2022-01-26 22:53:05 更新

概要

この物語は、とある勢の面々が寮生活をしながら学園生活を謳歌するものです。


前書き

作品の舞台は小中高一貫の進学校です。科学勢はもちろん、魔術勢からも多量に参戦します。
また、作者はss初投稿ですので温かい目で見守ってくれると幸いです。ゆっくり投稿していきます


~とある学園 高等部男子寮 404号室~


N(ナレーション)『主人公・上条当麻の朝は早い』


AP:4:30


時計「ジジジジジジジジジジジジジジジジジジィ!!」


上条「う……起きます起きますよっと」トケイトメ


上条「ふぁ~あ………………さて着替えて、歯を磨いて布団も畳んだし」


上条「行きますか」ガチャ


N『起きてものの数十秒で身支度を整えると、上条は部屋を出て食堂に向かう。そこで今日の寮生の朝ごはんを作るのだ』


上条「やれやれ、この学校に入って早一年ちょっと。 そして皆の食堂のおばちゃんの代わりを初めて二週間、さすがに早起きに慣れてきたな」


上条「しかし、いくら学園の方針だからって朝飯と晩飯は自分でどうにかしろって、かなり無理があるだろ。そのおかげで上条さんはこうして皆さんに代わり朝ご飯を作る羽目になってしまった…………不幸だ」


上条「そもそも、くじ引きで決める時点で上条さん詰んでますよね。まぁ、昼だけはちゃんと食堂に人が来てくれるけどな、それでもやっぱり…………不幸だ」


N『不幸だなんだと言いつつきちんとやる。それが上条当麻のいい所であり、悪い所でもある』


N『食堂に着くと、持っている合鍵で扉を開ける。そして厨房に入り、冷凍庫を確認する。その中身により、その日の朝ご飯が決まる。もち

ろん学園と食堂の人には許可を得ている』


上条「さて、作りますか」


それから二時間。



AP:7:05



上条「そろそろ第一生徒が来るかな…………」


ガチャ


???「おー腹減った。おう! 上条。朝飯出来てるか?」


上条「おお軍覇。もうできてるから、好きなのとって食べていいぞ」


削板「よっし! いっぱい食べるぞ。上条の作る飯は美味いからな」


N「彼の名前は削板 軍覇(そぎいた ぐんぱ)。太陽のような柄のTシャツとその太陽に負けない熱血ぶりがトレードマークの一年生。学園で(何故か)七番目に頭がいい」


削板「お、今日は魚系か。どれにしようか迷うぜ。上条、今日のみそ汁の具は何だ?」


上条「今日はシンプルに刻みネギと麩と豆腐。ちなみに右から、鮎(あゆ)・鯵(あじ)・鱚(きす)・鱧(はも)と、皆今の時期おすすめ

の魚だぜ」


削板「う~ん。最後のを聞くと、余計悩んでしまうな」


ガチャ


???「うい~っす。上条~メシ」


上条「もう出来てるから自分で取れ。きょうも朝帰りですか垣根?」


垣根「おう。中々女が俺のことが魅力的過ぎて解放してくれなかったんだよ。それでしかたねぇからつい少し前に帰ってきた」


削板「何だ。垣根も朝練か何かか?」


垣根「まぁ運動といえば運動か? おもに寝技のな」


削板「寝技? プロレスか柔道か?」


垣根「しいて言えばプロレスだな。前に夜のがつくけどな」ハハハハッ


削板「そっか~。垣根も意外と根性あるんだな。朝夜と頑張ってるんだなんて……よし! 今度は俺も付き合ってやろう」


垣根「はぁ!? お前(性的な意味の)プロレスとか興味あるんのか」


削板「ああっ! 一度(健全な)プロレスとゆうのをやってみたかったんだ!」


垣根「そ、そうか。まさかお前がそこまで興味あるとは意外だっな。よしよし、今度一緒に行きつけの場所(風俗)に連れてってやるよ」


削板「おおっ! 楽しみに待ってるぜ」


上条「……(この二人の会話。絶対噛み合ってるようで、全然噛み合ってないだろうな)」


N『それからも続々と中高生が食堂に押し寄せて、十分でほぼ満席に近くなってきた』


AP:7:30


???「ああっ~ねみィ。どうして朝はこんなに眠いんですかァ?」


???「あなたが夜遅くまでゲームなんてしているのがいけないんだよってミサカはミサカ正論を述べてみる」


???「ニシシ。どうせ如何わしいゲームでもしてたんでしょ? それで寝ても疲れが残ってるんだよきっと」


???「はっ。勝手に言ってろォ」


???「お姉さま。大きいお姉さまの言っている如何わしいゲームとは、いったいどんな物なのでしょうか? と、ミサカは知らない振りをし

つつお姉さまに聞いてみます」


???「わ、私だってそんなの知らないわよ。ってかあんた、知ってて聞くとかどんだけ意地悪いのよ」


???「はて? 何のことか皆目見当もつきません。お姉さまの被害妄想も大概ですね(笑)と、ミサカは自身の心情を隠しながらお姉さまから目を逸らします」


???「あ・ん・た・は~」ビリビリッ!


上条「おはよう一方通行、美春ちゃん、美爽さん、美冬、ビリビリ」


一通「ン」


美春「おはよう上条さん! って、ミサカはミサカは朝にも負けず元気よく挨拶してみたり」


美爽「おはよう上条。今日も美味そうな朝飯♪」


美冬「おはようございます上条さん。今日もおいしそうな朝ご飯ですね。と、見たままの感想を口にしてみます」


美琴「あんたいい加減、そのビリビリって呼び方やめてよね」


N『彼は通称一方通行(アクセラレーター)、真っ白な見た目に真っ赤な目と、見たら忘れることが困難な容姿をしている。学園で一番頭が

いい。もやし・白アスパラガス・ロリコンは禁句(タブー)』


N『そして彼女らはミサカ四姉妹。上から美爽、美琴、美冬、美春。四人とも非常に容姿が似ており、美琴と美冬は双子。学園でも屈指の有名姉妹達(シスターズ)である』



上条「そうは言いますけどねビリビリ。お前見てると十回中七,八回はビリビリしてんですよ。それ見てたら自然と、ねぇ?」


美琴「ねぇ? じゃないわよ! 私にだって美琴って名前があるんだから、ちゃんと呼びなさいよ」


上条「……わかったよ。ビリ…美琴が嫌なら、これからはきちんと名前で呼ぶよ」


美琴「!? ふ、ふん。分かればいいのよ。これからも名前で呼ぶよう精進するのね(キャー!! 名前で呼ばれた呼ばれた! よっしゃ!)」


垣根「おーい上条」


上条「ん?」


削板「俺たち暇だから、洗い物とかあったらやっとくぜ」


上条「まじで? それは助かるわー。じゃあ頼むよ、洗い物は」


垣削「「まかせとけ!」」


上条「さて、その間に俺は片付けと自分の朝飯食べとくか」


上条「…………」チョウショクチュウ


ウメー! ウマウマ! コレデコウコウセイトカ…… ハイルガクエンマチガエテルヨ


上条「(メシの支度は大変だけど、皆が俺の飯をこんなにうまそうに食べてくれると、やっぱ嬉しいもんだな。作り甲斐があるぜまったく)」


垣削「「上条ー終わった」」


上条「おっ早いな二人とも。マジで助かったよサンキュー」


垣根「何々、いいってことよ」


削板「いつも美味い飯食わしてもらってるしな。たまには恩返ししないと、根性がない奴になっちまう」


上条「お前ら……ありがとうな」


垣削「「じゃあまた学校でな~」」ショクドウデル


上条「……さて、俺も学校行く準備するか」


N『この後来た食堂の人に後は任せ、上条は自分の部屋に鞄を取りに戻り、学校に向かう』


~とある学園 高等部 Ⅰ-Ⅴ


N『とある学園は基本制服の指定がない。小中高と生徒それぞれが学校とゆう場所のTPOあった格好をしていれば、何ら文句も言われない。だが一応男子は学ラン・ブレザー、女子もセーラー・ブレザーの制服も用意されており、希望する生徒がいれば着用可能である』


N『そしてクラスだが、0~Ⅴ組まで存在する。0~Ⅳ組までは特に問題ない生徒が殆んどであるが、Ⅴ組だけは別である。素行、成績、生活態度に著しく問題がある生徒が多く在籍しており、同時にそれを抑制できると判断された生徒で構成されている。ちなみに、上条・垣根・削板・一方通行は同じクラスである』


AP:8:10


上条「お~し、今日はぎりぎりセーフ」セキツク


???「にゃ~、上やん朝から重労働ご苦労様だにゃ~」


???「まったくやで、上やんのその働きっぷりはまじで尊敬に値するわ」


上条「まぁ、最初の頃は本当に出来るのか? なんて考えてたけど、やってみると意外とできるもんだぜ。土御門もたまには妹ちゃんの為に料理とかしてみたらどうだ。青ピだって朝晩って自分で作ってるんだぜ」


土御門「いやいや。舞夏は家事をするのが好きであって、兄である俺がそんな舞夏の楽しみを奪ってしまうのはいかんでしょう。だから、俺はあえて料理とか家事をしないんだにゃ」


青ピ「僕かて、あえて自分でご飯作ってるんやで。そのほうが女の子にモテそうやん! キッチンに立つ男はカッコいいって」


上条「そうか? 上条さんは朝晩とご飯を作ってるけど、モテる兆しなんてこれっぽちもないぞビィイウ!!」


青ピ「上やん。君は今全国にいる非モテ男子にケンカを売ったんや」ヒダリホホナグル


土御門「そうだぜぃ。そんなこと言ってると、冗談抜きで刺されるぞ」ミギホホナグル


垣根「まったく、お前も俺を見習って少しはプレイボーイの才を見出したらどうだ?」ヒダリアシケル


一通「上条がテメェみたいになっちまったら、学園崩壊だっつゥの」ミギアシケル


???「ったく大将。鈍感は時に拳より痛いぜ」ヒタイナグル


削板「上条。根性が足らん!!!!」コウトウブスゴイパンチ


ガラガラガラ


???「はーい皆さん。HRの時間なのですよ~。上条ちゃん達もちゃんと前を向いてくださーい」


上条以外「「「「「「はーい子萌せんせー」」」」」」


子萌「上条ちゃんも、そんなどこぞの汎用人型決戦兵器に乗る少年のように天井を見つめたって、しかたないですよー。キチンと前を向いてくださいね」


上条「……見知った天井です」


~HP終了後~


上条「ううっ~朝からこんな目に合うなんて……不幸だ」


???「そりゃ大将が不用意な発言するからだぜ。あんなこと言やぁ、四方から攻撃されるなんて当たり前だぜ」


上条「そういうお前も俺を殴ってたよな、浜面」


浜面「そこはほら、同じ七芒星(ヘプタゴン)としてな」


N『七芒星(ヘプタゴン)、それは七人のメンバーから成り立った問題児集団の別称。上条当麻、土御門元春、青髪ピアス、浜面仕上、一方通行、垣根帝督、削板軍覇。この七人が、とある学園一年最狂の奴らだ』


上条「そもそも、俺がこの学園に来るまでは六芒星(ペンタゴン)で通ってたんだろ? 何でわざわざ一人足すんだよ。俺そこまで問題起こしてない気がするんですけど」


浜面「それはな……大将が鈍感だからだよ」


上条「はぁ? 鈍感だから問題児扱いされてるわけ、俺?」


浜面「そうだぜ。大将は鈍感だから気付いてないだろうけどな、大将がこの学園に来てから、一体何人の女生徒が大将にフラグを建築されたか。野鳥の会にでも依頼しないと数えるのは無理だぜ」


土御門「上やんは知らないだろうがな、上やんが来るまではキチンと女生徒内の関係は特に問題なくあったんだ」


青ピ「しかし、上やんが転入してきた中学三年の春、それは脆くも瓦解し始めた」


浜面「そして大将が転入してから三ヶ月。事件が起きた」


土御門「その間に上やんのフラグ建築が進み、ついに告白まで踏み切ろうとした生徒がいた。だが!」


青ピ「それは阻止された。他の上やんにフラグ建築された女生徒達、『上やん病患者』によりな!」


浜面「そして話はそれで終わりじゃない。この上条病患者たちは、自分こそが相応しいと主張し始め、ついにガチの戦いが起きちまったんだ!」


土御門「ある日患者たちは放課後の体育館に集まり、血で血を洗う大乱闘が始まってしまったんだ」


青ピ「あまりの出来事に、体育館で部活動しとった生徒は何が起こったのかよく理解できず棒立ち」


浜面「小学生から高校生まで入り混じった大乱闘、ヤンキー映画も青ざめるその戦は、こう言われた」


浜土青「「「ガチ乱 第一次上条戦争!」」」


上条「」ポカーン


土御門「しかし、その後来た黄泉川先生、オリアナ先生、キャーリサ先生の三名による鎮圧により、第一次上条戦争は決着を見ないまま幕を閉じた」


青ピ「その後女生徒たちは、誰も上やんに告白しない、上条本人に告白されるまで待とうとゆう「告白不平等条約令」を発令。それからは誰も上やんに告白をしようとしていない」


浜面「以上。これがお前が我等七芒星入りの由縁だ。何か質問はあるか?」


上条「…………本人の知らない所でそんなことが起こっていようとは、ショックで何も言えん」


土御門「それがいい。何も言うな。だが上やん、お前はこの戦を知ってしまった」


青ピ「これからは、不用意に女子と関わりもたんことやな」


上条「肝に銘じときます」


ガラガラ~ピシャ


オリアナ「はぁ~い、全員着席ぃ~。これから楽しい楽しいオリアナ先生のお・と・なの英語授業を始めるわよ」


浜面「余談だけど、戦後三人の先生はそれぞれワルキューレの『ヒルド(勝利)・ゲンドゥル(魔力を持つもの)・グン(戦争)』って呼ばれてんだ」


上条「……ちなみにオリアナ先生は?」


浜面「ゲンドゥル(魔力を持つもの)」


上条「……納得です」


オリアナ「そこ~。上条君と浜面君。お喋りはそこまでにしてねぇ。さもないと先生、一対一で怒っちゃうぞ♡」プルン


垣根「!?(おい、一方通行! 今から俺とお喋りを楽しめや!)」ヒソヒソ


一通「(あァ? 何で俺がオマェと楽しいおしゃべりしねぇといけねぇんだよ)」ヒソヒソ


垣根「(バカお前。そんなのオリアナ先生にタイマンで怒られる為だよ!)」


一通「(はァ? お前ついに女とヤリすぎてアタマおかしくなっちゃったんですかァ? ンで一々怒られてェんだよ)」


垣根「(そんなの、オリアナ先生と二人っきりって、絶対エロい事起きそうじゃん)」キリッ


一通「(バァカ)」


浜面「(どうでもいいけど二人とも、俺空気ですか?)」


~二時限目 体育~


グラウンド


黄泉川「それ! 頑張って走るじゃん。特に男子、気合を入れるじゃん。根性が足りんぞ~」


上条「そ、そうは言ってもですね」×タイヤ一つ ヒキズル


浜面「これ……夏にやることじゃねぇよ」×タイヤ一つ ヒキズル


垣根「いくら自分が自衛隊にいたからって……これは無理だろ。俺たち野球部じゃねぇんだぞ」×タイヤ一つ ヒキズル


黄泉川「文句言わず走れー。見ろ、削板を見習うじゃん」


削板「おおーー!!根性ーーーー!!」×タイヤ五つ ヒキズル


垣根「俺たちをあんな怪物と一緒にするなよ……スゲェなあいつ」


上条「そう言えば一方通行は?」


浜面「五メートル引きずる前にダウン」


一通「」タイヤニカブサリグッタリ


アクレラレータ、キアイガタリンジャン! ㇱ、シヌゥゥゥ コ、コーヒーヲクレ アマッタレンナ! スポドリデガマンシロ カ、カフェイン


上条「……あれ、大丈夫か?」


垣根「心配すんな、最悪死にはしねぇだろ。この学園には、優秀すぎる校医がいるんだから」


浜面「ああー、あのカエル先生な」


垣根「噂じゃBJ先生の先生とか、鞄一つで世界の戦場とゆう戦場を駆け回ったとか」


上条「いやいや、それは何でも嘘が過ぎるだろーwww」


垣根「わっかんねぇーぞ。あの先生、先生の間じゃ『冥土帰り(ヘブンキャンセラー)』って呼ばれてるらしいぜ」


浜面「例え足だろうが手だろうと、挙句胴体真っ二つにしても、死んでねぇなら必ず治すって言ってたぜ」


上条「へぇ~、俺も何か大怪我したら先生にたのも」


黄泉川「は~い。お前ら三人ストップ」


垣浜上「?」


黄泉川「お前らお喋りしながらとか随分余裕があるじゃん。よってタイヤを追加してやろう」


垣浜上「!?」


垣根「い、いや黄泉川先生。俺たち余裕があるように見えて実はいっぱいいっぱいなんですよ」


浜面「そうそう。実際足なんてもうガクガクいってんですよ」


上条「そんな俺たちに、まさか心優しくて教育熱心で生徒からの信頼も厚い黄泉川先生は、タイヤを追加なんてしませんよね?」


黄泉川「うんうん。お前たちの訴えは分かったじゃん。だから、」


黄泉川「タイヤを二つずつ追加してやろう♪」


垣浜上「…………何故だ」


黄泉川「それ程までに言い訳ができる体力があるなら、二つ追加しても文句はないじゃん」ソレゾレタイヤツケル


黄泉川「大丈夫大丈夫。人間若いうちは何やってもそう簡単に死なんから。見ろ、削板を」


削板「うぉぉぉぉぉぉぉ!! 根性ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」タイヤ×十二 ヒキズル


垣浜上「いやいやいやいやいやいや、あれは人外です」


黄泉川「つべこべ言わず、残り十分。全力で走ってこい! 無駄話の褒美はタイヤを追加してやろう。ついでに文句に対しては二つプレゼントじゃん」


垣浜上「い、行ってきまーす!!」


授業中、メチャクチャ走った


三,四時間目 家庭科in家庭科室


???「それでは、今日の家庭科は日本の伝統料理、味噌汁を作ってみましょう」


???「ご飯は各自で炊いて、材料の中からお供に何を作るも自由です。それでは初めてよろしいのですよ」


上条「……あ、あの~オルソラ先生」


オルソラ「あらあら、どうかしました上条君? 何か足りないものでもありましたか?」


上条「それが、俺たちの所に味噌がないんですけど」


オルソラ「? そんなはずはないのですよ。キチンと全部のテーブルに置いたはずなのです」


上条「いや、俺たちのテーブルにあったの……ぬか漬けなんですけど」


オルソラ「まぁ! それはご飯のお供に最適ではありませんか」


上条「い、いやですね。俺が言ってるのはそうじゃなくて」


オルソラ「ご飯に味噌汁とぬか漬けとは、とても日本人らしいメニューになりそうですね」


上条「だから、俺が言いたいことはですね」


オルソラ「さらに焼き魚などを追加したら、より一層日本人らしさが出せると思いますよ。上条君は料理上手ですから、期待しますね。それでは」スタスタスタ


上条「……俺の話を聞いてくださいよ、二分だけでいいですから」


垣根「虎と龍ってか。あきらめな、あの先生はああゆう人だ」


上条「でもどうすんだ? このままじゃ、味噌なしスープしか作れないぞ」


一通「それって野菜スープじゃねえか。せめてトン汁にしよォぜ」


垣根「いっそのこと、ぬか漬けのぬかでぬかスープ作るか?」


上条「垣根、採用」


一通「ハァァ!」


垣根「……マジで?」


上条「ないものは仕方ない、ある物で代用するしかないだろ? ダメでもともと、やってみる」


一垣「上条ォ」


上条「これより調理に移る! スープは俺が何とかする。垣根と一方通行は、付け合せを任せたぜ!」


垣根「へっ。それくらい、俺たちに任しとけ」


一通「そのかわり、テメェはこのぬかでうまいスープ作れよ」


上条「おまかせあれ!」


N『その後、上条は試行錯誤した。あるようで全く役に立たない頭をフル回転し、味噌汁ならぬぬか汁を作る努力した。その間に、垣根は料理をし、軽いボヤを起こし、上条に半ギレされる。一方通行は優雅に缶コーヒーを飲み、垣根に蹴り飛ばされる。反射? この世界に超能力なんてありません』


~料理完成後~


オルソラ「あらあら、上条君の所は予想通り随分豪華な仕上げになりましたね」


上条「出来る限りの事はしました」


垣根「ご飯、サラダ、ぬか漬け、ひじき、鮭の照り焼き、そしてぬかスープだ」


オルソラ「それでは早速、いただきます。まずは、鮭から」


オルソラ「…………」モグモグ


オルソラ「…………」ツギニヒジキモグモグ


オルソラ「ズズー」ヌカシルススリ


上条「どうですか?」


オルソラ「……上条君」


上条「……はい」


オルソラ「とてもおいしいです」ニコッ


上条「よっしゃぁぁぁぁぁ!」


オルソラ「垣根君も、このひじきも鮭もよく出来ていますね」


垣根「っしゃぁぁぁ!」


オルソラ「まさかぬか漬けのぬかで汁ものを作るなんて、さすがなのです」


上条「せ、先生」


オルソラ「これなら、いつでもお婿さんに行けますね」


上条「はい! いつか立派な主夫になります!」


一通「…………」


垣根「……拗ねんなよ?」


一通「別にィ、拗ねてませェン」コーヒーススル


~お昼休み~


上条「さあさあ、昼だ昼だ」


垣根「食おうぜ食おうぜ」


一通「コーヒーマジうめェ」


上条「何だ一方通行、またコーヒーだけか。たまには昼もちゃんと食えよ」


一通「いいンですゥ~、俺はこのブラックコーヒーさえあれば」


垣根「けけけ、そんなに飲んだってお前の肌や髪は、少しも黒く染まったりしないぜ」


一通「黙れ冷蔵庫」


垣根「はぁ! 冷蔵庫関係ねぇだろ!」


一通「あーあー、キンキンうるせェな。冷蔵庫だけに」


垣根「誰がうまいこと言えって言った!」


上条「なぁ、一方通行」


一通「あン?」


上条「何で垣根の事冷蔵庫ってゆうんだ?」


一通「ああ。それはな、こいつン家が工場やってンだよ。しかも冷蔵庫専門のな。知らねェか、カブト虫印の垣根冷蔵庫って」


上条「ああっ! あのいやに目立つ白いカブト虫が看板の会社か」


一通「で、こいつそこの一人息子」


垣根「就職に困ったら言えよ? 次期社長権限で雇ってやる」


上条「マジかよ……こいつそんな有名会社の息子だったのかよ」


美爽「何々? 何の話?」


上条「垣根がボンボンだって話」


美爽「うわっ何それ? 聞いただけで食欲なくなるわ」


垣根「お前それは酷すぎませんかね!?」


美爽「そういえば浜ちゃんはどしたの?」


一通「あいつなら例のごとく、屋上で逢引中だ」


美爽「ふ~ん。相変わらず仲いいんだね。あ、それで上条」


上条「ん? 何でせう?」


美爽「あんたさ、ウチの美琴ちゃんの事どう思ってるの?」


一通「!?」


垣根「!?」


上条「どうって、ちょっと暴力的だけど可愛い後輩……っか?」


美爽「じゃあ美冬は」


上条「美冬は、時々何考えてるかわかんないけど、基本いい子だと思うよ」


美爽「ふむふむ、じゃあ付き合うならどっちがいい?」


上条「ええ~、う~ん」


一通(おい、お前どうゆうつもりだァ?)


美爽(どうって?)


一通(何聞ィてンだってことだよ! お前の不用意発言で、現在進行形でクラス内に黒いオーラが漂ってンだよ!)


美爽(だって~、私としてはカワイイ妹達が恋心抱いてる相手が、妹達の事どう思ってるのか知りたいじゃん)


一通(時と場所を考えろォォォ! 何で今聞く必要があンだよ)


美爽(……あは♪)キャルン☆


一通(可愛くぶってンじゃねェよ!)


上条「う~ん、やっぱり上条さんはどっちかを選ぶなんてことはできないな。だってどっちも俺好きだし(友人的に)」


一通「上条ォ」


美爽「うんうん、わかってたけどね。あなたはそうゆう人だって」


垣根「さすが天然ジゴロは言うことが違うぜ」


一通「養殖ジゴロは黙ってろ」


~そんなこんなあって放課後~


404号室 上条宅


上条「ふ~、今日も疲れた」


ヒュゥゥゥゥゥン


上条「ん?」


バリィィィィン!!


垣根「上条ぉぉ!」


上条「ぎゃぁぁぁ!」


垣根「ぎゃあとは何だ。全世界の垣根帝督がわざわざ窓からやって来てんだぞ。もっと喜べ」


上条「喜べるか! もっと普通に入ってこいよ頼むから!」


垣根「俺にそんな常識は通用しねぇ」ドヤァ


上条「」


垣根「それより上条、ガチバン新作出たから見ようぜ」


上条「……うん」


~それからそれから~


ヴァァァァ! カカッテコイヨ!


垣根「やっぱガチバンは黒永が一番だよな。次点で紋児だな」


上条「そうか? 俺は紋児のほうが好きだけどな」


垣根「だってよ、黒永の方が見るからにヤンキーじゃん。紋児は何かチャラ男に見える」


上条「いや、仲間思いの紋児こそ真のヤンキーだろ。あれこそ男の姿だ」


垣根「違うね。孤高に一人で戦い抜く姿こそ、男の姿だろ!」


上条「違う、仲間思いだ!」


垣根「いんや、孤高だ!」


 ギャーギャーギャー! ギャーギャーギャー!


 バァァン!!


一通「うるせェ! 静かにコーヒーが飲めねェだろォが」


上垣「「お前はどっちだ!」」


~説明中~


一通「なるほどねェ。真のヤンキーはどっちかでもめてる訳か」


一通「俺もこの作品シリーズのファンだから、お前らの言いたいことは分かる」


上条「んで、お前はどっちなんだよ」


垣根「もちろん、黒永だろ?」


一通「残念だが垣根。お前の考えは一方通行だ……俺は紋児派だ」キリッ!


垣根「なっ!」


上条「一方通行! お前は話が分かるやつだと思ったぜ」ガシッ!


一通「おおッヒーロー! 紋児の生き様は、まさに憧れだぜェ!」ガシッ!


垣根「もやしぃぃ、テメェ裏切りやがったな!」


一通「違ェな垣根くゥン」


垣根「あぁ?!」


一通「俺はお前に対して味方であったことは一度もねェえ」キッパリ


垣根「」


上条「……垣根? 」


垣根「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」バリィィン!


上条「」


垣根「もやしなんて嫌いだ! もう知るか! お前なんてさっさと美爽とデキ婚でもして、その白髪亡くして禿げちまえ!」


一通「はァ!? ンでそこで美爽の名前が出てくるンですかァァ? あいつと何でもねェし!」


垣根「くたばれリア充がぁぁぁぁ!」ヒュン!


一通「ったく、なンだあいつは? 情緒不安定か? あ、いつものあいつだな」


上条「お、おれの部屋の窓が……段ボールでも張るか」


N(後日、冷静になった垣根がキチンと上条部屋の窓の修理代を払いに来た。かわりに今度はドアノブ外したorz)




~次回予告(嘘かもしれないぞ☆)~


上条「くそっ! 一体どうして……浜面!」


浜面「へっ大将。そんな顔をするもんじゃあねぇぜ」


上条「はま、づら?」


浜面「せめて……最後に滝壷に……会いたかったぜ」ガクッ


上条「はまづらぁぁぁぁぁぁ!」


神崎「…………」


美琴「……まさか、こんな結果になるなんて」


美冬「お姉様……」


五和「こんな、こんな結末!」


~学長室~


土御門「学園長、ついにあの計画を始動するのか」


アレイスター「くくく、この計画がうまくいけば、私は……新世界の神になる!」


N(次回、『last summer vacation(ラスト・サマー・バケーション)』 君は、歴史の証人になれるか?)


後書き

はい、今回は取りあえずここまでです。
次回作は、今回と違いキチンと書き終わってから公開します。
いつになるかは……モチベによりけりです。
予告は、どこまでが真実なのでしょうね? 


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