2018-10-15 16:20:47 更新

概要

霞のやつ。
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「起きなさい!ほら、司令官!」

 少女が布団に寝ている男を起こす。その左手の薬指には指輪が輝いていた。

「ん…何だよ…霞…」

 男…いやこの鎮守府の提督は寝ぼけたまま、そう答える。

霞「何だじゃないでしょ!起きなさいよ…!」ガバッ

 霞と呼ばれた少女は掛け布団をめくり、強引に提督を起こす。

提督「霞ぃ…ふぁぁぁ…」

霞「ほら!朝ご飯あるわよ!」

提督「う…ん」

 提督は寝ぼけたまま、顔を洗いに洗面台に行った。


       ※


提督「お…今日もおいしそうだな」

霞「じゃ、食べましょ」

2人「「いただきます」」

提督「やっぱ霞の料理うまいな」パクパク

霞「そーう?ありがとう」


       ※


提督「えっと…今日の任務はっと」

霞「今日は休みよ?」

提督「え…?そうだっけ?」

霞「あなた…働き過ぎでおかしくなったの?」

提督「まあ、休みならゆっくりしようかな…」

霞「あなたはいっつも働いてるんだから、休みのときにはちゃんと休んで」

提督「分かってるさ」


       ※


霞「じゃ、私は買い物いってくるわね」

提督「俺も行こうか?」

霞「だから!あんたは休みなさいっ!」

提督「なーんか休んじゃいけないような…」

霞「はぁ…」

提督「あ…多分いつも通り起こされたからだ」

霞「あんた、起こさないと永久に寝てるでしょ」

提督「うう…」

霞「いいじゃない、これからゆっくりすれば」

提督「そうだな」


       ※


提督「霞も出掛けたし…暇だなぁ…でも休んだほうがいいかなぁ…」

 提督はそう言いながら工廠の方へ向かっていく。

(そうだ!今日はあの日だ!霞、覚えてたら怒ってるだろうな…どうしよ)

?「て・い・と・く」

 後ろから声がきこえた。

提督「!?ああ、荒潮か」

荒潮「お疲れさまです~、今日はお休みですか~?」

提督「ああ、休みなんだが、工廠にでも行こうかなと」

荒潮「ダメですよ~、霞ちゃんに怒られちゃいますよ」 

荒潮(これ忘れてないですよね?)

提督「やっぱり、ダメかなぁ…」

荒潮「霞ちゃんが怒るとどうなるか、知ってるでしょ?」

提督「…」

明石「あれ、提督、今日はお休みでは?」

提督「おお、明石か。そうなんだけど、なんか手伝えることないかなって」

明石「え!いいんですか!」

荒潮「明石ちゃん…休みなのよ…」

明石「…あれ?そうじゃないですか!提督!休んでくださいっ!」

提督「まあそう言うなよ」

提督(あ、そうだ。明石に相談しよ)

明石、ちょっと相談があるんだ」

明石「え?何ですか?」

提督「ここだとまずいから、工廠まで行こう」

明石「はあ…」

荒潮(やっと気づきましたかね?)


       ※


明石「で、話って何ですか?」

提督「うん、今日何の日か分かるか?」

明石「え…なんかありましたっけ?」

提督「まあそうなるよな」

明石「あ!もしかして私が開発に失敗して資材がなくなった日ですか?」

提督「…」

明石「…すいません」

提督「あのな、今日は、俺と霞が出会った日なんだ」

明石「ああ!その日でしたか、懐かしいですね…」

提督「思い出してくれたか、そこでなんだが…」

カクカクシカジカ

明石「自分と霞さんを二人にしてほしい?」

提督「ああ、しっかりと伝えたいのさ」

明石「うーん、なら…」

サクセンセツメイ

提督「うーん、ちょっと強引な気がするけどまあいいか…」

明石「やりましょう!」

提督「そうだな」


       ※


霞「やっと帰って来れたわ…もう夕方ね。司令官のご飯作らなきゃ…」ガチャ

霞「帰ったわよ」

提督「お、霞おかえり」

霞「今日の夕ご飯どうする?」

提督「うーん、そうだな…」

霞「まあ、考えといて。取りあえず食材を倉庫にしまってくるわね」ガチャ

霞「あれ?」ガチャガチャ

提督「どうした?」(よし!)

霞「扉が開かない…」

提督「ん?」ガチャ

提督「確かに開かない…取りあえず、明石に直せないか電話してみる」プルルルル 

明石『提督!上手く行きましたね』

提督「ああ、うん、わかった」

霞「どうだった?」

提督「取りあえずは来てくれるらしいが、少し時間がかかるみたいだ」

霞「ええ…食材が痛んじゃう…」

提督「そこに小さい冷蔵庫があるから、特に危ないやつだけでも入れておけ」

霞「分かった」ガサガサ

提督「なあ…霞」

霞「なに?」ガサガサ

提督「お前がここに来たときのこと覚えてるか?」

霞「…?なによ突然」

提督「まあいいじゃないか」

霞「いいけど…」ソファスワリ

提督「お前を初めて見たとき、結構大変そうな娘がきたなあって思っちゃったなあ」

霞「でしょうね」

提督「あのころは着任したばっかりで、分かんないことだらけだったし…」


       ※


霞『霞よ。ガンガン行くわ。ついていらっしゃい!』

提督『お、おう、よろしくな』


霞『だから、用があるなら目を見て言いなさいな!』

提督『あ…分かってるさ』

霞『ほんとにこのクズは…』


       ※


提督「なーんて感じだったな」

霞「…だから何よ」

提督「いや、霞がここまで変わるとはね」

霞「だって、あのころのあんたときたら…オドオドしてるし、艦娘と話すときも目はウロウロしてるし、全く頼りなかったわよ」

提督「うう…」グサ

霞「ま、かろうじて作戦がうまく行ってたのが救いかしら?」

提督「うう…」グサグサ

提督「じゃ…じゃあ霞の心が変わってきたのはいつなんだ?」

霞「そうね…やっぱり"あの作戦"のときかしら」

提督「ああ、あの作戦か」


       ※


提督『今回の作戦だが、先日敵深海勢力がオートロ島に上陸を開始したという情報が入った。そこで艦隊を作戦根拠地カンパン湾に艦隊を集結させ、反撃する』

大淀『編成はどうしますか?』

提督『ああ、編成だが、まず旗艦は霞だ』

霞『はぁ!?なんで私なの!?私、駆逐艦よ!?』

提督『お前はかつての記憶があるんだろ?』

霞『そ、そうだけど…でも』

提督『この海域には戦艦や正規空母は出せない。そう考えるとこの

鎮守府の最初期からいる霞が適任だと思ってな』

霞『…分かったわよ、で、残りの編成はどうするのよ』

提督『ああ、残りの編成だが…』


霞『霞、出るわ』

提督『よし、礼号作戦、発動!』


霞『さて、敵艦隊はこのあたりにいるはずよ』

飛鷹『霞さん、偵察隊が敵艦隊を発見したわ』

霞『分かったわ、みんな、準備はいい?』

扶桑『はい』

大淀『大丈夫です』

夕張『はいっ!』

香取『はい』

霞『じゃあ、行くわよ!』


       ※

 

提督「で、そのあと思いっきり被弾したんだっけ?」

霞「う、うるさいわね…」

提督「冗談さ、かばって受けたんだろ?」

霞「知ってたの…」

提督「お前がそう簡単に大破するわけないし、他の娘は特にダメージを受けてなかったしな」


       ※


霞『はぁ…はぁ…』

提督『大丈夫か!?霞!?』

霞『大丈夫よ…こんなの。作戦は成功したんだから、もっと喜びなさいよ…』フラッ

提督『お、おい!』ガシッ

霞『ちょっと…離しな…』ガバッ

提督『良かった…無事で…大破の連絡を受けたとき…怖かった…』

霞『はぁ…あのね?』

提督『ん?』

霞『あんたみたいなクズを残して私だけいなくなったら、この艦隊はどうなるのよ』

提督『え?』

霞『つ…つまり!あんたは私がいないとすぐなまけるじゃない。だから、私はあんただけ残してはいなくならないから。少しは安心しなさいよ!』

提督『…ありがとう』


       ※


霞「あれから、私を秘書官にするようになったわね」

提督「そうだったな…」

霞「いろんなことがあったわね…」

提督「でもまだお前はふつうに司令官って呼んでくれなくてさぁ…」

霞「ふふっ、そう簡単に認めるわけないでしょ」

提督「で、それから1年くらいしたころだったっけ?結婚したの」

霞「ええ、そうだったわね…あんたが一番カッコつけてた時かしら?」

提督「そうゆう言い方はどうなのさ…」

霞「ほんとじゃない、がらにもないことして」


       ※


提督(あー、もう言わなきゃ、用意もできたし、絶対にやる!)

霞『あらクズ司令官こんなところにいるなんて相当お暇なようね...』

提督『なあ…霞』

霞『なによ?』

提督『俺たち、出会ってからけっこういろいろあったよな』

霞『突然なによ?』

提督『お前の練度も上がったよな』

霞『あんたはほとんど成長してないわね』

提督『…まあ、とにかく。今日はプレゼントがある』

霞『えっ…私に?…』

提督『ああ、これさ』

霞『これって…指輪?』

提督『ああ、霞。俺とこれからもずっと隣に、いてくれないか』

霞『それって…つ、つまり』

提督『霞。俺と…結婚してくれ』

霞『えっ…あっ……馬鹿ぁ…』

提督『え?』

霞『いいに決まってるでしょ!このく…あっ…じゃなくて、司令官』

提督『あ…ありがとう』

霞『なによっ!もう!その…心からびっくりしてる顔!』

提督『いや…ごめん…』

霞『はぁ…』

提督『いや…ごめん』

霞『…ふふふっ』

提督『ちょ…笑うなって…ふふっ』

霞&提督『『ふふふふっ…あははははっ』』


       ※


霞「なんか、笑えちゃったわね」

提督「そうだったなぁ…」

霞「そういえば、何でこんな話したの?」

提督「今日が、特別な日だからさ」

霞「…何の日だったかしら?」

提督「今日は、お前と俺が出会った日さ。俺にとって、とても特別な日だ。だから、つい思いで話がしたくなってさ」

霞「…良かった。忘れてなくて」

提督「忘れるわけないだろ」

霞「記念日にゆっくり寝てるってどうゆうことよ」

提督「それは…その」

霞「まあいいわ。あんたは私がいないと、ずっとクズ司令官なんだから」

提督「あれ?その呼び方やめたのかと…」

霞「別にやめるなんて言ってないんだから、あんたが調子に乗ってたらいつでも言うわよ」

提督「ええ…どうしても?」

霞「ま、私がいるのに調子にのるほど私の司令官は馬鹿じゃないと思うけど。ほら、ケーキでも食べる?」

提督「買ってきてたのか」

霞「あたり前でしょ!あんたとは違うのよ!」

提督「なにも言えない…」

霞「どーせ、昼ごろに思い出して、明石ちゃんにでも相談したんでしょうけど」

提督「なんで分かったの?」

霞「やっぱり…」

提督「ま、とにかく。霞」

霞「ん?」

提督「これからも、一緒にいてくれるよな」

霞「…何回言ったら分かんのよ、当たり前でしょ!私の…最高の司令官!」



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2019-04-16 16:28:20

SS好きの名無しさんから
2018-12-08 01:47:44

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2019-04-16 16:28:21

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