上条「とある寮制の」美琴「学園生活!?」一方通行「その2ィ」
前作からの続きです。前作は、作者の関連作品からご覧ください。
今回は夏休みに突入します。前回出てこなかったキャラクターが続々出てきます。
作者は……黄泉川先生大好きですッ!
~夏休みだぁぁぁぁ!~
七月二十日 LHR
黄泉川「~~~以上が、休みの間の注意事項じゃん。お前ら、大いに休みをエンジョイするじゃん♪」
おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!
上条「いやいや、ついに来ましたな。夏休み」
青ピ「せやな、ワイらこれが楽しみで日々学校に通ってるようなもんやしな」
浜面「よっしゃぁぁ! 遊んで遊んで、遊び尽くしてくれるぜ!」
一通「……アッッッヂィ」ダラダラダラダラダラ
垣根「おい、一方通行? お前あまりの暑さで汗の量半端ないぞ」
土御門「一方通行、ほれアイス枕」アタマノセ
一通「おォォォォ………」グー
垣根「寝ちまったよ」
削板「まったく、根性が足りないぞ!」
黄泉川「ただぁぁし!」
クラス全員「!?」
黄泉川「これから名前を言うものは、夏休みに学校に来て補習を受けてもらう。心して聞くじゃん」
上条「おやおや、これから楽しい夏休み前にそんな気の毒な人もいるもんだな」
黄泉川「まずは、上条当麻! おめでとう!」
上条「」
浜面「大将、お疲れ」ポン
黄泉川「次に、浜面仕上! おめでとう!」
浜面「」
土御門「にゃー。二人ともご愁傷様だぜ」
黄泉川「土御門元春! おめでとう!」
土御門「」
青ピ「ぷー、皆キチンと勉強してへんからや」
黄泉川「最後に、青髪ピアス。保険以外お前が一番酷かったぞ」
青ピ「」
上浜土「「「ざまぁ」」」ケラケラ
黄泉川「以上四名。夏休みは黄泉川先生と愉快な教師陣が、お前たちを夢の補習ランドに連れてってやるじゃん」
上浜土青「「「「orz」」」」
垣根「ま、仕方ねえな。日頃の努力の差だ」
一通「安心しろ。俺がお前たちの分まで楽しンでやる」
削板「安心しろ。俺がお前たちの分まで筋トレしてやる」
黄泉川「しかぁし!」
上浜土青「「「「!?」」」」
黄泉川「そんなお前たちにも執行猶予を与えてやろうじゃん」
上条「と、いいますと?」
黄泉川「来週の補習第一日目にテストを行う。それの点数によって、補習を免除しても構わないとお達しがきている」
上浜土青「「「「おお~~!」」」」
黄泉川「合格すれば補習免除、しかし宿題がすこ~し多くなる。それでも夏休みを補習付けにするよりいいだろう」
黄泉川「夏休みを謳歌したくば、少しは意地を見せてみろ! 七芒星(ヘプタゴン)! 」
上浜土青「「「「よっしゃ~! やってやんよ!」」」」
黄泉川「以上。これで休み前に言っておくことはない。解散じゃん! 」
ワイワイワイワイ ガヤガヤガヤガヤ
学生寮 上条ルーム
上条「う~む。しかし、どうしたものかね」
浜面「ああ、直接の補習宣告は回避できたが」
土御門「俺たちの各々の実力は火を見るよりも明らかだ」
青ピ「そんなワイらが必至こいて勉強したところで、焼け石に水や」
上浜土青「「「「……はぁ~」」」」
ガチャ
一通「話は聞かせてもらった」
垣根「ここは、俺たちの出番でもあるぜ」
上条「一方通行! 垣根! どうしてここに?」
垣根「ふっ。何水臭いこと言ってんだ上条」
一通「俺たちは七芒星。どこを通ったって同じ道の上にいるだろォが」
垣根「そこで、校内学力トップと二位プロデュース『精神と学力の部屋』を実行に移す!」
浜面「精神と学力の部屋?」
一通「あァ。そこでテメェらは精神ゴリゴリ削りながら、学力を極限まで底上げする。今削板が各ゲストを呼んでる」
青ピ「ゲスト?」
ピピピピピッ
垣根「メール…………よしっ! 準備は整った、今からお前たちは自分の部屋に戻れ」
青ピ「そこにゲストがおるんか?」
垣根「そうだ。そこに、お前たちを魔改造してくれるゲストが待ち望んでいる! 」
上条サイド
上条「さて、俺には一体誰が来るのかな? 垣根のことだから余計に怖いな」
ガチャ
美琴「お、おじゃましまーす」
上条「おっ? ビリビリ、お前か? 垣根や一方通行に呼ばれたの?」
美琴「私だけじゃないわよ。他に六人呼んでるらしいし」
上条「そうなの?」
美琴「そう。各一人につき七人であたるみたいよ。って、聞いてないの?」
上条「ただ猛勉強するとしか聞いてねぇんだよ」
美琴「じゃあ他に誰が来るとか」
上条「皆目見当つきません」キッパリ
美琴「……なんか嫌な予感しかしないわね」
ガチャ
???「あ、あの~上条さん? いらっしゃいますか?」
上条「ん? おお~五和。久しぶりだな」
五和「はい。春休みぶりです」
美琴「……どうも、五和先輩」バチバチバチッ!
五和「……どうも、御坂さん」バチバチバチッ!
上条「まあ二人とも、玄関に立ってないで中は入れば?」
美琴「し、失礼するわね」
五和「お、お邪魔します」
上条「はいはいどうぞ~。特に何もありませんけど、どうぞ座ってくださいな」
ガチャ
???「し、失礼しますよ。上条当麻」
美琴「!?」
五和「!?」
上条「ありゃ? 神裂もこのタイミングで来たってことは、ゲストで呼ばれたのか?」
神裂「はい。垣根帝督に上条当麻の勉強を見てくれと頼まれました」
上条「そうか。なんか悪いな、俺なんかの為にさ。ビリビリや五和もさ」
神裂「い、いえそんな……」
美琴「別に私たちは……」
五和「迷惑だなんて……」
N『むしろ、上条と距離が縮まるチャンスだと意気揚々にして来ているこの三人。実に羨ましい!』
上条「七人ってことは、残り四人か。一体誰が来るんだ」
ガチャ
???「それはね」
???「僕たちだよ」
神裂「あなたたちは……芹亜(せりあ)とオッレルス。まさかあなたちとは」
芹亜「ふふふ。それは愚問とゆうものだよ香織」
オッレルス「そうさ。僕たちが来ることくらい予期していないと、愛しの君は振り向かないよ」
神裂「そ、それは今回とは関係ないでしょう!」
上条「まさかの雲川先輩とオッレルス先輩かよ。どんだけ本気なんだよ垣根と一通さん」
美琴「これで残るは二人。一体どんな奴が来るのかしら」
バァァァァン!
美冬「その二人のうち一人は私です! と、ミサカは蹴破るかのごとく侵入し高らかに名を告げます」
美琴「何でよりによってあんたなのよ!」
美冬「それはミサカが一方通行を脅し……げふん! 説得して名乗り上げたんです。と、ミサカは本当のことを隠しつつ、体裁を繕います」
美琴「あんた、何一つ隠せてないわよ」
上条「……とにかく、これで残りは一人だけか」
五和「御坂さん姉妹、神裂先輩、オッレルス先輩、雲川先輩……ここまでのビックネーム、最後は一体誰が来るんですかね」
ガチャ
一通「俺だ」
上条「」
一通「俺は総監督、美冬は監視役。そして残りの五人で各教科を教える。補習まで十日間、二百四十時間」
一通「お前はトイレと風呂以外はこの部屋で勉強勉強また勉強。勉強と食事と睡眠と入浴以外の行為を固く禁止する!」
一通「一教科につき三十時間、そして仕上げに二十時間。計百七十時間を勉強に捧げろ」
上条「ま、待ってくれ一方通行! 」
一通「あンだ」
上条「上条さんのスペックでは、そんなハードスケジュールをこなすことは不可能に近いと思うのせうが」
一通「上条ォ。黄泉川がいつも言ってンだろォが『若いうちは簡単に死なねえ』って、だから」
上条「だから?」
一通「勉強する位じゃ人は死なねェ。それに若い。ゆえにお前は勉強できる!」
上条「無茶苦茶じゃねえか!」
一通「つべこべ言わずに、テメェは言われた通り勉強すればいいンだよ!」
一通「いいか! 睡眠は一日六時間、朝昼晩飯に二十分ずつ。それで計二百四十時間だ」
一通「決行は明日の朝六時からだ! お前たちからの文句・苦情は一切受けン」
上条「…………不、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
浜面サイド
305号室
浜面「言われるままに自分の部屋に戻ってきたわけだが」
浜面「ゲストが待ち望んでいるって、誰なんだよ一体?」ガチャ
浜面「ただいまーっと」
???「そして帰れー!」
浜面「えぶしっ!」
N『浜面は激しく動揺した。帰宅早々、浜面を襲ってきた怒声と腹部への激痛。この二つが、ただせさえ垣根と一方通行の言葉に不安を憶えていた浜面に、さらなる恐怖を与えた』
???「見ましたか! これぞ窒素人間砲弾。麦野が投げ、私自ら砲弾となり浜面にダメージを与える究極奥義です!」
浜面「ってて。帰宅早々これかよ、まったく」
???「はまづら、大丈夫? ついでに絹旗」
浜面「ああ、俺は平気だ」
絹旗「私も超平気です。ってか滝壺さん、私は浜面のおまけですか!?」
滝壺「大丈夫、そんな怒ってる絹旗を私は応援してる」
絹旗「いえ・・・・・・超そうゆう訳じゃないんですけど」
浜面「絹旗」
絹旗「何ですか」
浜面「これが彼氏特権だよ」ドヤァ
絹旗「爆ぜろリア充」
麦野「おーい、いつまで玄関先で喋ってるつもりなの」
浜面「麦野、絹旗、滝壺、ってことは、フレンダもいるのか?」
フレンダ「いるわけよ」ヒョイ
???「私もいる。にゃー」
浜面「フレメア、お前もか」
フレメア「私は大体かんし。浜面が逃げないために」
浜面「はぁ? 監視? なんでそんなもんいるんだよ」
「「それのわけとは」」
浜面「!? だ、誰だ! 姿を見せやがれ」
「「とう!!」」
スタッ! スタッ!
浜面「お、お前たちは垣根! そしてトール!」
トール「ふふふ、そう俺こそが「家庭教師代理人」こと、トールだ!」
垣根「そして俺が、イケメルヘンこと、垣根帝督だ!」
浜面「お前ら、ずっと天井に張り付いてたのかよ」
トール「ああ、意外としんどかったぞあれ」
垣根「だが、俺が事前に取り付けていた取っ手のおかげで辛さ六割減だったがな」
浜面「取っ手?」
天井に打ち付けられた取っ手×8 ドーモ
浜面「おまっ! 垣根! 人の部屋の天井に勝手に取っ手付けんなよ! どうすんだよあれ」
垣根「いいだろ? これで普段から忍者ごっこができるぜ。やったな」
浜面「全然やってねぇよ!」
麦野「おい、バカ三人」
垣根「ああっ? 誰がバカだ、浜面はともかく俺はお前より頭いいぞこのババアが」
麦野「誰がババアだこのエセホスト。下半身でもの考えてる猿人に言われたくねぇよ」
垣根「お前こそ、更年期入ってボケ始めてんじゃねえぞ糞ババア?」
麦野「テメェ・・・・・・上等だ! 表でろ糞ホスト。テメェのチ〇コ再起不能にしてついでに玉無し決定だ!」
滝壺「二人とも、けんかしちゃだめだよ?」
麦野「滝壺はすっこんでて。これは私とこいつの問題」
絹旗「か、垣根もほら、麦野に謝って丸く収めましょうよ。ね?」
垣根「黙ってろペド痴女」
絹旗「ぺ、ペド!? せめてロリにしてください」
浜面「怒るところはそこじゃねえだろ」
トール「まあ二人はこのままにして、話進めていい?」
浜面「お前マイペースだな!? いいけどさ!」
トール「まぁ、すげー簡単に説明すると、俺・麦野・滝壺・絹旗・フレンダ+垣根が、お前に勉強教えるんだよ」
浜面「うんうん」
トール「んで、明日から一日二十四時間×10日、合計二百四十時間。そこから一日睡眠六時間と飯の時間が計一時間」
トール「それ以外を勉強にあてる。以上説明終わり、何か質問は? 浜ちゃん」
浜面「いや、聞きたいことだらけなんですけど・・・・・・」
トール「細かいことは、この一方通行&垣根プロデュース『精神と学力の部屋』のメニュー表を見てくれ」
浜面「どれどれ・・・・・・・・・・・・これマジ?」
トール「少なくとも二人は本気だと思う」
浜面「いや・・・でも・・・確かにこれくらいしなきゃ無理か」ブツブツ
麦野「南斗水鳥拳奥義・飛翔白麗!」
垣根「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
絹旗「う、美しい」
フレンダ「今一瞬、白鳥が飛んでる姿が見えたよ」
麦野「テメェの血は、何色だ?」
浜面「いや、普通に赤いだろ」
トール「意外と紫だったりして」
浜面「ナメック星人!?」
浜面「ってか、人の部屋で暴れるなよ」
麦野「はぁ? 何言ってんのバカ面。伝承裂波よりマシでしょ」
絹旗「ああ、あれですか? 去年海でナンパしてきた男の海パンを超八つ裂きにした技」
浜面「八つ裂き!?」
フレンダ「ああ、あれ! 麦野が手を上げてすぐ、前にいた男どもを丸裸にした技!」
麦野「ま、本体もそのまま微塵切りにしてよかったんだけどね。それだと海が汚れるし」
絹旗「私もついでに、練習中だった北斗破顔拳であいつらのちっちゃい息子どもをすり潰したかったです」
浜トー「「何この女子達怖い」」ぶるぶる
滝壺「はまづら、一緒にがんばろ?」
浜面「滝壺・・・・・・」
滝壺「はまづらと海に行ったり、花火したり、旅行したい。だからがんばって」
浜面「滝壺・・・・・・俺頑張る! お前と夏休みに、色んなことをする為に勉強する!」
滝壺「うん、お願い。もし」
浜面「もし?」
滝壺「試験パスできなかったら、有情拳でおしおきね?」
浜面「」
麦野「よかったじゃない浜面」
絹旗「痛みなく逝けるんですから、滝壺さんの愛を超感じますね」
フレンダ「結局、浜面と滝壺は死ぬ時までラブラブってわけよ!」
トール「浜ちゃん。こんなすばらな彼女がいて幸せ者だな、爆ぜてしまえ」
垣根「けっ! リア充なんて嫌いだ」
土御門サイド
205号室
土御門「さてさて、一方通行の奴らはどんな人選をしたのか楽しみぜよ」
土御門「しかし、まさか補習コースに乗るとはな」
土御門「しっかり勉強して、舞夏と夏休みをエンジョイするんだにゃ!」
N『説明しよう。土御門 元春には義妹がいる。名前は土御門 舞夏。家事全般が得意で、将来の夢は良家のメイドさん。そして土御門は、この義妹に対して異常なほど執着心もとい、愛情を持っている。まあ一言で言えば、極度のシスコンである』
土御門「たっだいまー!」ガチャリ
舞夏「おー兄貴おかえり~。ドロー2」
???「勝手に上がってるわよ。ドロー2」
???「selfish。ついでに飲み物を貰ってるわよ。ドロー2」
???「ごめんね、なんか勝手に上がっちゃって。ドロー4」
???「気にしなくていいわアリサ、もとわと言えば土御門 元春が悪いのだから。ドロー2」
???「そうね~、私たちは妹さんにどうぞって言われた訳だし~。ドロー4」
???「そうですよ。彼はそのくらいで腹を立てるような人じゃありませんよ・・・・・・ありません」ジュウロクマイトル
土御門「・・・・・・お前たちが俺の家庭教師ってわけか。ってか、なぜ遊んでいる?」
舞夏「兄貴が来るまでの間に、取りあえず自己紹介と親交を深めようと私が提案したんだ。結標、スキップ」
結標「げっ」
土御門「なるほど。ゲームをしている訳は分かった、けどまさか布束先輩がこの計画に加わってくれるとわにゃあ」
布束「interest。一方通行に頼まれたのよ、だから仕方なくよ」
土御門「アリサや吹寄もありがとうぜよ」
吹寄「別に、ただの気まぐれよ」
アリサ「またぁ、いいんだよ。クラスメイトだし、それに夏休みは皆で楽しみたいじゃない?」パァァァァ
アリサ除く全員「くっ! 眩しいぜ」
土御門「サングラス越しでも眩しい過ぎるこの聖人っぷり・・・・・・鳴護アリサ、おそろしい子!」
舞夏「食蜯や海原も、少しはアリサを見習ったらどうだ?」
食蜯「まぁ、心外だわ~。私をこんな変人と一緒にしないでくださいな」
海原「僕も同意見です。僕たちのどこが変人だとゆうんですか?」
全員「「「「「「ストーカーが何言ってんだよ!」」」」」」
食海「「」」
土御門「ま、綺麗に自己紹介とオチがついたところで話を進めようぜ」
布束「そうね。それじゃあ僭越ながら、私が説明するわ」
土御門「お願いするぜ」
布束「あなたはこれから十日間の間、妹の舞夏ちゃん監視の下、この部屋から一歩も出ることなくとにかく勉強して頂戴。これが一方通行達の計画表」
土御門「どれどれ・・・・・・」
布束「ちなみに、総監督は私が担当するわ。本当だったら食蜯操祈に頼むところなんだけど」
食蜯「いやよ~。面倒くさい」
布束「とのことだから、仕方なく私が総監督することなったわ」
土御門「・・・・・・なるほど。確かにこれだけのことをすれば、いやでも学力の底上げは間違いないだろうな」
布束「therefore。逆にこれだけやっても変わらないなんて、そちらのほうが凄いわ」
土御門「ま、ありがたいぜ皆。こんな俺っちの為に」
吹寄「土御門、あなたはまたそうやって自分の価値を下げて」
アリサ「善意の協力だよ。そんな気にしてないで、土御門君もゲームしよ?」
青髪サイド
504号室
青ピ「何でや・・・・・・」
ドサッ、ドサッ、ドサッ
???「固法先輩、これで粗方ですの」
削板「部屋にあるのは、ほとんど出したぞ」
固法「ありがとう白井さん、削板君。あとでこれは帰りに、皆で分担して処理しましょう」
白井「しっかし、あの青髪の殿方はどうしてこんなに汚らわしい雑誌を持っていらっしゃるんですの?」
固法「仕方ないじゃない白井さん。彼も一応男の子なんですもの、こういった類の雑誌くらい持ってるでしょ」
白井「しかし! しかし! この量は異常ですの! 何で雑誌の山がわたくしより大きいんですの!」
固法「とにかく、私たちは部屋で待ってましょ。そのうち帰ってくるから、その時追求したらいいじゃない」
白井「きぃぃぃ! 青髪類人猿! 帰ってきたらきつく説教ですの」
削板「さー戻ろうぜ」ゾロゾロ
ガチャ、バタン
青ピ「あ・・・・・・ああっ・・・・・・」フラッフラッ
青ピ「皆・・・・・・皆、どうしてこんなことになったんや」
青ピ「君らは何も悪いことなんてしとらん」
青ピ「すべて、僕の責任や」
青ピ「やのに・・・・・・やのに」
青ピ「皆ごめんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
???「・・・・・・・・・・・・」
???「・・・・・・・・・・・・」
???「おい、シルバークロス、ステイル。大の男が、大量のエロ本の前で土下座しながら泣いて謝ってるぞ?」
シルバー「見るな黒夜。あれは男としてダメなパターンのやつだ。男の土下座は、バーゲンのように大盤振る舞いしてはいけない」
ステイル「だが彼のあの涙は純粋の物だよ。自分の大切なものを失った時の悲しみは、計り知れないさ」
黒夜「ふ~ん。ちっせえプライドだな」
ステイル「ふふっ、君にも分かる時が来るさ」
黒夜「いや、私たちタメだろ?」←チイサイジュウヨンサイ
ステイル「おっと、そうだったね」←オオキイジュウヨンサイ
シルバー「時々、お前達や絹旗や御坂がタメだと忘れるな」
ステイル「とにかく今は、土下座してる彼を部屋にいれないとね。あれじゃ近所迷惑だ」
それから 青ピルーム
シルバー「えー、取りあえず全員揃ったことだし、説明しよう。いいか、青ピ?」
青ピ「うっ・・・・・・うっ・・・・・・僕の宝物がぁぁ」
黒夜「いい加減泣き止めよ鬱陶しいな」
美爽「そうだよ~。たかだか本じゃない」
青ピ「(ぴく)・・・・・・たかだか?」
青ピ「僕の宝物をたかだがやと! あの子らはな、あの子らは!」
黒子「あんまりごねますと、風紀規定違反でしょっぴきますわよ?」
青ピ「あれはただの本や。話を進めようか」
ステイル(切り替えはやっ)
シルバー「じゃあ話そう。青ピお前は~以下省略」
青ピ「なるほどな~。あの二人らしい、鬼スケジュールやな。でも僕らクラスの学力となると、それくらいせないかんわ」
シルバー「それじゃあ、明日からよろし」
青ピ「ただぁぁし!」
シルバー「な、なんだ?」
青ピ「僕の唯一納得のいかんことがある。それを改善してほしいわ、それは」
シルバー「それは?」
青ピ「僕の監視を、女の子に変えてほしいんや!」
固法「はいはい、皆解散。明日からよろしくね」
美爽「よろしく~」
黒子「よろしくですの」
青ピ「ってなんでや! 何で誰も聞いてくれへんの!」
シルバー「聞くな大馬鹿野郎」
ステイル「同じ男として恥ずかしいね」
削板「実にしょうもない」
青ピ「せめて! せめて! 同じ十四才の黒夜にチェンジしてや」
黒夜「黙れハゲ」
黒子「汚らわしいですハゲ」
固法「野垂れ〇ねハゲ」
美爽「もげろチ〇コ」
青ピ「」
N『かくして、四人同時学力強化プロジェクトがついに始まった。これから四人は、血と冷汗と涙を流し、時には愚痴をこぼし、またある時は脱走を企て捕まるかもしれない』
上条の場合
国語担当・神裂
神裂「で、ありまして、この問いは・・・・・・」
上条「」ウトウト
美冬「せいやぁ!」バチコーーン!
上条「いってぇ! 何すんだ!」
美冬「何すんだ? 人の授業を居眠りしてる不届きものに、天に代わってお仕置きしたんです」
上条「うっ」
神裂「上条当麻。あなたは居眠りしている暇があったら漢字の一つでも憶えてください」
上条「ううっ、すまん」
N『いつものごとく、居眠りぶっこいていた』
浜面の場合
英語担当・フレンダ
フレンダ「じゃあ浜面、『私は空が飛べる』を英語で書いて」
浜面「へっ、そんくらい簡単だ・・・・・・・・・・・・ほら」ペラ
『I want fry』
フレンダ「浜面・・・・・・これ、全然違う」
浜面「え?」
フレンダ「まず、wantじゃなくてcanだよ。それからflyがfryになってる。これじゃあ『私は焼いて欲しい』だよ。ただの超ドM発言ってわけよ」
浜面「くそ、凡ミスか」
フレンダ「いや、これ中学で習う英語だよ? 私の国なら幼稚園児だって間違えないよ」
浜面「」
フレメア「にゃー。はまづらはお馬鹿でドMなの?」
N『いつものように、馬鹿だった』
土御門の場合
生物・科学担当 布束
布束「そして、人には何億もの菌が存在しており」
土御門「はい、先生!」
布束「何かしら生徒A」
土御門「その菌の中に妹菌はありますか?」キリッ!
布束「そんな菌は存在しない」キッパリ
土御門「しかし先生はさっき、今だ未知の菌は多数に存在するっていいましたよにゃ?」
布束「ええ。言ったわ」
土御門「なら、まだ見つかってないだけで、妹菌は存在する可能性があるんじゃないですかい」
布束「・・・・・・一概に否定はできないわ」
土御門「っし!」
N『いつものように、シスコンだった』
青髪ピアスの場合
社会担当・美爽
美爽「ねぇ、今どんな気分?」
青ピ「ううっ・・・・・・美爽姉さん」
美爽「ん? 何? 言ってごらん」
青ピ「ぼ、僕もう限界や・・・・・・出そうや」
美爽「出したいの? でもダーメ。だって汚れるじゃん」
青ピ「か、堪忍してや。我慢できひん」
美爽「ダメだよ~。これはお仕置きなんだから♪」
青ピ「頼むから、引き上げてくれへんか!?」ヒュンヒュン
美爽「ミノムシみたいに動いても、答えはno」
青ピ「頭も・・・・・・ぼーっとしてきたわ。ってか吐きそうや」
美爽「じゃあこのまま授業再開ね」
青ピ「華麗にスルーかいな!」
青ピ「ううっ苦しいわ。けど・・・・・・この苦痛もええわぁ」
N『いつものように、変態していた』
N『シバキ、シバかれ、吊るされ、そうして彼らは、十日間の地獄を生き抜いた』
そして、決戦当日
黄泉川「なんだかお前ら、面構えが凛々しくなったじゃん」
上条「そうですか?」ver神〇 明ボイス
浜面「あまり実感ないな」ver井上 真〇夫ボイス
土御門「ただ勉強しただけだしな」ver小林 〇志ボイス
青ピ「そうだ」ver大塚 明〇ボイス
黄泉川「こころなしか、声まで渋カッコよくなってるじゃん」
???「皆顔が変わるほど勉強してきたんですねー」
黄泉川「いやいや月詠先生。顔が変わる勉強方法って」
月詠「さぁ補習候補組のみなさん、これからテストなのですよ」
月詠「五教科の一教科五十点満点、合計点数が二百点が合格ラインですよ」
月詠「制限時間は、三時間です。では、」
月詠「始めてください」
上条「・・・・・・」カリカリカリカリ
浜面「・・・・・・」カリカリカリカリ
土御門「・・・・・」カリカリカリカリ
青ピ「・・・・・・」カリカリカリカリ
黄泉川「すごい集中じゃん」ヒソヒソ
月詠「普段からこのくらいやって欲しいものですね」ヒソヒソ
黄泉川「この調子なら、全員テストはパスするじゃん」ヒソヒソ
月詠「さぁ、それは終わってみるまで分かりませんよ?」ヒソヒソ
三時間経過・・・・・・
月詠「そこまでです! 全員ペンを置いてください」
黄泉川「ご苦労じゃん。一時間後に結果発表するから、それまでは自由じゃん」
月詠「それじゃあ先生達は、職員室で採点してきますね」ガラガラガラ
黄泉川「じゃあ後でな~」ガラガラガラ
黄泉川「・・・・・・ふぅ」
垣根「先生、あいつらどうだった?」
黄泉川「素直に驚いたな。全員まるで別人じゃん」
一通「ま、あれだけやったンだ」
美琴「それでも上がらなかったら、逆にすごいわね」
麦野「途中何回か死にかけたし」
美爽「何回か吊るしたし」
美琴「吊るしたときは何事かと思ったわよ」
麦野「叫び声が私達の部屋まで聞こえてきたわ」
絹旗「ってか、夜に吊るすのやめてくださいよ! 最初うめき声が超聞こえてきた時、少しビビっちゃったじゃないですか」
美爽「あれ? でも私、浜ちゃんの部屋のベランダだから飛んでく浜ちゃん何回か見たよ。あれは?」
麦野「それ私がやった」
美琴「・・・・・・何で?」
麦野「浜面の野郎、私の授業中寝てやがったから、つい足が出ちまった」
美琴「ついって、あんた」
食蜯「野蛮ね~」
滝壺「いいんだよ。寝たはまづらが悪い」
美冬「寝ていたと言えば、上条さんもよく寝ていましたね。と、ミサカはふと思い出します」
美爽「あ、やっぱり?」
美冬「特に最初の頃は酷かったです。一日に百回以上叩きましたよ」
食蜯「あら、土御門さんは全然居眠りしてなかったわよ」
美爽「うちも、どっちかってゆうとおふざけが大概だったし」
食蜯「でも~、休み時間のたびに妹さんに甘えてたわ~」
美冬「さっすが、シスコン軍曹ですね」
食蜯「だけど、あまりに甘えてくるもんだから、ついに妹さんが『プロジェクト期間中は甘え禁止令』を出したの」
美冬「ふむふむ、そしたら?」
食蜯「人が変わって、今みたいになったわ」
絹旗「はじめ見たとき、どこのメキシカンかと思いましたよ。帽子かぶってましたし」
美琴「・・・・・・そう言えば、あいつも途中から変わったわね」
美冬「・・・・・・そうですね。確かあれは、雲川先生の授業中でしたね」
美爽「何かあったの?」
美冬「いえ、特に何かあったわけありません。ただ」
琴爽「「ただ?」」
美冬「何か耳打ちされただけです」
美琴「・・・・・・それだけ?」
美冬「それだけです」
美爽「雲川先輩らしいわ~」
美冬「では青ピさんはどうやったんですか?」
美爽「え? うちは特に何もしてないけど? ふざける→吊るすorシバキ倒すのループと、優しい励ましの言葉だけ」
美冬「美爽お姉様、マジ調教師スキル高ぇ」
絹旗「浜面の場合はどうでしたっけ」
フレンダ「ああ、それはフレメアのおかげ? かな」
滝壺「なんて言ったの?」
フレメア『にゃ~。これじゃあはまづら、ヒモニートルート一直線だね』
フレンダ「その一言から、人が変わって猛勉強しだしたってわけよ」
美琴「それは・・・・・・ねぇ?」
美冬「幼女に言われたら、そらショックでしょうね」
美爽「まさに、YOUはショック! ってか」
食蜯「変態が」
絹旗「ベランダで」
滝壺「吊るされった~」
女子全員「wwwwwww」
一垣「「この女子トークマジ怖」」
一時間後 教室内
黄泉川「え~それでは、テストの結果を発表するじゃん」
上浜土青「・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴッ
月詠「効果音が世紀末ですね」
黄泉川「まずは、上条」
上条「・・・・・・はい」
黄泉川「点数は・・・・・・二百五十点! 満点じゃん! おめでとう」
上条「お~わったぁぁぁぁぁ!」
黄泉川「続いて、浜面」
浜面「・・・・・・うむ」
黄泉川「点数は・・・・・・二百四十五点! おめでとう」
浜面「きぇぇぇぇぇえ!」
黄泉川「サクサク行くぞ、土御門」
土御門「・・・・・・おう」
黄泉川「点数は・・・・・・二百三十点! おめでとう」
土御門「まぁ、当然だな」
黄泉川「そして最後、青髪」
青ピ「・・・・・・ふむ」
黄泉川「・・・・・・・・・・・・」
青ピ「・・・・・・・・・・・・」
黄泉川「二百五十点! お前も満点じゃん! おめでとう」
青ピ「うらぁぁぁぁぁぁ!!」
月詠「全員合格、しかも上条ちゃんと青髪ちゃんは満点なんて、先生もびっくりです」
黄泉川「私もじゃん。まさかお前らが全員合格するとはな」
上条「先生・・・・・・」
黄泉川「素直に言うと、私はお前たちの中で合格できるのは一人か二人だと思ってたじゃん」
黄泉川「上条が叫ぶか、浜面が呻くか、」
黄泉川「しかしお前たちは、私たちの予想を裏切ってくれた」
黄泉川「やっぱりお前たちは、やればできる」
黄泉川「立派な生徒じゃん」
浜面「せんせぇ・・・・・・」
土御門「俺たち・・・・・・」
青ピ「頑張ったで・・・・・・」
黄泉川「お前たちは頑張った。先生たちは嬉しい。よって」
黄泉川「これを心置きなく渡せるじゃん」ドサドサドサドサ
上浜土青「・・・・・・?」
月詠「えーみなさん恐らく理解できていないと思うので、三行で説明しますね」
月詠「補習はないです」
月詠「代わりに宿題増やします」
月詠「やってこい」
月詠「OK?」
上条「・・・・・・これは詐欺だ」
黄泉川「詐欺とは人聞きが悪い。これも愛だ」
浜面「愛ゆえに、人は悲しまなければならぬ」
土御門「愛ゆえに、人は苦しまなければならぬ」
月詠「愛ゆえに、宿題を出しました」
黄泉川「はいはーい、全員これ持って今日は帰っていいじゃん」
月詠「次に会うのは二学期です。キチンと宿題やってこなかったら」
上浜土青「こなかったら?」
月詠「・・・・・聞きたいですか?」
上浜土青「NO problem」
黄泉川「じゃあ、解散!」
ガラガラガラ
垣根「おっ出てきた出てきた。どうだった・・・って、なんだこのプリントの山は?」
上条「補習なしの代償」
一通「ま、補習づけに比べればマシなンじゃねェか」
美琴「そうそう」
美冬「しっかりやってくださいね」
浜面「ちなみに手伝って」
滝壺「自分でやる」
浜面「・・・・・・デスヨネー」
土御門「結局、勉強しても勉強は終わらないのか」
舞夏「それは違うぞ兄貴。人生は常に勉強だぞ」
土御門「義妹に人生観を諭されたにゃあ」
青ピ「これはあれやな、上やんのあのセリフが効果を発揮する場面や。せーの」
上浜土青「不幸だーーーー!!」
N『さーて、次回予告だよ』
美琴「きゃー波で水着がながされちゃったよー(棒)」
美冬「やーん私も流されてしまいました(棒)」
垣根「やー絶壁かな絶壁かな。ハハハひでぶっ!」
麦野「あのね、浜面。実は私、ずっとあなたの事が」
浜面「麦野・・・・・・実は俺も、前からずっとお前の事を」
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はまづら?」
舞夏「兄貴、実は私たち、実の兄妹だったんだよ」
土御門「な、なんだって!」
舞夏「さらに言うと、私たちの他に弟が一人いたんだよ」
土御門「だ、誰だそれは」
ステイル「僕だよ・・・・・・元春兄さん」
土御門「嘘だァァァァァァァァァァ!」
N『次回、love scramble 愛と恋と拳が混じる時 君は、結末を見ることができるか』
はい、今回はこれまでです。
前回からかなり時間がかかって申し訳ありません。
無事にテストも終わったので、次回からは本格的に夏休みです。
そして皆様に、お知らせです。
このSSをご覧になって、質問やキャラクター個人に聞きたいことがありましたら、コメント欄に名前と一緒に打ち込んでください。
SS内で、みんな大好きなあいつが答えてくれます。では、次回作をご期待ください
あっ、ちなみに次回には四人は元に戻ってます。
質問
『とある科学の一方通行』のキャラはでますか?エステルちゃんとか
質問ありがとうございます。
答えは出ます。今後に期待してください!
期待期待期待大ヾ(o≧∀≦o)ノ゙