?
それとも
海未「聞いているのですが穂乃果!」
穂乃果「聞いてないよ」
海未「まだそんなことを言ってるのですか?いい加減に・・・」
穂乃果「穂乃果、聞いてない。考えてもいない。やりたいことやってきただけ?」
ことり「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「あれ、穂乃果何にも考えてないじゃん。あれ、穂乃果どうしたいんだっけ」
海未「大丈夫ですか?穂乃果」
頭がおかしい。何だか別の自分がいるみたい。
穂乃果は穂乃果で、でもよくわからない。
なんで急にこんな気持ちが生まれたのだろう。
穂乃果「ごめんね、海未ちゃん。穂乃果しっかりするよ」
海未「ほの・・・」
海未ちゃんが話し終わる前に私は教室を出た。
なんだろう、本当によく分からない・・・
このSSへのコメント