2018-10-12 07:52:05 更新

概要

初登校なのでお手柔らかにお願いします。


大井「丁度0時を回ったところです、提督。夜更け、ですね」

提督「うん、今日はよろしくな」

 今日の秘書官は大井だ。高い雷装値で艦隊を長い間支えてくれている。

 大井は初めこそそっけなくしていたものの、最近は柔らかくなってきた気がする。

大井「提督、手伝います」

提督「お、ありがとう」

 いつも通りの書類仕事を、大井とこなす。


        ※


大井「現在時刻、マルヒトマルマル」

提督「そんなに硬く言わなくてもいいんだぞ?緊張してるのか?」

大井「え?硬い、ですか?そ、そうですか…」

提督「ああ、もっと力を抜いていい」

大井「そうですか…」


        ※


大井「現在時……あ、いえ。マルフタマルマルです♪ 提督、こんな感じならどうですか?」

提督「いいな、それ」

大井「そうですか♪なら良かった!」


        ※


大井「マルサンマルマル」

大井(緊張してて硬くなってたなんて言えない…)

提督「ん、なんか言ったか?」

大井「いえっ、マルサンマルマル、です!」


        ※


大井「マルヨン、マルマルです…提督? 」

提督「…」グーグー

大井「提督ー? 寝たのかしら…しょうがない人ね」

大井「毛布をっと…」バサッ

大井「これでよし」


        ※


大井「マルゴーマルマル。さて、朝ご飯でも作りに行きますか」

大井「提督はまだ寝てますし…」


        ※


大井「マルロクマルマル。あら、北上さん」

北上「あ、大井っち、ちーっす。提督はかっこよかった?」ニヤニヤ

大井「ちょっと、やめてくださいよぉ!」

北上「まあ、包丁持ってることから察するに…」

北上「提督に朝ご飯作って上げようとしてるんでしょー」

大井「は、はい…」

北上「ふふふ、頑張ってね、大井っち」

大井「はいっ、北上さん!」


        ※


大井「マルナナマルマル…さて、朝ごはんの支度しなきゃ。えっと、お味噌汁の具は、今日はお麩にしようかな…」

大井「提督に気に入ってもらえるといいなぁ…」


        ※


大井「マルハチマルマル、提督、起きてください」

提督「…」グーグー

大井「仕方ないわね…」

大井「すぅー…」

大井「あっ!フリーザ様!」

提督「なにっ!?」ガバッ

提督「あれ…大井…どうしたの」

大井「…やっと起きましたか」

提督「あ、寝ちゃったのか…」

大井「…まあいいです、朝ご飯、ありますよ」

提督「え、作ってくれたのか?」

大井「そうですけど、何か?」

提督「あ、ありがとう」

大井「は、はいっ」

提督「じゃあ、いただきます」


        ※


大井「マルキュウマルマル。 朝ご飯、どうでしたか?」

提督「うん、おいしかったよ、ご馳走さま」

大井「ありがとうございます、こっちも嬉しいです」

提督「料理が上手い人はいいなぁ」

大井「提督は料理しないんですか?」

提督「基本的には食堂だしなぁ…」

大井「ダメですよ、少しは料理できないと」

提督「やっぱりそうだよなぁ…大井、今度教えてくれないか?」

大井「えっ!私ですか!」

提督「嫌か?」

大井「いえいえ!全くそんなことないです!ぜひぜひ!」

提督「じゃあ、頼むよ」

大井「はいっ♪」


        ※


大井「ヒトマルマルマル。提督、ただいま」

提督「おう、大井。どこ行ってたんだ?」

大井「どこに行っていたかって? …ちょっと、北上さんのところに…」

提督「そうか、お前らはほんとに仲がいいな」

大井「そうですね…喧嘩もしたことないです」

提督「兄姉はいいなぁ…」

大井「提督は兄姉いなかったんですか?」

提督「いなかったなぁ…どんな感じ何だろう?」

大井「そうですね…私と北上さんは姉妹…というより…友達に近いとこもありますからね…」

提督「そうか?」

大井「どっちかって言うと球磨姉さんの方が姉妹って感じですかね」

提督「そうなのか?」

大井「まあ、そうですかね」

提督「ふーん、いろいろあるんだな」


        ※


大井「ヒトヒトマルマル。あの…提督?何でそんなに頭を抱えているのですか?」

提督「また…ラスボスにやられた…」

大井「練度が足りなかったのですか?」

提督「違うな…くるくるするボスだ…」

大井「何でしょうそれ…」


        ※


大井「ヒトフタマルマルです。丁度お昼ですね」

提督「そうだな、今日はどうしようかな…」

大井「私、お昼作りましょうか」

提督「また、作ってくれるのか?なんか悪いな」

大井「大丈夫です。料理は結構好きなんです」

提督「わかった、よろしくな」


        ※


大井「ヒトサンマルマル。さぁ、召し上がってください」

提督「ありがとう、オムライスか」

大井「ケチャップで何か書いてあげましょうか?」

提督「なんかどっかの喫茶みたいだなぁ…うーーーーん、迷う…」

大井「そんなに考えなくても…」

提督「じゃあ、『by大井』とかで」

大井「分かりました」

提督「なんか変ですまんな」

大井「いいんですよ」ニュルル


        ※


大井「ヒトヨンマルマルです。提督、どうでしたか?」

提督「めっちゃ美味しかった、ありがと」

大井「そうですか♪なら良かった」


        ※


大井「ヒトゴーマルマル。そろそろ真面目に作戦を遂行しないといけませんね」

提督「そうだな、そろそろやらないとな」

大井「しっかりやりましょう!」


        ※


大井「ヒトロクマルマル。えっと…遠征と任務、あと、出撃艦隊は、提督、どうしましょうか?」

提督「いつもの娘たちでいいよ」

大井「分かりました」


        ※


大井「ヒトナナマルマルです。あらやだ、もうすぐ夕食の時間ですね。私、ちょっと夕食の仕込み、してきますね」

提督「悪いな、3食作ってもらって」

大井「いいんですよ、こっちも楽しいですから、料理」


        ※


大井「ヒトキュウマルマル。さて、後はこれを入れてっと…提督、喜んでくれるかなぁ…」

北上「お、大井っち、結局3食作ってあげちゃったねぇ」

大井「き、北上さん!?」

北上「いやー、大井っち、すっかり提督の奥さんだねぇ」

大井「北上さん、なに言ってるんですかぁ!」

北上「ふっふっふー、北上様にはすべてお見通しなのです」

大井「北上さんにはかなわないわね…」

北上「もうさ、提督に気持ち伝えちゃえば?」

大井「な…そ、そんな、まだ早いですよ!」

北上「そんなことないでしょー、大井っち私より提督との付き合い長いじゃん」

大井「それはそうですけど…」

北上「やってみなって、絶対大井っちならできるよ!」

大井「北上さん…私…」

北上「大丈夫、大井っちは私の妹だから」

大井「北上…さん」

北上「いやー、一回こういうこと言ってみたかったんだよねー」

大井「台無しですよ」

北上「うそうそ、冗談冗談」

大井「もうどれが冗談なのかわかんないですよ…」

北上「ふふふっ、大井っちはやっぱり可愛いなあ」

北上「その可愛さなら、絶対いけるって!」

大井「北上さん…私、やってみます!」

北上「うし!いってらっしゃい!」

大井「はいっ!重雷装艦、大井出撃します!」


        ※


大井「フタマルマルマル。提督、カレーどうですか?」

提督「美味しいよ、ありがとう」

大井「よかった、嬉しいです」

提督「大井、今度料理教えること、忘れるなよ」

大井「分かってます!」

提督「でも、自分で作れるようになっても、大井に頼んじゃいのうだなぁ、絶対大井の方が美味しいだろうし…」

大井「そ、そうですか?」

提督「なんなら、ずっと料理を…なんて言ってな」

大井「そ、それってつまり…」

提督「冗談さ、そんなに負担はかけられないしな」

大井「そう…ですね」


        ※


大井「現在時刻、フタヒトマルマル。さ、洗い物もして、火の周りもオッケー、と。今日も疲れましたね、提督。ふぅ…。」

提督「ああ、疲れたなぁ…」

大井「お疲れ様でした、提督」

提督「大井こそ、お疲れだったな」

大井「ありがとうございます」

提督「今日は空が綺麗だな…」

大井「そうですね…」

 

        ※


大井「フタフタマルマル」

大井(い、言わなきゃ…今日言わないと…!)

大井「て、提督」

提督「ん、どうした?」

大井「ちょっと…外出ませんか?ほ、星を見に」

提督「お、いいな」


        ※


大井「綺麗ですねぇ…」

提督「ああ、綺麗だな…」

大井「て、提督、手を…つないでもいいですか」

提督「ん、いいけど…」ギュッ

大井「…!ありがとうございます…」

提督「あ、暖かいな、大井の手」

大井「て、提督の手…大きいです…」

提督「そうか?」

大井「包み込まれる感じ…」

提督「あー、いつまでこんなゆっくり過ごせるんだろうな…」

大井「どうゆうことですか?」

提督「分からないだろ?明日突然深海棲艦が攻め込んでくるかもしれないし」

大井「…!そんなこと」

提督「仮定の話さ」

提督「でも、だからこそ、今この時を大切にしないとな」

大井「…はい…そうですね」


        ※


大井「フタサンマルマル。もうこんな時間…」

提督「ああ、そろそろ戻るか…」

大井「待ってください」

提督「ん?どうした?」

大井「て、提督さんは…好きな人とかいるんですか?」

提督「うん?どうしてそんなことを?」

大井「…私は…います」

提督「そうか、気持ちは伝えたのか?」

大井「まだです」

提督「そうか…いつか伝えられるといいな」

大井「大丈夫です、もう伝える覚悟はできました」

提督「そうか、じゃあ明日とかにでも?」

大井「いいえ、今、伝えます」

提督「そ、それは…つまり…」

大井「提督…あなたのことが…好きです、ずっと、隣にいても…いいですか?」


大井編艦


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択捉さんから
2020-03-21 01:30:14

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2019-08-22 22:17:17

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エリーさんから
2018-10-12 08:50:53

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エリーさんから
2018-10-12 08:50:55

このSSへのコメント

3件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-10-12 16:27:10 ID: 9Ot2Qs4H

キャラ崩壊クレイジーサイコレズ姉さんきらい、あくまで北上likeな提督love大井っちすき。

2: HMR 2018-10-13 08:00:26 ID: cGe-Q6FV

>1さん
それなです(天下無双

3: 名無しさん提督 2018-10-13 14:25:24 ID: uaoRbgqt

くるくるするボスすこ
あと>1さんの気持ちがすごくわかる


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