2017-06-11 04:40:18 更新

概要

艦これ×テニプリで作って見ました。


翔鶴「はい、たまにはどうですか? ご一緒に」


提督「うむ、やったのなんて学生時代に数えるくらいだからな、そんなにうまくはないぞ」


翔鶴「大丈夫です、私が手取り足取り教えてあげます! 」


提督「なにぃ⁉︎ 翔鶴が、手取り足取りか」


翔鶴「はい、ビシビシシゴいちゃいますよ」


提督「……なんかヤラシイな」


翔鶴「ええぇ〜⁉︎ 今の会話のどこにヤラシイ要素があったんですか」


提督「どれ、ここからコートを見てみよう」ガチャ


翔鶴「って、スルーしないでください! 」


提督「ほう、金剛と島風がやっているな」


翔鶴「二人とも強いですよ、島風ちゃんはスピードで、金剛さんはそれにパワーがありますからね」


提督「どれどれ、しばらく見てみよう」




島風「金剛さん、そろそろ見してよ、得意球! 」


金剛「オウ、見たいなら、見してあげるネェ! 」ザッ


金剛「バ〜ニング、波動球‼︎ 」


島風「おおおう‼︎ 」


比叡「ゲームお姉様、2-0」


金剛「神風ガールには、まだこれはかえせないネェ! 」



提督「おい、翔鶴」


翔鶴「はい? 」


提督「金剛が打った球、燃えてるように見えたけど」


翔鶴「そう見えるだけで、実際は燃えていないので大丈夫です」


提督「ちなみにあれ、お前もできるの? 」


翔鶴「え? 私はできませんよ」


翔鶴「金剛四姉妹は全員できますけど」


提督「できるのか⁉︎ あんな球! しかも榛名や霧島もか! 」


翔鶴「二人は初めて日が浅いので、金剛さんの五式までしか打てませんけどね」


提督「まて翔鶴、五式? 一体あれはいくつまであるんだ」


翔鶴「金剛曰く、108式までだそうです」


提督「ひゃく、ってありすぎだろ、どんだけだよ」



比叡「ゲームセット、ウォンバイお姉様6-3」


金剛「いやぁ〜相変わらず神風ガールの音速弾(ソニック・ブリット)は速いデス‼︎ 」


島風「金剛さんこそ、またパワー上がったんじゃない? あれは駆逐艦じゃ返せないよ」


金剛「ふふん、でもまだまだワタシのマスターには及びまセーン! 」


島風「大和さんと武蔵さんだっけ? 武蔵さんは分かるけど、大和さんはいがーい」


ガチャ


「コート、いいかしら? 」


島風「あ、加賀さんと瑞鶴」



提督「お、瑞鶴と加賀だ。意外だな、二人仲良く庭球するとは」


翔鶴「う~ん、仲良くか・・・・・・は知りませんけど、よく二人で打っているのを見ますね」


提督「あの二人は強いのか? 」


翔鶴「はい! 加賀さんも瑞鶴もとっても強いですよ! 艦娘番付みたいのがあれば、間違いなく十番以内には入りますね」


提督「おお、お前がそこまではっきり断言するってことは、そうとうだな」



加賀「いきますよ、五抗戦」


瑞鶴「いつでも来なさいよ! 」


加賀 「いきます」パァン! 


タッシュルルルルル


瑞鶴「な、いきなり零式サーブ! 」


加賀「やりました」ドヤァ


比叡「15-0」



提督「スゲェ! 球がバウンドしなかったぞ」


翔鶴「あれが、加賀さんの零式サーブ、あれは100%リターン不可能です」


提督「ええっ! 何それ無敵じゃん、加賀のサーブの度にあれ打てば楽勝じゃん」


翔鶴「いえ、加賀さんはあのサーブ、連発できないのです」


提督「・・・・・・できない? 」


翔鶴「提督は、一昨年の大規模作戦を憶えていますか? 」


提督「ああ、あれは凄まじきものだった」


翔鶴「その時加賀さんが、右腕に深手を負いましたよね」


提督「まさか、その時の怪我か? 」


提督「しかしお前たちは、轟沈しない限り直せるんじゃないのか? 」


翔鶴「提督、私たちはただの艦ではなく艦娘、多少なりとも人と同じ部分があります」


翔鶴「腕がなくなれば義手をつけ、足がなくなれば義足をはめ、後遺症が残る傷を負えば後遺症が残ります」


提督「・・・・・・そういえば、あの時から加賀は定期的にいなくなるな、そうゆうことか」


翔鶴「だから本当は、テニスをやっていい体じゃないんですよ」


提督「じゃあ、なんであいつは? 言ってはなんだが、たかが趣味だろ? 」


翔鶴「それは、あの子のためだと思いますよ」



比叡「ゲーム加賀さん、4-4」


加賀「流石に、力を付けたようね」


瑞鶴「負けないわ、今度こそあんたに勝ってみせるわ」


加賀「……楽しみだわ」


比叡「瑞鶴、トゥ・サーブ」


瑞鶴「はぁぁ‼︎ 」


加賀「フッ! 」


瑞鶴「速きこと、島風の如く! 」


加賀「うっ」


比叡「15-0」


瑞鶴「まだまだぁぁ! 」


加賀「………」


瑞鶴「静かなること、川内の如く! 」


加賀「くっ! 」


比叡「30-0」


瑞鶴「加賀さんどうしたの! 一航戦の実力って、これで終わり⁉︎ 」バァァン!


加賀「(流石ね、翔鶴さんの妹なだけはあるわ。大したスピードにパワー)」パァン


島風「打ち上げちゃった! 」


金剛「ロブです! 届きますか? 」


瑞鶴「舐めるんじゃないわよ! 侵略すること、大和の如く! 」ズバァァァァン‼︎


加賀「⁉︎」


ガラガラガラッ


榛名「なんて威力のグランドスマッシュ! 加賀さんのラケットを吹き飛ばしたわ! 」


龍驤「それだけやない、ガットまで突き破っとるで」


島風「榛名さんに龍驤さん! いつの間に」


龍驤「あんだけ派手にやってれば見るしかないやろ」


榛名「気づけば部屋を出てました」



加賀「……よくここまで成長しましたね、五航戦」


瑞鶴「……どうも」


加賀「でも、まだあるでしょ?」


瑞鶴「‼︎」


加賀「あなたに奥の手があるように、私にもあるのですよ」


加賀「さぁ、再開しましょ」アタラシイラケットソウビ




提督「お、加賀が新しいラケット持ってコートに戻ってきたな」


翔鶴「………」


提督「翔鶴? 」


翔鶴「少し、心配ですね」




加賀「ふっ! 」


瑞鶴「はぁぁ! 」


加賀「ふん! 」


瑞鶴「まだまだぁぁ! 動かざること、長門の如く! 」


加賀「……」


瑞鶴「はぁぁ! 」


加賀「………」


瑞鶴「はぁぁ! 」


加賀「………」



島風「ねえ、おかしくない? 」


榛名「? 何がですか? 」


島風「加賀さん、あそこからずっと動いてないよ? 」


榛名「! あれは、加賀ゾーン! 」


霧島「まさか、再び見ることができるなんて」


島風「なぁに、それ? 」


霧島「島風さんはまだ来て日が浅いので知らないのも無理ないです」


榛名「あれは、加賀さん必殺の超高等テクニック、通称加賀ゾーン」


霧島「ボールに通常の何倍もの回転をかけて打つことによって、相手の打った打球を自分の元に戻るように仕向ける技」


金剛「それが、加賀ゾーンデス」


島風「すっご〜い! 加賀さん最強じゃない! どうして今まで使わなかったの? 」


金剛型s「…………」


島風「? 」


金剛「(加賀、腕は大丈夫なんデスか)」




瑞鶴「なるほどね、それが話に聞いた加賀ゾーン、ありえないくらい凄い技ね」


瑞鶴「(ま、このくらいやってもらわないとね!)」


加賀「……どうも」


瑞鶴「次、いくよぉ! はぁぁ! 」


加賀「ふっ」


瑞鶴「はぁぁ! 」


加賀「ふっ」


瑞鶴「はぁぁ! 」




金剛「また加賀ゾーンデス! 」


榛名「加賀さん……」



加賀「ふっ」


瑞鶴「加賀さん、私がまだ本気じゃないって言ったわよね」


瑞鶴「見せてあげる、これが五航戦・瑞鶴の本当の力よ! 」


瑞鶴「動くこと、雷電の如く! 」バァァァァン!


加賀「なっ⁉︎ 」


比叡「フィ、15-0」



霧島「み、みましたか今の打球、加賀さんのゾーンを破りました」


金剛「それだけじゃないデス、あの動き、まさしく雷のようデース」


島風「く、悔しいけど私より全然速いよ〜」


榛名「風より速く、火より強烈な打球を打つことができるなんて」


霧島「……とんだ切り札ですね、お姉様方」


ガチャ


赤城「やはり、瑞鶴さんと試合をしていたんですね」


霧島「あ、赤城さん! 」




翔鶴「赤城さん、心配で来てくれたんですね」


提督「心配? 加賀の腕のことか? 」


翔鶴「はい、加賀ゾーンはもちろん、最初に打っていた零式も、肘に物凄く負担がかかる技なんです」


翔鶴「怪我をしてからは、零式の方はできる限り打たないようにしてたんですが」


提督「ゾーンの方もか? 」


翔鶴「はい」


提督「しかし、加賀はなんでそんな無理をしてまで試合を? 」


翔鶴「……考えられるのは、今度のドイツに移動する件ではないですか? 」


提督「ドイツ? しかしあれは……」




瑞鶴「雷電‼︎ 」バァァァァン


比叡「ゲーム瑞鶴、5-4」




榛名「加賀さんが、全く手が出せないなんて」


赤城「加賀さん……」



加賀「ふっ! 」


瑞鶴「はぁぁ! 」


加賀「(……瑞鶴、これがあなたに見せる全力です! )」


加賀「五航戦、雷電を打って来なさい」


加賀「これ以上、点は譲れません」


瑞鶴「⁉︎ そう、そこまで言うなら期待通りに! 」


瑞鶴「雷電! 」バァァァァン!


加賀「………」


バァァン


比叡「アウト、15-0」


榛名「あれ? 今の雷電ですよね? 」


龍驤「もうけもうけ、瑞鶴油断したらあかんでぇ〜」


赤城「今の……まさか」



瑞鶴「なに……今の? 」


加賀「さぁ、次行きますよ」


加賀「ふっ! 」


瑞鶴「さっきのは偶然よ、ちょっと狙いがずれただけ」


瑞鶴「今度こそ、雷電! 」


加賀「……」


バァァン


比叡「アウト、30-0」


瑞鶴「ま、また?」



赤城「………」




2年前(大規模戦闘前)


赤城「加賀さんのゾーンって、逆のことはできないんですか? 」


加賀「……逆? 」


赤城「打球を引き寄せるんでなく、外に出す? 的な」


加賀「……無理です」


加賀「私がセンターマークから技を出した場合、カバーできるのは1m50㎝、コーナーギリギリでも2m60㎝分の回転をかけていればゾーンが完成します」


加賀「しかし、外に出すとなると、仮にセンターラインに打たれたとしたら、4m20㎝分もの外回転が必要になるんです」


加賀「口で言うのは簡単ですけど、相当厳しいものです」


赤城「つまりそれって」


加賀「? 」


赤城「できなくはないってことですよね? 」




加賀「……」


バァァン


比叡「アウト、ゲーム加賀さん、5-5」



翔鶴「⁉︎」ダッ


提督「お、おいどうした翔鶴! 急に走り出して」


翔鶴「この試合を止めて来ます! 」


提督「お、おい! 」ダッ


提督「どうゆうことから、説明してくれ」


翔鶴「加賀さんが出したあの技、ゾーンの逆でボールを外に弾き出す、加賀ファントム! 」


提督「加賀……ファントム? 」


翔鶴「以前加賀さんが言ってました、それは無理、できたら奇跡か幻、ファントムねって」


提督「できないと言っていたことができて何か問題があるのか? 」


翔鶴「加賀さんはできないんでなく、やらなかったんです」


提督「ん? 」


翔鶴「ファントムを打つのに、ゾーンの約6倍回転をかけて打つそうなんです」


提督「ろ、6倍だと! ゾーンだけでも負担がでかいのに、それの6倍なんてやったら」


翔鶴「そうです、このまま試合を続ければテニスはおろか」


翔鶴「艦娘としても、ダメになってしまうかもしれません」




瑞鶴「雷電‼︎ 」


加賀「……」


バァァン


比叡「アウト、ゲーム加賀さん6-5」


瑞鶴「っつ! 」


霧島「ちょっと、瑞鶴さん! 膝が青白くなってますよ!」


榛名「私、氷もらって来ます! 」


瑞鶴「いいから、気にしないでください」


榛名「で、でも足が」


瑞鶴「それは、加賀さんも一緒だから」


加賀「くっ……」


赤城「加賀さん、これ以上のファントムは」


加賀「やめません、いくら赤城さんの頼みであっても、ここは譲れません」


赤城「どうして、そこまでするんです」


加賀「……あの子は、素質があるわ」


加賀「そんなあの子が、全力でぶつかってくるのであれば、私も全力でぶつかるのみです」


赤城「今後、テニスができなくなってもですか? 」


加賀「………私は来週、ドイツに異動するんです」


赤城「え……な、なんでそんな話を? 」


加賀「そうなれば、もうあの子に教えてあげることはできないわ」


加賀「だから、私がここであの子に、最後の稽古を」


赤城「……加賀さんの気持ちは、理解しています」


赤城「しかし加賀さんは、また自分を犠牲にしてまで他の人に気を使うんですか! 」


赤城「二年前の大戦中も、私を庇ったばかりに腕を……」


加賀「……行くわ」


赤城「加賀さん! 」


加賀「安心して、赤城さん」


加賀「私は、あの時のことを後悔なんてしていないわ」


加賀「むしろ、誇りに思っています」


赤城「加賀……さん」ポロポロ


加賀「泣かないで赤城さん、別に私死にに行くわけではないのだから」


加賀「ただ、庭球であの子と正真正銘、本気の勝負がしたいのです」




加賀「待たせてしまったかしら? 」


瑞鶴「いいえ全然、続きをやりましょ」


加賀「……行きますよ」パァン


シュルルル!


瑞鶴「ここに来て零式! 」


瑞鶴「(そこまでして、私と勝負してくれるんだね、加賀さん)」


加賀「続けて行きますよ、はぁ! 」ズキッ


加賀「うっ! 」


瑞鶴「! 戻らない、零式じゃない! 」


加賀「う、ううぅ」


バタン!


翔鶴「加賀さん! 」


榛名「しょ、翔鶴さん! それに提督まで! 」


提督「二人とも、手や足の色が変色してるじゃないか! どうして二人を止めない! 」


霧島「そ、それは」


島風「ううう〜」


金剛「テートク、いいですか? 」


提督「……なんだ」


金剛「お願いデス、あの二人の勝負を止めないでください」


提督「しかし! 現に二人とも酷い状態だ! 見ていて痛々しくて! 」


提督「それに加賀の奴は、腕を怪我しているのに! 」ギリッ


金剛「知っていたんですネ、翔鶴が教えたんデスか? 」


翔鶴「はい……それに、私も提督と同じ意見です」


翔鶴「加賀さんには、まだまだ教えてもらいたいことがあるんです。こんなところで終わっていい人じゃないんです! 」


翔鶴「ですから、止めさしていただきます」ザッ


翔鶴「……どいてください、赤城さん」


赤城「ダメです」


翔鶴「赤城さん、あなたも加賀さんと同じ一航戦なら! この勝負を止めたいと思わないんですか? 」


赤城「確かに、私も止めようとしたんです。でも、加賀さんの顔を見て」


赤城「止めることを辞めました」


翔鶴「なぜです? 」


赤城「あの顔を加賀さんは、覚悟を決めた顔です」


赤城「もうじきドイツに行ってしまうあの人が、最後に! この鎮守府の艦娘・加賀として選んだのが瑞鶴さんなんです」


提督「………(ん? )」


赤城「加賀さんの信念を! 生き様を! そして強さを! 他の誰でもない、ずっとライバルと認めていた瑞鶴さんに見せようと! 」


提督「ああ〜赤城、ちょっといいか? 」


赤城「……なんですか」


提督「要するに、ドイツに行っちまうから、加賀の全部を瑞鶴に見せたいから試合を止めるな! ってことで大体いいのか? 」


赤城「まぁ、だいたいはそんな感じです」


提督「……はぁぁ、こりゃ参ったな」


翔鶴「……ですね」


提督「翔鶴、構わん、二人を止めろ」


翔鶴「はい」


赤城「! い、行かせないですよ! 」


提督「赤城、止めるな」


赤城「嫌です! 決意した加賀さんを邪魔するなんて! いくら提督でも許しませんよ」


提督「心配いらん、その決意のことなら、あと数分で解決する」


赤城「え……」



瑞鶴「はぁぁ! 雷電! 」


加賀「くっ! 」ファントム


パシィィィィィン


翔鶴「両者とも、そこまでです」


瑞鶴「しょ、翔鶴ねえ! 」


加賀「なんの真似ですか、邪魔しないでください」


翔鶴「いえ、二人にはここで試合を辞めてもらいます」


加賀「いくら秘書官のあなたでも、そこまでの権限はないはずですよ」


提督「だが、俺にはあるぞ」


瑞鶴加賀「て、提督!」


提督「まったく、頑固な二人が集まると余計強固になるな」


瑞鶴「止めないで提督、これは私達の問題よ! 」


加賀「そうです、私にはもう時間がないんです」


加賀「私は来週には、ドイツに」


提督「あーー、そのことなんだが加賀」


提督「お前も他の皆んなも勘違いしている」


「「「??」」」


提督「加賀は確かにドイツに行く」


提督「だが現場の実地訓練にうちの鎮守府代表として」


提督「一週間ばかり留守にするだけだぞ」


加賀「・・・・・・え」


瑞鶴「じゃ、じゃあ加賀さん、ここからいなくなる訳じゃないの!?」


提督「うむ、そうだ」


赤城「・・・・・・戻ってくるんですね」


提督「戻ってくる」


加賀「・・・・・・そう」ヘナヘナ


翔鶴「か、加賀さん大丈夫ですか」


加賀「平気よ、少し拍子抜けしただけよ」


提督「そんな訳で、加賀と瑞鶴はただちに病院に行きなさい」


翔鶴「赤城さん、加賀さんをお願いできますか? 私は瑞鶴を」


赤城「わ、わかりました」


提督「やれやれ、これで問題解決だな」


島風「でもでも、どうして加賀さんのドイツ行きが間違った形で広まっちゃったんだろうね」


提督「大丈夫だ島風、それについては既に心当たりがある」


提督「川内! 」パチン


川内「何々提督? 夜戦? 」シュパ!


提督「違う、それに今は昼間だ。お前に緊急任務だ、この犯人(ホシ)を速やかに拘束したのち執務室まで連れてきてくれ」ピラッ


川内「りょーかい、それで今回の報酬は? 」


提督「間宮の一日数量限定メニュー『空母式盛り盛り合わせまくりD・B・P(デラックス・ボリューム・パフェ)』の引換タダ券五枚でどうだ」


川内「交渉成立」シュタ! 


榛名「川内さんは誰のところに行ったのですか? 」


提督「こんな騒ぎを起こした張本人の所だ」



数時間後、


提督「二人の具合はどうだった? 」


翔鶴「二人とも、一週間は安静にした方がいいと言われました」


提督「ま、あの状態なら仕方あるまい」


翔鶴「ですがそこは艦娘、入浴したら8時間で治りました」


提督「相変わらず艦娘すげぇ〜」


翔鶴「で、提督。彼女のことなんですけど……」チラッ


青葉「んーんーんん! 」


翔鶴「何故あんなことに? 」


提督「青葉、お前少し前に聞き耳立てて加賀の話を聞いた。違うか? 」


青葉「んーんー、んんんーんん ! 」


提督「だがお前はそのことを速く話したいが為に、加賀が一週間しかドイツに行くことまでは聞かなかった。そうだろ? 」


青葉「……んー」


提督「これが、加賀移行問題の顛末だ」


翔鶴「何ともはや、言葉がありませんね」


提督「さてさて青葉よ、ここまで自体を大事にしてしまった挙句、危うくうちの大事な機動戦力である空母二隻をダメにするとこだったんだぞ」


提督「そのことについて空母組から、動く的が欲しいとのお達しがあってな」


提督「青葉、お前には一ヶ月の空母機動部隊の練習の的になってもらう」


青葉「んーー⁉︎」


提督「心配するな、模擬弾だから少し痛いだけで轟沈までは行かん」




それからそれから〜


加賀『大鯨、隼鷹さん、もっと相手の動きをよく見てください』


瑞鶴『駆逐艦のみんなも、ただ魚雷を打つだけじゃなくて、相手の動きを予測して打つのよ』


提督「大事をとって監督艦としてつかせてみたが、意外と上手くやっているな」


翔鶴「はい、二人とも的確に指示してくれているんで、皆さんメキメキ腕を上げているんですよ」


提督「うむ、棚からぼたもちだな」


翔鶴「ちょっと意味が違うような……」


ドーン、ドーン


青葉「ひぃぃぃぃ! いくら模擬弾とはいえ、集中放火でメッチャクチャこわいですぅぅ!」


翔鶴「そういえば、加賀さんのドイツ行きはどうなったんですか? 」


提督「先方にきちんと伝えて、延期してもらったよ」


翔鶴「そうですかぁ〜、それは安心しました」


提督・翔鶴「ははははは」


青葉「はははじゃないですよ! 何ハッピーエンドぽく終わらせてるんですか! 」


青葉「くくく、例え大破しようとも、この青葉、提督に一矢報いてやりますよ!」


青葉「次回に続きます! 」


次回に、続くかも?


後書き

こんなシリアスちっくな展開になる予定ではなかったですw
どうも、丹羽っちです。さて今回は2作目の艦これ作品です。相変わらず翔鶴は俺の嫁です。
ネタの紹介をすると、
金剛=石田 銀、島風=神尾、加賀=手塚、瑞鶴=真田でした。
ほんとは、まだネタとしていくつもあったんですが、今回はここで打ち止めさせていただきます。
書く気になったら、続きを書くかもですw
感想や評価などをいただくと、非常に嬉しいです。
ぜひ、お願いします!


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください