2018-12-10 00:34:17 更新

概要

初投稿で少しおかしいとこがあると思いますが、暖かい目で見てもらうと幸いです(´・ω・`)
なにかアドバイス等があったら、気軽にコメントしてください。
投稿は不定期です。のんびり書いて長く続けていきたいです。
ちなみに、私は..............童貞....です...(`;ω;´)



医師 「ふう..こんなもんか...」カチャ


医師「手術を終了する。あとの措置は任せた」


いつものようにつまらない手術を終え、宮下は看護師に指示を終えたところで手術室を出た。

病院の廊下を歩いていると、周りの医師や看護師から怯えた視線を向けられていることに気づいた。

無理もない。真っ白な髪に真っ白な肌、おまけに高い背丈が醸し出す威圧感が半端ではないのだ。

早く立ち去ろうと足を速めた矢先に、一人の看護師から声をかけられた。


看護師「すみません!宮下さーん!」


呼んだ方を見てみると、自分の部下の看護師が走ってきた。

黒いロングな髪の女性ーーーーー影山だ。


宮下「何だ?」


影山「あ、あの...軍の方がお呼びです」


おどおどした口調で彼女はそう告げた。

軍という単語が出てきて少し驚き、思わず聞き返した。


宮下「軍が?俺に何の用だ?」


影山「分かりません...ただ連れてきてほしいと軍の方が..」


何故こんな時間に来るのだろうか。迷惑なものだ。


宮下「何処にいるんだ?」


影山「応接室にいらっしゃいますので、行かれてはどうですか?」


影山がそう尋ねた。正直なところ行きたくはないのだが、軍の奴らのことだ。

どうせ断ったところでまた来るだろう、否という訳にはいかなかった。


宮下「分かった」


影山「では、私は失礼します」


影山が足早に帰ろうとしたので、呼び止めた。


宮下「おい」


影山「はい?」


影山が焦ったように答えた。

仕事が終わって帰るところだったらしい。

家に帰って早くアニメやドラマを観てくつろぎたいのだろう。

しかし俺は、


宮下「お前もついてこい」


悪戯っぽくニヤッとして答えた。


影山「えぇぇ...」


影山が明らかに残念そうな声でこちらを睨みつけた。

....こんな俺とよく話すのは影山ぐらいかもしれない。

まあいつもの事だから、深く考えないようにした。

.......それにしてもアニメのどこが面白いのだろうか。影山の趣味は全く理解できない。

そう思いながら、影山を強引に引っ張って応接室に向かった。


応接室前


宮下「失礼します」


影山「し、失礼します...」


もうすぐ夕方になるこの時間に応接室はオレンジ色に染まっていた。

そんな応接室のソファーに座っていたのは1人の若い女性だった。

軍と聞いていたので、屈強な男を想像していたが、その予想は見事に外れた。

眼鏡をかけ、セーラー服のような服と腰が露出したスカートを着ていて、容姿の整った女性だった。


???「お待ちしておりました。貴方が宮下さんですね?」


宮下「そうだが。貴方は?」


俺はゆっくり椅子に腰掛けながら尋ねた。


???「申し遅れました。私は大淀と申します」


大淀「それで、そちらの方は?」


宮下「私の助手です」


影山「宮下さんの助手の影山です。」


大淀「今日はよろしくお願いしますね」


影山「こちらこそよろしくお願いします」


大淀「さて、本題に入りたいと思います」


ひと通り挨拶を終えたところで彼女はこちらに向き合い、真剣な声色でこう言った。


大淀「宮下さん。貴方は適合検査に合格しました」


宮下「適合検査?」


大淀「はい。人間ドックの時に受けたでしょう?」


....なにか嫌な予感がする。


宮下「あぁ、あの訳の分からないやつか。それで、受かったからどうなんだ?」


大淀「貴方には提督になってもらいます」


今の言葉に俺は唖然とした。

提督というのは確か、艦娘を率いて深海棲艦と戦うーーーいわば司令官のようなものだとテレビで聞いたことがある。

医師である自分には無縁だと思っていたが、人生何があるか分からないものだ。


宮下「..提督だと」


大淀「はい」


宮下「...........」


何故俺みたいなやつが提督に..

全く理解できない。

....待てよ、もしかして前にいるのは...

おそるおそる尋ねてみた。


宮下「...じゃあお前は艦娘なんだな?」


大淀「はい。私の名前は大淀型一番艦大淀です。」


今の言葉には少しばかり驚かされた。

艦娘のことはテレビでよく報道されるが、実際に見るのは初めてだからだ。

大淀を見つめていると影山が、少し拗ねた顔をしているのに気がついた。

....何故拗ねているのだろうか。さっぱり分からなかった。

そして、俺はさっき思っていたことを直接聞いてみた。


宮下「...何故俺なんだ?俺以外にも適任がいるだろう?」


大淀「残念ながらこの地域で合格したのはあなただけです。」


宮下「....」


ここの地域はかなり広いはずなのに合格したのが自分だけとは..


大淀「貴方は今この世界がどうなっているか知っていますよね?そこでどうか力を貸していただきたいのです」


今この世界では深海棲艦によって侵略されつつある。

まだ被害はでてないものの、かなりまずい状況らしい。

しかし俺は提督にはなれない。

なぜなら俺はーーだからだ。

提督になったところでどうせ、怯えられる。

......そんな人生はもう嫌だった。

俺の答えは決まっている。


宮下「.......Noだ」


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2018-12-22 10:42:08

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2018-12-11 15:49:39

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このSSへのコメント

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1: 戦艦れきゅー 2018-12-11 15:50:15 ID: S:q14x8Q

久々に面白そうなssみっけ
無理せず更新頑張ってくだされ

2: SS好きの名無しさん 2018-12-20 02:01:11 ID: S:_ePPoy

 変態紳士さん、発狂してないで続き書いて下さいハリーハリー。

 仮にも軍の使いなのに終電で帰る大淀さん可愛い。

 期待して続きをお待ちしてます。試合で怪我等なさいませぬ様に。では。

3: SS好きの名無しさん 2018-12-20 02:04:06 ID: S:3iZlKp

第一話への感想、こっちに書いちまった…

すまぬ、すまぬ

4: 灰色の青春やる夫提督 2018-12-26 00:17:09 ID: S:Ty9oke

Σd(ゝ∀・)ァリガトォ♪


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